SIX HUNDRED~俺の600族が最強過ぎなんだが~   作:ディア

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番外編ということで前書きも番外編っぽくオススメコーナーを設置しました。

作者のオススメコーナー

バトルタワーで剣盾のレンタルチーム「テクいぐみ」を使ってみた感想がジュラとジャラのコンビが強すぎる。
ジュラでステロ、両壁貼って自主退場しジャラがソウルビートでゴリ押しするという相手がNPCだからこそ出来る脳死戦法。

実際対戦となったらこうはいかないのですが両壁を貼ることによってジャラの生存率を高め、ステロで交代してきた相手の体力を削り襷潰しも出来ます。

尚、ステロを捨てるとジュラの上位互換にクレッフィが来ます。少なくとも一度以上は壁を貼れますし、てっていこうせんで自主退場も出来るのでこいつもオススメします。

というわけでステロ両壁が出来るポケモン、ジュラルドンと強力な積み技を持つジャラランガをオススメしました。


第34話 やっちまった歴史改変

 俺は現在荒ぶっていた。

 

「無人島を開拓して住民一万人を超え、ポケモンジムやその他諸々の設備を設置してようやくポケモンリーグ設立まで出来たというのに……あのクソセレビィがぁぁぁっ!」

 

 その理由はセレビィにある。住民となったセレビィの野郎が何をトチ狂ったのか俺を拉致し別の世界に移動させやがった。何故別の世界かわかるかというとR団が壊滅していないだけでなく、俺自身がこの世界に存在しないからだ。R団が壊滅していない過去に戻ったのであれば俺が存在していれば説明がつくがそうではない。俺やレッドさんが存在しない世界──それも過去に飛ばされたと見ていいだろう。

 

 

 

 しばらく自然を荒らしまくって冷静になる。

 

『それでシックさん、どうなさるつもりですか?』

 

「あのセレビィを捕まえて元の世界に戻してもらう。それが出来なければジラーチを捕まえて元の世界に戻してもらう」

 

『後者の方が難しいような気がしますが、まあその方針で行動しますか』

 

「幸いにもあの馬鹿三匹はドラママに預けているから元の世界に戻っても安心出来るが早めに戻らないとドラママの負担がデカいからな」

 

 馬鹿三匹──ダンとゴルメ、ジャックの三匹のことだ。あの三匹は俺のポケモンの中でも言うことを聞かない。ダンは止めにだいばくはつ、ゴルメは♀ポケモンに色目を使う、ジャックは守銭奴過ぎて詐欺行為に走る。あいつらを止めるにはギラギラかドラママのどちらかしかおらず、ギラギラはにじマメがなければ動かない上にドラママが世話焼きなので消去法でドラママが面倒を見ることになった。

 

『それじゃ早速バトル出来る施設にいかない? こういうのは優れたポケモントレーナーが知っている可能性が高いわ』

 

『イリアさん、貴女がポケモンバトル大好きなのはわかりますがタマムシ大学の関係者に聞いたらどうでしょうか? セレビィの生態について知っているかもしれません』

 

「イリアの言いたいこともわかるが、マンダーの言うこともわかる。じゃあタマムシ大学の関係者かつ優れたポケモントレーナーに会いに行けばいい」

 

『それが妥当なところですね。では早速──』

 

 マンダーが翼を広げようとした瞬間、マンダーとイリアに網がかかり、その網の先にはニャースの気球があった。

 

 

 

『な、何よこれ!?』

 

 イリアが冷気を纏わせ網を引っ張るが網は引きちぎれず、イリアが暴れる。……カイリューの中でもパワーが最高クラスのイリアが引きちぎれない網を作るとは大した奴だ。

 

「だーはっはっはっ!」

 

「何だこの不愉快な笑い声は」

 

 不愉快な笑い声と共に現れたのは白服のR団の服装をした二人組とニャースが気球に乗って現れる。

 

「何だこの不愉快な笑い声は、と聞かれたら」

 

「答えて上げ──ぎゃーっ!」

 

 奴らの口上に一切付き合う気などなく、木の棒を投げて気球に穴を開け、落とす。

 

「ちょっとぉっ! 人が口上を述べている時に攻撃するなんて反則よ!」

 

「そうだそうだ!」

 

「黙れ。そもそも他人のポケモンを奪うような輩に反則だの倫理観がないだのと言われたくない」

 

 そう言ってポケモン達にかかった網を引きちぎる。

 

『シックさん、相変わらず人間辞めていますね……』

 

『ホントホント』

 

「なっ──それは100ギャラドスが暴れても壊れない特殊合金で出来た網だぞ!?」

 

 マンダー達とR団の男が何か言っているがスルーし、指示を出した。それに100ギャラドスってギャラドス100匹分のことか?

 

「知るか。マンダー、イリア、こいつらを世界の果てまで飛ばせ」

 

 マンダーが笑みを浮かべ、答える。

 

『とりあえずくたばって反省していなさい』

 

『空の彼方まで飛んでけーっ!』

 

 レーザー状になったかえんほうしゃとれいとうパンチがバカ達に直撃するとぶっ飛んでいった。

 

「口上すら言わせて貰えないなんてやな感じーっ!」

 

 奴らが遠い空のお星様になり、イリア達と共に捕らえられていたポケモン達が俺の目の前に寄る。

 

『助けてくれてありがとう。いつもあのR団に狙われているんだ』

 

「ピカチュウーっ!」

 

 ピカチュウがそう言って頭を下げるとピカチュウを呼ぶ声が響き、そちらに振り向くと帽子を被った少年が駆け寄ってきた。

 

『これが僕の相棒サトシさ』

 

 ピカチュウがその少年を紹介するとサトシ少年が頭を下げた。

 

 

 

「ピカチュウ達を助けて頂きありがとうございました!」

 

「いやいやR団の仕業となれば協力するのが当たり前だ」

 

『サーのR団嫌いは相変わらずだな』

 

 リックが勝手に出て来て呆れ声を出す。

 

『R団に何かあったの?』

 

『まあ、R団というよりも悪の組織が嫌いなだけだ。サー曰く──』

 

 リックが余計な話をしているが放っておくか。

 

 

 

「ところであいつらに捕まったポケモンはそれだけか?」

 

「あ、はい。これで全員です」

 

「過去に捕まったポケモンとかはいないか?」

 

「俺はともかく、他のトレーナーはわからないです」

 

「そうか。なら早めに潰すか」

 

「へっ?」

 

「悪の組織は早い内に潰さないと湧いてくるからな」

 

 経営難とかそういった事情にさせない限り奴らは規模を巨大化させていく。レッドさんは経営難を無自覚のうちに引き起こし、R団を解散させた。……もっともこの世界ではレッドさんはいないから俺が代わりに潰すしかない。

 

「でもR団のリーダーがどこにいるかわからないんですよ? 俺達に絡んでくるのはいつもあの三人だし」

 

「問題ない」

 

 そう言って俺はこの場を去り、イリアとリックを収納するとマンダーを使ってトキワジムへと向かう。その理由は奴がいるからだ。

 

 

 

 トキワジムにつきマンダーを収納する代わりにイリアを出す。

 

「イリア、れいとうパンチだ!」

 

『よっしゃぁっ! ぶち壊すわよ!』

 

 イリアがはしゃぎ、トキワジムの壁という名前のドアを開くとそこにいたのは奴──サカキではない。それどころかポケモンであり人ですらなかった。

 

「何者だ?」

 

 そのポケモン──ミュウツーが尋ねるとイリアが勝手に口を開く。

 

『あんたがR団のボスね! さあ、さっさとポケモンを出し──痛い痛いっ! 止めてご主人! それは痛いから!』

 

 涙目で懇願してきたイリアを離すとイリアが『汚されちゃったわ……』などとほざく。だいぶブリタに似てきたな……

 

 そんなやり取りを見ていたミュウツーが呆れた視線を送ってきた。

 

「サカキと会いに来た。お前には興味はない」

 

 

 

 サカキはR団のリーダーであり、そしてここのジムリーダーでもある。サカキがいなくなってR団を解散させても復活してしまうので意味がないが、解散以外の方法を取らせれば逆に営利団体に生まれ変わり、社会に貢献出来るはずだ。

 

 その為に会いに来たのにミュウツーしかいないとはトキワジムの警備はザルにも程がある。こいつ一匹でどうにかなるほど甘くない。

 

 

 

「お前には興味がない? ならば私は何の為に生まれてきた!?」

 

「知らん。ついでに言っておくが人間やポケモンは何の為に生まれてきたなんて疑問に思う奴はほとんどいない。考えるだけ哲学の時間になるだけだ」

 

 

 

 哲学の時間=考え過ぎによる時間の無駄という意味だ。俺は哲学者というのはあまり好きになれない。何故なら考えるだけ無駄で正しいと言えないことも多数ある。

 

 例えば数学にも当てはまるがツボツボとガブリアスが一緒にレースをしたとすると圧倒的にガブリアスが勝つ。しかしツボツボがハンデを貰って100m先の地点からスタートすると、数学者はガブリアスのスピードとゴールの場所次第では追い抜けるというが哲学者は常にツボツボが前にいるためゴールの場所に関わらず絶対に追い付けないという。

 

 数学者の意見は正しく、ゴールの場所及びツボツボ、ガブリアスのスピード次第では抜いてしまうのが正しい。

 

 つまり哲学ってのは無駄になってしまう可能性が高い学問であり、哲学の時間=考え過ぎによる時間の無駄と言えてしまう。

 

 

 

「ならば私がすべきことは何なのだ?」

 

「何か目標を一つ作れ。そしてその目標を超えるようにしろ。もっとも世界征服だったりする場合は止めるがな」

 

「……貴様、いやお前の名は?」

 

「俺の名前はシック。全ポケモントレーナーの頂点に立つ男だ」

 

 強ち間違いではない。何故なら俺はWPA世界チャンプでありポケモントレーナーとしての頂点に立っていることに違いない。

 

「なるほどそのカイリューの強さも頷けるな」

 

『ほら私が弱い訳じゃないのよ!』

 

「調子に乗るなイリア。調子に乗ってリックどころかゴルメに負けたのを忘れたのか?」

 

『うっ、黒歴史を掘り返さないでよ……』

 

「お前程のカイリューでも勝てない奴がいるのか?」

 

『あれは、ちょっと油断しただけだから! その気になればボコボコに出来るから!』

 

「そのちょっとでボコボコにされたんだから反省しろ」

 

『ご主人が厳しい……』

 

「それにイリア、お前がどう立ち回っても勝てない相手はいるだろう。マンダーとかブリタとかあと世界最強の三匹(ギラギラ、ジャック、ドラママ)とか」

 

 マンダーとブリタには避けられるし、あの三匹に至っては遊ばれていてサンドバッグにしかならない。

 

『ご主人は私のこと嫌いなの? いい加減にしないと泣くわよ!』

 

 涙目で迫るイリアに流石に手を上げて降参する。

 

「あー、もう泣くな。その代わりこいつとポケモンバトルで汚名返上してみせろ」

 

「なっ、勝手なことを抜かす──」

 

『ご主人太っ腹!』

 

 機嫌を直したイリアが顎をしゃくり、左手を前に伸ばして指を真っ直ぐに伸ばして掌を上に向け、4本の指を2回連続で起こす。それを見たミュウツーが青筋を立ててれいとうビームを放つ。……それにしてもこれを教えたのは俺とはいえ、挑発に乗る奴が多すぎないか? 

 

『やったわ! これで大義名分が得られる!』

 

 れいとうビームを避けたイリアが実に嬉しそうに笑みを浮かべミュウツーに接近する。

 

「なっ……速──」

 

『おらぁぁぁっ!』

 

 イリアのれいとうパンチによってミュウツーが凍てつき、戦闘が出来なくなる。

 

「さてどこにいるか教えて貰おうか」

 

 ミュウツーの身体──正確にはミュウツーに張り付いている氷に触れ読心する。これはナツメさんに教わった読心術で、ナツメさんなどのエスパーや俺の故郷の人間なら他人に身体を触れることで読心することが出来る訳だ。これを使ってサカキの居場所を探すとある景色が見える。

 

 

 

「なるほどな。ご苦労!」

 

 ほのおのパンチの要領で手に熱気を纏わせ、氷を溶かしていく。

 

「くっ……化け物どもめ……」

 

 ミュウツーがイリアのパンチを受けたダメージに悶絶としながらそう呟く。

 

「それでお前はどうする? お前のような脳筋ポケモンがここにいたところで利用されるだけだろう? ポケモンのクローンでも造るのか?」

 

「……何故それがわかる!?」

 

「未来予知だ。知り合いのエスパー程ではないにせよ、このくらいなら出来る」

 

 だがその未来予知は俺が関わらなければ起こった世界*1だ。俺が関わってしまった以上この未来予知は外れ、別のものになった。

 

「貴様、本当に人間か?」

 

「人間であるがご先祖様はどうかは知らん」

 

 俺の先祖にあたる、かつて島キングだった昼の王は俺と同じくポケモンの技を使えたらしい。ということはおそらく昼の王の先祖は全ての技を使えるポケモン、ミュウである可能性も否定出来ない。

 

 

 

『ドラママってこのミュウツーの色違いを倒したんでしょ? 私のワンパンでやられる雑魚の色違いが私よりも強いって想像出来ないわ』

 

「くっ……そこまで私の同類は強いのか?」

 

『強いよ。というか伝説ポケモンと呼ばれる癖にあんたが弱すぎなだけ』

 

「伝説?」

 

「伝説ポケモンとは生息地不明かつタマゴ未発見かつ、化石から復元されていない超レアポケモンのことだ。総じてそのポケモン達は強い。一部の大会では強すぎるから伝説ポケモンが出禁になっている程だ」

 

 まあ流石に世界レベルになってくると出禁される伝説ポケモンでも勝てない奴らばかりなのでその条件はない。

 

「それで、私に期待していたという訳か」

 

『期待外れも良いところだけどね。本当に』

 

「……ならば、私はお前についていくとしよう。それで何かやるべきことがわかるかもしれないしな」

 

『よっ、流石ご主人。伝説キラー!』

 

 

 

 伝説キラーと言われても俺は伝説ポケモンなんて使う気にはなれない。

 

 あれは将棋でいうなら龍王や龍馬のようなもので素人はそれらを好むが、中級者だと金や銀、玄人だと歩を好むようになる。

 

 何故なら龍王や龍馬は動く範囲が余りにも広く逆に行動が読めてしまい駆け引きにならないからだ。

 

 ちなみに俺はポケモンバトルにおいては中級者の傾向にあり、龍王や龍馬の立場にあるギラギラやジャック、ドラママを使わず金銀の立場にあるブリタやマンダーを好んで使う。

 

 歩も使うことがあるが相手の実力を測る為に使うことが多くガチの試合では滅多に使わない。イリアがこれを聞いたらクーデターを起こしそうなものだがギラギラに制圧される以上何も言えない。

 

 

 

「まあリックの運動くらいにはなるだろうな」

 

 リックがそれを聞いてリックが収納されているボールが揺れる。全く、運動不足も程々にしないと脂肪で動けなくなって死亡するぞ。

 

「……下らんギャグだ」

 

 ミュウツーがボソッと呟き、俺はそれを見逃さなかった。

 

「ブリタ、この堅物にお前のギャグを教えてやれ」

 

『了解でさあ。マネージャーさん』

 

「は? おい何を──」

 

『さあ行こうか。オイラのギャグの素晴らしさがわかるまで語ろうか』

 

 その後ミュウツーがブリタにギャグの素晴らしさを教えられ、堅物だったミュウツーが帽子を反対方向にかぶりサングラスをかけラジカセ担いでラップを刻むようなチャラ男になってしまったのは余談だ。

*1
ミュウツーの逆襲




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