〇7人のポッター作戦
七人のポッター作戦はダンブルドア発案で、スネイプがマンダンガスに錯乱の呪文をかけ、不死鳥の騎士団に提案させました。
スネイプはその情報を利用して死喰い人の中で更に地位を向上させます
〇トンクスとベラトリックスの因縁
トンクスの母、ベラトリックス、ドラコの母が姉妹です。つまり、トンクスはベラトリックスの姪です。
19. 戦乙女vs戦乙女
僕は不死鳥の騎士団の会議に参加していた。
正式に騎士団員として認められたからではない。だが、ダンブルドアが僕達に何か仕事を依頼していることはみんなが知っている。なので、会議には参加して情報を与えようという配慮だ。
それでも、僕はみんなと戦えるということが嬉しかった。
「シックネスが裏切りおったせいで、煙突飛行でハリーをダーズリー家から輸送する作戦はパーになった。そこで、違う手段を取らねばなるまい!何かあるものはいるか?」
ムーディが唸るようにいった。
あれこれとアイデアが出るが、どれもいいものとは思えなかった。ハリーに匂いがついている以上、魔法を用いた輸送が出来ないのが難点すぎる。
そんなときに、いままで一言も発さなかったマンダンガスが急に発言した。
「何人かでポッターに化けて、ポートキーがある場所にばらばらで向かうってのはどうだ?そう、七人くらいで。箒とかで移動すれば、やっこさんらには嗅ぎつけられないんだろ」
ムーディはその意見をいいものと思ったのか、いろいろ思案した後に賛同した。
「今まででた意見の中だったらそれが一番マシなようだ。それで行こう。だが、七人か。もし大勢で攻めて来られた時を考えるとそれくらいは必要だが、今の騎士団の状況では七人、その護衛も入れると14人か、そんなに人は割けん」
「僕も参加します!ハリーと長いこと一緒にいたんだ。バレないように振る舞える自信はある。それに何より、僕だって戦えるんだ!」
「私も参加します!」
僕は立ち上がって参加を申し出た。ハーマイオニーも同じ気持ちなようだ。
だが、次に声をあげたのは、ムーディではなくママだった。
「いけません!そんな危険なこと!あなた達はまだ学生なのですよ!」
そしてそれに反論したのも意外な人物だった。
「モリー、彼らはもう成人している。立派な大人だ。実力だって、死喰い人と戦えるほどだ。家族が、友達が、みんなが戦っているのを待つのは辛いものだ」
ルーピンは静かな声で諭すように言った。モリーは思わぬ人物からの反撃に面食らったようだったが、すぐに言い返した。
そこから、僕とハーマイオニーを置いて2人で議論を始めたが、しばらくしたところで、ムーディが止めに入った。
「やめんか!今はそんな議論に時間を割いている場合ではない。人が足りないのは事実。こいつらにはぜひ協力してもらいたい。無論、護衛は死ぬ気で彼らを守ると誓おう」
ママは渋々、ほんとに渋々折れた。ホントはビルやフレッド、ジョージが参加するのも嫌なのはわかっている。そんな中で、僕とハーマイオニーも参加しだしたのだ。折れてくれたのは奇跡だった。
僕達が出発する前に1人で泣きながら祈っていたのを、僕は見てしまった。
僕は箒で空を駆けていた。
前にはトンクス。周りには死喰い人の大群だ。
僕達は2人で何とか奮戦していたが、ベラトリックスが参戦してきたことで、形勢は一気に傾いた。
ベラトリックスは執拗にトンクスを狙い続けた。
「そんなもんかぁい!そんなんじゃあたしを殺すなんて、100年かかっても出来っこないよ!あんたら、この女は私の獲物だよ!手出しはゆるさないよ」
ベラトリックスは挑発するように言うと、更に魔法の量を増やした。
「こいつっ!ふざけた量の魔法使って!」
トンクスも必死に応戦してる。
僕も結構手一杯になってきた。なんせ、ベラトリックスとトンクスが一対一になってしまったので、残りが必然僕に向いているのだ。
必死になって呪文を避け、攻撃し続けた。失神呪文が1人に当たってガッツポーズを決めたとき、死喰い人の1人が急に方向を変え、トンクスに攻撃した。
「アバダケダブラ!」
呪文はきれいにトンクスに直撃した。
正史との相違点
・トンクスが死ぬ