ハリー・ポッターと野望の少女   作:ウルトラ長男

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ディメンター「!?」

皆様こんばんわ。感想返信の顔文字をうっかりトキにし忘れていたウルトラ長男です。
炎のゴブレット編に入りましたが、ミラベルがまったりしているのはこの1年が最後です。
平和な学園生活(笑)をお楽しみ下さい。


第30話 不吉な忠告

「意識を乱すな。幸福な思い出に意識を集中しろ」

「う……むうっ……」

 

 マグノリア・クレセント通りに聳え立つ白亜の別荘。

 その中では今、二人の少女が向かい合っていた。

 茶髪の少女、イーディス・ライナグルは何かを思い出そうとするかのように目を閉じて杖を前に出し、金髪の少女、ミラベル・ベレスフォードは腕組みをしてそれを見ている。

 

「ぐ……くっ」

 

 ミラベルの見ている前で、やがてイーディスの杖から銀色の靄のようなものが現れる。

 それはゆっくりと、雲が流れるかのような緩やかさで動物の姿を形作っていくが、ミラベルの顔に笑みはない。

 それどころか彼女はフン、と鼻を鳴らすとイーディスの守護霊に文句を付け始めた。

 

「形成時間7秒……あまりに遅すぎる。実際にディメンターを前にこんなトロトロやっていては守護霊を作り出す前に幸福感を吸い取られて終わりだぞ」

「そ、そうは言っても……」

「ディメンターとの戦いは時間との勝負だ。遅くなればなるほど幸福感を吸われ、何も考えられなくなる。

そうなれば守護霊の始動キーである『幸福な思い出』も頭に浮かばん。

奴らの影響を受ける前に、いかに早く守護霊を作り出せるか……それが守護霊の魔法を使う上で最も重要な事だ」

 

 守護霊の魔法はディメンターの天敵であるが、その逆も同じ事が言える。

 守護霊を生み出すにあたって必要なのは『幸福感』であるが、ディメンターはそれを吸い取ってしまう。

 そうなれば守護霊も上手く作り出せず、搾取されるのみとなるだろう。

 “吸われる前に作る”、究極的には守護霊の魔法はこの一点に集約されると言っても過言ではないのだ。

 

「そうは言っても、そこまで印象的な思い出ってのもなかなか……。

参考までに聞くけど、ミラベルはどんな事を思い浮かべてるの?」

「…………」

「……ミラベル?」

 

 参考にするならば、やはり実際に守護霊を作り出している人間の経験談だろう。

 そう思ってのイーディスの問いであったが、ミラベルはそれに答える事はせずに、ほんのわずかだが顔を歪めた。

 だが小さく舌打ちをするとすぐに何時も通りの顔となり、冷たく言う。

 

「個人によって幸福感を感じる出来事というのは違う。私の感覚を貴様に伝えても邪魔にしかならん」

 

 つまらなそうに言い棄て、椅子に座る。

 そしてそこに置いてあった紅茶を飲み、眉をピクリと上げた。

 「少しはマシになったか?」などと呟いているが、何の事かイーディスにはわからない。

 だが側に控えている仮面の執事が恐縮している所を見るに、恐らく彼の淹れる紅茶は不味かったのだろう、と推測出来た。

 

「少し休憩だ、ライナグル。貴様も座れ」

「あ、うん」

 

 ミラベルに促されて彼女の対面に座り、差し出された紅茶を飲む。

 なるほど、学校で飲むのと比べれば微妙に味が薄い気がしないでもない。

 しかし元々紅茶の良し悪しなどわからないイーディスは、それ以上の事を気にする事はなかった。

 紅茶と共にクッキーを齧り、しばらくしてから不意に思い出したようにイーディスが顔をあげた。

 

「ところでさ、クィディッチ・ワールドカップの決勝戦、ミラベルは見に行くの?」

「ワールドカップか……まあ、興味がなくもないが……。

先日の日本とアイルランドの試合を見たばかりだし、後は結果さえ分かればそれでいい」

 

 クィディッチ・ワールドカップは魔法界の住民ならば誰もが見たいと思う一大イベントだ。全ての魔法使いが注目していると言っても過言ではない。

 その決勝戦であるアイルランド対ブルガリアの試合が今年はイギリスで行われる。

 イギリスが開催地となるのは実に30年ぶりの事であり、イギリス魔法界はこれに沸き立っていた。

 当然、イーディスもそのうちの一人で、可能ならば観戦に行きたいと考えている。

 

「貴様はどうなのだ、ライナグル」

「あー、私は駄目……またチケットが入手出来なかったの……」

 

 ミラベルの問いにガックリと肩を落としながらイーディスが言う。

 ワールドカップ決勝のチケットは当然ながら大人気で、非常に入手困難だ。

 いくら行きたいと思っていても、それは他のイギリス魔法界の住人全てが思っている事。

 それゆえ激しい争奪戦やオークションが行われ、それを勝ち抜いたほんの一部の幸運な者だけが見に行く事が出来るのだ。

 

「ライナグル家ってそんな裕福でもないし、コネもないし……。

それに、私って実の娘じゃないから我侭言うのも気が引けるんだよねえ……」

「ほう? 初耳だな」

「言ってなかったっけ?」

「聞いてないな」

 

 ポリポリとクッキーを摘みながら、ミラベルは相手の次の言葉を待つ。

 こういう家庭の事情に深く踏み込んだ話を無理に聞こうとは思わない。

 イーディスが語ると言うのなら黙って聞くし、流そうというのならそれに合わせるだけだ。

 だがイーディスはこの事に関して特に何か思う所はないらしく、普通に語り始めてしまった。

 

「お母さんの再婚相手なんだよね、今のお父さんって。

昔、私がまだちっちゃかった頃に夫婦……あ、本当のお父さんとお母さんね。二人が大喧嘩して離婚したんだって」

「まあ、ありふれた話だな」

「うん。喧嘩の原因は魔法使いとマグルの確執だったらしいよ。

お母さんは混血の魔女なんだけど、家が純血の名家だったらしくて、純血主義に傾倒してたみたいなの。

けど、お父さんはマグルでさ。なんか、一夏の遊びくらいの気持ちで付き合ったら、私達が出来ちゃったわけだけど、当然そんなので上手くいくわけもなくて……」

「……ここでも純血主義か。で、どうなったのだ?」

 

 本当にどこでも純血主義は付いて回る。

 その事にうんざりしながらミラベルが続きを促すと、イーディスは紅茶で喉を潤してから話を続けた。

 

「その後はお父さんがお姉ちゃんを、お母さんが私をそれぞれ引き取って別れちゃって。

その後お母さんが再婚したのがライナグル家なの」

「……姉がいたのか」

「うん、もう顔も覚えてないんだけどね。

そのお母さんも私が9歳の頃に病気で死んじゃって……だから今のライナグル家で私は養子って扱いになるのかな」

「それで最初の『気が引ける』に繋がるわけか」

 

 イーディスは早くも3枚目のクッキーに取りかかりながら、頷く。

 しかしその顔には養子だからという卑屈さなどは見て取れない。

 今の生活に満足しているような顔だ。

 

「ま、そんなのは気にしてないんだけどね。お父さんは本当の娘みたいに私を大事にしてくれるし」

「ほう、一昨年あれだけ血筋を気に病んでいた女が『気にしていない』とはよく吼える」

「も~っ! それはぶり返さないでよ! もう私は吹っ切れたの!」

「ククク、そう怒るな。これでも褒めているのだぞ」

 

 意地悪な笑みを張りつけながらミラベルが言い、空になったティーカップを弄ぶ。

 それから少しばかり興味を惹かれたように質問を投げかけた。

 

「ところで、母方の実家は純血と言ったな? 何と言う家なのだ?」

「お母さんの? えーとね……確か『ヴァレンタイン』だったかな。だから私の元々の名前は『イーディス・ヴァレンタイン』になるわけだけど……」

 

 ガシャン、と。

 唐突に食器が割れる音が響き、白いティーカップの破片が辺りに飛び散る。

 何事かと思って見て見れば、そこには呆然としたような……少なくとも、イーディスがこの3年以上の付き合いで初めて見るミラベルの姿があった。

 普段、常に不敵で危険な光を称えた金の瞳は揺れ、気のせいかそれは迷子の子供のようにすら見える。

 彼女はただ、何の感情も映さぬ呆けた顔でイーディスを見ており、まさに茫然自失、といった表現が正しいように思えた。

 

「……ヴァレンタイン……だと……?」

「ミ、ミラベル? どうしたの?」

「……いや、まさか……そんな事が…………そう珍しい姓でもない……ただの偶然……そうに決まっている……。

しかし……あいつは確かにあの時……妹がいると……」

「ちょっと!? ミラベル、一体どうしたの!? 大丈夫!?」

「……!」

 

 イーディスに呼びかけられ、ようやく我を取り戻したのだろう。

 ハッ、としたように眼を見開き、それから周囲を見渡して自分が我を失っていた事に気付いたようだ。

 指を鳴らして執事を呼ぶと、割れた食器の片付けを命じ、それから居心地悪そうに目を背けた。

 

「……すまんな。少し、聞き覚えのある姓なので意表を突かれた」

「意表を突かれたってレベルじゃなかったよ! 一体どうしたの?!」

「何でもない……気にするな……」

 

 弱弱しく言いながらも、その瞳にはハッキリとした拒絶の意思が込められている。

 恐らくこれ以上聞いた所でミラベルは何も答えないだろうし、知らぬ顔を続けるだけだろう。

 だが、理解出来てしまった事がある。

 それが自分の母方と関係があるのか、それとも偶然の一致なのかは知らないが、ミラベルにとって『ヴァレンタイン家』というのは何かしらの鬼門であり、そして地雷であるという事だ。

 そして、これが単なる偶然の一致だとは、どうしてもイーディスには思えなかった。

 何故なら……。

 

 

 

 ――何故なら、純血の家系で『ヴァレンタイン』という名の家は、魔法界に一つしか存在しないのだから。

 

 

 

*

 

 

 

 ホグワーツに向かう列車の中、空いているコンパートメントを探していたミラベルとイーディスは丁度列車に入ってきたハリー達と遭遇した。

 いつも通りのハリー、ハーマイオニーコンビに加えて去年はずっと病院に入院していたロナルド・ウィーズリーの姿もある。

 しかし気のせいかどこか落ち着いた空気を纏っており、以前の棘棘しさが感じられない。

 

「や、ハリー、ハーマイオニー。元気だった?」

「うん、最高の夏休みだったよ」

「イーディスも元気そうで安心したわ」

 

 イーディスの挨拶に対し、ほがらかに笑いながらハリーとハーマイオニーが返す。

 本来ならば犬猿の仲のグリフィンドールとスリザリン生ではあるが、この3人の間に寮の確執は最早無い。

 去年、一昨年と寮の壁を越えて協力しあった事で、確かな絆がそこに築かれているのだ。

 一体何がどう動くのか、本当に予想出来ないものである。

 

「あ、ウィーズリーも退院出来たんだ。久しぶり」

「ああ……」

 

 イーディスがニコリと笑いながら声をかけるが、ロンはそれに対し小さな声で返事を返すだけで眼を逸らしてしまった。

 以前までならばスリザリンというだけで噛み付いてきた彼であるが、その面影も見られない。

 これは一体どうしてしまったのだろうか、とイーディスが顔をしかめる。

 

「ちょっと、どうしちゃったのウィーズリーは? まだ記憶治ってないんじゃない?」

「いや、もう記憶は治ったらしいんだけど……1年の入院生活で少し性格が変わっちゃったらしくて……。

しかも1年空いたせいで色々なものが変わって見えるらしいし……きっとそのうち元のロンに戻ると思うけど」

 

 イーディスの問いにモゴモゴと不安そうにハーマイオニーが答える。

 きっと元に戻る、とは言いながらも、余り自分の言葉に自信が持てていないようだ。

 何せ事態が事態だ。最悪、一生性格が戻らなくてもおかしくはない。

 

「で、でも少しは元気を取り戻してるのよ? ロンの退院祝いって事で行ったクィディッチ・ワールドカップでも喜んでたみたいだし」

「あ、決勝戦見に行ったんだ。いいなあ……」

 

 ハーマイオニーの口から出た言葉に、イーディスが羨ましそうな顔をする。

 ウィーズリー家は決して裕福とは言い難い家庭だが、大黒柱であるアーサー・ウィーズリーは魔法省の役人だ。つまりコネがある。

 そのコネを上手く使った結果彼は見事ワールドカップの特等席を手に入れる事に成功し、息子の退院祝いを兼ねてハリーやハーマイオニーと共にクィディッチの観戦へと赴いたのだ。

 

「あっ、違うのよイーディス! 本当は私もハリーも貴女を誘いたかったの!」

「うん、わかってる」

 

 残念そうな顔をしているイーディスに、慌ててハーマイオニーが弁明を入れるが、イーディスはそれを見て苦笑した。

 ハーマイオニーやハリーがそんな人間で無い事などわかっているし、自分がロンの友人で無い事も承知している。

 むしろこれで誘われるならネビルやディーンまで誘われていなければおかしい。

 ただ、それでも自分だけワールドカップ決勝の話題に混じれないのが残念なだけだ。

 

「だが楽しいだけの観戦とはいかなかったらしいな?

新聞によると死喰い人崩れが騒動を起こし、挙句闇の印まで打ち上げられたとある」

「あ、ああ、うん、それね」

 

 ミラベルのからかうような言葉にハリーが口ごもる。

 そうなのだ、ただ楽しいだけの観戦で終わればよかったのに、トラブルはハリー達を見逃してはくれない。

 存分に試合を満喫して満足していたハリー達であったが、そのままお開きとはいかず、仮面を被った集団がマグルを宙に浮かせて甚振っているのを目撃してしまった。

 しかも追い討ちをかけるように空中には『闇の印』(ヴォルデモートが誰かを殺した際に打ち上げる髑髏型の狼煙だ)が上がり、場は一転して大パニックに陥ってしまったのだから、とことん運がない。

 

「ねえハリー。その……まさか、とは思うけど本当に『あの人』が復活した……なんてことは、ないよね?」

 

 恐る恐る、といった様子でイーディスがハリーへと尋ねる。

 『闇の印』はここ数年見る事のなかったヴォルデモートの印だ。

 それだけに、一部ではヴォルデモート復活の兆しか、と噂が立っているのだ。

 

「それはない、と思うけど」

 

 ハリーは自信なさそうに答えるが、実の所彼としてもただの噂であって欲しい、という気持ちがあった。

 というのも、夢の中でヴォルデモートの姿を最近見たばかりであり、不吉な予感を感じていたからだ。

 それに……それに、そうだ。あいつには肉体がない。他人に寄生しなければ生きる事も出来ない亡霊以下の存在なのだ。

 あの状態から復活出来るなどとは思いたくなかった。

 

「何より、あいつは身体がないんだ。復活なんて出来るわけがない」

「出来るぞ?」

 

 希望的観測を含んだハリーの言葉を、しかしミラベルが切り捨てた。

 あまりにもあっさりと『可能』と断言したミラベルに、全員の注目が集る。

 

「ど、どう言う事ミラベル?」

「そういう古い闇の魔法が存在するのだ。

肉親の骨と自らに忠誠を誓う僕の肉、そして己を憎む敵の血によって魔法薬を作り上げ、肉体を完全に再生させる蘇生の法がな」

 

 肉体再生……いや、もはや肉体生成と呼んでもいい闇の魔法。

 それはミラベル自身もまた、変則的ではあるが己の『儀式』に取り込むつもりで研究を進めていたものであった。

 というのも、1年の時に閲覧禁止の棚から盗み出した本が不完全であったからだ。

 よく考えればこれは当然の事で、完全なものであればダンブルドアが残しておくはずもない。

 その為ミラベルはその不完全を完全へと変えるべく独自の研究を進め、その一環としてこの肉体生成にも目を付けたわけである。

 

「ま、待って! 私、そんな魔法聞いた事も本で見た事もない!

何で貴女はそんな、深い闇の魔法を知っているの!?」

「グレンジャー、貴様はダームストラング専門学校を知っているか?」

「え? ええ……勿論知っているわ。さっきマルフォイが『本当はそこに入る予定だった』って話していたのも聞いたし」

「なら話は簡単だ。私はそこにちょっとしたコネがある。

あの学校で手に入る程度の闇魔法の知識ならば私はほとんど備えているのだ」

 

 コネ、と聞きハリー達は不思議そうな顔をしたが唯一人ハーマイオニーだけは思い当たる事があったのだろう。

 彼女はハッとしたような顔で口元に手を当てる。

 

「そういえば、『魔法学校の偉人達』で読んだ事がある……今のダームストラング教頭の名前!

確か……メーヴィス・ベレスフォード!」

「ご名答」

 

 ニヤリ、と口端を吊り上げてハーマイオニーの言葉を肯定する。

 あまり好きではない母ではあるが、そんな母の唯一にして最大の取り得がこのダームストラング教頭という肩書きだ。

 おかげで幼い頃から闇魔法の知識には不便しなかったし、母に頼めばいくらでもその手の本を借り受ける事が出来た。

 実際ミラベルが編み出した魔法のいくつかはその知識がなければ作れないものであったし、今年行う予定の『儀式』を完璧にする為にもこれらの知識は必須だ。

 

「ま、私の母などどうでもいい。

話を戻すが、要するに条件さえ揃えばヴォルデモート復活は可能だという事だ。

……ライナグル、ウィーズリー、名前を聞くだけで跳び上がるな、鬱陶しい」

「そ、そんな! あいつが復活出来るだって!?

嘘だろ、ベレスフォード!」

 

 ハリーが青い顔をしてミラベルを見る。

 いや、ハリーだけではない。ロンもハーマイオニーもイーディスも、その場にいる全員が怯えたようにミラベルの次の言葉を待っている。

 恐らくは冗談だと笑い飛ばして欲しいのだろうが、しかしミラベルはそんな性格ではない。

 何の遠慮もなく、誰もが恐れる事実を彼女は語った。

 

「嘘だと思うならばそれでいい。だが気をつけておけよ、ポッター。

私がヴォルデモートならば、己の屈辱を晴らす意味でも復活材料には最上の血を求めるはずだ」

「さ、最上の血……?」

「そうだ。自らの失墜の原因ともなり、今もなお魔法界で英雄と崇められ、『生き残った男の子』と呼ばれる怨敵……『敵』と呼ぶのにこれほど相応しい存在はいまい」

 

 ミラベルは暗い笑みを浮かべてハリーの肩を叩き、耳元でそっと呟く。

 その声は楽しげで、そして何かを待ちわびるような、妖しい響きだ。

 そして、それを聞いた途端ハリーは金縛りにでもあったかのように身体が動かなくなり、恐怖が全身を駆け抜けるのを感じていた。

 

「――貴様の血だよ、ハリー・ポッター。この1年、精々身の回りに気を付ける事だ」

 




∩(・ω・)∩<ソレニシテモアナタハユリアニヨクニテイル
ロン「…………」

今回はひたすら平和な一幕でした。
しかし裏ではヴォルデモートが復活の準備を進めたり、ミラベルが儀式の準備を始めていたりと結構動いています。
果たして先に動くのはヴォルデモートか、それともミラベルか。
互いに選民思想持ちかつ不死を求める邪悪な魔法使いなので、まあどっちが先に動いてもロクな事にはなりません。
それを止める事が出来るのはダンブルドアとハリーだけです。頑張れ、超頑張れ。

※没ネタ
ハリー「あのロンが筋肉モリモリマッチョマンの変態になって帰ってきました!」
ロマンドー「来いよヴォルデモート。杖なんか捨ててかかってこい」
イーディス「誰ーーー!?」
ハー子「入院で性格が変わってしまって……」
ミラベル「変わったってレベルじゃないぞおい!」

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