新たな人生はポケモンの世界(ウルトラビースト編)   作:バロン

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最強助っ人現る

19話

 

ユキノとポケモン達と桟橋に着くと、凄い強風が吹いた!

 

『ユキノ!俺に掴まっていろ!』

「うん!」

 

ユキノはワンピースの裾をしっかりと押さえながらイワンコに掴まった。

ポケモン達もそれぞれ地面に爪を立てて飛ばされないように踏ん張る。

 

「もの凄い風…いつもこんな感じなの!?」

(いつもはもっと気持ちの良い風です!)

(今日は何故か強風で僕達にも原因がわかりません!)

 

風は更に強くなっていく…

ユキノはワンピースの裾を押さえるのを止めてイワンコにしがみついた。そうしないと飛ばされそうだったから…

 

ユキノがイワンコにしがみつくとき、空をサッと見渡すと大きなとりのポケモンが羽を羽ばたかせ風を送っているように見えた。

 

「ねぇ!あそこにいるポケモンが原因じゃないの!?」

『ん!アレはバルジーナか!!』

(あそこか!)

『っち!1体だけじゃねぇから風が強いのか!』

(兄貴!)

『いつから兄貴になったか知んねぇけどなんだ!』

(バルジーナ達が何故僕達の邪魔をしているか知りたいのです!)

『そんなもん俺だって知りてぇよ!』

 

イワンコ達が喧嘩を始めそう…

 

ユキノがもう一度バルジーナの方を見ると、何体かは遺跡の方に顔を向けていた。

 

「もしかして…ねぇ!桟橋の奥にある遺跡ってあのポケモン達の巣になってたりしない!?」

(そんな話し聞いた事がありません!)

 

ユキノ達が必死に地面に踏ん張っているのに嫌気がさしたのか、空にいるバルジーナの内2体が突っ込んできた!

 

「こっちに来た!?」

(任せるのじゃ!!)

 

その声をした方向を見ると先ほど友達になったウソッキーおじさんが出て来て突っ込んでくるバルジーナを睨み付ける!

 

(ただの老いぼれじゃ無いところ見せちゃる!ストーンエッジ!)

 

ウソッキーの周りに無数の尖った岩が出現した事により、突っ込んできていたバルジーナが羽を羽ばたかせそのまま通り過ぎて行ったが、ある程度進むと更に上に飛び先ほどの場所に戻って行った。

そのまま仲間達に何かを伝えた後、更に先ほどよりも強い風を発生させた!その突っ込んできていたバルジーナも強風を巻き起こしたのだ!

ウソッキーはストーンエッジをバルジーナに向けて放つものの、強風が強すぎて技が届かずに谷の底に落ちて行く…

 

更に空にはどこから来たのか、バルジーナが2体ほど増えこちらに再び突っ込んできた!

ウソッキーはまもるを発動し、突っ込んでくる2体を受け止めた直後にストーンエッジを発動し攻撃しようとするものの、バルジーナは風を利用して急上昇して攻撃を難なく回避する!

バルジーナ達の風はもの凄く強くなっていき、ユキノ達が通ってきた森も大分木々が揺れ動き、その何本かは折れてしまっていた。

 

「このままじゃ森が!」

 

その時だった!

森から一際大きい揺れが数回おき、木々が大きく揺れ動いた!

 

(まさか…あの方が動いたのか?)

 

ヤングース達が言うあの方とは…

 

バルジーナ達も森の異変に気付き、先ほどの2体が森に突っ込もうとした時だった!

森からもの凄い光線が放たれ、突っ込もうとしていたバルジーナ2体を光線が貫き2体は谷に落ちて行った。

 

ユキノ達は直ぐの森の方を向くと、あの木の根の所で寝ていたカビゴンがそこに居たのだ!しかも何か変なオーラを纏っている!

 

「カビゴン!!」

(うむ…そこで踏ん張っておれ)

 

カビゴンは直ぐに空を見ると、バルジーナ達が羽を高速で振り払い鋭い風の刃、エアスラッシュを放って来た!

カビゴンは大きく息を吸い込んだ時だった。

 

『ユキノ!直ぐに耳を塞げ!!!』

「え?」

『早く!!!』

 

ユキノはしがみついていた手を話すことに躊躇したが、イワンコの指示通りに耳を押さえた時、地面からアゴジムシが出てきてユキノを支えてくれた。

 

「ありがとアゴジムシ」

 

アゴジムシ達は頷き、カビゴンの方を見た直後だった!

もの凄い大声量の声が轟き、目に見える程の波紋が周囲に巻き起こりエアスラッシュが掻き消された!ハイパーボイスだ!

あまりの声量にユキノは耳を更に強く押さえるが、声を遮断出来る事は出来なかった。

ヤングース達は直ぐにユキノの側に来て、ユキノの耳をその小さな体を当てて少しでも和らぐように協力してくれた。

 

バルジーナ達はその声量を直で聞いてしまったため、気絶し谷に落ちて行った。

 

(ふぅ…大丈夫じゃったか?)

 

カビゴンがこちらを向きながらそう言い先ほどのオーラを消した。

 

「あ、ありがとう」

 

ユキノはお礼を言ったが、あまりの大声量でまだ耳が回復しきっていなかった。

 

(まだ耳が回復しきっていないようじゃな。アブリーや。その子を回復させてやってくれんかのぉ?)

(お任せ下さい)

 

どこから飛んできたのか分からないが、小さな妖精みたいなポケモンが私の近くで緑色のオーラを解き放ってくれた。

そのオーラを受けた私は、耳が治っていく感覚に気付いた。

 

「ありがと。貴女は?」

(私はアブリー)

「私はユキノ。今度、治療してくれたお礼するね♪」

(うん!楽しみに待ってる!)

 

アブリーがそう言った後、カビゴンに一声かけてから飛び去って行った。

 




お気づきの方もいると思いますが、カビゴンは主ポケモンです。
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