新たな人生はポケモンの世界(ウルトラビースト編) 作:バロン
32話
ユキノ達が授業を受けている最中に突如、眩しい光が校舎を襲い地響きがなった。
ククイ達が直ぐに校舎の外を見ると、そこには腹が口の様に大きく空いたポケモン。いや、UBが居た。周りにはそのUBを守るかのように他のUB達が居る。
「アクジキングだと!?」
『あのポケモンは!』
リオルがリョウタを追いかけウルトラホールに入っていった後、一番最後に出会った黒いUBが居た。リオルの記憶はそこで消え今に至るのだ。
アクジキングはリオルを軽く見た後、ユキノを見る。
[貴殿がユキノか?]
「え?そうだよ」
[ふむ。やはり我の声も聞けるのだな]
「そうみたい」
アクジキングが動こうとした瞬間、リオルは波導の極を発動させ突貫したが…
[そう早まるな。貴様一人じゃ我には勝てんぞ]
アクジキングはリオルを軽く受け止めて静かに立たせたのだ!
「あのリオルがあっさり…」
『さすがに強いな』
[リオル。我に勝ちたいのだろう?]
『当たり前だろ』
[リョウタの生まれ変わりと一緒にバトルすれば少しはマシになるぞ]
【リョウタ】と言う言葉を聞いた瞬間、リオルは殺気を全開に放ちアクジキングを睨み付けた。
「落ち着いてリオル!アクジキングはどうしてここに来たの?」
[ユキノとそこの2体に会いに来たのだよ]
「ルガルガンとリオルに?」
[そうだ。ユキノが今得ている加護を使い我とバトルをしようぞ]
「わかった」
『望む所だぜ!』
『今度は負けない!』
「大丈夫なのかユキノ?」
「うん!行くよ2人とも」
『おう!』
『うん!』
[さて…やるか]
ユキノ達が戦闘モードに入った瞬間、戦の加護と剣技の加護が発動して感覚が研ぎ覚まされた。
「リオルは極を発動。ルガルガンは岩を纏って」
[ヘドロウェーブ]
リオルとルガルガンはそれぞれの技を纏い迫って来る【ヘドロウェーブ】を研ぎ澄まされた感覚で的確に避けて行きアクジキングに迫って行った。
「リオルははっけい!ルガルガンはブレイククロー!」
リオルが足に力を込め一気に接近しアクジキングの横っ腹目掛け攻撃しようとした時、龍の形をした舌がリオルを叩き落とした!
ルガルガンは【ブレイククロー】で斬撃波を発生させアクジキングを攻撃するがビクともせず、【ヘビーボンバー】が発動している舌で叩き潰された。
2体ともその舌にがっちり掴まれており、身動きすら取れなくなってしまっていた。
[こんなものなのか?]
『我が主はまだ諦めていない!』
『故に我らも諦めない!』
「その通りだよ!」
でも…あの龍の形をした舌でがっちり締め付けられてるし…
あの巨体。あのでかい口…口!?
「ルガルガン!口の中にストーンエッジ!リオルは手の平にはっけいを纏わせ一気に放出!」
ルガルガンは自身の周りに先が尖った複数の岩を出現させ、リオルは波導を手の平に集中させた。
[簡単に放てると思うなや!]
アクジキングは肩の部分から生えている腕?で【ストーンエッジ】を粉砕し更に【ヘビーボンバー】を発動させルガルガンを殴ろうとした!
「ルガルガン!岩の鎧を解除して離脱!リオルも!」
2体は身に纏っていた仮鎧を解除して空いた僅かな空間から抜け出しユキノの元に戻って来た。アクジキングは悔しそうに2体を睨み付ける。
「Z技行くよ…」
『まさか!?』
『片方だけしかダメだ!』
「あのポケモンに勝つにはそれぐらいしないと!」
『『ユキノ…』』
ユキノがZ技のポーズをしようとしたその時、アクジキングの周りにいたデンジュモクが背後からユキノを抑えた。
「なにコレ!?」
[我はデンジュモク。このまま君が2体同時にZ技を放てば君は…]
「はなして!そうしないとアクジキングに勝てないでしょ!?」
[それは出来ない。出来たとしても君が壊れる。アクジキング様の方をよく見て見ろ]
「え?」
ユキノがアクジキングを見ると笑っているようにも見えた。
[まぁそういう事だ。バトルはお終い。そこの2体もそれでいいな?]
『ああ』
『うん』
[デンジュモクの言う通り、もうバトルはお終いだ。俺の拘束から抜け出すとは、いやはや…面白い!]
アクジキングが高笑いしだし凄い暴風が巻き起こった!
[まぁアレだ。あの巨体が笑えば色々な事が起こるのさ…]
[ユキノ。その仲間達。我は満足した!故に我の城へ招待しよう!]
「え?」
『『え?』』
[さあ!行くぞ!]
「えええ!?」
アクジキングがドデカいウルトラホールを開けながらユキノ、ルガルガン、リオル、UB以外を金縛りにして皆で向こうの世界に向かって行った。
それから数秒後、ウルトラホールが閉じたと同時に皆にかかっていた金縛りも解けたが…
「ユキノが…」
「ねぇククイ先生!ユキノが!!!」
「島キングに頼むしかないな…」
また何も出来なかったククイは歯を噛みしめそう言い皆の方を向いた。
「俺は島キングにお願いをしにいく。君達は家に帰ってなさいと言っても聞かないのだろう?」
「当たり前じゃないか」
「友達を見捨てないよ!」
「私の持てる力全て使って見せます!」
「じゃあ行くか」
「「「はい!」」」
ククイ達は島キングに会いに向かって行った。