遊戯王Trumpfkarte   作:ブレイドJ

104 / 106
『遊戯王Trumpfkarte』も2周年‼︎
というわけで番外編です‼︎
大変遅くなってしまい申し訳ありません。
まさか2周年の1日前にミスってデュエルシーンを全削除してしまうとは思いもせず、頑張って書き直すのに時間がかかってしまいました。
今回は遊花視点で進んでいきます。
1周年記念に連動した少し不思議で、本編よりちょっとだけ未来のお話です。
番外編なのでかなりはっちゃけており、未来のお話なのでまだ本編には未登場のカードがあったりします。
そして今回は何とデュエル描写も2回あります‼︎
その分長いですけどね‼︎
それでは本編にGOGO‼︎


番外編・2周年記念 夢見る少女じゃ割といられる

 

 

「………ん、もう朝………」

 

軽快に鳴り響く目覚まし時計を止めると、微妙な違和感を感じた。

 

目覚ましを止めた手を見ると、いつも見る自分の手よりも小さく見える。

 

起きたばかりで寝ぼけているからかと、身体を起こして顔をパチパチと叩こうとすると………

 

「………あれ?」

 

身体を起こして改めて自分の身体を見てみると、私の身体は少し小さくなっていた。

 

記憶が確かなら、デュエルアカデミアの高等部1年ぐらいの時はこれぐらいの身長だった気がする。

 

頭が回らず混乱していると、私の部屋の扉がノックされ開かれる。

 

「遊花〜あら、起きてるじゃない。もう、休日だからっていつまでも寝てちゃダメよ?」

 

「………………えっ?」

 

かけられた声に、思わず思考が止まった。

 

そこにいたのは、フワフワとした長い黒髪の女性。

 

女性は呆れたような声を出しながらも、優しい笑みを浮かべている。

 

「お母………さん?」

 

「遊花?まだ寝ぼけてるの?」

 

そこにいたのは栗原 愛花(くりはら まいか)という女性。

 

2年前のあの運命の日。

 

交通事故で亡くなったハズの私のお母さん。

 

そしてーーー

 

「愛花?遊花はまだ起きてないのかい?」

 

お母さんの後ろから黒髪をウルフカットにした男性が顔を覗かせる。

 

栗原 遊翼(くりはら ゆうすけ)。

 

お母さんと一緒に交通事故で亡くなったハズの私のお父さん。

 

「………あぁ、夢なんだ、これ」

 

夢だと確信するのに、時間は必要なかった。

 

私の記憶が、心が、この光景を夢だと断言する。

 

本物のお母さんも、お父さんも、もういない。

 

もし、私の両親が生きていたのなら、私は師匠とあの公園で出会うことは無い。

 

師匠と出会い、沢山の優しさと出会いを貰ったからこそ、今の栗原 遊花は存在する。

 

だからこそ、師匠の記憶を持っている私に、あの辛い現実が起こっていないことはあり得ない。

 

だからこそ………この光景は夢でしかあり得ない。

 

それでもーーー

 

「っ………お母さん………お父さん‼︎」

 

「ええっ⁉︎ゆ、遊花⁉︎」

 

「うぉっ⁉︎どうしたんだい⁉︎何か怖い夢を見たのかい⁉︎」

 

いきなり泣き出し、2人に抱き着いた私を見てお母さん達が狼狽る。

 

これは夢だ。

 

それは間違いなくて、この光景だって、きっと私の頭の中で作られたイメージだ。

 

それでも………それでも、今だけは………

 

「お母さん………お父さん………うわぁぁぁん‼︎」

 

顔を埋めて泣き続ける私の頭を、お母さんが優しく撫で続けてくれて、お父さんは優しく肩を叩いてくれる。

 

例え夢の中でも、両親の温もりが、私を包んでくれている。

 

それだけで、私は十分に幸せだった。

 

 

ーーーーーーー

 

 

「全く、怖い夢を見て泣き出すなんて、遊花はまだまだ子供ね」

 

「ハッハッハ、まぁいいじゃないか。そんなところも遊花の魅力さ」

 

「そうね、ウチの娘が可愛過ぎて困るわ」

 

「あぅ………恥ずかしいよぉ………」

 

私を微笑ましそうに見て微笑む両親に、私は顔を赤くして俯く。

 

夢だとは理解しているけど、両親に思いっきり泣きついたという事実が今更になって恥ずかしくなってくる。

 

後悔をしているかと言われれば………してないと断言はできる。

 

目覚めれば、この温もりを得ることは、もう無いのだから。

 

それでも、恥ずかしくないかと言われれば、また別の話なんだけど。

 

「それにしても遊花、そんなにのんびりしててもいいの?」

 

「ほぇ?」

 

お母さんの言葉に私は首を傾げる。

 

もしかして夢の中の私には何か用事があったのだろうか?

 

そんなことを言われても今の私にその用事は分からないんだけれど………

 

「ほぇ?じゃないわよ。そろそろ愛しの彼が来るんじゃないの?」

 

「愛しの………?」

 

お母さんの言葉に首を傾げていると玄関のインターホンがなった。

 

お客さんだろうか?

 

でも、夢の中だから誰が来たのか全く読めない。

 

「あら、もう来たんじゃない?ほら、遊花。出迎えに行ってらっしゃい」

 

「えっ?う、うん。はーい、今開けまーす」

 

私は首を傾げながらもお母さんに言われた通り玄関に移動し、扉を開ける。

 

そこにいたのはーーー

 

「よっ。おはよう、遊花」

 

「えっ⁉︎師匠⁉︎」

 

茶髪のエアリーヘアで、とても優しい瞳をした男性。

 

見間違えるわけもない。

 

結束 遊騎ーーー私の師匠がそこにいた。

 

「な、なんで師匠がここに………」

 

「ん?明日はデュエルアカデミアが休みだから家でデュエルをしませんかって、誘ってきたのは遊花じゃないか」

 

「ふぇっ⁉︎」

 

師匠の言葉に私は思わず目を丸くする。

 

私が師匠を家に誘った?

 

というか、デュエルアカデミアが休みだからって師匠はこの夢だとデュエルアカデミア生なの⁉︎

 

「やっぱり遊騎君だったわね。おはよう、遊騎君。ごめんなさいね、遊花はまだちょっと寝ぼけてるみたいなの」

 

「おはようございます、愛花さん。悪い、遊花。いくら家がお向かいにあるからってちょっと来るのが早過ぎたか?」

 

「お向かい⁉︎」

 

「お、おぅ。なんか驚くところがあったか?」

 

不思議そうに首を傾げる師匠に私はパニックになりそうだった。

 

師匠の家がお向かいにあるってことは、この夢では私と師匠は幼馴染ってことなの?

 

そ、そういえば、前に師匠が私と幼馴染でデュエルアカデミアに通ってる夢を見たって言ってたけど………まさか、世界観が同じ?

 

師匠に言われた夢の話がこの夢にも影響してるの?

 

それは………それはーーー

 

「遊花?やっぱり迷惑だったか?」

 

「そんなことないです‼︎すっごく嬉しいです‼︎」

 

「お、おう。なんか今日の遊花はテンションが高いな」

 

ーーー良い‼︎すっごく良いです‼︎素敵です‼︎

 

勿論、現実での師匠との関係に不満なんてものは全くない。

 

偶然出会っただけの私を助け、弟子にしてくれた師匠。

 

もう1度私がデュエルができるように、夢に向かって翔べるようにしてくれた師匠に、あの奇跡的な出会いに、不満なんて持つハズもない。

 

師匠からの恩義、その恩義に対する敬愛の念は、私の中で1番大きく、何よりも大切なものなのだ。

 

………ただ、それはそれとして、私が師匠にとってもっと身近な存在、特別な存在になるということに憧れが無いわけでもない。

 

幼馴染ということは、師匠とずっと一緒に成長してきたってことだもんね。

 

それはきっと、とても素敵な関係なんだよ、多分‼︎

 

………うん、私だって女の子だもん。

 

夢の中でぐらい、夢見てもいいよね?

 

「もう、遊花ったら。遊騎君が来たからってはしゃぎ過ぎよ?そんなにはしゃいで、いつまで遊騎君を玄関口で待たせるつもりなの?」

 

「あ‼︎お、お待たせしてすみません‼︎どうぞ‼︎どうぞ入ってください、師匠‼︎」

 

「ぷっ、何でそんなに慌ててるんだよ。じゃあ、まぁ、お邪魔するな」

 

「は、はい‼︎」

 

苦笑を浮かべながらも優しい眼差しで私に笑いかけてくれる師匠を私の家に招き入れる。

 

何だかちょっぴり不思議な感じ。

 

現実では、「ただいま」って言って師匠は帰ってきてくれるから、少しだけ新鮮だ。

 

何とも言えない感覚にくすぐったくなりながらも師匠をリビングに招き入れると、リビングにいたお父さんが柔和な笑みを浮かべた。

 

「おはよう、遊騎君。いつも遊花が世話になってるね」

 

「おはようございます、遊翼さん。いや、遊花には俺の方が世話になってますよ。ウチの両親がいない時にはご飯を作りにきて貰ってますし………」

 

「ハハハハハ、気にすることはないよ。その代わりに遊騎君には遊花のボディーガードをやって貰っているのだから。その調子で遊花の事を頼むよ。君に預けておけば、おじさんも安心だ‼︎」

 

「そうね。遊騎君にはこれからも遊花を支えてあげて欲しいわ。勿論、末永くね」

 

「は、はぁ………まぁ、期待に応えられるように頑張ります」

 

お父さん達の言葉に師匠は戸惑いながらも了承の意を返す。

 

末永くって、そういう意味だよね?

 

わ、私が師匠と………あぅ〜〜〜‼︎

 

勿論、嫌なわけないけどね‼︎

 

師匠が求めてくれるなら、私は………って、落ち着け、私‼︎

 

これは夢‼︎夢だから‼︎

 

「フム………時に遊騎君。君が今日我が家に来たのはデュエルをしにきたということでいいのかな?」

 

「えっ?は、はい。遊花が俺とデュエルをしたいって言ってましたから。遊花の強力な防御を突き崩すには多彩な攻め方が必要ですから、俺としてもいい経験になりますし」

 

私が内心テンパっている内に、お父さんが口元に握り拳を当て、俯いて何かを考え込む。

 

しばらくして顔をあげたお父さんはとても楽しそうな表情で笑っていた。

 

「なら、ちょうど良いね。遊騎君。今日はおじさんがデュエルをしてあげようじゃないか」

 

「っ⁉︎遊翼さんが⁉︎」

 

「ええっ⁉︎お父さん⁉︎」

 

お父さんの言葉に私と師匠は驚いて目を見開く。

 

お父さんは現実の師匠や闇先パイ程ではなかったけどプロリーグで活躍するプロ決闘者だった。

 

そんなお父さんがこの夢世界ではただのデュエルアカデミア生でしかない師匠とデュエルを?

 

「遠慮はいらないよ。いつも遊花と一緒にいてくれる君に対する1人の親としてのお礼だと思ってくれればいい。今の遊騎君の実力にも興味があるしね。勿論、僕も1人のプロ決闘者として手は抜くつもりはないがね」

 

そういってお父さんが試すような目で師匠を見る。

 

そんなお父さんに、師匠は心底楽しそうな笑みを浮かべ、デュエルディスクを起動することで応えた。

 

「勿論、受けて立ちます‼︎相手が誰であろうと、俺は俺の全力でデュエルをするだけです‼︎」

 

「ふふっ、遊騎君ならそう言うだろうと思っていたよ」

 

師匠の答えにお父さんも嬉しそうに笑って近くにおいていたデュエルディスクをつけ、起動する。

 

そんなお父さん達を見て、お母さんはクスクスと楽しそうに笑う。

 

「もう、お父さんったら年甲斐もなくはしゃいじゃって。本当に、男の人っていくつになっても子供なんだから」

 

「師匠とお父さんのデュエル………」

 

「遊花は遊騎君を応援するわよね?」

 

お母さんの言葉に私は少し考え込む。

 

プロ決闘者であるお父さんと、この夢世界ではデュエルアカデミア生の師匠。

 

確かに実力差があるかもしれないことを考えると師匠を応援するべきだとは思うけど、今、私がしたいことはーーー

 

「師匠‼︎お父さん‼︎どっちも頑張ってください‼︎」

 

ーーー師匠も、お父さんも、どっちも応援すること。

 

だって、現実では絶対に見ることができない、私の憧れの人(師匠)私が憧れたプロ決闘者(お父さん)のデュエルなんだから。

 

私の声援に師匠とお父さんは一瞬きょとんとした表情を浮かべたが、すぐに笑顔を浮かべてサムズアップをした。

 

「ハハハ、まさか遊花が私も応援してくれるとはね。これはあまり無様な姿は見せられないね」

 

「それは俺もですよ。弟子の前でカッコ悪いところは見せられません」

 

「ハハハ、それじゃあ、お互いに思いは同じというところで」

 

「ええ、全力の………楽しいデュエルを、遊花に見せましょう。胸を貸して貰います、遊翼さん‼︎」

 

「全力で来たまえ、遊騎君‼︎」

 

『決闘‼︎』

 

 

遊騎 LP8000

 

遊翼 LP8000

 

 

ーーーーーーー

 

「先攻は僕だね。愛娘に応援されてるんだ。最初から全力でいかせて貰うよ?まずは手札からLL(リリカルルスキニア)-コバルトスパローを捨て、魔法カード、神鳥(シムルグ)の来寇‼︎このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、手札から鳥獣族モンスター1体を捨てることでデッキから同じ属性は1体までとしてシムルグモンスター2体を手札に加える‼︎僕はデッキから風属性の雛神鳥シムルグと闇属性のダークシムルグを手札に加えるよ。そして自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。来なさい、LL(リリカルルスキニア)-ターコイズワーブラー‼︎」

 

 

〈LL-ターコイズワーブラー〉☆1 鳥獣族 風属性

DEF100

 

 

お父さんのフィールドに現れたのはターコイズの羽根を持つ小鳥のモンスター。

 

「LL -ターコイズワーブラーの効果発動‼︎このカードが手札からの特殊召喚に成功した場合、自分の手札・墓地からLLモンスター1体を選んで特殊召喚する‼︎墓地より舞い戻りなさいLL-コバルトスパロー‼︎」

 

 

〈LL-コバルトスパロー〉☆1 鳥獣族 風属性

DEF100

 

 

さらにワーブラーに導かれ、墓地よりコバルトの名を持つ雀が姿を現す。

 

「LL -コバルトスパローの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度しか使用できず、このカードが特殊召喚に成功した場合、デッキから鳥獣族・レベル1モンスター1体を手札に加える‼︎僕はデッキから2体目のLL-ターコイズワーブラーを手札に加えさせて貰うよ。さらに手札から雛神鳥シムルグを捨てて魔法カード、ワンフォーワンを発動‼︎デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する‼︎来なさい、ミスティックパイパー‼︎」

 

 

〈ミスティックパイパー〉☆1 魔法使い族 光属性

DEF0

 

 

現れたのは私のデッキにも入っているフルートのようなものを弾いている男の人。

 

「っ、ミスティックパイパー⁉︎そいつは………」

 

「よく遊花とデュエルをしている遊騎君ならばその強さも知っているだろう?ミスティックパイパーの効果発動‼︎このカードをリリースして自分のデッキからカードを1枚ドローし、この効果でドローしたカードをお互いに確認し、レベル1モンスターだった場合、自分はカードをもう1枚ドローする‼︎私がドローしたのは金華猫‼︎レベル1モンスターなのでもう1枚ドローだ‼︎」

 

「っ、手札が減らない………」

 

「さて、まずはこれだ。飛翔せよ‼︎希望へ羽ばたくサーキット‼︎」

 

「っ、リンク召喚か‼︎」

 

お父さんが正面に手をかざすと、目の前に巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件はレベル1モンスター1体。私はLL-ターコイズワーブラーをリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン。リンク召喚‼︎希望の伝え手‼︎リンク1‼︎リンクリボー‼︎」

 

 

〈リンクリボー〉LINK1 サイバース族 闇属性

ATK300 ↓

 

 

ワーブラーがサーキットに吸い込まれると、代わりにいつも私を守ってくれる青い球体のモンスターがお父さんの前に飛び出した。

 

「遊花も使ってるリンクリボーか」

 

「どんどん行くよ、金華猫を召喚‼︎」

 

 

〈金華猫〉☆1 獣族 闇属性

ATK400

 

 

現れたのは私も使っている霊体になっている猫のようなモンスター。

 

「金華猫の効果発動‼︎召喚した時、墓地に存在するレベル1モンスターを特殊召喚する‼︎戻っておいで、LL-ターコイズワーブラー‼︎」

 

 

〈LL-ターコイズワーブラー〉☆1 鳥獣族 風属性

DEF100

 

 

金華猫に咥えられ、再びワーブラーが姿を現す。

 

そして、お父さんは再び正面に手をかざす。

 

「さあ、次だ。飛翔せよ‼︎希望へ羽ばたくサーキット‼︎」

 

「っ、またリンク召喚………」

 

「召喚条件は鳥獣族モンスターを含むモンスター2体以上‼︎私はLL-ターコイズワーブラー、リンクリボー、金華猫をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン。リンク召喚‼︎神鳥に至し王‼︎リンク3‼︎王神鳥シムルグ‼︎」

 

 

〈王神鳥シムルグ〉LINK 3 鳥獣族 風属性

ATK2400 ↙︎↓↘︎

 

 

ワーブラー達がサーキットに吸い込まれると、サーキットの中から翡翠の羽根を持つ巨大な鳥が飛翔する。

 

「王神鳥シムルグ………リンク3のモンスターか」

 

「まだだ。まだまだ私は飛べる‼︎墓地に存在する雛神鳥シムルグの効果発動‼︎このカードが墓地に存在し、相手の魔法&罠ゾーンにカードが存在しない場合、このカードを守備表示で特殊召喚する‼︎ただし、この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外され、この効果の発動後、ターン終了時まで自分は鳥獣族モンスターしか特殊召喚できない。墓地より舞い戻れ、雛神鳥シムルグ‼︎」

 

 

〈雛神鳥シムルグ〉☆1 鳥獣族 風属性

DEF1600

 

 

墓地からフィールドに舞い戻ってきたのは翡翠の羽根を持つ小鳥。

 

そしてお父さんはその言霊を口にする。

 

「私はレベル1のLL-コバルトスパローと雛神鳥シムルグでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」

 

「っ‼︎次はランク1のエクシーズ召喚か‼︎」

 

スパローと雛神鳥が光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして、渦が弾けると、舞い降りたのは群青の翼を持つ小さな歌い手。

 

「殺伐とした戦場に安らぎの歌を届けよ‼︎ランク1 ‼︎LL(リリカルルスキニア)-リサイトスターリング‼︎」

 

 

〈LL -リサイトスターリング〉★1 鳥獣族 風属性

ATK0

 

 

「LLのエクシーズモンスターか‼︎」

 

「LL -リサイトスターリングの効果発動‼︎ブレイヴソング‼︎このカードがエクシーズ召喚に成功した場合、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として、そのモンスターの攻撃力・守備力は、このカードのオーバーレイユニットの数×300ポイントアップする‼︎LL -リサイトスターリングのオーバーレイユニットは2つ‼︎私は王神鳥シムルグを選択し、攻撃力を600ポイントアップする‼︎」

 

リサイトスターが綺麗な歌声で歌い始めると、その歌を聞いていた王神鳥が力強い鳴き声を上げた。

 

 

王神鳥シムルグ

ATK2400→3000

 

 

「攻撃力3000………」

 

「さらにLL -リサイトスターリングの効果発動‼︎ブレッシングソング‼︎1ターンに1度、このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除き、デッキから鳥獣族・レベル1モンスター1体を手札に加える‼︎私はデッキからLL(リリカルルスキニア)-サファイアスワローを手札に加える‼︎エンドフェイズ、王神鳥シムルグの効果発動‼︎キングスフラップ‼︎自分・相手のエンドフェイズ、使用していない自分・相手の魔法&罠ゾーンの数以下のレベルを持つ、鳥獣族モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚する‼︎」

 

「っ⁉︎俺と遊翼さんの魔法・罠ゾーンは全て空いている………‼︎」

 

「現れよ、霞の谷(ミストバレー)の巨神鳥‼︎」

 

王神鳥が翼を羽ばたかせ、巨大な竜巻を生み出すと、その竜巻を斬り裂くように、竜巻の中から金色の羽根を持つ巨大な鳥が現れた。

 

 

〈霞の谷の巨神鳥〉☆7 鳥獣族 風属性

ATK2700

 

 

「私はこれでターンエンドだ。さあ、遊騎君。君のデュエルを見せてもらおうか」

 

 

遊騎 LP8000 手札5

 

ーーーーー ー

ーーーーー

☆ ー

ー○○ーー

ーーーーー ー

 

遊翼 LP8000 手札5

 

 

「いきなり攻撃力3000のモンスターに、最上級モンスター、エクシーズモンスターを並べたのに手札は最初と同じ5枚、か」

 

「怖気付いたかな?」

 

試すような視線で、お父さんが師匠を見る。

 

そんなお父さんに対して、師匠は溢れるような笑みで応えた。

 

「まさか。むしろワクワクしてますよ。こんなに強い人をどうやって攻略しようかってね‼︎俺のターン、ドロー‼︎まずはこれだ‼︎魔法カード、予想GUYを発動‼︎自分フィールドにモンスターが存在しない場合にこのカードは発動できる。デッキからレベル4以下の通常モンスター1体を特殊召喚する‼︎来い、クィーンズナイト‼︎」

 

 

〈クィーンズナイト〉☆4 戦士族 光属性

ATK1500

 

 

師匠の前に現れたのは師匠の代名詞である絵札の三銃士の一角。

 

赤い鎧を身に纏った女性の騎士。

 

「さらに俺はキングスナイトを召喚‼︎」

 

 

〈キングスナイト〉☆4 戦士族 光属性

ATK1600

 

 

さらにクィーンズナイトと並び立つように黄金の鎧を身に纏った騎士が現れる。

 

そしてクィーンとキングが揃った時、新たな騎士が姿を現わす。

 

「キングスナイトの効果発動‼︎自分フィールドにクィーンズナイトが存在し、このカードを召喚に成功した時、デッキからジャックスナイト1体を特殊召喚する‼︎」

 

「遊騎君お得意の絵札の三銃士か。だが、残念だけど揃わせはしないよ。霞の谷の巨神鳥の効果発動‼︎魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、自分フィールドのミストバレーカード1枚を対象としてその自分のミストバレーカードを持ち主の手札に戻し、その発動を無効にし破壊する‼︎」

 

「っ‼︎無効効果………‼︎」

 

「私は霞の谷の巨神鳥自身を手札に戻し、キングスナイトを破壊する‼︎」

 

巨神鳥は荒々しい鳴き声をあげると、その身体に風を纏いながらキングスナイトに突撃し、キングスナイトを破壊するとお父さんの手札に戻っていった。

 

「遊騎君お得意の絵札の三銃士は潰したよ。召喚権も使っている、次はどう動くかな?」

 

「なら、こうだ‼︎フィールド上にエクシーズモンスターが存在する場合、このカードは手札から表側守備表示で特殊召喚できる‼︎来い、フォトンスレイヤー‼︎」

 

 

〈フォトンスレイヤー〉☆5 戦士族 光属性

DEF1000

 

 

クィーンズナイトを守るようにフィールドに現れたのは光りの身体を持つ白金の戦士。

 

「LL -リサイトスターリングがいるため条件を満たしてしまったか。戦士族モンスターが2体………狙いはリンク召喚かな?」

 

「いくぜ‼︎斬り開け‼︎運命に抗うサーキット‼︎」

 

師匠が正面に手を前に突き出すと、目の前に巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件は戦士族モンスター2体‼︎俺はクィーンズナイトとフォトンスレイヤーの2体をリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎追想に生きる王女‼︎リンク2‼︎聖騎士の追想 イゾルデ‼︎」

 

 

〈聖騎士の追想 イゾルデ〉LINK 2 戦士族 光属性

ATK1600 ↙︎ ↘︎

 

 

クィーンズナイトとフォトンスレイヤーがサーキットの中に消えると、代わりにサーキットの中から金髪と白髪の2人の女性が現れる。

 

「聖騎士の追想 イゾルデの効果発動‼︎リンクレカレクション‼︎リンク召喚に成功した時、デッキから戦士族モンスター1体を手札に加える。ただし、このターン、自分はこの効果で手札に加えたモンスター及びその同名モンスターを通常召喚・特殊召喚できず、そのモンスター効果も発動できない。俺はデッキからペンデュラムモンスター、イグナイトウージーを手札に加える‼︎さらに俺は装備魔法、焔聖剣-デュランダルを聖騎士の追想 イゾルデに装備する‼︎」

 

イゾルデの手元に現れたのは不滅の刃を意味する黄金の柄の剣。

 

「そして装備魔法、焔聖剣-デュランダルの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、このカードが装備されている場合、デッキからレベル5以下の戦士族・炎属性モンスター1体を手札に加え、その後このカードを破壊する‼︎俺はデッキからペンデュラムモンスター、イグナイトデリンジャーを手札に加え、焔聖剣-デュランダルを破壊する‼︎」

 

イゾルデが手にしていた焔聖剣-デュランダルから優しい灯火が灯り、灯火の中から1枚のカードが現れて師匠の手札に加わると、焔聖剣-デュランダルが砕け散った。

 

「聖騎士の追想 イゾルデの更なる効果発動‼︎メモリーズギフト‼︎デッキから装備魔法カードを任意の数だけ墓地へ送り、墓地へ送ったカードの数と同じレベルの戦士族モンスター1体をデッキから特殊召喚する‼︎俺はデッキから妖刀竹光、最強の盾、閃光の双剣-トライス、使い捨て学習装置(ラーニングマシン)を墓地に送り、来い、焔聖騎士-オジエ‼︎」

 

 

〈焔聖騎士-オジエ〉☆4 戦士族 炎属性

DEF2000

 

 

イゾルデに導かれて現れたのは6匹の妖精を連れた焔の聖騎士。

 

「焔聖騎士-オジエの効果、それにチェーンして墓地に送られた妖刀竹光の効果発動‼︎デッキから妖刀竹光以外の竹光カードをデッキから手札に加える‼︎俺はデッキから黄金色の竹光を手札に加える‼︎焔聖騎士-オジエの効果発動‼︎このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に、デッキから同名カード以外の戦士族・炎属性モンスター1体または聖剣カード1枚を墓地へ送る‼︎俺はデッキから焔聖騎士-オリヴィエを墓地へ送る‼︎さらに俺は装備魔法、妖刀竹光を焔聖騎士-オジエに装備‼︎そして魔法カード、黄金色の竹光を発動‼︎自分フィールドに竹光と名のついた装備魔法が存在する場合に発動でき、デッキからカードを2枚ドローする‼︎俺はスケール2のイグナイトデリンジャーとスケール7のイグナイトドラグノフでペンデュラムスケールをセッティング‼︎」

 

師匠を挟むように光の柱が立ち上り、その光の中に導火線に火がついた2体の戦士の姿が浮かびあがり、下に2と7の数字が現れる。

 

「ペンデュラムカードが2枚………これは、くるかな?」

 

「いや、まだです‼︎ペンデュラムゾーンのイグナイトデリンジャーのペンデュラム効果発動‼︎イグナイトモジュール‼︎もう片方の自分のペンデュラムゾーンにイグナイトカードが存在する場合、自分のペンデュラムゾーンのカードを全て破壊し、自分のデッキ・墓地から戦士族・炎属性モンスター1体を選んで手札に加える‼︎俺はペンデュラムゾーンのイグナイトデリンジャー、イグナイトドラグノフを破壊し、デッキからイグナイトキャリバーを手札に加える‼︎そして今度はスケール2のイグナイトキャリバーとスケール7のイグナイトウージーでペンデュラムスケールをセッティング‼︎」

 

光の中にいた2体の戦士の導火線が勢いよく燃え上がり、2体の戦士が爆散し、その爆風でデッキから新たなイグナイトが手札に加わると、再び師匠を挟むように光の柱が立ち上り、その光の中に導火線に火がついた2体の戦士と2と7の数字が現れる。

 

「これにより俺は3から6までのモンスターを同時に召喚可能‼︎魂を燃やす戦士よ‼︎燃え盛る勇気となりて、運命を超える力を導け‼︎ペンデュラム召喚‼︎現れろ、俺のモンスター達‼︎」

 

師匠がそういうと空に巨大な穴が空き、そこからフィールドに向かって3つの光が舞い降りる。

 

「EXデッキより現れろ‼︎レベル4、イグナイトドラグノフ‼︎」

 

 

〈イグナイトドラグノフ〉☆4 戦士族 炎属性

ATK1700

 

 

最初に現れたのは導火線に火がついた銃剣を持った戦士。

 

ドラグノフは真剣な表情で王神鳥を睨むが、そんなドラグノフの上に導火線に火がついたナイフを手にした女戦士が落ちてきて、ドラグノフが下敷きになる。

 

「レベル5、イグナイトデリンジャー‼︎」

 

 

〈イグナイトデリンジャー〉☆5 戦士族 炎属性

ATK2400

 

 

「レベル4、閃刀姫-ロゼ‼︎」

 

 

〈閃刀姫-ロゼ〉☆4 戦士族 光属性

ATK1500

 

 

最後にフィールドに現れたのは黒い軍服に身を包み、真っ赤な刀を手にした銀髪赤目の少女。

 

「一気に3体もモンスターを展開してきたか。さあ、次は何を見せてくれるんだい?」

 

「まずはこれだ‼︎ペンデュラムゾーンのイグナイトキャリバーのペンデュラム効果発動‼︎イグナイトモジュール‼︎もう片方の自分のペンデュラムゾーンにイグナイトカードが存在する場合、自分のペンデュラムゾーンのカードを全て破壊し、自分のデッキ・墓地から戦士族・炎属性モンスター1体を選んで手札に加える‼︎」

 

「成る程、その効果はイグナイトモンスター共通のペンデュラム効果ってわけだね」

 

「俺はペンデュラムゾーンのイグナイトキャリバー、イグナイトウージーを破壊し、デッキから焔聖騎士-リナルドを手札に加える‼︎そして自分フィールドに戦士族・炎属性モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる‼︎来い、焔聖騎士-リナルド‼︎」

 

 

〈焔聖騎士-リナルド〉☆1 戦士族 炎属性

DEF200

 

 

オジエの近くに現れたのは馬に乗った赤き騎士。

 

「この方法で特殊召喚した焔聖騎士-リナルドはチューナーとして扱う‼︎」

 

「っ、次はチューナーモンスターか‼︎」

 

「さらに焔聖騎士-リナルドの効果発動‼︎ このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、同名カード以外の戦士族・炎属性モンスター1体または装備魔法カード1枚を手札に加える‼︎俺は墓地の妖刀竹光を手札に加える‼︎そして俺はレベル4、イグナイトドラグノフに、レベル1、チューナーモンスターとなった焔聖騎士-リナルドをチューニング‼︎」

 

リナルドが光の輪になり、ドラグノフが小さな星に変わり、光の道になる。

 

「勇猛なる聖騎士よ‼︎その武勇を持って騎士の矜持を示せ‼︎シンクロ召喚‼︎燃えたぎる騎士道‼︎焔聖騎士導-ローラン‼︎」

 

 

〈焔聖騎士導-ローラン〉☆5 戦士族 炎属性

ATK2000

 

 

光の道が輝くと、その中から現れたのは炎の大剣を持つ聖騎士。

 

「焔聖騎士導-ローランの効果、それにチェーンして墓地に送られた妖刀竹光の効果発動‼︎俺はデッキから2枚目の黄金色の竹光を手札に加える‼そして︎焔聖騎士導-ローランの効果発動‼︎このカードがシンクロ召喚に成功した場合、このターンのエンドフェイズに、デッキから装備魔法カード1枚を墓地へ送り、その後、デッキから戦士族モンスター1体を手札に加える‼︎」

 

「後続をサーチするシンクロモンスターか。しかも、また竹光が揃ったということは………」

 

「俺は装備魔法、妖刀竹光を焔聖騎士導-ローランに装備‼︎魔法カード、黄金色の竹光を発動‼︎デッキからカードを2枚ドローする‼︎次はコイツだ‼︎俺はレベル4の焔聖騎士-オジエと閃刀姫-ロゼでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼︎エクシーズ召喚‼︎」

 

「お次はエクシーズ召喚か」

 

オジエとロゼが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けると現れたのは金色の翼を持つ希望の戦士。

 

「現れろ、No.39‼︎逆境の中で輝く希望の光‼︎希望皇ホープ‼︎」

 

 

〈No.39 希望皇ホープ〉★4 戦士族 光属性

ATK2500

 

 

「No.………見たことがないカードだ。珍しいカードを持ってるね」

 

「珍しいのはNo.39 希望皇ホープだけじゃないですよ。俺はレベル5のイグナイトデリンジャーと焔聖騎士導-ローランでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼︎エクシーズ召喚‼︎」

 

「っ、次はランク5のエクシーズ召喚⁉︎」

 

デリンジャーと焔聖騎士導が光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けると現れたのは鋼の身体を持つ黄金の獅子。

 

「鋼の鎧纏し獅子王‼︎ZW(ゼアルウェポン)獣王獅子武装(ライオアームズ)‼︎」

 

 

〈ZW-獣王獅子武装〉★5 獣族 光属性

ATK3000

 

 

「ZW?また聞いたことがないカードだね」

 

「まずは墓地に送られた妖刀竹光の効果発動‼︎俺はデッキから3枚目の黄金色の竹光を手札に加える‼ZW-獣王獅子武装の効果発動‼︎ウェポンクリエイト‼︎1ターンに1度、このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除く事で、デッキからZW(ゼアルウェポン)と名のついたモンスター1体を手札に加える‼︎俺はデッキからZW(ゼアルウェポン)阿修羅副腕(アシュラブロー)を手札に加える‼︎」

 

「またZWか………」

 

「ZW-獣王獅子武装の更なる効果発動‼︎ライズアップウェポン‼︎フィールド上のこのモンスターを、攻撃力3000ポイントアップの装備カード扱いとして自分フィールド上の希望皇ホープと名のついたモンスターに装備でき、装備モンスターが攻撃したバトルフェイズ中に、装備されているこのカードを墓地へ送る事で、そのバトルフェイズ中、装備モンスターは相手モンスターにもう1度だけ攻撃できる‼︎」

 

「っ⁉︎」

 

獣王獅子武装が咆哮を上げると、ZW-獣王獅子武装の身体が分かれ、装甲となってホープの身体に纏われていく。

 

「その翼、破邪の光を纏う‼︎孤高なる獣の力、闇を打ち砕け‼︎獣装合体‼︎ライオホープ‼︎」

 

 

No.39 希望皇ホープ

ATK2500→5500

 

 

「攻撃力5500⁉︎」

 

「さらに手札のZW-阿修羅副腕の効果発動‼︎自分のメインフェイズ時、手札または自分フィールド上のこのモンスターを攻撃力1000ポイントアップの装備カード扱いとして自分フィールド上の希望皇ホープと名のついたモンスターに装備でき、装備モンスターは相手フィールド上の全てのモンスターに1回ずつ攻撃できる‼︎」

 

「っ⁉︎まだNo.39 希望皇ホープを強化するのか⁉︎」

 

「その拳、鬼神の力を宿す‼︎獣装鬼神合体‼︎アシュラライオホープ‼︎」

 

 

No.39 希望皇ホープ

ATK5500→6500

 

 

「まだだ‼︎俺は墓地に存在する焔聖騎士導-ローランの効果発動‼︎このカードが墓地に存在する場合、自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象としてこのカードを攻撃力500ポイントアップの装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する‼︎俺はNo.39 希望皇ホープに焔聖騎士導-ローランを装備する‼︎」

 

 

No.39 希望皇ホープ

ATK6500→7000

 

 

「攻撃力7000の全体攻撃モンスターだって⁉︎」

 

「バトルだ‼︎No.39 希望皇ホープで王神鳥シムルグを攻撃‼︎」

 

「っ、迎え撃て‼︎王神鳥シムルグ‼︎ゴットウィンド‼︎」

 

王神鳥が翼を羽ばたかせて竜巻を引き起こし、竜巻がアシュラライオホープを呑み込んでいく。

 

しかし、次の瞬間、竜巻が真っ二つに切り裂かれたかと思うと、中から勢いよくアシュラライオホープが飛び出し、王神鳥の頭上に跳び上がる。

 

「行け‼︎No.39 希望皇ホープ‼︎ホープ剣アシュラライオスラッシュ‼︎」

 

アシュラライオホープが勢いよく大剣を振り下ろすと、王神鳥の身体はあっさりと斬り裂かれて消滅し、その剣によって生まれた斬撃がお父さんを襲う。

 

しかし、お父さんに斬撃が当たろうとした瞬間、その間に割って入る影があった。

 

「手札から、クリボーの効果発動‼︎ダークエンヴェロップ‼︎相手モンスターが攻撃した場合、そのダメージ計算時にこのカードを手札から捨てて発動できる。その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージを0にする‼︎」

 

「っ⁉︎クリボーだって⁉︎」

 

お父さんを庇うように茶色の毛玉のモンスターが立ち塞がり、その攻撃を受け止めて粒子になって消えていく。

 

「っ、だけど、まだNo.39 希望皇ホープは攻撃できる‼︎No.39 希望皇ホープでLL -リサイトスターリングを攻撃‼︎ホープ剣アシュラライオスラッシュ‼︎」

 

アシュラライオホープが勢いよく大剣を振り下ろし、その斬撃がリサイトスターに向かっていく。

 

その斬撃を見て、お父さんは不敵に笑った。

 

「少し無用心がすぎるよ。LL -リサイトスターリングの永続効果、ペインソング‼︎エクシーズ召喚したこのカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは相手も受ける‼︎」

 

「っ⁉︎なんだって⁉︎」

 

アシュラライオホープが放った斬撃を受けたリサイトスターが断末魔の叫びを上げる。

 

その叫び声は衝撃波に変わり、師匠の身体を貫いた。

 

「ぐぅっ‼︎結構効くね」

 

 

遊翼 LP8000→1000

 

 

「ぐあっ‼︎」

 

 

遊騎 LP8000→1000

 

 

師匠とお父さんのライフポイントが同時にレッドゾーンに入る。

 

だけど、お父さんのフィールドにモンスターはなく、師匠のフィールドにはまだイゾルデがいる。

 

「くっ、だけど、これで終わりだ‼︎聖騎士の追想 イゾルデでダイレクトアタック‼︎ツインアタック‼︎」

 

金髪と白髪の2人の女性が同時に跳び上がり、空中で一回転してからお父さんに跳び蹴りの態勢でお父さんに迫る。

 

これを受ければお父さんのライフポイントは尽きる。

 

だけど、やはりお父さんは不敵な笑みを崩さなかった。

 

「相手モンスターの直接攻撃宣言時、手札から速攻のかかしを捨てて効果発動‼︎相手モンスターの直接攻撃宣言時、このカードを手札から捨て、その攻撃を無効にし、その後バトルフェイズを終了する‼︎」

 

「っ⁉︎バトルフェイズを終了させるモンスター‼︎」

 

お父さんの手札からかかしが現れ、イゾルデ達の跳び蹴りを受けて爆散する。

 

だけど、これで師匠のバトルフェイズは終了してしまった。

 

「………ははっ‼︎流石は遊翼さんだ。やっぱりそう簡単にはいかせて貰えないな。メインフェイズ2、俺はカードを2枚伏せ、エンドフェイズ‼︎焔聖騎士導-ローランの効果により、デッキから妖刀竹光を墓地へ送り、護封剣の剣士を手札に加える。さらに墓地に送られた妖刀竹光の効果発動‼︎俺はデッキから折れ竹光を手札に加える‼ターンエンドだ」

 

 

遊騎 LP1000 手札3

 

ー▲△△▲ ー

ーー○ーー

ー ☆

ーーーーー

ーーーーー ー

 

遊翼 LP1000 手札4

 

 

フィールドを見れば明らかに追い詰められているのはお父さんの方だ。

 

だけど、師匠の表情は笑顔を浮かべながらも厳しそうに見え、代わりに追い詰められているハズのお父さんには余裕が見える。

 

きっとそれは、師匠達のようなデュエリストにだけわかる感覚。

 

追い詰められているハズの相手が逆転してくるという虫の知らせ。

 

「さあ、行くよ。僕のターン、ドロー‼︎よし、速攻魔法、手札断殺‼︎ お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送り、その後、それぞれデッキから2枚ドローする‼︎」

 

「っ、手札交換か‼︎」

 

「さらに魔法カード、貪欲な壺‼︎墓地に存在する王神鳥シムルグ、LL -リサイトスターリングをEXデッキに、霞の谷の巨神鳥、金華猫、クリボーをデッキに戻してシャッフルし、カードを2枚ドローする‼︎良いものを引いたよ。手札からRR(レイドラプターズ)-ラストストリクスを捨てて、魔法カード、神鳥(シムルグ)の排撃‼︎同名カードは1ターンに1度しか発動できず、手札から鳥獣族モンスター1体を捨てて発動でき、相手の魔法&罠ゾーンのカードを全て持ち主の手札に戻す‼︎」

 

「なっ⁉︎魔法・罠バウンス⁉︎っ、チェーンしてリバースカードオープン‼︎罠発動‼︎ダメージダイエット‼︎このターン自分が受ける全てのダメージは半分になる‼︎」

 

「ほう、ダメージを減らすカードを仕掛けていたか。だが、それでも私の追い風は止まらない‼︎神鳥の排撃により、遊騎君の魔法&罠ゾーンのカードを全て持ち主の手札に戻す‼︎」

 

お父さんのカードから吹く暴風がホープが纏っていた獣王獅子武装や伏せカードを吹き飛ばしていく。

 

これで師匠には魔法・罠による妨害ができなくなり、ホープの攻撃力も一気に下がる。

 

 

No.39 希望皇ホープ

ATK7000→2500

 

 

「さあ、私の暴風を受け切れるかな?自分フィールドにモンスターが存在しないため、LL-ターコイズワーブラーを特殊召喚‼︎」

 

 

〈LL-ターコイズワーブラー〉☆1 鳥獣族 風属性

DEF100

 

 

再びフィールドにワーブラーが姿を現す。

 

そしてワーブラーは次の小鳥を呼んでいく。

 

「LL -ターコイズワーブラーの効果発動‼︎墓地より舞い戻りなさいLL-コバルトスパロー‼︎」

 

 

〈LL-コバルトスパロー〉☆1 鳥獣族 風属性

DEF100

 

 

さらにワーブラーに導かれ、墓地よりコバルトの名を持つ雀が姿を現す。

 

「LL -コバルトスパローの効果発動‼︎僕はデッキからRR(レイドラプターズ)-ペインレイニアスを手札に加えさせて貰うよ。そして手札に存在するLL -サファイアスワローの効果発動‼︎同名カードの効果は1ターンに1度しか発動できず、自分フィールドに鳥獣族モンスターが存在する場合にこのカードと鳥獣族・レベル1モンスター1体を手札から特殊召喚する‼︎おいで、LL -サファイアスワロー‼︎ RR -ペインレイニアス‼︎」

 

 

〈LL-サファイアスワロー〉☆1 鳥獣族 風属性

DEF0

 

 

〈RR -ペインレイニアス〉☆1 鳥獣族 闇属性

DEF100

 

 

フィールドに現れたのは蒼玉の翼を持つ小鳥と緑の羽根を持つ機鳥。

 

「さらに墓地に存在する雛神鳥シムルグの効果発動‼︎相手の魔法&罠ゾーンにカードが存在しないため、墓地より舞い戻れ、雛神鳥シムルグ‼︎」

 

 

〈雛神鳥シムルグ〉☆1 鳥獣族 風属性

DEF1600

 

 

再びフィールドに舞い戻ってくる雛神鳥。

 

これでお父さんのフィールドには5体のレベル1モンスターが揃った。

 

そしてお父さんはその言霊を口にする。

 

「私はレベル1のLL-ターコイズワーブラー、LL-コバルトスパロー、LL-サファイアスワロー、RR -ペインレイニアス、雛神鳥シムルグの5体オーバーレイ‼︎5体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」

 

「っ⁉︎5体のモンスターを使ったランク1のエクシーズ召喚⁉︎」

 

お父さんの呼び出した小鳥達が光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして、渦が弾けると、舞い降りたのは白い翼を持つ小さな歌い手。

 

「殺伐とした戦場に戦いの終わりを告げる歌を響かせよ‼︎ランク1 ‼︎LL(リリカルルスキニア)-アセンブリーナイチンゲール‼︎」

 

 

〈LL -アセンブリーナイチンゲール〉★1 鳥獣族 風属性

ATK0

 

 

「LL -アセンブリーナイチンゲール………」

 

「まずはオーバーレイユニットとなったLL-サファイアスワローの効果発動‼︎フィールドのこのカードを素材としてエクシーズ召喚した風属性モンスターは、エクシーズ召喚に成功した場合、自分の墓地のLLモンスター1体を対象としてそのモンスターをこのカードの下に重ねてオーバーレイユニットとする効果を得る‼︎この効果により、墓地よりLL-ターコイズワーブラーをLL -アセンブリーナイチンゲールのオーバーレイユニットとする‼︎」

 

オーバーレイユニットとなったサファイアスワローが墓地よりワーブラーを呼び戻し、アセンブリーナイチンゲールのオーバーレイユニットとする。

 

「オーバーレイユニットが6つに………」

 

「さあここからが本番だ。LL -アセンブリーナイチンゲールの永続効果、ファイトソング‼︎このカードの攻撃力は、このカードのオーバーレイユニットの数×200ポイントアップする‼︎現在のLL -アセンブリーナイチンゲールのオーバーレイユニットは6つ‼︎よって1200ポイントの攻撃力をアップさせる‼︎」

 

 

LL -アセンブリーナイチンゲール

ATK0→1200

 

 

「攻撃力1200………だけどそれじゃあまだNo.39 希望皇ホープを倒すことは………」

 

「No.39 希望皇ホープを倒す必要はないよ。遊騎君を倒せればいいんだからね‼︎LL -アセンブリーナイチンゲールの永続効果、ストームソング‼︎このカードは直接攻撃でき、オーバーレイユニットを持ったこのカードは、その数まで1度のバトルフェイズに攻撃できる‼︎」

 

「なっ⁉︎直接攻撃できる連続攻撃モンスター⁉︎」

 

師匠のライフポイントは残り1000。

 

ダメージダイエットにより受けるダメージは半分になってるけど、それでも6回の攻撃は耐えきれない。

 

そうだというのに、さらにお父さんはダメ押しを加える。

 

「さらにフィールド魔法、神鳥(シムルグ)の霊峰エルブルズを発動‼︎」

 

お父さんがフィールド魔法を発動させると、部屋の中が暴風が吹き荒れる山脈に変わる。

 

「神鳥の霊峰エルブルズの効果により、フィールドの鳥獣族・風属性モンスターの攻撃力・守備力は300ポイントアップする‼︎」

 

「っ⁉︎まだ攻撃力が上がるのか‼︎」

 

 

LL -アセンブリーナイチンゲール

ATK1200→1500

DEF0→300

 

 

「さあ、終わりだよ。バトル‼︎ LL -アセンブリーナイチンゲールでダイレクトアタック‼︎」

 

「っ、だけど、LL -アセンブリーナイチンゲールを破壊すればいいだけだ‼︎ 相手モンスターの直接攻撃宣言時、手札に存在する護封剣の剣士の効果発動‼︎ 相手モンスターの直接攻撃宣言時にこのカードを手札から特殊召喚し、その後、特殊召喚したこのカードの守備力がその攻撃モンスターの攻撃力より高い場合、その攻撃モンスターを破壊する‼︎これで………」

 

「残念だか、それではLL -アセンブリーナイチンゲールを止められないよ。チェーンしてLL -アセンブリーナイチンゲールの効果発動‼︎アンサーソング‼︎1ターンに1度、このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除き、ターン終了時まで、自分フィールドのLLモンスターは戦闘・効果では破壊されず、自分が受ける戦闘ダメージは0になる‼︎この効果は相手ターンでも発動できる‼︎」

 

「なっ⁉︎破壊耐性とダメージ無効効果⁉︎」

 

オーバーレイユニットがアセンブリーナイチンゲールに吸収されると、アセンブリーナイチンゲールが優しい声色で歌い始める。

 

その歌声は優しい風壁となり、アセンブリーナイチンゲールの身体を包み込む。

 

 

LL -アセンブリーナイチンゲール

ATK1500→1300

 

 

「っ、チェーン処理で護封剣の剣士を特殊召喚‼︎」

 

 

〈護封剣の剣士〉☆8 戦士族 光属性

DEF2400

 

 

光の剣を手にした青い鎧の剣士が師匠を守るように現れ、アセンブリーナイチンゲールに光の剣を振るう。

 

しかし、アセンブリーナイチンゲールの纏った風壁は護封剣の剣士の光の剣を弾き返した。

 

「さあ、攻撃はこのまま続行だよ。LL -アセンブリーナイチンゲールでダイレクトアタック‼︎ラストソング‼︎」

 

アセンブリーナイチンゲールが再び歌を歌うと、アセンブリーナイチンゲールの正面に風の球が現れ、その風の球は勢いよく師匠の身体を貫いた。

 

「ぐっ‼︎」

 

 

遊騎 LP1000→350

 

 

「続けてLL -アセンブリーナイチンゲールでダイレクトアタック‼︎」

 

「くっ‼︎No.39 希望皇ホープの効果発動‼︎ムーンバリア‼︎ 自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除いてそのモンスターの攻撃を無効にする‼︎」

 

「ほう、攻撃を無効化させる力を持っていたんだね」

 

ホープが白い翼を盾に変え、風の球から師匠を守る。

 

「ほぅ、だがいちまで耐え切れるかな?続けてLL -アセンブリーナイチンゲールでダイレクトアタック‼︎」

 

「くっ‼︎No.39 希望皇ホープの効果発動‼︎ムーンバリア‼︎そのモンスターの攻撃を無効にする‼︎」

 

ホープが白い翼を盾に変え、風の球から師匠を守り続ける。

 

だが、これでもう師匠を守るカードはなくなった。

 

「さあ、終わりだよ。LL -アセンブリーナイチンゲールでダイレクトアタック‼︎ラストソング‼︎」

 

「………やっぱり遊翼さんは強いや」

 

再びアセンブリーナイチンゲールが風の球を放つ。

 

その球に貫かれ、師匠の残りのライフポイントは消しとんだ。

 

 

遊騎 LP350→0

 

 

ーーーーーーー

 

 

「ふぅ、ひやひやさせられたが、何とか勝てたね」

 

「あらあら、愛しの遊騎君が負けちゃったわよ?慰めてあげなくてもいいの、遊花?」

 

どこか余裕そうな笑みを浮かべるお父さんと、楽しそうな声で私をからかってくるお母さん。

 

確かに、デュエルの結果は師匠の負けだ。

 

だけど………

 

私はデュエルが終わり、静かに目を閉じている師匠に近づき、声をかけた。

 

「師匠、お父さんとのデュエル、どうでした?」

 

私の声を聞き、師匠は目を開けると、とても嬉しそうな顔で笑った。

 

「勿論、凄く楽しかった。遊翼さん、凄く強くてさ。勝てたと思ったんだが、今はまだ届かないや」

 

「そうですね、確かにお父さんは強いです」

 

夢の中なのだから当たり前なんだけど、久しぶりにみたお父さんのデュエルはやっぱり凄くて、今でも私の憧れだ。

 

だけど、私が憧れる強さを手にしているのは、お父さんだけじゃない。

 

「でも、それは今だけです‼︎師匠は絶対にお父さんより強くなります‼︎師匠に対して余裕そうな表情を浮かべられるのなんか今の内です‼︎」

 

「そこまで言い切るのか。根拠なんてないだろうに」

 

「根拠なんて必要ありません‼︎師匠はお父さんを越えられる‼︎それは絶対に絶対です‼︎」

 

師匠はいずれ、世界ランキング9位の『英雄騎士』なんて異名で呼ばれる存在になることを、私は知っている。

 

ただのプロ決闘者だったお父さんよりも、もっと凄い人になるのだ。

 

夢だから現実とは違うだなんて言わせない。

 

どんな逆境も笑顔で楽しめる強さがある師匠を、私は信じているのだから。

 

「ああも力説されると、僕は僕で複雑なのだけれどね」

 

「ふふっ、それだけ成長してるのよ、遊花もね」

 

「あ、お父さん、ごめんなさい」

 

「いやいや、それだけ遊花は遊騎君を信じてるということさ。結構結構、少し寂しいがね」

 

師匠の強さを力説する私を見て、お父さんは複雑そうに、お母さんは余計に楽しそうに笑う。

 

確かに、師匠がお父さんを超えるのは絶対だけど、流石にちょっと言いすぎたかもしれない。

 

私がおろおろとしていると、そんな私を見てお母さんが優しい笑みを浮かべた。

 

「ふふっ、遊花は相変わらずね。そうだ、良い機会だから、今度は私と遊花でデュエルをしましょ」

 

「えっ⁉︎お母さんと、私が?」

 

「ええ。遊花がどれだけ成長したか、見せて貰うわよ」

 

そういうと、お母さんは自分のデュエルディスクを起動して構える。

 

お母さんは幼い日の私にとって、1番身近なデュエルの師匠だった。

 

プロ決闘者として忙しくしていたお父さんの代わりに、デュエルの基本を教えてくれたのはお母さんだった。

 

そんなお母さんと、夢の中とはいえデュエルができる。

 

そんなのーーー断る理由なんて、どこにもない‼︎

 

私は自分のデュエルディスクを起動してお母さんに向けて構えると、顔を振って気持ちが昂って溢れ出そうとした涙を払い、満面の笑みを浮かべてお母さんを見据えた。

 

「うん‼︎今の私の全力、お母さんにぶつけます‼︎」

 

「ええ、かかってきなさい‼︎」

 

『決闘‼︎』

 

 

遊花 LP8000

 

愛花 LP8000

 

 

ーーーーーーー

 

 

「先攻は私です‼︎私はクリバンデットを召喚‼︎」

 

 

〈クリバンデッド〉☆3 悪魔族 闇属性

ATK1000

 

 

私の前に現れたのは盗賊のような姿をした黒い毛玉のモンスター。

 

凄く好戦的にぴょんぴょんと跳ねながら手を振っているけど、ゴメンね、今は1ターン目だから攻撃できないんだ。

 

「カードを2枚伏せて、エンドフェイズにクリバンデッドの効果発動‼︎このカードをリリースしてデッキの上から5枚めくり、その中から魔法・罠カード1枚を手札に加えて残りを墓地におきます‼︎」

 

ぴょんぴょん跳ねていたクリバンデッドの姿が消える。

 

その代わりに私はデッキの上から5枚のカードをめくって中から1枚のカードを手札に加えた。

 

「私はワンフォーワンを手札に加えます‼︎そして墓地に送られた絶対王バックジャックの効果発動‼︎このカードが墓地へ送られた場合、自分のデッキの上からカードを3枚確認し、好きな順番でデッキの上に戻します。私はこれでターンエンドです‼︎」

 

 

遊花 LP8000 手札3

 

ーー▲▲ー ー

ーーーーー

ー ー

ーーーーー

ーーーーー ー

 

愛花 LP8000 手札5

 

 

「相変わらず遊花は控えめね。そんなんじゃ私に勝つことはできないわよ?私のターン、ドロー‼︎まずは私のフィールドに遊花を引き込んであげるわ。フィールド魔法、森羅の霊峰を発動‼︎」

 

お母さんがフィールド魔法を発動させると、家の中が緑が生い茂る山の中に変わる。

 

「そして手札の森羅の仙樹レギアを墓地へ送りフィールド魔法、森羅の霊峰の効果発動‼︎同名カードのこの効果は1ターンに1度しか発動できず、自分のメインフェイズ時に手札または自分フィールド上に表側表示で存在する、植物族モンスター1体を墓地へ送り、デッキから森羅と名のついたカード1枚を選んでデッキの一番上に置くわ‼︎私はデッキから森羅の神芽スプラウトをデッキの上に置くわ‼︎そして永続魔法、増草剤を発動し、そのまま増草剤の効果発動‼︎」

 

「っ‼︎そのカードは………」

 

「1ターンに1度、自分の墓地の植物族モンスター1体を対象としてその植物族モンスターを特殊召喚するわ‼︎ただし、この効果でモンスターを特殊召喚するターン、自分は通常召喚できず、この効果で特殊召喚したモンスターがフィールドから離れた時にこのカードは破壊されるわ‼︎私は墓地から森羅の仙樹レギアを特殊召喚するわ‼︎」

 

 

〈森羅の仙樹レギア〉☆8 植物族 炎属性

ATK2700

 

 

フィールドに現れたのは真っ赤な花を付けた巨木の賢者。

 

「森羅の仙樹レギアの効果発動‼︎アンサートーカー‼︎1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に自分のデッキの一番上のカードをめくり、めくったカードが植物族モンスターだった場合、そのモンスターを墓地へ送り、デッキからカードを1枚ドローし、違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻すわ‼︎」

 

「お母さんのデッキの上は森羅の霊峰の効果で固定されてる。つまり………」

 

「めくれるのは当然植物族‼︎私はデッキの上をめくり、森羅の神芽スプラウトを墓地へ送りカードを1枚ドローするわ‼︎そして墓地へ送られた森羅の神芽スプラウトの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、デッキのこのカードがカードの効果によってめくられて墓地へ送られた場合、デッキから植物族・レベル1モンスター1体を特殊召喚できる‼︎私はデッキから植物族・レベル1モンスター、六花のひとひらを特殊召喚するわ‼︎」

 

 

〈六花のひとひら〉☆1 植物族 水属性

DEF0

 

 

フィールドに芽が息吹き、その芽が成長して白い花が咲くとその花の上に小さな花の精が現れる。

 

「六花のひとひらの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、自分メインフェイズにデッキから同名カード以外の六花モンスター1体を選び、手札に加えるか墓地へ送るわ‼︎ただしこの効果の発動後、ターン終了時まで自分は植物族モンスターしか特殊召喚できない。私はデッキから六花精ボタンを手札に加えるわ‼︎そして今手札に加えた六花精ボタンの効果を発動‼︎自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースしてこのカードを手札から特殊召喚する‼︎六花のひとひらをリリースして、咲き誇りなさい、六花精ボタン‼︎」

 

 

〈六花精ボタン〉☆6 植物族 水属性

DEF2400

 

 

ひとひらの姿が消え、代わりに現れたのは紫の和服を着た花の精霊。

 

「六花精ボタンの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、このカードが召喚または植物族モンスターの効果で特殊召喚に成功した場合、デッキから六花魔法・罠カード1枚を手札に加えるわ‼︎私はデッキから罠カード、六花の薄氷を手札に加える‼︎」

 

「っ、手札が減らない………」

 

「さらに手札から六花精ヘレボラスを捨てて魔法カード、ワンフォーワンを発動‼︎デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚するわ‼︎来なさい、スポーア‼︎」

 

 

〈スポーア〉☆1 植物族 風属性

DEF800

 

 

フィールドに現れたのは毛玉のような胞子のモンスター。

 

「まだまだ行くわよ?スポーアをリリースして、永続魔法、超栄養太陽。自分フィールド上のレベル2以下の植物族モンスター1体をリリースしてリリースしたモンスターのレベル+3以下のレベルを持つ植物族モンスター1体を、手札・デッキから特殊召喚するわ‼︎ただし、このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊し、そのモンスターがフィールド上から離れた時、このカードを破壊する。スポーアのレベルは1。私はデッキからローンファイアブロッサムを特殊召喚‼︎」

 

「っ‼︎そのモンスターは………」

 

 

〈ローンファイアブロッサム〉☆3 植物族 炎属性

DEF1400

 

 

超栄養太陽によりスポーアが変異し、フィールドに現れたのは黄色い爆弾のような実をつけた植物。

 

「ローンファイアブロッサムの効果発動。1ターンに1度、自分フィールドの表側表示の植物族モンスター1体をリリースしてデッキから植物族モンスター1体を特殊召喚するよ。私はローンファイアブロッサムをリリースしてデッキから森羅の番人オークを特殊召喚‼︎」

 

 

〈森羅の番人オーク〉☆6 植物族 地属性

ATK2400

 

 

ローンファイアブロッサムの実が弾け、辺りを爆煙が包み、爆煙が晴れると広葉樹の木人が現れた。

 

「森羅の番人オークの効果発動‼︎1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に、自分のデッキの上からカードを3枚までめくり、めくったカードの中に植物族モンスターがあった場合、それらのカードを全て墓地へ送り、残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻すわ。私はデッキの上を3枚めくり、植物族モンスター、六花精エリカ、森羅の葉心棒ブレイドを墓地へ送り、罠カード、森羅の恵みをデッキの下に戻すわ‼︎そして墓地に送られた森羅の葉心棒ブレイドの効果発動‼︎森羅の葉心棒ブレイドの効果でデッキのこのカードが効果でめくられて墓地へ送られた場合、墓地のこのカードを手札に加えるわ。そして魔法カード、森羅の施し‼︎同名カードは1ターンに1度しか発動できず、デッキからカードを3枚ドローし、その後、森羅と名のついたカード1枚を含む手札のカード2枚を相手に見せ、

好きな順番でデッキの上に戻すわ。ただし、手札に森羅と名のついたカードが無い場合、手札を全て相手に見せ、好きな順番でデッキの上に戻さないといけないけどね」

 

「お母さんの手札には森羅の葉心棒ブレイドがある………」

 

「そう、手札を戻すことはないわ‼︎私は3枚のカードをドローし、手札の森羅の葉心棒ブレイドと森羅の姫芽君スプラウトをデッキの上に戻すわ。そして今ドローした2枚目の増草剤を発動‼︎」

 

「ええっ⁉︎2枚目⁉︎」

 

「2枚目の増草剤の効果発動‼︎現れなさい、六花精エリカ‼︎」

 

 

〈六花精エリカ〉☆6 植物族 水属性

ATK2400

 

 

増草剤により咲き誇ったのは桃色の和服を着た花の精。

 

「っ、この流れは………‼︎」

 

「私はレベル6の六花精エリカ、六花精ボタン、森羅の番人オークでオーバーレイ‼︎3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」

 

エリカ、ボタン、オーク、が光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして、渦が弾けると、舞い降りたのは尊厳な雰囲気を放つ妖精。

 

「神聖なる妖精よ‼︎道阻む邪念を払え‼︎ランク6 ‼︎妖精騎士イングナル‼︎」

 

 

〈妖精騎士イングナル〉★6 植物族 地属性

ATK2200

 

 

「妖精騎士イングナル⁉︎っ、リバースカードオープン‼︎速攻魔法、魔力の泉‼︎相手フィールドの表側表示の魔法・罠カードの数だけ自分はデッキからドローし、その後、自分フィールドの表側表示の魔法・罠カードの数だけ自分の手札からカードを選んで捨てます‼︎ただし、このカードの発動後、次の相手ターンの終了時まで、相手フィールドの魔法・罠カードは破壊されず、発動と効果を無効化されなくなります。お母さんのフィールドにある表側の魔法・罠はフィールド魔法、森羅の霊峰と2枚の増草剤の3枚。私のフィールドに表側の魔法・罠は魔力の泉1枚。よって3枚ドローし、1枚手札を捨てます‼︎」

 

「構わないわ。妖精騎士イングナルの効果発動‼︎1ターンに1度、このカードのオーバーレイユニットを2つ取り除き、このカード以外のフィールドのカードを全て持ち主の手札に戻す‼︎この効果の発動に対して相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない‼︎」

 

イングナルの魔法により、イングナル以外の全てのカードが吹き飛ばされる。

 

伏せカードを戻されたことは大したことじゃない。

 

問題は、お母さんの手札に2枚の増草剤が戻ってしまったことだ。

 

「私は手札から再び2枚の増草剤を発動‼︎そして1枚目の増草剤の効果を発動し、再び現れなさい、森羅の番人オーク‼︎」

 

 

〈森羅の番人オーク〉☆6 植物族 地属性

ATK2400

 

 

「再び森羅の番人オークの効果発動‼︎私はデッキの上を3枚めくり、植物族モンスター、森羅の姫芽君スプラウト、森羅の葉心棒ブレイドを墓地へ送り、永続魔法、デーモンの宣告をデッキの下に戻すわ‼︎そして墓地に送られた森羅の姫芽君スプラウト、チェーンして森羅の葉心棒ブレイドの効果発動‼︎森羅の葉心棒ブレイドを手札に戻すわ。そして森羅の姫芽君スプラウトの効果発動‼︎ 同名カードは1ターンに1度、デッキのこのカードが効果でめくられて墓地へ送られた場合、1~8までの任意のレベルを宣言してこのカードを墓地から特殊召喚し、このカードのレベルは宣言したレベルになる‼︎私はレベル7を宣言して森羅の姫芽君スプラウトを特殊召喚‼︎」

 

 

〈森羅の姫芽君スプラウト〉☆1→7 植物族 光属性

DEF100

 

 

フィールドに現れたのは小さな木の精。

 

「墓地の六花精エリカを除外してスポーアの効果発動‼︎同名カードはデュエル中に1度、このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地からこのカード以外の植物族モンスター1体を除外してこのカードを特殊召喚し、この効果で特殊召喚したこのカードのレベルは除外したモンスターのレベル分だけ上がる‼︎再び現れなさい、スポーア‼︎」

 

 

〈スポーア〉☆1→7 植物族 風属性

DEF800

 

 

「今度はレベル7モンスターが2体‼︎」

 

「私はレベル7となった森羅の姫芽君スプラウトとスポーアでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」

 

姫芽君とスポーアが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして、渦が弾けると、舞い降りたのは樹木の羽根を持つ神鳥。

 

「聖なる森を鎮める神鳥よ‼︎森羅万象を制し、万物を吹き飛ばせ‼︎ランク7‼︎ 森羅の鎮神オレイア‼︎」

 

 

〈森羅の鎮神オレイア〉★7 植物族 闇属性

ATK2800

 

 

「森羅のランク7エクシーズモンスター………」

 

「さあ、森羅万象を司る森羅の鎮神オレイアの力をとくとみなさい‼︎手札の森羅の仙樹レギアを墓地へ送って森羅の鎮神オレイアの効果発動‼︎ホールクリエイション‼︎1ターンに1度、自分の手札・フィールド上の植物族モンスター1体を墓地へ送ってそのレベル分だけデッキの上からカードを確認し、好きな順番でデッキの上に戻すわ‼︎」

 

「っ⁉︎デッキ操作効果⁉︎」

 

「森羅の仙樹レギアのレベルは8‼︎よって私はデッキの上から8枚を確認して好きな順番に戻すわ‼︎そして2枚目の増草剤を発動‼︎再び現れなさい、森羅の仙樹レギア‼︎」

 

 

〈森羅の仙樹レギア〉☆8 植物族 炎属性

ATK2700

 

 

「森羅の仙樹レギアの効果発動‼︎アンサートーカー‼︎」

 

「お母さんのデッキの上は森羅の鎮神オレイアが操作しているから………」

 

「めくれるのは当然植物族‼︎ 私はデッキの上をめくり、コピープラントを墓地へ送りカードを1枚ドローするわ‼︎私は手札から3枚目の増草剤を発動‼︎」

 

「3枚目⁉︎まさか、今の森羅の仙樹レギアでドローして⁉︎」

 

「3枚目の増草剤を発動‼︎蘇りなさい、コピープラント‼︎」

 

 

〈コピープラント〉☆1 植物族 風属性

DEF0

 

 

フィールドに現れたのは小さな枯れ木。

 

だけど、その小さな枯れ木が秘めている恐ろしい力を私は知っている。

 

「コピープラントの効果発動‼︎1ターンに1度、このカード以外のフィールド上の植物族モンスター1体を選択し、このカードのレベルはエンドフェイズ時まで、選択したモンスターと同じレベルになる‼︎私が選択するのはレベル8の森羅の仙樹レギアよ‼︎」

 

 

コピープラント

☆1→8

 

 

「次はレベル8モンスターが2体………‼︎エクシーズ召喚が止められない………‼︎」

 

「私はレベル8、森羅の仙樹レギアと、レベル8となったコピープラントでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」

 

レギアとコピープラントが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして、渦が弾けると、現れたのは森羅万象を守る聖獣。

 

「悠久の時を過ごす聖獣よ‼︎森羅万象を汚すものを浄化せよ‼︎ランク8‼︎森羅の守神アルセイ‼︎」

 

 

〈森羅の守神アルセイ〉★8 植物族 光属性

DEF3200

 

 

「これで準備は整ったわね。森羅の鎮神オレイアの効果発動‼︎ライフフラッピングウィンド‼︎1ターンに1度、このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除いて自分のデッキの上からカードを3枚までめくる。その中に植物族モンスターがあった場合、それらのモンスターを全て墓地へ送り、その数までこのカード以外のフィールド上のカードを選んで手札に戻し、残りのカードは好きな順番でデッキの下に戻すわ‼︎」

 

「私のフィールドには何もないのにバウンス?………っ、まさか‼︎」

 

「私はデッキの上を3枚めくり、植物族モンスター、森羅の実張りピース、六花精シクラン、森羅の賢樹シャーマンを墓地へ送り、私のフィールドにある3枚の増草剤を手札に戻すわ‼︎」

 

オレイアが羽ばたくと、お母さんのフィールドにある3枚の増草剤が手札に帰っていく。

 

植物族ならなんでも蘇生させれるカードが3枚も手札に戻ってしまうなんて、これはかなり厳しいです。

 

しかも、まだ墓地に送られた森羅モンスターの効果が残っている。

 

「そして墓地へ送られた森羅の実張りピースの効果、チェーンして森羅の賢樹シャーマンの効果発動‼︎デッキのこのカードがカードの効果によってめくられて墓地へ送られた場合、自分の墓地の森羅と名のついた魔法・罠カード1枚を選択して手札に加える事ができる‼︎私は墓地の魔法カード、森羅の施しを手札に加えるわ‼︎そして森羅の実張りピースの効果発動‼︎ 同名カードは1ターンに1度、デッキのこのカードがカードの効果によってめくられて墓地へ送られた場合、自分の墓地からレベル4以下の植物族モンスター1体を選択して特殊召喚できる‼︎蘇りなさい、ローンファイアブロッサム‼︎」

 

 

〈ローンファイアブロッサム〉☆3 植物族 炎属性

DEF1400

 

 

「っ、またローンファイアブロッサムが………」

 

 

「再びローンファイアブロッサムの効果発動‼︎ローンファイアブロッサムをリリースしてデッキから2体目の森羅の仙樹レギアを特殊召喚‼︎」

 

 

〈森羅の仙樹レギア〉☆8 植物族 炎属性

ATK2700

 

 

「森羅の仙樹レギアの効果発動‼︎アンサートーカー‼︎私はデッキの上をめくり、森羅の花卉士 ナルサスを墓地へ送りカードを1枚ドロー‼︎さらに墓地に送られた森羅の花卉士 ナルサスの効果発動‼︎デッキのこのカードがカードの効果によってめくられて墓地へ送られた場合、デッキから森羅と名のついたカード1枚を選んでデッキの一番上に置く事ができる‼︎私はデッキから2枚目の森羅の賢樹シャーマンをデッキの上に置くわ‼︎そして私は、森羅の賢樹シャーマンを宣言して森羅の守神アルセイの効果発動‼︎セイクリッドワルツ‼︎1ターンに1度、カード名を1つ宣言して自分のデッキの一番上のカードをめくり、宣言したカードだった場合、手札に加え、違った場合、めくったカードを墓地へ送るわ‼︎デッキの上は当然森羅の賢樹シャーマン‼︎手札に加えるわ‼︎」

 

「うっ、まだ止まらないの?」

 

「ええ、まだまだよ。森羅の番人オークをリリースして六花精ヘレボラスの効果発動‼︎このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースしてこのカードを守備表示で特殊召喚する‼︎ただし、この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される‼︎咲き誇りなさい、六花精ヘレボラス‼︎」

 

 

〈六花精ヘレボラス〉☆8 植物族 水属性

DEF1200

 

 

オークの姿が消え、代わりに姿を現したのは紫色のドレスを着た花の精。

 

「さらに手札の六花精プリムの効果発動‼︎自分フィールドのモンスターがリリースされた場合にこのカードを手札から守備表示で特殊召喚するわ‼︎咲き誇りなさい、六花精プリム‼︎」

 

 

〈六花精プリム〉☆4 植物族 水属性

DEF1800

 

 

ヘレボラスに続くように桃色の髪をしたツインテールの花の精が姿を現す。

 

「さあ、行くわよ‼︎私はレベル8、森羅の仙樹レギアと六花精ヘレボラスでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」

 

レギアとヘレボラスが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして、渦が弾けると、舞い降りたのは雪の傘を手にし、白いドレスを着た花の精。

 

「涙を堪え、永き逆境を超えし乙女よ‼︎希望の花を束ね、歓喜の涙を流せ‼︎ランク8‼︎六花聖ティアドロップ‼︎」

 

 

〈六花聖ティアドロップ〉★8 植物族 水属性

ATK2800

 

 

「っ、六花聖ティアドロップ………大型エクシーズモンスターがこんなに並ぶなんて………」

 

「私は手札から増草剤を発動‼︎そして増草剤の効果発動し、三度現れなさい、森羅の番人オーク‼︎」

 

 

〈森羅の番人オーク〉☆6 植物族 地属性

ATK2400

 

 

「再び森羅の番人オークの効果発動‼︎私はデッキの上を3枚めくり、植物族モンスター、薔薇恋人(バララヴァー)を墓地へ送り、魔法カード、名推理と罠カード、六花深々をデッキの下に戻すわ‼︎そして自身を対象に、六花精プリムの効果発動‼︎自分フィールドの植物族モンスターを2体まで対象としてそのモンスターのレベルをターン終了時まで2つ上げる‼︎」

 

 

六花精プリム

☆4→6

 

 

「私はレベル6、森羅の番人オークと六花精プリムでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」

 

オークとプリムが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして、渦が弾けると、舞い降りたの大きな花簪をつけた和服の花の精。

 

「永き逆境を超えし優しき乙女よ‼︎優しき花を束ね、他者を労わる力となれ‼︎ランク6‼︎ 六花聖カンザシ‼︎」

 

 

〈六花聖カンザシ〉★6 植物族 水属性

ATK2400

 

 

「そして墓地の薔薇恋人を除外して効果発動‼同名カードは1ターンに1度、︎墓地のこのカードを除外して手札から植物族モンスター1体を特殊召喚する‼︎そしてこの効果で特殊召喚したモンスターはこのターン相手の罠カードの効果を受けない‼︎現れなさい、森羅の賢樹シャーマン‼︎」

 

 

〈森羅の賢樹シャーマン〉☆7 植物族 風属性

ATK2600

 

 

最後にフィールドに現れたのは新緑が生茂る巨木の賢者。

 

お母さんのフィールドにいる強力な6体のモンスター達に私は思わず圧倒される。

 

その布陣を整えてなお余りある手札と豊富な蘇生手段。

 

無垢にして苛烈。

 

どんなに根絶やそうと再び咲き誇る新緑の力。

 

これが、私のお母さんーーー栗原 愛花のデュエルなのだ。

 

「さあ、私の攻撃を遊花は耐えられるかしらね?バトル‼︎妖精騎士イングナルでダイレクトアタック‼︎勝利の剣‼︎」

 

「きゃあ‼︎」

 

 

遊花 LP8000→5800

 

 

イングナルが新緑の剣を振るい、私の身体を斬り裂く。

 

「次よ、六花聖カンザシでダイレクトアタック‼︎ウェザーレイン‼︎」

 

 

遊花 LP5800→3400

 

 

カンザシが手にしている傘を開くと、空から光の雨が降り注ぎ、私の身体を穿つ。

 

「あらあら、なす術なしかしら?森羅の賢樹シャーマンでダイレクトアタック‼︎リーフストーム‼︎」

 

「これ以上は、受けません‼︎相手モンスターの直接攻撃宣言時、手札のゴーストリックランタンの効果発動‼︎その攻撃を無効にし、このカードを手札から裏側守備表示で特殊召喚します‼︎」

 

私にむけて葉っぱを飛ばそうとしたシャーマンの目の前に、ジャックオーランタンのような幽霊が現れる。

 

シャーマンは急に現れたランタンに驚きながらも、ランタンに向けて葉っぱを放つが、ランタンの姿はすぐに空気に溶けるように消えていった。

 

「防いできたわね。だけど、それじゃあまだまだ甘いわよ‼︎六花聖ティアドロップでセットモンスターを攻撃‼︎攻撃宣言時、六花聖ティアドロップの効果発動‼︎ラマンティションレイン‼︎このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除き、自分・相手フィールドのモンスター1体を対象としてそのモンスターをリリースする‼︎このカードが植物族モンスターをオーバーレイユニットとしている場合、この効果は相手ターンでも発動できるわ‼︎私が対象とするのはゴーストリックランタン‼︎」

 

「っ、ゴメンね、ゴーストリックランタン」

 

ティアドロップが傘を振るうとセットされていたランタンを水が包み込み、そのまま消滅する。

 

「さらに六花聖ティアドロップの効果発動‼︎ストロングナンバーズティア‼︎モンスターがリリースされる度にこのカードの攻撃力はターン終了時まで、リリースされたモンスターの数×200ポイントアップする‼︎」

 

 

六花聖ティアドロップ

ATK2800→3000

 

 

「っ、攻撃力が3000に………‼︎」

 

「モンスターがいなくなったことで攻撃対象の変更よ。六花聖ティアドロップでダイレクトアタック‼︎ティアーズフラワーカノン‼︎」

 

「きゃあ‼︎」

 

 

遊花 LP3400→400

 

 

ティアドロップが雪の傘から花の形をした水弾を放ち私のライフポイントを削りとる。

 

「これで終わりかしら?森羅の鎮神オレイアでダイレクトアタック‼︎スピリットオブツリー‼︎」

 

オレイアが翼を羽ばたかせると、暴風と共に地面から沢山の樹木が生え、私の身体を貫かんと迫る。

 

この攻撃を受けたら私の負け。

 

だけど、せっかくのお母さんとのデュエルをこんなにあっさりと終わらせたりなんかしない‼︎

 

「相手モンスターの直接攻撃宣言時、墓地のクリアクリボーの効果発動‼︎自分はデッキから1枚ドローし、そのドローしたカードがモンスターだった場合、そのモンスターを特殊召喚してその後、攻撃対象をそのモンスターに移し替えます‼︎」

 

「へぇ、確か遊花のデッキの上は………」

 

「はい。絶対王バックジャックの効果で操作済みです。私がドローしたのはアンクリボー‼︎モンスターなので特殊召喚し、攻撃対象を移し替えます‼︎」

 

 

〈アンクリボー〉☆1 悪魔族 闇属性

DEF200

 

 

フィールドに現れたのは身体に金色の装飾をつけ、頭にアンクをつけた紫色の毛玉のモンスター。

 

現れたアンクリボーは私を見て、仕方なさそうに身体を振ると沢山の樹木と暴風に呑み込まれて消滅した。

 

ゴメンね、アンクリボー。

 

だけど、君の力はちゃんと借り受けるよ‼︎

 

「アンクリボーの効果発動‼︎クリーングオブライフ‼︎このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合、このターンのエンドフェイズに、自分のデッキ・墓地から死者蘇生1枚を選んで手札に加えます‼︎」

 

「避けられちゃった上に、死者蘇生まで手札に加えられちゃうわね。なら、メインフェイズ2ーーー」

 

「今です‼︎ バトルフェイズ終了時、自分フィールドにカードが存在しない場合、手札から罠発動‼︎拮抗勝負‼︎」

 

「っ⁉︎そのカードは………‼︎」

 

「相手フィールドのカードの数が自分フィールドのカードの数より多い場合、自分・相手のバトルフェイズ終了時に発動できる‼︎自分フィールドのカードの数と同じになるように、相手はフィールドのカードを裏側表示で除外しなければならない‼︎」

 

「っ、やられたわね。私は六花聖ティアドロップ以外のカードを全て除外するわ。ただし、薔薇恋人の効果で特殊召喚した森羅の賢樹シャーマンは罠カードの効果を受けないからフィールドに残させて貰うわよ」

 

お母さんのフィールドにあるカード達がティアドロップとシャーマンを残して粒子に変わる。

 

これでお母さんのフィールドにいたモンスターは一気にいなくなった。

 

だからといって、油断するわけにはいかないんだけど。

 

「改めてメインフェイズ2よ‼︎私は手札から2枚の増草剤を発動‼︎そして1枚目の増草剤の効果発動し、芽吹きなさい、森羅の神芽スプラウト‼︎」

 

 

〈森羅の神芽スプラウト〉☆1 植物族 光属性

DEF100

 

 

現れたのは小さな若葉の精霊。

 

「森羅の神芽スプラウトの効果発動‼︎このカードが特殊召喚に成功した時、自分のデッキの上からカードを2枚までめくる事ができ、めくったカードの中に植物族モンスターがあった場合、それらのモンスターを全て墓地へ送り、残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻すわ。植物族モンスター、森羅の渡し守ロータスを墓地へ送り、永続罠、森羅の滝滑りをデッキの下に戻すわ‼︎そして墓地に送られた森羅の渡し守ロータスの効果発動‼︎デッキのこのカードがカードの効果によってめくられて墓地へ送られた場合、同名カード以外の自分の墓地の森羅と名のついたカードを5枚まで選択し、好きな順番でデッキの下に戻す事ができる‼︎私は墓地から森羅の仙樹レギア、森羅の実張りピース、森羅の賢樹シャーマン、森羅の姫芽君スプラウトの4枚をデッキの下に戻すわ。さらに2枚目の増草剤を発動‼︎蘇りなさい、コピープラント‼︎」

 

 

〈コピープラント〉☆1 植物族 風属性

DEF0

 

 

「私はレベル1、森羅の神芽スプラウトとコピープラントでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」

 

「今度はランク1 ⁉︎」

 

神芽とコピープラントが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして、渦が弾けると、舞い降りたの可憐なる若木の精霊。

 

「桜の若木に宿る精霊よ‼︎新たなる生命の芽吹きをここに‼︎ランク1‼︎森羅の姫芽宮‼︎」

 

 

〈森羅の姫芽宮〉★1 植物族 光属性

DEF100

 

 

「森羅の姫芽宮の効果発動‼︎スプラウトホープ‼︎同名カードは1ターンに1度このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除き、自分のデッキの一番上のカードをめくる。めくったカードが魔法・罠カードだった場合、そのカードを手札に加え違った場合、そのカードを墓地へ送るわ‼︎デッキの上からめくられたのは罠カード、ワンダーエクシーズ‼︎手札に加えるわ‼︎さらに森羅の姫芽宮の更なる効果発動‼︎ブルームユグドラシル‼︎手札及びこのカード以外の自分フィールドの表側表示モンスターの中から、植物族モンスター1体を墓地へ送り、自分の墓地の森羅モンスター1体を対象としてそのモンスターを特殊召喚する‼︎私は手札の森羅の葉心棒ブレイドを墓地に送り、蘇りなさい、森羅の花卉士ナルサス‼︎」

 

 

〈森羅の花卉士ナルサス〉☆4 植物族 地属性

DEF1000

 

 

フィールドに現れたのはスイセンの鎧を着た花騎士。

 

「私はカードを3枚伏せてターンエンドよ」

 

「待ってください‼︎なら、メインフェイズ2終了時、墓地の絶対王バックジャックを除外して効果発動‼︎相手ターンに墓地のこのカードを除外して自分のデッキの一番上のカードをめくり、そのカードが通常罠カードだった場合、自分フィールドにセットし、違った場合、そのカードを墓地へ送ります。そして、この効果でセットしたカードはセットしたターンでも発動できます‼めくられたのは通常罠、裁きの天秤‼通常罠カードなのでセットされます‼︎」

 

「っ‼︎成る程ね。私はそのままターンエンドよ‼︎」

 

「ならエンドフェイズ‼︎リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎裁きの天秤‼︎相手フィールドのカードの数が自分の手札・フィールドのカードの合計数より多い場合に発動でき、自分はその差の数だけデッキからドローします‼︎お母さんのフィールドのカードは9枚、私は裁きの天秤と手札2枚の3枚その差分の6枚のカードをドローします‼︎そしてアンクリボーの効果によりデッキから死者蘇生を手札に加えます‼︎」

 

「ふふっ、やるわね。それでこそ栗原家の乙女よ。さあ、私の布陣を遊花はどうやって突破するのかしらね」

 

 

遊花 LP400 手札9

 

ーー▲ーー ー

ーーーーー

□ ー

ー□○ー○

▲▲△△▲ ー

 

愛花 LP8000 手札2

 

 

「私のターン、ドロー‼︎」

 

お母さんの使う植物族は蘇生効果があるものが多くて墓地には大量の植物族モンスターが眠っている。

 

長期戦は不利。

 

一気に決着をつけにいく‼︎

 

「まずはカードを2枚伏せて、魔法カード、手札抹殺‼︎お互いに手札を全て捨て、捨てた枚数と同じ枚数ドローする‼︎私は7枚、お母さんは2枚捨ててドローして貰います‼︎」

 

「いきなり大掛かりな手札交換………狙いは墓地肥しかしらね」

 

「正解であり、間違いでもあります‼︎手札から捨てられた魔轟神ルリーの効果、それにチェーンして手札に加わったワタポンの効果発動‼︎ このカードがカードの効果によって自分のデッキから手札に加わった場合、このカードを手札から特殊召喚できる‼︎おいで、ワタポン‼︎」

 

 

〈ワタポン〉☆1 天使族 光属性

DEF300

 

 

手札に加わったカードから触覚を持つ白い毛玉のようなモンスターが飛び出し、私の左肩の上に跳び乗る。

 

「さらに手札から捨てられた魔轟神ルリーの効果発動‼︎ このカードが手札から墓地へ捨てられた時、このカードを墓地から特殊召喚します‼︎おいで、魔轟神ルリー‼︎」

 

 

〈魔轟神ルリー〉☆1 悪魔族 光属性

DEF400

 

 

さらにワタポンを真似するように仮面をつけた小さな悪魔が私の右肩の上に乗る。

 

「さらにリバースカードオープン‼︎手札からジェットシンクロンを捨てて魔法カード、ワンフォーワンを発動‼︎デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚します‼︎おいで、クリボルト‼︎」

 

 

〈クリボルト〉☆1 雷族 光属性

DEF200

 

 

出て来たのは電気を出している黒い球体のモンスター。

 

クリボルトの姿を見てお母さんがすぐさまティアドロップに手をかざす。

 

「クリボルトは通すわけにはいかないわね。六花聖ティアドロップの効果発動‼︎ラマンティションレイン‼︎このカードのオーバーレイユニットを1つ除き、クリボルトをリリースするわ‼︎」

 

「ゴメンね、クリボルト」

 

「さらに六花聖ティアドロップの効果発動‼︎ストロングナンバーズティア‼︎モンスターがリリースされる度にこのカードの攻撃力はターン終了時まで、リリースされたモンスターの数×200ポイントアップする‼︎」

 

 

六花聖ティアドロップ

ATK2800→3000

 

 

クリボルトが水に包み込まれ、消滅する。

 

だけど、これでティアドロップのオーバーレイユニットはなくなった‼︎

 

「私は金華猫を召喚‼︎」

 

 

〈金華猫〉☆1 獣族 闇属性

ATK400

 

 

現れたのは霊体になっている猫のようなモンスター。

 

「金華猫の効果発動‼︎召喚した時、墓地に存在するレベル1モンスターを特殊召喚します‼︎」

 

「残念だけど、通さないわよ?六花聖ティアドロップをリリースしてリバースカードオープン‼︎罠発動、六花の薄氷‼︎同名カードは1枚しか発動できず、このカードは自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動する事もできる。相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象としてこのターン、その表側表示モンスターはフィールドで発動する効果を発動できず、モンスターをリリースしてこのカードを発動した場合、さらにそのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得て、この効果でコントロールを得たモンスターは植物族になる‼︎対象にするのは勿論、金華猫よ‼︎」

 

「っ、金華猫‼︎」

 

ティアドロップの身体が雪のように溶けたかと思うと、強烈な吹雪に変わり金華猫を凍りつかせ、凍りついた金華猫の上に氷でできた花が咲く。

 

 

金華猫

獣族→植物族

 

 

「残念だったわね、金華猫は封じたわ」

 

「妨害なんて百も承知です‼︎速攻魔法、クリボーを呼ぶ笛‼︎自分のデッキからクリボーまたはハネクリボー1体を選択し、手札に加えるか自分フィールド上に特殊召喚する事ができる‼︎私が選ぶのは特殊召喚‼︎いつだって、私と共に‼︎ハネクリボー‼︎」

 

 

〈ハネクリボー〉☆1 天使族 光属性

DEF200

 

 

現れるのは天使の羽を持つ私の最高の相棒。

 

ハネクリボーはお母さんと私を見て嬉しそうに鳴き声をあげる。

 

「ハネクリボー………そう、あなたは今でも遊花を守ってくれてるのね」

 

「そして導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

私が正面に手をかざすと、目の前に巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件はカード名が異なるモンスター3体‼︎私はワタポン、魔轟神ルリー、ハネクリボーをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

ワタポン、ルリー、ハネクリボーがサーキットに吸い込まれていく。

 

そしてサーキットが光り輝くと中から現れたのは、悪魔の翼を持つ黒騎士。

 

「リンク召喚‼︎親愛なる相棒と出会い、哀を知り、愛に生きた、深愛の黒騎士‼︎リンク3‼︎ダークナイト@イグニスター‼︎」

 

 

〈ダークナイト@イグニスター〉LINK3 サイバース族 闇属性

ATK2300 ↙︎↓↘︎

 

 

「ダークナイト@イグニスター………」

 

「そしてリバースカードオープン‼︎魔法カード、死者蘇生‼︎自分または相手の墓地のモンスター1体を特殊召喚します‼︎蘇って、電幻機塊コンセントロール‼︎」

 

 

〈電幻機塊コンセントロール〉☆1 機械族 闇属性

DEF100

 

 

死者蘇生により蘇ったのはコンセントの姿をした機械兵。

 

「この瞬間、ダークナイト@イグニスターの効果発動‼︎プロミスドリバイブ‼︎このカードのリンク先にモンスターが特殊召喚された場合、自分の墓地からレベル4以下の@イグニスターモンスターを可能な限りこのカードのリンク先となる自分フィールドに効果を無効にして特殊召喚する‼︎戻ってきて、ヒヤリ@イグニスター、ドシン@イグニスター‼︎」

 

 

〈ヒヤリ@イグニスター〉☆1 サイバース族 水属性

DEF400

 

 

〈ドシン@イグニスター〉☆1 サイバース族 地属性

DEF800

 

 

ダークナイトが剣を振るうと、空間が割れ、空間の裂け目から小さな水球のようなモンスターと土で出来たブロックの身体を持つモンスターが姿を現わす。

 

「っ、さっきの手札抹殺で墓地に送っていたのね」

 

「さらに電幻機塊コンセントロールを対象に手札の複写機塊コピーボックルの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、自分フィールドの機塊モンスター1体を対象としてこのカードを手札から特殊召喚し、この効果で特殊召喚したこのカードはエンドフェイズまで、対象のモンスターと同名カードとして扱う‼︎おいで、複写機塊コピーボックル‼︎」

 

 

〈複写機塊コピーボックル〉☆1 機械族 闇属性

DEF0

 

 

複写機塊コピーボックル→ 電幻機塊コンセントロール

 

 

フィールドにカメラの姿をしたモンスターが現れたかと思うと、そのモンスターはコンセントロールの写真を撮り、その写真を自身に貼りつけてコンセントロールに姿を変える。

 

「さらに電幻機塊コンセントロールの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、自分フィールドに他の電幻機塊コンセントロールが特殊召喚された場合にデッキから電幻機塊コンセントロール1体を特殊召喚する‼︎」

 

 

〈電幻機塊コンセントロール〉☆1 機械族 闇属性

DEF100

 

 

コンセトロールがコンセトロールを呼び、私のフィールドが一気にモンスターで埋め尽くされる。

 

「モンスターを展開してきたわね。さあ、ここからどう来るかしら?」

 

「こうします‼︎導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

「またリンク召喚ね」

 

「召喚条件はモンスター2体‼︎私は電幻機塊コンセントロールと電幻機塊コンセントロールとなった複写機塊コピーボックルをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク2‼︎プロキシードラゴン‼︎」

 

 

〈プロキシードラゴン〉LINK 2 サイバース族 光属性

ATK1400 ←→

 

 

コンセントロールの姿がサーキットに消え、代わりに現れたのは白い身体をした機械の竜。

 

「次です‼︎魔法カード、貪欲な壺‼︎墓地に存在するクリバンデット、ワタポン、魔轟神ルリー、クリボルト、電幻機塊コンセントロールをデッキに戻してシャッフルし、カードを2枚ドローします‼︎よし、このカードは手札から攻撃表示で特殊召喚できる‼︎おいで、ジェスターコンフィ‼︎」

 

 

〈ジェスターコンフィ〉☆1 魔法使い族 闇属性

ATK0

 

 

現れたのは球に乗った道化師のモンスター。

 

「私はレベル1のジェスターコンフィと電幻機塊コンセントロールでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」

 

「ランク1のエクシーズ召喚ね」

 

コンフィとコンセントロールが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして、渦が弾けると、舞い降りたのは黒の翼を持つ太々しい小鳥。

 

「あらゆるものを受け流す小さな暴君‼︎キキナガシ風鳥‼︎」

 

 

〈キキナガシ風鳥〉★1 鳥獣族 風属性

DEF0

 

 

「そしてこれが最後のピース‼︎墓地に存在するジェットシンクロンの効果発動‼︎手札を1枚墓地に送り、墓地からこのカードを特殊召喚する‼︎ただし、この効果で特殊召喚したこのカードはフィールドから離れた場合、除外される‼︎おいで、ジェットシンクロン‼︎」

 

 

〈ジェットシンクロン〉☆1 機械族 炎属性

DEF0

 

 

現れたのは小さなジェット機のような機械のモンスター。

 

現れたジェットシンクロンは嬉しそうに私の周りを飛び回る。

 

「ジェットシンクロンが最後のピース?そんな不揃いなモンスター達で何をする気なの?」

 

私のフィールドに並んだモンスターを見て困惑するお母さん。

 

確かに、私のフィールドに並んだモンスター達にはほとんど統一性はない。

 

だけど、統一性がないことが、今の私には大事なピース。

 

フィールドに揃った6体のモンスターを見て、私は目を閉じて1つ深呼吸をすると、胸に手を当ててその言霊を口にする。

 

「すー………はー………いきます‼︎導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

「ここでまたリンク召喚?」

 

私の目の前に巨大なサーキットが展開される。

 

さあ………あなたの力、存分に見せつけちゃおう‼︎

 

「召喚条件は属性が異なるモンスター3体以上‼︎私は闇属性、ダークナイト@イグニスター、光属性、プロキシードラゴン、水属性、ヒヤリ@イグニスター、地属性、ドシン@イグニスター、風属性、キキナガシ風鳥、そして炎属性、ジェットシンクロン、属性の異なる6体のモンスターをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

「なんですって⁉︎」

 

私のフィールドにいたモンスター達が次々とサーキットの中に飛び込んでいくと、サーキットから今まで見たことが無い程の光りが溢れ出す。

 

「世界を作りし六大元素‼︎その力、今再び 1つに束、混沌の世界に愛を示せ‼︎」

 

サーキットが砕け散り、サーキットの中に溜まっていた光りが世界を照らすと、その輝きの中から現れたのは巨大な鎌を手にした生まれたての超越神。

 

「おいで、善悪を超越し、永愛を誓う現人神‼︎リンク6‼︎ジアライバルサイバース@イグニスター‼︎」

 

 

〈ジアライバルサイバース@イグニスター〉LINK 6 サイバース族 闇属性

ATK0 ↙︎←↑↓→↘︎

 

 

「ジアライバルサイバース@イグニスター………リンク6のモンスターですって⁉︎」

 

「さあ、あなたの力をお母さんに見せてあげよう‼︎ジアライバルサイバース@イグニスターの永続効果、オールラブブレイジング‼︎このカードの元々の攻撃力は、このカードのリンク素材としたモンスターの数×1000ポイントの数値になる‼︎」

 

「なっ⁉︎」

 

「ジアライバルサイバース@イグニスターのリンク素材となったモンスターは6体‼︎よってその攻撃力は………‼︎」

 

 

ジアライバルサイバース@イグニスター

ATK0→6000

 

 

「攻撃力6000ですって⁉︎」

 

「さらにジアライバルサイバース@イグニスターのもう1つの永続効果、アルティメットリジェクションにより、このカードは他のカードの効果を受けません‼︎」

 

「っ⁉︎完全耐性まで持っているの⁉︎」

 

「まだこれで終わりじゃありません‼︎ 六花聖ティアドロップを対象にジアライバルサイバース@イグニスターの効果発動‼︎ジャッジメントエクスキューショナー‼︎1ターンに 1度、このカード以外のフィールドのモンスター 1体を対象としてそのモンスターを破壊し、このカードのリンク先となる自分フィールドにサイバース族・闇属性・レベル 1・攻守0の@イグニスタートークン 1体を特殊召喚する‼︎」

 

「破壊効果まで⁉︎っ、そう好き勝手はさせないわ‼︎チェーンして六花聖ティアドロップをリリースし、リバースカードカードオープン‼︎罠発動、六花深々‼︎同名カードは 1ターンに 1枚しか発動できず、このカードは自分フィールドの植物族モンスター 1体をリリースして発動する事もできるわ。自分の墓地から六花モンスター 1体を選んで守備表示で特殊召喚し、さらにモンスターをリリースしてこのカードを発動した場合、さらに自分の墓地から植物族モンスター 1体を選んで守備表示で特殊召喚するわ‼︎墓地より蘇りなさい、六花精プリム‼︎ローンファイアブロッサム‼︎」

 

 

〈六花精プリム〉☆4 植物族 水属性

DEF1800

 

 

〈ローンファイアブロッサム〉☆3 植物族 炎属性

DEF1400

 

 

「っ、ローンファイアブロッサムが………だけどこちらも、出ておいで、@イグニスタートークン‼︎」

 

 

〈@イグニスタートークン〉☆1 サイバース族 闇属性

DEF0

 

 

ジアライバルが放った破滅の極光をかわすように、ティアドロップの身体が雪のように溶け、溶けて生まれた水の中からプリムとローンファイアが芽吹く。

 

しかし、芽吹いた2つの花を観察するように私のフィールドにも水玉のような球体のモンスターが現れた。

 

「避けられちゃいましたけど、勝負はここからです‼︎導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

私が正面に手をかざすと、再び目の前に巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件はレベル4以下のサイバース族モンスター1体。私は@イグニスタートークンをリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン。リンク召喚‼︎希望の詰め手‼︎リンク1‼︎リングリボー‼︎」

 

 

〈リングリボー〉LINK1 サイバース族 闇属性

ATK300 ↙︎

 

 

@イグニスタートークンがサーキットに吸い込まれると、代わりにリンクリボーの目付きを鋭くしたような青い球体のモンスターが飛び出してくる。

 

リングリボーには相手が罠カードを発動した時、自身をリリースしてその効果を無効にし除外する効果がある。

 

これでお母さんの罠を封じることができる‼︎

 

「バトル‼︎ジアライバルサイバース@イグニスターで金華猫を攻撃‼︎攻撃宣言時、速攻魔法、アクションマジック-フルターン‼︎このターン、モンスター同士の戦闘で発生するお互いの戦闘ダメージは倍になります‼︎」

 

「っ⁉︎それで一気に決着をつけるってわけね」

 

「これで決まりです‼︎お願い、ジアライバルサイバース@イグニスター‼︎暁光のフォーザフューチャー‼︎」

 

ジアライバルが鎌を構えると、鎌が眩い光に包まれていく。

 

鎌を光が完全に包み込み、ジアライバルが鎌を振り向くと、光の本流が放たれ、凍り付いていた金華猫ごとお母さんを呑み込んだ。

 

「これで………」

 

「甘いわよ、遊花。忘れてないかしら、私達がどんな子達と共に戦っているのかを。手札から、クリボーの効果発動‼︎ダークエンヴェロップ‼︎相手モンスターが攻撃した場合、そのダメージ計算時にこのカードを手札から捨てて発動できる。その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージを0にする‼︎」

 

「っ⁉︎」

 

光の本流が消えると、お母さんを庇うようにクリボーが立ち塞がり、その攻撃を受け止めて粒子になって消えていく。

 

そうだった。

 

元々、私が使っているデッキはお母さんが昔に使っていたデッキが元になっている。

 

そんなお母さんなら、クリボーがデッキの中に入っていても不思議じゃない。

 

マズい、こうなると今度はリングリボーの攻撃力の低さが仇に………‼︎

 

「っ、メインフェイズ2、墓地に存在するシャッフルリボーンの効果発動‼︎自分フィールドのカード1枚を対象としそのカードを持ち主のデッキに戻してシャッフルし、その後自分はデッキから1枚ドローする。ただしこのターンのエンドフェイズに、自分の手札を1枚除外する‼︎私はフィールドのリングリボーをEXデッキに戻し、カードを1枚ドローする‼︎」

 

「流石にフィールドから逃す手段は持ってたようね」

 

「私はカードを2枚伏せてターンエンド‼︎」

 

「ならエンドフェイズ、墓地に存在する六花のひとひらの効果発動‼︎このカードが墓地に存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、または自分フィールドのモンスターが植物族モンスターのみの場合、相手エンドフェイズにこのカードを特殊召喚する‼︎再び咲きなさい、六花のひとひら‼︎」

 

 

〈六花のひとひら〉☆1 植物族 水属性

DEF0

 

 

遊花 LP400 手札0

 

ー▲▲ーー ー

ーーーーー

□ ☆

□□□□○

▲ー△△▲ ー

 

愛花 LP8000 手札 1

 

 

「さっきのはちょっとヒヤッとしたわ。強くなったわね、遊花」

 

「………そう、かな?私、強くなれたかな?」

 

「ええっ、あなたはとても強くなったわ。どんなに辛いことがあっても、その逆境を耐え、乗り越えて希望を掴み取る強さを手に入れた。あなたはもう、守られるだけの儚い蕾じゃない。たくさんの出会いを経験して立派に咲き誇ることができる強さを手に入れた。それが、お母さんにはとても誇らしいの」

 

「っ‼︎お母、さん?」

 

柔らかい笑みを浮かべるお母さん。

 

だけど、その言葉は夢の中の私じゃなくて、確かに現実の私に向けられている気がして………

 

「遊花。あなたはもう、どんなことがあっても真っ直ぐに進んでいくことができる。そうよね?」

 

「………うん‼︎私はもう、何があっても諦めることだけはしないって、師匠に、そして私自身に誓ったんだから‼︎」

 

「………その言葉を聞いて安心したわ。あなたはもう、私達に守られていたあなたじゃないのね」

 

そういうと、お母さんはとても嬉しそうに、そしてどこか楽しそうな笑みでデッキの上のカードに手を置く。

 

「だからこそ、これはあなたへの選別。愛する愛娘である遊花に贈る、私からの手向のデュエル。しっかりと、その胸に刻み込みなさい‼︎私のターン、ドロー‼︎森羅の姫芽宮の効果発動‼︎スプラウトホープ‼︎オーバーレイユニットを1つ取り除き、自分のデッキの一番上のカードをめくる‼︎デッキの上からめくられたのは装備魔法、ストイックチャレンジ‼︎手札に加えるわ‼︎」

 

「っ⁉︎ストイックチャレンジ⁉︎」

 

「さらにローンファイアブロッサムの効果発動‼︎私は森羅の姫芽宮をリリースしてデッキから咲き誇りなさい、六花精スノードロップ‼︎」

 

 

〈六花精スノードロップ〉☆8 植物族 水属性

DEF2600

 

 

ローンファイアに導かれて現れたのは白いドレスに身を包んだ花の精。

 

現れたスノードロップは私を見て嬉しそうに手を振り、その姿を見て私は思わず笑顔を浮かべてしまう。

 

「わぁ、六花精スノードロップ‼︎」

 

「ふふっ、遊花は本当にスノードロップが好きね」

 

キラキラと目を輝かせる私を見て微笑ましい笑みを浮かべるお母さん。

 

スノードロップ。

 

私が1番好きな花の名前を持つ六花精。

 

スノードロップは可憐な草姿に白い下向きの花を1輪咲かせ、厳しい冬を超え、春を告げる花の名前だ。

 

その花言葉は、『慰め』、『慈愛』、『恋の最初のまなざし』、そして、『逆境の中の希望』。

 

厳しい冬を耐え凌ぎ、希望に満ちた春を告げるその花が、私は大好きなのだ。

 

とはいえ、その姿を見れたことを喜んでいるわけにはいかない。

 

何故なら、お母さんにとっての希望となるその花が牙を向くのは私なのだから。

 

「まずは六花精スノードロップを対象に六花精プリムの効果発動‼︎六花精スノードロップのレベルをターン終了時まで2つ上げる‼︎」

 

「六花精スノードロップのレベルを?」

 

 

六花精スノードロップ

☆8→10

 

 

プリムの力を得て、スノードロップのレベルが10に上がる。

 

「まずはこうよ‼︎私はレベル4、森羅の花卉士ナルサスと六花精プリムでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」

 

ナルサスとプリムが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして、渦が弾けると、舞い降りたの小さく可憐な花の精。

 

「逆境を耐えし強き乙女よ‼︎その生命で希望を紡げ‼︎ランク4‼︎六花聖ストレナエ‼︎」

 

 

〈六花聖ストレナエ〉★4 植物族 水属性

ATK2000

 

 

「そして自身を対象に六花精スノードロップの効果発動‼︎自分フィールドの植物族モンスター 1体を対象として自分フィールドの全ての植物族モンスターのレベルはターン終了時まで対象のモンスターのレベルと同じになる‼︎六花精スノードロップのレベルは10‼︎よって私のフィールドの植物属モンスターは全てレベル10になる‼︎」

 

「えっ⁉︎」

 

 

六花精スノードロップ

☆8→10

 

 

ローンファイアブロッサム

☆3→10

 

 

六花のひとひら

☆1→10

 

 

スノードロップの力によりお母さんのモンスターのレベルが全て10になる。

 

レベルを合わせたこととお母さんの今までのデュエルからエクシーズ召喚を狙っているのはわかるけど、お母さんが使っている植物族はEXデッキに属するモンスターが非常に少なく、ランク10のモンスターなんていなかったハズだ。

 

一体何を狙って………

 

「その表情は私が何を狙っているか分からないって顔ね。いい、遊花。ことデュエルにおいて、常識に囚われてはいけないのよ‼︎私はレベル10となった六花精スノードロップ、ローンファイアブロッサム、六花のひとひらでオーバーレイ‼︎3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」

 

スノードロップ、ローンファイア、ひとひらが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして、渦が弾けると、舞い降りたの次元を越える巨大ロボ。

 

「正義の心は永久不滅‼︎希望は大きく燃え滾る‼︎ランク10‼︎超次元ロボギャラクシーデストロイヤー‼︎」

 

「ええっ⁉︎」

 

 

〈超次元ロボギャラクシーデストロイヤー〉★10 機械族 光属性

ATK5000

 

 

お母さんが呼び出した巨大なモンスターに思わず目を見開く。

 

まさかお母さんのデッキからこんなロボットが出てくるなんて⁉︎

 

「超次元ロボギャラクシーデストロイヤーは 1ターンに 1度、このカードのオーバーレイユニットを 1つ取り除いて相手フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。そのこの効果の発動に対して、相手は魔法・罠カードを発動できないわよ?」

 

「っ、リバースカードオープン‼︎罠発動、無限泡影‼︎相手フィールドの表側表示モンスター 1体を対象としてそのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする‼︎さらにセットされていたこのカードを発動した場合、さらにこのターン、このカードと同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される‼︎超次元ロボギャラクシーデストロイヤーの効果を無効にし、増草剤の効果を無効にする‼︎」

 

無限泡影がギャラクシーデストロイヤーと増草剤の効果を無効化する。

 

使わされているのは分かってるけど、チェーンできずに破壊されるなら使うしかない。

 

「行くわよ‼︎装備魔法、ストイックチャレンジを超次元ロボギャラクシーデストロイヤーに装備‼︎オーバーレイユニットを持っているエクシーズモンスターにのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力は自分フィールド上のオーバーレイユニットの数×600ポイントアップし、相手モンスターとの戦闘によって相手ライフに与える戦闘ダメージは倍になる‼︎ただし、装備モンスターは効果を発動できず、このカードは相手のエンドフェイズ時に墓地へ送られ、このカードがフィールド上から離れた時、装備モンスターを破壊する。私のフィールドには超次元ロボギャラクシーデストロイヤーの3つのオーバーレイユニットと六花聖ストレナエの2つのオーバーレイユニット、合計5つのオーバーレイユニットがあるわ‼︎よって、超次元ロボギャラクシーデストロイヤーの攻撃力は………」

 

 

超次元ロボギャラクシーデストロイヤー

ATK5000→8000

 

 

「攻撃力………8000⁉︎」

 

「バトルよ‼︎超次元ロボギャラクシーデストロイヤーでジアライバルサイバース@イグニスターを攻撃‼︎ギャラクシーブレイカー‼︎」

 

「っ、迎え撃って‼︎ジアライバルサイバース@イグニスター‼︎暁光のフォーザフューチャー‼︎」

 

ジアライバルが鎌を振り向き光の本流を放つが、ギャラクシーデストロイヤーは光のほんりを跳ね除けてジアライバルに迫り、その身体を拳で貫き、爆風が私に迫る。

 

このダメージを受けたら私の負け‼︎

 

「リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎ガードブロック‼︎相手ターンの戦闘ダメージ計算時にその戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、自分のデッキからカードを1枚ドローする‼︎」

 

私の前に見えない障壁が現れ、爆風から私の身体を守る。

 

「しっかりと防いできたわね。だけど、私の攻撃はまだ終わってないわ‼︎六花聖ストレナエでダイレクトアタック‼︎ブロッサムシャワー‼︎」

 

「まだ………終わりません‼︎攻撃宣言時、手札から虹クリボーの効果発動‼︎このカードをそのモンスターに装備し、そのモンスターは攻撃することが出来ません‼︎レインボーガード‼︎」

 

私の手札から虹色の角を持つ球体が現れてストレナエが放った花吹雪を抑え込む。

 

もうお母さんに攻撃できるモンスターはいない。

 

防ぎきった‼︎

 

そう私が気を抜きそうになったところでーーー

 

「流石ね、だけど。甘いわよ、遊花。リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎ワンダーエクシーズ‼︎その効果により自分フィールド上のモンスターでエクシーズ召喚を行うわ‼︎」

 

「えっ⁉︎」

 

ーーーお母さんの言葉が重く響いた。

 

「私は超次元ロボギャラクシーデストロイヤー1体でオーバーレイ‼︎1体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築‼︎エクシーズチェンジ‼︎」

 

ギャラクシーデストロイヤー光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けるとそこから現れるのは巨大な砲塔を持った列車。

 

「圧倒的な愛の化身‼︎ランク11‼︎超弩級砲塔列車ジャガーノートリーベ‼︎」

 

 

〈超弩級砲塔列車ジャガーノートリーベ〉★11 機械族 地属性

ATK4000

 

 

「ここにきて、ランク11のエクシーズモンスター⁉︎」

 

私には手札もセットカードもなく、墓地から起動できるカードもない。

 

この攻撃は、避けられない。

 

「………私の、負けかぁ」

 

「ええ、お母さんは強いのよ。まだ遊花に追い越される訳にはいかないわ。超弩級砲塔列車ジャガーノートリーベでダイレクトアタック‼︎ジャガーノートラッシュ‼︎」

 

ジャガーノートリーベの砲身が私の方を向き、その砲身から何発ものエネルギー弾が放たれる。

 

いくつものエネルギー弾が私を呑み込もうとした時、私の口から漏れたのは。

 

「でも、やっぱり勝って、お母さん達を安心させてあげたかったなぁ………」

 

そんな、懺悔の念だった。

 

 

遊花 LP400→0

 

 

ーーーーーーー

 

 

デュエルが終わり、立体映像が消えていく中で不意に私の意識が遠のきはじめる。

 

夢が終わり、目が醒めようとしているのが、はっきりとわかる。

 

「っ………お母さん‼︎………お父さん‼︎」

 

薄れゆく意識を必死に繋ぎ止め、お母さん達を呼ぶ。

 

「私は………もう大丈夫‼︎こんな私を、優しく見守ってくれる人がいる‼︎こんな私と、肩を並べてくれる親友がいる‼︎こんな私に、期待をかけてくれる先パイがいる‼︎だから、私はもう、大丈夫‼︎どんなことがあっても、負けない‼︎平気、へっちゃらだから‼︎だから………‼︎」

 

私は………目から溢れ出る何かを感じながらも、精一杯の笑顔を浮かべ、口を開く。

 

「だから………いってきます(おやすみなさい )、お母さん‼︎お父さん‼︎」

 

そんな私の言葉に、お母さん達は確かに笑顔を浮かべてーーー

 

いってらっしゃい(おやすみなさい )、私達の可愛い遊花』

 

その言葉が耳に届と同時に、私の意識は完全に途絶えた。

 

 

ーーーーーーー

 

 

「………ん、あれ………この匂いは?」

 

目が覚めると、何故か近くからコーヒーの匂いがして、私はぼんやりとしたまま目を擦る。

 

そんな私の耳に響いたのは、とても温かな優しい声。

 

「お、起きたか、遊花」

 

「ふぇっ⁉︎」

 

近くから聞こえたその声に、私の意識が覚醒して声の聞こえた方を向くと、コーヒーを飲みながら優しい眼差しで私を見ている師匠がいた。

 

「珍しいな、遊花がリビングでうたた寝してるなんて。最近色々あったし、疲れが溜まってたのかもな」

 

「し、師匠⁉︎あ、だ、ダメです‼︎ちょっとだけ‼︎ちょっとだけ後ろを向いててください‼︎」

 

「えっ⁉︎あ、ああ、わかった」

 

私の慌てた声を聞き、師匠が後ろを向いてくれたのを見てから、自分の身嗜みを整える。

 

うぅ〜まさか眠ってるところを見られちゃうなんて、涎とか、出てなかったよね?変なところないよね?

 

時間を見ると、時刻はそろそろ17時になろうとしていたところだった。

 

そっか、私、庭の掃除をしている時にあまりにも日差しが気持ち良かったから、そのままお昼寝しちゃったんだ。

 

「も、もう大丈夫です。ごめんなさい、師匠」

 

「あ、ああ。別に構わない。確かにちょっとデリカシーにかけてたな、悪い」

 

「い、いえ、師匠が悪い訳じゃ………こんなところで眠っちゃった私が悪いんですし」

 

苦笑を浮かべる師匠を見て、私は恥ずかしくて縮こまる。

 

「随分幸せそうな顔をしてたけど、なにかいい夢でも見たのか?」

 

「………はい。とても、とても幸せな夢を見ました。温かくて、優しい、幸せな夢を」

 

「………そっか」

 

私の返答に、師匠は何も言わずに優しく私の頭を撫でてくれる。

 

子供扱いされてるみたいでちょっとだけ複雑だけど、それでも師匠が一生懸命私のことを考えてくれてるのが伝わってきて、思わず頬が綻ぶ。

 

ああ、やっぱり私は、師匠のことがーーー

 

「………なんてね」

 

「ん?何か言ったか、遊花?」

 

「えへへ、何でもないです………あれ?」

 

自分の考えに頬が熱くなり、思わず誤魔化すように笑って首を振ると、不意に視界に白い花が映った。

 

私が思わずそちらに視線を向けると、そこにあったのはーーー

 

「スノー………ドロップ」

 

そこにあったのは、可憐な草姿に白い下向きの花を1輪咲かせる、私が大好きな春告花。

 

その可憐な春告花が、綺麗に花瓶に飾られていた。

 

「ああ、その花か?俺が帰ってきたら、遊花がそれを握ったまま眠っててさ。大事そうに握ってたから飾ったんだが、悪かったか?」

 

「っ………いえ、すごく、すっごく嬉しいです‼︎」

 

師匠の言葉に私は思わず笑顔を浮かべて花瓶に飾られているスノードロップを見る。

 

そんな私を見て、師匠は不思議そうな表情を浮かべて口を開く。

 

「その花、好きなのか?」

 

「はい、とっても。とっても大切な花なんです。花言葉は、『慈愛』や『逆境の中の希望』っていうのがあって、厳しい冬を超え、希望に満ちた春を告げる優しいこの花が、私は大好きなんです」

 

「………そっか。慈愛に希望、か。なんか、遊花みたいな花だな」

 

「あぅ………えへへ、そんなこと言われると、少し照れちゃいます」

 

師匠の言葉に、私は思わず頬が緩む。

 

希望を告げるこの花みたいだと言われるのは、素直に嬉しい。

 

優しさに満ちた花言葉を持つ、希望の花。

 

『慰め』、『慈愛』、『逆境の中の希望』そして………『恋の最初のまなざし』。

 

「っ‼︎」

 

そこまで考えて、不意に師匠に視線が向いていたことに気づき、再び頬が熱くなる。

 

………この思いは、まだ秘めておこう。

 

私はまだ、そこまで私に自信が持てない。

 

だけど、いつかきっと、この思いに自信を持てる時がきたらーーー

 

「遊花ー‼︎晩ご飯はまだー?」

 

「桜、子供みたい………」

 

「し、仕方ないでしょ‼︎お腹空いたんだから‼︎」

 

「ふっ、賑やかだな、桜達は」

 

そんなことを考えていると、2階から賑やかな声が聞こえてきて、師匠が苦笑を浮かべる。

 

聞こえてきた声に私も思わずくすりと笑うと、リビングの机の上にあるお母さんとお父さんの写真が飾ってある場所を見る。

 

お母さん、お父さん。

 

いつも私を見守ってくれてありがとう。

 

お母さん達はいなくなって、寂しくなったこの家も、こんなに賑やかで、温かくなりました。

 

私は、もう大丈夫。

 

どんなことがあっても、優しいこの人達に貰った羽根で、私は翔んでいける。

 

だから、きっといつか、また会う日が来たら………

 

その時は、私の全てを、笑顔で報告ができるようにするから。

 

だから、いってらっしゃい(おやすみなさい )、お母さん、お父さん。

 




というわけで2周年記念の番外編でした。
1周年記念でもした『遊戯王Trumpfkarte』の最初期のプロットで組んでた設定を遊花視点からお送りしました。
遊花の両親である遊翼と愛花は初期設定では普通に生きているので、遊騎と遊花を鍛え導くキャラとして登場予定でした。
遊翼のデッキは初期設定の頃にはまだ登場してなかったシムルグを加えたLLデッキ。
愛花は普通の森羅の予定でしたが、六花というちょうどいいテーマが現れたのでそれを加えた六花森羅となりました。
今回遊花が好きな花として登場したスノードロップ。
実は遊花というキャラクターを作る際にモチーフにした花でもあります。
最初に遊花というキャラクターを作る際、優しく希望に満ちた子にしたいと思い、希望という言葉を使われてるものを色々調べているときに見つかったのがスノードロップという花でした。
今回の番外編でも説明された花言葉、『慰め』、『慈愛』、『逆境の中の希望』、『恋の最初のまなざし』はまさに私の描きたかったキャラクター像で、花言葉からつけたこと、そして遊戯王シリーズ特有の『遊』
という文字と合わせて違和感がなかったため、遊花は遊花という名前になり、遊花がつけている水色のリボンは涙の雫をイメージしてつけました。
なお、スノードロップには明るい花言葉とは裏腹に、ある逸話で死人に送られた花として死を連想され、『あなたの死んでいるところを見たい』という物騒な花言葉があったりもします。
さてさてそんな小話はこの辺にして今回はこの辺でお開き。
歩みが遅く、稚拙な作品ではありますが、これからも皆さまに楽しんでいただけるように精進して参りますので、これからも何卒よろしくお願いいたします。
ではでは〜
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。