SIX HUNDRED~俺の600族が最強過ぎなんだが~ 作:ディア
今回は作者が作ったチョッキ搭載フルアタキョダイフシギバナをオススメします。え?チョッキ搭載とフルアタは同じ意味だから同時にいらないって?細かいことはいいんだよ!
技構成
ハードプランド
ギガドレイン
ヘドロばくだん
じならし
性格ひかえめ(準速60族超、ようりょくそ効果発動で最速145族と同速調整)
H124
A0
B28
C252
D4
S100
チョッキ枠が埋まらなかったらこいつを入れてみた。もちろんひでり等でサポートも必要になるが結構硬く、キョダイマックス出来ればキッスも怖くない。
「ヘイ、朝だぜ。浅い深い問わず、目を開けないといびきでいびって、イリアには贔屓しちまうぜコノヤローバカヤロー」
もはや誰だこいつと言わんばかりに豹変したミュウツーが俺を叩き起こす。
「うるせえ」
余りのうるささに
「……はっ!? 私は一体何を?」
「ブリタに洗脳され過ぎてラッパーになっていたんだ。どうやらその様子だと元に戻ったようだな」
「そうだぜロックなシック。おデブなサザンドラはリック!」
『どうやらまだ洗脳されているようですが?』
リックがボールから飛び出し、ミュウツーにその牙を向ける。
「ほっとけ。余りにもうるさかったら殴って直す」
「それは壊れたTVの直し方、イーブイはポケモンセンターで治療、この俺もポケモンセンターで治してクレメンス!」
『本当にブリタに似てしまって……可哀想に』
『ホントホント』
リックとイリアが頷くとミュウツーはまだラップを刻んでいた。
それからカントー地方を散策していると、R団の被害者の少年に出会った。
「おや、君は……」
「あの時の!?」
「サトシ知り合い?」
その少年は前回会った時とは違い俺よりも年下になっているカスミさんとタケシさんと同行していた。
「この前ピカチュウが連れ去られた時に助けてくれた人なんだ。この前はありがとうございます」
「構わない。それよりもまだR団はいるのか?」
「ええ、ほぼ毎日あの三人組に遭遇しまして……」
「なるほどな。俺の名前はシック。ちょっとポケモンバトルに自信のあるトレーナーだ」
『シックさん、嘘は止めましょう。自信があるどころか誇っていいくらいの実績の持ち主でしょう貴方は』
マンダーの意見は尤もだが、この世界での実績はなきに等しい。だからこうして表現するしかない。
「私が誰だか知っているか? ミュウの睫毛の三つ毛から生まれたミュウツー。こう見えてマジ伝説ポケモン略してマジモン。マジレジギガスはマジワロスw」
「下手くそ過ぎるわ!」
あまりにも下手くそ過ぎるのでどついて止めるとミュウツーが黙った。
「俺、マサラタウンのサトシ!」
「ハナダシティのカスミよ」
向こうの世界のカスミさんは彼氏と付き合っては別れての連続を繰り返す恋愛クイーンだったがこっちじゃ男の扱い方を知らないお転婆のようだ。
「ニビジムのタケシです。よろしくお願いします」
年長者たるタケシが一番まともだ。まあ向こうのタケシさんも実直な性格で知られているからその影響もあるんだろうな。
そんな中、考え事をしていると腹の音を鳴らしたサトシが顔を赤く染めた。
「ははは……タケシ、飯にしないか?」
「そうだな。どうです? もしよければシックさんもご一緒にどうですか?」
「手伝おうか。俺はプロではないにせよ自炊していたから手伝えるぞ」
「それではシチューでも作りましょうか」
タケシの言葉に従い、俺はシチュー作りを手伝った。
「ご馳走さまでした」
サトシ、カスミがそう礼を言って皿を重ねる。
「それにしてもシックさん、自炊していただけあって流石に美味しかったですよ」
「いやいやタケシこそ、その年齢でそれだけ料理が美味いなんて驚きだ。プロにでもなるつもりか?」
「弟や妹達を育てるのに必要な技術ですからね。料理をやっていくうちに上手くなりました。ところでデザートのポフィンというのは?」
「俺がバイトしていた時に作っていた品物だ。きのみを使うんだが人だけじゃなく人間も食べられるぞ」
「なるほど。どうりで料理が美味い訳です」
タケシと料理雑談を続けながら皿を洗う。ちなみにサトシとカスミの二人が手伝わないのは皿を割るからだそうだ。ミュウツーが手伝わないのも同じ理由だ。
その数分後、サトシがモンスターボール片手に俺に話しかけてくる。
「シックさん、俺とポケモンバトルしませんか?」
「いいぞ」
特に断る理由もないし、それを快諾する。
「やった! それじゃ早速やりましょうか!」
そしてその直後、ミュウツーに網がかかる。
「だーっはっはっはっ!」
ミュウツーを捕らえた網の先にいたのは先日のR団の団員達だった。先日と違うところは気球ではなく巨大ロボットに乗っている点だろうか。
そのミュウツーごと網をロボットが回収すると奴らが窓ごしに姿を表す。
「またお前達か」
「またお前達かと聞かれたら」
「答えてあげ──うわっ、こら攻撃するな!」
もうこいつらの口上なんぞどうでもいい。さっさと攻撃するに限る。
「だが残念だニャー! その程度の攻撃なら衝撃はあっても傷は負わないように設計されているニャ!」
『いやその程度の攻撃って、シックさんの攻撃はギラギラさんを除いた私達の攻撃よりも強いんですよ? それを僅か一日で克服するようなロボットを用意するなんてこの世界のR団はインフレでも起きているんですか?』
確かにマンダーの言うとおりだ。いくら世界征服を目指しているとはいえそんなものを作っているのならとっくに世界征服は終わっているはずだ。
「そんなことよりもこのポケモンは貰っていくわよ」
「何せサカキ様の元から逃げ出したポケモンなんだからな。元の場所に連れていくのは当然のことだ!」
やはりサカキがR団のボスか。これで奴の居場所を探るのもありだ。
「おのれぃっ!」
ミュウツーが素に戻り、内側からきあいだまを放つがロボットは傷を負うどころか衝撃すらも受けてなかった。どれだけ貧弱なんだ……
「ピカチュウ、10万ボルトだ!」
『喰らえーっ!』
サトシのピカチュウが10万ボルトを放つが全くと言って良いほどダメージは与えられていない。前言撤回しよう。ミュウツーが弱すぎるのではない。
「だーっはっはっ! ジャリボーイのピカチュウ対策に何もしてないと思ってか!」
「それならヒトデマン! ハイドロポンプよ!」
カスミの出したヒトデマンのハイドロポンプがロボットを襲うが全くの無傷だった。
「雷は当然のこと、防水、防火、防寒、防エスパー、ありとあらゆる耐性があるんだニャー!」
「この巨大ロボットに敵う奴なんていやしないのよ!」
小賢しい真似をしやがる。とはいえ攻略方法が無い訳ではない。あの巨大ロボットは確かに厄介だが、傷ほど衝撃は緩和されない。ということは俺以上の攻撃なら壊すことが可能な訳だ。
「ギラギラ、頼めるか?」
ギラギラが無言で飛び出し頷く。そして次の瞬間、レーザーがロボットの片足を削り取っていった。
「うわぁぁぁっ!?」
バランスを崩し悲鳴をあげていく三人組。それもそうだろう。初見でギラギラのパワーを予測出来る奴などこの世に存在しない。
「ニャース、なんとかしなさい!」
「そんなことを言われても無理ニャ!」
騒然とする三人にギラギラは不機嫌そうな顔を見せ、もう片足を削る。
その隙を逃す訳もなく、俺は飛び出しロボットに向かっていく。
「いつか決めるぜ稲妻シュート!」
そう言いながら両足をもがれたロボットを蹴り、ミュウツーを脱走させて空の彼方へ飛ばしていく。
「ポケモンに負けるのはまだわかるけど!」
「人間に負けるだなんて!」
「こんなのってやな感じーっ!」
奴らが見えなくなったところでマンダーが一言呟く。
『貴方方はむしろギラギラさんを出させただけでも名誉なことですよ。シックさんに本気を出させたということですからね』
ギラギラは俺のエース、それも余程のことが出さない切り札だ。その切り札を出したということがどれだけ名誉なことか。マンダーがそう呟くのは当たり前のことだった。
そして三人を見るとサトシか羨望の目で見ており、そして残り二人はドン引きしていた。
「もう違う世界の住民よね……」
「というかあれだけの蹴りで骨とか折れないのか?」
二人がこそこそと話しているが全部聞こえているからな。確かに違う世界の住民ではあるが。
「さて、やろうかサトシ」
「はいっ!」
ルールはシンプルに二対二のシングルバトル。
「よしイリア、お前の出番だ」
「いきなりカイリュー!?」
イリアを一体目に出すと全員が驚き騒然とする。
「いや、あのバンギラスに比べれば大したことじゃないのか?」
「確かに言えているけど……」
二人が話し合っているがサトシにはそんなことはお構い無しだ。
「ピカチュウ、君に決めた!」
サトシが出したポケモンはボールから常に出ているピカチュウであり、その信頼の高さは前回拐われたことを抜きにしても一目瞭然だ。
「さあバトル開始だ」
「ピカチュウ、10万ボルト!」
ピカチュウに10万ボルトの指示を出し、それを喰らうイリア。だがあの程度の攻撃でイリアが動じることもなくむしろ挑発すらしてみせた。
『ねえ、ピカチュウ。あんたの10万ボルトって電気マッサージなの? おかげで肩こりが消えたわ』
『あ゛ぁっ?』
「イリア避けろ」
ピカチュウが10万ボルトを放つ前に指示を出すとイリアが避け、更に続ける。
『こんな予測可能な10万ボルト、うちのパーティの中で鈍いリックでも避けられるわよ』
「イリア、ピカチュウに10万ボルトだ」
『10万ボルトってのはね、こうやるのよ!』
ピカチュウがイリアの10万ボルトを喰らい、倒れこむ。
「そ、そんな……あのピカチュウが一撃でやられた……!」
「あのカイリュー、相当強いぞ」
強いも何も──ってそうだった。俺が戦ってきた相手は地方に帰ればチャンピオンになれる、なった奴らばかりだ。そいつらを基準にしてみればイリアは平均レベルでしないが、サトシくらいの年齢のトレーナーからしてみればラスボスみたいなものだ。
『ピカチュウ。貴方は聞いていないでしょうけど、私ごときの10万ボルトで気絶しているようじゃご主人達に勝てないわよ』
イリアがそう嘶き、こっちに振り向く。
『という訳でご主人、私手加減苦手だから次のポケモンが出て来た時にオーバーキルしかねないからボールに戻っていい?』
「良いだろう」
『こんなつまらない戦いは初めてよ』
イリアが戦闘に関して失望するのは初めてだ。しかしそうなるとあいつしか──
『マスター、このギラギラがやろう』
「……いいのか?」
俺はマンダーに任せる気でギラギラに任せる気はなかった。何故ならマンダーは詰め将棋のように追い詰めていく頭脳派であり、サトシのようなまだ若い少年に頭脳戦の大切さを学ばせるには絶好の相手だからだ。
ギラギラは基礎能力か非常に高く、基礎を磨くという意味では優秀だ。しかしイリアのように力任せにごり押しになってしまう可能性もなくはない。その上、にじマメを要求してくるから尚更だ。
『あのサトシという少年は英雄の器、それも大器晩成の大器だ。今はイリアにも手も足も出ないがいずれこのギラギラと並び立てる可能性がある。それを育むのもこのギラギラの役目である』
「わかった。よし、ギラギラいってこい」
「それならこっちはリザードンだ!」
ギラギラが前に出てくるとサトシはリザードンを出してきた。
……本当に英雄の器なのか? 俺が不思議に思うのは無理もない。バンギラスであるギラギラにリザードンの攻撃はほとんど通らないがギラギラはリザードンに岩タイプの技を使えば一撃で瀕死になってしまう。
つまりリザードンにとってバンギラスは相性が絶望的なまでに悪い存在だ。それにも関わらず出した理由が解せない。
「ギラギラ、お前に任せる」
『承知』
再びサイボーグと化したギラギラがサトシのリザードンを無機質な目付きで見るとリザードンが威嚇した。
『何ガンつけてやがる?』
『……計算完了。これより任務に遂行する』
ギラギラが一瞬でリザードンに詰め寄り、かなり弱めのれいとうパンチを放つ。
『ぐぁっ!?』
手加減しているとはいえリザードンにとっては致命傷。動きが鈍くなってしまう。
『クソっ、ふざけやがって!』
リザードンが勝手にかえんほうしゃを放つが、ギラギラはそれを見越してフィールドの土を砕き砂の壁を作り上げていた。
「リザードン、地面に向けてかえんほうしゃだ!」
『やだ!』
リザードンが命令を無視し、ギラギラに向けてかえんほうしゃを放つ。これはサトシの育て方が相当悪いな。初心者用のポケモンの最終進化系をここまで言うことを聞かせられないのはトレーナーが無能な証拠であり、リザードンも相性の悪さを理解していないということはサトシ自身も相性を考慮していない傾向がある。
『わからないのか? 先ほどこの砂の壁で攻撃を防がれたことが』
砂の壁によってかえんほうしゃは防がれ、突破出来ないかに思われた。
『何度も同じミスをすると思うかよ』
リザードンが放ったかえんほうしゃは砂の壁を突き破り、炎がギラギラを包む。
『確かに攻撃に成功するという意味ではミスはしていない。しかしダメージを与える手段としてはミスだ』
炎の中からギラギラが飛び出し、なみのりを放つ。
「リザードン、空を飛んでからちきゅうなげだ!」
サトシの指示と共にリザードンがなみのりを避けギラギラに迫る。
なるほどな、ギラギラのダメージソースはそれか。だがリザードンのスピードでは避けられる。何せ俺ですら見失う程のスピードを出す相手に戦っているのだから余裕で目に追えるスピードを出すリザードンではノロマに見えるだろうな。
しかしギラギラは敢えて動かずリザードンに捕まった。
『もうてめえは終わりだ! 俺の切り札で倒れない奴はいねえ!』
それは勘違いにも程がある。可哀想な奴だ。
等と思っているとリザードンが宙を舞い、勢いに任せギラギラを投げる。そしてその瞬間、ギラギラの口からかえんほうしゃが放たれちきゅうなげは勢いがつかずそれどころかリザードンのところまで戻って来た。
『何だとっ!?』
『惜しかったな。雑魚相手ならそれは通用するが世界戦平均以上の実力になるとこの程度であれば避けられる』
ギラギラのかみなりパンチがリザードンに炸裂し、リザードンが墜落する。
「リザードン!」
『回復したとしてもしばらくの間そのリザードンは痺れたままだ。それまでの間そのリザードンのリハビリに付き合うことだ』
ギラギラの言葉を翻訳し、そう告げる。
「ミュウツー、サトシのリザードンが強くなるまで稽古してやれ」
「なっ──」
「断るとは言わせない。俺に着いていったところで為すべきことは限られている。それだったら──」
──英雄の側にいた方が余程有意義だ。
「サトシがヒーロー? もしなれなかったらオトシマエつけるぜ」
「それだけの価値はある。それに俺はお前とは違って帰るべき場所がある。だから一緒に着いていくことは出来ない」
俺はこの世界の住民ではなく、ミュウツーを連れていく訳にはいかない。ミュウツーはこの世界で生きるべきなんだ
「それもそうだ。アイスソーダ!」
「と言うわけだ。サトシ。ミュウツーのことを任せたぞ」
「え?」
「納得がいかないだろうがサトシ。お前には義務がある。その義務の為にミュウツーを側に置いておく必要があるんだ」
「シックさん、義務ってなんですか?」
「英雄になる為の義務だ」
伝説ポケモンの所有者=英雄ではない。それだったらレックウザマニアのあいつや自称伝説使いのタクトは英雄になっている。
しかしその逆、英雄は伝説ポケモンの所有者であることは間違いない。何故なら英雄になるには巨大な事件等を解決する必要があり、それには伝説ポケモンを使わなければ解決出来ないからだ。
つまり伝説ポケモンは謎解きの鍵であり、伝説使いはその鍵を多く持っているだけの存在でしかなく、英雄は事件を解決する為に持っているようなものだ。
「英雄になる為の義務ってどういうことなんですか?」
「サトシ。これから先お前は様々な困難が待ち受け、ミュウツーと同類のポケモンと関わりを持つことでその困難を解決していくことになる。ミュウツーと関わることでそいつらがどんな奴か知っておけば苦労しない。言ってみれば俺のおせっかいという奴だ」
「おせっかい……でもそれならシックさんだって可能性はあるんじゃ」
「俺は生憎だがもう伝説ポケモンとの関わりに慣れた。それだけだ」
未来予知でサトシがミュウツーと関わる姿を見ている。ギラギラの言葉がなければサトシを英雄の器として見れなかったがミュウツーと関わりを持つことで何か変わるかもしれない。
それに本当にサトシが英雄の器ならセレビィ探しでサトシと遭遇することになるだろう。その時までにサトシの成長が見られれば上等だ。
こうして異世界で出会ったサトシとのファーストバトルは圧勝に終わった。
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