「……ここは、何処だ?」
ミラベルは辺りを見ながら、不機嫌さを隠さずに呟いた。
少なくとも、先ほどまでいたダームストラング城でない事は確かだ。
しかし、ではホグワーツかと言えばそれも違う。
近くには森があり、質素な田舎村が遠くにあるのが分かる。
ここが過去であるのは確かだろう。
だがいつ頃の、何処なのか。
それがミラベルには分からなかった。
「おいライナグル……貴様、一体私を何処に飛ばしたのだ?」
「えっと、御免……実は私もわからない」
イーディスをきつく睨み、追求するも出て来る答えはわからないという頼り無いものであった。
なんとも厄介な事をしてくれたものだ。
時間を止める事は出来ても、戻したり進めたりするのは今のミラベルにも出来ない。
いずれはそこまで到達する予定だが、今はまだ無理なのだ。
「しかしこの風景、どこかで見覚えが……」
ミラベルはこの景色にどこか懐かしさを感じていた。
いや、ミラベルだけではなくイーディスもまた同様にここに見覚えがあった。
しかもつい最近……それこそ数時間前に見たような……。
「どちらにせよ、元の時代に戻るまで迂闊に他人と接触は出来んか……。
タイムパラドックスが起きたら面倒だ」
ミラベルは面倒臭そうに言い、舌打ちをする。
逆転時計を使う際、全ての者に為される警告がある。
それは過去の自分達と決して関わらぬ事。姿を見られぬ事だ。
もしそれを破ってしまった場合、タイムパラドックスが発生し歴史に矛盾が生じてしまう。
過去、何人もの魔法使いや魔女がそうして過去、あるいは未来の自分を殺してしまったのだ。
「しかし、余計な事をしたものだなライナグル。
ここがいつかは知らんが、貴様は私に準備期間を与えてしまった事になるぞ」
「……!」
「長い時間をかけて魔法界を裏から支配し、あの決戦時に私が消えるのを待ってから乱入すればどうなるか分からぬ貴様でもあるまい?
ならば今度こそレティスの望んだ世界を…………」
嬉々として野望を語るミラベルだったが、その脳裏に自分を止めようとしたレティスの姿が浮かんだ。
……そうだ……彼女は望んでいなかった。
それが彼女の望みであるというのは、自分の勝手な思い込みに過ぎなかった。
ならば魔法界を支配して……それで、誰が喜ぶ? 何の意味がある?
それを思い出すと自然と笑みが消える。
ああ、そうだ……もう支配する意味など失っていたのだ。
もう何も自分の手元には残っていない。
誰も喜ばない。笑わない。
「……いや……もう、時間などどうでもいいか……私には何も残っていない……」
どちらにせよイーディスの行動は無意味どころか逆効果だ。
ここで自分がアクシオを使い、地球を滅ぼせば総てが消える。
彼女のやった事は滅びの時を数年も早めただけなのだ。
しかし、そこにイーディスの制止が入った。
「何も無いなんて言わないで! 私が……私が一緒にいるから!」
「……」
「お姉ちゃんの代わりになんてなれないけど、だけど……」
「……待て、ライナグル……この景色……これはまさか……」
イーディスの決死の言葉だったのだが、ミラベルはどうやら聞いていなかったらしい。
彼女は呆然としたように周囲を見渡し、何かに気付くようにその瞳が見開かれていく。
言われてイーディスが見渡せば、ここが質素な田舎だと分かる。
だがそれが何だというのか。そう思い……しかし、イーディスもこの景色が何処であるのかを思い出した。
「……まさかここは……」
――見覚えがあった。
ああそうだ、自分はここを知っている。
あの記憶の世界でメアリーに見せてもらった。
あの映像では雨の中だった為最初はわからなかったが、ここは――。
「おい……ライナグル。今は、何年前の何月何日だ?」
「……わ、わからない」
「……ッ、タイムターナーを貸せ!」
イーディスから奪い取るように時計を奪い、凝視する。
だが当たり前の事だが、そこにはカウントなど表示されていない。
しかし同じ時間魔法を使うからこそ分かる何かがあるのだろう。
時計を見たミラベルはその顔を驚愕の色に染めていく。
「貴様……ライナグル、この時計をどこから持ち出した?」
「え?」
「これは学生に預けられるような物じゃないぞ……。
グレンジャーが使った物とはまるでわけが違う、年単位での逆行をする為の時計だ……!
それこそ神秘部の奥で厳重に保管されているような……そういう代物だ」
ミラベルのその問いに、イーディスは答える術を持たない。
何せそれはハリーのポケットから落ちたものであり、その入手経路をイーディスが知る由もないからだ。
流石に彼女も、まさかハリーが神秘部からこんな大それた物を盗んでいたとは思わなかったらしい。
「おや、お嬢さん達。どうかしましたか?」
そうして眉間に皺をよせて考えていると、そこに通りがかった老人に声をかけられた。
見覚えは……ない。
見知らぬ他人だ。とりあえずこれなら出会っても問題ないだろう。
「大した事ではない。老人、今が何年の何月何日か分かるか?」
「おかしな事を聞くねえ。今日は1989年の2月14日だろう?」
老人の答えを聞き、ミラベルは顔をしかめた。
この年は……そうだ、忘れもしない忌わしいあの日だ。
いくらなんでも、偶然にしては出来すぎている……。
いや、違う。そこまで考えてミラベルはそう結論を出した。
こんな出来すぎた偶然があるわけがない。これは紛れも無く必然。
誰かが望んでこの時代に遡ったのだ。
――誰が?
決まっている。そんな事が出来るのは一人しかいない。
ミラベルは唇を噛み、己の未練がましさに憤る。
こんな事が出来るのは一人しかいない。
同じ時間の魔法を操れなければ、タイムターナーに割り込むなど出来るものか。
認めたくはないが……恐らくは逆行が始まった時、自分は無意識にそこに介入した。
イーディスが適当に回した逆転時計がこの時代を通り過ぎようとした時、強引にそれを『停止』させ、ここに降り立ってしまったのだ。
「くそっ……!」
ミラベルは逆転時計を捨て、そのまま走り出した。
あまりに慌てていたものだから捨てられた時計に髪が一本絡まり、しかも回転してしまったせいで時計だけが逆行を開始しているが知った事ではない。
見知った街を走り、道行く人々に姿を見られるのも気にせず走る。
そうしながら、思う。自分は何をしているのだ、と。
やめろ、と自分の中の理性が呟く。
この先にあるものを自分は知っている。その先の結末も理解している。
それを変えるというのが何を意味するのかも……。
「……レティス!」
やがて一軒の家に辿り付き、ドアを蹴破る。
そこでは怯えたように壁に座りこむ白銀の少女と、彼女を護ろうと立ち塞がるその父。
そして彼女達を毒牙にかけようとしている薄汚い吸魂鬼の姿があった。
――やめろ、今ならまだ引き返せる。『それ』はやってはいけない。
己の中の警告が最大音量で鳴り響く。
踏み止まれ。引き返せ、と。
どうせこれは過去。己とは関わりの無い既に終わった場所なのだ。
――逆転時計を用いた歴史改変。それをやってしまえば自分のこれまでの全てが、無駄になる。
そうだ、まだ間に合う。
見なかった事にして引き返せ。それが正解だ。
どうせ今から滅ぼそうとしていた世界だ。一人くらいどうなろうと知った事ではないだろう?
そう己を納得させ、ミラベルは己を制し、引き返そうとする。
だがその耳に、切なる叫びが聞こえてしまった。
「助けて……ミラベル……」
それはか細い声であり、自分に向けられたものではない。
そもそも彼女は今、恐怖で目を閉じているのだから自分の姿など見えていない。
だが、その声は何よりもミラベルの心を動かした。
たった一言の願いが、彼女の心にある『悪意』を上回ったのだ。
「……ッ、消えうせろ! 薄汚い亡霊がッ!!」
引き返そうとしていた足を反転させて吸魂鬼に守護霊を叩き込み、引き裂く。
あの日間に合わなかった怒りをぶつけるかのように殴り、蹴り、裂き、消し飛ばす。
そうしてとうとう殺してしまった過去の吸魂鬼を一瞥し、すぐにレティスへと視線を向けた。
目を閉じている彼女の前に膝をつき、その頬に手を触れる。
……温かい。
魂の残滓などではない、生きている彼女だ。あの日の彼女だ。
ゆっくりと眼を開いたレティスに向けて、安心させるようにミラベルは微笑む。
「遅くなって……済まなかった、レティス……。
……助けに、来たよ」
やってしまった。
ミラベルはそんな取り返しのつかない気持ちを抱えながら元の場所へと戻った。
その手の中には、安らかな顔で眠る友が……レティスがいる。
そしてあの場所には、賢者の石で作り出した偽りのレティスを残してきた。
その中には、この時代のレティスからわずかに……ほんのわずかな残滓としか言えない量の魂を裂き、残した。
つまりは――これが答え。
ミラベルは今までレティスを奪われたと思い、それを原動力に走ってきた。
だが何たる道化。何たる一人芝居。
自分からレティスを奪ったのは、他ならぬ自分自身であったのだ!
諸悪の根源は、他ならぬこのミラベル自身だった……!
「ははっ……ははははははははッ!!
何だこれは……何だこの結末は……。
これでは……これでは私はただの道化ではないか……」
自嘲気味な笑い声をあげ、そこにいたイーディスを見る。
全く本当にやってくれたものだ。
これで今まで積み上げてきたものが全てどうでもよくなった。
憎しみを向けてきた相手は、よりにもよって自分であった。
これを知ってしまっては、もう何も憎む気になれない。
「ど、どういうこと?」
「ライナグル。タイムターナーを使って過去を変えた場合、どうなるか知っているか?」
「え? うん、ハーマイオニーから聞いたけど……確か『改変を含めて時間軸が成立する』んでしょ?」
イーディスの答えは、タイムターナーの使う上での常識のようなものだ。
過去に遡り、そこにある事実を変えれば必然的に矛盾が発生する。
そうすると、不思議なもので歴史が自らを修正し始めるのだ。
一体いかなる力が働くのかは知らないが、始めからそうであったという『結果』がついてくる。
例えばハリーとハーマイオニーがバックビークを救ったのなどが最たるもので、あれは始めからああなるべくして為った未来だ。
このように過去に戻っても、“過去への干渉を含めて”時間軸が成立する。
だがこれはこじつけにも等しい。
例えば今ミラベルがレティスを救わなければ、恐らくレティスは本当に吸魂鬼に殺されたのだろう。
ハリー達がバックビークを救わなければ、本当にバックビークは死んだのだろう。
時間というものは複雑怪奇で解明など出来ないものだ。
ミラベルですら未だその片鱗に触れているだけで、深奥には程遠い。
しかし実際のところ、こうしてミラベルがレティスを『奪う』事で時間は成立している。
まるで操られているようで、少しそれがミラベルには気に入らなかった。
「さて、これで私達は時間の迷子というわけだ。
もうどこに行っても居場所などないぞ?」
唖然としているイーディスに、恨みがましそうな視線をぶつける。
この世界には、この時代の自分達が居るだろう。
だが彼女達の居場所は自分達の場所ではない。
そもそも、危険を考えれば出会う事すら出来ない。
つまりミラベルとイーディスは、今やこの世界でたった二人だけの『観察者』というわけだ。
「全く……本当に……まさか貴様に私の野望が防がれるとはなあ……」
ミラベルの言葉は恨みがましいものであったが、しかしその声は言葉ほど棘のあるものではなかった。
その顔も穏やかで、歳相応の少女のものに戻っている。
風が髪を流し、涼しげな笑みを浮かべたまま少女は髪をかき上げる。
「私を止める者がいるとしたらダンブルドアかヴォルデモートと考えていた。
そうでないとしたらハリー・ポッターかとも警戒していた。
しかし……よりにもよって、何の宿命も背負ってない小娘一人に防がれるとは……私もまだまだ甘かったな」
悔いは、ある。
結局魔法界は支配出来なかったし、理想の世界も築けなかった。
最後には全て破壊すると息まいておきながら英国魔法界一つ壊せず終了だ。
何とも情けなくて笑えてくるではないか。
だが不思議と、奇妙な充足感があった。満足感があった。
今まで心に刺さっていた棘が抜けたような、そんな不思議な感覚だ。
それがまた、何とも忌々しい。
「認めざるを得んな……一度しか言わんからよく聞けよ、ライナグル」
「え? ふえ?」
どうやらまだ事態が飲み込めていないらしい少女に苦笑し、ミラベルは告げる。
恐らく、こんな事を言うのはこれが最初で最後だろう。
自分から負けを認める日が来るなど、予想もしていなかった事だ。
それを齎したのがレティスの妹というのは何の因果か……。
ミラベルは皮肉気な笑みを作り、イーディスへと言う。
「――貴様の勝ちだ、ライナグル」
そう、これは生涯初の敗北だ。
野望は挫かれ、世界を破壊する意思も失せた。
全てが空回りの滑稽な一人芝居だった以上、今更世界を滅ぼそうとも思わない。
何より……ここには、レティスがいる。
そんな、今まで見た事がないほどに穏やかに笑うミラベルにイーディスが恐る恐る問いかける。
「……もう、魔法界壊さない?」
「ああ」
「皆を殺したりしない?」
「ああ」
「……これから私達どうなるの?」
「知るか」
恐らくはイーディスの最大の不安だろう言葉を切り捨て、ミラベルは意地悪く口の端を歪める。
「言ったろう、居場所などないと。
この世界で私達には戸籍も無いし帰る場所もない。
自分達でどうにかするしかないのだ」
これは別に意地悪でもハッタリでもない。
ただ、ありのまま事実を告げているに過ぎない。
……まあ、尤も意趣返しに少し脅しをかけているのは事実だ。
数年かけた計画を台無しにされたのだから、そのくらいの意趣返しは許されるだろう。
しかしミラベルの予想に反し、イーディスは恐れを顔に出さずこちらを真っ直ぐ見ている。
「ねえ、ミラベル」
「何だ?」
「……これからも、一緒にいていい?」
今やミラベルとイーディスはこの世界に二人だけの未来からの来訪者だ。
他に悩みを共有出来る相手などいるわけもない、限りなく対等な存在だ。
イーディスの告白じみた問いにミラベルは目を細め、そして馬鹿にするように笑う。
「は、2度も私の手を振り払っておいて今更それか?」
「う……それは……」
意地悪なミラベルの問いにイーディスが口ごもる。
しかしすぐに決意したように、言う。
「それでも、一人よりは二人がいいと私は思う」
言いながら、イーディスは手を差し出す。
その手を見てミラベルが思い出したのは、かつて親友に言われた言葉。
自分に手を差し出す、この少女の姉の一言。
今、手の中で眠る少女の言葉。
――ああ、そうか。これがレティスの言っていた……。
「……なるほど、やはり姉妹だな」
一人納得したように呟き、ミラベルはイーディスの手を取る。
隣に立とうというなら許容しよう。こいつにはその資格がある。
だが自分から手を差し出した以上覚悟してもらわねばなるまい。
これから先、勝手に離れる事は決して認めない。
この手を離す事は許さない。
「いいだろう。どうせ他に道連れもいない身だ。
貴様と共に歩くのも悪くない」
「ミラベル……!」
「そうと決まれば誰かに見られる前に動くぞ。
私達を知る者と会うのは不味い」
「付いて来い、イーディス」
イーディスは最初、その言葉に違和感を感じるだけだった。
だが理解するにつれて顔が綻んでいき、喜びに満ちていく。
全く現金なものだ……この先どうなるかも分からないし、帰る場所すらないというのに、今はたったこれだけの事が嬉しくてたまらない。
イーディスは前を往く友人に置いて行かれないように駆け出し、そしてその隣に並んだ。
「ミラベル、今! 今私の事名前で!」
「やかましい! その程度でいちいち騒ぐな!」
隣で騒ぐイーディスに怒声を飛ばし、前を向く。
これから先の事はまだ考えていない。
とりあえず海外にでも飛ぶか、それともこの国に留まるか。
だがまあ、どちらにせよ退屈な思いはせずに済むだろう。
ミラベルは目を閉じて、先ほどの光景を思い浮かべる。
助け出した時、レティスが気絶する寸前に見せてくれた顔は、脳裏に焼き付いて離れない。
恐らくはきっと、それこそが世界よりも真に欲していたものだ。
ならば……ならば、後悔はない。この結末も悪くなかったと思える。
――やっと、彼女の笑顔が見れた。
あの日以来浮べなかった心からの笑顔を浮かべ――そして、イーディスとレティスを抱えたミラベルは何処かへと歩き去って行った。
初代オリバンダー「おや……あの時計はなんぞ? ……髪の毛?」
(*´ω`*) 皆様こんばんわ。遂に最終話を迎えたウルトラ長男です。
結局のところ、全てはミラベルの空回りだったという、戦う理由そのものを根こそぎ奪う形でのENDとなりました。
流石にレティスを奪ったのが自分では憎むに憎めません。
また時間関係はハリポタに合わせて「改変含めて時間軸成立」となっています。
ちなみにEND1の方ではミラベルは過去に戻ってないのでレティスは本当に死んでいます。
変な話ではありますが、改変含めて時間軸成立とはそういう事です。
まあ個人的には改変含めて時間軸成立って無理があると思うんですけどね。
だって未来から来たって事は何が起きて何が起きてないかが分かるわけですから、いくらでも矛盾を生み出せると思うんですよ。
例えばハリーがジェームズ殺したり、あるいはここでミラベルがレティス攫わないで過去の自分に渡したり。
私としてはドラえもんみたいに改変含めて成立するけど、あまり派手に変化させると本当に未来が変わってしまう、くらいの方が納得出来たりします。
余談ですがその場合のENDとしては過去改変の代償で世界からミラベルが弾かれて消滅し、「夢にまで見た世界、しかしそこに居場所はない」という末路にしてやるつもりでした。
それでは明日のエピローグでまたお会いしましょう。
Q、現代の隕石どうなったの?
A、エピローグを待て!
ロマンドー「ラヴォス第3形態を倒した!」
ATM「なんか今まで一本だった時間軸が突然パラレルワールド生み出して、わけわからん事になったぜ」ドン☆!
トレバー「なかった事にされた未来が逆襲に来た! まるで意味がわからんぞ!」
雷電「タイムパラドックスだ! 過去を変えてはいけない、未来を知る事だ!」
ホマンドー「私は何度でも繰り返す」
ドラえもん「過去を変えるのは犯罪だぞ!」
水銀の蛇「よろしい、ならばちゃぶ台返しだ」
\ワイワイガヤガヤ……/ (゚д゚ )<フォーイ……
マルフォイ「……おい、もう最終話だぞ。早く収集つけろよ」
貫咲賢希様がいくつか素晴らしいイラストを書いて下さりました。
イラストはこちらから。
ttp://www.pixiv.net/member_illust.php?id=691258