中学校に入って約1ヶ月。親睦を深めるため…という理由で林間学校がある。
今日はその準備だ。といっても部屋決めやらバスの席決めなんだが…
零兎「だーかーら、部屋もバスもお前ら二人一緒でいいじゃねーか」
雄斗「そしたら零兎一人じゃないか!それはだめだよ!」
零兎「だめだよって言ってもな…なんかいい案あるのかよ?」
雄斗「うぐっ…それは…ないけどさ…」
何でこんなことになってるかというと部屋割りが二人一組だからだ。それだけじゃなくこのクラスは男子が奇数つまり一人余るというわけだ。他のやつらは仲のいい人同士でグループがあり、既にペアは決まっている。
和樹「まぁまぁ、零兎がこう言ってくれてるんだしさ」
零兎「はい、そういうことで部屋割り決定~」
そう言って先生に報告しに行く、雄斗は納得してないって顔だったがそんなの気にしない
雄斗「親睦を深めるのが目的のはずなのに…」
零兎「そんなの気にしても仕方ないだろ?別に林間学校に行ってる間ずっと話せないって訳じゃないんだしよ」
コイツは優しすぎるから俺にとっては気にもしないことでも真剣になってくれるんだろう。コイツのいいところだ。
和樹「でも本当にいいのか?」
零兎「別に気にしないって」
和樹「いや、そうじゃなくて…一人ってことは部屋長お前になるんだぞ?一緒の部屋の人に連絡事項伝えるために先生のもとに行ったりと色々やることがあるんだぞ」
雄斗「零兎は一人だから伝える必要はないけど…」
零兎「…今からでも3人部屋に出来たりしないかな?」
雄斗「先生もう職員室に行っちゃったから変更は無理じゃないかな」
ただでさえ行くのが面倒くさいのにさらに面倒なことに
説明の時にぐっすり寝ていた自分を少し恨んだ
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~当日~
俺は翔子のと翔子の母親が運転する車に乗っている。集合場所が学校ではなくそこから少し離れた公園だからだ
いつもより遠くて距離が少しあるということで翔子の母親が車で送って行っててくれるとのことだ
翔子「忘れ物はない…?」
零兎「必要なものは全部入れたよ」
二人とも旅行用の大きなカバンを持っている
零兎「なんか楽しそうな顔してるな」
翔子「うん…♪友達とお泊りで出かけるのは久しぶりだから」
翔母「翔子ったら楽しみで昨日は全然寝付けなかったのよね」
翔子「…お母さん余計な事言わないで」
零兎「へぇー翔子でもそんなことあるんだな」
翔子「…子供っぽいって思ったでしょ」
零兎「なんでわかるんだよ!?」
翔子「…顔に書いてあった」
フフッと翔子の母親が笑う
翔母「さ、ついたわよ」
零兎「送ってくれてありがとうございます」
翔子「行ってきますお母さん」
翔母「行ってらっしゃい二人とも」
車を降りて俺たちはクラスで集まってるところでお互いの友達のところへ
零兎「あいつらは…まだ来てないみたいだな」
周りを見てみたが二人の姿はない。携帯を見てみるとメールを受信していたので見てみると和樹からだった。
和樹『わりぃ!ちょっといろいろあって集合時間より10分くらい遅れるって言っといてくれ!』
と、書いてあった。色々って何があったんだ…?
一応先生に伝えた後しばらく待ってるとメールにあった通り約10分ほど遅れて到着した
案の定小言を言われてから俺のところに来た二人は苦笑いをしていた
和樹「伝えといてくれてありがとな」
零兎「いいよ、それより色々って何があったんだ?」
雄斗「まずは和樹が着替えを忘れた」
和樹「んで学校に向かって少ししたら雄斗が携帯持ってくるの忘れてるのに気が付いて」
雄斗「最後は二人そろって学校に行ったんだ」
零兎「なんていうか…人の話は聞いておくんだぞ?」
和樹「零兎にそれ言われるとはなぁ」
雄斗「でもよく10分くらいの遅刻で済んだよね」
和樹「だな、学校に着いたとき誰もいなくて焦ったぜ」
零兎「それでメールしてきたのか」
和樹「そういうこと、集合場所間違えてるのに気が付いて慌ててメールしたよ」
先生「よし、全員揃ったな。1組出発するぞー」
先生に言われ荷物を運転手に預けバスに乗り込む。前の席に雄斗と和樹その後ろに俺が座っている
雄斗「ここから林間学校の場所までは遠いのかな?」
和樹「確か4時間くらいって書いてあったぞ」
零兎「4時間もこの中かよ」
和樹「ほら、暇つぶしにトランプとかUNOとUNOかもってきたから退屈はしないだろ」
零兎「まぁ暇つぶしにはなるか」
3人で遊んでいたら時間はすぐに流れて目的地に着いた
雄斗「ん~疲れたね~」
和樹「意外と早かったな」
零兎「結局トランプが白熱してずっとやってたからな」
和樹「持ってきて正解だったな」
雄斗「それにしても…結構古い建物だねここ」
和樹「だなーもしかしたら…夜になったら出るんじゃね…?ってくらい古い見た目だな」
和樹の言葉に思わず体がビクッとなる。その反応に和樹がニヤニヤしながら
和樹「あれ?零兎ってそういうの苦手…?」
零兎「…小さいころ心霊映像の特集をテレビで見てから軽いトラウマなだけ。っていうかニヤニヤするなっ」
雄斗「へぇー意外な弱点だね」
零兎「雄斗はどうなんだよ。絶対そういうの苦手だろ」
雄斗「当たり」
和樹「こいつもホラー系だめなんだよな」
雄斗「お化け屋敷とかホラースポットたか死んでも行きたくないもんね」
零兎「同感」
和樹「でも明日の夜確か肝試しがあったよな」
スーーっっと二人の顔から血の気が引いていくのがわかる
和樹「もしかして林間学校に行きたくない理由って」
零兎「それが7割めんどくさいが3割」
和樹「半分以上かよ…」
雄斗「で、でも肝試しって何人で回ってもいいんだから和樹を盾…身代わり…犠牲…」
和樹「おい」
雄斗「えと…生贄にすれば僕たちは安心だよね!」
零兎「名案だ」
和樹「言い直して結局それかよ!しかも名案じゃねぇ!」
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入り口で自分達の部屋の位置 今日の流れ…といっても初日は特にやることはなく食事の後に風呂に入るだけだった。
各自荷物を受け取り決められた部屋に向かい荷物を置いて二人の部屋に行く
零兎「部屋の中は外観と違って綺麗だな」
雄斗「中まで古い感じだったら和樹が言ってたことが本当かもって思っちゃうところだったよ」
零兎「思い出させるなよ…」
和樹「冗談だよ悪かったって」
雄斗「それで…夕食まで自由時間だけど何しようか」
零兎「何って…山の中で暇を潰せるものなんて…トランプくらいしかな…」
和樹「さんざんバスの中でやったしな」
雄斗「う~ん…外に出るわけにもいかないしなぁ」
零兎「和樹ってUNOも持ってるんだよな?やることもないしそれで時間潰さないか?」
和樹「まぁ…何もしないよりかはいいか」
結局3人でUNOをやることになったが…またもや白熱し夕飯に遅れることになるとはを3人は思ってもいなかった
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零兎「まったく…なんで誰も夕飯の時間に気が付かないんだよ」
和樹「零兎が負けてムキになるからだろ?」
雄斗「そういう和樹だってUNOって言い忘れてペナルティ受けたことに文句言ってたじゃないか」
和樹「おまっ、それは零兎が負けそうになってたからいうタイミング無理矢理なくしたからだろ!ってか雄斗だって中々勝てないからってもう一回って言って何回もやったから時間が過ぎたんだろ!」
零兎「はーーーー???誰が負けそうになったんだよ誰が!」
雄斗「た、確かに負けのが多いけどそんなに言ってないよ!」
と、時間に遅れ怒られたのは誰のせいか…という不毛な争いを繰り広げている。
零兎「はぁ…もうこの言い合いやめないか?」
和樹「だな…」
雄斗「うん…誰も気が付かなかったから連帯責任ってことで」
零兎「それじゃ…さっさと風呂入って寝るわ。おやすみー」
和樹「おぉ、おやすみ」
雄斗「おやすみ、また明日」
二人と別れて部屋にあるシャワーを浴び眠りについた。こういうところだから銭湯みたいなのを想像していたんだけれどな…
誤字チェックで誤字があったとしてもちゃんと書いたつもりでいるから気が付かないラリヤトです。
林間学校って響き懐かしいですよね。山の中ってとにかく虫が多くて憂鬱だった記憶があります。でも今になってまた行きたいなぁとは思うんですけどね。