遊騎のライバルキャラが登場?
そしていつもの遊戯王。
☆
「準備は出来たのか?」
「ん、問題なし。今日も蹴散らしてくる」
「………世界ランキング4位が言うと洒落にならないわね」
「闇先パイ、頑張ってください‼︎」
「頑張る。後輩に悪い報告は出来ない。速攻で終わらせる」
闇が引っ越してきて一夜が過ぎた栗原家前、俺達はそれぞれの行くべき場所に行くための準備を整え玄関前に出ていた。
現在はその中でも1番重要な仕事がある闇を全員で見送っている。
闇は相変わらずの無表情だが、雰囲気から確かな自信とやる気が伝わってくる。
「それにしても、案外ラフな格好をしてるのね?プロってそんなものなの?」
「………ぷっ」
「遊騎、笑わないで。私だって、本当はアレは着たくない」
闇の服装を見て、宝月がそんなことを口にする。
闇の今の服装は青白のボーダ―に白いパンツを合わているマリンスタイルという奴だ。
確かにこれで出てたらマシだろうが、普段闇がどんな格好でデュエルをしているのかを思い出し、思わず吹き出してしまう。
俺の反応に、闇はげんなりとし、何も知らない遊花と宝月は首を傾げる。
そして闇は少し嫌そうにしながら、仕方がなさそうに口を開いた。
「この服はあくまで私服で移動用。会場に行ったら、スポンサーの意向でスタイリストさんに着替えさせられる」
「着替えさせられるって、随分嫌そうな言い方だけど、どんな服を着てるのよ」
「………ゴスロリ」
嫌そうに呟く闇に、2人はうわぁという顔をした。
確かに闇の外見的にも性格的にも合っているとは思うが、本人のこの嫌がり方からどういう風に見られるのかを想像してしまったのだろう。
実際、プロ決闘者になると服装に関してもスポンサーの意向で決められることが非常に多く、会場で着替えることになるなんてざらにあることだ。
まあ、明らかに私服でデュエルするのもそれはそれで見栄えが悪いからなんだろうが、正直強制的に着替えさせられる側からしたら客寄せパンダにでもなった気分になる。
「あ、あの、闇先パイ。本当に頑張ってください」
「ん、大丈夫。デュエルの時には心に蓋をするから」
「そ、それはあんまり大丈夫じゃないのでは………」
「慣れれば大丈夫。それじゃあ、行ってくる」
そう言って、闇は駅の方に向いて歩いて行った。
おそらく、タクシーに乗って会場に行くだろう。
それを知らない為か、遊花が徒歩で移動していった闇を見て首を傾げた。
「闇さんは、歩いて会場に向かうんですか?」
「いや、タクシーだな。自分で運転するという選択肢がないからな」
「どうしてですか?」
「………どう見ても見かけが小学生な闇が車やバイクを運転して止められないと思うか?」
「あ、なんだか納得です」
「馬鹿なこと言ってないで、私達も行くわよ?あんまりのんびりしてると遅刻しちゃうし」
「あ、うん。それじゃあ師匠、行ってまいります‼︎」
「おう、頑張ってこいよ」
「はい‼︎」
「アンタも、仕事頑張りなさいよね」
「ああ」
そう言ってデュエルアカデミアに向けて歩き出す遊花達を見送り、俺もヘルメットを被りバイクに乗って走り出す。
さあ、今日も頑張りますかね。
ーーーーーーー
「ふぅ、やっぱり結構疲れるな」
午前中のやれることが一区切りつき、近くにあるコインロッカーから荷物を取り出してベンチで遊花が作った弁当を食べながら一息つく。
やりがいがある仕事だか、やはり外で長時間清掃を行うのは体力を食う。
特にもうじき夏だ。
その時のことを考えるとより一層げんなりとしてしまう。
「遊花の出る大会の件も考えないといけないしな………」
遊花をプロ決闘者にする段階で、俺が今1番考えてやらないといけないのはこのことだ。
遊花のデュエルに対する恐怖は、もうかなり治ってきている。
闇にだって怯まずに挑むことが出来たのだから、今ならどんな奴が相手だろうとデュエルすることができるだろう。
しかし、大会となると遊花は過去のトラウマと向き合わなければならなくなる。
つまり、自分が大会に出てしまうことで誰かが、何かが無くなってしまうのではという恐怖心。
正直、これを正面から受け止めて乗り越えろというのは酷な話だ。
俺も両親を失ってからプロ決闘者になるまでは大会には出れなかった。
大会に出る際に、どうしても両親が亡くなったことが思い出され、身体が震えた。
俺が乗り越えることが出来たのは、島さんという俺を受け入れてくれた新しい家族への恩義と、無くなりそうだった俺の1番大切な思い出の場所を守るため、勇気を振り絞って心を軋ませながらも無理をしたからだ。
荒療治といっても差し支えがないその方法を、遊花に使えるかと言えば微妙だし、使うつもりもない。
「何かあるハズだよな………同じ経験をしてきた俺だからこそ見つけられる何かが、きっと」
昨夜、闇と話した内容が思い返される。
まるで同じ人生を他の誰かで再現してるんじゃないかという程の類似。
これが本当に神って奴の仕業なら本気でぶん殴ってやりたい程だ。
でも、だからこそ俺は遊花のことを理解してやることが出来る。
「………ダメだ、今はまだ何にも浮かばねぇ」
俺は一息ついて弁当を片付ける。
もう少しで昼休憩も終わりだ。
後はまた仕事をしながら考えよう。
そんなことを思いながら荷物を持って立ち上がると、ベンチの下にカードが落ちてるのが見えた。
「ん?こんなもの落ちてたか?もしかして俺のカードが落ちたとか………」
そんなことを呟きながら、落ちていたカードを拾う。
その瞬間ーーー
「っ⁉︎ぐっ‼︎」
ーーーカードから何かが俺に向かって放たれた気がした。
その何かは俺の身体を巡り、俺の意識を薄れさせる。
「っ‼︎まずっ‼︎」
そのまま意識が持っていかれると思った瞬間、昨日闇から貰ったペンダントが黒く光った気がした。
するとら、今まで俺を襲っていた何かの感覚が完全に消え失せた。
「っ‼︎はぁ………はぁ………な、なんだったんだ、今の?」
俺は拾ってしまったそのカードを見る。
そのカードは今まで見たことがないモンスターだった。
しかし、このカードが今の現象を引き起こしたということだけは直感で理解出来た。
「おいおい、呪われたカードだって言うのか?こんなもの持ってるのも怖いが、放置も出来ないぞ?」
俺は拾ってしまったカードを眺めながらそんなことを呟く。
さっきの俺は何故だか分からないが助かった。
けど、偶然助かったとも考えにくいし、これを他の人間に渡して大丈夫だとも思えない。
「本当にどうするんだ、これ?渡すのも怖いし、手元において置くのも怖い。八方塞がりだ」
どうしようかと頭を抱えたそうになった時ーーー
『見つけたぞ』
「………は?」
ーーー後ろから何かの声がした。
振り向くと、そこには全身黒づくめの見るからに怪しい男が木の陰からこちらを見ていた。
黒の装甲のようなスーツに黒いヘルメットを被り、そのヘルメットによって声を変えているのか元の声もわからない。
体型から男ではあるようだが、それ以上のことは全くわからない見るからに怪しい男を見て、俺は荷物を持って後ずさる。
その男は木の陰から出てくると俺が拾ったカードを指差してヘルメット越しに言葉をかけてくる。
『そのカードを私に渡せ。そのカードは私のものだ』
「は?誰なんだアンタ一体?というか、渡せるわけないだろ。そんな見るからに怪しい格好している奴に。渡して欲しかったら最低でももっとまともな格好をしてから出直してこい」
俺の返答に黒づくめの男はデュエルディスクを起動させる。
そしてデュエルディスクを操作すると、急に辺りの風景が変化した。
昼間の静かな公園の姿は消え、辺りは闇に包まれ、草生い茂る星降る霊園になっていた。
「これは………フィールド魔法の転写?いや、でもこんなフィールド魔法見たことないし、立体映像のハズなのに草の感覚だって………あーもう、今日はなんだってんだ‼︎」
混乱する俺を前に男はデュエルディスクを俺に向けながら言う。
『このステージは私の才能で作り上げたものだ。このステージから出るには、私にデュエルで勝つしかない』
「っ、ならお前を倒せばいいだけだ‼︎」
そういって俺もデュエルディスクを構える。
それに対し、男は不気味な機械音のままで笑う。
『出来るかな、君に?』
「そんなの分かるか‼︎それでも、やらなきゃいけないんだよ‼︎」
『ククク、面白い。なら、見せて貰おうか、君の才能を』
『決闘‼︎』
遊騎 LP8000
黒い男 LP8000
ーーーーーーー
「先攻は俺だ‼︎俺は魔法カード、予想GUYを発動‼︎自分フィールドにモンスターが存在しない場合にこのカードは発動できる。デッキからレベル4以下の通常モンスター1体を特殊召喚する‼︎来い、クィーンズナイト‼︎」
〈クィーンズナイト〉☆4 戦士族 光属性
DEF1600
俺の前に現れたのは赤い鎧を身に纏った女性の騎士。
今回の相手は得体が知れない。
だからこそ、様子見なんてものはしない。
「さらに俺はキングスナイトを召喚‼︎」
〈キングスナイト〉☆4 戦士族 光属性
ATK1600
クィーンズナイトの横に並び立ったのは黄金の鎧を身に纏った騎士。
そしてクィーンズナイトとキングスナイトはお互いに剣を掲げて更なる騎士を呼ぶ。
「キングスナイトの効果発動‼︎自分フィールドにクィーンズナイトが存在し、このカードを召喚に成功した時、デッキからジャックスナイト1体を特殊召喚する‼︎集え、絵札の三銃士‼︎来い、ジャックスナイト‼︎」
〈ジャックスナイト〉☆5 戦士族 光属性
ATK1900
クィーンズナイトとキングスナイトの剣に合わせるように剣を掲げる青い鎧の騎士が現れる。
「全力で行く‼︎斬り開け‼︎運命に抗うサーキット‼︎」
俺がそういって手を前に突き出すと、俺の目の前に巨大なサーキットが現れる。
「召喚条件はカード名が異なる戦士族モンスター3体‼︎俺はクィーンズナイト、キングスナイト、ジャックスナイトの3体をリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」
絵札の三銃士がサーキットに吸い込まれていく。
そしてサーキットのリンクマーカーが輝くとサーキットの中から白銀の鎧を身に纏った騎士が現れた。
「リンク召喚‼︎運命と戦う孤高の騎士‼︎リンク3‼︎アルカナエクストラジョーカー‼︎」
〈アルカナエクストラジョーカー〉LINK3 戦士族 光属性
ATK2800 ↙︎ ↑ ↘︎
現れた銀色の騎士を見て、男が関心したように呟く。
『ほう、いきなりリンク3のモンスターを出してくるか』
「装備魔法、妖刀竹光をアルカナエクストラジョーカーに装備‼︎」
エクストラジョーカーの剣が禍々しい竹光に変わる。
お前には似合わないが、悪いが今は頼む。
「さらに魔法カード黄金色の竹光を発動‼︎自分フィールドに竹光と名のついた装備魔法が存在する場合に発動でき、デッキからカードを2枚ドローする‼︎カードを1枚伏せてターンエンドだ‼︎」
遊騎 LP8000 手札2
ー△▲ーー ー
ーーーーー
☆ ー
ーーーーー
ーーーーー ー
黒い男 LP8000 手札5
『私のターン、ドロー。フム、まずはこうしよう。速攻魔法、手札断殺。お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送り、その後、それぞれデッキから2枚ドローする』
「手札交換か………だが、墓地に送られた妖刀竹光の効果発動‼︎デッキから妖刀竹光以外の竹光カードをデッキから手札に加える‼︎この効果で手札に加えるのは黄金色の竹光だ‼︎」
『ほう、意外と抜け目がない男だな、君は。ならば私も墓地から罠カード、幻影翼の効果を発動だ。墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の幻影騎士団モンスター1体を特殊召喚する。ただし、この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。私は墓地から
〈幻影騎士団フラジャイルアーマー〉☆4 戦士族 闇属性
DEF2000
現れたのは青白い炎の身体を持った騎士。
幻影騎士団は俺も罠カードで使っているから分かる。
アイツは幻影騎士団デッキなのか?
そんな俺の予想は次のカードにより大きく外される。
『私は
「⁉︎幻影騎士団じゃない⁉︎」
〈星因士ベガ〉☆4 戦士族 光属性
ATK1200
現れたのは見たことがない琴のような形をした星の戦士。
『誰も幻影騎士団のデッキとは言ってない。そしてこの星因士は私の為だけに存在するカードだ。見られたことを光栄に思うがいい。星因士ベガの効果発動‼︎このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、手札から星因士ベガ以外のテラナイトモンスター1体を特殊召喚する。手札から
〈星因士ウヌク〉☆4 戦士族 光属性
ATK1800
次に現れたのは蛇使いのような星の戦士。
どうやらあの星因士というテーマは星座をモチーフにしているようだ。
『星因士ウヌクの効果発動‼︎このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから星因士ウヌク以外のテラナイトカード1枚を墓地へ送る。私はデッキから
そして男はモンスター達に手をかざす。
『私は3体のレベル4モンスター、星因士ウヌクと星因士ベガ、幻影騎士団フラジャイルアーマーでオーバーレイ。3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎』
ベガとウヌク、フラジャイルアーマーが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。
そして渦が爆けると、空から翼が生え、剣と光の輪を持つ光輝く戦士が舞い降りる。
『闇夜に輝く破滅の戦士‼︎
〈星輝士デルタテロス〉★4 戦士族 光属性
ATK2500
「成る程、テラナイトって言うのはエクシーズ召喚が主体のテーマか」
『頭の回転も速いようだ。もっと楽しませてくれたまえ。星輝士デルタテロスの効果発動‼︎オーバーレイユニットを1つ使い、1ターンに1度フィールドのカード1枚を対象とし、破壊する‼︎その騎士には消えて貰おうか。バーンコメット‼︎』
デルタテロスが持つ光の輪から隕石が現れ、エクストラジョーカーに降り注ぐ。
「させるか‼︎アルカナエクストラジョーカーの効果発動‼︎アボイドフェイト‼︎1ターンに1度、フィールドのこのカードまたはこのカードのリンク先のモンスターを対象とする、モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、そのカードと同じ種類の手札を1枚捨てることでその発動を無効にする‼︎俺は手札から
『そんな効果を持っていたか………』
エクストラジョーカーが隕石に向かって手をかざすと、隕石はエクストラジョーカーを避けて地面にぶつかった。
『ならば少し予定がズレるが仕方ない。バトルフェイズ。速攻魔法、ライバルアライバル』
「何⁉︎」
『その効果により自分・相手のバトルフェイズにモンスター1体を召喚する。私は
〈星因士リゲル〉☆4 戦士族 光属性
ATK1900
次に現れたのは宝石のように輝く星の戦士。
『星因士リゲルの効果発動。召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、フィールドのテラナイトモンスター1体を対象としてそのモンスターは、攻撃力が500ポイントアップする』
「っ、超えられるか」
『ただしこの効果を受けたモンスターはエンドフェイズに墓地へ送られる。私は星輝士デルタテロスの攻撃力を500ポイントアップする』
星輝士デルタテロス
ATK2500→3000
『バトル。星輝士デルタテロスでアルカナエクストラジョーカーを攻撃‼︎デルタブレイク‼︎』
「っ、迎え撃て‼︎ストレートフラッシュ‼︎」
空を高速で移動しながら何度も何度もデルタテロスがエクストラジョーカーに剣を振るう。
最初は対応できていたエクストラジョーカーだったがリゲルの支援により赤い光を纏い、スピードが上がったデルタテロスにその剣で斬られてしまった。
遊騎 LP8000→7800
ライフが少量だけ削られる、すると、連動するかのように俺の身体にも少しだけ痛みが走った。
「っ⁉︎今、痛みが………」
『気付いたか。このデュエルではライフが減ると実際の身体も傷つけられるのだよ。せめて大きなダメージには気をつけたまえ』
「なんだって⁉︎くっ、アルカナエクストラジョーカーの効果発動‼︎ユナイテッドリンク‼︎リンク召喚したこのカードが戦闘で破壊され、墓地へ送られた時、デッキから戦士族・レベル4の通常モンスター1体を特殊召喚し、デッキから戦士族・レベル4モンスター1体を手札に加える‼︎俺はデッキからクィーンズナイトを特殊召喚し、キングスナイトを手札に加える‼︎さらに戦闘ダメージを受けた時、H・Cサウザンドブレードの効果発動‼︎このカードが墓地に存在し、戦闘・効果で自分がダメージを受けた時、このカードを墓地から攻撃表示で特殊召喚する‼︎そして墓地に落ちた妖刀竹光の効果でデッキから折れ竹光を手札に加える」
〈クィーンズナイト〉☆4 戦士族 光属性
DEF1600
〈H・C サウザンドブレード〉☆4 戦士族 地属性
ATK1300
フィールドにクィーンズナイトとサウンドブレードが現れる。
それを見て、男は関心したように口を開く。
『ほぅ、勝利の為にダメージを恐れなかったか。なかなか肝が座っている』
「五月蝿えよ。さあ、俺の場にはクィーンズナイトとH・C サウザンドブレードがいるぜ」
『君のデッキで厄介なのはそこの通常モンスターだろう?ならば迷うことはない。星因士リゲルでクィーンズナイトを攻撃』
「まあ待てよ。もう少し選択肢をやるさ。速攻魔法、ライバルアライバル‼︎」
『何⁉︎』
「効果は言う必要はないな?その効果によりキングスナイトを召喚‼︎」
〈キングスナイト〉☆4 戦士族 光属性
ATK1600
クィーンズナイトの横に黄金の鎧を身に纏った騎士が再び並び立つ。
「キングスナイトの効果発動‼︎自分フィールドにクィーンズナイトが存在し、このカードを召喚に成功した時、デッキからジャックスナイト1体を特殊召喚する‼︎再び集え、絵札の三銃士‼︎来い、ジャックスナイト‼︎」
〈ジャックスナイト〉☆5 戦士族 光属性
ATK1900
『くっ、まさか私のターンに絵札の三銃士を揃えてくるとはな。モンスターが増えたことで攻撃対象の変更だ。星因士リゲルでH・C サウザンドブレードを攻撃‼︎ダイヤモンドスター‼︎』
リゲルが生み出したダイヤモンドの隕石がサウザンドブレードを押し潰す。
「っ、これぐらい………」
遊騎 LP7800→7200
『残ってしまうか………私はカードを1枚伏せ、エンドフェイズに星輝士デルタテロスは墓地に送られる。しかし、この瞬間、星輝士デルタテロスの効果発動‼︎メテオリインカネーション‼︎このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、手札・デッキからテラナイトモンスター1体を特殊召喚する‼︎』
「っ、アルカナエクストラジョーカーみたいなリクルート効果か」
『私はデッキから
〈星因士アルタイル〉☆4 戦士族 光属性
DEF1300
デルタテロスが墜落しながら粒子に変わっていく、しかしデルタテロスの身体が光輝くとデルタテロスの身体を少し小さくしたような星の戦士の姿に変わり、その戦士はそのまま地面に降り立った。
『まだ終わっていない。星因士アルタイルの効果発動‼︎このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、星因士 アルタイル以外の自分の墓地のテラナイトモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時までテラナイトモンスター以外の自分フィールドのモンスターは攻撃できない』
「っ、まだ増えるのか。というかその制約はデメリットにすらなってねぇよ」
『ククク、存分に恐れるがいい。私は墓地から星因士デネブを特殊召喚』
〈星因士デネブ〉☆4 戦士族 光属性
DEF1000
アルタイルが地面に剣を突き刺すと、地面から光の粒子が漏れ、その粒子は白鳥のような優雅な星の戦士に姿を変えた。
『星因士デネブの効果発動‼︎このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから星因士デネブ以外のテラナイトモンスター1体を手札に加える。私はデッキから星因士アルタイルを手札に加える』
「次のターン展開する準備まで行うとは抜け目がない………」
『当たり前さ。何故なら私は天才だからな。私はこれでターンエンド。さあ、君の力を最見せてみろ』
遊騎 LP7200 手札3
ーーーーー ー
ー◯□◯ー
ー ー
ー□◯□ー
ーー▲ーー ー
黒い男 LP8000 手札1
「俺のターン、ドロー‼︎」
俺は自分の手札を見て、どう動くかを考える。
やはりリンク召喚かエクシーズ召喚で一気に叩くべきか?
そう考えてフィールドを見ると奴の伏せカードが目に入り、そこで1つの可能性に思い至った。
さっきから奴の戦い方に、俺は凄い既視感を感じている。
奴の戦い方は何処か俺の戦い方に似ているのだ。
考え過ぎかも知れない。
だが、俺はこの予感を無視出来ない。
なら………
「俺はクィーンズナイトを攻撃表示に変更する」
クィーンズナイト
DEF1600→ATK1500
「そしてバトルだ‼︎クィーンズナイトで星因士デネブを攻撃‼︎」
『成る程、私の伏せカードを感じとったか。なら、ご期待に添えるとしよう。リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎ワンダーエクシーズ‼︎その効果により自分フィールド上のモンスターでエクシーズ召喚を行う‼︎』
「っ‼︎やはりバトルフェイズ中のモンスターの展開カード‼︎」
そして男はモンスター達に手をかざす。
『私は3体のレベル4テラナイトモンスター、星因士アルタイルと星因士デネブ、星因士リゲルでオーバーレイ。3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎』
アルタイルとデネブ、リゲルが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。
そして渦が爆けると、デルタテロスに似た白銀の戦士が舞い降りる。
『闇夜を照らす壊滅の戦士‼︎
〈星輝士トライヴェール〉★4 戦士族 光属性
DEF2500
『星輝士トライヴェールの効果発動‼︎パニッシュメントワームホール‼︎このカードがエクシーズ召喚に成功した場合、このカード以外のフィールドのカードを全て持ち主の手札に戻す‼︎』
「何⁉︎」
『消え去れ、絵札の三銃士‼︎』
トライヴェールが剣を振るうと空間が裂け、そこに絵札の三銃士が吸い込まれていった。
吸い込まれた絵札の三銃士は手札に戻ってくる。
このデッキで1番困ることはジャックスナイトが手札にくることだ。
こうなってしまうとほとんど使いようがない。
「っ、メインフェイズ2‼︎相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚することができる。来い、
〈H・C 強襲のハルベルト〉☆4 戦士族 地属性
DEF200
俺の前に現れたのはハルバードを持った紫の鎧を纏った戦士。
「さらに装備魔法、折れ竹光をH・C 強襲のハルベルトに装備‼︎魔法カード、黄金色の竹光を発動‼︎自分フィールドに竹光と名のついた装備魔法が存在する場合に発動でき、デッキからカードを2枚ドローする‼︎よし‼︎カードを1枚伏せて、魔法カード、手札抹殺‼︎お互いに手札を全て捨て、捨てた枚数と同じ枚数ドローする‼︎俺は4枚、お前は1枚捨ててドローだ」
『ほぅ、手札に戻ってしまった絵札の三銃士を有効に活用できるカードを引き当てたか』
よし、これならまだ動ける‼︎
「リバースカードオープン。魔法カード、闇の量産工場。墓地に存在する通常モンスター2体、クィーンズナイト2枚を手札に加える。そして
〈H・C エクストラソード〉☆4 戦士族 地属性
ATK1000
現れたのは銀色の鎧を身に纏った二刀流の戦士。
俺はその姿を確認してから、2体の戦士に手をかざす。
「俺は戦士族、レベル4のH・C 強襲のハルベルトとH・C エクストラソードでオーバーレイ‼︎2体の戦士族モンスターでオーバーレイネットワークを構築‼︎」
H・C 強襲のハルベルトとH・C エクストラソードが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。
そして渦が爆けると空から赤い鎧を着た馬に乗る弓兵が舞い降りた。
「エクシーズ召喚‼︎現れろ
〈HーC ガーンデーヴァ〉★4 戦士族 地属性
ATK2100
「まずはエクシーズ素材になったH・C エクストラソードの効果発動‼︎このカードを素材としてエクシーズ召喚したモンスターの攻撃力は1000ポイントアップする‼︎」
HーC ガーンデーヴァ
ATK2100→3100
ガーンデーヴァを赤いオーラが包んでいく。
『攻撃力3100か。中々のパワーだな』
「おまけにHーC ガーンデーヴァは1ターンに1度、レベル4以下のモンスターが特殊召喚された時にオーバーレイユニットを1つ使うことでそのモンスターを破壊できる。これ以上お前に特殊召喚は通させない」
『ククク、その程度のモンスターで本当に止めることが出来るかな?』
「さあな。俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ」
遊騎 LP7200 手札4
ーー▲ーー ー
ーーーーー
◯ □
ーーーーー
ーーーーー ー
黒い男 LP8000 手札1
『私のターン、ドロー………フム、今出来ることは少ないか。なら、星輝士トライヴェールの効果発動‼︎ポテンシャルパニッシュ‼︎オーバーレイユニットを1つ使い、相手の手札をランダムに1枚選んで墓地へ送る‼︎』
「っ⁉︎手札破壊か‼︎」
トライヴェールが剣を振るうと再び空間が裂け、その裂け目に俺の手札が吸い込まれていった。
『君にチャンスをやろう。精々活かしてみるといい。私はカードを1枚伏せてターンエンドだ』
遊騎 LP7200 手札3
ーー▲ーー ー
ーーーーー
◯ □
ーーーーー
ーー▲ーー ー
黒い男 LP8000 手札1
「俺のターン、ドロー‼︎」
今の奴のフィールドにはトライヴェールと伏せカードが1枚のみ。
ダメージが実際に襲ってくるデュエルなら、長期戦はマズイ。
ここはリスクを覚悟してでも短期決戦を狙う‼︎
「魔法カード、貪欲な壺を発動‼︎墓地に存在するアルカナエクストラジョーカーをEXデッキ、ジャックスナイトとキングスナイト2枚ずつをデッキに戻してシャッフルし、カードを2枚ドローする‼︎そしてクィーンズナイトを召喚‼︎」
〈クィーンズナイト〉☆4 戦士族 光属性
ATK1500
「バトル‼︎HーC ガーンデーヴァで星輝士トライヴェールを攻撃‼︎暴嵐の矢‼︎」
『迎え撃て‼︎星輝士トライヴェール‼︎スタードロップ‼︎』
ガーンデーヴァの弓矢の嵐に、トライヴェールは隕石を落として対応する。
しかし、その隕石の隙間を縫って放った弓矢がトライヴェールを撃ち抜き、トライヴェールが墜落した。
『星輝士トライヴェールの効果発動‼︎スターリインカネーション‼︎オーバーレイユニットを持つこのカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地のテラナイトモンスター1体を対象に、そのモンスターを特殊召喚する。私は墓地から星因士デネブを特殊召喚する』
〈星因士デネブ〉☆4 戦士族 光属性
ATK1500
『星因士デネブの効果発動‼︎このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから星因士デネブ以外のテラナイトモンスター1体を手札に加える。私はデッキから星因士アルタイルを手札に加える』
「だが、HーC ガーンデーヴァの効果発動‼︎オーバーレイユニットを1つ使い、相手フィールド上にレベル4以下のモンスターが特殊召喚された時、その特殊召喚されたモンスターを破壊する。裁きの神弓‼︎」
トライヴェールの姿が粒子に変わり、その粒子がデネブの姿に変わる。
しかし、デネブの姿に変えた瞬間ガーンデーヴァが弓矢でデネブを撃ち抜いた。
これで奴を守るモンスターはいない‼︎
「行け‼︎クィーンズナイトでダイレクトアタック‼︎クィーンズスラッシュ‼︎」
『くっ、これぐらい受けてやろう』
黒い男 LP8000→6500
クィーンズナイトに斬りつけられたが奴は平然としていた。
やはりあの装甲でダメージを軽減しているのだろう。
だが、それでも多少はダメージがあるハズだ。
「まだだ‼︎速攻魔法発動‼︎ライバルアライバル‼︎」
『まだ追撃が出来るか』
「このカードは自分・相手のバトルフェイズに発動でき、モンスター1体を召喚する‼︎来い、キングスナイト‼︎」
『‼︎』
〈キングスナイト〉☆4 戦士族 光属性
ATK1600
「そしてライバルアライバルで行われるのは特殊召喚ではなく召喚だ。よって、キングスナイトの効果発動‼︎クィーンズナイトが存在するため、三度集え、絵札の三銃士‼︎来い、ジャックスナイト‼︎」
〈ジャックスナイト〉☆5 戦士族 光属性
ATK1900
『1度ならず2度までもバトルフェイズ中に再び絵札の三銃士を揃えただと⁉︎』
「これが俺の騎士達の結束の力だ‼︎バトルフェイズ中の召喚により2体共攻撃する権利が残っている‼︎行け‼︎キングスナイトでダイレクトアタック‼︎キングススラッシュ‼︎」
『チッ、小賢しい』
黒い男 LP6500→4900
「追撃だ‼︎ジャックスナイトでダイレクトアタック‼︎ジャックススラッシュ‼︎」
黒い男 LP4900→3000
これ以上の追撃は出来ない。
だが、奴のライフを大きく削ることが出来た。
このままの勢いで攻めきる。
「俺はこれでターンエンド………」
『この瞬間、リバースカードオープン‼︎永続罠、リビングデッドの呼び声‼︎』
「何っ⁉︎」
『自分の墓地のモンスター1体を対象として、そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。ただし、このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊され、そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。私は墓地から星因士ベガを特殊召喚」
〈星因士ベガ〉☆4 戦士族 光属性
ATK1200
マズイ、ガーンデーヴァは既に使っている。
ここからの展開は止められない。
『星因士ベガの効果発動‼︎このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、手札から星因士ベガ以外のテラナイトモンスター1体を特殊召喚する。手札から星因士アルタイルを特殊召喚』
〈星因士アルタイル〉☆4 戦士族 光属性
ATK1700
『さらに星因士アルタイルの効果発動‼︎このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、星因士 アルタイル以外の自分の墓地のテラナイトモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時までテラナイトモンスター以外の自分フィールドのモンスターは攻撃できない。私は星因士ウヌクを特殊召喚』
〈星因士ウヌク〉☆4 戦士族 光属性
ATK1800
『星因士ウヌクの効果発動‼︎このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから星因士ウヌク以外のテラナイトカード1枚を墓地へ送る。私はデッキから星因士デネブを墓地に送る』
くっ、攻め急ぎ過ぎた。
これで返しのターン、確実にエクシーズ召喚がくる。
遊騎 LP7200 手札2
ーー▲ーー ー
ー◯◯◯ー
◯ ー
ー◯◯◯ー
ーー△ーー ー
黒い男 LP3000 手札1
『私のターン、ドロー。私もこのカードを使わせて貰おう。魔法カード、貪欲な壺。墓地に存在する星輝士トライヴェール、星輝士デルタテロスをEXデッキ、星因士リゲル、星因士アルタイル、星因士デネブをデッキに戻してシャッフルし、カードを2枚ドローする。ほぅ、丁度いいものを引いた。私は
〈幻影騎士団ダスティローブ〉☆3 戦士族 闇属性
ATK800
現れたのは黒いマントを被った戦士。
ここで再び幻影騎士団のモンスター?
『さらに自分フィールドに幻影騎士団モンスターが存在する場合、手札から
〈幻影騎士団サイレントブーツ〉☆3 戦士族 闇属性
DEF1200
次に出てきたのは茶色い帽子を被った戦士。
これは、止めざるをえない。
「HーC ガーンデーヴァの効果発動‼︎オーバーレイユニットを1つ使い、相手フィールド上にレベル4以下のモンスターが特殊召喚された時、その特殊召喚されたモンスターを破壊する。裁きの神弓‼︎」
ガーンデーヴァの弓矢がサイレントブーツを撃ち抜く。
しかし、奴は気にした様子を見せない。
『墓地に存在する幻影騎士団フラジャイルアーマーの効果発動‼︎手札にある墓地のこのカードを除外し、手札の幻影騎士団カードまたはファントム魔法・罠カード1枚を墓地へ送り、デッキから1枚ドローする。私は手札から幻影霧剣を墓地に送り1ドロー。さらに今、墓地に送った幻影霧剣の効果発動‼︎墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の幻影騎士団モンスター1体を対象として特殊召喚する。ただしこの効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。私は幻影騎士団サイレントブーツを特殊召喚する』
〈幻影騎士団サイレントブーツ〉☆3 戦士族 闇属性
DEF1200
再び現れるサイレントブーツ、これでレベル3モンスターが2体。
『私はレベル3、幻影騎士団サイレントブーツと幻影騎士団ダスティローブでオーバーレイ‼︎2体の戦士族モンスターでオーバーレイネットワークを構築‼︎』
サイレントブーツとダスティローブが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。
そして渦が爆けると空から漆黒の馬に乗る亡霊の騎士が舞い降りた。
『全てを砕く亡霊の剣‼︎幻影騎士団ブレイクソード‼︎』
〈幻影騎士団ブレイクソード〉★3 戦士族 闇属性
ATK2000
『幻影騎士団ブレイクソードの効果発動‼︎クラッシュスラッシュ‼︎オーバーレイユニットを1つ使うことで自分及び相手フィールドのカードを1枚ずつ対象とし、そのカードを破壊する‼︎私は幻影騎士団ブレイクソードと君のセットカードを破壊しよう』
「くっ、リバースカードオープン‼︎罠発動、ダメージダイエット‼︎このターン自分が受ける全てのダメージは半分になる‼︎」
『フリーチェーンのカードだったか、まあいいだろう。幻影騎士団ブレイクソードの更なる効果発動‼︎ソルジャーリバイバル‼︎エクシーズ召喚されたこのカードが破壊された場合、自分の墓地の同じレベルの幻影騎士団モンスター2体をレベルを1つ上げて特殊召喚する‼︎ただし、この効果の発動後、ターン終了時まで自分は闇属性モンスターしか特殊召喚できない。甦れ、幻影騎士団サイレントブーツ、幻影騎士団ダスティローブ‼︎』
〈幻影騎士団サイレントブーツ〉☆3→4 戦士族 闇属性
DEF1200
〈幻影騎士団ダスティローブ〉☆3→4 戦士族 闇属性
ATK800
ブレイクソードの姿が闇に溶け、代わりにサイレントブーツとダスティローブの姿が現れる。
これでレベル4モンスターは5体。
だが、奴のテラナイトは光属性のハズ、これ以上どんなモンスターが出てくるというんだ?
そんな疑問を浮かべる俺に、奴は機械越しでも分かる程愉快そうな声で笑った。
『君に見せてやろう。私の才能の結晶を』
「才能の結晶だと?」
『私はフィールドにいる戦士族、レベル4モンスター5体でオーバーレイ‼︎』
「⁉︎5体でのエクシーズ召喚だって⁉︎」
『5体の戦士族モンスターでオーバーレイネットワークを構築‼︎エクシーズ召喚‼︎』
奴の言葉に奴のモンスター達が光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。
そして渦が爆けるとそこには圧倒的存在感を放つ巨大な槍を持つ白銀の騎士。
『終焉を導く槍よ‼︎今その全てを拒絶せよ‼︎現れろ‼︎No.86
〈No.86HーC ロンゴミアント〉★4 戦士族 闇属性
ATK1500
「No.86?俺が知らないHーC………だと?」
『フッ、君が知らないのは当然さ。このカードは闇のカードを研究し、既存のカードをベースとして変容させた、私の才能を注いで作り上げた新しいカードだからな‼︎』
「闇のカード?いや、それよりもお前が作ったカードだって⁉︎」
『そう、私の才能があれば新しいカードを作り上げることなど造作もないのだよ。まあ、まだこのカードは参考にしたNo.としての性質が強く現れ過ぎていて、制御が難しいものだがな。だからこそ、完璧に仕上げるために、君が先程手に入れた闇のカードが欲しいのだよ』
奴の言ってることは半分以上分からないが、とりあえず俺が拾ったカードと今召喚されたモンスターがとてもヤバいものだということは理解できた。
「だが、5体のモンスターを素材にした割には大分弱っちいんじゃないか?」
『フッ、このモンスターの真価はその素材の数にあるのだよ。No.86HーC ロンゴミアントはオーバーレイユニットの数によって様々な効果を得ていくモンスターなのだよ。1つ以上で戦闘破壊されず、2つ以上で攻撃力・守備力は1500ポイントアップし、3つ以上でこのカードはこのカード以外の効果を受けず、4つ以上で相手はモンスターを召喚・特殊召喚できなくなり、5つ以上で1ターンに1度、相手フィールドのカードを全て破壊できる‼︎』
No.86HーC ロンゴミアント
ATK1500→3000
「なんだって⁉︎なんだそのインチキ効果⁉︎」
『安心したまえ。君のエンドフェイズには1つずつオーバーレイユニットは取り除かれていくさ。最も、それまで君が生きている保証はないがね』
「っ‼︎」
『さあ、性能テストの時間だ。No.86HーC ロンゴミアントの効果発動‼︎相手フィールドのカードを全て破壊する‼︎オーバーデストロイ‼︎』
ロンゴミアントがその槍を振るうと、槍の先から衝撃波が生み出され、絵札の三銃士とガーンデーヴァが跡形もなく吹き飛ばされてしまった。
『さあ、バトルだ‼︎No.86HーC ロンゴミアントでダイレクトアタック‼︎ディスペアジャベリン‼︎』
「っ‼︎ぐあぁぁぁ‼︎」
遊騎 LP7200→5700
ロンゴミアントが投げた槍が俺の足を貫き、俺はその場に崩れ落ちる。
ダメージダイエットによりダメージが半分になっているハズなのにその痛みは今までに受けたモンスターのダメージの比ではなかった。
『私はカードを1枚伏せてターンエンドだ。さあ、モルモットとして頑張ってくれたまえ』
嘲笑うような機械音が響く。
ロンゴミアントの攻撃は、これ以上受けちゃダメだ。
だが、俺は今召喚と特殊召喚を封じられている。
おまけにロンゴミアントは効果を受けない。
俺は本当に耐えきることが出来るのか?
遊騎 LP5700 手札2
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ー ◯
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黒い男 LP3000 手札0
次回予告
ロンゴミアントの強力な効果と実体化するダメージにより遊騎の身体は限界を迎えようとしていた。
絶望的な状況、動かない身体、それでも諦めることだけは認めないと遊騎は力を振り絞る。
諦めない心、それが新しい力を導く。
次回 遊戯王Trumpfkarte
『騎士の証』
次回、決着です。
当小説のナンバーズは誰かの記憶ではなく普通の闇のカードの1枚です(普通の闇のカードってなんだ)。
そして今回出てきたロンゴミアントの設定ですが、既存テーマが存在してるのにそれのナンバーズがあるのも少し違和感があったので、ナンバーズを元にした人造ナンバーズということにさせて貰いました。
これからもそんな感じのカードが何枚か出てくるかもです。
ではでは〜