遊戯王Trumpfkarte   作:ブレイドJ

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今回も遊花のデュエル回。
今回は遊花のライバルキャラが登場です。
そして本来なら1話で終わらせる予定だったのですが、内容的にも文字数的にも分けた方がいいと思い、前後編に分かれてしまいました。
若干次回予告詐欺っぽくなってしまいすみません。
一応、ぎりぎり次回予告詐欺にならないような内容にはなってるハズ、うん。





第18話 引かれ合う絆

 

 

「ふーん、御子神と友達にねぇ」

 

「うん‼︎」

 

「御子神って友達とかそういうの気にしない奴だと思ってたんだけど………まあ、遊花が嬉しそうならいいわ。今度私にも紹介してよね」

 

「勿論だよ‼︎あとね、霊華さんも師匠の開く大会に誘おうと思うんだけど………」

 

「まあ、いつもの御子神を見てると結束のことも気にしなさそうだし、いいんじゃない?『Natural』の場所とかも話さないといけないと思うけど」

 

「あ、そっか‼︎それじゃあ放課後、皆で『Natural』に行ってみるとかどうかな?」

 

「私はいいけど、御子神の予定もちゃんと確認するのよ?」

 

「分かってるよ〜」

 

霊華さんとのデュエルが終わり、昼食を桜ちゃんと食べてから、次のデュエルまでの間、さっきのデュエルでのことについて話す。

 

ついつい笑顔が溢れてしまう私を見て、桜ちゃんは何処か呆れたような視線を向ける。

 

「全く、浮かれちゃって。それでデュエルの方で足元をすくわれても知らないわよ?」

 

「それはないよ。デュエルにはいつだって全力。そうじゃなかったら相手してくれる人に失礼だもん」

 

「だといいけど。私の時も、ちゃんと全力でくるのよ?」

 

「勿論。桜ちゃんには負けっぱなしだもん。試験では絶対に勝つからね‼︎」

 

「楽しみにしてるわ。まあ、私が勝たせて貰うけど」

 

『第3学年、出席番号98番、栗原遊花さん。至急第4フィールドへお越しください』

 

そんな話をしていると、再び私を呼び出すアナウンスが流れた。

 

今日のデュエルはこれで最後。

 

最後のデュエルも、全力で頑張ってこないとね。

 

「それじゃあ行ってくるね、桜ちゃん」

 

「はいはい、また見ててあげるから、不甲斐ないデュエルはしないでよ?」

 

「うん‼︎桜ちゃんにも楽しんで貰えるように頑張るね‼︎」

 

「………いや、4種類の召喚方法を使いこなしてた時点で十分楽しませて貰ってるわよ」

 

何かを呟く桜ちゃんと別れ、私は指定されたフィールドに移動する。

 

対戦相手の人は、まだ来ていない。

 

次の対戦相手の人も、学年トップ10の人のハズだ。

 

空閑君も、霊華さんも、勿論桜ちゃんだって凄く強い決闘者だ。

 

今日は2勝出来ているけど、それだって相棒達や新しいお友達が助けてくれて何とかというギリギリの勝負だった。

 

私に出来るのは、皆を信じて最後まで諦めずに全力でデュエルをすることだけ。

 

だから、一生懸命頑張らないと。

 

そうして改めて気合を入れていると、フィールドにボブで茶髪の男の子が駆け込んで来た。

 

その男の子は私を見ると満面の笑みを浮かべながら声をかけてくる。

 

「悪い、遅れちまった‼︎お前が栗原 遊花だよな?」

 

「はい‼︎貴方が私の次のデュエルの相手ですか?」

 

「ああ、俺は九石 大地(さざらし だいち)。お前とデュエル出来るのすっごく楽しみにしてたんだ‼︎」

 

「楽しみに、ですか?」

 

「ああ‼︎空閑と御子神とのデュエルも見てたけど、あんなに沢山の召喚方法を使いこなす奴と戦えるなんて、くぅーっ‼︎今から楽しみで仕方ないぜ‼︎」

 

そういってワクワクしてる気持ちを抑えきれないという風に笑う九石君を見て、私も思わず笑顔を浮かべる。

 

私とのデュエルをこんなに楽しみにしてくれている。

 

これは、本当に全力で行かないと悪いよね‼︎

 

「私も、九石君とのデュエル、凄く楽しみだよ。学年トップ10の人とデュエル出来るんだもん‼︎」

 

「そういって貰えるなら俺も嬉しいぜ。あと、大地でいいぜ?苗字で呼ばれるのって、なんか慣れないんだよな」

 

「分かったよ、大地君。なら、私も遊花でいいよ」

 

「おう‼︎それじゃあ早速デュエルと行こうぜ、遊花‼︎」

 

「うん‼︎負けないよ‼︎」

 

『決闘‼︎』

 

 

遊花 LP8000

 

大地 LP8000

 

 

ーーーーーーー

 

 

「先攻は私だね。私はクリボーンを召喚」

 

 

〈クリボーン〉☆1 悪魔族 光属性

ATK300

 

 

現れたのはシスターのようにベールを被った白い毛玉のモンスター。

 

今の手札で出来ることは少ないから、まずはここから始めよう。

 

私は正面に手をかざす。

 

 

「導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

「おっ、早速リンク召喚だな‼︎」

 

私の目の前に大きなサーキットが現れる。

 

「召喚条件はレベル1モンスター1体‼︎私はクリボーンをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎希望の守り手‼︎リンク1‼︎リンクリボー‼︎」

 

 

〈リンクリボー〉LINK1 サイバース族 闇属性

ATK300 ↓

 

 

出てきたのは青い球体型のモンスター。

 

リンクリボーはいつも通り嬉しそうに私に擦り寄ってくる。

 

うん、今回は最初からよろしくね。

 

「カードを2枚伏せてターンエンド‼︎」

 

 

遊花 LP8000 手札2

 

 ーー▲▲ー ー

 ーーーーー

  ☆ ー

 ーーーーー

 ーーーーー ー

 

大地 LP8000 手札5

 

 

「よし‼︎俺のターン、ドロー‼︎おっしゃ、俺の仲間達を遊花にも見せてやるぜ‼︎俺は電磁石の戦士( エレクトロマグネットウォリアー)αを召喚‼︎」

 

 

〈電磁石の戦士α〉☆3 岩石族 地属性

ATK1700

 

 

現れたのは磁石の身体の小さな盾とサーベルを持ったモンスター。

 

磁石の戦士( マグネットウォリアー)シリーズは師匠の絵札の三銃士のように3体のモンスターを合わせて戦うシリーズだったハズだ。

 

ということは、大地君のデッキは磁石の戦士デッキってことだよね。

 

「電磁石の戦士αの効果発動‼︎このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキからレベル8の磁石の戦士モンスター1体を手札に加えるぜ‼︎俺はデッキから電磁石の戦士マグネットベルセリオンを手札に加える‼︎さらにライフを2000払って、魔法カード、同胞の絆を発動‼︎」

 

 

大地 LP8000→6000

 

 

「このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えなくなる代わりに、自分フィールドのレベル4以下のモンスター1体を対象として、そのモンスターと同じ種族・属性・レベルでカード名が異なるモンスター2体をデッキから特殊召喚する‼︎ただし、このカードの発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない‼︎俺は電磁石の戦士αを選択して、来い‼︎電磁石の戦士( エレクトロマグネットウォリアー)β、電磁石の戦士( エレクトロマグネットウォリアー)γ‼︎」

 

 

〈電磁石の戦士β〉☆3 岩石族 地属性

DEF1500

 

 

〈電磁石の戦士γ〉☆3 岩石族 地属性

DEF2000

 

 

現れたのは電磁石の戦士αのように身体が磁石で出来ている2体のモンスター。

 

1ターンで3体の電磁石の戦士が揃っちゃった。

 

このターンは特殊召喚されないけど、次の大地君のターンは凄いことになっちゃうかも。

 

「さらに電磁石の戦士βの効果発動‼︎このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから電磁石の戦士β以外のレベル4以下のマグネットウォリアーモンスター1体を手札に加える‼︎デッキから磁石の戦士( マグネットウォリアー)δを手札に加えるぜ‼︎俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ‼︎」

 

 

遊花 LP8000 手札2

 

 ーー▲▲ー ー

 ーーーーー

  ☆ ー

 ー□◯□ー

 ー▲▲ーー ー

 

大地 LP6000 手札4

 

 

「私のターン、ドロー‼︎。私はミスティックパイパーを召喚‼︎」

 

 

〈ミスティックパイパー〉☆1 魔法使い族 光属性

ATK0

 

 

現れたのはフルートのようなものを弾いている男の人。

 

「ミスティックパイパーの効果発動‼︎このカードをリリースして自分のデッキからカードを1枚ドローするよ。そしてこの効果でドローしたカードをお互いに確認し、レベル1モンスターだった場合、自分はカードをもう1枚ドローするよ‼︎」

 

ミスティックパイパーが私を見てサムズアップをして消える。

 

うん、やっぱり気に入ってるんだね、それ。

 

今度からやり返してあげよう。

 

そんなことを思いながら私はドローしたカードを確認する。

 

「私が引いたのはクリボール‼︎レベル1モンスターなのでもう1枚ドロー‼︎ターンエンーーー」

 

「おっと、ならエンド前に電磁石の戦士α、電磁石の戦士β、電磁石の戦士γの3体の効果を発動だ‼︎」

 

「えっ⁉︎」

 

「それぞれ相手ターンにこのカードをリリースすることでデッキからレベル4のマグネットウォリアーモンスター1体を特殊召喚する‼︎俺は電磁石の戦士α、電磁石の戦士β、電磁石の戦士γの3体をリリースし、デッキから、来い‼︎磁石の戦士( マグネットウォリアー)α、磁石の戦士( マグネットウォリアー)β、磁石の戦士( マグネットウォリアー)γ‼︎」

 

 

〈磁石の戦士α〉☆4 岩石族 地属性

DEF1700

 

 

〈磁石の戦士β〉☆4 岩石族 地属性

DEF1600

 

 

〈磁石の戦士γ〉☆4 岩石族 地属性

DEF1800

 

 

電磁石の戦士達の姿が消え、それぞれの電磁石の戦士に似た磁石の戦士が現れる。

 

磁石の戦士には特殊な召喚条件を持ったモンスターがいたハズ………これはかなりマズイかも。

 

「改めて、ターンエンドだよ」

 

 

遊花 LP8000 手札4

 

 ーー▲▲ー ー

 ーーーーー

  ☆ ー

 ー□◯□ー

 ー▲▲ーー ー

 

大地 LP6000 手札4

 

 

「俺のターン、ドロー‼︎よっしゃ、全力で行くぜ‼︎まずは磁石の戦士δを召喚‼︎」

 

 

〈磁石の戦士δ〉☆4 岩石族 地属性

ATK1600

 

 

現れたのは今まで出てきた磁石の戦士とは異なる外見をした磁石の戦士。

 

「磁石の戦士δの効果発動‼︎このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキからレベル4以下のマグネットウォリアーモンスター1体を墓地へ送る‼︎俺はデッキから電磁石の戦士αを墓地に送るぜ‼︎さらにフィールド魔法、マグネットフィールドを発動‼︎」

 

大地君がフィールド魔法を発動すると辺りが磁石に囲まれ、磁場が発生しているフィールドに変わる。

 

「マグネットフィールドの効果発動‼︎1ターンに1度、自分フィールドにレベル4以下の岩石族・地属性モンスターが存在する場合、自分の墓地のレベル4以下のマグネットウォリアーモンスター1体を対象としてそのモンスターを特殊召喚する‼︎俺は墓地から電磁石の戦士αを特殊召喚だ‼︎」

 

 

〈電磁石の戦士α〉☆3 岩石族 地属性

ATK1700

 

 

再び電磁石の戦士αが現れる。

 

電磁石の戦士αはレベル8の磁石の戦士を手札に加える効果があった。

 

ということは………

 

「電磁石の戦士αの効果発動‼︎俺はデッキから磁石の戦士マグネットバルキリオンを手札に加える‼︎これで準備は整ったぜ‼︎遊花、お前にアレを見せてやるぜ‼︎」

 

「アレ?」

 

私が首を傾げると、大地君はニコッと笑って自信満々に答えた。

 

「決まってるだろ、合体だ‼︎自分の手札・フィールドから、磁石の戦士α、磁石の戦士β、磁石の戦士γを1体ずつリリースした場合にこのカードは特殊召喚できる‼︎俺はフィールドに存在する磁石の戦士α、磁石の戦士β、電磁石の戦士γをリリースし、手札から磁石の戦士マグネットバルキリオンを特殊召喚する‼︎磁力合体‼︎マグネットバルキリオン‼︎」

 

大地君の言葉に頷きながら、磁石の戦士α、磁石の戦士β、電磁石の戦士γがそれぞれの身体を分離し、1つになっていく。

 

αは身体と剣に、βは顔、γは羽根となり、合体が終わると、そこに巨大な磁石の戦士が現れた。

 

 

〈磁石の戦士マグネットバルキリオン〉☆8 岩石族 地属性

ATK3500

 

 

攻撃力3500のモンスター。

 

それをこんなに簡単に出してくるなんて、とか色々と思うところはあるけれど、それよりも1番最初に思うこと、それは………

 

「かっ、カッコいい‼︎」

 

何あれ、凄い‼︎

 

がきーん、がきーんって合体して、どーんってなって、すっごくカッコいい‼︎

 

きらきらと目を輝かせる私に、大地君が嬉しそうに笑う。

 

「おっ‼︎マグネットバルキリオンの良さが分かるなんて、遊花は見所あるぜ‼︎だったらもっと見せてやらないとな‼︎自分の手札・フィールド・墓地から、電磁石の戦士α、電磁石の戦士β、電磁石の戦士γを1体ずつ除外した場合にこのカードは特殊召喚できる‼︎俺は墓地に存在する電磁石の戦士α、電磁石の戦士β、電磁石の戦士γを除外し、手札から電磁石の戦士マグネットベルセリオンを特殊召喚する‼︎電磁合体‼︎マグネットベルセリオン‼︎」

 

今度は電磁石の戦士α、電磁石の戦士β、電磁石の戦士γが大地君の言葉に頷き、それぞれの身体を分離し、1つになっていく。

 

αが身体とサーベル、βが足、γが胴体と手、そして3体の頭部のパーツが合わさって1つの顔が出来る。

 

そして合体が終わると、そこにバルキリオンに似た巨大な磁石の戦士が現れた。

 

 

〈電磁石の戦士マグネットベルセリオン〉☆8 岩石族 地属性

ATK3000

 

 

「ふぁ〜‼︎こっちもカッコいい‼︎」

 

「だろ?いや〜分かって貰って嬉しいぜ。やっぱり合体はロマンだよな」

 

そういって大地君が満足そうに頷く。

 

バルキリオンとベルセリオンも何処か誇らしげに立っているように見える。

 

さて、あまりのカッコよさに興奮してたけど、デュエルの内容としては少々マズイ。

 

何せ今のモンスターだけでも私のライフを簡単に削りきれてしまうのだ。

 

そして大地君の動きはまだ止まらない。

 

「まだ俺の動きは終わってないぜ‼︎繋がれ‼︎絆が引き合うサーキット‼︎」

 

「⁉︎リンク召喚⁉︎」

 

大地君の前に巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件は地属性モンスター2体‼︎俺は磁石の戦士δと電磁石の戦士αをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎絆の守護獣‼︎リンク2‼︎ミセスレディエント‼︎」

 

 

〈ミセスレディエント〉LINK 2 獣族 地属性

ATK1400 ↙︎↘︎

 

 

「あ、今度のモンスターは可愛い」

 

「まぁ、コイツはウチのマスコットみたいなもんだからな」

 

現れたのはもふもふとしている子犬のモンスター。

 

大地君は現れたミセスレディエントを撫でるように手を動かす。

 

撫でられるようにされているミセスレディエントもどこか甘えた声で鳴いている。

 

ああいうモンスターも可愛いよね。

 

ん?なんで擦り寄って来るの、リンクリボー?

 

もしかして嫉妬してる?

 

大丈夫だよ、私の1番は君達だから、他のデッキに浮気なんてしないよ。

 

私も大地君の真似をするように頭を撫でるみたいに手を動かしてみると、リンクリボーは落ち着いたように動きを止めた。

 

うん、やっぱり私はクリボー達が1番だよ。

 

「さて、それじゃあ本題だぜ‼︎磁石の戦士δの効果発動‼︎このカードが墓地へ送られた場合、磁石の戦士δ以外のレベル4以下のマグネットウォリアーモンスター3体を自分の墓地から除外して手札・デッキから磁石の戦士マグネットバルキリオン1体を召喚条件を無視して特殊召喚する‼︎」

 

「えっ⁉︎」

 

「俺は墓地に存在する磁石の戦士α、磁石の戦士β、電磁石の戦士γを除外してデッキから磁石の戦士マグネットバルキリオンを特殊召喚だ‼︎」

 

 

〈磁石の戦士マグネットバルキリオン〉☆8 岩石族 地属性

ATK3500

 

 

大地君のフィールドに現れる2体目のバルキリオン。

 

これは本格的にマズイのでは………

 

「さらにミセスレディエントの永続効果、ガイアハウリング‼︎このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドの地属性モンスターの攻撃力・守備力は500ポイントアップし、風属性モンスターの攻撃力・守備力は400ポイントダウンする‼︎」

 

「ふぇっ⁉︎」

 

 

磁石の戦士マグネットバルキリオン

ATK3500→4000

 

 

磁石の戦士マグネットバルキリオン

ATK3500→4000

 

 

電磁石の戦士マグネットベルセリオン

ATK3000→3500

 

 

ミセスレディエント

ATK1400→1900

 

 

ミセスレディエントが遠吠えを上げると、大地君のモンスター全てが強化されていく。

 

攻撃力4000が2体に攻撃力3500が1体ってそれだけでオーバーキルだよ‼︎

 

殺意高すぎだよ‼︎

 

「さらに電磁石の戦士マグネットベルセリオンの効果発動‼︎マグネットサイドカッター‼︎自分の墓地からレベル4以下のマグネットウォリアーモンスター1体を除外し、相手フィールドのカード1枚を対象としてそのカードを破壊する‼︎俺は墓地に存在する磁石の戦士δを除外して遊花のセットカードを1枚破壊するぜ‼︎」

 

「っ、聖なるバリア -ミラーフォース-が………」

 

ベルセリオンが伏せカードに向かってダッシュしながら横一文字にサーベルで斬り裂き、ミラーフォースが破壊される。

 

うぅ〜いつもミラーフォースは使わせて貰えてない気がするよ。

 

「それじゃあ行くぜ?バトル‼︎ミセスレディエントでリンクリボーを攻撃‼︎ガイアファング‼︎」

 

「相手モンスターの攻撃宣言時、リンクリボーの効果発動‼︎ゼロリンク‼︎このカードをリリースし、その相手モンスターの攻撃力はターン終了時まで0になる‼︎」

 

リンクリボーが粒子になり、ミセスレディエントに纏わりつく。

 

ミセスレディエントはそのまま噛み付いてきたが、全然ダメージは無かった。

 

というか、貴方、甘噛みしてない?

 

攻撃する気、本当にあった?

 

「ここからが本番だぜ‼︎1体目の磁石の戦士マグネットバルキリオンでダイレクトアタック‼︎マグネットクロスカッター‼︎」

 

「通さないよ‼︎手札から手札からクリボールの効果を発動‼︎スピンショット‼︎相手モンスターの攻撃宣言時、そのモンスターを守備表示にするよ‼︎」

 

Xの字を描くように私を斬り裂こうとしたバルキリオンにクリボールが回転しながら関節部に突撃し、それによりバルキリオンの動きぐ止まった。

 

 

磁石の戦士マグネットバルキリオン

ATK4000→DEF4350

 

 

「耐えられたか。なら、 2体目の磁石の戦士マグネットバルキリオンでダイレクトアタック‼︎マグネットクロスカッター‼︎」

 

「それも通さないよ‼︎攻撃宣言時、手札から虹クリボーの効果発動‼︎このカードをそのモンスターに装備し、そのモンスターは攻撃することが出来ないよ‼︎レインボーガード‼︎」

 

「おおっ⁉︎これも耐えるのか⁉︎」

 

私の手札から虹色の角を持つ球体が現れてバルキリオンの動きを止める。

 

そんな攻撃何度も受けたら堪ったもんじゃないもん。

 

「やるな‼︎余計にワクワクしてきたぜ‼︎電磁石の戦士マグネットベルセリオンでダイレクトアタック‼︎マグネットフライングカッター‼︎」

 

ベルセリオンが空中に跳躍し、サーベルにフィールドから磁力を収束させると縦にサーベルを振り抜き、その衝撃波が私を襲った。

 

「きゃあ‼︎」

 

 

遊花 LP8000→4500

 

 

ライフが一気に半分近く削られる。

 

こんなんじゃそう長くは持たない。

 

早く何とかしないと………

 

「俺はこれでターンエンドだ。遊花がどう動いてくるか、楽しみだぜ」

 

 

遊花 LP4500 手札 2

 

 ーー▲△ー ー

 ーーーーー

  ー ☆

 ー□◯◯ー

 ー▲▲ーー ▽

 

大地 LP6000 手札4

 

 

「私のターン、ドロー‼︎私は金華猫を召喚‼︎」

 

 

〈金華猫〉☆1 獣族 闇属性

ATK400

 

 

現れたのは霊体になっている猫のモンスター。

 

「金華猫の効果発動‼︎召喚した時、墓地に存在するレベル1モンスターを特殊召喚するよ‼︎墓地から戻ってきて、ミスティックパイパー‼︎」

 

 

〈ミスティックパイパー〉☆1 魔法使い族 光属性

DEF0

 

 

再び現れるミスティックパイパー。

 

またお願いするね。

 

「ミスティックパイパーの効果発動‼︎このカードをリリースして自分のデッキからカードを1枚ドローするよ。そしてこの効果でドローしたカードをお互いに確認し、レベル1モンスターだった場合、自分はカードをもう1枚ドローするよ‼︎」

 

ミスティックパイパーにいつもやられているようにサムズアップをして見ると、ミスティックパイパーは少し驚いた後、笑顔でサムズアップをして姿を消した。

 

うん、喜んで貰えたみたいで良かった。

 

これからもやってあげよう。

 

「私が引いたのはサクリファイス‼︎レベル1モンスターなのでもう1枚ドロー‼︎そして私は魔法カード、イリュージョンの儀式を発動‼︎」

 

「おっ、今度は儀式召喚か‼︎」

 

私の前に現れるのは金色の目の形をした壺。

 

「自分の手札・フィールドから、レベルの合計が1以上になるようにモンスターをリリースし、手札からサクリファイスを儀式召喚します‼︎私は墓地のクリボールの効果で儀式召喚を行う場合、必要なレベル分のモンスターの内の1体として、墓地のこのカードを除外できる‼︎」

 

「⁉︎墓地から儀式の素材になれるだって⁉︎」

 

金色の目の形をした壺にクリボールが吸い込まれ、しばらくすると壺が割れ、中から妖しい邪眼を持つモンスターが現れた。

 

「儀式召喚‼︎相手を捕える妖しい邪眼‼︎サクリファイス‼︎」

 

 

〈サクリファイス〉☆1 魔法使い族 闇属性

ATK0

 

 

「サクリファイスの効果発動‼︎アブソープション‼︎1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象にそのモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備し、このカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターの数値分アップし、このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに装備したそのモンスターを破壊できるよ‼︎対象は勿論、磁石の戦士マグネットバルキリオン‼︎吸い込んじゃって、サクリファイス‼︎」

 

「っ、マグネットバルキリオン‼︎」

 

サクリファイスのお腹にある穴が開き、バルキリオンが吸い込まれる。

 

しばらくすると背中についている羽のような部分からバルキリオンの姿が浮き上がった。

 

 

サクリファイス

ATK0→3500

 

 

 

「サクリファイスはこのカードの効果でモンスターを装備したこのカードの戦闘で自分が戦闘ダメージを受けた時は、相手も同じ数値分の効果ダメージを受けるようになるよ。今はこの効果は使わないけどね。バトル‼︎サクリファイスで電磁石の戦士マグネットベルセリオンを攻撃‼︎イリュージョンマグネットクロスカッター‼︎」

 

「迎え撃て、電磁石の戦士マグネットベルセリオン‼︎マグネットフライングカッター‼︎」

 

ベルセリオンが空中に跳躍し、サーベルにフィールドから磁力を収束させ、サーベルを振り下ろす。

 

サクリファイスはバルキリオンの剣を使い、ベルセリオンをXの字を描くように斬り裂こうとする。

 

剣とサーベルがぶつかり合い、爆風が起こると、その場所には吸収したバルキリオンの姿が無くなったサクリファイスの姿が残り、辺りにベルセリオンのパーツが飛び散っていた。

 

「サクリファイスは装備していた磁石の戦士マグネットバルキリオンを破壊して戦闘破壊を防ぐよ‼︎」

 

「っ、やるな‼︎だけど、フィールド魔法、マグネットフィールドの効果発動‼︎1ターンに1度、自分の岩石族・地属性モンスターの戦闘で相手モンスターが破壊されなかったダメージステップ終了時にその相手モンスターを持ち主の手札に戻すぜ‼︎」

 

「えっ⁉︎サクリファイス‼︎」

 

マグネットフィールドに磁場が発生し、サクリファイスが私の手札に向かって吹き飛ばされる。

 

「さらに電磁石の戦士マグネットベルセリオンの効果発動‼︎マグネットセパレイション‼︎このカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合、除外されている自分の電磁石の戦士α、電磁石の戦士β、電磁石の戦士γを1体ずつ対象として特殊召喚する‼︎」

 

「えっ⁉︎そんな効果まで⁉︎」

 

「再集結だ‼︎電磁石の戦士α、電磁石の戦士β、電磁石の戦士γ」

 

 

〈電磁石の戦士α〉☆3 岩石族 地属性

ATK1700→2200

 

 

〈電磁石の戦士β〉☆3 岩石族 地属性

DEF1500→2000

 

 

〈電磁石の戦士γ〉☆3 岩石族 地属性

DEF2000→2500

 

 

飛び散っていたベルセリオンの破片が再び集まり3体の電磁石の戦士の姿になる。

 

「まずは電磁石の戦士αの効果発動‼︎俺はデッキから電磁石の戦士マグネットベルセリオンを手札に加える‼︎さらに電磁石の戦士βの効果発動‼︎デッキから磁石の戦士δを手札に加える‼︎」

 

うっ、これじゃあ次のターンにはまたベルセリオンが出てきそうだよ。

 

なら、今のうちに動けるだけ動かなきゃ‼︎

 

「メインフェイズ2‼︎導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

再び私の前に大きなサーキットが現れる。

 

「召喚条件はトークン以外のレベル1モンスター1体‼︎私は金華猫をリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎相手を捕える深淵の邪眼‼︎リンク1‼︎サクリファイスアニマ‼︎」

 

 

〈サクリファイスアニマ〉LINK1 魔法使い族 闇属性

ATK0 ↑

 

 

「っ、サクリファイスって名前があるってことは‼︎」

 

「サクリファイスアニマの効果発動‼︎コネクトアブソープション‼︎1ターンに1度このカードのリンク先の表側表示モンスター1体を対象にその表側表示モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備し、このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力分アップするよ‼︎対象は勿論、もう1体いた磁石の戦士マグネットバルキリオン‼︎吸い込んじゃって、サクリファイスアニマ‼︎」

 

アニマの目の上にある空間が開き、バルキリオンが吸い込まれる。

 

しばらくすると背中についている羽のような部分からサクリファイスと同じようにバルキリオンの姿が浮き上がった。

 

 

サクリファイスアニマ

ATK0→3500

 

 

再び吸収されたバルキリオンを見て大地君は凄く楽しそうに笑った。

 

「凄えな、遊花。まさかさっきの布陣をこうも簡単に突破してくるとは思わなかったぜ‼︎」

 

「よく言うよ、速攻で終わらせようとしたのに………」

 

「いや、遊花なら耐えられそうな気がしたからな。くぅーっ‼︎やっぱり思ってた通り遊花とのデュエルは楽しいぜ‼︎」

 

「それは………うん、私もかな。大地君とのデュエル、凄くワクワクするもん」

 

大地君の戦術自体は殺意に満ち溢れてるけど、一手先がどうなるかも分からない凄く楽しいデュエルになっている。

 

今日の空閑君や霊華さんとのデュエルも勿論楽しかったけれど、ここまで楽しいと思えるデュエルが出来たのは師匠と初めてデュエルした時ぐらいかも知れない。

 

そんなことを考えていると大地君も待ちきれないという風に声を上げた。

 

「よっしゃ、デュエルを続けようぜ‼︎これ以上は我慢出来ねぇよ‼︎遊花、この楽しいデュエル、絶対に俺が勝たせて貰うぜ‼︎」

 

「うん‼︎私だって負けないよ‼︎せっかくこんなに楽しいデュエルなんだもん‼︎私はこれでエンドフェイズに移るけど?」

 

「ならエンド前に電磁石の戦士α、電磁石の戦士β、電磁石の戦士γの3体の効果を発動だ‼︎電磁石の戦士α、電磁石の戦士β、電磁石の戦士γ、3体をそれぞれリリースし、デッキから、来い‼︎磁石の戦士α、磁石の戦士β、磁石の戦士γ‼︎」

 

 

〈磁石の戦士α〉☆4 岩石族 地属性

DEF1700→2200

 

 

〈磁石の戦士β〉☆4 岩石族 地属性

DEF1600→2100

 

 

〈電磁石の戦士γ〉☆4 岩石族 地属性

DEF1800→2300

 

 

電磁石の戦士達の姿が消え、再びそれぞれの電磁石の戦士に似た磁石の戦士が現れる。

 

「まあ、そうなるよね。それじゃあ改めてターンエンドだよ」

 

状況的には私の方が圧倒的に不利。

 

だけど、こんなに楽しいデュエルで諦めるなんてありえない。

 

これから大地君がどんな手を打ってくるかは分からないけど、絶対に耐え切って、勝ってみせる‼︎

 

 

遊花 LP4500 手札 3

 

 ー△▲ーー ー

 ーーーーー

  ☆ ☆

 ー□□□ー

 ー▲▲ーー ▽

 

大地 LP6000 手札6




次回予告

大地の強力な攻撃力を持つモンスター達に、遊花も自分のカード達を信じて必死に食らいついていく。
ぶつかり合うお互いの切り札達に、ワクワクした感情を抑えきれない2人。
負けたくないという2人の思いがぶつかる時、デュエルは最終局面を迎える。


次回 遊戯王Trumpfkarte
『思いの果てに』


次回、決着です。
それが終わったら今度こそ本当に遊騎回に移ります。
というか、内容と描写の違和感を少し書き換えるつもりがまさかデュエル自体が伸びるなんて思ってもみなかったんです、いや本当に。
大地君はライバルキャラなのはライバルキャラなんですがスペックとしてはかなり主人公寄り。
というか、多分性格的にも当作品じゃなかったら普通に主人公をはれます。
これは………ライバルキャラと呼んでもいいのか?うむむ
それじゃあ今回はここまで。
前後編に分けた分、早ければ夕方には更新します。
ではでは〜
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