夏イベントのとあるループ回という設定です。
ちなみに、マスターは心はおじさんのぐだ子という設定です。
前回のループでも私達は優勝できなかった。またルルハワでの7日間が始まる。しかし、ループを重ねるごとに私達は優勝に近づいてる。今度こそジャンヌの作ったあの本を超えて見せる。
ピンポーンと、部屋のチャイムが鳴る。私以外の連中は取材だったり、息抜きに泳ぎに行っているので私が対応するしかない。
「オルター、お姉ちゃんですよ」
「誰が姉よ。って、勝手に入って来るんじゃないわよ」
この部屋にジャンヌが来るのは今回が初めてだ。どうしてこの部屋が分かったのだろうかと考えていると、ジャンヌがそれを読み取ったように答えた。
「海でマスター達と会ったんです。そして、オルタが部屋に1人でいると聞いたので、姉妹の絆を深めるべく押し掛けました」
マスター、恨むわよ。これまでのループでジャンヌがいつもよりもお姉ちゃんモードになっていることは分かっている。そんなジャンヌと2人きりにされるとは先が思いやられる。
「なに、じーっと見てるのよ」
「オルタの水着姿、かわいいですね」
「ふん、当たり前でしょ。アンタはあざといのよ。メガネとか必要ないでしょ」
「そこは素直にかわいいと言って欲しいのですが。まぁオルタが素直じゃないのは知っていますから、褒めてもらったと思っておきましょう」
実際のところ、ジャンヌの水着姿はかわいい。競泳水着にメガネという組み合わせも反則だが、それを着ているのがジャンヌなのだ。かわいくないはずがない。せっかくなので漫画の資料になってもらいましょう。
「アンタ、ここに遊びに来るくらい余裕があるなら、私の漫画に協力しなさいよ」
「ええ、もちろん。そのつもりで来ましたよ。なにをすればいいですか?」
「モデルよ。私が指示するポーズでその競泳水着を描かせなさい」
ジャンヌにいろいろなポーズをとらせて、それを私が絵に残す。まぁ資料としては充分描いたし、そろそろ終わりにしようとジャンヌの顔を見るとすごく赤くなっている。
「どうしたのよ、赤くなっちゃって」
「オルタが悪いんですよ。私はベッドの上ですごく際どいポーズをとらされて、オルタにずっと見つめられていたんですよ。恥ずかしいです」
確かに思い当たる節がある。夢中で描いていたからその時はあまり気にしていなかったが、思い返してみるとこっちも恥ずかしい。
「恥ずかしいなら、なんで言わないのよ」
「オルタが真剣に私を描いてくれるのが嬉しくて、声がかけられなかったんです」
そんな顔をして、そんなことを言われたらこっちまで変な気分になるじゃない。
「オルタ、責任取ってくれますよね」
とどめを刺された。気がついたら私はジャンヌを抱きしめていた。
どれくらい時間が経っただろうか。ジャンヌを抱きしめた後は、疲れていたのもあってすぐに眠ってしまった。
マスターの書き置きに気づく。
「刑部姫の部屋にいるから、起きたら呼んでね。お幸せに」
こんなことになったのは、きっと夏のせいだ。今回のループだけはマスターと私の記憶も消えないだろうかと、ジャンヌの寝顔を見ながら思った。
「妹の苦労も知らず、アンタは幸せそうに寝てるわね。お姉ちゃん」
夏イベントはジャンヌ姉妹推しならニヤニヤが止まらない内容だったのでは?
私は止まりませんでした。
画像フォルダはジャンヌとオルタのスクショでいっぱいになり、時間に余裕があればシナリオを読み返すというジャンヌ沼。