ちなみに寝るときはTシャツ(BusterとArts)着ている設定。
ジャンヌは自分も妹達と同じBusterにしたいと思っている。
聖杯に私の復活を願ったジル・ド・レェ。しかし、その願いが叶わないと知ると、理想のジャンヌの誕生を願った。そうして産まれたのが、ジャンヌ・オルタだ。そのオルタが若返りの薬を飲むことでジャンヌ・ダルク・オルタ・リリィが誕生した。
元を辿れば私なので、こんなことを思ってしまうのはおかしなことかもしれませんが……リリィ、かわいいです。
「なにニヤニヤしてるのよ、気持ち悪いわね」
「リリィが素直で、優しくて、かわいいなと思っていました。あっ、もちろんオルタもやさぐれかわいいですよ」
「私が美少女なのは言うまでもないし、リリィも元が私なので当然かわいいに決まっています。美少女2人と一緒に過ごせることに感謝なさい。あと、やさぐれは余計です」
それを言えば、オルタは私を元にしているので私も美少女になってしまうのですが、それは言わないでおきましょう。
「もちろん感謝していますよ。生前の私は故郷も家族も置いて来てしまった。そんな私に妹が2人も増えて、妹達も人理を守る仲間としてカルデアで暮らしている。貴女達が一緒に居てくれるだけで私は幸せなんです」
「ふんっ、感謝してるならなんでもいいわ」
ドアが開く――
「ただいま戻りました。大人の私達」
朝から何処かへ出掛けていたリリィが帰って来ました。
「お帰りなさい、リリィ。何処へ行っていたのですか?」
「クリスマスは終わってしまいましたが、サンタとして大人の私達にもプレゼントを渡さなければと思い、準備をしてきました」
と言い、袋からプレゼントを取り出すリリィ。なんて良い子なんでしょう。
「まずは、成長した私にはノートとペンです。成長した私は文字の練習を頑張っているので……成長した私、何で顔真っ赤にして怒ってるんですか?」
「どうしてアンタがそれを知ってるのよ。それに、事もあろうにコイツの前で言わなくても……」
「私はあなただからわーかーるーんーでーすー。それに本来の私は、成長した私が文字の練習をしていることを知っていますよ」
確かに、私はオルタが文字の練習をしていることには気づいていました。
「私に隠しているようだったので、何も言わずに見守っていたのですが……オルタ?」
「とっ、とりあえず、このノートとペンは貰ってあげるわよ。あと、このことは他言無用よ」
とても恥ずかしかったらしく、あたふたするオルタ。そんなオルタもかわいいです。
「次は、本来の私です」
いよいよ私です。一体何をプレゼントしてもらえるのでしょうか。
「その……プレゼントは私です!」
予想外でした。きょとんとしている私にリリィは話を続けます。
「本来の私は無欲過ぎるので、何をプレゼントすれば喜んでもらえるか、私には分からなかったんです。そこで、サンタお師匠様に相談しました。お師匠様は私の存在こそが、本来の私にとって最高のプレゼントであると言ってくれました」
サンタ師匠、すなわち天草四郎時貞。その場しのぎのサンタだったはずですが、的確なアドバイスです。
「ありがとうございます、リリィ。貴女はとても素敵なプレゼントです」
私は嬉しさのあまり、リリィを抱きしめていました。
「喜んでもらえて嬉しいです。でも、自分がプレゼントというのは恋人達のすることだとジャックとナーサリーに聞きました。ですので……」
その夜――
「では本来の私、失礼します」
リリィが優しく私の頰にキスをしてくれました。
「ではリリィ、お返しです」
私もリリィの頰にキスをしました。そうです、おやすみのキスをプレゼントしてもらいました。
「アンタ達、私も隣で寝てるんだから、イチャついてるんじゃないわよ」
「ついでに寂しそうな、成長した私にもキスしてあげましょう」
「えっ」
不意を突かれたオルタ。微笑ましい光景です。
「さぁ、成長した私。キスしてあげたので私にもキスしてください」
「イ・ヤ・よ」
「あのオルタ、でしたら私に……」
「アンタはもっと嫌に決まってるでしょう! それだったらリリィのほうがまだマシよ」
そう言うと、オルタはリリィの頬にキスをしました。
「さぁ、もう寝るわよ」
こうして、またカルデアでの1日が終わりました。きっといつかはオルタとも……