新たな人生はポケモンの世界(ウルトラビースト編) 作:バロン
14話
翌日。
今日は土曜日なのでスクールはお休み。
ユキノは早速台所に行き、とりポケモン用とむしポケモン用とイワンコ用のポケモンフーズを作り鞄に入れた。
「今日はどこかに行くのかい?」
「うん!今日は森に行くんだ!」
その時、ククイが顔から笑顔が消え、真剣な顔になった。
「ユキノ。森は授業でも教えた通り、野生ポケモン達が沢山いる危険な場所なんだ」
「そのためにポケモンバトルも出来るように頑張った」
「あれはイワンコが指示を出してやっただけだ。ユキノが考え行動した訳じゃない」
「うん…」
「どうしても行きたいなら僕が一緒に行くよ」
「え?」
「行きたいんだろ?森に」
「うん!ククイ…大好き!」
ユキノはククイに勢いよく飛びつき抱きしめた。
やれやれ…困った子だな。
ククイはそう思いながらもユキノの頭を撫でてあげ、自分も行く準備をする事にした。
「ユキノは森で何がしたいんだい?」
「ポケモン達と友達になる!」
「え?」
「ポケモンとね。いっぱい友達になって遊ぶんだ!かくれんぼや鬼ごっこしたりして!」
「それは楽しそうだ。だけど、かくれんぼは危ないからしないでくれないかな?」
「は~い!」
その後、ククイは腰にモンスターボールを2個セットしてユキノと一緒に森に向かった。
今回は歩きだ。出発したのは10時過ぎ。
家から数十分の所にある森には沢山の野生ポケモン達が住んでいる。
ククイが分かっているポケモンだけで5種類はいる。
ヤングース、コラッタ(アローラの姿)、ツツケラ、キャタピー、ミミロルだ。
ちなみに、いつもユキノと一緒にいるイワンコはちゃんとククイにGETされているポケモンなので安心だ。
森に入るとユキノは目を閉じて、手を耳に当てた。
「ここにいるポケモン達はみんな元気だね」
「そうだね」
(あの子可愛い!会いに行こうぜ!)
(ああ!)
「あ、ポケモンの群れが来るみたい」
「なんだと?」
ユキノがそう言った後、ヤングースの群れが現れた。
「ユキノは下がってて!」
(この男。ククイだ!)
(やるのか?)
(どうする?)
「ククイ。少し待って」
「え?」
「ねぇ。君達の名前を教えてくれないかな?」
(ん?僕達はヤングース。知らないのか?)
「残念ながら、ポケモンの事は全然知らないんだ」
(そうか…)
(ちょっリーダー!なに普通に話しているんすか!)
(あ…って!ええ!?)
「あ、私ね。ポケモンと喋れるみたいなんだ。そうだ、ご飯食べない?ポケモンフーズ私の手作りなんだけど」
(いいのか?)
「もちろん。どうぞ」
((ありがと!))
リーダーと呼ばれたヤングースとその横にいたヤングースが先にポケモンフーズを食べた後、後ろに控えていた子達をユキノが手招きしてフーズを食べさせてあげた。
「どう?美味しいかな?」
(めちゃくちゃうめぇよ!)
(最高じゃないか!)
(僕…ねぇさんと友達になりたい)
(僕も!)
(ずるいぞ!僕が先に友達になるんだ!)
「全員私の友達じゃダメなの?」
(((全然ダメじゃないっす!)))
「よかった」
ユキノが微笑みながらそう言った直後、ヤングース達は照れて顔が赤くなった。
この子達、良い子達で良かった。
明日も行こう。
「ククイ。明日も来たいんだけど、ダメ?」
「いいぞ」
「ありがと!」
ユキノはヤングース達に『明日も来るね』と言ってからククイと森の奥に入っていった。
ヤングース達はユキノを見送った後、再び森に入っていった。