遊戯王Trumpfkarte   作:ブレイドJ

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今回は遊花のデュエル回前編です。
タイトルが若干ネタバレですが、あのテーマを使うキャラの登場です。




第22話 華麗なる出来役

 

 

「………」

 

「おい、遊花。大丈夫か?」

 

「あ………うん」

 

「………何というか、あまり気にし過ぎない方がいいぜ?別にお前が悪かったわけじゃないんだし」

 

「………うん、大地君も助けに来てくれてありがとう 」

 

「いいんだよ。あれは不死川の方が悪かったんだ。デュエルに負けたからって暴力を振るおうだなんて、間違ってる。まあ、桜の方もやり過ぎだとは思うがな」

 

あの後、何やら様子がおかしいこと気づいて近づいてきた先生に事情を説明し、不死川君は保健室に連れていかれ、桜ちゃんもやり過ぎということで職員室まで連れて行かれてしまった。

 

霊華さんはちょうど自分のデュエルのアナウンスが入ったので、今は他のフィールドにデュエルをしに行っている。

 

だから、この場に残っているのは私と大地君だけだ。

 

「ねぇ、大地君。神路祇君が桜ちゃんに圧勝したって話………本当なのかな?」

 

「………多分な。桜の反応がおかしかったし、俺も桜が負けるとこってあんまり想像つかないけどな。でも、神路祇が強いって言うのは本当だ。俺も1度負けたことあるしな」

 

「っ‼︎大地君も?」

 

「なんというか………戦い難いんだよな、神路祇って。相手のターンには攻撃をのらりくらりと躱して、自分のターンになったら急に一転して攻めてくる。態度はいつもあんな感じだし。本気なのか遊んでんのかすら分かんねぇ」

 

「………」

 

大地君が凄く渋い顔をする。

 

よっぽどその時のデュエルがやり難かったのだろう。

 

私の時や他の人のデュエルを見る時に、いつも笑顔でいる大地君がこんな表情を浮かべる程に。

 

「まあ、俺は遊花なら勝てんじゃないかと思うけどな。遊花の防御力は並大抵のもんじゃないし、遊花なら耐えまくって逆転の道を作れるさ」

 

「………そうかな?」

 

そういって私の肩をぽんぽんと軽く叩いてくる大地君に、私は暗い表情で返す。

 

桜ちゃんも………大地君も負けた相手。

 

そんな人に………私は本当に勝てるのかな?

 

『第3学年、出席番号98番、栗原遊花さん。至急第1フィールドへお越しください』

 

「お、呼ばれたみたいだぜ。頑張って来いよ、遊花」

 

「あ………うん、頑張る」

 

アナウンスが聞こえ、私は呼ばれた第1フィールドに移動する。

 

その移動中も、頭に浮かぶのは先程の光景と、嘲笑うような神路祇君の笑い声。

 

私よりも強い桜ちゃんや大地君が負けた相手なら、私はどうデュエルすればいいんだろう。

 

どうすれば、私は………もっと強くなれるのだろう。

 

そんなことを考えている内にフィールドに到着する。

 

そこで待っていたのは、黒髪でロングヘアの何処か上品な雰囲気の女性。

 

その女性は私を見るとにっこりと笑った。

 

「初めまして、栗原 遊花さん。私は桜糀 紅葉(さくらこうじ もみじ)と申します。貴方とのデュエル、心待ちにしておりました」

 

「あ、えっと、なんで、ですか?」

 

「昨日の遊花さんのデュエル、拝見させて頂きました。その時に見た貴方様の楽しそうにデュエルをするお顔がとても眩しくて、是非、お側で見ることが出来ればと思ったのでございます」

 

「あぅ、えっと光栄、です?」

 

そういって穏やかな表情で笑う桜糀さんに、私はなんて返せばいいのか分からなくなる。

 

そんな私を見て、桜糀さんは柔らかく笑うとデュエルディスクを起動した。

 

「決闘者同士、デュエルを通してわかり合えることもあるはずです。遊花さん、貴方様のことを、もっと理解したく存じます………ご相手、願えますか?」

 

「は、はい‼︎よろしくお願いします‼︎」

 

『決闘‼︎』

 

 

遊花 LP8000

 

紅葉 LP8000

 

 

ーーーーーーー

 

 

「先攻は貰います‼︎私はミスティックパイパーを召喚‼︎」

 

 

〈ミスティックパイパー〉☆1 魔法使い族 光属性

ATK0

 

 

現れたのはフルートのようなものを弾いている男の人。

 

しかし、その表情はいつもと違い何処か心配そうにこちらを見ていた。

 

「ミスティックパイパーの効果発動‼︎このカードをリリースして自分のデッキからカードを1枚ドローします。そしてこの効果でドローしたカードをお互いに確認し、レベル1モンスターだった場合、自分はカードをもう1枚ドローします‼︎」

 

ミスティックパイパーが私を見つめたまま姿を消す。

 

私はそれにも気付かずにドローカードを確認する。

 

「私が引いたのはゴーストリックランタン‼︎レベル1モンスターなのでもう1枚ドロー‼︎カードを2枚伏せてターンエンドです‼︎」

 

 

遊花 LP8000 手札4

 

 ーー▲▲ー ー

 ーーーーー

  ー ー

 ーーーーー

 ーーーーー ー

 

紅葉 LP8000 手札5

 

 

「私のターン、ドロー………あらあら、私のモンスターも遊花さんとのデュエルを楽しみにしていた見たいですわ。この手札であれば、最初から私の全力を遊花さんにお見せ出来そうですね」

 

「………えっ?」

 

「私は花札衛( カーディアン)ー松ーを召喚します」

 

 

〈花札衛ー松ー〉☆1 戦士族 闇属性

ATK100

 

 

フィールドに現れたのは松の絵が描かれた花札のモンスター。

 

「花札衛ー松ーの効果を発動します。このカードが召喚に成功した場合、自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認します。それが花札衛モンスター以外だった場合、そのカードを墓地へ送ります」

 

そう言って桜糀さんがドローしたカードを私に見せる。

 

「私が引いたのは花札衛( カーディアン)ー柳ー。花札衛モンスターなので手札に加えますわ。さらに魔法カード、花積みを発動します。その効果により、デッキから花札衛モンスター3種類を選び好きな順番でデッキの上に置かせて貰います。私はデッキから花札衛( カーディアン)ー芒ー、花札衛( カーディアン)ー桐ー、花札衛( カーディアン)ー桜に幕ーをデッキの上に置かせて貰います。そして手札から花札衛ー松ーをリリースし、花札衛( カーディアン)ー松に鶴ーを特殊召喚しますわ」

 

 

〈花札衛ー松に鶴ー〉☆1 戦士族 闇属性

ATK2000

 

 

松の姿が消え、代わりに現れたのは松の絵に鶴が加わったモンスター。

 

「花札衛ー松に鶴ーの効果を発動します。このカードが特殊召喚に成功した場合、自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認します。それが花札衛モンスターだった場合、そのカードを特殊召喚でき、違う場合は墓地へ送ります」

 

「‼︎桜糀さんのデッキの上は‼︎」

 

「はい、花積みの効果で花札衛モンスターになっていますわ。ドローしたカードは花札衛ー芒ー。花札衛モンスターなので特殊召喚しますわ」

 

 

〈花札衛ー芒ー〉☆8 戦士族 闇属性

ATK100

 

 

松に鶴と並ぶように芒の絵が描かれたモンスターが現れる。

 

「続けて手札から花札衛ー芒ーをリリースし、花札衛( カーディアン)ー芒に月ーを特殊召喚しますわ」

 

 

〈花札衛ー芒に月ー〉☆8 戦士族 闇属性

ATK2000

 

 

桜糀さんがデュエルディスクにカードをセットすると、芒の姿が変化し、芒に月の絵が描かれたモンスターに変わる。

 

「花札衛ー芒に月ーの効果を発動します。このカードも特殊召喚に成功した場合、自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認し、それが花札衛モンスターだった場合、そのカードを特殊召喚でき、違う場合は墓地へ送る効果を持っていますわ」

 

「⁉︎もしかしてリリースして特殊召喚する花札衛は全部その効果を持ってるんですか⁉︎」

 

「察しがよろしくて助かりますわ。私がドローしたカードは花札衛ー桐ー、。花札衛モンスターなので特殊召喚しますわ」

 

 

〈花札衛ー桐ー〉☆12 戦士族 闇属性

ATK100

 

 

次に現れたのは桐の花が描かれたモンスター。

 

「続けて手札から花札衛ー桐ーをリリースし、花札衛( カーディアン)ー桐に鳳凰ーを特殊召喚しますわ」

 

〈花札衛ー桐に鳳凰ー〉☆12 戦士族 闇属性

ATK2000

 

 

桐の姿が変化し桐の花と鳳凰が描かれたモンスターに変わる。

 

そして姿が変わったということは………

 

「続けて花札衛ー桐に鳳凰ーの効果を発動します。ドローしたカードはそして手札から花札衛ー桜に幕ーの効果を発動します。手札のこのカードを見せ、自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認します。それが花札衛モンスターだった場合、このカードを特殊召喚し、違う場合はこのカードとドローしたカードを墓地へ送ります」

 

デッキ操作は終わってるけど、ここまで見てきた限りだと桜糀さんのデッキはほとんどが花札衛で構成されているハズ………ということは………

 

「ドローしたカードは花札衛( カーディアン)ー柳に小野道風ーよって花札衛ー桜に幕ーは特殊召喚しますわ」

 

 

〈花札衛ー桜に幕ー〉☆3 戦士族 闇属性

ATK2000

 

 

フィールドに現れたのは幕の上に桜が描かれているモンスター。

 

1ターンで攻撃力2000のモンスターを4体も出して、おまけに手札はまだ3枚もある。

 

これは物凄くマズイことになりそうな気がする。

 

そんな私の予感を肯定するかのように、桜糀さんは手を正面にかざす。

 

「参ります‼︎優雅に彩るサーキット‼︎」

 

「っ、リンク召喚‼︎」

 

桜糀さんの前に大きなサーキットが現れる。

 

「召喚条件はカード名が異なるモンスター2体以上‼︎私は、花札衛ー松に鶴ー、花札衛ー芒に月ー、花札衛ー桐に鳳凰ー、花札衛ー桜に幕ーをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎この世の全てを縛る鎖の龍‼︎リンク召喚‼︎リンク4‼︎鎖龍蛇ースカルデッド‼︎」

 

 

〈鎖龍蛇ースカルデッド〉LINK4 ドラゴン族 地属性

ATK2800 ↙︎↓↑↘︎

 

 

現れたのは身体に鎖を巻きつけた蛇のような顔をした龍のモンスター。

 

「鎖龍蛇ースカルデッドはこのカードのリンク素材としたモンスターの数によって以下の効果を得ますわ。2体以上でこのカードのリンク先にモンスターが召喚・特殊召喚された場合にそのモンスターの攻撃力・守備力は300ポイントアップさせ、3体以上で1ターンに1度、自分メインフェイズに手札からモンスター1体を特殊召喚し、4体でこのカードがリンク召喚に成功した時に自分はデッキから4枚ドローし、その後手札を3枚選んで好きな順番でデッキの下に戻しますわ」

 

「っ、つまり今は全ての効果が使えるんですね………」

 

「その通りですわ。鎖龍蛇ースカルデッドの効果で私は4枚ドローし、その後手札を3枚デッキの下に戻しますわ。さらに鎖龍蛇ースカルデッドの効果を発動します。1ターンに1度、自分メインフェイズに手札からモンスター1体を特殊召喚しますわ。私は手札から花札衛ー柳ーを特殊召喚しますわ」

 

 

〈花札衛ー柳ー〉☆11 戦士族 闇属性

DEF100

 

 

現れたのは柳の絵が描かれたモンスター。

 

「花札衛ー柳ーの効果を発動します。墓地に存在する花札衛モンスター1体をデッキに加えてシャッフルし、その後自分はデッキから1枚ドローしますわ。私は墓地の花札衛ー桜に幕ーをデッキに戻して1枚ドローします」

 

「また手札が増えて………」

 

「そして自分フィールド上にレベル11以下の花札衛モンスターが存在する場合、手札から花札衛ー桐ーは特殊召喚できますわ。ただし、この効果の発動後、ターン終了時まで自分は花札衛モンスターしか召喚・特殊召喚できなくなります」

 

 

〈花札衛ー桐ー〉☆12 戦士族 闇属性

DEF100

 

 

このターン終了時まで花札衛しか出せなくなったということは、ここから先は花札衛だけで十分だということでもあるってことだよね。

 

「そして再び手札から花札衛ー桜に幕ーの効果を発動します。手札のこのカードを見せ、自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認します。それが花札衛モンスターだった場合、このカードを特殊召喚し、違う場合はこのカードとドローしたカードを墓地へ送ります。ドローしたカードは花札衛ー芒ー。よって花札衛ー桜に幕ーは特殊召喚しますわ」

 

 

〈花札衛ー桜に幕ー〉☆3 戦士族 闇属性

ATK2000

 

 

「そして自分フィールド上にレベル7以下の花札衛モンスターが存在する場合、手札から花札衛ー芒ーは特殊召喚できますわ。ただし、この効果の発動後、ターン終了時まで自分は花札衛モンスターしか召喚・特殊召喚できなくなります」

 

 

〈花札衛ー芒ー〉☆8 戦士族 闇属性

DEF100

 

 

桐に続いて再び芒が姿を現わす。

 

うう〜一体この展開はいつまで続くのだろう?

 

「鎖龍蛇ースカルデッドの2体以上の効果でこのカードのリンク先にモンスターが召喚・特殊召喚された場合に強制的にそのモンスターの攻撃力・守備力は300ポイントアップさせますわ」

 

 

花札衛ー芒ー

DEF100→400

 

 

「さらに自分フィールド上にレベル10以下の花札衛モンスターが存在する場合、手札から花札衛ー柳ーは特殊召喚できますわ。ただし、この効果の発動後、ターン終了時まで自分は花札衛モンスターしか召喚・特殊召喚できなくなりますわ。鎖龍蛇ースカルデッドの効果も合わせて発動しますわ」

 

 

〈花札衛ー柳ー〉☆11 戦士族 闇属性

DEF100→400

 

 

「私は再び花札衛ー柳ーの効果を発動します。墓地に存在する花札衛モンスター1体をデッキに加えてシャッフルし、その後自分はデッキから1枚ドローしますわ。私は墓地の花札衛ー松ーをデッキに戻して1枚ドローします。そして手札から花札衛ー柳ーをリリースし、花札衛ー柳に小野道風ーを特殊召喚しますわ」

 

 

〈花札衛ー柳に小野道風ー〉☆11 戦士族 闇属性

ATK2000

 

 

続けて現れたのは柳と人型のモンスターが描かれたモンスター。

 

そして桜糀さんの動きは止まらない。

 

「花札衛ー柳に小野道風ーの効果を発動します。ドローしたカードは花札衛ー松ー。花札衛モンスターなので特殊召喚しますわ」

 

 

〈花札衛ー松ー〉☆1 戦士族 闇属性

ATK100

 

 

再び松が現れ、桜糀さんのフィールドにはモンスターが5体。

 

でも、レベルはバラバラだし、それぞれのレベルもかなり高い。

 

一体あれだけモンスターを展開してどう動くつもりなんだろう。

 

「チューナモンスター、花札衛ー柳に小野道風ーの効果を発動します。フィールドのこのカードをシンクロ素材にする場合、このカードを含む全てのシンクロ素材モンスターを、レベル2のモンスターとして扱うことができます‼︎」

 

「⁉︎ということはレベル10のシンクロ召喚⁉︎」

 

「私は、レベル2となった花札衛ー桐ー、花札衛ー柳ー、花札衛ー芒ー、花札衛ー桜に幕ーに、同じくレベル2となったチューナーモンスター、花札衛ー柳に小野道風ーをチューニング‼︎」

 

小野道風が光の輪になり、他の花札衛達が小さな星に変わり、光の道になる。

 

光の道が輝くと、その中から現れるのは刀を持った巨大な戦士。

 

「四季の力が重なりし時、そこに満ちるは神秘の光‼︎シンクロ召喚‼︎世界を照らす威光‼︎花札衛( カーディアン)ー五光ー‼︎」

 

 

〈花札衛ー五光ー〉☆10 戦士族 闇属性

ATK5000→5300

 

 

「攻撃力5000のシンクロモンスター⁉︎」

 

「驚かれるのはまだ早いですわ。私の動きはまだ終わっていませんもの、魔法カード、ソウルチャージを発動しますわ。自分の墓地に存在するモンスターを任意の数特殊召喚し、自分はこの効果で特殊召喚したモンスターの数ライフを1000失い、このターンバトルフェイズを行えなくなりますわ。私は花札衛ー松に鶴ー、花札衛ー芒に月ー、花札衛ー柳に小野道風ー、花札衛ー桐に鳳凰ーを特殊召喚し、ライフを4000失いますわ」

 

 

〈花札衛ー松に鶴ー〉☆1 戦士族 闇属性

ATK2000

 

 

〈花札衛ー芒に月ー〉☆8 戦士族 闇属性

ATK2000

 

 

〈花札衛ー柳に小野道風ー〉☆11 戦士族 闇属性

ATK2000→2300

 

 

〈花札衛ー桐に鳳凰ー〉☆12 戦士族 闇属性

ATK2000→2300

 

 

紅葉 LP8000→4000

 

 

再び現れる花札衛達。

 

ライフは一気に減ったけど、チューナーがいるということは‼︎

 

「まずは特殊召喚した花札衛達の効果で特殊召喚に成功した場合、自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認し、それが花札衛モンスターだった場合、そのカードを特殊召喚でき、違う場合は墓地へ送りますわ。私は4枚ドロー。ドローしたカードは花札衛ー桜に幕ー、花札衛ー松ー、札再生、花札衛( カーディアン)ー萩に猪ー。札再生だけ墓地に送りますが、墓地に送られた札再生の効果が発動します。このカードが花札衛モンスターの効果で墓地へ送られた場合、自分のデッキの上からカードを5枚めくり、その中から魔法・罠カード1枚を選んで手札に加え、残りのカードは好きな順番でデッキの上に戻すことができます」

 

「っ⁉︎ここでまたデッキ操作⁉︎」

 

 

「私は魔法カード、超こいこいを手札に加え、残りのカードを好きな順番でデッキの上に戻します。そして再び花札衛ー柳に小野道風ーの効果を発動します。フィールドのこのカードをシンクロ素材にする場合、このカードを含む全てのシンクロ素材モンスターを、レベル2のモンスターとして扱うことができます‼︎」

 

「っ………‼︎」

 

「私は、レベル2となった花札衛ー桐に鳳凰ー、花札衛ー芒に月ー、花札衛ー松に鶴ーに、同じくレベル2となったチューナーモンスター、花札衛ー柳に小野道風ーをチューニング‼︎」

 

再び小野道風が光の輪になり、他の花札衛達が小さな星に変わり、光の道になる。

 

光の道が輝くと、その中から現れたのは小野道風に描かれていた傘を持った和風の戦士。

 

「四季の力が重なりし時、そこに流れる悲しみの雨‼︎シンクロ召喚‼︎世界を包む涙雨‼︎花札衛( カーディアン)ー雨四光ー‼︎」

 

 

〈花札衛ー雨四光ー〉☆8 戦士族 闇属性

DEF3000→3300

 

 

「まだ終わりではありません。魔法カード、超こいこいを発動します。自分のデッキの上から3枚めくり、その中から花札衛モンスターを可能な限り召喚条件を無視して特殊召喚します。この効果で特殊召喚したモンスターのレベルは2となり、効果は無効化されます。そして残りのカードは裏側で除外し、自分は除外したカードの数×1000のライフを失いますわ」

 

重いデメリットだけど、桜糀さんのデッキをさっきからずっと見ているから分かる。

 

あのデッキはデッキの中がほとんど花札衛モンスターで出来ている。

 

そのうえ、今は先程の札再生によりデッキの上が操作されている。

 

だからこそ、デメリットが発動する可能性はない。

 

「めくられたのは花札衛ー萩に猪ー、花札衛( カーディアン)ー紅葉に鹿ー、チューナーモンスター、花札衛( カーディアン)ー牡丹に蝶ー………全て花札衛なので効果を無効化し、レベルを2にして特殊召喚しますわ」

 

 

〈花札衛ー萩に猪ー〉☆7→2 戦士族 闇属性

DEF1000

 

 

〈花札衛ー紅葉に鹿ー〉☆10→2 戦士族 闇属性

DEF1000

 

 

〈花札衛ー牡丹に蝶ー〉☆6→2 戦士族 闇属性

DEF1000→1300

 

 

現れる3枚の花札。

 

そしてチューナーという言葉。

 

「私は、レベル2、花札衛ー萩に猪ー、花札衛ー紅葉に鹿ーに、レベル2、チューナーモンスター、花札衛ー牡丹に蝶ーをチューニング‼︎」

 

牡丹に蝶が光の輪になり、他の花札衛達が小さな星に変わり、光の道になる。

 

光の道が輝くと、その中から現れたのは鹿の角がある兜に猪の蝶の鎧を身につけた鎧武者。

 

「四季の力が重なりし時、そこに現れるは美しき命‼︎シンクロ召喚‼︎世界を巡る生命の力‼︎花札衛( カーディアン)ー猪鹿蝶ー‼︎」

 

 

〈花札衛ー猪鹿蝶ー〉☆6 戦士族 闇属性

DEF2000→2300

 

 

「1ターンでリンクモンスターとシンクロモンスターを3体………」

 

「まずは花札衛ー猪鹿蝶ーの効果を発動します、春愁秋思‼︎1ターンに1度、自分の墓地の花札衛モンスター1体、花札衛ー桐に鳳凰ーを除外して、次の相手ターン終了時まで、相手は墓地のカードの効果を発動できず、墓地からモンスターを特殊召喚できなくなりますわ‼︎」

 

「っ‼︎」

 

猪鹿蝶が槍を振るうと私の墓地を隠すように紅葉が降り注ぐ。

 

墓地を封じる効果があるのは私のデッキにはかなり効いてしまう。

 

「このターンはバトルフェイズに入れませんが、私のモンスターの効果を説明しておきましょう。花札衛ー五光ーは1ターンに1度、相手が魔法・罠カードを発動した時、その発動を無効にし破壊します。さらに自分の花札衛モンスターが相手モンスターと戦闘を行う場合、バトルフェイズの間だけその相手モンスターの効果は無効化され、シンクロ召喚したこのカードが戦闘で破壊された場合、または相手の効果でフィールドから離れた場合、エクストラデッキから花札衛-五光-以外の花札衛シンクロモンスター1体を特殊召喚出来ます」

 

「っ⁉︎効果無効に離れても他のシンクロモンスターを出せるんですか⁉︎」

 

「次に花札衛ー雨四光ーは相手エンドフェイズに次の自分ターンのドローフェイズをスキップするか、このカードの効果を次の相手スタンバイフェイズまで無効にするかを選ばないといけませんが、その代わりにこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの花札衛モンスターは効果では破壊されず、相手の効果の対象にならなくなり、相手のドローフェイズに相手が通常のドローをした場合に発動する。相手に1500ポイントのダメージを与えることができます」

 

「ちょ、ちょっと待って下さい‼︎五光は魔法・罠を無効にする効果と戦闘時にモンスター効果を無効にするのに、効果耐性まで付与されるんですか⁉︎」

 

「驚くのはまだ早いですわ。花札衛ー猪鹿蝶ーはこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の花札衛モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与えることができます。守備表示でも私の花札衛達からは逃げられませんわ」

 

「っ………」

 

「私はこれでターンエンドといたします。さあ、遊花さん。貴方がこのデュエルで私の花札衛を攻略できるか、じっくりと見させて頂きますわ」

 

無効効果に破壊耐性、効果耐性、墓地封じ、貫通攻撃。

 

どれも私にとっては致命傷になりうる能力を、桜糀さんはたった1ターンで揃えてきた。

 

私のデッキのモンスターは効果で攻撃力を強化して、戦闘による破壊を狙うばかりでどうしても戦闘をする必要がある。

 

だけど、今の状況だと戦闘時には五光によって効果が無効化されるためその方法で突破することは出来ない。

 

しかも、スカルデッドで攻撃力も上がっているから現状ではアンチホープですら五光を倒すことは出来ない。

 

おまけに効果破壊の耐性を雨四光がつけ、五光にも無効にされるため効果を通すことすら難しい。

 

さらには防御に回ろうにも貫通効果があるんじゃローレベルの私のモンスター達の守備力ではいないのもほぼ同然のダメージを受けてしまう。

 

その上攻撃にも防御にも私のデッキは墓地を使うのに、その墓地すらも封じられてしまった。

 

ここまで私のデッキの特色を封じられて、本当に私に勝つ手段はあるの?

 

 

遊花 LP8000 手札4

 

 ーー▲▲ー ー

 ーーーーー

  ー ☆

 ーー□□◯

 ーーーーー ー

 

紅葉 LP4000 手札3




次回予告

強力な花札衛達の効果に成す術もなく追い詰められていく遊花。
圧倒的な攻撃の前に残された猶予は後僅か。
完全なる逆境の中、遊花はもう1度自分の在り方を思い出す。


次回 遊戯王Trumpfkarte
『私が私で在るために』


次回は紅葉戦決着回。
今回の相手は花札衛。
ギャンブル性は高いですけど、かなり面白いテーマですよね。
なお、今回の文字数の7割は花札衛が持っていた模様。
まだ後攻1ターン目なのに、おかしいですね。
というか、スカルデッド、五光、雨四光、猪鹿蝶がいて手札5ってなんだ。
花札衛のチート魔法の花合わせ使ってないし、おまけにスカルデッドは特殊召喚効果使ってないのにこれだし。
果たして本当に遊花は突破できるのか?
それとも成す術なくやられてしまうのか?
そんなところで今回はここまで、また次回です。
ではでは〜
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