遅くなってしまい申し訳ありません。
今回も遊花のデュエル回。
意外な展開が待っているかも?
そしてこの話を書いてる時に少し息抜きがてら他のデッキを弄ってたら気付いたら次の章の中盤ぐらいになりそうな話が3話完成してた。
おかしいな、まだ1章も終わってないのに………何をやっているのか。
★
「ゴメンね、皆‼︎情け無いデュエルを見せちゃって‼︎」
「ちょっ⁉︎何頭下げてるのよ⁉︎」
「そうだぜ、別に気にしてないって」
「誰だって悩むことはあるわ。いつも通りの遊花に戻ったなら問題ない」
「………本当にゴメンね。そして、ありがとう」
フィールドから観戦席に戻った私は、まず皆に頭を下げた。
あんな不甲斐ない姿を見せてしまったし、そんな状況でも一生懸命応援してくれたのだ。
私に出来ることといえばそんな皆に不甲斐ない姿を見せてしまったことを謝り、応援してくれたことを感謝するぐらいだ。
「まあ、あんなことがあったばかりだったからな。不安になる気持ちは分かるぜ」
「………本当かな?大地君が不安になる姿なんて想像がつかないんだけど………」
「言えてるわね」
「確かに」
「なっ⁉︎酷いぜ、皆‼︎」
大地君の反応に思わず皆で笑い合う。
そうしてる内にアナウンスが流れ、次のデュエルを私に告げる。
『第3学年、出席番号98番、栗原遊花さん。至急第3フィールドへお越しください』
「あ、呼ばれちゃった。それじゃあ行ってくるね」
「遊花のデュエル、楽しみにしてる」
「全力で楽しんでこいよ‼︎」
「うん‼︎誰が相手でも、全力で楽しんでくるよ‼︎」
「………ええ、楽しんで来なさい。遊花なら大丈夫よ」
「うん‼︎」
今はただ早くデュエルがしたくて私は指定されたフィールドに向かって駆け出してしまう。
フィールドについても、まだ対戦相手の姿はない。
しばらくすると、黒髪をミディアムにした何処か気弱そうな私と同じぐらい小柄な少年が現れた。
その少年は私を見ると慌てた様子で駆け寄ってきた。
「す、すみません‼︎遅くなりました‼︎」
「ううん、私が早く来ちゃっただけだから気にしなくていいよ。私は栗原 遊花。今日はよろしくお願いします‼︎」
「あ、天雷 終夜(てんらい しゅうや)って言います。こちらこそ、よろしく………」
私が自己紹介をしながら頭を下げると、同じように頭を下げながら何処か消えそうな声で天雷君が呟く。
うーん、緊張してるのかな?
でも、相手は学年トップ10。
きっと凄く強いんだろう。
天雷君がどんなデュエルをしてくるのか、すっごく楽しみだ。
「それじゃあはじめようか、天雷君」
「あ、うん。よろしくお願いします、栗原さん」
『決闘‼︎』
遊花 LP8000
終夜 LP8000
ーーーーーーー
「先攻は貰うね。魔法カード、手札抹殺‼︎お互いに手札を全て捨てて同じ枚数ドローするよ‼︎私は4枚、天雷君は5枚捨てて同じ枚数ドローだね」
「‼︎いきなり手札を全部交換………」
「私はモンスターをセット。カードを1枚伏せてターンエンドだよ」
遊花 LP8000 手札2
ーー▲ーー ー
ーー◾︎ーー
ー ー
ーーーーー
ーーーーー ー
終夜 LP8000 手札5
「僕のターン、ドロー‼︎おいで、エレキングコブラを召喚‼︎」
〈エレキングコブラ〉☆4 雷族 光属性
ATK1000
現れたのは身体から電気を放つ小さな蛇のモンスター。
エレキングコブラは辺りをきょろきょろと見回し、天雷君を見つけると凄い勢いで擦り寄っていった。
「うん、今日もよろしくね」
天雷君が優しい表情で頭を撫でるとエレキングコブラは気持ち良さそうに目を細める。
うーん………意外と可愛いな、エレキングコブラ。
「バトル‼︎エレキングコブラは相手プレイヤーにダイレクトアタックが出来ます‼︎」
「っ⁉︎直接攻撃が出来るモンスター⁉︎」
「エレキングコブラでダイレクトアタック‼︎エレキファング‼︎」
「うっ‼︎」
遊花 LP8000→7000
エレキングコブラがセットモンスターを飛び越え、私に噛み付いてくる。
まさかセットされてるモンスターを無視出来るなんて………これならリンクリボーをリンク召喚しておけば良かったかも。
「エレキングコブラの効果‼︎このカードがダイレクトアタックによって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、自分のデッキからエレキと名のついたモンスター1体を手札に加える事ができます‼︎僕はデッキからエレキリギリスを手札に加えます」
「サーチ効果まであるんだ………」
「僕はカードを2枚伏せてターンエンドです」
遊花 LP7000 手札2
ーー▲ーー ー
ーー◾︎ーー
ー ー
ーー○ーー
ーー▲▲ー ー
終夜 LP8000 手札4
「私のターン、ドロー‼︎金華猫を召喚‼︎」
〈金華猫〉☆1 獣族 闇属性
ATK400
現れたのは霊体になっている猫のようなモンスター。
「金華猫の効果発動‼︎召喚した時、墓地に存在するレベル1モンスターを特殊召喚します‼︎墓地から戻ってきて、クリアクリボー‼︎」
〈クリアクリボー〉☆1 天使族 光属性
DEF200
現れたのは紫色の毛玉のようなモンスター。
クリアクリボーはエレキングコブラの姿を見て震え始める。
だ、大丈夫だよ、丸呑みにされたりなんかしないよ?
「反転召喚、いつだって、私と共に‼︎ハネクリボー‼︎」
〈ハネクリボー〉☆1 天使族 光属性
ATK300
現れるのは天使の羽を持つ私の相棒。
相棒は私を見て申し訳なさそうな顔をする。
大丈夫だよ、効果でダメージを防いで貰おうと思ってたけど、相手がダイレクトアタックをしてくるなら仕方ないよね。
そして私は正面に手をかざす。
「私はレベル1、ハネクリボーとクリアクリボーでオーバーレイ‼︎。2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」
「⁉︎エクシーズ召喚………」
ハネクリボーとクリアクリボーが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。
そして渦が爆けるとそこには白い馬に乗る小さな首無しの騎士がいた。
「闇夜に紛れし哀しき妖精‼︎その刃で疑惑を切り裂け‼︎ランク1‼︎ゴーストリックデュラハン‼︎」
〈ゴーストリックデュラハン〉★1 悪魔族 闇属性
ATK1000
「ゴーストリックデュラハンの永続効果、スリーピィフィアー。このカードの攻撃力は自分フィールドのゴーストリックと名のついたカードの数×200ポイントアップするよ」
ゴーストリックデュラハン
ATK1000→1200
「エレキングコブラの攻撃力は超えられちゃったね」
「バトル‼︎」
「なら、バトルフェイズ開始時にリバースカードオープン‼︎速攻魔法、フォトンリード‼︎手札からレベル4以下の光属性モンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚します‼︎手札からエレキリギリスを特殊召喚‼︎」
〈エレキリギリス〉☆1 雷族 光属性
ATK0
現れたのは電気を身体に纏った虫型のモンスター。
この状況で攻撃力0のモンスターを特殊召喚してくるの?
そんな私の疑問に答えるように、天雷君がもう1枚のリバースカードを発動する。
「そしてこの瞬間、リバースカードオープン‼︎速攻魔法‼︎地獄の暴走召喚‼︎」
「っ⁉︎そのカードは‼︎」
「相手フィールドに表側表示モンスターが存在し、自分フィールドに攻撃力1500以下のモンスター1体のみが特殊召喚された時、その特殊召喚したモンスターの同名モンスターを自分の手札・デッキ・墓地から可能な限り攻撃表示で特殊召喚し、相手は自身のフィールドの表側表示モンスター1体を選び、そのモンスターの同名モンスターを自身の手札・デッキ・墓地から可能な限り特殊召喚します‼︎僕はデッキと墓地から、おいで、2体のエレキリギリス‼︎」
〈エレキリギリス〉☆1 雷族 光属性
ATK0
さらに現れる2体のエレキリギリス。
「うぅ、私はゴーストリックデュラハンを選択するけど、墓地にもデッキにもいないから特殊召喚は出来ないよ」
「そしてエレキリギリスの永続効果で、このカードがフィールド上で表側表示で存在する限り、相手は表側表示で存在するエレキと名のついたモンスターわ攻撃対象にできず、カード効果の対象にも出来なくなります‼︎」
「ええっ⁉︎」
3体のエレキリギリスから電気が溢れ出し、天雷君のモンスター全てを守るように電気の壁が現れる。
攻撃対象だけじゃなくて効果対象にも出来ないなんて、ど、どうしよう⁉︎
私のデッキの除去手段なんて基本的に戦闘か対象に取る効果しかないのに‼︎
「っ、バトルフェイズは終了。メインフェイズ2、カードを1枚伏せて、エンドフェイズにスピリットモンスターである金華猫は手札に戻るよ」
遊花 LP7000 手札2
ー▲▲ーー ー
ーーーーー
○ ー
ー○○○○
ーーーーー ー
終夜 LP8000 手札4
「僕のターン、ドロー‼︎僕は3体のエレキリギリスを守備表示に変更します」
エレキリギリス
ATK0→DEF0
うっ、そうだよね………ミラーフォースとかで破壊されちゃう可能性を考えると守備表示にするよね。
「そしてチューナーモンスター、エレキツネを召喚‼︎」
〈エレキツネ〉☆2 雷族 光属性
ATK800
次に現れたのは電気を纏っている狐のようなモンスター。
エレキツネも天雷君の姿を見つめると身体によじ登り頭の上に移動する。
天雷君は苦笑しながらも頭の上に移動したエレキツネを優しく撫でる。
私とクリボー達のことを撫でたりしてるけど、客観的に見るとこんな風に見られてるのかな?
天雷君がしばらく撫でると満足したのかエレキツネは頭の上から降りて来て、飛び跳ねながら天雷君に何かのアピールをする。
それを見て天雷君も頷く。
さっき天雷君はエレキツネをチューナーモンスターだと言っていた。
ということは次に来るのは………
「僕は‼︎レベル4、エレキングコブラに、レベル2、チューナーモンスター、エレキツネをチューニング‼︎」
「やっぱり、シンクロ召喚‼︎」
エレキツネが光の輪になり、エレキングコブラが小さな星に変わり、光の道になる。
そして光の道が輝くと、その中から蛇の尻尾を持つ翼を持った魔獣が現れた。
「雷の力合わさりし時、相手を封じる魔獣が生まれる‼︎シンクロ召喚‼︎生誕せよ‼︎エレキマイラ‼︎」
〈エレキマイラ〉☆6 雷族 光属性
ATK1400
「………レベル6で攻撃力が1400?」
思っていたより攻撃力が低めのモンスターが出てきたことに私は驚く。
でも、攻撃力が低くても相手はシンクロモンスター、きっと何か厄介な能力を持っているハズだ。
「バトル‼︎エレキマイラも相手プレイヤーにダイレクトアタックが出来ます‼︎」
「っ、また直接攻撃が出来るモンスター………」
「さらにエレキマイラはダイレクトアタックによって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、相手の手札をランダムに1枚デッキの1番上におきます‼︎」
「⁉︎ドローロック⁉︎」
「エレキマイラでダイレクトアタック‼︎ストライクエレキクロー‼︎」
「くっ‼︎」
遊花 LP7000→5600
エレキマイラがデュラハンを飛び越え、私に電撃を纏った爪で切り裂いてくる。
「エレキマイラの効果‼︎相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、相手の手札をランダムに1枚デッキの1番上におきます‼︎」
「っ‼︎金華猫が………」
エレキマイラが身体から放つ電撃により私の手札がデッキの上に弾き飛ばされる。
ダメージとしては大したものじゃないけど、このままデッキの上を固定されてしまうと本当に勝ち目が無くなっちゃう。
おまけにエレキリギリスの効果でエレキマイラを対象に取ることも攻撃をすることも出来ない。
強い………多分、今までデュエルをしてきた学年トップ10の人の中では1番強い。
「僕はこれでターンエンドです」
遊花 LP5600 手札1
ー▲▲ーー ー
ーーーーー
○ ○
ー□ー□□
ーーーーー ー
終夜 LP8000 手札4
「私のターン、ドロー‼︎」
引いたカードは当然金華猫。
このままエレキマイラの攻撃を受け続ければ確実にドローロックで負ける。
しかもスピリットモンスターの特性上、金華猫は召喚すると手札に戻るため手札を無くしてドローロックを解除するのも時間がかかる。
かといって、金華猫をセットしても小型のモンスターに簡単に破壊されてしまうしそうなると詰みだ。
しかも相手はエレキリギリスのロックがかかって攻撃も効果の対象にもならない。
となると、今あるカードだけで突破しないといけないんだけど………正直役に立ちそうなカードは………いや、あのカードなら‼︎
「私は金華猫を召喚‼︎」
〈金華猫〉☆1 獣族 闇属性
ATK400
「金華猫の効果発動‼︎召喚した時、墓地に存在するレベル1モンスターを特殊召喚します‼︎墓地から戻ってきて、サクリボー‼︎」
〈サクリボー〉☆1 悪魔族 闇属性
DEF200
現れたのはクリボーに似た毛玉のモンスター。
そして私は正面に手をかざす。
「導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」
「リンク召喚………」
「召喚条件はモンスター2体‼︎私はサクリボーとゴーストリックデュラハンをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク2‼︎プロキシードラゴン‼︎」
〈プロキシードラゴン〉LINK 2 サイバース族 光属性
ATK1400 ←→
現れたのは白い身体をした機械の竜。
それを見て天雷君は首を傾げる。
「あの、そのモンスターでいいんですか?そこだとリンクマーカーの位置が悪いと思うんですが」
「うん。今はこれでいいんだよ。エンドフェイズに金華猫は手札に戻る。私はこれでターンエンド」
遊花 LP5600 手札2
ー▲▲ーー ー
ーーーーー
☆ ○
ー□ー□□
ーーーーー ー
終夜 LP8000 手札4
「今の行動にどんな意味が………僕のターン、ドロー‼︎僕はエレキジを召喚‼︎」
〈エレキジ〉☆4 雷族 光属性
ATK1000
次に現れたのは電気を纏った雉のモンスター。
あのモンスターもきっと直接攻撃が出来るんだよね。
「バトル‼︎エレキマイラでダイレクトアタック‼︎」
「ここだ‼︎相手モンスターの直接攻撃宣言時、墓地のクリアクリボーの効果発動‼︎自分はデッキから1枚ドローし、そのドローしたカードがモンスターだった場合、そのモンスターを特殊召喚してその後、攻撃対象をそのモンスターに移し替えます‼︎」
「っ⁉︎あ、オーバーレイユニットがあったゴーストリックデュラハンをリンク素材にしたのはこのため‼︎」
「私が引いたのはチューナーモンスター、ジェットシンクロン‼︎特殊召喚してエレキマイラの攻撃対象はジェットシンクロンに変更だよ‼︎」
〈ジェットシンクロン〉☆1 機械族 炎属性
DEF0
現れたのは小さなジェット機のような機械のモンスター。
ゴメンね、ちょっとだけ私を守って?
すると、ジェットシンクロンは気にしないでというように頷いた。
うん、ありがとう。
「移し替えるのは強制………エレキマイラでジェットシンクロンを攻撃‼︎ストライクエレキクロー‼︎」
エレキマイラにジェットシンクロンが引き裂かられる。
でも、これで直接攻撃は受けなかった‼︎
ドローロックは解かれる‼︎
「まさかこんな方法で防がれるなんて………エレキジも相手プレイヤーにダイレクトアタックが出来ます‼︎エレキジでダイレクトアタック‼︎エレキフライト‼︎」
エレキジが電気を纏いながら、私に向かって思いっきり体当たりをしてくる。
「っ、これぐらいなら‼︎」
遊花 LP5600→4600
「エレキジの効果‼︎ダイレクトアタックによって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、このターンのエンドフェイズ時までゲームから除外します‼︎僕が選ぶのはエレキマイラ‼︎」
エレキマイラの姿が薄くなり消えていく。
こうしてエクストラモンスターゾーンも開けるんだ………本当に隙がない。
「エンドフェイズ、エレキマイラはフィールドに戻ってきます。僕はこれでターンエンドです」
遊花 LP4600 手札2
ー▲▲ーー ー
ーーーーー
☆ ー
○□○□□
ーーーーー ー
終夜 LP8000 手札4
ここで何か状況を変えれるカードを引かないと負ける。
お願い、私のデッキよ応えて‼︎
「私のターン、ドロー‼︎よし‼︎私はミスティックパイパーを召喚‼︎」
〈ミスティックパイパー〉☆1 魔法使い族 光属性
ATK0
現れたのはフルートのようなものを弾いている男の人。
「ミスティックパイパーの効果発動‼︎このカードをリリースして自分のデッキからカードを1枚ドローするよ。そしてこの効果でドローしたカードをお互いに確認し、レベル1モンスターだった場合、自分はカードをもう1枚ドローできる‼︎」
「これで金華猫で毎ターン、ミスティックパイパーを出せばドローロックは意味がなくなる。こんな土壇場でそんなカードをドローするなんて………」
ミスティックパイパーにサムズアップすると、ミスティックパイパーも誇らしげにサムズアップをしながら消えた。
本当に、ナイスタイミングなんだよ、ミスティックパイパー。
「私が引いたのはクリボー‼︎レベル1モンスターなのでもう1枚ドロー‼︎よし‼︎カードを1枚伏せてターンエンド‼︎」
遊花 LP4600 手札3
ー▲▲▲ー ー
ーーーーー
☆ ー
○□○□□
ーーーーー ー
終夜 LP8000 手札4
「僕のターン、ドロー‼︎」
「スタンバイフェイズ‼︎リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎バトルマニア‼︎相手ターンのスタンバイフェイズ時に発動し、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターは全て攻撃表示になり、このターン表示形式を変更する事はできない‼︎また、このターン攻撃可能な相手モンスターは攻撃しなければならない‼︎」
「えっ⁉︎」
エレキリギリス
DEF0→ATK0
「っ、このままじゃエレキリギリスはプロキシードラゴンに攻撃しちゃう。なら、バトル‼︎エレキマイラでダイレクトアタック‼︎」
「確かに、エレキマイラで手札のクリボーをデッキに戻されて、エレキジでプロキシードラゴンを除外されたらエレキリギリスは倒せない。でも、それならこうすればいいだけ‼︎リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎聖なるバリア -ミラーフォース-‼︎」
「⁉︎そのカードは⁉︎」
「その効果により攻撃表示のモンスターを全て破壊するよ‼︎」
エレキマイラが私に向けて電撃を纏った爪を振るうが、私の前に見えない壁が現れてその電撃を防ぎ、そのまま天雷君のモンスター全てに反射した。
反射された電撃は全て天雷君のモンスターに当たり、天雷君のモンスターを全て焼き尽くした。
「くっ、皆‼︎メインフェイズ2、モンスターをセットしてターンエンドです」
苦々しい表情を浮かべながら天雷君がターンを終了した。
遊花 LP4600 手札3
ー▲ーーー ー
ーーーーー
☆ ー
ーー◾︎ーー
ーーーーー ー
終夜 LP8000 手札4
「私のターン、ドロー‼︎」
これでロックも完全に解けた‼︎
ここから反撃だよ‼︎
「私は金華猫を召喚‼︎」
〈金華猫〉☆1 獣族 闇属性
ATK400
「金華猫の効果発動‼︎召喚した時、墓地に存在するレベル1モンスターを特殊召喚します‼︎墓地から戻ってきて、ミスティックパイパー‼︎」
〈ミスティックパイパー〉☆1 魔法使い族 光属性
DEF0
「ミスティックパイパーの効果発動‼︎このカードをリリースして、カードを1枚ドロー‼︎引いたのはレベル1モンスター、クリボーン‼︎カードをもう1枚ドロー‼︎墓地に存在するジェットシンクロンの効果発動‼︎手札を1枚墓地に送り、墓地からこのカードを特殊召喚する‼︎ただし、この効果で特殊召喚したこのカードはフィールドから離れた場合、除外される‼︎」
〈ジェットシンクロン〉☆1 機械族 炎属性
DEF0
再び現れるジェットシンクロン。
そして私は正面に手をかざす。
「導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」
「っ、ここでリンク召喚‼︎」
「召喚条件は効果モンスター3体以上‼︎私は金華猫、ジェットシンクロン、プロキシードラゴンを 2体分として扱ってリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」
さあ、行くよ‼︎
「お願い、私に逆境を斬り開く力を貸して‼︎リンク召喚‼︎閉ざされた運命を斬り開く魂の
〈ヴァレルソードドラゴン〉LINK4 ドラゴン族 闇属性
ATK3000 ↙︎←↓↑
ヴァレルソードドラゴンが力強い咆哮を上げながら現れる。
うん、今回もよろしくね。
「攻撃力3000のリンクモンスター‼︎」
「バトル‼︎ヴァレルソードドラゴンでセットモンスターを攻撃‼︎」
「セットモンスターはエレキトンボ‼︎」
〈エレキトンボ〉☆2 雷族 光属性
DEF100
姿を見せたのは電気を纏った蜻蛉のようなモンスター。
「斬り開いて、ヴァレルソードドラゴン‼︎剣光のベイオネットブレイク‼︎」
ヴァレルソードドラゴンが剣を軽く振り下ろすとエレキトンボは吹き飛ばされて消えていった。
「エレキトンボの効果‼︎このカードが相手によって破壊された時、自分のデッキからエレキと名のついたモンスター1体を特殊召喚出来ます‼︎僕は2体目のエレキトンボを特殊召喚‼︎」
〈エレキトンボ〉☆2 雷族 光属性
DEF100
再び現れるエレキトンボ。
うーん、なかなか攻撃を通させてくれないな。
本当に、天雷君は強い。
だからこそ、楽しい‼︎
「私はこれでターンエンドだよ‼︎」
遊花 LP4600 手札4
ー▲ーーー ー
ーーーーー
☆ ー
ーー□ーー
ーーーーー ー
終夜 LP8000 手札4
「僕のターン、ドロー‼︎よし、手札を1枚捨てて魔法カード、ライトニングボルテックス‼︎相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する‼︎」
「ええっ⁉︎ヴァレルソードドラゴン‼︎」
フィールドに雷が降り注ぎ、ヴァレルソードドラゴンが焼き尽くされる。
さっきまであまりモンスター以外のカードが見えなかったから、まさか魔法カードで除去されるとは思ってなかった。
これはちょっとマズイかも。
「僕はエレキリンを召喚‼︎」
〈エレキリン〉☆4 雷族 光属性
ATK1200
現れたのは身体から電気を放つキリンのモンスター。
エレキリンも現れると同時に天雷君に擦り寄っていく。
それを見て微笑ましい気持ちにはなるけど、状況的には全然安心できない。
「エレキリンもダイレクトアタックが出来て、ダイレクトアタックによって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、そのターンのエンドフェイズ時まで相手は魔法・罠・モンスター効果を発動することが出来ません」
「っ、また厄介な効果だね………」
「バトル‼︎エレキリンでダイレクトアタック‼︎エレキタックル‼︎」
「流石にそれは通したくないかな?手札から、手札から、クリボーの効果発動‼︎ダークエンヴェロップ‼︎相手モンスターが攻撃した場合、そのダメージ計算時にこのカードを手札から捨てて発動できる。その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になるよ‼︎」
クリボーが突撃してきたエレキテルの前に現れ、攻撃を防いで消滅する。
ゴメンね、クリボー。
でも、次のターンに攻めるならこうするしかないの。
「僕はこれでターンエンドです」
「リバースカードオープン‼︎永続罠、リビングデッドの呼び声‼︎自分の墓地のモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚するよ‼︎戻ってきて、ヴァレルソードドラゴン‼︎」
「っ………ヴァレルソードドラゴンが戻って来た」
〈ヴァレルソードドラゴン〉LINK4 ドラゴン族 闇属性
ATK3000 ↙︎←↓↑
再び咆哮を上げるヴァレルソードドラゴン。
分かってる、警戒しながら頑張るよ。
遊花 LP4600 手札3
ー△ーーー ー
ーー☆ーー
ー ー
ーー□○ー
ーーーーー ー
終夜 LP8000 手札2
「私のターン、ドロー‼︎クリバンデットを召喚‼︎」
〈クリバンデッド〉☆3 悪魔族 闇属性
ATK1000
私の前に現れたのは盗賊のような姿をした黒い毛玉のモンスター。
クリバンデットはきらきらした目で私を見てくる。
うん、君の出番だよ。
しっかりと倒してきてね。
「バトル‼︎クリバンデットでエレキトンボを攻撃‼︎バンデットクロー‼︎」
クリバンデットがエレキトンボを爪で切り裂き破壊する。
うんうん、躍び跳ねて喜びたい気持ちはよく分かるよ。
「エレキトンボの効果‼︎このカードが相手によって破壊された時、自分のデッキからエレキと名のついたモンスター1体を特殊召喚出来ます‼︎僕は3体目のエレキトンボを特殊召喚‼︎」
〈エレキトンボ〉☆2 雷族 光属性
DEF100
これで3体目のエレキトンボ。
これ以上エレキトンボで防がれることはない‼︎
「続けてヴァレルソードドラゴンでエレキトンボを攻撃‼︎ヴァレルソードドラゴンの効果発動‼︎アサシネイトショット‼︎1ターンに1度、攻撃表示モンスター1体を対象として発動‼︎そのモンスターを守備表示にし、このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。そしてこの効果の発動に対して相手は効果を発動できない‼︎この効果は相手ターンにでも使用することが出来るよ‼︎対象にするのは、エレキリン‼︎」
「2回攻撃⁉︎っ、エレキリン‼︎」
ヴァレルソードドラゴンがエレキリンに向かって銃撃をする。
銃弾が足に当たったのか、エレキリンはその場に崩れ落ちる。
エレキリン
ATK1200→DEF100
「斬り開いて、ヴァレルソードドラゴン‼︎剣光のベイオネットブレイク‼︎」
ヴァレルソードドラゴンが剣を軽く振り下ろすと、先程と同じようにエレキトンボは吹き飛ばされて消えていく。
これで次にエレキトンボが出てくることはない。
後続が来たってヴァレルソードドラゴンで攻撃が出来る。
さあ、天雷君はどんなモンスターを出してくる?
「エレキトンボの効果‼︎このカードが相手によって破壊された時、自分のデッキからエレキと名のついたモンスター1体を特殊召喚出来ます‼︎僕は………」
そういって天雷君がデッキの中を確認しながら少しの間考える。
そしてしばらくすると力強い笑顔を浮かべながら、私にとって予想外のモンスターを特殊召喚した。
「………分かったよ。行こう、僕の相棒‼︎エレキテルドラゴンを特殊召喚‼︎」
「えっ………ええっ⁉︎ドラゴン⁉︎」
〈エレキテルドラゴン〉☆6 ドラゴン族 光属性
ATK2500
現れたのは電気を纏って浮遊する綺麗な青い身体のドラゴン。
「通常モンスター………しかも、攻撃表示で特殊召喚⁉︎確かに名前にはエレキって入ってるけど、雷族モンスターですら無いし‼︎」
「さあ、どうしますか?攻撃しますか?しませんか?」
「むむむ………ここに来て心理戦か」
天雷君はさっきまでの何処かおどおどしていた雰囲気とは違い、凄く堂々とした表情でそんなことを尋ねてくる。
それを見て、本当に特殊召喚したエレキテルドラゴンが彼の相棒だと言うことが分かる。
………天雷君は本当に強い。
エレキテルドラゴンを攻撃すれば今まで1ポイントも削れていないライフが削れる。
でも、あの自信満々な表情を見ると手札誘発のカードや墓地から発動できる効果があってもおかしくない。
しかも、エレキテルドラゴンを倒すと残るのはエレキリン。
ヴァレルソードドラゴンで止められるとはいえ、ダイレクトアタックが出来るモンスターを並べられると辛いのは間違いない。
だけど、あのデッキにもし名前の関係以外でエレキテルドラゴンが入っている理由があるのなら、ここでエレキテルドラゴンを倒しておかないとマズイことになるかも知れない。
エレキテルドラゴンかエレキリンか。
私は少し考えてから選択する。
「ヴァレルソードドラゴンでエレキテルドラゴンを攻撃‼︎攻撃宣言時、ヴァレルソードドラゴンの効果発動‼︎アブソーブブースト!1ターンに1度、このカードが表側表示モンスターに攻撃宣言した時、ターン終了時まで、このカードの攻撃力はそのモンスターの攻撃力の半分アップし、そのモンスターの攻撃力は半分になる‼︎」
「迎え撃って‼︎エレキテルドラゴン‼︎」
ヴァレルソードドラゴンが浮遊しているエレキテルドラゴンに近づき、剣を振るう。
エレキテルドラゴンはその剣を避けていくが、身体に纏っていた電気はヴァレルソードドラゴンの剣に吸収され、輝きを失っていく。
ヴァレルソードドラゴン
ATK3000→4250
エレキテルドラゴン
ATK2500→1250
「斬り開いて、ヴァレルソードドラゴン‼︎剣光のベイオネットブレイク‼︎」
ヴァレルソードドラゴンがエレキテルドラゴンに急接近し、その身体を斬り裂こうしたその瞬間、エレキテルドラゴンの身体が急に輝き出した。
「ダメージステップ開始時、手札からオネストを発動‼︎」
「っ‼︎そのカードは‼︎」
「自分の光属性モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算前までに、このカードを手札から墓地へ送ってそのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップします‼︎」
エレキテルドラゴン
ATK1250→5500
「行くよ、エレキテルドラゴン‼︎電撃のショートストライク‼︎」
輝きを取り戻したエレキテルドラゴンは自分の身体の前に電気の球体を作り、それを光弾のようにしてヴァレルソードドラゴンに撃ち出した。
その光弾は接近していたヴァレルソードドラゴンは避けられず、直撃してしまう。
「っ、でも、ヴァレルソードドラゴンは戦闘では破壊されないよ‼︎」
「だけど、ダメージは受けて貰います‼︎」
「うぐっ‼︎」
遊花 LP4600→3350
結局、エレキテルドラゴンは倒せず、ダメージを受けたのも私の方。
だけど、私は思わず笑顔が溢れてしまう。
だって………私は今、すごく楽しい‼︎
どんな戦術を打っても全部躱されて、直ぐに対応される。
師匠や闇先パイとデュエルをしている時と全く同じ感覚がする。
それをしているのが私と同年代の少年。
そのことが嬉しくて………それでいて、凄く楽しい‼︎
私は今、心から楽しんでデュエルをしてる‼︎
「エンドフェイズにクリバンデットの効果発動‼︎このカードをリリースしてデッキの上から5枚めくり、その中から魔法・罠カード1枚を手札に加えて残りを墓地におくよ‼︎」
クリバンデットは笑顔を浮かべる私を見て満足そうに消え、私はデッキの上から5枚のカードをめくって中から1枚のカードを手札に加える。
「私は魔法カード、賢者の石-サバティエルを手札に加えてターンエンド‼︎そしてヴァレルソードドラゴンとエレキテルドラゴンの攻撃力は元に戻るよ‼︎」
ヴァレルソードドラゴン
ATK4250→3000
エレキテルドラゴン
ATK5500→2500
遊花 LP3350 手札4
ー△ーーー ー
ーー☆ーー
ー ー
ーー○□ー
ーーーーー ー
終夜 LP8000 手札1
「………栗原さんは凄く楽しそうにデュエルをするんですね」
「うん‼︎天雷君とのデュエル、すっごく楽しいよ‼︎どんな戦術を打っても全部躱されて、直ぐに対応される。1ターン1ターンどんなカードがくるのか全然読めない。だから、今すっごくワクワクしてるんだ‼︎」
私のそんな返事を聞いて、天雷君は少し驚いた顔をしてから嬉しそうに優しい笑顔を浮かべる。
「うん、僕も栗原さんとのデュエル、凄く楽しい。ここまで攻撃しても倒しきれないなんて久しぶりだから」
「えへへ、まだまだ終わらせないよ‼︎絶対に負けないんだから‼︎」
「僕も負けません‼︎僕のターン、ドロー‼︎魔法カード、貪欲な壺を発動‼︎」
「‼︎ここに来てドローカード⁉︎」
「僕は墓地に存在するオネストとエレキリギリス、エレキトンボ3体の合計5体をデッキに戻してシャッフル‼︎そしてカードを2枚、ドローします‼︎………⁉︎このカードは………‼︎」
ドローしたカードを見て、天雷君は驚いたような、それでいてどこか嬉しそうな表情を浮かべる。
一体何を引いたんだろう?
でも、天雷君があんな表情をしてるんだから、きっと凄いカードなんだということが伝わってくる。
天雷君は1度目を閉じてから、力強い笑顔を浮かべて私を見る。
「栗原さん、僕のデッキも栗原さんとのデュエルを楽しんでるみたい。だから、全力でいくよ‼︎」
「‼︎うん、勿論だよ‼︎」
「僕はエレキリンをリリースして2体目のエレキテルドラゴンをアドバンス召喚‼︎」
「⁉︎またエレキテルドラゴン⁉︎」
〈エレキテルドラゴン〉☆6 ドラゴン族 光属性
ATK2500
並び立つ2体のエレキテルドラゴン。
この状況で2体目のエレキテルドラゴン………これってまさか………‼︎
「僕はドラゴン族レベル6モンスター、2体のエレキテルドラゴンでオーバーレイ‼︎。2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」
「⁉︎やっぱりエクシーズ召喚‼︎」
2体のエレキテルドラゴンが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。
そして渦が爆けると空から金色の鎧を纏ったドラゴンが降りて来る。
「出でよ、聖なる龍王‼︎神秘の力で龍を導け‼︎ランク6‼︎聖刻龍王ーアトゥムス‼︎」
〈聖刻龍王ーアトゥムス〉★6 ドラゴン族 光属性
ATK2400
「ランク6のエクシーズモンスター………一体どんな効果が………」
「聖刻龍王ーアトゥムスの効果は、今は関係ないんだ。聖刻龍王ーアトゥムスに出来るのはデッキからドラゴン族モンスターを攻撃力・守備力を0にして呼ぶだけだから」
「えっ?」
天雷君の説明に私は首を傾げる。
だけど、このやり取りには何処か既視感があった。
確か………大地君とのデュエルの時にもこんなことがあったような………
「栗原さんに見せてあげる。エクシーズモンスターの進化の可能性と、僕の切り札の雷を‼︎僕は、魔法カード、
「RUM?」
聞いたことがないその魔法カードの名前に私は更に首を傾げる。
だけど、あのカードからは何かの凄い力を感じる気がする。
その力はアンチホープ達から感じた力とは
「このカードは自分フィールドのランクが1番高いエクシーズモンスター1体を選択して発動出来る‼︎その自分のモンスターと同じ種族・属性でランクが2つ高いモンスター1体を対象のモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する‼︎」
「えっ⁉︎エクシーズモンスターのランクを上げる魔法カード⁉︎」
「僕は聖刻龍王ーアトゥムス1体でオーバーレイ‼︎1体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築‼︎ランクアップエクシーズチェンジ‼︎」
聖刻龍王ーアトゥムス光となり、再び空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。
そして渦が爆けると空から舞い降りるのは雷を纏った圧倒的な存在感を放つ白き龍。
「雷の化身たる龍よ‼︎虚ろなる世界を終焉の輝きで満たせ‼︎ランク8‼︎サンダーエンドドラゴン‼︎」
〈サンダーエンドドラゴン〉★8 ドラゴン族 光属性
ATK3000
「これが僕の切り札、サンダーエンドドラゴンだよ。デュエルアカデミアで見せるのは、栗原さんが初めてだね」
「サンダーエンドドラゴン………」
これが、天雷君の切り札………
「さあ、真なる雷の力を受けてみて‼︎サンダーエンドドラゴンの効果‼︎オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、1ターンに1度、このカード以外のフィールド上に存在するモンスターを全て破壊する‼︎」
「っ⁉︎ヴァレルソードドラゴンの効果発動‼︎アサシネイトショット‼︎1ターンに1度、攻撃表示モンスター1体を対象として発動‼︎そのモンスターを守備表示にし、このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。そしてこの効果の発動に対して相手は効果を発動できない‼︎この効果は相手ターンにでも使用することが出来るよ‼︎対象にするのは、サンダーエンドドラゴン‼︎」
「守備表示になるのは仕方ないね。でも、ヴァレルソードドラゴンは破壊させて貰うよ‼︎受けてみて、サンダーエンドジャッジメント‼︎」
ヴァレルソードドラゴンの銃弾により、サンダーエンドドラゴンが怯む。
しかし、サンダーエンドの身体から一気に雷が溢れ出すと周りが見えなくなる程の雷撃がフィールドを襲い、雷撃が止むとらそこにはサンダーエンド以外には何も無かった。
サンダーエンドドラゴン
ATK3000→DEF2000
「僕はカードを1枚伏せてターンエンドです」
遊花 LP3350 手札4
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終夜 LP8000 手札0
「私のターン、ドロー‼︎」
サンダーエンドにはまだ2つのオーバーレイユニットが残っている。
このまま毎ターン私のフィールドを吹き飛ばされると流石に耐えられない。
だから、このターンにサンダーエンドを倒す‼︎
「私は金華猫を召喚‼︎」
〈金華猫〉☆1 獣族 闇属性
ATK400
「金華猫の効果発動‼︎召喚した時、墓地に存在するレベル1モンスターを特殊召喚します‼︎墓地から戻ってきて、クリボー‼︎」
〈クリボー〉☆1 悪魔族 闇属性
DEF200
フィールドに戻ってくるクリボー。
うん、今度は君達の力を借りるよ‼︎
「相棒、貴方の力、借り受けるね‼︎魔法カード、賢者の石-サバティエル‼︎」
「‼︎そのカードは………さっきクリバンデットで手札に加えた………」
「このカードは自分の墓地にハネクリボーモンスターが存在する場合、ライフポイントを半分払って発動できるよ」
遊花 LP3350→1675
「そうすることで、デッキから融合魔法カードまたはフュージョン魔法カード1枚を手札に加えることが出来る‼︎私が手札に加えるのは融合‼︎」
「っ‼︎次は融合召喚⁉︎」
「私は魔法カード、融合を発動‼︎自分の手札・フィールドから融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを墓地に送り、その融合モンスター1体をEXデッキから特殊召喚します‼︎私が融合するのは、フィールドの金華猫とクリボー‼︎」
フィールドに現れた渦の中に金華猫とクリボーが飛び込んでいく。
「守護霊となりし猫よ、原初たる小さき悪魔と交わりて、孤独を壊す力となれ‼︎融合召喚‼︎閉ざされた世界を溶かす毒龍‼︎スターヴヴェノムフュージョンドラゴン‼︎」
〈スターヴヴェノムフュージョンドラゴン〉☆8 ドラゴン族 闇属性
ATK2800
スターヴヴェノムがサンダーエンドを威嚇するようにフィールドを揺らす程の咆哮を上げる。
それに応えるようにサンダーエンドも咆哮を上げた。
「小さいモンスターがドラゴンの融合モンスターに⁉︎」
「スターヴヴェノムフュージョンドラゴンの効果発動‼︎パワースワローヴェノム‼︎このカードが融合召喚に成功した場合、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を選び、その攻撃力分だけこのカードの攻撃力をターン終了時までアップする‼︎対象にするのはサンダーエンドドラゴン‼︎」
「っ⁉︎サンダーエンドドラゴン‼︎」
スターヴヴェノムフュージョンドラゴン
ATK2800→5800
スターヴヴェノムの放つ毒の瘴気がサンダーエンドの身体を溶かし、その力を奪い去っていく。
「バトル‼︎スターヴヴェノムフュージョンドラゴンでサンダーエンドドラゴンを攻撃‼︎消失のヴェノムストリーム‼︎」
スターヴヴェノムが放つ毒のブレスがサンダーエンドを呑み込み、そのまま溶かし尽くす。
よし、これでサンダーエンドは倒せた。
後は………
「スターヴヴェノムフュージョンは融合召喚したこのカードが破壊された場合、相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊することが出来るよ。私はカードを1枚伏せてターンエンドだよ」
「エンドフェイズ、リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎エクシーズリボーン‼︎自分の墓地のエクシーズモンスター1体を対象とし、そのモンスターを特殊召喚し、このカードをオーバーレイユニットにするよ‼︎」
「っ⁉︎それじゃあ⁉︎」
「再び現れよ雷の化身‼︎サンダーエンドドラゴン‼︎」
〈サンダーエンドドラゴン〉★8 ドラゴン族 光属性
ATK3000
再びフィールドに現れるサンダーエンド。
………ううん、スターヴヴェノムにも破壊効果はあるし、墓地にはサクリボー、それに伏せカードもあるから戦闘でも大丈夫なハズ。
だから、最後まで闘志は捨てないよ‼︎
遊花 LP1675 手札2
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○ ー
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終夜 LP8000 手札0
「僕のターン、ドロー‼︎………バトル‼︎サンダーエンドドラゴンでスターヴヴェノムフュージョンドラゴンを攻撃‼︎」
「リバースカードオープン‼︎速攻魔法、決闘融合-バトルフュージョン‼︎自分フィールドの融合モンスターが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動‼︎その自分のモンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする‼︎」
スターヴヴェノムフュージョンドラゴン
ATK2800→5800
「これで返り討ちだよ‼︎」
私がそういうと、天雷君が自分の手札を見せてくる。
そこにあったのは………
「ダメージステップ開始時、手札からオネストを発動‼︎」
「っ‼︎」
「自分の光属性モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算前までに、このカードを手札から墓地へ送ってそのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップします‼︎」
サンダーエンドドラゴン
ATK3000→8800
私のライフは1675。
オネストの効果で確実にサンダーエンドの攻撃力分のダメージが私に入る。
そしてサンダーエンドの攻撃を止める手段はない。
文字通り、完敗。
「お願い、サンダーエンドドラゴン‼︎終焉のライトニングバースト‼︎」
「迎え撃って、スターヴヴェノムフュージョンドラゴン‼︎消失のヴェノムストリーム‼︎」
スターヴヴェノムの毒のブレスとサンダーエンドの雷のブレスがぶつかる。
最初は拮抗していたが、少しずつスターヴヴェノムのブレスが蒸発していき、最後にはサンダーエンドのブレスがスターヴヴェノムを呑み込んだ。
凄く、楽しいデュエルだった。
でも、やっぱり………
「ああ………負けるのは、やっぱり悔しいな………」
遊花 LP1675→0
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「ふぅ………何とか勝てた」
そうやって胸に手を当てながらホッと一息を吐いている天雷君に私は近づいて声をかける。
「天雷君、ありがとうございました‼︎いいデュエルでした‼︎」
「あ、うん。こちらこそ、ありがとう。栗原さんとのデュエル、凄く楽しかった」
「でも、やっぱりライフを全く削れなかったのは悔しいからもう1度デュエルしよ‼︎今日はこれで試験も終わりだし‼︎」
「え、ええっ⁉︎」
私のそんな言葉に天雷君が凄く驚いた顔をする。
だって、ここまでの完敗は流石に悔しいんだもん‼︎
いくらなんでもここまでやられてそのままにはしたくないもん‼︎
「ダメかな?この後、カードショップに行こうかと思ってたんだけど、やっぱり負けたままって悔しいから、リベンジしたいんだ」
「ええっ⁉︎まあ、うん………予定はないから、大丈夫だけど………」
「本当‼︎」
「く、栗原さん落ち着いて‼︎近い、近いよ‼︎」
そんなやり取りをしていると、観戦席から降りてきたのか桜ちゃん達がこちらにやってきた。
「………何やってんのよ、遊花?」
「再戦の申し込み‼︎だって、あそこまで完璧にやられたら悔しいんだもん‼︎」
「確かに、ライフも全然減らせてなかったから完敗と言える」
「遊花の気持ちも分かるぜ‼︎俺も前にやった時にエレキリギリスのせいで手も足も出なかったからな‼︎」
「それはアンタ達のデッキには除去カードが極端に少なすぎるからでしょうが………」
私と大地君の言葉に桜ちゃんが呆れたような声を出す。
それを聞いて天雷君も苦笑をしながら口を開く。
「あ、あはは………で、でも、栗原さんも九石君も、凄く強かったよ。僕もこの子達が頑張ってくれなかったらどうなってたか分からないから」
「………デュエルが始まったら堂々としてるのに、天雷は相変わらずね。強いのは分かるんだけど、何でこの子が学年トップなのかしら?」
「あはは………ん?」
桜ちゃんの口から溢れた言葉に少し違和感を覚える。
なんか今、凄く重要なことを言われたような………
「桜ちゃん、今なんて言ったの?なんか今、天雷君が学年で1番強いって言われた気がするんだけど………」
「あら?遊花はもしかして、知らなかったの?学年トップ10って言うのは、学年で同じぐらいに強い上位10名のことだけど、別にその中で順位が決まってないわけじゃないのよ?私とか、これで学年4位だし」
「俺は学年9位だぜ」
「私は学年7位。とは言っても、6位から10位までには実力にあまり差が無いから、変動はよくあることだけど」
「そ、そうだったんだ………それで、天雷君は?」
「だから、1位よ、そいつ」
「………えっ?」
桜ちゃんの言葉に、私はぎこちなく首を動かして隣にいる天雷君を見る。
そんな私を見て、天雷君は照れ臭そうに笑う。
「学年1位。デュエルアカデミアのトップは、そこにいる天雷よ。他の学年トップは全員、天雷に1度負けてるわ」
「ど、どうも………」
「えっ………ええっ⁉︎」
学年トップ⁉︎
それは手も足も出ないぐらい強いわけだよ‼︎
「凄い凄い‼︎天雷君ってそんなに強かったんだ‼︎」
「あ、あはは、僕自身あまり自覚がないんだけど………」
「アンタはそのデュエル中以外の自信の無さが問題よね。そこら辺は遊花にも言えることだけど………アンタ達は揃いも揃ってデュエルのこと以外では大人しめだし」
「だったら、なおのことデュエルだよ‼︎天雷君は私よりも確実に強いんだから、デュエルしていけば私だってもっと強くなれるもん‼︎」
「あ‼︎ズルいぜ、遊花‼︎そういうことなら俺だって天雷とデュエルしたいぜ‼︎」
「く、栗原さんも九石君も落ち着いて‼︎デュエルだったらちゃんと2人共するから‼︎」
そういってはしゃぐ私達を見て、桜ちゃんは頭に手を当てながら大きなため息を吐いた。
「………本当に、デュエルバカよね、この子達は。負けて落ち込んでるんじゃないかと思ったけど、心配して損したわ」
「遊花がこの程度で落ちこんだりするわけない。桜は心配し過ぎ」
「………そうかもね。私も、少し考えておくべきかしらね………遊花と全力でぶつかるために………」
そう、何処か真剣な表情で呟く桜ちゃんの声は、デュエルのことで頭がいっぱいになっていた私の耳には届くことはなかった。
次回予告
遊花が激しいデュエルを繰り広げている最中、遊騎は退院の為のリハビリに明け暮れていた。
そんな中、遊騎は自分の病室の前を彷徨いている不審な人物を発見する。
それは遊騎のプロリーグ時代の知り合いで………
次回 遊戯王Trumpfkarte
『笑顔の空模様』
次回は遊騎のデュエル回。
この作品は特に意図したわけでもなく気付いたらシリアス続きになってるので次回は結構コミカルな感じのお話です。
そして今回は遊花完全敗北回。
遊花のデッキの弱点が露呈した回になりました。
遊花のデッキは基本的にモンスターで攻めも守りも行うデッキなので除去カード自体かなり少なめでモンスター効果や戦闘を封じられるとわりと何も出来ずに負けてしまいます。
はてさて、これから遊花の弱点は改善されるのか?
そして現れる学年1位。
天雷君もこれからメインキャラになると思います。
そして属性的には結構気弱系の主人公気質。
この作品主人公気質多すぎじゃね?
因みに今回で言及された裏設定である学年トップ10の順位はこちら。
名前が出てないキャラは???表記です。
1位 天雷 終夜
2位???
3位 神路祇 電二
4位 宝月 桜
5位 空閑 騨
6位 桜糀 紅葉
7位 御子神 霊華
8位 ???
9位 九石 大地
10位 不死川 王我
残るところトップ10戦も後4戦。
来週中には終わるといいなと思いながら全力で執筆中です。
それでは今回はここまで。
ではでは〜