イチグンからニグン落ち   作:らっちょ

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大変長らくお待たせしました。本編を進めるための話のネタが全然思い浮かばないので、取りあえず閑話投稿。

今回の話は非常に短いですが、皆大好きデミウルゴス牧場のお話になります。

※グロ注意でございます


第40話 デミウルゴス牧場

 

 リ・エスティーゼ王国の南西に広がる巨大な丘陵地帯。

 

 『アベリオン丘陵』と呼ばれるその場所は、様々な亜人種の部族が日夜縄張り争いを繰り返す危険地帯である。

 

 

 昨今、そんなアベリオン丘陵の某所に巨大な地下施設が人知れず造られた。

 

 寂れた洞窟を入口とした無骨で堅牢な構造の地下施設は、一見すると監獄のように見えてしまうが、その実態は()()()()()()である。

 

 その施設には世界各地から集められた罪人達が収容され、()()として飼育されていたのだ。 

 

 

「がぁああああぅぁ゛!?」

 

「やへっ、やへぇえええぅ゛っ!?」 

 

 

 阿鼻叫喚の悲鳴が絶え間なく木霊し、そんな悲鳴に合わせるように血や肉片が周囲に飛び散る。

 

 牧場では、今日も囚われた罪人達の拷問が執り行われていた。

 

 特殊な機材に磔にされた者達は地上で罪を犯した罪人達であり、そんな罪人達を拷問するのは拷問の悪魔(トーチャー)と呼ばれる悪魔達である。

 

 禍々しい拷問器具を手にした拷問の悪魔(トーチャー)は、嬉々とした様子で罪人達に苦痛を与える。

 

 ある者は目玉をゆっくりと抉り取られ、ある者は皮膚を足先から鑢で削られ、ある者は身体の穴という穴に焼けた鉄串を突き入れられる。

 

 

 その常軌を逸した拷問の数々は、正に地獄の宴である。

 

 罪人達は地上での行いを悔い改め、神に慈悲をと祈り願うが、そんな願いが聞き届けられることはない。

 

 何故なら、この施設を管理するのは大悪魔であり、慈悲などと言うものは存在しない。

 

 この牧場に収容された罪人達は性別・身分関係なく、家畜に過ぎないからだ。

 

 

「……ころ……して……ころ……して」

 

 

 過酷な拷問により虫の息となったコッコドールは、壊れたラジオのように己の死を懇願する。

 

 嘗て数多の奴隷達を塵のように扱って来た八本指の幹部としての権威など最早欠片も存在しない。

 

 終わりのない苦痛と恐怖に、命乞いすら放棄して惨めに蠢くことしか出来ないのだから。

 

 

 今にも死に絶えんとしていたコッコドールの肉体であったが、傍らに居た拷問の悪魔(トーチャー)が治癒魔法を行使したことで状況は一変する。

 

 欠損していた四肢が復元され、焼け爛れていた皮膚も癒される。

 

 狂っていた精神状態すら、強引に正常な状態へと戻されてしまった。

 

 

「――あっ?あぁ、嗚呼あああ゛ッ!?」

 

 

 健全な状態に戻ったコッコドールは、赤子のように泣き叫んだ。

 

 死ぬことによって苦痛を放棄しようにも、治癒魔法によって壊れた肉体は復元される。

 

 狂うことによって苦痛を逃れようにも、精神魔法によって正気に戻される。

 

 正気を保ったまま何百回と拷問が繰り返され、その度に彼の心は圧し折られ、恐怖と絶望に塗り潰される。

 

 

『…………』

 

 

 そんなコッコドールの負の感情を喰らい、己が糧とするのは暗黒魔粘体(ダークネス・スライム)のネメシスである。

 

 エ・ランテルの事件で『死の宝珠』を手に入れたネメシスは、その中に宿った竜王の意志を殺し、体の良い魔道具として再利用していた。

 

 負の感情を魔力に変える宝珠の性質は、存在を維持する為に常時魔力を消費するネメシスにとって有難い代物であった。

 

 ネメシスは己の分裂体を負の感情が集まり易い牧場に配置し、宝珠を介して魔力に変換。回収した魔力を自らの召喚維持に用いることで召喚時間の制限に囚われることなく活動出来るようになる。

 

 更に余剰分の魔力は分裂体を介し、様々な施設で動力源として流用することでナザリックに貢献していたのだ。

 

 常に主の傍に控え、役立つことが出来るようになったネメシスはご満悦である。

 

 

「どうやら順調に魔力供給が行われているようですね」

 

 

 そんな言葉と共に現れたのは、この牧場を管理しているデミウルゴスであった。

 

 鮮血のような赤いスーツを着熟した大悪魔は、満面の笑みを浮かべながら可愛い家畜達の苦しむ様を眺める。

 

 彼らの絶望と苦悶の悲鳴がナザリックの発展に繋がるのだから、忠臣として歓喜するのは当然の反応である。

 

 各々で創意工夫し、拷問の手を決して緩めぬよう拷問の悪魔(トーチャー)達に指示を出したデミウルゴスは、足元にいるネメシスに視線を落として話し掛けた。

 

 

「本当に貴方(ネメシス)に協力して頂けたのは僥倖でしたよ」 

 

 

 ここ最近の彼は頗る機嫌が良かった。

 

 何故なら牧場の運営において抱えていた問題点が、ここ数週間の間で大幅に改善されたからだ。

 

 今までのデミウルゴスは、ナザリックの維持発展という目的にのみ人という家畜を運用して来た。

 

 故に素材を採取する際も、自らの趣味趣向を一切合切無視し、出来るだけ苦しめることなく管理して来たのだが、それでも角は立つものだ。

 

 何故なら実際に素材を剥ぎ取るのは、下位の拷問の悪魔(トーチャー)達であり、悪魔という種族は人のもがき苦しむ様を娯楽とするものが多い。

 

 淡々と皮を剥ぐだけの作業を強いられる拷問の悪魔(トーチャー)の精神的な負担は思いの外大きく、喫煙者に禁煙を強いるようなストレスが溜まってしまい、必然的に作業効率も落ちてしまう。

 

 それは牧場を管理するデミウルゴスにとっても見過ごせない問題であった。

 

 

(しかし、今は『安定した魔力供給の為』という大義名分がある)

 

 

 効率よく魔力を回収する為には、必然的に多くの家畜から負の感情を集める必要がある。

 

 だからこそ地下施設にこのような『慰問区画』を設けることで、定期的に拷問の悪魔(トーチャー)達のストレスを解消させると同時に、ネメシスに安定した魔力供給が行える環境を提供しているのである。

 

 

「それに輸送経路の確保という意味でも、ネメシスはこの施設にとって欠かせない存在ですからね」

 

『……?』

 

 

 キョトンとした様子のネメシスに対し、デミウルゴスは苦笑する。

 

 今まで大量の物資を運び入れる際には、シャルティアに頼んで《転移門/ゲート》を使っていたのだが、ネメシスの収納能力を用いれば、それ以上に効率的な流通経路を確保出来るのだ。

 

 事実、ネメシスの分裂体が牧場に来てからは、剥ぎ取った素材を即座に搬出可能となった。

  

 魔力供給と輸送経路という二つの重大な仕事を担っているネメシスは、精鋭揃いのナザリックにおいても重宝とされている非常に優秀な人材なのだ。

 

 知恵者であるデミウルゴスは、ネメシスの協力により出来る仕事の幅が増えたと大いに喜び、今後の牧場の運営について思考を巡らせる。

 

 

「やへっ……ゆるひっ……ふぎぃいいい!?」

 

「アハハッ!もっと惨めに鳴き喚いて下さい!私達の味わった苦痛はこんなものではありませんからっ!」

 

 

 そんなデミウルゴスを現実に引き戻したのは、肥え太った家畜の上げる豚のような悲鳴であった。

 

 悲鳴の聞こえた方に視線を向けると、ボンテージ服を纏った妖艶な拷問の悪魔(トーチャー)が、狂喜の感情のまま拷問を加えているではないか。

 

 その拷問には殺意が篭っており、放っておけばあの家畜は数分としない内に死に絶えてしまうだろう。 

 

 

「――やれやれ、困ったものですね」

 

 

 デミウルゴスはやれやれと呆れたように肩を竦めて溜息を吐く。

 

 この拷問の悪魔(トーチャー)はアインズから与えられた配下ではなく、デミウルゴスが現地調達した配下である。

 

 元々王都の違法娼館で働かされていた娼婦だが、デミウルゴスのスキルにより悪魔に転生し。現在は見習い拷問の悪魔(トーチャー)として牧場で働いているのだ。

 

 彼女の目の前で蹲っている家畜は、嘗て権力に胡坐を掻いて罪なき民を陥れていたスタッファンという巡回史であり。違法娼館の常連客だったスタッファンは少なからず彼女と因縁があった。

 

 そういった背景もあり、悪魔としての本能と人間としての感情が綯交ぜになってしまったのだろう。

 

 積年の恨みを晴らそうと、見習い悪魔は本来の目的を忘れ、感情の赴くままに暴走しているのである。

 

 

(……幾ら人手が足りないとはいえ、外部から働き手を雇うというのは些か早計でしたか)

 

 

 アインズやイチグンの意図を組みつつ牧場を運営する為に、デミウルゴスの考案した施策の一つが人材の勧誘である。

 

 ナザリックにも拷問の悪魔(トーチャー)は存在しているが、それらの召喚や維持にはユグドラシル金貨が発生してしまう。

 

 数万人規模の家畜を管理するならば、それ相応の拷問の悪魔(トーチャー)を揃えなければならず、それを用意する為にユグドラシル金貨を消費してしまえば、ユグドラシル金貨を稼ぐという本来の目的から大きく乖離することになる。

 

 其処でデミウルゴスは、王都の違法娼館で働ていた者や、貴族の奴隷として辛酸を舐めていた者達を掻き集め、自らのスキルを用いて悪魔に転生させることで、不足していた労力を補ったのだ。

 

 無論、強制ではなく任意だが。帰る場所すらなく生きる希望も持てない者達はデミウルゴスに縋りつき、悪魔として第二の生を歩むことを決断した。

 

 そのおかげで牧場の運営も軌道に乗った訳だが、こういった不測の事態も起こるので最善の策ではなかったとデミウルゴスは猛省する。

 

 近くに待機していた拷問の悪魔(トーチャー)に死に掛けの家畜を治癒するように指示を出しながら、暴走していた見習い悪魔に話し掛ける。

 

 

「どうやら随分と楽しんでいるようだね」

 

「あっ、デミウルゴス様ッ!いらっしゃっていたのですねっ!」

 

 

 そういって花の咲くような笑みを浮かべる見習い悪魔。

 

 その姿は可憐であるが、頬に着いた返り血や、肉片の付着した拷問器具が全てを台無しにしている。

 

 そんな彼女の恰好を気にすることなく、デミウルゴスは今の問題行為を指摘した。

 

 

「君は私の与えた指示を理解しているのかな?私は拷問で家畜を殺せなどと言った覚えはないのだが?」

 

「――あっ!?も、申し訳ありませんッ!!」

 

 

 その淡々とした物言いに、見習い悪魔はサッと顔を蒼褪める。

 

 彼女にとってデミウルゴスは命の恩人であり、絶対の忠誠を誓う愛すべき主である。

 

 そんな主の命令を全う出来ない未熟な自分を恥じ、この後に訪れるであろう罰に身を震わせていたのだが、デミウルゴスの口から出たのは予想外の一言であった。

 

 

「そのような家畜に心を乱されているようでは、悪魔として半人前です。私達の本来の目的を見失うことなく役割を全うする方が建設的だとは思いませんか?」

 

「――えっ?」

 

 

 思わぬ激励の言葉に、ポカンと呆ける見習い悪魔に対し、デミウルゴスは子を諭す親のように優しい口調で囁いた。

 

 

「それに殺してしまえば其処でお終いです――長く弄んだ方が貴方も楽しめるではないですか」

 

「…………」

 

 

 デミウルゴスの言葉を聞いた見習い悪魔は、口角を吊り上げるような歪な笑みを浮かべながら家畜を見下ろす。

 

 

「ひぐっ……ゆ、許し……あっ、あがぁあああッ!?」

 

 

 凶悪な嘲笑を垣間見たスタッファンは、小さく悲鳴を漏らしながら彼女に許しを請おうとするが、そんな謝罪を述べることすら許されず、拷問が再開される。

 

 因果応報。

 天網恢恢疎にして漏らさず。

 

 哀れな一匹の家畜は、この絶望の牢獄で未来永劫苦しむことになるだろう。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 デミウルゴスの管理する牧場は、『慰問区画』『食肉区画』『実験区画』『素材区画』と四つの区画に別れており、用途毎に家畜の運用方法も変わってくる。

 

 

 先に視察した『慰問区画』では、素材採取の為に酷使した拷問の悪魔(トーチャー)達の種族としての欲求を満たすと共に、家畜達から集めた負の感情をネメシスの力で魔力に変換し、ナザリックのあらゆる施設にエネルギー源として供給している。

 

 牧場の最重要施設である為、最下層に施設が造られており。運ばれる家畜も厳選され、地上でも特に罪深い行いをした者達が収容されている。

 

 

 『食肉区画』は、文字通り家畜を食糧に加工する為の施設だ。

 

 ナザリックの配下達には人肉を好むものが多い為、この区画では食用の家畜を飼育することに注力している。

 

 品種改良なども行われており、大量の肉を確保する為に高カロリーの流動食を家畜に与え肥大化させたり、四肢が欠損しても自然回復する家畜などが生み出されている。

 

 時折人肉を好む異形種が与えられた休暇を利用して牧場に訪れ、家畜を味見していくのは定例行事となっている。

 

 エントマなどは常連客であり、恐怖公の眷属を喰らうことをイチグンに止められた為、休暇の際は食肉区画に引き籠って腹が満たされるまで暴食の限りを尽くしている。

 

 

 『実験区画』は、主に開発した魔道具や科学製品等の効果検証が行われる施設だ。

 

 薬物や毒物の臨床実験に開発された兵器の性能テスト等、収容された罪人達を被験体として様々な実験データが集められる。

 

 武技の取得条件や発動原理。原住民とプレイヤーの差異などについても研究されており、配下から受け取った情報を報告書に纏めるのもデミウルゴスの仕事の一つである。

 

 

 『素材区画』は、家畜から皮や骨などの素材を剥ぎ取る目的でつくられており、剥ぎ取られた素材は大図書館でスクロールの原材料として使用されたり、ユグドラシル金貨に変換してギルド拠点の維持費用として回されている。

 

 牧場で働く配下達の大半がこの区画に集っており、淫魔(サキュバス)拷問の悪魔(トーチャー)がツーマンセルで仕事を熟している。

 

 何故ツーマンセルになっているかといえば、効率よく素材採取が出来るからである。

 

 運び込まれた家畜達は淫魔(サキュバス)のスキルによって全員昏睡状態にされ、叫び声どころか身動ぎ一つ出来ない状態でベッドに並べられる。

 

 無抵抗の人体から皮や骨を剥ぎ取るなど、拷問の悪魔(トーチャー)にとっては取るに足らない単純作業である。

 

 物言わぬ肉人形となった人体から素材を採取し、再び癒して素材を採取する行為を延々と繰り返し行う。

 

 皮や骨を剥ぎ取られた人体が整然と並んでいる光景は、悍ましいの一言に尽きるだろう。

 

 

「ふむ、成果は上々ですが、やはり家畜の数が足りませんねぇ」

 

 

 そんな牧場の様子を視察しながら、デミウルゴスは用意された分厚い資料に目を通す。

 

 牧場の運営は順調であるが、本来の目的であるギルド拠点の維持費を捻出する為には現状の数十倍の数の家畜が必要となってくる。

 

 頭数を揃えようにも秘密裏に集めるには限界があるし、管理する為にはより広大な施設が必要になって来る。

 

 牧場の拡張工事なども含め、現状ではこれが精一杯と言えるだろう。

 

 

「デミウルゴス様、交配実験により家畜の頭数を増やしてみてわいかがでしょう?」

 

 

 そんな提案をしたのは、デミウルゴスの傍に控えていた道化師である。

 

 純白の衣装を身に纏い、顔には鳥の嘴を模し鼻先が長く伸びたペストマスクを装着している。

 

 彼の名はプルチネッラといい、この牧場運営を補佐するデミウルゴスの配下である。

 

 彼は自らを温厚で慈悲深い性格などと称しているが、その実態は極めて悪魔的な思考回路を持つ性格破綻者である。

 

 ナザリックの為に犠牲になれる家畜達は幸せであると心の底から思っており、非人道的な行為への躊躇が一切ない。

 

 今回の交配実験による家畜の増産も、彼にとってはナザリックと家畜の幸せを想った発言であり、善意からの提案であった。

 

 

「……ふむ」

 

 

 そんなプルチネッラの妙案にデミウルゴスは悩む素振りを見せるが、ハッキリと却下の言葉を口にする。

 

 

「――いえ、家畜の頭数を揃える為の交配実験は止めておきましょう」

 

 

 嘗てのデミウルゴスなら提案されるまでもなく実行していたかもしれないが、イチグンとの交流により人の感情の機微を学んだデミウルゴスはソレを禁忌とした。

 

 今まで罪を犯して来た咎人なら兎も角、これから生まれて来る命には何の罪もない。

 

 元々人間であったイチグンとアインズならばそう判断するだろうと考え、出来るだけ主の意図に沿った牧場運営を心掛けているのである。 

 

 

「家畜に関しては今まで通り、黒い噂の絶えない貴族や盗賊などの犯罪者を中心に確保して下さい」

 

「判りました。そのように調達係にわ伝えておきましょう――しかし、それでは目標とする数に遠く及びませんが大丈夫でしょうか?」

 

「ええ、大丈夫です。ちゃんと()()はありますので」

 

 

 プルチネッラの疑問に対して、デミウルゴスが淡々と答えた。

 

 近日王都で行われる大規模な掃討戦により、大量の家畜が入荷される手筈となっている。

 

 作戦が成功すれば家畜の頭数を揃えるだけでなく、魔導国を平和的に設立することが出来、近隣諸国と優位な条件で同盟を結ぶことが出来るだろう。

 

 

「その為にも牧場の運営は(つづが)なく行わなければなりません。私が不在の間は頼みますよプルチネッラ」

 

「勿論ですとも。私は皆の幸せを心より祈っておりますので」

 

 

 そういって大袈裟に一礼しながら、プルチネッラは足早にその場を去っていった。

 

 白衣の道化師が向かう先は『実験区画』の中心部であり、今日もまた多くの家畜達に幸せを与える為に、粉骨砕身の覚悟で働くのだろう。

 

 

「相変わらず仕事熱心で頼もしい男ですね」

 

 

 彼のような人材が居れば、この牧場の運営も安泰だろう。

 

 そんな風に常人とはややズレた感想を抱きながら、耳を劈くような悲鳴が木霊する牧場内を悠然と闊歩するデミウルゴス。

 

 今日も彼の管理する牧場は、至って平和であった。

 

 





デミウルゴス牧場は至って平和である。(ただしデミウルゴス視点で見た場合)

ネメシスの魔力はこんな感じで供給されておりました。

何気にナザリックの発展において大貢献しているのが、デミウルゴス牧場でございます。

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