ジャンヌとオルタは添い寝しているイメージがあったので、カルデアには想定外の状態になってもらいました。
リリィは早く登場させたい(願望)
カルデアにジャンヌ・オルタが召喚されたと聞いて、ぜひ自分と同じ部屋にして欲しいと申し出た。なぜなら、私には彼女を導く義務があるからだ。
ジャンヌ・オルタはジル・ド・レェによって作られた、本来存在するはずのない私の別側面である。彼女とはオルレアンで闘い、結局分かり合うことができないまま、別れてしまっていた。そんな彼女も贋作英霊事件でマスターと分かり合うことができたようだ。私も彼女と交流を深め、お互いを理解していきたいと思う。
しかし、ただ仲良くなるだけでは駄目だ。先輩サーヴァントの私が新米サーヴァントの彼女を導かなければ。それはさて置き、早急に話し合わなければならないことがあるのだが――
「オルタ……ちゃんと聞いていますか、オルタ?」
「だから、私はお前を無視するし、お前も私を無いものとして扱いなさいと言ってるじゃない? 聖女様」
オルタからの返事は冷たい。しかし、私は話を続ける。
「嫌です。それと私は聖女ではありません。ジャンヌと名前で呼んでください、オルタ」
まぁ、オルタもジャンヌなのですが、オルタはオルタです。
「うるさいわね、燃やすわよ!」
「ですから話を聞いてください、オルタ。私達には今解決しなければならない問題があるのです」
「もう、一体なんなのよ?」
「この部屋にはベッドが1台しかありません」
もともと1部屋に1台しかないので当然のことなのだ。カルデアに召喚される英霊がこんなに多くなるとは想定外だったのだろう。
それでも今までなんとかしてこれたのは、相部屋になるサーヴァントをジャック・ザ・リッパーとナーサリー・ライムの2人のように、マスターとマシュさんが相性の良いサーヴァント同士を上手く振り分けていたからだと思う。
「そんなの霊体化すればいいじゃない?」
「実体化と霊体化を繰り返せばマスターに負担がかかってしまいます」
「じゃあ、ベッドを私に譲りなさいよ!」
「本当はオルタに譲ってあげたいのですが、私もいつ闘いに赴くことになるか分からぬ身です。マスターのためにも万全の状態を保っておきたいのです」
マスターのためと聞いて、しばらく考えるオルタ。そして段々と顔を赤くしていく。
「……だったら、もうアンタと一緒に寝るしかないじゃない」
「ええ、私もオルタと同じ考えです」
「なんで嬉しそうなのよ」
「まぁいいじゃないですか。しばらくしたら消灯時間です。就寝の準備をしますよ、オルタ」
こうして私とオルタの共同生活1日目が終わりを迎えた。