新たな人生はポケモンの世界(ウルトラビースト編) 作:バロン
10話
午前の授業を終えたユキノ達は机を端の方に寄せ、教室の真ん中で輪を描くように座って昼食を食べ始めた。
ポケモン達もそれぞれ学園からポケモンフーズを出して貰う時、ユキノとリーリエが鞄からお手製のポケモンフーズの入った瓶を取り出した。
「私、ポケモンフーズ作ってきたからイワンコの分は大丈夫です」
「わたくしも持ってきましたので、大丈夫です。みなさんの分をお作りしていますので」
「凄いですね。足りなくなったらいつでも言ってね」
「「はい」」
「ユキノもお手製なんですね」
「リーリエもお手製だったんだ」
「2人とも凄いね!私はクッキー焼いてきたからみんなで食べましょ」
「うん!」
リーリエが出したポケモンフーズも一から作ってあるので、イワンコ、アシマリ、アマカジ、トゲテマル、バクガメスの分に別けた後、それぞれの弁当を広げてご飯を食べた。
「ユキノのポケモンフーズはイワンコ専用の物なんですか?」
「え?専用とかあったの!?」
「ええ。私はみなさんに食べて貰う為に、専用の物は入れていませんが」
「昨日、ククイに教えて貰いながら作ったから、詳しくは知らないんだ…」
「それなら、私の家に来て一緒に作りませんか?」
「いいの!?」
「ええ。みなさんもお時間がありましたら是非」
「やった~!私も行く!!」
「私も」
「俺も行くぜ」
「ぼ、ぼくも行くよ!」
全員がリーリエの家に行くことが決まった後、お昼休みの終わりを告げる鐘が鳴った。
午後の授業も、ユキノは一生懸命ノートにメモを取りながら質問しては空欄を埋めるを繰り返した。
午後の授業が終わり、簡単なホームルームが終わった時、ユキノがククイにリーリエの家に行くと伝えた。
「気を付けて行って来るんだよ」
「うん!」
みんなが帰る時間を見計らってか、校門にはリーリエ宅のリムジンが駐まっており、執事のジェームスが扉を開けてくれた。
「今日は友達も一緒にお願いします」
「かしこまりました」
「「「よろしくお願いします」」」
みんなはフカフカなリムジンのイスに座り、車の中を楽しみながらリーリエ宅に着くまで喋りあった。
リーリエ宅は別格と言って良いほど大きな屋敷だった。
白をメインとした壁に綺麗な青の屋根。敷地を囲む巨大な柵は花のデザインが施されていた。門からリーリエ宅の玄関まで距離があり、門と家の間にある大きな庭の植物を楽しみながら玄関に着くまで楽しんだ。
玄関に着くと既にメイドが2人立っており、ジェームスが車のドアを開けるタイミングで玄関のドアを開けてくれた。
「「お帰りなさいませリーリエお嬢様」」
「ただいま帰りました」
「「お邪魔します」」
リーリエ宅の中もとにかく豪華!
シャンデリアは勿論のこと。白い大理石が引き締められている玄関ホールは凄く綺麗だ。
「わたくしの部屋は2階です」
みんなそれぞれ感嘆の声を漏らしながら着いていくと、本棚がいっぱい並んでいる部屋に着いた。
「ここは図書室?」
「いえ。ここが私のお部屋なんです…」
リーリエの部屋は壁一面に本棚がぎっしりと並んでおり、隙間なく本が置かれていた。
「リーリエは本を読むのが好きだもんね~」
「はい!」
「いいなぁ…」
「みなさんも避ければ読んで頂いて大丈夫です」
「ありがと!」
ユキノは本棚を眺めていると『ポケモンフーズを作ろう!』のタイトルが書かれた本を見付け本棚から出した。
中身はカラー用紙で木の実や材料、その名前等が書かれており見やすくなっていた。
アレンジするときの応用も書かれた本だったので、ユキノは直ぐにテーブルに持っていき持参していたノートにメモしていった。
「ユキノはポケモンフーズの本ですか?」
「うん!この本、凄くいい!私の知りたいことが書かれてるよ!」
「それならその本。ユキノにあげます」
「え!?いいの?」
「ええ。わたくしは既に読み終えているいますでいいですよ」
「ありがとリーリエ!」
ユキノは満面の笑みでリーリエにお礼を言って本を譲り受けた。
やった~!!!
早速家に帰ったらククイに材料買って貰おう!!!
ユキノはルンルンでノートにメモをしながら書いていった。
リーリエは凄く喜んでくれているユキノを見て微笑んでいた。