遊戯王Trumpfkarte   作:ブレイドJ

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新弾のFAのデッキと追加されたヴェンデットを使った炎のデッキの構築を考えてたら更新が遅れました。
3箱でセイヴァー2枚にエグゼクター3枚、バスタード2枚………炎のデッキを強化することを強いられていたんだ‼︎………申し訳ないです。
今回は遊花VS竜河回。
自称遊騎のライバル、竜河の実力は?
遊花はプロ決闘者である竜河に勝てるのか?
それでは本編にGOなのです‼︎


第35話 小さき者VS竜・憧れる背中

 

 

 

 

遊花 LP8000

 

竜河 LP8000

 

 

「先攻はワイやな。ワイはモンスターをセット。カードを2枚伏せてターンエンドや」

 

 

遊花 LP8000 手札5

 

ーーーーー ー

ーーーーー

ー ー

ーー■ーー

ーー▲▲ー ー

 

竜河 LP8000 手札2

 

 

「私のターン、ドロー‼︎私はミスティックパイパーを召喚‼︎」

 

 

〈ミスティックパイパー〉☆1 魔法使い族 光属性

ATK0

 

 

現れたのはフルートのようなものを弾いている男の人。

 

今日もよろしくね、ミスティックパイパー。

 

そんな私にミスティックパイパーは任せろというようにサムズアップをした。

 

「ミスティックパイパーの効果発動‼︎このカードをリリースして自分のデッキからカードを1枚ドローします‼︎そしてこの効果でドローしたカードをお互いに確認し、レベル1モンスターだった場合、自分はカードをもう1枚ドローします‼︎」

 

ミスティックパイパーが姿を消し、私はカードをドローする。

 

「私が引いたのはクリボール‼︎レベル1モンスターなのでもう1枚ドローします‼︎カードを2枚伏せてターンエンドです‼︎」

 

「なんや、結束の弟子のわりには控えめなやっちゃなぁ。それやったらこっちからいかせてもらうで‼︎リバースカードオープン‼︎永続罠、ダイナミストハウリングを発動や‼︎このカードは発動時の効果処理として、デッキからダイナミストペンデュラムモンスターを2体まで選んでワイのペンデュラムゾーンに置くことができるんや‼︎」

 

「ペンデュラムモンスター⁉︎それを2枚置けるってことは………」

 

「次のターンからワイはペンデュラム召喚ができるっちゅうことや。ただし、置いた場合は次のターンの終了時まで、ワイはダイナミストモンスターしかペンデュラム召喚できへんけどな。ワイはデッキからスケール3のダイナミストスピノスとスケール6のダイナミストプレシオスをペンデュラムスケールにセッティングや‼︎」

 

竜河さんを挟むように光の柱が立ち上り、その光の中に機械の身体を持つ2体の恐竜の姿が映る。

 

そしてその恐竜の下には3と6の数字が浮かび上がった。

 

私のターン中にペンデュラムスケールを準備してくるなんて………流石はプロ決闘者、次のターンの攻撃は激しくなりそう。

 

 

遊花 LP8000 手札5

 

ーー▲▲ー ー

ーーーーー

ー ー

ーー■ーー

△ー△▲△ ー

 

竜河 LP8000 手札2

 

 

「ワイのターン、ドロー‼︎まずはダイナミストアンキロスを反転召喚や‼︎」

 

 

〈ダイナミストアンキロス〉☆4 機械族 水属性

ATK1500

 

 

フィールドに機械の身体を持つアンキロサウルスのようなモンスターが現れる。

 

「さらにダイナミストステゴサウラーを召喚や‼︎」

 

 

〈ダイナミストステゴサウラー〉☆4 機械族 水属性

ATK1600

 

 

アンキロスに続くようにステゴサウルスの姿をした機械の恐竜が現れる。

 

「まずはコイツや‼︎再起せえや‼︎太古から続くサーキット‼︎」

 

「リンク召喚ですか………」

 

竜河さんが目の前に手をかざすと巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件はペンデュラムモンスター2体や‼︎ワイはダイナミストアンキロスとダイナミストステゴサウラーをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク2‼︎ヘビーメタルフォーゼエレクトラム‼︎」

 

 

〈ヘビーメタルフォーゼエレクトラム〉LINK 2 サイキック族 炎属性

ATK1800 ↙︎↘︎

 

 

現れたのは機械的な鎧を纏った戦士のモンスター。

 

「ヘビーメタルフォーゼエレクトラム………あのカードは里香さんが使ってた………」

 

「ヘビーメタルフォーゼエレクトラムの効果発動や‼︎このカードがリンク召喚に成功した場合にデッキからペンデュラムモンスター1体を選んで、ワイのEXデッキに表側表示で加えるで。ワイはデッキからダイナミストレックスをEXデッキに加える。さらに永続魔法、ダイナミストチャージを発動‼︎このカードの発動時の効果処理として、デッキからダイナミストモンスター1体を手札に加えることができる。ワイはデッキからダイナミストプテランを手札に加える‼」

 

竜河さんのデッキからダイナミストモンスターが手札とEXデッキに加わっていく。

 

だけど、エレクトラムがいるってことはこれだけじゃ終わらない。

 

「ヘビーメタルフォーゼエレクトラムの効果発動‼︎1ターンに1度、このカード以外のワイのフィールドの表側表示のカード1枚を破壊してその後、ワイのEXデッキから表側表示のモンスター1体を手札に加える‼︎ワイはペンデュラムゾーンのダイナミストスピノスを破壊してEXデッキからダイナミストレックスを手札に加える‼︎さらにこの瞬間、ダイナミストチャージとヘビーメタルフォーゼエレクトラムの更なる効果が発動や‼︎ダイナミストチャージの効果で1ターンに1度、ダイナミストカードがフィールドからワイのEXデッキに表側表示で加わった場合にそのカード1枚手札に加え、ヘビーメタルフォーゼエレクトラムの効果でワイのペンデュラムゾーンのカードがフィールドから離れた場合にデッキから1枚ドローする‼︎ワイはダイナミストスピノスを手札に加えて、1ドローや‼︎」

 

「っ………一気に手札が………」

 

竜河さんの手札が一気に5枚まで増える。

 

そしてこのターン、竜河さんはまだペンデュラム召喚をしてない。

 

「さあ、お待ちかねの時間や‼︎ワイはスケール3のダイナミストプテランをペンデュラムスケールにセッティング‼︎これでワイはこれで4と5のモンスターを同時に特殊召喚可能‼︎滾れ、魂の振り子‼︎世界に轟け、太古の咆哮‼︎ペンデュラム召喚‼︎出番やで、ワイのモンスター達‼︎」

 

竜河さんがそういうと空に巨大な穴が空き、そこからフィールドに向かって4つの光が舞い降りた。

 

「EXデッキから現れや、レベル4、ダイナミストアンキロス‼︎レベル4、ダイナミストステゴサウラー‼︎」

 

 

〈ダイナミストアンキロス〉☆4 機械族 水属性

ATK1500

 

 

〈ダイナミストステゴサウラー〉☆4 機械族 水属性

ATK1600

 

 

まず姿を見せたのは先程までフィールドにいたアンキロスとステゴサウラー。

 

そしてその後ろに巨大な2体の影が現れる。

 

「そしてこれがワイの切り札達や‼︎全員喰らいつくしてまえ‼︎レベル5、ダイナミストスピノス‼︎レベル5、ダイナミストレックス‼︎」

 

 

〈ダイナミストスピノス〉☆5 機械族 水属性

ATK2500

 

 

〈ダイナミストレックス〉☆5 機械族 水属性

ATK2400

 

 

現れたのはスピノサウルスとティラノサウルスの姿をした機械の恐竜。

 

これが、竜河さんの切り札………

 

「まずはバトルの前の下準備や‼︎ダイナミストスピノスの効果発動‼︎サバイバルオブザフィトテスト‼︎このカード以外のワイのフィールドのダイナミストモンスター1体をリリースして2つある効果から1つを選択して発動できる。このターン、このカードは直接攻撃できるようになるか、このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できるようになるんや‼︎ワイはダイナミストアンキロスをリリースして、選択するのは2回攻撃の効果や‼︎」

 

「っ、2500の2回攻撃ですか⁉︎」

 

スピノスがアンキロスに喰らい付き、アンキロスの身体の中にあったコアを取り込むと、背鰭から電気が溢れはじめる。

 

「ほないくで、バトル‼︎ダイナミストステゴサウラーでダイレクトアタック‼︎ダイナバイトファング‼︎」

 

「うっ‼︎」

 

ステゴサウラーが勢いよく突進し、私に喰らいつきライフが削られる。

 

 

遊花 LP8000→6400

 

 

「次や‼︎ヘビーメタルフォーゼエレクトラムでダイレクトアタック‼︎ヘビーバレット‼︎」

 

「っ‼︎」

 

エレクトラムの持つ銃から弾丸が撃ち出されて私の身体を貫いていく。

 

 

遊花 LP6400→4600

 

 

「ダイナミストレックスでダイレクトアタック‼︎ダイナ粒子砲、発射や‼︎」

 

「きゃっ‼︎」

 

レックスの背中についていた砲門に粒子が集まり、ビームが私に向かって撃ち出される。

 

 

遊花 LP4600→2200

 

 

「まだ終わってへんで。ダイナミストレックスの効果発動‼︎ダイナチャージ‼︎このカードが攻撃を行ったダメージステップ終了時、このカード以外のワイのフィールドのダイナミストモンスター1体をリリースして2つある効果から1つを選択して発動できる‼︎このカードは相手モンスターに続けて攻撃でき、守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与えるか、相手の手札・フィールドのカード1枚を選んで持ち主のデッキに戻してその後、このカードの攻撃力は100ポイントアップする効果や‼︎自分のフィールドにモンスターはおらんからワイが選択するのはデッキに戻す効果や‼︎ダイナミストステゴサウラーをリリースして、自分の手札、1枚もらうで‼︎」

 

「手札をですか⁉︎」

 

スピノスのようにレックスがステゴサウラーに喰らい付き、ステゴサウラーの身体の中にあったコアを取り込むと、砲門の両側についていた小さな砲門に粒子が集まりわレーザーが放たれて、私の手札を撃ち抜く。

 

 

ダイナミストレックス

ATK2400→2500

 

 

デッキに戻されたのはゴーストリックランタン。

 

防御に使えるカードを減らされたのは、かなり痛い。

 

「さあ、このままなら終わってまうで‼︎ダイナミストスピノスでダイレクトアタック‼︎」

 

「通しません‼︎手札からクリボールの効果を発動‼︎スピンショット‼︎相手モンスターの攻撃宣言時、そのモンスターを守備表示にするよ‼︎」

 

 

スピノスの背鰭から電撃が溢れ出しそうになったとき、クリボールが回転しながら背鰭に突撃し、それによりスピノスの動きが止まった。

 

 

ダイナミストスピノス

ATK2500→DEF1800

 

 

「防がれたか。まあそうやないとおもろないわ。ワイはこれでターンエンドや」

 

「なら、エンドフェイズ‼︎リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎活路への希望‼︎自分のLPが相手より1000以上少ない場合、1000LPを払って発動‼︎」

 

 

遊花 LP2200→1200

 

 

「お互いのLPの差2000につき1枚、自分はデッキからドローする‼︎私のライフは1200‼︎竜河さんは8000‼︎よって3枚のカードをドロー‼︎」

 

「なんやて⁉︎ここにきて3ドローかいな………これは次のターンが楽しみやな」

 

 

遊花 LP1200 手札6

 

ーーー▲ー ー

ーーーーー

ー ☆

○ーー○ー

△▲△▲△ ー

 

竜河 LP8000 手札3

 

 

「私のターン、ドロー‼︎魔法カード、イリュージョンの儀式を発動‼︎」

 

「儀式魔法やと⁉︎」

 

私の前に現れるのは金色の目の形をした壺。

 

「自分の手札・フィールドから、レベルの合計が1以上になるようにモンスターをリリースし、手札からサクリファイスを儀式召喚します‼︎私は墓地のクリボールの効果で儀式召喚を行う場合、必要なレベル分のモンスターの内の1体として、墓地のこのカードを除外できる‼︎」

 

金色の目の形をした壺にクリボールが吸い込まれ、しばらくすると壺が割れ、中から妖しい邪眼を持つモンスターが現れた。

 

「儀式召喚‼︎相手を捕える妖しい邪眼‼︎サクリファイス‼︎」

 

 

〈サクリファイス〉☆1 魔法使い族

ATK0

 

 

「サクリファイスの効果発動‼︎アブソープション‼︎1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象にそのモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備し、このカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターの数値分アップし、このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに装備したそのモンスターを破壊できるよ‼︎対象はダイナミストスピノス‼︎吸い込んじゃって、サクリファイス‼︎」

 

「吸収されるぐらいやったら道連れや‼︎永続罠、ダイナミストハウリングの効果発動‼︎このカードが既に魔法&罠ゾーンに表側表示で存在する場合、1ターンに1度、ワイのフィールドのダイナミストモンスター1体をリリースし、相手フィールドのカード1枚を対象としてそのカードを持ち主の手札に戻す‼︎ワイはダイナミストスピノスをリリースしてサクリファイスを手札に戻す‼︎」

 

スピノスが身体から電気を撒き散らしながら咆哮をあげ、爆発する。

 

その爆風によりサクリファイスは手札に吹き飛ばされた。

 

「っ、サクリファイスが………」

 

「儀式モンスターを特殊召喚するには専用の儀式魔法が必要や。手札に戻ったらそう簡単には出てへんやろ。ワイは永続魔法、ダイナミストチャージの効果でダイナミストスピノスを手札に加えるで」

 

「なら、次です‼︎手札のサクリファイスを捨てて魔法カード、ワンフォーワンを発動‼︎デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する‼︎おいで、ドットスケーパー‼︎」

 

 

〈ドットスケーパー〉☆1 サイバース族 地属性

DEF2100

 

 

現れたのはドットの身体を持つモンスター。

 

そして私は正面に手をかざす。

 

「導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

「次はリンク召喚やな」

 

私の前に現れる巨大なサーキット。

 

まずは貴方の出番だよ‼︎

 

「召喚条件はレベル1モンスター1体‼︎私はドットスケーパーをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎希望の守り手‼︎リンク1‼︎リンクリボー‼︎」

 

 

〈リンクリボー〉LINK1 サイバース族 闇属性

ATK300 ↓

 

 

出てきたのは青い球体型のモンスター。

 

リンクリボーはいつものようにフィールドに出るのと同時に私に擦り寄ってくる。

 

うん、今日も一緒に頑張ろうね。

 

「墓地に送られたドットスケーパーの効果発動‼︎デュエル中に1度、このカードが墓地に送られた場合に特殊召喚します‼︎」

 

「チッ、蘇生効果持ちやったか………」

 

 

〈ドットスケーパー〉☆1 サイバース族 地属性

DEF2100

 

 

「さらに、リバースカードオープン‼︎永続罠、リビングデッドの呼び声‼︎自分の墓地のモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚します‼︎戻ってきて、ミスティックパイパー‼︎」

 

 

〈ミスティックパイパー〉☆1 魔法使い族 光属性

ATK0

 

 

再び現れるドットスケーパーとミスティックパイパー。

 

貴方達の力、また借りるね。

 

「私はレベル1、ドットスケーパーとミスティックパイパーでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」

 

「⁉︎今度はエクシーズ召喚やと⁉︎」

 

ドットスケーパーとミスティックパイパーが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けるとそこには白い馬に乗る小さな首無しの騎士がいた。

 

「闇夜に紛れし哀しき妖精‼︎その刃で疑惑を切り裂け‼︎ランク1‼︎ゴーストリックデュラハン‼︎」

 

 

〈ゴーストリックデュラハン〉★1 悪魔族 闇属性

ATK1000→1200

 

 

「そしてゴーストリックデュラハンの効果発動‼︎ホロウエクスキュート‼︎オーバーレイユニットを1つ使い、フィールド上のモンスター1体を対象に、選択したモンスターの攻撃力を半分にする‼︎この効果は相手ターンでも使えます‼︎対象はダイナミストレックス‼︎」

 

「そんなことさせるかいな‼︎ペンデュラムゾーンに存在するダイナミストプレシオスの効果、このカードがペンデュラムゾーンに存在する限り1度だけ、このカード以外のワイのフィールドのダイナミストカードを対象として発動した効果を無効にできる‼︎」

 

「っ、そんなペンデュラム効果が………」

 

「その後、このカードを破壊する。そしてペンデュラムゾーンのダイナミストプレシオスが破壊されたことでヘビーメタルフォーゼエレクトラムの効果が発動‼︎ペンデュラムゾーンのカードが破壊されたことで1ドローや‼︎」

 

ペンデュラムゾーンにいたダイナミストの咆哮によりデュラハンの斬撃が打ち消される。

 

手札は増やされちゃったけど、それならまた次の手を打つだけ‼︎

 

「だったら、私はゴーストリックデュラハン1体でオーバーレイ‼︎」

 

「なんやて⁉︎」

 

「1体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築‼︎ランクアップエクシーズチェンジ‼︎」

 

デュラハンが再び空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けると空から舞い降りたのは黒いドレスを身に纏い、白い羽根にところどころ漆黒の羽根が混ざる女の子のモンスター。

 

「闇夜を彷徨う自由な天使‼︎その気ままさで憂鬱を払え‼︎ランク4‼︎ゴーストリックの駄天使‼︎」

 

 

〈ゴーストリックの駄天使〉★4 天使族 闇属性

ATK2000

 

 

駄天使が私の周りをひらひらと飛びながらドヤ顔で決めポーズをとりながら現れる。

 

………喜んで出て来たところ悪いんだけど、今回の貴方の主な役目は戦闘じゃなくてリンク召喚の補助なんだ。

 

私がそんなことを考えてると駄天使がガーンとショックを受けた表情を浮かべながら項垂れた。

 

「私はクリボルトを召喚‼︎」

 

 

〈クリボルト〉☆1 雷族 光属性

ATK300

 

 

出て来たのは電気を出している黒い球体のモンスター。

 

現れたクリボルトを見て、駄天使は自分の役目を悟ったのか虚ろな表情を浮かべる。

 

………ゴメン、今度ちゃんと貴方が活躍出来るように頑張るから今回は許してね。

 

「クリボルトの効果発動‼︎自分のメインフェイズ時にエクシーズ素材を持っているエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターのオーバーレイユニットを1つ取り除き、自分のデッキからクリボルト1体を特殊召喚する‼︎私はゴーストリックの駄天使のオーバーレイユニットを1つ使って、おいで‼︎クリボルト‼︎」

 

 

〈クリボルト〉☆1 雷族 光属性

ATK300

 

 

駄天使のオーバーレイユニットの1つがクリボルトに変わる。

 

「さらにもう1度クリボルトの効果でゴーストリックの駄天使のオーバーレイユニットを取り除いてもう1体クリボルトを特殊召喚‼︎」

 

 

〈クリボルト〉☆1 雷族 光属性

ATK300

 

 

「そして、導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

「こんだけモンスターを展開してからリンク召喚ちゅうことは………」

 

さあ、行くよ‼︎

 

「召喚条件は効果モンスター3体以上‼︎私はリンクリボー、ゴーストリックの駄天使、クリボルト2体をリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

竜河さんにはもう1枚ダイナミストのペンデュラムスケールがある。

 

あのカードもきっとダイナミストを直接どうにかしようとすれば効果が発動するハズ………だから、今回は貴方の力を貸して‼︎

 

「閉ざされた運命を撃ち抜く信念の弾丸‼︎リンク4‼︎ヴァレルロードドラゴン‼︎」

 

私の呼び声に応えるように龍の咆哮が轟いた。

 

 

〈ヴァレルロードドラゴン〉LINK4 ドラゴン族 闇属性

ATK3000 ↙︎←→↘︎

 

 

「リンク4のリンクモンスター………しかもヴァレルシリーズやと⁉︎なんちゅう珍しいもんを出してきよんねん‼︎」

 

「魔法カード、マジックプランター‼︎自分フィールドの表側表示の永続罠カード1枚、リビングデットの呼び声を墓地へ送ってデッキから2枚ドローする‼︎そして、バトル‼︎ヴァレルロードドラゴンでダイナミストレックスを攻撃‼︎銃声のイジェクトフレア‼︎」

 

「っ、迎え撃て‼︎ダイナミストレックス‼︎ダイナ粒子砲や‼︎」

 

ヴァレルロードとレックスがお互いに粒子砲を撃ち合い、拮抗する。

 

「この瞬間、ヴァレルロードドラゴンの効果発動‼︎エロージョンエイミング‼︎このカードが相手モンスターに攻撃するダメージステップ開始時に、その相手モンスターをこのカードのリンク先に置いてコントロールを得て、そのモンスターは次のターンのエンドフェイズに墓地へ送られるよ‼︎」

 

「なんやて⁉︎」

 

私が効果を宣言すると、ヴァレルロードの粒子砲が威力を増し、レックスを包み込みこちらのバトルゾーンに移動させた。

 

「ワイのダイナミストレックスが⁉︎」

 

「ダイナミストレックスでヘビーメタルフォーゼエレクトラムを攻撃‼︎ダイナ粒子砲、発射です‼︎」

 

「ぐっ………やってくれるやんけ」

 

レックスが粒子砲をエレクトラムに放ち、エレクトラムが蒸発した。

 

 

竜河 LP8000→7300

 

 

「追撃です‼︎クリボルトでダイレクトアタック‼︎ミニボルト‼︎」

 

「そんなん痛くも痒くもないわ」

 

クリボルトが竜河さんに近づき静電気を起こす。

 

………当たり前だけど、全然効かないよね。

 

 

竜河 LP7300→7000

 

 

少しはライフを削れたけど、まだまだこちらが不利な状況が続いてる。

 

だけど、少しずつでも前に‼︎

 

「メインフェイズ2、私はカードを2枚伏せてターンエンドです‼︎」

 

 

遊花 LP1200 手札2

 

ーー▲▲ー ー

ーー○ー○

☆ ー

ーーーーー

△△△▲ー ー

 

竜河 LP7000 手札5

 

 

「あんだけ整ってたワイのフィールドをここまでボロボロにするやなんて………おもろなってきたわ‼︎ワイのターン、ドロー‼︎ワイはダイナミストプテランを召喚や‼︎」

 

 

〈ダイナミストプテラン〉☆4 機械族 水属性

ATK1800

 

 

現れたのはプテラノドンを模した機械の恐竜。

 

「早速やけど厄介なモンスターには消えてもらうで‼︎永続罠、ダイナミストハウリングの効果発動‼︎ダイナミストプテランをリリースしてヴァレルロードドラゴンをEXデッキに戻す‼︎」

 

「っ………ヴァレルロードドラゴン‼︎」

 

プテランが起こした爆風でヴァレルロードの姿が搔き消える。

 

「永続魔法、ダイナミストチャージの効果でダイナミストプテランを手札に加える。そしてスケール6のダイナミストアンキロスをペンデュラムスケールにセッティング‼︎これでワイはこれで4と5のモンスターを同時に特殊召喚可能‼︎滾れ、魂の振り子‼︎世界に轟け、太古の咆哮‼︎ペンデュラム召喚‼︎また出番やで、ワイのモンスター達‼︎」

 

竜河さんがそういうと空に巨大な穴が空き、そこからフィールドに向かって再び4つの光が舞い降りた。

 

「手札から現れや‼︎レベル4、ダイナミストプテラン‼︎レベル4、ダイナミストステゴサウラー‼︎レベル5、ダイナミストスピノス‼︎そしてEXデッキから戻ってこいや‼︎レベル4、ダイナミストプレシオス‼︎」

 

 

〈ダイナミストプテラン〉☆4 機械族 水属性

ATK1800

 

 

〈ダイナミストステゴサウラー〉☆4 機械族 水属性

ATK1600

 

 

〈ダイナミストスピノス〉☆5 機械族 水属性

ATK2500

 

 

〈ダイナミストプレシオス〉☆4 機械族 水属性

ATK1700

 

 

現れたのはプテランとスピノス、そしてプレシオサウルスを模した機械の恐竜。

 

「ダイナミストスピノスの効果を2回発動や‼︎サバイバルオブザフィトテスト‼︎ダイナミストステゴサウラーとダイナミストプテランをリリースしてこのターン、ダイレクトアタックと2回攻撃が出来るようになる‼︎」

 

「っ⁉︎その効果は両方共使えるんですか⁉︎」

 

「誰もターンに1度なんて言うてないで?喰い散らかせや、ダイナミストスピノス‼︎」

 

スピノスがステゴサウラーとプテランに喰らい付き、そのコアを吸収する。

 

「さらにダイナミストプレシオスの永続効果‼︎このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分のフィールドのモンスターの攻撃力はワイのフィールドのダイナミストカードの数×100ポイントダウンする‼︎」

 

「えっ⁉︎」

 

「ワイのフィールドのダイナミストカードは6枚。やから自分のモンスターの攻撃力・守備力は600ポイントダウンや‼︎」

 

 

クリボルト

ATK300→0

 

 

ダイナミストレックス

ATK2500→1900

 

 

プレシオスの咆哮でクリボルトとレックスが身体を震わせる。

 

これはちょっとマズイかも………

 

「バトル‼︎」

 

「バトルフェイズ開始時、墓地に存在するリンクリボーの効果発動‼︎スケープリンク‼︎このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドのレベル1モンスター1体をリリースしてこのカードを墓地から特殊召喚する‼︎私はクリボルトをリリース‼︎戻っておいで、リンクリボー‼︎」

 

 

〈リンクリボー〉LINK1 サイバース族 闇属性

ATK300→0 ↓

 

 

クリボルトの姿が消え、代わりにリンクリボーが跳ねるように私の前に現れる。

 

お願い、私に力を貸して、リンクリボー‼︎

 

「さあ、決めにいくで‼︎ダイナミストプレシオスでリンクリボーを攻撃や‼︎ミストブルー‼︎」

 

「相手モンスターの攻撃宣言時、リンクリボーの効果発動‼︎ゼロリンク‼︎このカードをリリースし、その相手モンスターの攻撃力はターン終了時まで0になる‼︎」

 

口から粒子の霧を吐くプレシオスにリンクリボーの身体が粒子に変わって纏わりつく。

 

「攻撃対象がいなくなったことで攻撃は中断するで。そして、これで終いや‼︎ダイナミストプレシオスでダイレクトアタック‼︎ダイナブレード‼︎」

 

プレシオスの背鰭が光り、そこから電撃が私に向かって放とうとする。

 

「まだ………終わらせません‼︎手札から、クリボーの効果発動‼︎ダークエンヴェロップ‼︎相手モンスターが攻撃した場合、そのダメージ計算時にこのカードを手札から捨てて発動できる。その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージを0にする‼︎」

 

クリボーが電撃を受け止め、粒子になって消えていく。

 

ありがとう、クリボー。

 

「やけど、2回目は耐えられへんやろ‼︎もう1度ダイナミストプレシオスでダイレクトアタック‼︎ダイナブレード‼︎」

 

プレシオスの背鰭が光り、そこから今度こそ電撃が私に向かって放たれる。

 

「それも通しません‼︎リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎パワーウォール‼︎相手モンスターの攻撃によって自分が戦闘ダメージを受けるダメージ計算時、その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージが0になるように500ダメージにつき1枚、自分のデッキの上からカードを墓地へ送ります‼︎ダイナミストプレシオスの攻撃力は2500なのでデッキの上から5枚のカードを墓地に送ってダメージを0にします‼︎」

 

私がデッキの上から5枚のカードを墓地に送ると、私の前に粒子で出来た盾が生まれ、スピノスが放った電撃を防いだ。

 

なんとか防ぎきれた………そう思った矢先に竜河さんは面白そうに笑った。

 

「この攻撃も防ぐなんてやるやないか。やけど、まだワイの攻撃は終わってへん‼︎リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎ダイナミストラッシュ‼︎」

 

「‼︎」

 

「このカードは1ターンに1枚しか発動出来へんけど、デッキからダイナミストモンスター1体を特殊召喚して、この効果で特殊召喚したモンスターは他のカードの効果を受けないんや‼︎ただし、エンドフェイズに破壊されるんやけどな」

 

「っ………なら、チェーンしてリバースカードオープン、速攻魔法、魔力の泉‼︎相手フィールドの表側表示の魔法・罠カードの数だけ自分はデッキからドローし、その後、自分フィールドの表側表示の魔法・罠カードの数だけ自分の手札からカードを選んで捨てます‼︎」

 

「っ⁉︎ここにきてまたドローカードやと⁉︎」

 

「ただし、このカードの発動後、次の相手ターンの終了時まで、相手フィールドの魔法・罠カードは破壊されず、発動と効果を無効化されなくなります。竜河さんのフィールドにある表側の魔法・罠は2枚のペンデュラムカードとダイナミストチャージ、ダイナミストハウリング、ダイナミストラッシュの5枚。私のフィールドに表側の魔法・罠は魔力の泉1枚。よって5枚ドローし、1枚手札を捨てます‼︎」

 

「っ………ここにきて5枚もドローしてくるやなんてなんつう奴や………少し欲張り過ぎたで。ダイナミストラッシュの効果でダイナミストレックスを特殊召喚や‼︎」

 

 

〈ダイナミストレックス〉☆5 機械族 水属性

ATK2400

 

 

再び竜河さんのフィールドに現れるレックス。

 

そして竜河さんのフィールドにダイナミストが増えたことでプレシオスの効果でこちらのレックスの攻撃力はさらに下がる。

 

 

ダイナミストレックス

ATK1900→1800

 

 

「ダイナミストレックスでダイナミストレックスを攻撃‼︎ダイナ粒子砲‼︎」

 

竜河さんのフィールドのレックスが私のフィールドにいたレックスを粒子砲で撃ち抜いた。

 

「うぅ………」

 

 

遊花 LP1200→600

 

 

「ホンマなら残りの手札を貰うつもりやったけど、あんだけ手札が増えたならフィールドにモンスターが残った方がええな。メインフェイズ2、ワイはカードを1枚伏せてターンエンドや。エンドフェイズ、ダイナミストラッシュの効果で特殊召喚されたダイナミストレックスは破壊されるで」

 

 

遊花 LP600 手札5

 

ーーーーー ー

ーーーーー

ー ー

ーー○○ー

△△△▲△ ー

 

竜河 LP7000 手札1

 

 

これが………プロ決闘者の実力。

 

私のフィールドは何も無く、竜河さんのフィールドはダイナミストを活かすための完璧な布陣が整っている。

 

おまけにライフ差も圧倒的で私は一撃でも受けてしまえば終わってしまうライフしかないのに、竜河さんはまだ7000ものライフが残っている。

 

このままだと、きっと私は負けてしまう。

 

でも、だからこそーーー

 

「………なんや自分、笑っとんのか?この圧倒的に不利な状況で?」

 

「違いますよ。不利だからこそ、笑うんです‼︎」

 

竜河さんが訝しげな顔で私を見る。

 

そんな竜河さんに私は笑顔を浮かべたまま答える。

 

「リーネさんや不知火さんの試合を見て、実際に竜河さんとデュエルして思いました。やっぱりプロ決闘者の方は凄いです。私が勝てなかった喰代君に勝って、桜ちゃんに勝って、そして今もこうして追い詰められて………今の私なんかじゃ、竜河さんには全然届かないのかも知れません。だけど………だからって、俯いってたって何も変わらないんです‼︎」

 

昔の私なら………師匠に出会う前の私ならきっと、俯いて諦めてしまっていたと思う。

 

ここまで不利な状況を逆転できるわけないって。

 

だけど、今の私は違う。

 

「正直、どうやったらこの状況を逆転できるかなんて分からないです。それでも、最後まで諦めないで、最後まで楽しんで、笑顔でデュエルをする‼︎それが、今の私で、私の憧れた人の姿なんです‼︎私は、その後を継ぐって決めたんです‼︎」

 

私があの日見た師匠の姿。

 

どんな逆境でも、笑顔で、楽しそうに切り抜けて、誰かを驚かせる決闘者。

 

それが私の目指す場所で、憧れた師匠の背中。

 

今の私の実力じゃ、切り抜けるには足りないかも知れない。

 

それでも、笑顔で楽しんでデュエルをすることなら、私にだってできる。

 

そして諦めなければ、いつかは絶対に運命を斬り開けるって、信じているから………だから‼︎

 

「だから、ライフが0になるまで、諦めずに楽しんでデュエルをします‼︎運命を斬り開けるまで、私は絶対に諦めません‼︎」

 

「っ………成る程な。結束がどうして自分を弟子にしたんか分かった気がするわ。やけど、このままワイに負けるんやったら口だけや。そこまでいうんやったら勝って証明してみぃや‼︎」

 

竜河さんがそう言って真剣な表情で私を見る。

 

お願い、私のデッキ………私の思いに応えて‼︎

 

「私のターン、ドロー‼︎まずはこのカード‼︎速攻魔法、サクリファイスフュージョン‼︎アイズサクリファイス融合モンスターカードの融合素材モンスターを自分の手札・フィールド・墓地から除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚します‼︎私が除外するのは、墓地のサクリファイスとドットスケーパー‼︎」

 

私の前に渦が現れ、そこにサクリファイスとドットスケーパーが吸い込まれていく。

 

そして渦が弾けると、中から現れたのは金色の邪眼と身体を持つモンスター。

 

「妖しい邪眼よ、電子の精霊よ‼︎今交わりて、全てを奪う力とならん‼︎融合召喚‼︎全てを見透かす叡智の邪眼‼︎ミレニアムアイズサクリファイス‼︎」

 

 

〈ミレニアムアイズサクリファイス〉☆1 魔法使い族 闇属性

DEF0

 

 

「お次は融合モンスターかいな⁉︎自分、一体いくつの召喚方法を使えるんや⁉︎」

 

「そして、除外されたドットスケーパーの効果発動‼︎デュエル中に1度、このカードが除外された場合に特殊召喚‼︎」

 

 

〈ドットスケーパー〉☆1 サイバース族 地属性

DEF2100→1500

 

 

「ミレニアムアイズサクリファイスは1ターンに1度、相手モンスターの効果が発動した時、相手のフィールド・墓地の効果モンスター1体を対象としてその相手の効果モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備し、このカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターのそれぞれの数値分アップし、このカードの効果で装備したモンスターと同名のモンスターは攻撃できず、その効果は無効化されます」

 

「残念やけど、ワイのダイナミストスピノスに相手ターンに発動する効果はない。吸収することはできへんで?」

 

「私は墓地のサクリファイスフュージョンの効果発動‼︎自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、相手フィールドの効果モンスター1体を対象とし自分フィールドの、アイズサクリファイス融合モンスターまたはサクリファイス1体を選び、その効果による装備カード扱いとして対象の相手の効果モンスターを装備します‼︎対象はダイナミストスピノス‼︎」

 

「っ⁉︎さっきの融合魔法にそんな効果があったんかいな⁉︎なら、ペンデュラムゾーンに存在するダイナミストアンキロスの効果、このカードがペンデュラムゾーンに存在する限り1度だけ、このカード以外のワイのフィールドのダイナミストカードを対象として発動した効果を無効にできる‼︎その後、本当ならこのカードは破壊されるんやけど、今は魔力の泉の効果で破壊されずに残る。1度しか使えへんから破壊された方がよかったんやけどな」

 

ペンデュラムゾーンにいたアンキロスの衝撃波でサクリファイスフュージョンが打ち消される。

 

だけど、これでもう無効化はされない‼︎

 

「墓地に存在するチューナーモンスター、ジェットシンクロンの効果発動‼︎手札を1枚墓地に送り、墓地からこのカードを特殊召喚します‼︎ただし、この効果で特殊召喚したこのカードはフィールドから離れた場合、除外されます‼︎」

 

 

〈ジェットシンクロン〉☆1 機械族 炎属性

DEF0

 

 

現れたのは小さなジェット機のような機械のモンスター。

 

ジェットシンクロンを見て、竜河さんは目を見開いた。

 

「チューナーやと⁉︎自分まさか‼︎」

 

「私は‼︎レベル1、ミレニアムアイズサクリファイスと、レベル1、ドットスケーパーに、レベル1、チューナーモンスター、ジェットシンクロンをチューニング‼︎」

 

ジェットシンクロンが光の輪になり、ミレニアムアイズとドットスケーパーが小さな星に変わり、光の道になる。

 

そして光の道が輝くと、その中から緑の翼で羽ばたく綺麗な鳥が現れた。

 

「悠久に響く祈りの歌が、争いを鎮める新風となる‼︎シンクロ召喚‼︎未来に羽ばたけ、霞鳥クラウソラス‼︎」

 

 

〈霞鳥クラウソラス〉☆3 鳥獣族 風属性

DEF2300→1700

 

 

「シンクロ召喚までしよった………こんなん流石に予想外やで」

 

「霧鳥クラウソラスの効果発動‼︎プレアーソング‼︎1ターンに1度、相手フィールドの表側表示のモンスター1体を選択し、ターン終了時までその攻撃力を0にし、その効果を無効にする‼︎対象は、ダイナミストスピノス‼︎」

 

「っ、流石にそんなことさせるわけにはいかんで‼︎永続罠、ダイナミストハウリングの効果発動‼︎ダイナミストプレシオスをリリースして霧鳥クラウソラスをEXデッキに戻す‼︎そして永続魔法、ダイナミストチャージの効果でダイナミストプレシオスを手札に加える‼︎」

 

プレシオスが爆風を起こしクラウソラスの姿が搔き消える。

 

伏せカードはまだあるけど、見えてる防御カードはなくなった‼︎

 

「魔法カード、貪欲な壺を発動‼︎」

 

「なっ⁉︎ここにきてドローカードやと⁉︎」

 

「墓地に存在するリンクリボー、ゴーストリックデュラハン、ゴーストリックの駄天使をEXデッキに、クリボルト2枚をデッキに戻してシャッフルし、カードを2枚ドローします‼︎私は、金華猫を召喚‼︎」

 

 

〈金華猫〉☆1 獣族 闇属性

ATK400

 

 

現れたのは霊体になっている猫のようなモンスター。

 

「金華猫の効果発動‼︎召喚した時、墓地に存在するレベル1モンスターを特殊召喚します‼︎墓地から戻ってきて、クリボー‼︎」

 

 

〈クリボー〉☆1 悪魔族 闇属性

DEF200

 

 

「そして、導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

「ここにきてまたリンク召喚かいな‼︎」

 

私が正面に手をかざすと私の前に大きなサーキットが現れる。

 

「召喚条件はレベル1モンスター1体‼︎私は金華猫をリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎もう1度、希望を守って‼︎リンク1‼︎リンクリボー‼︎」

 

 

〈リンクリボー〉LINK1 サイバース族 闇属性

ATK300 ↓

 

 

「そして速攻魔法‼︎増殖‼︎自分フィールド上に表側表示で存在するクリボー1体をリリースして自分フィールド上にクリボートークンを可能な限り守備表示で特殊召喚します‼︎」

 

「‼︎トークンを増やしてさらにリンク召喚に繋げるつもりやな」

 

 

〈クリボートークン〉☆1 悪魔族 闇属性

DEF200

 

 

私のフィールドにいたクリボーが5体に増える。

 

「行きます‼︎導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

私の前に再びサーキットが現れる。

 

「召喚条件はモンスター2体‼︎私はクリボートークンをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク2‼︎プロキシードラゴン‼︎」

 

 

〈プロキシードラゴン〉LINK 2 サイバース族 光属性

ATK1400 ←→

 

 

次に現れたのは白い身体をした機械の竜。

 

それを確認して私は再びサーキットを開く。

 

「まだまだ‼︎導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎召喚条件は通常モンスター1体‼︎私はクリボートークンをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク1‼︎リンクスパイダー‼︎」

 

 

〈リンクスパイダー〉LINK1 サイバース族 地属性

ATK1000 ↓

 

 

私の前に機械の蜘蛛が現れる。

 

これで準備は整った‼︎

 

「導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

そして私は1つ深呼吸をして、そのモンスターを呼ぶ。

 

「召喚条件は効果モンスター3体以上‼︎私はリンクスパイダー、リンクリボー、プロキシードラゴンを 2体分として扱ってリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

「リンク4モンスター、またヴァレルロードドラゴンかいな………」

 

「お願い、私に憧れに近づく力を貸して‼︎リンク召喚‼︎閉ざされた運命を斬り開く魂の( つるぎ)リンク4‼︎ヴァレルソードドラゴン‼︎」

 

「なんやて⁉︎別のヴァレルシリーズのドラゴンやと⁉︎」

 

私の呼び声に応えるように龍の咆哮が世界に響いた。

 

 

〈ヴァレルソードドラゴン〉LINK4 ドラゴン族 闇属性

ATK3000 ↙︎←↓↑

 

 

「っ………まさか他のヴァレルシリーズが出てくるとは思わへんかったわ」

 

「ヴァレルソードドラゴンの効果発動‼︎アサシネイトショット‼︎1ターンに1度、攻撃表示モンスター1体を対象として発動‼︎そのモンスターを守備表示にし、このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。そしてこの効果の発動に対して相手は効果を発動できない‼︎この効果は相手ターンにでも使用することが出来ます‼︎対象にするのは、ダイナミストスピノス‼︎」

 

ヴァレルソードドラゴンがスピノスに向かって銃撃し、スピノスが崩れ落ちる。

 

 

ダイナミストスピノス

ATK2500→DEF1800

 

 

「チッ、やけど2回攻撃ぐらいじゃワイには届かへんで‼︎」

 

「いいえ、届かせてみせます‼︎墓地に存在するリンクリボーの効果発動‼︎スケープリンク‼︎このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドのレベル1モンスター1体をリリースしてこのカードを墓地から特殊召喚する‼︎私はクリボートークンをリリース‼︎もう1度戻っておいで、リンクリボー‼︎」

 

 

〈リンクリボー〉LINK1 サイバース族 闇属性

ATK300 ↓

 

 

「さらに速攻魔法発動‼︎クリボーを呼ぶ笛‼︎その効果で自分はデッキからクリボーまたはハネクリボー1体を選択し、手札に加えるか自分フィールド上に特殊召喚する事ができます‼︎私か選ぶのは特殊召喚‼︎いつだって、私と共に‼︎ハネクリボー‼︎」

 

 

〈ハネクリボー〉☆1 天使族 光属性

DEF200

 

 

私の前に相棒が現れる。

 

お願い相棒、私に力を貸して‼︎

 

「導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

私の前に現れる巨大なサーキット。

 

「召喚条件は効果モンスター2体‼︎私はハネクリボーとリンクリボーをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク2‼︎ペンテスタッグ‼︎」

 

 

〈ペンテスタッグ〉LINK 2 サイバース族 闇属性

ATK1600 ↑↓

 

 

現れたのは機械の身体を持つクワガタのようなモンスター。

 

「ペンテスタッグやと?確かそのモンスターは………」

 

「ペンテスタッグの永続効果‼︎このカードがモンスターゾーンに存在する限り、リンク状態の自分のモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与えます‼︎」

 

「っ、貫通攻撃やと⁉︎」

 

「これで準備は整いました‼︎バトル‼︎ヴァレルソードドラゴンでダイナミストスピノスを攻撃‼︎攻撃宣言時、ヴァレルソードドラゴンの効果発動‼︎アブソーブブースト!1ターンに1度、このカードが表側表示モンスターに攻撃宣言した時、ターン終了時まで、このカードの攻撃力はそのモンスターの攻撃力の半分アップし、そのモンスターの攻撃力は半分になる‼︎」

 

ヴァレルソードドラゴンがスピノスに近づき、剣を振るう。

 

スピノスはヴァレルソードドラゴンに電撃を放つが、ヴァレルソードドラゴンの剣に吸収されていく。

 

 

ヴァレルソードドラゴン

ATK3000→4250

 

 

ダイナミストスピノス

ATK2500→1250

 

 

「斬り開いて、ヴァレルソードドラゴン‼︎剣光のベイオネットブレイク‼︎」

 

「ぐっ………‼︎」

 

ヴァレルソードドラゴンが吸収した電撃を纏った剣でスピノスを一刀両断し、咆哮をあげながらスピノスは爆散した。

 

 

竜河 LP7000→4550

 

 

「チッ、魔力の泉の効果が無かったらペンデュラムスケールを代わりに破壊して戦闘破壊を防げるちゅうのに」

 

「もう1度斬り開いて‼︎ヴァレルソードドラゴンでダイレクトアタック‼︎剣光のベイオネットブレイク‼︎」

 

「まだや‼︎リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎ダイナミストラッシュ‼︎デッキからダイナミストモンスター1体を特殊召喚して、この効果で特殊召喚したモンスターは他のカードの効果を受けへん‼︎ワイはダイナミストスピノスを特殊召喚や‼︎」

 

 

〈ダイナミストスピノス〉☆5 機械族 水属性

ATK2500

 

 

爆風の中から再び姿を現わすスピノス。

 

「なら、ヴァレルソードドラゴンでダイナミストスピノスに攻撃‼︎剣光のベイオネットブレイク‼︎」

 

ヴァレルソードドラゴンはスピノスに勢いよく近づくと、今度は電撃を放つ間も無く斬り裂いた。

 

 

竜河 LP4550→2800

 

 

「くっ………やけど、これでペンテスタッグの攻撃だけではワイのライフは削りきれへん‼︎」

 

「いえ、このターンで終わりです‼︎ペンテスタッグでダイレクトアタック‼︎そして、速攻魔法、旗鼓堂々‼︎自分の墓地の装備魔法カード1枚と、その正しい対象となるフィールド上のモンスター1体を選択し、選択した装備魔法カードを選択したモンスターに装備します‼︎」

 

「装備魔法やと………?」

 

「この効果で装備した装備魔法カードはエンドフェイズ時に破壊され、このカードを発動したターン、自分はモンスターを特殊召喚できません‼︎私はペンテスタッグに墓地の団結の力を装備します‼︎」

 

「⁉︎なんやて⁉︎」

 

「団結の力の効果で装備モンスターの攻撃力・守備力は、自分フィールドの表側表示モンスターの数×800ポイントアップします‼︎私のフィールドにはペンテスタッグ、ヴァレルソードドラゴン、クリボートークンの3体がいます‼︎なのでその攻撃力は………」

 

 

ペンテスタッグ

ATK1600→4000

 

 

「攻撃力4000やと⁉︎」

 

「お願い、ペンテスタッグ‼︎ダンガンスマッシュ‼︎」

 

ペンテスタッグは空高く舞い上がると、高速回転しながら竜河さんに突進し、つかんで地面に叩きつけた。

 

 

竜河 LP2800→0

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

「そこまで‼︎勝者、栗原 遊花‼︎」

 

「………えっ、勝てたん、ですか?」

 

師匠の声を聞き、私は呆然としたように呟く。

 

そんな私を見て、竜河さんはため息を吐く。

 

「なんや実感がわかんいう顔しとるな。さっきまでは堂々としとったいうのに、デュエルが終わった途端にそれやと気が抜けてまうわ」

 

「えっと、あの、本当に、勝てたん、ですか?」

 

「それを負けたワイに聞くんかいな⁉︎勝った‼︎勝ちましたわ‼︎ワイの負けや‼︎」

 

そう言って不機嫌そうに竜河さんが顔を逸らす。

 

それを見て、ようやく私の中に竜河さんに勝ったということが入ってくる。

 

「嘘………でもでも、確かに勝ったんだよね?夢じゃないよね?実は負けてて幻覚が見えてるんじゃないよね?」

 

「どんだけ自分に自信がないねん‼︎いや、まあ学生の身でプロ決闘者に勝つんわ夢見たいなもんなんかも知れへんけど………おい、結束‼︎弟子の指導ぐらいしっかりせえや‼︎」

 

「いや、俺も入院してたせいで結局あまり見てやれてないからな。それでも、勝ってここまで取り乱すとは思わなかったが………」

 

「あ、師匠‼︎あの、あの‼︎」

 

自分が竜河さんに勝てたことが信じられず、私は師匠の方を向いて言葉にならない声を漏らす。

 

そんな私に、師匠は苦笑しながらも頭の上に手をおいた。

 

「よく頑張ったな。話には聞いていたけど、色々な召喚方法をしっかりと自分のものに出来てる。おまけにプロ決闘者の竜河にまで勝ったんだ。師匠として、鼻が高いよ」

 

「あぅ………えへへ」

 

そういって、師匠は私の頭を優しく撫でてくれる。

 

………なんだか、胸のあたりがぽかぽかして、安心する………もうちょっとだけ、このままで………

 

「ちょっと、そこの天然師弟。まだ大会は続いてるんだけど?」

 

しばらく師匠に頭を撫でられていると後ろから桜ちゃんの声が聞こえてくる。

 

後ろを振り向くと桜ちゃんが呆れたような目でこちらを見ており、他の参加者も微笑ましいものを見るような目をしていた。

 

「そうだな。それじゃあ次の試合に移るか」

 

「あっ………」

 

師匠が苦笑しながら私の頭から手を離し、私は思わず声を漏らしてしまう。

 

うぅ………残念だけど、仕方ないよね。

 

私は少し気落ちしながら桜ちゃんが観戦している場所に戻っていく。

 

私が戻ると桜ちゃんが首を傾げながら声をかけてくる。

 

「お疲れ、遊花………って、なんで勝ったのにしょんぼりとしてんのよ?」

 

「………ううん、なんでもない」

 

「そ、そう?ならいいけど………それにしてもプロ決闘者に勝つなんて凄いじゃない‼︎」

 

「あ、うん。まだあんまり実感がないんだけど………」

 

「まあ、いきなり強い人に勝っても実感はわきにくいわよね。でも、遊花は勝ったの。そこだけは忘れちゃダメよ?」

 

「………うん」

 

桜ちゃんの言葉に私は頷く。

 

なんだかまだふわふわしてるけど、でも、ようやく私も1歩を踏み出せたのかな?

 

「ホンマにデュエルしてる時とは大違いやな、自分。もうちょい自信持った方がええと思うで?」

 

「お疲れ様です、遊花ちゃん。いや〜竜河さんに勝っちゃうなんて流石は遊騎さんのお弟子さんだね‼︎桜ちゃんも不知火さん相手に凄くいいデュエルをしてたし、私もうかうかしてられないな〜」

 

「あ、竜河さん、美傘さん」

 

私がぼんやりとしていると後ろから竜河さんと美傘さんが声をかけてくる。

 

「ふっふっふ、次はようやく私のデュエルだもん。エンタメデュエリストの本領発揮だよ‼︎」

 

「エンタメデュエリスト?」

 

「何よ、エンタメデュエリストって?」

 

美傘さんから出たエンタメデュエリストという言葉に、私と桜ちゃんは首を傾げる。

 

そんな私達に美傘さんは自信満々に胸を張って答える。

 

「デュエルで皆を驚かせて笑顔にする決闘者のことだよ‼︎つまり、私のこと‼︎」

 

「やから、それは普通の決闘者もある程度意識してやってることやから自分だけの専売特許やあらへんって。しかも、自分のやることは大抵突拍子も無いことやし………」

 

「ソ、ソンナコトナイヨ〜」

 

「そういうのはワイの目を見てからいいや。すまんなぁ、自分ら。コイツ、アホやねん」

 

「むっ、アホってなんですか、アホって‼︎そんなこと言ったら竜河さんなんて最後には物量で力押ししてくるパワー馬鹿じゃないですか‼︎」

 

「なんやと⁉︎ヘンテコ決闘者に言われとうないわ‼︎」

 

「むむっ‼︎」

 

「ぐぬぬっ‼︎」

 

「あわわ‼︎け、喧嘩はダメですよ〜‼︎」

 

「………遊花、桜、どうかした?」

 

「あ、闇。実は………」

 

突然言い合いを始めた美傘さんと竜河さんを見て私は慌てる。

 

そんな私の様子が見えたのか、後ろから闇先パイが声をかけてきた。

 

桜ちゃんから状況を聞き、闇先パイは少しむっとしたような雰囲気を出しながらため息を吐いた。

 

「はぁ………分かった。ここは私に任せて」

 

「闇先パイ?」

 

「そこ2人」

 

「なんや………って、冬城⁉︎」

 

「なんですか………って、や、闇さん⁉︎」

 

勢いのまま振り返った2人が闇先パイの姿を見て固まる。

 

そんな2人に闇さんは無表情ながらも不機嫌そうに口を開いた。

 

「今は大会中。ここは喧嘩をする場所じゃない。もし、それ以上喧嘩を続けるというのなら………私が相手になる」

 

「なっ⁉︎」

 

「ひぃっ‼︎や、闇さんがですか⁉︎」

 

闇先パイの言葉に2人の身体が震え始める。

 

そんな2人に闇先パイは淡々と言葉を続ける。

 

「どうせシードで暇だったからちょうどいい。ウォーミングアップぐらいにはなる。なんなら2人いっぺんにかかってきてもいいよ?」

 

「いや、そのやな………」

 

「あわわわわ‼︎」

 

「だから、静かにするか、静かになるか………好きな方を選べ」

 

『静かにします‼︎』

 

「ん、よろしい。もしこれ以上騒ぐなら………分かってるよね?」

 

『イエス、マム‼︎』

 

闇先パイの雰囲気に2人が敬礼しながら答える。

 

な、なんとか治ったみたいで良かったけど、2人のこの反応はなんなんだろう?

 

私が首を傾げていると、闇先パイが私の方に振り返った。

 

「2人が迷惑をかけた。ごめんなさい」

 

「い、いえ、闇先パイのせいではありませんし、少し困っただけですから………」

 

「そういって貰えると助かる。それはそれとして、遊花、さっきのデュエル、凄く良かった。アレで竜河はプロでは結構強い方だから、その竜河に勝てただけでも凄い前進してる。えらいえらい」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「桜も、炎を相手にあそこまでデュエルできて凄かった。ナイスファイト」

 

「………まあ、素直に受け取っておくわ」

 

闇先パイが背伸びをして私の頭を撫でながら私達を褒めてくれる。

 

褒められるのは嬉しいけど、さっきの2人の反応が凄く気になるんですが………

 

「それじゃあ、次の試合だ。1回戦第4試合、無所属、雨夜 美傘VSデュエルアカデミア所属、御子神 霊華。両選手は試合の準備を頼む」

 

「あ、わ、私の試合ですね‼︎そ、それじゃあ行ってきまーす」

 

そんな中、師匠が次の試合のアナウンスをする。

 

それを聞いて美傘さんが少しホッとした様子で敬礼をといて動き始める。

 

そんな美傘さんに闇先パイが声をかけた。

 

「ん、美傘」

 

「ひゃい‼︎な、なんですか⁉︎デュエルが終わったら校舎裏ですか⁉︎」

 

「………一体私を何だと思っているの?貴方のデュエルはきっと遊花やデュエルアカデミアの子達の参考になる」

 

「わ、私のデュエルがですか?」

 

「ん。だから、いつも通り楽しいデュエルが見れるのを期待してる」

 

闇先パイのそんな言葉に、美傘さんはぱぁっと太陽みたいに輝いた笑顔を浮かべて、自信満々に答えた。

 

「にひひ‼︎闇さんにそこまで言われて応えないなんて、エンタメデュエリストの名折れです‼︎見ててくださいね、絶対に観客を驚かせるすっごいデュエルをしてきますから‼︎」

 

そういって、美傘さんが師匠が待っている場所に向かう。

 

そして同じように霊華さんが観戦場所から美傘さんの前に移動した。

 

「貴方が私の対戦相手だね。私はエンタメデュエリスト、雨夜 美傘‼︎今日は貴方に特等席で、私のエンタメデュエルを見せちゃうよ‼︎」

 

「そう、私は御子神 霊華。貴方からは変わった波動を感じるからデュエルが出来るのを楽しみにしてた」

 

「お、おう………なんかちょっと不思議さん?落ち着いた感じだし、闇さんパターンの人かな?それでも、楽しみにしてたなら、精一杯楽しんでもらわないといけないよね‼︎」

 

そういって美傘さんがデュエルディスクを起動し、それに合わせて霊華さんもデュエルディスクを起動した。

 

「それじゃあこれより、雨夜 美傘のエンタメデュエルの開幕です‼︎ It's Showtime( さあ、ショータイムだ)‼︎皆のハートは、私がいただいちゃうんだから‼︎」

 

「やっぱり変わった人………楽しいデュエルになりそうね」

 

「準備は出来たみたいだな。これより、1回戦第4試合、無所属、雨夜 美傘VSデュエルアカデミア所属、御子神 霊華の試合を開始する‼︎」

 

『決闘‼︎』

 

 

美傘 LP8000

 

霊華 LP8000

 

 

 






次回予告

霊華とプロ決闘者である美傘のデュエルが始まる。
霊華の掴み所のないデュエルに、美傘も奇想天外なデュエルで対応していく。
変化し続けるデュエルの行方は?
そして美傘が驚かせることに拘る理由とは?

次回 遊戯王Trumpfkarte
『天候VS霊・笑顔のために』


次回は美傘VS霊華です。
1話におさめるつもりですが、滅茶苦茶長くなるかも知れませんのでご了承ください………だって、2人ともどちらかと言うとパーミッション系だし………途中で美傘の回想も入れるつもりだし。
まあ、前話の桜戦も長くなるかもと思いながら結局いつも通り2万字程度で終わったしなんとかなるでしょう………あれ?2万字でも長いと思っていた時期があったような………あれぇ?

そして今回は遊花がプロ決闘者相手に大勝利。
色々な経験を経て遊花も成長しています。
そして対戦相手である竜河のデッキはダイナミスト。
素の恐竜テーマと悩みましたが、それはそれで面白くないなと思ったので機械の身体を持つ恐竜さんであるダイナミストにしました。
あのメカっこいい某動物アンドロイドの恐竜型みたいな外見が素敵なテーマです。
エレクトラムが出てかなり動かしやすくなったというか、手札が全然減らなくなったんですよね。
竜河のキャラ的にやその他もろもろの理由でやりませんでしたが、バハシャ餅ノヴァインフィニティとかが普通に出来るので割とパーミッション系にもシフトできちゃいます。
今回はダイナミストのみしか出せませんでしたが、彼の出番はしばらく後にまたありますので、その時には他のギミックも見せれたらなと思います。
それじゃあ今回はこの辺で。
1週間以内に更新できたらいいな〜
ではでは〜

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