ハリー・ポッターと野望の少女   作:ウルトラ長男

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第70話 ダンブルドアVSグリンデルバルド

 アルバス・ダンブルドアがその青年と出会ったのは、18歳の時の事であった。

 当時数々の輝かしい栄誉を得てホグワーツを卒業したダンブルドアは、学友と共に伝統の卒業旅行に出掛けることが決まっていた。

 しかし漏れ鍋で旅行の打ち合わせをしていた時の事だ。

 彼の元に母ケンドラの死の報が届き、実家に戻らざるを得なくなった。

 というのも、母が死した以上ダンブルドアが家督を継ぐ以外になく、そして妹の世話をする義務が生じてしまったからだ。

 

 妹――アリアナ・ダンブルドア。

 心を壊された哀れな妹。

 事の始まりは、彼女が魔法を使う所を近所のマグルに見られてしまった事から始まった。

 心無いマグルの若者達は魔法への恐怖から幼いアリアナを暴行し、蹂躙し尽した。

 その結果アリアナは心を壊し、満足に魔法すら使えなくなってしまったのだ。

 娘をそんな目に遭わされて黙っていられる父がいようか。

 ダンブルドアの父は娘の悲劇に憤り、若者達を魔法で襲った。

 手足を切り裂き、幾度にも渡る磔呪文を施し、命乞いをする彼等を無惨に殺した。

 その残忍な復讐は当然のように罪として裁かれ、父はアズカバンへの終身刑を言い渡され、数年後に死んだのだ。

 

 ダンブルドアは妹を哀れんでいた。

 しかし同時に疎ましくも思っていた。

 ダンブルドアの栄光の道において、妹はただの足枷にしか思えなかったからだ。

 壊れた妹の面倒を見続ける事をダンブルドアは善しと思わなかった。

 こんな事に縛られず、自分の才能を活かしてもっと自由に生きたいと願った。

 

 そんな時、ダンブルドアは彼と出会った。

 近所に住んでいたバチルダ・バグショットが家に住まわせた遠縁の甥――ゲラート・グリンデルバルド。

 同じ年頃の青年同士という事でバチルダはダンブルドアにグリンデルバルドを紹介し……彼等はあっという間に意気投合してしまった。

 その出会いはダンブルドアにとって、これまでにない素晴らしい出来事だった。

 アルバス・ダンブルドアはその飛び抜けた才能から、本当の友人という者がいなかったのだ。

 取り巻きは大勢いても、彼と同じレベルで話せる対等の友がいなかった。

 しかし、ゲラート・グリンデルバルドは違う。ダンブルドアと同じく才能に恵まれ、同じ目線で語り合う事が出来る唯一の存在だ。

 少しばかり過激な思考の持ち主であったが、当時妹の世話で疲れていたダンブルドアにはそれもまた魅力的に見えた。

 

『なあアルバス、俺は思うんだ。俺達魔法族とマグル族はそれぞれ住み分けて暮らしている。

けどな……いい加減統一すべきなんじゃないか?

俺達が支配する事はマグル自身の為でもある。より優れた者が上に立ってこそ世界は発展するんだ』

 

 支配思想。

 力無き者を力有る者が支配して然るべきという彼の考えを、ダンブルドアは肯定した。

 元より、マグルに対しいい感情を持っていなかった。

 マグルが妹を壊しさえしなければ、自分はこんな『面倒』を背負わずに済んだのだ。

 そう思ったダンブルドアはグリンデルバルドの思想を受け入れ、肯定した。

 そして夢に浮かされた二人の才能溢れる若者は、夜な夜なその夢を追い、熱く語り合ったのだ。

 

 稚拙な夢だった。

 愚かな妄想だった。

 だが――。

 

 

 ――友と語り合ったその時間は、この上なく楽しかった。

 

 

*

 

 

 戦い、というよりは蹂躙と呼ぶべき光景が繰り広げられる大広間。

 至る所で魔法が飛び交い、血が吹き荒れるその戦場において不自然なほどに開いた空間があった。

 何故誰も立ち寄らないのか?

 その答えは単純だ。立ち寄らないのではない、立ち寄れないのだ。

 そこに立つ二人の魔法使いの、あまりに隔絶した強さが何者をも寄せ付けない。

 近付けば最後巻き込まれて死ぬ。そう理解出来るからこその、不可思議な空白地帯だった。

 

「さあ、あの日の続きを始めよう、我が古き友よ」

 

 その空白地帯に立つ一人、ゲラート・グリンデルバルドが杖を抜く。

 動作一つ取っても無駄の無い、洗練された動きだ。

 かつてダンブルドアと共にあったときそのままの姿で、青年はダンブルドアに牙を剥く。

 

「続きなどない。それは既に過ぎ去った過去なのだ、古き友よ」

 

 ダンブルドアも静かな、しかし隙の無い動作で杖を抜く。

 忠誠を失ったニワトコの杖ではない、かつて若き日に用いていた不死鳥の杖だ。

 かつてとはかけ離れた老いた姿で、老人は『敵』を見据える。

 

「終わらせぬさ。私がここにいる限り」

 

 金髪の青年が微笑みを浮かべ、優雅に一礼をする。

 誇りを賭けた決闘の前の礼は、古くから伝わる習わしだ。

 あのヴォルデモートでさえ「お辞儀をするのだ!」と言って守ろうとする、格式ある伝統である。

 

「終わっているのだ。わしがここにいる時点で」

 

 ダンブルドアが変わらぬ表情で、流れるように礼を返す。

 これで互いに決闘の意思は伝わった。

 こんな戦場では勿論必要のないものである。

 ミラベル辺りならばお辞儀して隙を見せた瞬間に容赦なく魔法を叩き込んで来るだろう。

 だが、二人の間には相手がそんな事をしないという無条件の信頼があった。

 かつての友だからこそ、正々堂々と正面から雌雄を決したかったのだ。

 

 互いに杖を向け、睨み合う。

 どちらも魔法界の歴史に名を残す強力な魔法使いだ。互いの力量も把握している。

 実力もほぼ互角。迂闊な動きはそのまま死に繋がる。

 だが、動かねば相手を倒す事など出来ぬ。

 静かに、重く、緊張感だけが高まり続けて二人の額に汗が滲む。

 

 しかし解放の時は不意に訪れる。

 戦いで飛んできた瓦礫が二人の間に入り、ほんの一瞬互いの姿を視界から隠した。

 ――瞬間! 二人は同時にその場から動く!

 

「はっ!」

「ぜあっ!」

 

 呪文名など唱える必要すらない。

 無言呪文を以て放たれた閃光が中央で衝突し、火花を散らす。

 その衝突が終わるよりも先に、ダンブルドアは次の呪文を完成させた。

 

「ぬん!」

 

 1発! 2発! 3発4発5発!

 まるで鞭を振るような杖捌きで、一秒間に5発の魔法を放つ。

 しかしグリンデルバルドも同じく卓越した杖の動きでそれらを相殺し、即座に次の魔法を脳裏に描いた。

 

「ふっ!」

 

 一振り!

 グリンデルバルドの前に光の球が現れ、それが分散し数多の光線へと変わる。

 枝分かれした数十の閃光はダンブルドアへ殺到し、敵を喰らい尽くさんと鈍く輝く。

 だがダンブルドアが杖を上げると、地面を突き破って炎の柱が立ち昇り、光を全て飲み込んだ。

 それだけには留まらず、炎はそのまま不死鳥の姿へと変わり、グリンデルバルドへと飛び掛る。

 着弾! 炎が広がり、グリンデルバルドのいた場所を焼き尽くす。

 しかしそこに彼はいない。ローブを翻し、ダンブルドアの背後へと姿を現す。

 

「安心したぞ! 老いたといえど、かつての力は失っていないと見える!」

 

 シャンデリアが落ち、無数の瓦礫が全包囲からダンブルドアへと飛ぶ。

 逃げ場なしの攻撃。しかしダンブルドアに動揺はない。

 ダンブルドアの全身を青く輝くプロテゴの障壁が守り、全てを跳ね返したのだ。

 そのまま宙に浮き、グリンデルバルドへと突進する。

 

「老いたからこそ見えるものがある」

 

 グリンデルバルドもまた、同じように障壁を展開してダンブルドアを迎え撃つ。

 赤い障壁が全身を守り、ダンブルドアへ向かって飛翔した。

 箒なしで飛ぶ魔法を、ヴォルデモートは己だけの魔法であると思っているがそれは間違いだ。

 『嘆かわしいほどに無知』、そうダンブルドアが評価する通り、彼は物事を知らなすぎる。

 自分が出来る事を他の誰かが出来るという発想に至らない。

 そもそも、人体が魔法で浮くのはそう珍しい現象でも何でもないのだ。

 ヴィンガーディアム・レヴィオーサ。ロコモーター。アクシオ。リクタスセンプラ。レビコーパス……。

 方向性や用途こそ違えど、このように人体を浮かす事が可能な魔法は数多く存在する。

 ならばその応用で己を浮かす事など、この二人にとっては些細な事に過ぎぬ。

 そう、箒なしで空を飛ぶ段階など、この二人の天才は若き日にすでに通り過ぎているのだ。

 

「何が見えた? 罪悪感で曇ったその眼で何を見た?」

 

 衝突、衝突、衝突!

 大広間の上で幾度となく衝突を繰り返し、互いに一歩も退かない。

 正面から激突し、魔力の波動を巻き散らしながら飛翔し続け、やがて大広間から飛び出してしまった。

 廊下を滑空し、互いに魔法を撃ち合いながら戦いを続ける。

 

「この世界も、そう捨てたものではないという事を」

 

 グリンデルバルドに連続で失神呪文を放つ。

 だがグリンデルバルドは窓を破り、外に飛び出す事で攻撃を避けた。

 その後を追い、ダンブルドアもまた大空へと身を躍らせる。

 この二人にとって学校はあまりに狭い。この広いフィールドでようやく釣り合いが取れる。

 

「まるで聖人の言葉だ。お前はそんな柄じゃあないだろう、アルバス!」

 

 互いに閃光を放ち、相手を牽制する。

 だが当たらない。

 旋回する事で避け、まるで二人で円を描くように回る。

 二人の魔法が幾度となく交差し、すれ違う。

 それはまるで、二人の心そのもののようであった。

 

「お前はただ怖いだけだ! かつてのように誰かを犠牲にする事を恐れ、自分が悪党になりたくないだけなのだ!」

 

 グリンデルバルドが杖に刃を灯し、斬りかかる。

 それと同時にダンブルドアも刃を生み出し、旧友の刃を受け止めた。

 衝突する二本の杖が紫電を迸らせ、衝撃波が周囲を薙ぎ払う。

 

「かつての罪を恐怖し、足踏みし、前進する事を止めた!

その結果のこの腐敗だ! 魔法界の醜態だ!

真に魔法界の未来を想うならば、お前は魔法大臣になるべきだったッ!」

「――!」

 

 互角かと思われた鍔迫り合いだったが、ほんのわずかにグリンデルバルドが押した。

 魔法力は五分でも、肉体の若さが違う。

 加えてグリンデルバルドは吸血鬼だ。力比べならば彼に分がある。

 弾き飛ばされたダンブルドアは校舎に衝突し、そのまま反対側を突き破って出てきた。

 そこに間髪入れずグリンデルバルドが斬りかかる。

 

「理解しろアルバス! 前進を恐れる者に未来は紡げない!

お前のその恐怖が、魔法界の腐敗を見続けたその怠慢が、あの悪魔を生み出したのだ!」

 

 刃を避け、ダンブルドアが杖を薙ぐ。

 そこから生み出されたのは数百の鳥だ。

 更にそこに変身魔法! 鳥を全て矢へと変え、グリンデルバルドへと襲いかからせる。

 最後に爆破魔法! 殺到した全ての矢を爆破させる!

 連鎖爆発!

 数百の爆発が同時に起こり、地響きを起こし、空を紅蓮に染め上げる。

 だが、爆煙を切り裂き、グリンデルバルドが何事もなかったかのように飛び出した。

 その理由は空気だ。彼は瞬間的に己の周囲に酸素が存在しない空気の断層を作り、炎を防ぎきってしまったのである。

 

「確かにわしは愚かな老人じゃ……罪を否定はせぬ。

しかし……!」

 

 刃が再び衝突し、しかし今度はダンブルドアがあえて力を抜く事で攻撃を受け流す。

 さらに転移。体勢を崩したグリンデルバルドの背後に移動し、武装解除を叩き込んだ。

 だがグリンデルバルドも同じく転移し、ダンブルドアの上へと現れる。

 そして冷気魔法! 一瞬で空気をも凍て付かせる冷気の渦がダンブルドアを呑み込んだ。

 

「しかし、なんだ!?

どうやってこの世界を変える!?

綺麗事だけでは何も変わらぬぞ、アルバス!」

 

 冷気の渦が終わり、しかしダンブルドアに傷はない。

 先程グリンデルバルドがやったように真空の断層を作り防いでしまったのだ。

 更にそのまま風を操り、グリンデルバルドを吹き飛ばす。

 風に流された彼は近くの、かつてダームストラングの船が現れた湖へと飛び込んでしまった。

 その後を追い、ダンブルドアも湖へと突っ込む。

 周囲全てが水だろうと、空気のバリアを作り出せる二人には関係ない。

 己の周囲から水を弾き、互いに杖を振る。

 すると湖の水が渦となって空に舞い上げられ、二人が中から飛び出した。

 

「確かに変化は必要なのかもしれぬ……じゃが、彼女のやり方はあまりに急すぎる。

暴力に頼りすぎておる!」

 

 巻き上げられた水を両者が操る。

 グリンデルバルドが水を固めて水の竜を作り、ダンブルドアが水を凍らせて氷の鳥を生み出す。

 その二つが中央で衝突!

 圧倒的な水圧と質量により轟音を響かせ、相殺し合った。

 

「そういう所だけは昔と変わらんな! お前はいつもそうだ、力をやたら使うなと私に五月蝿かった!

そのくせちゃっかり自分は上手い事魔法を利用しているのだから性質が悪い!」

 

 ダンブルドアが低空飛行に切り替え、森へと入る。

 その後をグリンデルバルドが追い、戦場は森へとシフトした。

 数多の木々が互いの姿を遮り、天然の要塞が戦いを妨害する。

 この戦場を上手く利用した方が有利になり、そうしなかった方が不利となる。

 なんとも単純で、そして複雑な戦いだ。

 

「ああそうじゃな! お主はわしの忠告をいつも聞かなんだ!

おかげでわしがどれだけ頭を痛めたか分かるまい!」

 

 葉が舞い散り、それらが一斉に様々な物質に『変身』する。

 森は変身魔法の使い手にとって絶好の戦場だ。

 ここでは変身させる物に不便しない。

 白銀の刃が無数に飛び交い、木の枝が触手となって両者を捉えようと蠢く。

 だが二人は飛行速度を落とさず、森の中を飛びながら次の魔法を放つ。

 

「よく言う! お前が隠れて魔法で得をしていた事を私は知っているぞ!

しかも周囲が私の仕業と思うのをいい事に黙っていたな!」

「ぬっ……じゃが、お前も魔法で行った悪戯をわしのせいにしたのは1度や2度ではあるまい!」

 

 グリンデルバルドの杖が煌き、周囲の木を変身させる。

 巨大な体躯と、頑強な皮膚、鋭利な牙を持つそれは、遥か古代に絶滅した生物だ。

 名をティラノサウルス・レックス。肉食恐竜としては史上最大級に数えられる存在である。

 対し、ダンブルドアもまた木を変身させる。

 それは4速歩行のガッシリとした体躯の、3本の角を持つ生物であった。

 名をトリケラトプスといい、ティラノサウルスと並んで有名な恐竜だ。

 その2体が咆哮をあげて激突し、周囲の木々を揺らす。

 

「お前は昔からやる事がセコイんだ! 美味しい所ばかり持って行こうとする!」

「それはお前じゃろう! 百味ビーンズを食べる時、いつもわしに外れを引かせていた!」

 

 ティラノサウルスが噛み付き、トリケラトプスが突き刺す。

 盛大な闘争の末2体の怪物は相打ちとなり、元通りの木へと戻ってしまった。

 しかしまだ終わらない。変身させる為の木はそれこそ無数にあるのだ。

 ダンブルドアの一振りで木々が巨大な拳へと変わり、グリンデルバルドの動き一つで無数の盾となる。

 

「おばさんから貰ったバタービールを、お主は一人で飲み干した!」

「飲食店で、3回も奢らされた!」

「お主に貸した魔法使いカードコレクション、一枚破れていた!」

「貸した2ガリオン、まだ返してもらってない!」

 

 だんだん不毛になりつつある口論を続けながら二人は魔法を行使し続ける。

 それは二人には滅多に出来ぬ事だ。

 全く互角の技量を持つからこそ、互いに全力を出す事が出来る。

 二人は、それが何処か楽しかった。

 まるで若き日に戻ったかのように、気付けば笑みすら浮べて相手と戦っていた。

 

「夜中に6回、お前のフクロウに起こされた!」

「お主のフクロウがわしの布団にフンをした!」

「お前の魔法実験で鼻をゾウに変えられて1日中治らず恥をかいた!」

「お主の呪いで首がキリンのように長くなって家に入れなくなった!」

 

 聞く者が聞けば、これが魔法界でも最高の力を持つ二人の口論かと頭を抱える事だろう。

 しかし幸いにして聞く者はこの場にはいない。

 二人の心は今、青年時代に戻っていた。

 かつて目の前の友と過ごした記憶が次々と蘇り、下らない事まで思い出す。

 その全てが宝物であった。

 その全てが、かけがえのない大事な思い出であった。

 

「……く、くくっ……」

「くくく……」

 

 思わず、笑いが零れる。

 なんだ、変わったと思ったがこいつ何も変わってないじゃないか。

 そんな呆れと安堵と、そして喜びが混じった笑いだ。

 こんな時だというのに、無性に心が躍る。

 

「ああ……楽しいなあ、アルバス」

「そうじゃのう……まるで昔に戻ったようじゃ、ゲラート」

 

 叶うなら、ずっとこうしていたい。

 あの日のように、友と語り合い笑い合い、そして笑顔でこの戦いを終わらせたい。

 しかしそれは不可能だ。

 道はどれだけ交わったように見えても、もう二度と戻らない。

 そしてこの決着を付けて戦場に戻る義務が二人には残されているのだ。

 故に――青年に戻るのは、ここまでだ。

 

「しかしわしらは、もうあの頃には戻れん……大人として決着を着けねばならんのじゃ」

「そうだな……昔に戻るには、私もお前も歳を取りすぎた」

 

 森を抜けて地面に着地し、二人の魔法使いが向かい合う。

 杖に刃を灯し、相手を殺すべく殺意を高めていく。

 目を逸らさず、あの頃とは違う老猾な光を宿した眼で睨み合う。

 

「往くぞ、ゲラート。ここでわしらの夢を終わらせよう」

「終わらせてみろ……お前にそれが出来るならな、アルバス」

 

 若き日の夢に別れを告げよう。

 そして新たな夢の為に走り出そう。

 その為に必要なのは『今』!

 ダンブルドアは決意と共に飛翔し、グリンデルバルドもまたそれを迎え撃つ。

 

 

 一瞬の交差。

 二つの影が交わり、そして片方の影が二つに割れた。

 

 




(*´ω`*)皆様こんばんわ。
今回はダンブルドアVSグリンデルバルドの70話でお送りしました。
やっぱ作中最強レベル同士の戦いっていうのは書いてて楽しいですね。
特にダンブルドアは何か、「こいつなら何やっても不思議じゃない」感があるのでかなり滅茶苦茶させています。
それではまた明日、お会いしましょう。


マグル将校「ええい何をしている! まだホグワーツに入れんのか!?」
マグル兵士「そ、それが……」
ロマンドー「ウィンガーディアム・レヴィオーサ(物理)!」ポーイ
マグル兵A「うわあああ! 戦車を投げたあ!?」
トレバー「ベロロン斬り!」
マグル兵B「ああっ!? 人間サイズのカエルの剣で戦車が真っ二つに!?」
ロマンドー「ロコモーター・マルフォイ(物理)!」ポーイ
マルフォイ「フォォォォォイ!!?」
マグル兵B「ああっ!? 投げられた見知らぬ青年がヘリを貫いたー!?」
マグル兵C「なんだあいつら!? 滅茶苦茶強いぞ!?」
マグル将校「た、たった一人の魔法使いと一匹のカエルを相手に……1000人の兵士が足止め、だと……!?
こ、これが……これが魔法使いの力なのか……!?」
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