魔法少女リリカルなのは 悪魔使いの生きる道   作:アリアン

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長らくお待たせしました。
遅れてしまって申し訳ございません!!
そして、タイトルと話はそんなに関係ないです


転生者

私が拾われて数日たった。告白されたあと私は思わず受けてしまって彼が退出したあとみ悶えてしまった。

 

だって生まれて同年代かも知れない、似た境遇の異性と話したこともなかったから、不意打ちにも等しいあんな告白をされてしまって冷静に考えようとしたら私の頭の中は彼の、鍊のことで頭がいっぱいで、知りたくて、少しでも一緒に居たくて、胸が温かくて、鍊のことで頭がいっぱいになってしまって…ああ、これが恋なんだと、漠然と理解してしまった。

 

あの世界で彼と出会わなかったらこんな気持ちを知ることもできなかった。ただ地獄が待ってただけ。

運命なんだ、これは。私と鍊は巡り合う運命だったんだ…。そう、思ってしまった。

私は幸せものだ…だって、こんな幸せが待っていたんだから…。

大嫌いだった研究所の研究員に今だけは感謝しないといけない。

私を生み出してくれてありがとうと。

そして私は…

「雨宮………鍊…かぁ………」

鍊のことが、大好きになってしまいました。

彼女が、黒沢優奈(ヘイズ命名)の歓迎会は凄まじかった。ヘイズやイル兄が僕と優奈の会話、というか告白をハリーから聞いて僕と優奈を散々からかうたびに僕らは顔を赤くしてハリーからは『お似合いですねえ』という言葉で更に赤くして、ヘイズからは「鍊のこと、任せるぞ」という言葉で優奈は「立派な妻になります!」と赤面しながら宣言しちゃうしイル兄からは「ええ彼女ができてよかったな。」と言われて僕がちょと奇声あげちゃうし散々だった。

 

そして今、僕らは第97管理外世界に来ていた。

 

理由はただ一つ。ここに住居を構えることになったからだ。

いっつも船に乗っているからメンテナンスが必須なわけでしばらく船に乗れない。だからしばらくは別の拠点が必要なわけなのだ。そして僕らが頼まれたことは食料を買ってきて欲しいということだったのだ。

だから今、僕と優奈は今最寄りのスーパーで買い物をしていた。

「知識としてはありましたけど、こんなにたくさんの商品が並んでるんですね」

優奈はこういうところに来たことがなかったからか周りをもの珍しそうに周りを見ている。

「まあそうだよね。けどこれでも小さい方なんだよ? ここより大きい店は服とか、化粧品とか、もっとたくさんお店が入ってるよ」

「これ以上ですか…ちょっと想像できないですね」

 

優奈は物珍しそうに周囲を見ながら楽しそうな表情をしてそういった。

 

僕は幸せなんだろう。新しい世界で、新しい家族と、こんな可愛い恋人ができたのだから。

 

だけど、僕はここにきて不安がある。

 

この第九十七管理外世界地球。それはこの世界、<魔法少女リリカルなのは>の主人公たちが生まれ、三つの大きな事件を解決した世界だ。そして僕たちが住む町の名前は海鳴市の隣町である。それはつまり、この世界である原作主人公たち、高町なのはたちはもちろんのこと、この世界に来た他の転生者三人とも出会う可能性があるということである。

 

それはつまり、僕の原作介入も近いということになるのだ。

 

転生させた神は言った。転生者は原作と必ず関わる運命になると。

 

それはつまり、僕の家族も巻き込まれる可能性があるということになるのだ。

 

そして、僕は原作組と他の転生者組のことはよく知らない。悪魔だとか、腹黒子狸とか、死神とか、ニート侍とかロリ騎士とか悪魔の料理とか狼なのに犬扱いで扱いがかなり可愛そうな狼騎士とかそんなのばっかりしか知らない。だから、僕は何があっても助けない。よく知らない人を助けるほど、優しくはない。それに、管理局は好きじゃないから・・・・。

 

「どうしたの、ぼーっとしてたけど」

 

ずっと黙っていた僕を優奈が心配して顔を覗き込んでいた。

 

「あ、ああ。ちょっと考え事してただけだから大丈夫」

 

「それなら、いいんだけど。無理はだめだからね」

 

「あはは。わかってます」

 

そして僕らは買い物を続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くそ、どうしてだ・・・一体何が足りていないんだ!!」

 

海鳴市にある一軒家のとある一室で一人くらい部屋で、ある一人の少年が女性の入った培養層の前にある端末と向き合い、必死に作業をしていた。

 

「どうしてなんだ・・・・・どうしてリインフォースを救えないんだ!!」

 

端末に向き合い、作業をしていた黒髪で茶色の目をした少年、篝義孝〈かがりよしたか〉はそう叫んだ。

 

「義孝、こんな時間までやっていたのか」

 

「幸助・・・」

 

幸助と呼ばれた少年の名は伊神幸助〈いかみこうすけ〉。義孝の同級生であり、親友であり、居候である。

 

「あのアホの力も借りて、お前の力も借りて、俺の持てるものすべてをつぎ込んでも、リインフォースを救えてないんだ・・・・」

 

培養層の女性は、知る人が見れば一発でわかるであろう人物。‘夜天の書’管理人格リインフォース。義孝は彼女を救おうとしていたのだ。

 

「リインフォースを救うのに機材を集め、協力したくもないバカとも協力して、やっと救う目途が立ったのに、救う要素が全て揃っているはずなのに、どうして、どうして救えないんだ!」

 

義孝は感情に任せ壁を叩いたが、それでも何も変わらない。

 

「必要な要素か・・・この世界にいる転生者全てが協力すれば救える・・・そうだったよな」

 

「ああ・・・そのはずなんだ」

 

リインフォースを救う条件を義孝と幸助は知っていた。彼らは錬とはまた違う神から転生してもらった転生者なのだ。

 

そして転生者はリインフォースを救う条件を教えられていた。

 

 

『その世界にいる全ての転生者の力を合わせなければ助けられない』と。

 

 

だから義孝は彼女を救うべく奔走した。自分の持てるものすべてを使い、幸助に協力してもらい、頭を下げたくもないもう一人の転生者にも頭を下げ、はやてに必ず救うと約束し、GODの後、リインフォースを預かったのだから。

 

しかし、今彼がやれているのはリインフォースの延命のみ。根本的な解決はできていないのだ。

 

「どうしてなんだ・・・何でなんだよ・・・」

 

義孝は心が折れそうなほど、疲弊していた。

 

「なあ義孝。俺の考えを聞いてくれないか?」

 

「この状況を覆せる方法か何かか・・・?」

 

もう打てる手がない状況。藁にもすがるという感じの義孝に幸助は言った。

 

「もしかしたら、すべての転生者がそろってないんじゃないか?」

 

「なんだって・・?」

 

義孝は意味が分からないというふうに親友を見る。

 

「今揃ってるの転生者っていうのは、今介入している転生者ってことだろう? つまり」

 

「まだ、介入をしていない転生者が、いる・・・っていうことか?」

 

「そうだ。もしそうだったら辻褄が合うんだ」

 

こういったことの疎い幸助だが、義孝が作っていたものは素人目でも不備がないはずのものだった。つまり、まだ何か欠けているのパズルノピースがあるのだ。

 

リインフォースを救うためのパズルの、最後のピースが。

 

「幸助・・・俺たちのやることは決まったな」

 

「ああ。恐らく出てきていないのは一人。だから」

 

「「その最後の一人を探して、協力を仰ぐぞ」」

 

二人の少年は、決意を固めたのだ。

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