今回も遊花のデュエル回。
タイトルの通りあの種族を使うキャラの登場です。
最初少しだけ第三者視点です。
そして更新が遅れた理由はまた少し息抜きがてら他のデッキを弄ってたら気付いたら次の章の中盤ぐらいになりそうな話がまた1話完成してたって言うね。
おい、1章書けよ………何故先に次の章を書いてしまうのか?
まさか、書き足りないというのか、シリアスパートが?
「ーーーーーーーーーーーーーでダイレクトアタック‼︎ーーーーーーーーーーー‼︎」
「ぐあっ‼︎」
大地 LP2500→0
「だあー負けた‼︎」
「………ふぅ………悪かったわね、九石。試合前なのに付き合わせて。天雷や御子神ともやってみたんだけど、あの2人相手じゃよく分からなかったのよね」
「別にいいぜ、桜の新しいカードも見れたしな。負けたのは悔しかったけどさ………遊花とのデュエルが終わったらリベンジするぜ」
「はいはい、まあ今回は世話になったから受けてあげるわ」
「おう、約束だぜ‼︎」
あたりに誰もいない教室の一角。
桜は大地を相手に自分のデッキを試していた。
もうすぐ始まる親友である少女とのデュエル。
桜は無意識の内にデッキを握る手に力が込もる。
「それにしても、桜はいつそんなカードを手に入れたんだ?前にデュエルした時には使ってなかっただろ?」
「昨日、『Natural』で遊花やアンタが天雷とデュエルしてる間によ。島さんに貰ったの………相変わらずよく分からないこと言ってたけど」
「よく分からないこと?」
「『このカードが君の元にいきたがっている』なんて、意味が分からないわよ………付き合いが短いからかも知れないけど、あの人は本当によく分からない人だわ」
島から貰ったカードを取り出し、頭を掻きながらなんとも言えない表情を浮かべる桜。
それを見て、大地は苦笑を浮かべながら口を開いた。
「まあ、なんか不思議な雰囲気はするよな。でも、島さんが言ったなら案外本当にそうだったりするのかもな」
「なんでそうなるのよ」
「いや、何となく。強いて言うなら勘だけどさ」
「………御子神といい遊花といいアンタといい、なんで私の周りはこういうよく分からないことを言う奴ばかりなのかしら………まあ、いいわ。とにかく、付き合ってくれてありがと。それじゃ、私はちょっと行くところがあるから」
「行くところ?試験前なのにか?」
首を傾げる大地に桜は教室から出ながら振り返ることもせずに告げる。
「試験前だからこそ、よ。ちょっと校長室に乗り込んでくるわ」
「はあっ⁉︎ちょっ、待てって‼︎」
教室を出て行く桜を大地は慌てて追う。
少女達の戦いの時は………近い。
ーーーーーーー
★
『第3学年、出席番号98番、栗原遊花さん。至急第2フィールドへお越しください』
「あれ?もう呼ばれちゃった」
観客席で1人デッキを調整していた私は思わず近くにあった時計を見る。
時計を見るとさっきの試合から既に1時間が経過していた。
思ってたよりもデッキの調整に集中し過ぎてたみたいでなんだかちょっと変な感じがする。
少し前までは、デュエルをすることさえ怖かった。
その後も、闇先パイに会って色んな召喚方法を教えて貰うまではデッキを積極的に変えていこうとは思わなかった。
デッキを少しでも大きく変えてしまったら、お父さん達といた頃の思い出まで、少しずつ消えてしまうんじゃないかと思ってしまって………
でも、やっぱりそんなことはなくて。
あの頃の思いも、このデッキには残っていて………今でも、いつでも、私を支えてくれる。
「残り3試合………強い人達ばかりだけど、頑張ろうね、皆」
そういってカード達に声をかけると、いつもデュエル中に聞こえているモンスター達の声が聞こえてくる気がした。
なんだか、ちょっと不思議な感じ。
聞き慣れているせいなのか、本当にモンスター達の声が私の頭の中に聞こえてきてる気がするんだよね。
私はデッキをデュエルディスクにセットしてフィールドに向かう。
少し遅くなってしまったせいか、フィールドには既に対戦相手が待っていた。
見覚えがない、黒髪をロングにした長身の仏頂面の青年。
桜ちゃんでも神路祇君でもないってことは、この人が学年2位の人ってことだよね?
その青年は私を見ると、私に近づき声をかけてくる。
「君が俺の対戦相手か?」
「は、はい‼︎栗原 遊花です‼︎お待たせして申し訳ありませんでした‼︎」
「ああ、いや、すまない、別に怒っているわけではないんだ。よく言われるのだが、どうも俺は表情が固いみたいでな。気を悪くしたようなら謝る」
「いえいえ、待たせてしまったのは事実ですから、こちらこそごめんなさいです」
ぺこりと頭を下げて謝ると青年は口元が引き攣っていた。
………もしかして、柔らかく笑ってるのかな、話の流れ的に?
確かに、これは表情が固いって言われるよ………怒ってるようにしか見えないもん。
「俺は喰代 影竜(ほうじろ かげたつ)と言う。一応、学年で2位と言うことになっているが、気にすることはない。お互い、良いデュエルにしよう」
「はい‼︎よろしくお願いします‼︎」
そういうとお互いに指定の場所に移動し、デュエルディスクを起動する。
相手は学年2位の実力者。
正直、どれだけ戦えるかなんて分からない。
でも、最後まで楽しんで、諦めないで、真っ直ぐに私のデュエルをするだけ‼︎
それが、喰代君に応えることにもなるんだもん‼︎
『決闘‼︎』
遊花 LP8000
影竜 LP8000
ーーーーーーー
「先攻は私です」
手札を見るが、あんまり手札が良くない。
うぅ〜意気込んだのはいいけど、ちょっと事故ってるし、とりあえずこのターンは様子を見よう。
「カードを2枚伏せてターンエンドです」
遊花 LP8000 手札3
ーー▲▲ー ー
ーーーーー
ー ー
ーーーーー
ーーーーー ー
影竜 LP8000 手札5
「カードを2枚伏せただけか………手札事故か、それとも………俺のターン、ドロー‼︎全力で動かせて貰うか。俺はライフを1000払い、魔法カード、ドラゴノイドジェネレーターを発動‼︎」
影竜 LP8000→7000
「このカードはターンに2回、メインフェイズにドラゴノイドトークンを1体特殊召喚することが出来る。ただし、この効果の発動ターン終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚することが出来ない。俺はドラゴノイドジェネレーターの効果を2回発動し、ドラゴノイドトークン2体を特殊召喚する‼︎」
〈ドラゴノイドトークン〉☆1 機械族 地属性
DEF300
フィールドに現れたのは2体の小さなドラゴン。
あのカードは見覚えがある。
前に『Natural』でデュエルしていた人も使っていたカードだ。
あの時は攻撃力3000のモンスターが出てきたけど………
「俺は2体のドラゴノイドトークンをリリースし、破壊竜ガンドラを召喚‼︎」
〈 破壊竜ガンドラ〉☆8 ドラゴン族 闇属性
ATK0
現れたのは漆黒の体躯にいくつもの赤い球体が付いたドラゴン。
レベル8のドラゴンで攻撃力0?
いや、そういうモンスター程厄介な効果を持っているハズだ。
「破壊竜ガンドラの効果発動‼︎エクスターミネイトギガレイズ‼︎ライフポイントを半分払って発動‼︎このカード以外のカードを全て破壊し除外する‼︎そしてこの効果で破壊したカードの数×300、破壊竜ガンドラは攻撃力をアップさせる‼︎」
影竜 LP7000→3500
「全体破壊⁉︎速攻魔法、クリボーを呼ぶ笛‼︎その効果で自分はデッキからクリボーまたはハネクリボー1体を選択し、手札に加えるか自分フィールド上に特殊召喚する事ができます‼︎私が選ぶのは手札に加える効果‼︎おいで
クリボー‼︎」
「ほう、いいカードだ。だが、伏せカードは破壊させて貰う‼︎」
ガンドラの赤い球体から光が溢れ出し、フィールドのカードを全て吹き飛ばす。
クリボーを呼ぶ笛は使えたけど、バトルマニアは巻き込まれちゃったな。
破壊竜ガンドラ
ATK0→900
ガンドラの攻撃力が上がるが、それでも僅か900。
私の伏せカードを破壊するためだけに出した?
でも、わざわざそれにライフを半分も?
「良くやってくれた、破壊竜ガンドラ。魔法カード、アドバンスドロー。自分フィールドに表側表示に存在するレベル8以上のモンスター1体、破壊竜ガンドラをリリースして発動。デッキから2枚ドローする。さらに魔法カード、成金ゴブリン。デッキから1枚ドローし、相手は1000ライフポイント回復する」
「私を回復?」
遊花 LP8000→9000
「まだ終わらない。手札のエクリプスワイバーンを捨て、魔法カード、ドラゴン目覚めの旋律を発動。デッキから攻撃力が3000以上で守備力が2500以下のドラゴン族モンスター2体まで手札に加える。俺はデッキから闇黒の魔王ディアボロスとダークホルスドラゴンを手札に加える。墓地に送られたエクリプスワイバーンの効果発動、デッキから光属性か闇属性のドラゴン族・レベル7以上のモンスター1体を除外する。俺はレッドアイズダークネスメタルドラゴンを除外する」
喰代君のデッキがどんどん圧縮されていく。
だけど、まだ喰代君の動きは止まらない。
「さらに手札の闇黒の魔王ディアボロスを捨てて魔法カード、トレードイン。手札のレベル8モンスター1体を捨てることデッキから2枚ドローする。そして2枚目の成金ゴブリンだ。デッキから1枚ドローし、相手は1000ライフポイント回復する」
遊花 LP9000→10000
ライフポイントが10000になった。
でも、何故だろう?
この凄く嫌な予感がするのは………
「速攻魔法、超再生能力を発動。このカードを発動したターンのエンドフェイズ、自分の手札から捨てられた及び自分の手札・フィールドからリリースされたドラゴン族モンスターの数だけ自分はデッキからドローする」
「っ⁉︎それじゃあ………‼︎」
「残念だがまだ終わっていない。魔法カード、手札抹殺。お互いに手札を全て捨て、捨てた枚数と同じ枚数ドローする。俺は2枚、栗原は4枚捨ててドローだ」
「っ、この状況で………」
クリボーは捨てられたけど、手札自体はかなり動きやすくなった。
だけど、これでさらにドラゴン族モンスターが捨てられてしまった。
「俺はカードを1枚伏せてエンドフェイズ。超再生能力の効果発動‼︎このターン、リリース及び捨てられたドラゴンは破壊竜ガンドラ、エクリプスワイバーン、闇黒の魔王ディアボロス、ダークホルスドラゴン、そして亡龍の戦慄ーデストルドーの5体。よってカードを5枚ドローする‼︎」
「っ‼︎デストルドは手札抹殺の時ですか………」
「さらにドラゴノイドジェネレーターの効果、相手は俺が呼び出したドラゴノイドトークンと同じ数、ドラゴノイドトークン1体を自身のフィールドに攻撃表示で特殊召喚しなければならない」
〈ドラゴノイドトークン〉☆1 機械族 地属性
ATK300
私の前に小さなドラゴンが呼び出される。
正直、今の状況なら凄くありがたい。
「俺はこれでターンエンドだ」
遊花 LP10000 手札4
ーーーーー ー
ー○○ーー
ー ー
ーーーーー
ーー▲ーー ー
影竜 LP3500 手札6
影竜君の手札は一気に増えて6枚。
幸い手札交換で展開もしやすくなったし、トークンだって貰えた。
ドラゴン族は墓地から展開する能力はかなり高かったハズだから早く決着をつけないと‼︎
「私のターン、ドロー‼︎金華猫を召喚‼︎」
〈金華猫〉☆1 獣族 闇属性
ATK400
現れたのは霊体になっている猫のようなモンスター。
「金華猫の効果発動‼︎召喚した時、墓地に存在するレベル1モンスターを特殊召喚します‼︎墓地から戻ってきて、クリボー‼︎」
〈クリボー〉☆1 悪魔族 闇属性
DEF200
「導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」
「リンク召喚か‼︎」
私が正面に手をかざすと私の前に大きなサーキットが現れる。
「召喚条件は通常モンスター1体‼︎私はドラゴノイドトークンをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク1‼︎リンクスパイダー‼︎」
〈リンクスパイダー〉LINK1 サイバース族 地属性
ATK1000 ↓
私の前に機械の蜘蛛が現れる。
それを確認しながら私は再びサーキットを開く。
「まだいきます‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」
「連続リンク召喚か‼︎」
「召喚条件はモンスター2体‼︎私は金華猫とドラゴノイドトークンをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク2‼︎プロキシードラゴン‼︎」
〈プロキシードラゴン〉LINK 2 サイバース族 光属性
ATK1400 ←→
次に現れたのは白い身体をした機械の竜。
「速攻魔法‼︎増殖‼︎自分フィールド上に表側表示で存在するクリボー1体をリリースして自分フィールド上にクリボートークンを可能な限り守備表示で特殊召喚します‼︎」
「‼︎トークンを増やしてさらにリンク召喚に繋げるつもりか」
〈クリボートークン〉☆1 悪魔族 闇属性
DEF200
私のフィールドにいたクリボーが4体に増える。
「もっと行きます‼︎導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」
私の前に現れる3度目のサーキット。
「召喚条件はレベル1モンスター1体‼︎私はクリボートークンをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎希望の守り手‼︎リンク1‼︎リンクリボー‼︎」
〈リンクリボー〉LINK1 サイバース族 闇属性
ATK300 ↓
クリボートークンがサーキットに入り、代わりに出てきたのは青い球体型のモンスター。
いつもは私に擦り寄ってくるリンクリボーも、今は何かを感じ取っているのか擦り寄って来ない。
「そして導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」
このターン4度目のサーキット。
私は1度目を閉じて、深呼吸をしてからそのモンスターを呼ぶ。
「召喚条件は効果モンスター3体以上‼︎私はリンクスパイダー、リンクリボー、プロキシードラゴンを 2体分として扱ってリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」
「リンク4のモンスターか‼︎」
「お願い、私に不安を乗り超える力を貸して‼︎リンク召喚‼︎閉ざされた運命を斬り開く魂の
〈ヴァレルソードドラゴン〉LINK4 ドラゴン族 闇属性
ATK3000 ↙︎←↓↑
「‼︎リンク4のドラゴン‼︎それが栗原の切り札か‼︎」
ヴァレルソードが力強い咆哮を上げながら喰代君を睨む。
それを見て、喰代君も口元を引き攣らせる。
今回は確信が持てる。
アレは笑ってるんだ。
私が切り札を出したことを心から喜んでいる。
………もう、出し惜しみは出来ない。
一撃で終わらせる‼︎
「手札のクリボーンを捨てて魔法カード、ワンフォーワン‼︎デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する‼︎お願い‼︎チューナーモンスター、ジェットシンクロン‼︎」
「‼︎チューナーまで出てきたか‼︎」
〈ジェットシンクロン〉☆1 機械族 炎属性
DEF0
現れたのは小さなジェット機のようなモンスター。
うん、君の力、借り受けるよ‼︎
「私は‼︎レベル1、クリボートークン3体に、レベル1、チューナーモンスター、ジェットシンクロンをチューニング‼︎」
「やはり、シンクロ召喚か‼︎」
ジェットシンクロンが光の輪になり、クリボートークンが小さな星に変わり、光の道になる。
そして光の道が輝くと、その中から現れるのは大きな機械の腕。
「闘志を秘めしその拳、あらゆる障害を打ち砕く‼︎シンクロ召喚‼︎一撃爆砕‼︎アームズエイド‼︎」
〈アームズエイド〉☆4 機械族 光属性
DEF1200
「ジェットシンクロンの効果発動‼︎このカードがシンクロ素材として墓地へ送られた場合、デッキからジャンクモンスター1体を手札に加えます‼︎私はデッキからジャンクリボーを手札に加える‼︎そしてアームズエイドの効果発動‼︎アームズシフト‼︎1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に装備カード扱いとしてモンスターに装備出来る‼︎この効果で装備カード扱いになっている場合のみ、装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップする‼︎ヴァレルソードドラゴンにアームズエイドを装備‼︎」
「‼︎」
アームズエイドが飛び立ち、ヴァレルソードドラゴンも腕を空に掲げ、その腕に装着される。
ヴァレルソードドラゴン
ATK3000→4000
「攻撃力4000か‼︎」
「バトル‼︎ヴァレルソードドラゴンでダイレクトアタック‼︎斬り開いて、ヴァレルソードドラゴン‼︎衝撃のベイオネットブレイク‼︎」
ヴァレルソードがアームズエイドを装備した腕を構え、喰代君に殴り掛かる。
しかし、それは意外なカードによって阻まれた。
「残念だが、そうはいかない。手札からクリフォトンの効果発動‼︎このカードを手札から墓地へ送り、2000ライフを払って、このターン、自分が受ける全てのダメージは0になる‼︎」
「クリフォトン⁉︎」
影竜 LP3500→1500
喰代君の前に電球のような姿をしたモンスターが現れ、その身体を包みこむように光の粒子を放つ。
ヴァレルソードは構わず喰代君に殴り掛かるが、光の粒子に阻まれ、弾き飛ばされてしまった。
「残念だが、このターンで決着をつけるわけにはいかない。栗原にはまだ俺の
「っ………カードを1枚伏せてターンエンドです」
「エンドフェイズ‼︎リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎活路への希望‼︎」
「⁉︎この状況で活路への希望⁉︎」
「効果は知っているようだな。自分のLPが相手より1000以上少ない場合、1000LPを払って発動‼︎」
影竜 LP1500→500
「お互いのLPの差2000につき1枚、自分はデッキからドローする‼︎俺のライフは500‼︎栗原は10000‼︎よって4枚のカードをドローする‼︎」
私のライフは10000あって、喰代君はたったの500。
でも、その代わりに喰代君は次のドローで手札が10枚になり、墓地には強力なドラゴン達が沢山眠ってる。
………凌ぎきること、出来るかな?
遊花 LP10000 手札1
ーー△▲ー ー
ーーーーー
☆ ー
ーーーーー
ーーーーー ー
影竜 LP500 手札9
「俺のターン、ドロー‼︎さあ、全力で行くぞ栗原‼︎俺は墓地に存在するエクリプスワイバーン、破壊竜ガンドラ、クリフォトンを除外し、混源龍レヴィオニアを特殊召喚する‼︎」
〈 混源龍レヴィオニア〉☆8 ドラゴン族 闇属性
ATK3000
現れたのは白い身体を持つ龍。
あのカードは確か………
「墓地から除外されたエクリプスワイバーンの効果と混源龍レヴィオニアの効果発動‼︎混源龍レヴィオニアは自分の墓地から光・闇属性モンスターを合計3体除外した場合に特殊召喚でき、この方法でこのカードが特殊召喚に成功した時、その特殊召喚のために除外したモンスターの属性によって効果を発動する。ただし、このターン、このカードは攻撃することができない。光と闇を除外したことにより、フィールドのカードを2枚まで選んで破壊する‼︎ヴァレルソードドラゴンとセットカードを破壊する‼︎」
「っ、ゴメンね、ヴァレルソードドラゴン。リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎ダメージダイエット‼︎このターン自分が受ける全てのダメージは半分になる‼︎さらにチェーンしてヴァレルソードドラゴンの効果発動‼︎アサシネイトショット‼︎1ターンに1度、攻撃表示モンスター1体を対象として発動‼︎そのモンスターを守備表示にし、このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。そしてこの効果の発動に対して相手は効果を発動できない‼︎この効果は相手ターンにでも使用することが出来るます‼︎対象にするのは、混源龍レヴィオニア‼︎」
混源龍レヴィオニア
ATK3000→0
「フリーチェーンのカードだったか。だが、ヴァレルソードドラゴンとアームズエイドは破壊させて貰おう」
ヴァレルソードが銃弾を放ち、レヴィオニアを怯ませる。
しかし、レヴィオニアが放つ白と黒の光弾によってヴァレルソードと装備されていたアームズエイド、ダメージダイエットのカードを破壊されてしまった。
ダメージダイエットは発動出来たし、墓地にはクリボーンがいるから流石にライフを削りきられることはないと思いたい。
「エクリプスワイバーンの効果で除外されていたレッドアイズダークネスメタルドラゴンを手札に加える。手札からエクリプスワイバーンを墓地へ送り、デフラドラグーンを特殊召喚‼︎」
〈 デフラドラグーン〉☆3 ドラゴン族 闇属性
DEF600
現れたのは機械的なフォルムをしたドラゴン。
しかも、墓地にエクリプスワイバーンが送られたということは………
「墓地に送られたエクリプスワイバーンの効果発動、デッキから巨神竜フェルグランドを除外する。墓地に存在する亡龍の戦慄ーデストルドーの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、ライフポイントを半分支払い、レベル6以下のモンスター、デフラドラグーンを対象として、このカードを特殊召喚する‼︎ただし、この効果で特殊召喚したこのカードは対象にしたモンスターのレベル分だけ下がり、フィールドから離れた場合はデッキの一番下に戻る」
影竜 LP500→250
〈 亡龍の戦慄ーデストルドー〉☆7→4 ドラゴン族 闇属性
DEF3000
現れたのは赤黒くところどころ骨が見えているドラゴン。
これで喰代君のライフもまた減った。
もしかして、このライフの減少にも何か意味が………?
「墓地の光属性モンスター、エクリプスワイバーンを除外して暗黒竜コラプサーペントを特殊召喚‼︎」
〈暗黒竜コラプサーペント 〉☆4 ドラゴン族 闇属性
DEF1700
次に出てきたのは黒いワイバーンのようなモンスター。
流石に手札があれだけあっただけに展開が全然止まらない。
「除外されたエクリプスワイバーンの効果で巨神竜フェルグランドを手札に加える。そして、舞い降りろ‼︎竜が紡ぎしサーキット‼︎」
「っ、リンク召喚………」
喰代君の前に巨大なサーキットが現れる。
「召喚条件はカード名が異なるモンスター2体以上‼︎俺は、混源龍レヴィオニア、 デフラドラグーン、亡龍の戦慄ーデストルドー、暗黒竜コラプサーペント をリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎理を縛る鎖の龍‼︎リンク召喚‼︎リンク4‼︎鎖龍蛇ースカルデッド‼︎」
〈鎖龍蛇ースカルデッド〉LINK4 ドラゴン族 地属性
ATK2800 ↙︎↓↑↘︎
現れたのは身体に鎖を巻きつけた蛇のような顔をした龍のモンスター。
あのカードは桜糀さんも使っていたモンスター。
その効果はかなり厄介だったハズ………
「鎖龍蛇ースカルデッドはこのカードのリンク素材としたモンスターの数によって以下の効果を得る。2体以上でこのカードのリンク先にモンスターが召喚・特殊召喚された場合にそのモンスターの攻撃力・守備力を300ポイントアップさせ、3体以上で1ターンに1度、自分メインフェイズに手札からモンスター1体を特殊召喚し、4体でこのカードがリンク召喚に成功した時に自分はデッキから4枚ドローし、その後手札を3枚選んで好きな順番でデッキの下に戻す。鎖龍蛇ースカルデッドの効果と墓地に送られた暗黒竜コラプサーペントの効果発動‼︎暗黒竜コラプサーペントの効果でフィールドから墓地に送られた場合、デッキから輝白竜ワイバースターを手札に加える。さらに鎖龍蛇ースカルデッドで俺は4枚ドローし、その後手札を3枚デッキの下に戻す。墓地の闇属性モンスター、暗黒竜コラプサーペントを除外して輝白竜ワイバースターを特殊召喚‼︎」
〈 輝白竜ワイバースター〉☆4 ドラゴン族 光属性
DEF1800
現れたのはコラプサーペントと対になるような白いワイバーンのようなモンスター。
「さらに防覇龍ヘリオスフィアを召喚」
〈 防覇龍ヘリオスフィア〉☆4 ドラゴン族 光属性
ATK0
続けて現れたのは紫色の体躯をしたモンスター。
召喚権をようやく使ってくれたけど、ここから一体何をしてくる?
そんな私の疑問に応えるように喰代君は正面に手をかざす。
「俺はドラゴン族レベル4モンスター、輝白竜ワイバースターと防覇龍ヘリオスフィアでオーバーレイ‼︎。2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」
「っ、エクシーズ召喚‼︎」
ワイバースターとヘリオスフィアが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。
そして渦が爆けると空から影のような鎧を纏ったドラゴンが降りて来る。
「漆黒の竜よ‼︎その力で我が
〈銀河影竜〉★4 ドラゴン族 闇属性
ATK2000→2300
現れたのは影のような鎧をつけたドラゴン。
そして今の口上からすると、ここから出てくるのが、喰代君の切り札。
「銀河影竜の効果発動‼︎オーバーレイユニットを1つ使うことで、1ターンに1度、手札からドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する‼︎神をも喰らいて現れよ‼︎我が
龍が舞い降りる。
歓喜の咆哮を上げながら。
〈魂食神龍ドレインドラゴン〉☆8 ドラゴン族 闇属性
ATK4000→4300
「これが………喰代君の切り札」
現れたのは紫色の身体からいくつもの鎌が生えているドラゴン。
ドレインドラゴンは喰代君を見て、嬉しそうに咆哮を響かせる。
「このカードは通常召喚出来ず、自分のドラゴン族エクシーズモンスターの効果でのみ特殊召喚できる。そして魂食神龍ドレインドラゴンの効果発動‼︎グラトニーアブソーブ‼︎このカードを特殊召喚に成功した時、自分のライフポイントが相手より少ない場合、このカードの攻撃力はその差の数値分アップする‼︎」
「えっ⁉︎」
「今の俺のライフポイントは250。栗原は10000。よって我が
魂食神龍ドレインドラゴン
ATK4300→14050
「攻撃力………14050⁉︎」
「ただし、このターン相手が受ける全てのダメージは0になるのと、魂食神龍ドレインドラゴン自体は相手プレイヤーにダイレクトアタックは出来ない為、このターンで決めることは出来ないがな」
そういう喰代君はどこか誇らしげにドレインドラゴンを見ている。
ピーキー過ぎる能力………でも、これでさっきまでの喰代君の動きの意味が分かった。
全てはこのドレインドラゴンを活かす為の戦略。
我が
「っ………でも、それでも喰代君のライフは残り250‼︎まだ削りきれないわけじゃない‼︎」
「その通りだ。だが、勿論その対策も考えてある。鎖龍蛇ースカルデッドの効果発動‼︎1ターンに1度、自分メインフェイズに手札からモンスター1体を特殊召喚する‼︎現れろ、レッドリゾネーター‼︎」
〈レッドリゾネーター〉☆2 悪魔族 炎属性
DEF200
現れたのは炎の身体を持つ小さな悪魔のようなモンスター。
「レッドリゾネーターの効果発動‼︎このカードが特殊召喚に成功した時、フィールドの表側表示モンスター1体を対象とし、そのモンスターの攻撃力分だけ自分はライフポイントを回復する‼︎」
「⁉︎まさか‼︎」
「俺が対象にするのは我が
影竜 LP250→14300
「ライフポイント………14300」
ライフポイントまで一瞬で超えられてしまった。
これだけのライフをドレインドラゴンを倒しながら削りきるのは至難の技だ。
「まだ俺の動きは終わっていない。銀河影竜を除外し、手札よりレッドアイズダークネスメタルドラゴンを特殊召喚‼︎」
〈レッドアイズダークネスメタルドラゴン〉☆10 ドラゴン族 闇属性
ATK2800→3100
銀河影竜の姿が消え、代わりに現れたのは鋼鉄の身体を持つ赤い瞳の龍。
「レッドアイズダークネスメタルドラゴンの効果発動‼︎1ターンに1度手札または自分の墓地からレッドアイズダークネスメタルドラゴン以外のドラゴン族モンスター1体を自分フィールドに特殊召喚する‼︎手札からライトパルサードラゴンを特殊召喚‼︎」
〈ライトパルサードラゴン〉☆6 ドラゴン族 光属性
ATK2500
ダークネスメタルの咆哮に呼び寄せられるように現れたのは白銀の身体を持つドラゴン。
「まだだ‼︎魔法カード、復活の福音‼︎墓地に存在するレベル7、8のドラゴンを特殊召喚する‼︎蘇れ、闇黒の魔王ディアボロス‼︎」
〈闇黒の魔王ディアボロス〉☆8 ドラゴン族 闇属性
ATK3000→3300
現れたのは鎖に縛られた漆黒の龍。
「闇黒の魔王ディアボロスの効果発動‼︎自分フィールドの闇属性モンスター1体をリリースし、相手は手札を1枚選んでデッキの1番上または1番下に戻す‼︎俺は闇黒の魔王ディアボロス自体をリリースして効果を発動する」
「っ⁉︎ジャンクリボーをデッキの下に戻します」
ディアボロスの姿は消えたけど、ジャンクリボーはデッキの下に送られる。
これで手札まで0になった。
「俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ。説明しておくが、墓地にある復活の福音は自分フィールドのドラゴン族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外でき、ライトパルサードラゴンはフィールドから墓地に送られた時、自分の墓地のドラゴン族・闇属性・レベル5以上のモンスター1体を特殊召喚できる」
「今なら闇黒の魔王ディアボロスが戻ってくるわけですね。しかも、その後普通にターンが回ればレッドアイズダークネスメタルドラゴンでライトパルサードラゴンは蘇生される」
「その通りだ。君がどう動くか、見せて貰おう」
遊花 LP10000 手札0
ーーーーー ー
ーーーーー
ー ☆
□○○○ー
ー▲▲ーー ー
影竜 LP14300 手札1
状況はどう考えても絶望的。
おまけにフィールドにも手札にもカードは残っていない。
だけど、諦めたくはない‼︎
「私のターン、ドロー‼︎」
引いたカードは………私の相棒、ハネクリボー。
まだ、チャンスはあるかも知れない。
「私はモンスターをセットしてターンエンドです」
遊花 LP10000 手札0
ーーーーー ー
ーー◾︎ーー
ー ☆
□○○○ー
ー▲▲ーー ー
影竜 LP14300 手札1
「俺のターン、ドロー‼︎この状況でも全く諦めていないその目、見事だ。だが、この一撃を持って終わらせよう。リバースカードオープン‼︎永続罠‼︎竜の逆鱗‼︎このカードが魔法・罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドのドラゴン族モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える‼︎」
「っ⁉︎貫通ダメージ⁉︎」
それは、ハネクリボーの弱点となる効果。
ハネクリボーの戦闘ダメージを0にするという効果は破壊されて墓地にいってから発動する効果だ。
でも、貫通ダメージに関しては墓地にいく前にダメージが入るから防ぎようがない。
つまり………この攻撃で手詰まりだ。
「バトル‼︎魂食神龍ドレインドラゴンでセットモンスターを攻撃‼︎」
「っ………セットモンスターはハネクリボー‼︎」
〈ハネクリボー〉☆1 天使族 光属性
DEF200
相棒は私を守るように両手を広げる。
それを見て、喰代君も納得したような顔をする。
「成る程………ハネクリボーには確か破壊され墓地にいったターンの戦闘ダメージを0にする効果があったか。竜の逆鱗がなければこのターンは凌がれていたな」
「………今回は負けちゃいました。でも、次は絶対に勝ってみせます‼︎」
「‼︎そうか、楽しみにしておこう。我が
ドレインドラゴンは咆哮を上げると、白と黒が混ざった螺旋のブレスをハネクリボーに向けて放つ。
ブレスはハネクリボーを呑み込んだ後、そのまま私の身体も呑み込んだ。
遊花 LP10000→0
ーーーーーーー
デュエルが終わり、立体映像が消えていく。
喰代君はドレインドラゴンの姿が消えるのを眺めてから、私の方に近づき、手を差し出した。
「ありがとう。いいデュエルだった」
「いえ、こちらこそありがとうございました‼︎」
私も手を差し出して喰代君と握手をする。
結局、喰代君のライフはコストの消費以外では削ることが出来なかった。
しかも、そのコストですらも完全に回復されちゃったから完敗と言える。
これが、学年トップ2の決闘者の実力。
………まだまだ遠いなぁ。
「出来れば今すぐ再戦といきたいところですが、次のデュエルもあるので今回は止めておきます」
「………そうか。案外負けず嫌いなのだな」
「そういうものじゃないんですか、決闘者って?」
「いや、違いない。栗原とのデュエル、久しぶりに心が滾るいいデュエルだった。退学がかかっているそうだが、栗原程の決闘者なら大丈夫だろう」
「………そうでしょうか?」
「ああ、俺が保証しよう。俺の試験はこれで終わりだ。せっかくだからな後は栗原のデュエルを見学させて貰うとしよう」
「あはは、期待に添えるように頑張りまーーー」
『第3学年、出席番号98番、栗原遊花さん。至急第3フィールドへお越しください』
『第3学年、出席番号390番、宝月 桜さん。至急第3フィールドへお越しください』
「ーーーへっ?」
突然のアナウンスに思わずきょとんとしてしまう。
アナウンスが聞こえたのか、喰代君も首を傾げる。
「今、俺とのデュエルが終わったところだと言うのに、随分と急なことだな。栗原は大丈夫か?」
「あ、はい‼︎体力的には全然‼︎でも………」
心配してくれる喰代君に慌てて大丈夫だと手を振る。
確かに、急なデュエルだということには驚いた。
でも、私が驚いたのはそっちじゃない。
最初の予定では、確か私と桜ちゃんのデュエルは期末試験の1番最後の試合にする予定だったハズだ。
でも、私はまだ神路祇君とデュエルをしていない。
となると、何か予定が入ったから順番を変えたって可能性もあるけど、結局は期末試験なんだから早々変更なんてあるわけないし………
もうひとつ考えられるのはデュエルをする側から順番の変更を要望されたこと。
この場合、私は勿論そんなことはしてないから、したとするならそれは桜ちゃんが行ったということだ。
………一体どういうことなの、桜ちゃん?
次回予告
突然のことに戸惑いながらも桜とのデュエルに臨む遊花。
友人として、常に一緒にいた少女の秘めていた思い。
桜が繰り出す新しい難題に遊花は追い詰められていく。
次回 遊戯王Trumpfkarte
『守りたいもの』
次回、遊花VS桜、前編。
流石に前後編に分かれます。
今度の話は桜視点の回想も入るのでいつもより長めになりそうです。
ぎりぎり3話は跨がないハズ………多分。
そして、今回のデュエルは再び遊花敗北。
若干の事故と攻め方が単調すぎるのが仇となった感じです。
今回登場した影竜君はこれからも稀に重要な役割で出てきます。
メインっぽいけど、ちょこちょこしか出てこない感じで。
GXでいうカイザーとか吹雪さんとかあの辺りのポジション?
吹雪さんとか割りと目立ってた印象だったけど考えてみれば5戦しかデュエルしてないしね。
そしてデッキはカオスドラゴンのようなもの。
………うん、のようなものです。
アレをカオスドラゴンと言い切ったら色々なところに怒られそうですから。
自分で作ったリアル所持デッキではあるのですがアレをカオスドラゴンと言っちゃっていいものか………ぶっちゃけカオスドラゴン要素はありますが、カオスドラゴンというよりドレインドラゴン特化ドラゴンデッキです。
切り札は魂食神龍ドレインドラゴン、ピーキーな感じのあの性能が大好きです。
使ってるカードが全体的にフラグがたちまくってるカードばかりなので、今後どんな展開で出てくるかお楽しみに。
それでは今回はここまで。
ではでは〜