談話室にいる時間に戻ってきた。正確に今がいつなのかはわからない。部屋に行けば日記があるので、それをみれば分かるだろう。
だが今はそれどころではない。
僕は一歩も動けなかった。
汗が滝のように溢れてきた。体も震えている。歯がカチカチとぶつかる音が聞こえる。心臓は爆発しそうなほどに速い鼓動を刻んでいる。
恐怖から眼を思わず瞑ったが、まぶたの裏にハーマイオニーが死の呪文を食らった瞬間が投影されて、すぐさままぶたを開いた。急に眼を開いたからか、一瞬眼がチカッとした。その眩みに、死の呪文が眼前に迫っていたときを思い出して、僕はまた怖くなった。
今まで死の瞬間は何度も見てきた。死の呪文もである。だが、僕はそれに今まで感じたことのないほどの恐怖を感じた。
眼を開けていても、ハリーやハーマイオニーが死んだ先を想像できてしまった。眼はかっと見開き、体は不自然に固まっている、あの状態だ。
そして僕の死も。
深呼吸を何度も何度も何度も繰り返し、時間をかけようやく心にゆとりが出てきた。
今までよく見ていなかったが、改めて見ると談話室には誰もいなかった。窓から見える外はうっすら暗いが夕方のそれとは少し違う。おそらく早朝だろう。僕はそのことに少し安堵した。タイムリープした瞬間の僕が周りからどう映るかはわからないが、少なくとも急に震えだしたらさすがに不審がるだろう。
僕達程度じゃ死喰い人を倒すどころか、相手取ることすらできなかった。一方的な蹂躙だった。
ハリーは今まで何度もあれと戦ってきてるんだよな。
戦うのが怖くないのか?
死ぬのが怖くないのか?
やはり、なんだかんだ言ってハリーは「生き残った男の子」だ。帽子からグリフィンドールの剣を抜いたことからも分かるように、ハリーは勇気で満ちている。
友達が死ぬのも嫌だ。
だが自分が死ぬのも嫌だ。
僕はもう、悪に立ち向かえないかもしれない。
今の僕にできることは、ハリーとハーマイオニーを神秘部に向かわせないことだけだ。その日になるまで、僕はじっと待とう。
そう決心し、ふと目線を下にやると、正面の低いテーブルになにやら見覚えのある教科書と羊皮紙が散乱していた。
宿題地獄など、今の僕にはどうでもよかった。
その後、部屋に戻った僕は日記を確認してみて驚いた。まだ9月だったのだ。前日の日記の内容から記憶をたぐりよせて思い出したが、確か今日はキーパーの選抜会議をしていたハリーを呼んでハーマイオニーと共に魔法の練習組織を作る提案をしたんだったな。
ていうことは、それをしなければいいのだろう。
あれを組織して中途半端に魔法を習得したことで僕達は強くなった気でいた。そのせいで自分たちの実力を過信してしまったのだ。
それを組織しないことで生じる不都合ってなにかあるだろうか?あんまり思いつかないな。ただハリーがクリスマスにパパの夢を見ないと助けられないので、ハリーが例のあの人関連の夢をみるかどうかだけ注意しておこう。
となれば、あとはシリウスを助けに行かないようにだけすればいいだけだが、それにはいくつかアイデアもあるし問題ないだろう。
ついに来た、あの日だ。
先程、シリウスが例のあの人に拷問されている夢をハリーが見たのだ。
前回の世界の今日、クリーチャー曰く、シリウスはお出かけしていたらしい。
なので僕は予め、今日はシリウスに家にいてもらうように頼んでいた。タイムリープのことを言っても良かったのだが、シリウスにタイムリープのことを言っても信用させられるだけの材料を僕は持っていないし、かといってダンブルドアに頼もうかと思ったら、いつの間にか姿をくらましてしまっていたのだ。おかげでアンブリッジが校長となり、学校は大変な目にあった。
そこで僕は、今日バックビークに荷物を届けるから家で待っててほしいと、前もってシリウスに手紙を送っていた。ハグリッドが用意したバックビークの好物や、ヒッポグリフの世話に役立つアイテムなどだ。なんと言ってもハリーからの手紙も同梱している。
餌はイタチの死骸なども含まれており、早めに保存しないときつい匂いを放つし、ハリーからの手紙もシリウスは早く読みたいはず。
これらの荷物が届く今日、シリウスは確実に家にいるだろう。
前回と同様、ハーマイオニーに気を引いてもらい、僕とハリーの2人はアンブリッジの部屋の煙突飛行でグリモールドプレイスまで飛んだ。前回は頭だけだしての通信だったが、念には念をいれ全身飛んでいくことに。
ぐーっと体がねじれる感覚が終わると、暗く重苦しいリビングに出ていたのに気がついた。少し遅れてハリーがやってきた。
「シリウス!いたら返事して!」
ハリーが叫んだ。その瞬間扉が開いた。ハリーは期待した顔をしていたが、入ってきたのがクリーチャーだと分かると露骨に気を落とした。
「ポッターの坊主が高貴なるブラック家に無断で足を踏み入れている。一体なぜだろう」
クリーチャーは意地悪そうに笑みをうかべて言った。改めてみるとクリーチャーめっちゃ怪しいな。
「クリーチャー、シリウスはどこだ?悪いけど、出かけていないのは知っているぞ」
僕がそう言うと、クリーチャーの顔から笑みが消えた。ハリーは不思議そうにこちらを見た。
「いいえ、ウィーズリー家のご子息。ご主人様は間違いなくお出かけです。今この家には私め以外に誰もおりませぬ」
「ハリー、こいつは無視だ。もしかしたら、死喰い人に何か吹き込まれてるのかもしれない。手分けして探そう。シリウスは絶対に家にいるんだ」
「わ、わかった」
ハリーは僕に少し気圧されながらも、クリーチャーを無視して家探しを開始した。焦ったクリーチャーは僕達を止めようと前に立ちふさがるが、ただの力ならこちらに分がある。クリーチャーは為す術もなく、押しのけられてしまう。
「おやめなさい。高貴なるブラック家を血を裏切るものが漁るなど」
クリーチャーが何か言っていたが僕は全部無視した。
シリウスはすぐに見つかった。上階でバックビークの手当をしていたのだ。
「シリウスおじさん!よかった、無事だったんだ!」
ハリーは嬉しそうにシリウスに駆け寄った。僕も安堵の息をついた。本当に死喰い人たちに捕まっている可能性もなきにしもあらずだったので、それが嘘だとわかって安心したのだ。
「ハリー!それにロンも。なんでここにいるんだ?今は学校のはずだろう」
シリウスは驚いたような顔を浮かべて立ち上がった。杖をしっかり握っていることから、少しこちらを怪しんでいるように見える。
「ええと、実はハリーが、シリウスが神秘部で拷問される夢をみて……。神秘部に乗り込もうか迷ったんだけど、念の為こっちに確認に来てみたんだ。アンブリッジばばあの部屋の暖炉を使って」
僕がそう説明すると、合点がいったようか、シリウスは大きく頷いた。
「なるほど。わかった。とりあえず私は騎士団員にそのことを知らせよう!もしかしたら、死喰い人を一網打尽にできるかもしれない。ハリー、ロン、君たちは学校で待機だ。何があっても動いちゃいけない。わかったね」
「なんで!僕も戦う!」
「ハリー、騎士団員にはダンブルドアからある命令がくだされている。何においても優先すべき命令だそうだ。それは、ハリー、君を守ることだ。私達と一緒に戦いたいのは分かる。私も君と戦いたい。だが今はその時じゃない。その勇気は、ふさわしいときまでとっておきなさい」
「ハリー、戻ろう。僕達がいったらかえってシリウスたちの足を引っ張ることになるよ」
ハリーは渋ったが、僕とシリウスの説得に応じ、一緒にホグワーツに引き返すことになった。
「ああ、ちょっと待ってくれ。私も一緒に学校に行こう。君たちはアンブリッジの部屋の暖炉からこっそり来たのだろう?もしかしたら戻った瞬間に彼女に袋叩きにされる可能性もあるかもしれない。そうならないよう護衛しよう。というより、学校の騎士団に言伝をするついでにそいつを一発殴り飛ばしたい」
シリウスはそういって、先に暖炉に飛び込み煙突飛行をした。それに続き、ハリー、僕も煙突飛行を行った。
アンブリッジの部屋に戻ると、アンブリッジと親衛隊数人が伸びていた。ハーマイオニーは彼女らに捕まってたのか、紙や衣服が少し乱れている。どうやら宣告通り、シリウスが彼らをのしたらしい。
シリウスが手をぱっぱとはたきながら言った。
「予想的中だったな。ホグワーツをめちゃめちゃにした恨みをはらせてよかったよ。それじゃ」
シリウスはすぐに犬になって駆けていった。
僕達は、ハリーは渋々だったが、そのまま談話室に戻った。
翌日、目が覚めると、枕元に手紙が置いてあった。やたら達筆だ。もしかしたらダンブルドアかな。
そう思い、何気なく封を切り手紙を呼んだ。その内容のあまりの衝撃に逆に声が出なかった。
「ダンブルドアが…死んだ…?」
内容はこうだ。
この手紙には、自分が死んだときに予め決めていた人に送られるよう魔法をかけていたということ。
自分がどう殺されたかは、おそらく新聞を読めば察しが付くだろうということ。
そして、僕の力のこと。
ダンブルドアはどうやら、僕の力について調べてくれていたみたいだ。だが、彼をもってしても、1年では全貌を把握することができなかったそうだ。そのことに対する謝罪文が載っており、僕は少し感動した。
「僕のことも、心配してくれてたんだな……ん?」
手紙を読み進めていくと、気になる文章が出てきたのだ。
「過去の自分に伝えてほしいこと?」
もしもまだ自分が生きている過去に戻ったら、その自分に伝えて欲しいことがある。そう綴られていた。そしてその下には3つの単語がただ並べられていた。
「分霊箱、なめくじ、槍……?なんかの暗号かな?」
考えてもその内容自体はわからなかったので、僕は手紙をしまい、新聞を手に入れるため大広間へ降りた。
大広間で梟からもらった新聞にはこう書いてあった。
『ダンブルドア狂死!夜中に魔法省に侵入し大暴れ』と。
この記事のあまりの内容に僕は悔しさすら覚えた。まるでダンブルドアがいかれた老人のように書かれていたのだ。だがその文章で、僕はすべて理解した。
「魔法省で例のあの人と死喰い人と戦ったんだ」
1年が終わり、帰りの列車の中。
手紙をもらってからのことを簡単にまとめる。ダンブルドアのことをマクゴナガル先生に問い詰めたところ、どうやら魔法省にはダンブルドア1人が行ったらしい。
不死鳥の騎士団員も同行を強く願い出たが、拒否されたようだ。今の騎士団員の使命は、今ここで死喰い人と戦うことではなく、ハリーを守ることだと。
騎士団がこぞって魔法省に行ってる間に、ホグワーツが襲われでもしたらどうすると、ダンブルドアから言われたそうだ。
結果は新聞にあったとおり、ヴォルデモートに敗れ死亡。魔法省はこれをダンブルドアの狂気として片付けるようだ。
また、ダンブルドアが死んだことで、校長室に入れるようになったアンブリッジは正式に校長に就任。来年からも魔法省の監視は続く。
僕はため息をつき、一年を振り返った。
これでよかったのかな。
僕が戦いを避けたせいで、ダンブルドアが1人で戦ってしまったんじゃないか。そう思うと、どこかやるせなかった。
コンパートメントで同席しているハリーとハーマイオニーも、ダンブルドア死亡の知らせ以来ずっと落ち込んでいた。ハリーなんて一時期ひどい荒れようだった。あのときの暴言で僕も多少傷ついたが、僕が逃げ腰だったことは事実だった。
その時だった。
ドガーンッ!
暗い空気をぶち壊すかのように爆音が響いた。同時に列車がゆっくりと横転していった。列車内は悲鳴で溢れかえっていたが、僕達は比較的落ち着いていた。
「何があったの?!」
「二人共伏せてて。僕が確認する」
ハリーはそう言って、現在は上部に位置している窓から顔を覗かせた。すると、一瞬のうちに頭を引っ込めた。ハリーの頭があった位置を呪文が通過していく。ハーマイオニーはその光景に息を飲んだ。
「死喰い人だ!あいつらが列車を襲ったんだ!」
外から「いたぞ!」「こっちだ!」といった声が聞こえてきた。間違いなくハリーを狙っている。
「ハリー!今すぐここから逃げなきゃ!」
「逃げるって言ったってどうやってさ!ファイアボルトはアンブリッジに没収されたままだし、姿くらましも僕にはできない!この場から逃げる手段なんて僕にはない!」
それに、と言ってハリーは言葉を続ける。足音は次第に近づいてきてる。
「僕は戦わなくちゃいけないんだ!じゃないと関係ない人達までどんどん傷ついてく!僕だけが生き残って他の人が死ぬなんて、そんなことあっていいはずがないんだ!」
僕はハリーのその気迫に押された。
僕は、ハリーがこうなったときのために説得する言葉をいくつも考えていた。だが、そのどれもが、今のハリーの言葉以上に熱を持っている気がしなかった。
だから僕は、素直な気持ちをそのまま吐いた。
「なんで、そんなことができるのさ。死ぬのが怖くないの?」
「死ぬのは怖いさ。ただ、僕のせいで周りの人が死ぬ方がそれ以上に怖いんだ」
そう言うと、天井が剥がれ日差しが入り込んできた。死喰い人達が乗り込んできたのだ。
ハリーが咄嗟に呪文を唱えて先制した。だが、その穴から見える景色を、死喰い人が埋め尽くしていた。全員こっちに向かってきている。
僕はその光景に足の震えが止まらない。でも、ハリーはその穴から飛び出していき、死喰い人たちと戦闘を開始した。ハーマイオニーも少し迷っていたが、やがて腹をくくったのか、ハリー同様に飛び出していった。
僕には、ただそれをみることしかできなかった。
呆然と立ち尽くしていると、足元から声がした。
「ロン!何つったんてんのさ!早く逃げなきゃ!」
ネビルだ。
ちなみに列車の横転の影響で今は足元が通路となっている。僕はネビルの言葉をあまり理解していなかったが、彼が腕を引っ張ってきたので、それにあわせてコンパートメントから出て一緒に移動した。
移動していると、あることに気がつき、ネビルに尋ねた。
「ねえ、ディーンやシェーマスはどこにいったのさ。それに、ジニーも。4人共同じコンパートメントにいなかったっけ?」
「……ディーンとシェーマスはもう死んじゃったよ。死喰い人達が攻め込んできたときに、下級生をかばって……。ジニーは、わかんない。途中ではぐれたんだ」
「そんな……。そんなのって……」
僕は膝から崩れ落ちそうなのをなんとか耐えた。1年から同じ部屋で過ごしてきた友人が2人も死んだ。そして、最愛の妹の生死がわからない。絶望のあまり、視界から色が消えた。
「敵の数が多すぎる。それに援軍も間に合ってない。今はただ敵に見つからないようにするしかない。奴らにだって隙や死角はある。なんとかなるよ」
ネビルは声色は弱気だったが、はっきりとそう言った。こんなにも彼を頼もしいと思ったことはない。が、
「もう、無理だよ」
僕は半ば諦めていた。この状況で生き残るなんて無理だ。ジニーも、きっともう死んじゃってる。友達も家族も死んだ。わざわざ、逃げてまで生き残る意味なんてない。
ネビルは、そんな弱気なことを言った僕を全力でビンタした。その顔は怒りからか赤く、悲しみからか涙を流していた。突然のことに、僕の頭はついていかない。
「何馬鹿なこと言ってるんだ!君は死んでしまった仲間の分を生きなきゃいけないんだ!君を守って死んでいった人の分も生を楽しまなきゃいけないんだ!彼らに、つまらない人間を守って死んだやつ、なんて肩書きを与えちゃいけないんだ!過去を背負って、未来を生きるんだ!」
ネビルがそういったところで前に死喰い人が現れた。手配書でみたことがある顔だ。たしか、ベラトリックス・レストレンジだ。向こうもこちらに気づき、怪訝な顔で声をかけてきた。
「あん?どっかで見たような顔だね、僕?」
「ベラトリックス・レストレンジ!!」
ネビルはかつて無い怒声をあげ、ベラトリックスを睨みつけた。
「ロン!君だけでも逃げて!僕がこいつをなんとかする!」
「アッハッハッハッハ!!出来もしないことを言うんじゃないよ!」
ベラトリックスの笑いとともに2人の戦いは開始された。だが、僕はまだそこを動けないでいた。
あのネビルでさえ、敵に立ち向かってる。ジニーも、シェーマスもディーンも、みんな勇敢に戦ったんだ。立派に戦ったんだ。みんな真のグリフィンドール生だったんだ。
僕もグリフィンドール生のハズだろ。なんで足が動かないんだ。手が動かないんだ。
ネビルが杖を奪われた。ベラトリックスは勝ち誇った笑みを浮かべているが、ネビルの眼の闘志はまだ消えていない。ネビルが立ち上がって拳をベラトリックスに突き出そうとしたところで、彼女は呪文を唱えた。
「アバダ…」
「やめろー!!」
僕は全身全霊で魔法を放ち、それは彼女の腕をかすめた。武装解除とまでは行かなかったが呪文を中断させる事ができた。ベラトリックスがこちらを一瞥し、舌打ちをして顔を醜く歪ませた。こちらに反撃しようとしているのだろう。
「うおぉぉぉぉォォォ!!!!」
だがそれはすでに振り抜いていたネビルの拳によって砕かれた。ベラトリックスは2mほど吹き飛び、勢いよく壁にぶつかってとまった。グッタリとした手足が投げ出されているのが見えた。
僕は馬鹿だ。
いまネビルに死の呪文がかけられそうになったとき、これで過去に戻れると少しだけ思ってしまった。
でも、そのためには今目の前にいるネビルは死ななくてはならない。
ずっと間抜け扱いされ、人よりも出来がずっと悪いと言われていたネビル。僕は彼がグリフィンドール生だということにずっと疑問を持っていた。
だが、彼もまた心に勇気を秘めていたのだ。僕を探し、僕を守り、僕を逃がそうとした。自分より圧倒的に強い敵を前にしてである。
そんなネビルを、たとえ全てを元に戻すためにでも、死なせてはいけないんだ。いや、ネビルだけじゃない。誰も、もう誰も死なせない!
「ネビル、行こう。一人ひとりならまだ太刀打ちできる。僕達で孤立してる死喰い人を順番に倒そう。そして生き残ってる人たちを1人でも多く救うんだ」
そう言って、次に向かおうとしたが、ネビルに返事はなかった。代わりに不気味な高笑いが響き、緑の光が発生した。
そして、それはネビルに当たった。
僕の時は三度戻る。
原作との相違点
・DAを組織しない
・ロンがキーパー選抜を受けていない
・ハリーがシリウス拷問の夢を見た日に、ロンがシリウスに郵便を出す
・ハリーが煙突飛行で顔だけブラック邸にいくのでは無く、全身でいく。ロンも行く。
・シリウス死なないでダンブルドア死ぬ
・魔法省がヴォルデモートを認知していない
・帰りの列車が死喰い人に襲われる