変わり果てたストーリー ~新たなヒーローアカデミア~   作:月見草クロス

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言うことは特にない。
言うとすればキャラはほんとに月見草オールスターだと言うことだ。
あと、今回は僕の作品にしては長いということだ。


入試当日

あれから10ヶ月。僕は15歳になった。

あれからはずっとオールマイトとの特訓でワン フォー オールをフルパワーで撃つと僕の体は衝撃に耐えられないためその制御などが主だったが大変ではあった。

 

そして今日は入試の当日。

 

虹「人………多っ!?」

 

流石は名門校『雄英高校』だ。

雄英高校は今まで多くのプロヒーローを排出しており僕の師、オールマイトやNo.2ヒーロー 『エンデヴァー』にNO.4ヒーロー『ベストジーニスト』などトップヒーローにはなるためには避けて通れない道なのだ。

 

虹「ふぅ………にしても大丈夫なのかな。学力はまだいいとして倍率が100倍越えの時点で化け物なのにそれより遥かに高い………」

 

雄英高校、『ヒーロー科』の入試は定員が20人のクセに受験者数はバカ多い。しかも推薦生もいるため本来はもっと定員は少なくなる。そのため倍率は化け物だ。

 

「おいお前。俺の前に立つな」

 

虹「いやちょっと待って」

 

初対面なのにとんでもない暴言を吐かれた。無視は出来ないよ?

 

虹「…………って、あのヘドロの時の!?」

 

そこにいた彼は僕のスタートライン………あのヘドロ事件のとき、捕まっていた人だった。確か爆発とかの個性だったしヒーロー志望でもおかしくないか。

 

虹「ここで会うなんて驚きだよ………」

 

「お前………あの時の馬鹿か」

 

馬鹿言うなよ…………ヒーロー志望なんだし口調は何とかしようよ…………

 

虹「僕、大空虹って言うんだけど君、名前は?」

 

「…………爆豪(ばくごう)勝己(かつき)だ」

 

虹「爆豪くん、よろしくね。頑張ろう!!」

 

爆豪「お前みたいなやつ眼中にもねぇよ」

 

うへぇ…………苦手なタイプだ。

個性の通り、性格も爆発してるな。

 

 

受験会場はまるでコンサートとかをするドームかとでも思うくらい広かった。そこに人がぎっしりなんて信じられない…………世の中広い…………

 

「お前、ヘドロの時にニュースに出てたやつじゃん」

 

虹「…………え?」

 

突然、隣に座っていた人に声をかけられた。

片目を眼帯で隠していて不思議な感じの人だ。

 

「大空虹!!だったよな。よろしくな」

 

虹「えっと………誰?」

 

「僕は夢月(むげつ)(めい)だ。以後、お見知りおきを」

 

なんか………言動を不思議だな………

『以後、お見知りおき』って今使う中学生聞いたことないよ?いや、普通に使う中学生いるか………

 

「ヘーイ!!リスナー共ぉ!!盛り上がってるかァァァァ!!」

 

突然、声が聞こえびびった。

 

命「プレゼントマイク……」

 

ヒーロー、プレゼントマイク。

自分のラジオを持ったりするなど盛り上げるのが得意なヒーローだ。でも今はみんな緊張しててそれどころじゃない。

 

PM「早速だが実技試験のルール説明に入るぜぇぇぇ!!

ルールは簡単!!フィールドに1から3ポイントの仮想(ヴィラン)がいる!!それを倒してポイントを競う!!」

 

「すいません!!質問よろしいですか!!」

 

鮮やかな………日本風な赤い髪の低身長の子が手を挙げた。

勇気あるなぁ………

 

PM「いいぞ!!どうした!!」

 

「1から3ポイントの仮想(ヴィラン)と言ってましたが配布されたプリントにはもう一体の仮想(ヴィラン)が書かれています。どういうことですか」

 

あ、ほんとだ。4体書いてある。

 

PM「いい所に目をつけたな男子リスナー!!そいつは0ポイントのマリオとかで言うドッスン的な存在だ!!」

 

「なるほど。ありがとうございます!!」

 

PM「って、男子リスナー。君、あのヒーロー『アリシア』の子か!?スゲーな!!」

 

ヒーロー………『アリシア』。

聞いたことあるぞ。実力派でトップレベルとは言わずとも実績の多さがすごい、有名ヒーローだ!!

 

「えっ………そうですけどそろそろ始めた方がよろしいかと………」

 

PM「それもそうだな!!それではリスナー諸君!!ここを超えてこいよ!!Plus ultra!!」

 

 

AM「そろそろ始まりますね………」

 

「今年の個性の申し込みを見るととんでもない人達が混じってるからね。今回は期待できそうだ」

 

ネズミのような………少なくとも人間ではないが喋る生き物としか言えない彼こそこの学校の校長。根津校長だ。

 

『はい、スタート!!

どうした!!実践にカウントなんてないんだよ!!』

 

A B C D E F Gのグループが一斉にスタートした。

 

 

Aグループ

 

一名の生徒が仮想(ヴィラン)を爪で引っ掻き、時に噛みつき次々破壊していく。

 

AM「彼は流石だ………あのアリシアの息子なだけはある」

 

(せん) 椿(つばき) 個性 吸血鬼

爪が鋭く、牙も鋭い!!羽も生えていて自由自在に空を飛び回る!!人間を超えた運動神経も持ち、再生能力も優れた万能個性!!ただし、日光や流水があると力が弱まる!!

 

根津「あれで本気じゃないんだ。彼は本物だね」

 

次は………水を放ち続ける少女………に見える少年。

水は高速で打ち出され鉄を貫通している。

 

「彼もいい個性だ。今年は本当に豊作だな!!」

 

白福(しらふく)(みず) 個性 水

名前のまんまの個性だ!!水たまりなどの水はもちろん、空気中の水蒸気まで自由自在に操る!!

 

AM「なんだ!?なんか所々に色がついてないか!?」

 

根津「あれは彼女の個性さ」

 

雲白(うんぱく)紅葉(くれは) 個性 染色

名前だけ聞くと弱そうだが染めた場所に色々な効果が現れる!!これもこれで万能個性だ!!

 

 

Bグループ

 

AM「おいおい暴れ回ってるな!!あの黒髪の少年!!敵同士を殴らせてるぞ!?」

 

不知火(しらぬい)黒刃(くろは) 個性 曲げる

あらゆるものの運動する方向を曲げる!!遠距離に対しては無敵!!本気を出せば360°も曲げさせて回転させることも可能!!自分の運動は曲げられない!!

 

「あの少女はAグループにいたやつの妹ですね」

 

彼女の周りにいる仮想(ヴィラン)は次々と痺れて動けなくなっていく。

 

雲白(うんぱく)(さくら) 個性 陣

自分を中心に半径3m以内に様々な特殊効果を与える陣を作る!!姉妹揃って万能個性だ!!

 

 

Cグループ

 

AM「次のチームもすごいな………(あ、大空少年はこのグループだったな)」

 

虹はワンフォーオールを全身に巡らせて敵を倒し続ける。

 

AM(よく扱えているな………すごいじゃないか!!)

 

 

Dグループ

 

AM「レーザーを放ってる少女も凄いですね」

 

根津「あれは光を一点に集めて撃ってるのさ」

 

黄陽(おうよう)ヒカリ 個性 光

名前のまんまの個性二人目!!光を集めて放ったり、光を固形化させて武器にしたりする!!

 

「今年は本当に豊作ですね。あの爆破の子はタフネスだ。すごい個性だな」

 

 

Eグループ

 

「あの子はなんだ!?雪だるまが動いてるぞ!?」

 

黒月(くろつき)ユキ 個性 雪

名前のまんまの個性三人目!!周囲に雪を降らせ、降らせた雪を操れる!!雪だるまを作って子分みたいに使うこともできる!!使いすぎると低体温症になってしまうぞ!!

 

 

Fグループ

 

「彼女もなんだ!?近くの仮想(ヴィラン)が切り裂かれていくぞ!?」

 

根津「彼女の個性の『カマイタチ』だよ」

 

蒼風(そうふう)(まい) 個性 カマイタチ

物が切れる程の勢いで風を打ち出す!!その威力は鉄も貫く!!だが、威力の調整が余りできず人に撃ったりするのは危険すぎる!!

 

根津「でも今年で一番すごいのはGグループの彼だよ」

 

 

Gグループ

 

AM「おいおいまじかよ………仮想(ヴィラン)がほとんど倒されてるぞ!?」

 

彼は体を伸ばして遠距離パンチを叩き込んでいる。

次は手が木のようになり敵を捕らえる。

 

「あれは……シンリンカムイの………」

 

根津「彼の個性は僕の今知る限り、この世界中でも類を見ない程の強力さだからね!!」

 

河野クロス 個性 適合

ある個性に適合すればその個性を使え、ある状況に適合するとその状況が無効になる!!つまり、デバフも無効だ!!他にも多くの使い方がある完全チート個性!!しかし個性は一度見る、状況は一度体験していないとダメだ!!見るのはマンガなどでもよくリアルで見る必要はないがその個性を使っている状況などを想像する必要があるため、リアルで見た方がよりしっかり適合できる!!適合するもののスケールが大きすぎたり、一度に多くのものに適合すると想像力の使いすぎで目眩がして、挙句の果てに脳がショートして倒れる!!

 

AM「強いけど少し使用が難しい個性だね」

 

根津「彼は特訓してるから強いけど本来だと使いづらい個性に入るよね」

 

 

根津「でも本番はここからさ!!」

 

しれっと『YARUKISWITCH』って書いているスイッチを押すと全てのグループで0ポイントの仮想(ヴィラン)が解き放たれた!!

 

 

うわわ!?出た出た0ポイント!!

 

虹「ちょっとでかく作りすぎだろ!?」

 

今までの仮想(ヴィラン)からは比べ物にならないほどデカい。

 

倒す必要はない!!ポイントは結構溜まってるし逃げる!!

 

 

「いったぁ………」

 

 

みんなが逃げている中、一名逃げそびれているやつがいる。

森を想像させる緑色の少女。

 

助けなきゃ………

 

イヤイヤ!!でも0ポイント(あれ)ぶっ飛ばすには100%じゃないといけないしそんなことしたら手が壊れてもうポイント稼げなくなる!?

 

 

って、助けるのに自己犠牲は当たり前だったよ!!ちくしょー!!

 

 

虹(足、30%!!)

 

10ヶ月の特訓で30%まではギリギリ体が耐えてくれるようになっている。

 

せめて足は犠牲にしないようにしつつ大きく飛び上がる!!

 

前にオールマイトに使う時はこうやれって言われた!!

 

(右腕!!100%!!)

 

((使う時はケツの穴グッと引き締めて心の中でこう叫べ!!))

 

SMAASH(スマッシュ)!!

 

仮想(ヴィラン)の眼前で本気のワンフォーオールをぶち込んでやる。

 

そして見事に仮想(ヴィラン)は顔が凹み、後ろに倒れた。

 

やった!!倒せた!!

 

 

けど右腕がぁぉぁぁぁ!?

 

 

100%を撃つと体が反動に耐えられなくてバッキバキに骨が折れてしまう。

 

というか着地しないと!!

 

 

30%で飛んだんだから止める時も30%で大丈夫なはず!!

 

虹(左腕!!30%!!)

 

DETROITSMASH(デトロイトスマッシュ)!!

 

真下にスマッシュを撃って風圧で落下の勢いを落とす!!

 

虹「グハッ!!」

 

それでも殺しきれなかった勢いが僕自身に来たがまぁ、ここはいいとしよう。明らかに右腕がよくないが。

 

「だ…………大丈夫?」

 

虹「…………大丈夫に見えますか?」

 

「ノー」

 

虹「見ての通りだよ………いってぇぇぇぇぇ!!」

 

右腕は赤くなってしまっていて骨がバキバキになってるのでプラプラしてる状況だ。

 

「ちょっと動かないで!!痛みを弱めるくらいしか出来ないけど!!」

 

彼女が手をかざすと緑色の光が出て、少しずつ痛みがひいてきた。

 

虹「いや、もう終わっちゃうから!!」

 

「え?」

 

『終っ了ぉぉぉぉ!!』

 

 

終わってしまった………稼げたポイントは28ポイント。

これで大丈夫だろうか。

 

で、彼女はまだ僕の右腕を手をかざしている。

 

虹「あの………名前は?」

 

緑霊(みどりれい)ユグドラシル!!長いからユグって呼んでもらってるよ!!」

 

虹「大空虹………よろしく」

 

「ハリボーだよ。お食べ」

 

ユグ「あ!!リカバリーガールさん!!彼すごいんですよ!!」

 

リカバリーガール…………あの珍しい治癒力の活性化という個性の雄英の屋台骨か。

 

RG「どうしてこんな自分の個性でボロボロになるかね………」

 

虹「治癒お願いします………もう寝ますから………」

 

こんなところで眠気が襲ってきたのでそのまま寝ることにした。




桜は新しいキャラでございます!!
命、椿、舞は片目のAHからのオリキャラ。紅葉、ヒカリ、ユキは二つの幻想郷。虹、ユグは世界をかける樹のオリキャラです!!まだまだ出てくる予定ありです!!

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