新たな人生はポケモンの世界(ウルトラビースト編) 作:バロン
35話
ユキノが帰ってきてからは、日々綺麗に見せる技の練習と研究をし続けた結果、ククイからこの島でポケモンショーをしようと言うことになった。
各島の代表達には既に通達済みで、それぞれ島では綺麗に見せる技の練習が始まっていた。
開催は一ヶ月後。それまでが練習期間となる。
ルールは簡単。
ポケモンバトル形式だが、技の演出や避け方、防ぎ方などがポイントとなる。もちろん相手を戦闘不能にさせても大丈夫だが、そこはポイントにはならない。
「う~!楽しみだねリオル!ルガルガン!」
『うん!私たちの技を魅せてあげましょう!』
『そうだな!俺たちの魅せる戦いをしよう!』
「うん!あ、UB達に相手してもらおう!」
『おう!』
ユキノは目の前にウルトラホールを開けリオル達と一緒にUBに会いに行った。
その光景を目撃したククイは開いた口が塞がらず更に頭もフリーズしてしまい数分間固まってしまっていた。
「ユキノ・・・君はもう本当の天使になってしまったのか」
ククイは項垂れながら人間から天使(神)に近づいているユキノを思いながらそのまま座り込んだ。
「ユキノ・・・帰ってきたら翼が生えていたなんて事がないようにしてくれよ」
ククイ自身自分が何を言っているかわからなくなりつつもそう呟き、ユキノが練習していた綺麗な技の研究を再開した。
UB達の世界に着いたユキノ達は直ぐに迎えに来てくれたカミツルギ達と一緒に喋りながらアクジキングに会いに行き挨拶をした。
『今日も技の特訓か。あまり根を詰めすぎるなよ』
「うん!ちゃんと休憩もしてるから大丈夫!」
アクジキングとの挨拶が終わると直ぐに中庭で動きが素早いフェローチェとバトルを開始した。
フェローチェはバトルが始まると同時に瞬足でルガルガンの真横に移動し回し蹴りを当てようとしたが、ルガルガンが紙一重で飛び上がり一撃を回避。直ぐにストーンエッジを発動し自身に纏わせ鎧として着地しようとしたが、フェローチェが飛び膝蹴りでルガルガンを蹴り飛ばした!
さすがに容赦ないなぁ~
素早い動きで死角からの攻撃とかホント止めてほしいよ・・・
「ルガルガン!鎧をパージ!ブイレククローで反撃!」
フェローチェが直ぐに追撃しようと迫ってきていたので鎧を勢いよく弾けさせフェローチェを妨害しようとしたが、その砕けた鎧の間を縫うように躱しそのまま迫ってきた!
ルガルガンは直ぐにブレイククローを発動させ迫り来るフェローチェに飛びかかったが、フェローチェは真横に移動しルガルガンの攻撃を避けた直後、背中に踵落としを食らわせ地面に叩き落とした!
[もう少し周りを見なきゃ駄目よ。私は接近特化なんだから]
「わかりました。ルガルガン、ごめんね」
『すまなかった。全く相手にならず・・・』
「もっともっと戦ってフェローチェに勝とうね!」
『ああ!』
「フェローチェはまだ戦える?」
[当たり前でしょ。かかってきなさい]
「ありがとう」
『感謝する』
それから数日間、休憩してはフェローチェにバトルを挑み徐々に動きが良くなっていった。
リオルは波導を更に磨き、己の肉体も磨き、カミツルギの大群と多対一で特訓していた。
全ての攻撃を避けフェローチェ同様、死角からの一撃で確実に急所を当てていった。
2体の強化は数日間で瞬く間に成長し、更に魅せる攻撃に磨きをかけつつしっかりと攻撃出来るようになっていった。
技の回避も魅せる回避に変わっており、綺麗に避けては反撃する。
半月が過ぎた辺りにユキノ達は元の世界に戻りしっかりと毎日の鍛錬を欠かさずポケモンショー優勝を目指し鍛錬し続けた。
天使ユキノの相棒、ルガルガンとリオル。
この二体を倒せる者、ポケモンはUB以外にいるのか?
多分居ないだろう・・・
ククイはユキノに羽が付いていなかった事に安堵していた。