不気味な笑みを浮かべる『三玖』に風太郎は頬をひくつかせた。
肌寒い秋夜だというのに背中から嫌な汗が噴き出る。ピリピリと肌を突き刺すような空気が辺りに満ちていた。
何故、目の前の彼女を三玖ではないと断言したのか自分でも分からない。何となくそう感じてそのまま自然と言葉が口から零れていた。
そして彼女の反応を見るに事実だったのが余計に混乱を招いた。
「誰って、おかしなこと言うねフータロー……私だよ。見て分かるでしょ?」
くつくつと喉を鳴らす『三玖』からは何処か不気味さと妖艶さが滲み出ている。
いつもみたいに無理矢理押し倒される危機感とはまた別の強烈なプレッシャーだ。
出合ってまだ日は浅いが中野姉妹に何度もヤバいと感じた事があった。
何故か眠ってしまい気付けば全裸の一花が隣に寝ていた時。
二回目の家庭教師で三玖のジュースを飲む羽目になった時。
せっかくの休日だと思っていたのに五月が突如襲来した時。
意識のある状態、それも野外で二乃に無理矢理ヤられた時。
薬など関係なしに四葉に圧倒的な体力でねじ伏せられた時。
だが今回はその中でも格別だ。とてつもない圧がヒシヒシと伝わってくる。
今すぐに逃げ出したいという衝動が胸の底から湧き出た。
「フータロー……どうしてそんな事、聞くの?」
距離を取ろうとしたが気付けば背中に固い木の感触があった。どうやら無意識に足が動いていたらしい。物理的にこれ以上、彼女からは逃れられない。
ゆっくりと『三玖』が近づいてくる。一歩、一歩、着実に。
仮装の白装束姿も相俟って、より一層恐怖が心を支配し鳥肌が立った。
「ねえ、どうして?」
とうとう木と『三玖』に挟まれる形で追い詰められた。
今度は一体何なんだ。何でこんな事になる。必死になって見破った今朝のあれは全部無駄だったのか。
必死に頭を回転させてもこの状況を打開できる案が浮かばない。何故こうなったのかすら見当も付かない。
───分からない。お前は誰だ。
観念してそう問おうとしたが、寸前で言葉を飲み込んだ。
何故か、それを口にすると、"また"取り返しの付かない事になる気がして。
よく考えろ。何故わざわざ三玖に変装した。何か意図があるに決まっている。それはなんだ。
少なくとも今、彼女にかけるべき言葉はそうじゃない。だいたい変装をした相手が素直に正体を明かす筈がないだろう。
考えろ。考えるんだ。このままでは今までと何も変わらない。
三玖を見破った時の光景が脳裏に浮かんだ。
あの時はどうして見破れたのだろう。
それはきっと彼女達を知りたいと願ったからだ。ならば同じだ。
向き合え。真意を確かめろ。
そうしなけば何も始まりはしない。
彼女は本当は何を望んでいる。何を求めている。
真に選ばなければならない言葉は別にある筈だ。
もう逃げないと決めたんだ。彼女に立ち向かえ。
戦え。戦え。戦え。戦わなければ生き残れない。
己を鼓舞し、腹を括った。
彼女達と向き合う覚悟があるかだと?───そんなもの、とうにできている。
「───どうやらゲームはまだ終わっていないようだな。いいだろう。どうせ乗り掛かった船だ。残りも全員暴いてやるよ」
今までは後手を取らされてばかりだったが今度は先手を奪取した。いつまでもヤられっぱなしで終わる上杉風太郎ではない。
『三玖』の手を強引に引いて、逆に彼女を木に押し付けた。彼女の顔を挟むように両手で木に手を付く。
こちらが逃げないのだ。ならば彼女にもとことん付き合って貰うのが道理だろう。決して逃がしはしない。
無自覚で風太郎が『三玖』に行ったこの体勢───所謂、壁ドンである。
「えっ」
突然の風太郎から仕掛けられた攻勢に『三玖』は戸惑いを隠せない様子だ。
さっきまでの漆黒い瞳はどこへやら。今は頬を真っ赤に染めて視点は定まらず、風太郎とろくに目を合わす事すらままならない。
「ちょ、ちょっと、これは……」
「動くな」
「ッ!!」
なるべく感情を押し殺し、『三玖』の耳元でそう囁くと彼女は体をびくりとさせて石のように体を硬直させた。
上手くいってくれたか。表情には決して出さず風太郎は胸を撫で下ろした。
あの五つ子ゲームで三玖を暴いた時にもしやと思っていたが、やはりそうだ。この『三玖』の反応で確信した。彼女達に対抗できる唯一の隙。
中野姉妹は自分達から仕掛ける分には容赦も情けも一切ない。
『薬を使って無理矢理関係を持つと相手がどう思うのだろう』とか『五人でゲームと称して襲ったら相手はどう感じるだろう』といった道徳観など彼女達からすれば便所のネズミのクソにも匹敵するくだらない物だという考え方なのだろう。
ところが、一転してこちらから彼女達へ仕掛ける分にはどうなのだろうか。
その答えが五つ子ゲームで三玖に触れた時や先の言葉での反応だ。
この姉妹、攻撃力は極端に高いが防御力が極端に低い。
振り返ってみれば、その兆候は二乃に襲われた時には既に見せていた。
己に跨り涙を流す彼女を抱き寄せた時、二乃は直前の様子からは考えられないほど大人しくしていた。四葉の時もそうだ。こちらからアクションを起こすと決まって大人しくなる。
……二人とも落ち着いた後に再燃して即座に激しさの増した二回戦に突入したのだが、それは置いておくとしよう。
つまり、自分から積極的に攻めれば意外と萎縮してしまうのだ、あの姉妹は。
散々ヤりにヤりまくり性を存分に発散して何を今更かまととぶるのかと風太郎からすれば首を傾げるしかないが、こうして実際に目の当たりにしているのだから受け入れるしかない。
これが所謂、女心というものなのだろうか。少し違う気がするが、もしそうだとすれば一生かけても理解できる気がしない。
何はともあれ絶好のチャンスだ。彼女を見破ってみせる。
(動きを止めるのに成功はした。肝心なのはこれからだが……)
微動だにしないどころか、目まで瞑ってまるで何かを期待するようにじっと石のように固まる『三玖』の髪に視線を向けた。
姉妹全員が髪の長さが別々なのでこの『三玖』も昨日の五つ子ゲームのようにウィッグとやらを着けているのだろう。今ならそれを無理矢理奪えば手っ取り早く正体を暴くことも可能かもしれない。
確かにこれなら確実だ。愛だの恋だのといった曖昧なものに頼る必要もない。
目を瞑っているし何をしても抵抗する様子はない。仮に正体が圧倒的肉体スペックを誇る四葉だとしても今なら容易に奪い取れるだろう。
ただ見破るだけならこれが最適解だ。
風太郎は悟られないよう、そっと『三玖』に手を伸ばす。
"不正して得た結果なんて、なんの意味も持たない"
その時、あの時と同じように"誰か"の言葉が頭に響いた。今度は別の人間の言葉のようだ。
何故だか分からないが、その言葉は胸の奥に妙に染み渡った気がした。
ああ、そんな事は言われなくても分かっている。
口端を吊り上げ笑みを浮かべた。僅かに生じた心の迷いはもう消えていた。
(……ちゃんと向き合って、こいつが誰か暴かなきゃ意味がねえよな)
そのまま伸ばした手を髪にではなく、彼女の頬へと差し出して優しく撫でるように触れた。
「……っ」
「じっとしていろ」
再び体を震わせる『三玖』に静止するよう促す。動かれては集中出来ない。
意識を目の前の彼女だけに集中させて全神経を研ぎ澄ませた。
僅かな差異も見逃さないよう文字通り目と鼻の先まで『三玖』に顔を近づける。
(改めて見ると本当に似ているな、五つ子って奴は……)
思えば、こうしてマジマジと姉妹の顔を眺めるのは初めてかもしれない。
最初は恐怖でまともに目も合わせれなかった。後に肉体関係を持っていた事が判明し、更には中野姉妹の正体が過去の『彼女』だったりで余計に顔を合わせ難くなり、無意識に顔を逸らすように接していた。
だから彼女達の顔をしっかりと見つめるのは何だか新鮮な気分だった。異性の容姿に関してどうこう思う事はあまりなかったが、少なくとも彼女達は人並み以上に整った顔立ちをしているのだろう。
これで中身がまともなら顔を近づけた時に別の感想を抱いたかもしれないな。
自分でも馬鹿馬鹿しいと思うような事を考えながら風太郎は『三玖』の顔の輪郭を確かめるように指で撫でた。
指先を通して伝わる彼女の体温。
頬にかかる吐息の間隔。
我慢できず時折の口から漏れ出る悦の混ざった小さな声。
それらを手掛かりに脳内にある彼女達と照らし合わせていく。
そうする事で段々とヴィジョンが浮かび上がってきたが、まだだ。
まだ鮮明ではない。この曖昧なヴィジョンに色を付けるにはもう少しだけ情報が必要だ。
(一つだけでいい。何か、あと一つ決定付ける何かがあれば……)
他に得れる情報はないかと改めて『三玖』を足先から頭まで視線を這わす。
仮装着の為、服装では判断できない。よく見たら体が震えている。薄着だし寒いのだろうか。
体の形も同じ。三玖がいつも着けているヘッドホンも今はない。
顔はさっき触診しながら確かめたが、これ以上は何も……。
と、風太郎が視線を顔に戻すといつの間にか閉じていた目を開いた『三玖』と目が合った。
「なっ……」
しまった。あまりに待たせ過ぎたか。油断していた。
咄嗟に距離を取ろうとした。が、既に彼女は風太郎の腰に手を回していた。
逃げられない。
何をしでかすか分からない『三玖』に風太郎は焦燥感に駆られたが、どうやら様子がおかしい。
その瞼が開かれた瞳は何と言ったらいいのだろう。とろんとしている。
息遣いも激しい。まるで何か衝動を抑えるかのような。
ああ、そうか。時間切れか。
風太郎はこの様子の中野姉妹をよくご存知だ。
「んぐっ!?」
彼女達が自分を襲う時に発する危険信号である。
気付けば無理矢理唇を奪われていた。
しかも触れるだけのものではない。こちらの唇をこじ開けて彼女の舌が入ってくる。
啜るような卑猥な音が夜の林に響き、密着された事で嫌でも彼女の体の感触が全身に伝わってくる。
一瞬、抵抗を試みようとした。だが、風太郎は敢えて彼女を受け入れた。
(この感じ……まさか)
こんな状況とは裏腹に風太郎の心は驚くほどに落ち着いていた。
別の事に思考を割いていたのが大きいだろう。もちろん既に何度も襲われたせいでこの程度では動じなくなってしまったという悲しい理由もあるが。
実は最近、中野姉妹以外で自身のフー君が反応しなくなってきているのは彼の密かな悩みでもあった。
(ああ、そういう事か……)
舌を何度も絡めとり、歯茎と歯を舐めます彼女をただありのままに受け入れながら風太郎はある一つの解に辿り着こうとしていた。
どうやらあの五つ子ゲームは無駄ではなかったらしい。あの時は姿形も口調も同じ五人だったが全てが同じという訳ではなかった。
五つ子とはいえ、全く同じ人間ではない。彼女達はあくまで五人の別々の人間だ。当然、心も違うし僅かな所作に違いも出てくる。
それを風太郎は文字通り、体に叩き込まれていた。
五人全員が違った。自分を"触った"時の行動が。特にこのキスなんかは分かりやすい。
一人は最初は触れるだけ。そして徐々に激しく舌を絡め、唇を吸うように求めてくる。
一人は恥ずかしいのか、触れるだけだ。ただ行為自体は好きなようで何度もそれをしてくる。
一人はまず初めに唇を舐めて何かを味わうように楽しんでから深く絡みついてくる。
一人は浅いキスを何度も繰り返し、行為が激しくなるに連れてそれも段々と激しくなる。
そしてもう一人。今のようにハナから舌を入れてきてエンジン全開で飛ばしてくる姉妹がいた。
("これ"だったのか……あの言葉が指す意味は)
今にしてようやく
愛があれば彼女達を見分けられる。風太郎はそれを字面通りで捉えていた。何か直感のようなもので見分けるものだと、そう思い込んでいた。
だが実際は違う。そうじゃない。もっと論理的だった。
ここで云う愛というのは所謂、通過点に過ぎない。見分けるのに必要となる要はその先にある。
そもそも愛とは何か。それは相手を想う事であり、理解する事。また関係性によって愛の形は千差万別だ。
例えばその関係性が家族なら愛は長く共に時を過ごした事により育まれる。彼女達姉妹が同じ顔でも互いに見分けるのはきっと長く時を過ごした"愛"があるからだ。
家族愛ならそうだ。ならば自分たちのように家族でもない男女の場合ではどうだろうか。
男女の関係が行き着く先。愛は何も心だけのプラトニックな関係だけを指し示すものじゃない。
男と女なのだからその先にある"愛"───即ちそれは肉体の繋がりに他ならない。
風太郎は中野姉妹との関わりは未だ数か月のものだ。彼女達を見分けるには過ごした時間、つまり家族としての"愛"が足りない。
しかし、肉体関係を持つ事でそれを克服できる。長年掛けて見分けるのに僅かな所作も直接触れて確かめれば、結果は同じ。
むしろ家族愛しか持たない者以上に彼女達を見分けられると言っても過言ではない。
一体、他に誰がキスしただけで彼女達の見分けが付くのか。
一体、他に誰が同じ姿で襲われた状態で見分けが付くのか。
そんな人間、この地球上において上杉風太郎しかいない。
つまり、ヤればできるのだ。彼女達を見分ける事がッ!!
(思い出せ。誰だ……?)
一度、口を離し深呼吸したかと思えば再び舌を絡めてくる『三玖』に風太郎は動じずに思考を回転させる。
記憶の糸を辿り、彼女達に無理矢理襲われた忌々しき過去を辿った。
初めて意識がある状態で唇を奪ってきたのは二乃だ。しかし彼女はあれで意外とキスに関してはここまで積極的ではなかった。
口移しでジュースを飲まされた後、行為の最中は今のようにずっと舌を絡めるような真似はしなかった筈だ。
二乃ではない。
次に記憶にあるのは四葉だ。ベッドに押し倒されたのが今でも印象深く記憶に刻み付いている。正直、怖かった。
彼女は持ち前の体力を存分に活かしアグレッシブに行為をしていた。それに伴いキスも段々と激しくなっていたが、最初から舌を入れて飛ばす奴ではなかった。
四葉でもない。
今朝、見破った三玖はどうだ。そもそも目の前の彼女が偽物だと思ったから、こんな事になっているのだから本人ではないのだろうが念の為に振り返っておこう。
あの時は余裕がなくて考える暇もなかったが、三玖を見破って第二回戦が始まり直ぐに唇を奪われたのを思い出す。
しかし舌を絡めるような事は殆どなかったように思える。ただ唇を合わせるだけの拙い行為。塵も積もれば、とは言わないが何度もされたせいで最終的には口元がベタベタになったが。
つまり改めて目の前の彼女は三玖でもない。
二択まで絞れた。
五月か一花。そのどちらかだ。依然、三玖に変装する理由までは分からないが。
だが、ここまでだ。それ以上は今の手札では絞る事はできない。
この二人に関しては本人だと認識して行為をした事が未だにないからだ。
一度目は寝ている間に。二度目はあの五つ子ゲーム。そのどちらも風太郎にとって判断材料となる情報はなかった。
(ここまでなのか……)
あと一歩だと言うのに。歯がゆい想いを拳を握り締める。それと同時に唇が離された。
どうやらまた息継ぎをしているらしい。もうこれで何度目だ。彼女は何度自分の舌を啜れば気が済むのだろうか。
微睡んだ瞳をして肩で息をする『三玖』を見て思う。
ああ、きっと彼女は止まらないのだろう。これから自分が迎える未来は既に幻視している。
いつものオチだ。このまま彼女に襲われるに違いない。
だが、どうせだ。その前に一つ。最期に悪あがきをさせてもらう。
「んっ!?」
呼吸を整えている最中で反応出来なかったのだろう。
彼女の唇を風太郎の方から奪うのは造作もなかった。
これが最後の悪あがき。判断材料がないのなら作ればいい。"これ"で反応を見る。
それに散々向こうからされたんだ。一度くらいこちらからする権利はあるだろう。
正当なる防衛という奴だ。
咄嗟の出来事に『三玖』は目を見開いていた。
だけど抵抗はなかった。ただ、されるままに受け入れて、風太郎の腰に回していた腕に強く力を入れて抱き寄せた。それに合わせて、今度は風太郎の方から彼女に舌を入れて絡めた。
すると何故か、彼女は涙を流していた。
一瞬、動揺した風太郎だったが、どうやら嫌悪感で流したものではないらしい。
むしろそれとは逆の感情から溢れ出るものだった。
その一滴が決め手となった。明確に、彼女のヴィジョンが重なった。
「───これで満足か? 一花」
ゆっくりと唇を離し、その名を告げると彼女は体を硬直させた。
「……どうして」
「何となく……ただ、お前の姿が重なった。それだけだ」
「……っ」
「それにどうしてはこっちの台詞だ。何で変装なんかしたんだよ」
「だって、フータロー君がまた三玖だけ見分けたから……そんなのズルいって思って」
また、というのがどういう意味かは分からないが面倒な姉妹だとつくづく実感した。
見破るのが目的のゲームを自分達からけしかけた癖に見破ったらズルいとはどういう事だ。
色々と言いたい事はあるが、今はそれを飲み込んだ。
ぽろぽろと涙を零す一花に愚痴を言うのは後でいいだろう。
それに、面倒なのは今に始まった事ではない。
そんな彼女達と向き合うと決めたのは自分だ。文句は言えない。
「……言いたい事があるなら自分の姿で言え。回りくどいんだよ」
「うん、そうだね……前も最初から、そうすれば良かったんだね」
涙を浮かべて微笑む一花に風太郎も同じように安堵の笑みを浮かべた。初めて、彼女の心の底から笑う姿を見れた気がする。
夜闇に輝かしく一輪の花のような笑顔。これが彼女の魅力なのだろう。きっとこれからも彼女は女優として沢山の人間を魅了していく筈だ。
「でも、フータロー君があそこまで大胆だとは思わなかったな」
「うるせえ。お前らだけには言われたくねえよ」
少しばかり冷静になって、さっき自ら一花に行った行為を思い出して風太郎は頬を赤くした。今もずっと抱き合ったままなので、さっきから煩い心臓の鼓動が一花に伝わっていないか不安になる。
秋夜に吹く冷たい風は熱くなった頬を冷やしてくれて心地よかった。
当然、これで一花が満足できる筈もなくこの後、野外で仮装着のまま風太郎は襲われた。
変装を見破って貰ったのがよっぽど嬉しかったのだろう。嬉々として一花は風太郎に跨り、彼が枯れ果てるまで搾り取った。
その様を偶然にも目撃してしまった彼女に密かに想いを寄せていた一花のクラスメイトである前田はあまりのショックに次の日も寝込んでしまった。
五つ子ゲームクリアまであと三人。