遊戯王Trumpfkarte   作:ブレイドJ

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美傘VS霊華です。
美傘のデュエルなのでまたフィールドの表記をいつもと変えてます。
そして今回のお話から描写の表記を追加したいと思います。
小説情報の方にはもう追記したのですが、遊騎・遊花以外のキャラクター視点を●、第3者視点を○で表記したいと思います。
理由は読み返してみて、表記がない状態で主人公視点と第3者視点が混ざるとどこで視点が戻っているのかが分かりづらかったので………それにこれから主人公がいない状態での第3者視点と回想とかのキャラクター視点が混ざってきそうだし。
それでは本編にGO GOなのです‼︎


第36話 天候VS霊・笑顔のために

 

 

 

 

美傘 LP8000

 

霊華 LP8000

 

 

「先攻は私。私はフィールド魔法、PSYフレームサーキットを発動」

 

霊華がフィールド魔法を置くと、店内が電流が流れる緑色の空間に変わる。

 

「PSYフレームサーキットの効果は自分フィールドにPSYフレームモンスターが特殊召喚された場合に、自分フィールドのPSYフレームモンスターのみをシンクロ素材としてシンクロ召喚出来るようになるわ」

 

「ふむふむ。つまり、霊華ちゃんはPSYフレームというモンスターを主軸にしてるってわけだね。しかも、特殊召喚時にシンクロを行うっていうことは、相手ターンに特殊召喚をするテーマだってことでもある」

 

「その通り、流石プロ決闘者。他にも自分のPSYフレームモンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に、手札のPSYフレームモンスター1枚を捨てることでその戦闘を行う自分のモンスターの攻撃力はターン終了時まで、捨てたモンスターの攻撃力分アップさせることができる。さらに私は荒魂を召喚」

 

 

〈荒魂〉☆4 悪魔族 闇属性

ATK800

 

 

現れたのは鬼の顔のような形をした霊体のモンスター。

 

美傘は荒魂を見て少し驚いた表情を浮かべる。

 

「スピリットモンスターとはまた珍しいモンスターを使ってるね」

 

「荒魂の効果発動、このカードが召喚・リバースした時にデッキから荒魂以外のスピリットモンスター1体を手札に加える。私はデッキから和魂を手札に加える。カードを2枚伏せてエンドフェイズ、スピリットモンスター共通の効果により、召喚・リバースしたターンのエンドフェイズにスピリットモンスターは手札に戻ってくる」

 

 

美傘 LP8000 手札5

 

ーーーーー ー

ーーーーー

ー ー

ーーーーー

ーー▲▲ー ▽

 

霊華 LP8000 手札3

 

 

 

「私のターン、ドロー‼︎まずはいきなりフィールド魔法で霊華ちゃんのステージに変えられちゃったから、私の色を付けたしちゃおうかな?私は雪天気シエルを召喚‼︎」

 

 

〈雪天気シエル〉☆3 天使族 地属性

ATK0

 

 

フィールドに現れたのは背中に雪の結晶のようなものをつけ、手に銃のような物を持っているモンスター。

 

「雪天気シエルの効果発動‼︎このカードが召喚に成功した時にデッキから天気魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法・罠ゾーンに表側表示で置くよ‼私はデッキからフィールドの中央に永続魔法、雪の天気模様を置くね‼︎」

 

シエルが銃のような物を握ると空から雪が降り出し、辺り一面が雪景色になっていく。

 

雪に辺りの電流が反射し、雪が薄緑に光り幻想的な風景を作り出す。

 

「雪の天気模様は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できず、このカードと同じ縦列の自分のメインモンスターゾーン及びその両隣の自分のメインモンスターゾーンに存在する天気効果モンスターはこのカードを除外してデッキから天気カード1枚を手札に加え、この効果は相手ターンでも使えるという効果を得るよ。ただし、この効果の発動後、ターン終了時まで自分はドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事はできなくなるけどね」

 

「発動じゃなくて置く………しかも、そのものの効果じゃなくてモンスターに効果を与える魔法カード………やっぱり変わってる」

 

「そ、それを霊華ちゃんに言われるのは少し納得がいかないんだけど‼︎ま、まあいいよ。手札を1枚捨てて魔法カード、ペンデュラムコール‼︎カード名が異なる魔術師ペンデュラムモンスター2体をデッキから手札に加え、このカードの発動後、次の相手ターン終了時まで自分のペンデュラムゾーンの魔術師カードは効果では破壊されなくなるよ‼︎」

 

「それはダメ。手札からPSYフレームギアδの効果を発動。自分フィールドにモンスターが存在せず、相手の魔法カードが発動した時、手札のこのカードと自分の手札・デッキ・墓地のPSYフレームドライバー1体を選んで特殊召喚し、その発動を無効にし破壊するわ。ただし、この効果で特殊召喚したモンスターは全てエンドフェイズに除外される。私は手札からチューナーモンスター、PSYフレームギアδ、デッキからPSYフレームドライバーを特殊召喚し、ペンデュラムコールは無効」

 

「あちゃー、PSYフレームってそういう感じかー」

 

 

〈PSYフレームギアδ〉☆2 サイキック族 光属性

DEF0

 

 

〈PSYフレームドライバー〉☆6 サイキック族 光属性

ATK2500

 

 

現れたのは電気を纏った戦士と腕に装着するような機械。

 

「そしてフィールド魔法、PSYフレームサーキットの効果で自分フィールドにPSYフレームモンスターが特殊召喚された場合に、自分フィールドのPSYフレームモンスターのみをシンクロ素材としてシンクロ召喚するわ。私は、レベル6、PSYフレームドライバーに、レベル2、チューナーモンスター、PSYフレームギアδをチューニング」

 

δが光の輪になり、フレームドライバーが小さな星に変わり、光の道になる。

 

そして光の道が輝くと、その中から全身を機械の鎧に身を包んだ戦士が現れた。

 

「そこに開くは異世界への扉、現世( うつしよ)を超えて未知なる世界へ………シンクロ召喚。降誕、PSYフレームロードΩ」

 

 

〈PSYフレームロードΩ〉☆8 サイキック族 光属性

ATK2800

 

 

現れたΩを見て、美傘が苦い表情を浮かべる。

 

「いきなり私のターン中にシンクロ召喚なんて、エンタメデュエリストの私より目立つことしてくれちゃうね」

 

「………苦い表情をしている理由はそっちなの?」

 

「だったら、もっと皆を楽しませるステージを作る準備をしないとね‼︎私は雪の天気模様の効果を得た雪天気シエルの効果を発動‼︎このカードを除外してデッキから天気カード1枚を手札に加えるよ。雪天気シエルを除外してデッキから晴天気ベンガーラを手札に加える。ターンエンドだよ」

 

 

美傘 LP8000 手札4

 

ーー雪ーー ー

ーーーーー

ー ○

ーーーーー

ーー▲▲ー ▽

 

霊華 LP8000 手札2

 

 

「私のターン、ドロー」

 

「スタンバイフェイズ‼︎雪天気シエルの効果発動‼︎フィールドのこのカードが天気カードの効果を発動するために除外された場合、次のターンのスタンバイフェイズに除外されているこのカードを特殊召喚するよ‼︎」

 

「‼︎成る程、自分の効果で戻ってくることが出来るのね」

 

 

〈雪天気シエル〉☆3 天使族 地属性

DEF2200

 

 

「なかなか厄介。それならこちらも手札を先に整える。荒魂を召喚」

 

 

〈荒魂〉☆4 悪魔族 闇属性

ATK800

 

 

「荒魂の効果発動、デッキからケンドウ( スピリット)KAI-DENを手札に加える」

 

「おうっ⁉︎スピリットのペンデュラムモンスターなんてまた珍しいカードを………」

 

「バトル。PSYフレームロードΩで雪天気シエルを攻撃」

 

「まだシエルを失うわけにはいかないかな?私は雪の天気模様の効果を得た雪天気シエルの効果を発動‼︎このカードを除外してデッキから天気カード1枚を手札に加えるよ。雪天気シエルを除外してデッキから雨天気ラズラを手札に加えるよ‼︎」

 

「なら、攻撃対象がいなくなったことでそのまま攻撃を継続。PSYフレームロードΩでダイレクトアタック。エレクトリックドライブ」

 

「あいた‼︎結構痛いよ、これ」

 

電流を纏ったΩが美傘に突撃し、美傘のライフが削られる。

 

 

美傘 LP8000→5200

 

 

「次、荒魂でダイレクトアタック。アラミタマ」

 

「あちち‼︎」

 

 

美傘 LP5200→4400

 

 

「メインフェイズ2、PSYフレームロードΩの効果発動、ディファレントトラベル。1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに相手の手札をランダムに1枚選び、そのカードと表側表示のこのカードを次の自分スタンバイフェイズまで表側表示で除外するわ」

 

「ありゃりゃ、せっかくサーチした晴天気ベンガーラは持ってかれちゃったか」

 

「エンドフェイズ、スピリットモンスター共通の効果により、召喚・リバースしたターンのエンドフェイズにスピリットモンスターは手札に戻ってくる。私はこれでターンエンド」

 

 

美傘 LP4400 手札4

 

ーー雪ーー ー

ーーーーー

ー ー

ーーーーー

ーー▲▲ー ▽

 

霊華 LP8000 手札4

 

 

「うーん、またフィールドがガラ空きだね。これはまたPSYフレームが来ちゃうかな?私のターン、ドロー‼︎スタンバイフェイズ‼︎雪天気シエルの効果を発動して特殊召喚するよ‼︎」

 

 

〈雪天気シエル〉☆3 天使族 地属性

DEF2200

 

 

「私は EM( エンタメイト)ドクロバットジョーカーを召喚‼︎」

 

 

〈EMドクロバットジョーカー〉☆4 魔法使い族 闇属性

ATK1800

 

 

美傘のフィールドに帽子を被ったマジシャンのようなモンスターが現れる。

 

「EMドクロバットジョーカーの効果発動‼︎このカードが召喚に成功した時、デッキからEMドクロバットジョーカー以外のEMモンスター、魔術師ペンデュラムモンスター、オッドアイズモンスターの内、いずれか1体を手札に加えるよ‼︎私が手札に加えるのはオッドアイズペンデュラムドラゴン‼︎」

 

「ペンデュラムモンスター………」

 

「そしてここからが私のステージだよ‼︎私はフィールド魔法、天空の虹彩を発動‼︎」

 

「‼︎あなたもフィールド魔法を………」

 

美傘がフィールド魔法を発動させると、雪が舞い、電流が流れる空間に大きな虹が現れる。

 

「天空の虹彩の効果を発動‼︎1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの表側表示のカード1枚を破壊してデッキからオッドアイズカードを手札に加えるよ‼︎私はEMドクロバットジョーカーを破壊してデッキからオッドアイズペルソナドラゴンを手札に加えるよ‼︎」

 

「っ、2枚のペンデュラムモンスターが手札に………それに一体いくつのテーマが同じデッキに入っているの?」

 

ドクロバットの姿が消え、美傘の手札にペルソナドラゴンが加わる。

 

それを見て、美傘は笑顔を浮かべて右手の指を鳴らした。

 

It's Showtime( さあ、ショータイムだ)‼︎私はスケール1、オッドアイズペルソナドラゴンと、スケール4のオッドアイズペンデュラムドラゴンでペンデュラムスケールをセッティング‼︎」

 

美傘を挟むように光の柱が立ち上り、その光の中に2体のドラゴンの姿が映る。

 

そしてそのドラゴンの下には1と4の数字が浮かぶ。

 

「これで私は2から3までのモンスターを同時に特殊召喚可能‼︎揺れろ揺れろ、魂の振り子‼︎空に輝け、虹のアーチ‼︎ペンデュラム召喚‼︎飛び出せ、私のモンスター‼︎」

 

美傘がそういうと空に巨大な穴が空き、そこからフィールドに向かって1つの光が舞い降りる。

 

「レベル3、雨天気ラズラ‼︎」

 

 

〈雨天気ラズラ〉☆3 天使族 水属性

DEF1400

 

 

フィールドに現れたのはメガネをかけ、手にペンのような物を持っているモンスター。

 

「雨天気ラズラの効果発動‼︎このカードが特殊召喚に成功した場合、手札から天気魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置くよ‼︎私は手札から永続罠、雷の天気模様を置くよ‼︎」

 

「今度は永続罠………」

 

ラズラがペンを空にかざすと、雲が現れてそこから雷が鳴りはじめる。

 

「雷の天気模様は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できず、このカードと同じ縦列の自分のメインモンスターゾーン及びその両隣の自分のメインモンスターゾーンに存在する天気効果モンスターはこのカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に、このカードを除外してその相手モンスターを持ち主の手札に戻す効果を与えるよ。カードを1枚セット。エンドフェイズ‼︎オッドアイズペンデュラムドラゴンの効果発動‼︎ペンデュラムリード‼︎このカードを破壊し、デッキから攻撃力1500以下のペンデュラムモンスター1体を手札に加えるよ‼︎私はデッキから貴竜の魔術師を手札に加えてターンエンドだよ」

 

 

美傘 LP4400 手札1

 

ー雷雪▲△ ▽

ー□□ーー

ー ー

ーーーーー

ーー▲▲ー ▽

 

霊華 LP8000 手札4

 

 

「私のターン、ドロー。スタンバイフェイズ、PSYフレームロードΩと除外した手札は戻ってくる」

 

 

〈PSYフレームロードΩ〉☆8 サイキック族 光属性

ATK2800

 

 

「私はスケール1、スモウ( スピリット)YOKO-ZUNAと、スケール9、ケンドウ魂KAI-DENでペンデュラムスケールをセッティング」

 

霊華のを挟むように光の柱が立ち上がる。

 

それを見て、美傘はニヤリと笑う。

 

「‼︎ペンデュラムスケールはもう揃っちゃってたか………だけど、そうはさせないよ‼︎速攻魔法、揺れる眼差し‼︎お互いのペンデュラムゾーンのカードを全て破壊し、その後、この効果で破壊したカードの数によって効果を適用するよ。1枚以上で相手に500ポイントのダメージを与え、2枚以上でデッキからペンデュラムモンスター1体を手札に加え、3枚以上でフィールドのカード1枚を選んで除外できる。4枚でデッキから揺れる眼差し1枚を手札に加える事ができる。今回破壊するのは3枚だから霊華ちゃんに500ダメージを与え、デッキからペンデュラムモンスターを手札に加え、カードを1枚除外させて貰うよ‼︎」

 

「っ⁉︎そんなカードを仕掛けてたなんて………PSYフレームロードΩの効果発動、ディファレントトラベル。貴方の手札1枚と表側表示のこのカードを次の自分スタンバイフェイズまで表側表示で除外するわ」

 

「貴竜の魔術師を持ってかれちゃったけど、これは仕方ないね。揺れる眼差しの効果で霊華ちゃんに500ダメージを与えて、オッドアイズファントムドラゴンを手札に加え、セットカードを1枚除外させて貰うよ‼︎」

 

「除外されたのは罠カード、仁王立ち」

 

 

霊華 LP8000→7500

 

 

フィールドにあった3つの光の柱が消えていき、霊華が難しい表情を浮かべる。

 

「少し予定が狂った………だけど、まだ動ける。私は荒魂を召喚」

 

 

〈荒魂〉☆4 悪魔族 闇属性

ATK800

 

 

「荒魂の効果発動、デッキから天照大神を手札に加える」

 

「天照大神………確かスピリットモンスターの切り札って言えるカードだったハズだよね」

 

「エンドフェイズ、スピリットモンスター共通の効果により、召喚・リバースしたターンのエンドフェイズにスピリットモンスターは手札に戻ってくる」

 

「ならエンドフェイズに雪の天気模様の効果を得た雨天気ラズラの効果を発動‼︎雨天気ラズラを除外してデッキから晴れの天気模様を手札に加えるよ‼︎」

 

「私はこれでターンエンド」

 

 

美傘 LP4400 手札3

 

ー雷雪ーー ▽

ーー□ーー

ー ー

ーーーーー

ーーー▲ー ▽

 

霊華 LP7500 手札4

 

 

「私のターン、ドロー‼︎スタンバイフェイズ‼︎雨天気ラズラも雪天気シエルと同じ効果を持ってるから特殊召喚するよ‼︎」

 

 

〈雨天気ラズラ〉☆3 天使族 水属性

DEF1400

 

 

「さて、天照大神が来ることを考えるとあまり派手には動けないから準備に専念しようかな?私はスケール4のオッドアイズファントムドラゴンをペンデュラムスケールにセッティング。天空の虹彩の効果を発動‼︎オッドアイズファントムドラゴンを破壊してデッキからオッドアイズアークペンデュラムドラゴンを手札に加えるよ。雪の天気模様の効果を得た雨天気ラズラの効果も発動‼︎雨天気ラズラを除外してデッキから2枚目の雪天気シエルを手札に加えるよ‼︎」

 

「?このタイミングで雪の天気模様の効果を使うの?」

 

「さらに魔法カード、ペンデュラムホルト‼︎このカードは自分EXデッキに表側表示のペンデュラムモンスターが3種類以上存在する場合に発動でき、自分はデッキから2枚ドローする‼︎ただし、このカードの発動後、ターン終了時まで自分はデッキからカードを手札に加える事はできない」

 

「‼︎成る程………そのカードがあったから先にサーチ効果を………」

 

「それに雪の天気模様はドロー効果までは阻害しないからね。私はカードを2枚ドロー‼︎おおっと⁉︎」

 

ドローしたカードを見て、美傘が笑顔を浮かべた。

 

それを見て、霊華も警戒の色を強くする。

 

「前言撤回かな?このターンから攻めさせて貰うよ。このカードは通常召喚する場合、モンスター3体をリリースして召喚しなければならず、モンスターの代わりに自分フィールドの永続魔法・永続罠カードをリリースできる‼︎私はフィールドの雪天気シエル、永続魔法、雪の天気模様、永続罠、雷の天気模様を墓地に送り、手札からモンスターをアドバンス召喚するよ‼︎」

 

「っ⁉︎聞いたことがない召喚条件でのアドバンス召喚⁉︎」

 

「世界を驚愕させる竜を超えし機兵‼︎真竜機兵ダースメタトロン‼︎」

 

 

〈真竜機兵ダースメタトロン〉☆9 幻竜族 光属性

ATK3000

 

 

フィールドにかかっていた雲と共に雪と雷が消え去り、空から剣と矛を持ち、黄金の鎧を身を纏った竜が降りてくる。

 

そのモンスターを見て、霊華が目を見開く。

 

「幻竜族………?そんな種族、聞いたことがない………私が感じた変わった波動の原因はこのカード?」

 

「ふふん、驚いた?驚いた?まあ幻竜族はかなり珍しいカードだから知らないのも無理はないかな。私もこの真竜機兵ダースメタトロン以外の幻竜族は見たことないしね。だけど、真竜機兵ダースメタトロンはただ珍しいだけのモンスターじゃないよ‼︎真竜機兵ダースメタトロンの永続効果、サクリファイスレジスタンス‼︎このカードは、このカードのアドバンス召喚のためにリリースしたカードと元々の種類が同じカードの効果を受けないよ‼︎」

 

「⁉︎ということは………」

 

「今回真竜機兵ダースメタトロンをアドバンス召喚するのにモンスター、魔法、罠を全て使ってるから、今の真竜機兵ダースメタトロンは全てのカード効果を受けないよ‼︎」

 

「完全耐性持ちの攻撃力3000のモンスター⁉︎」

 

「バトル‼︎真竜機兵ダースメタトロンでダイレクトアタック‼︎スキュアブレイズ‼︎」

 

「くっ………‼︎」

 

ダースメタトロンが剣を空に掲げると、空から炎の槍が無数に降り注ぎ、霊華の身体を貫いた。

 

 

霊華 LP7500→4500

 

 

「さあ、真竜機兵ダースメタトロンをどう対処してくるかな?私はこれでターンエンドだよ」

 

 

美傘 LP4400 手札5

 

ーーーーー ▽

ーー○ーー

ー ー

ーーーーー

ーーー▲ー ▽

 

霊華 LP4500 手札4

 

 

 

 

「私のターン、ドロー。スタンバイフェイズ、PSYフレームロードΩと除外した手札は戻ってくる」

 

「それなら私も雨天気ラズラを特殊召喚するよ‼︎」

 

 

〈雨天気ラズラ〉☆3 天使族 水属性

DEF1400

 

 

〈PSYフレームロードΩ〉☆8 サイキック族 光属性

ATK2800

 

 

「確かに珍しいモンスターで強固な耐性を持ってるけど、倒せないわけじゃない。私は和魂を召喚」

 

 

〈和魂〉☆4 天使族 光属性

ATK800

 

 

霊華が召喚したのは荒魂に似た緑色の霊体のモンスター。

 

「和魂の効果発動、このカードが召喚・リバースしたターン、自分は通常召喚に加えて1度だけスピリットモンスター1体を召喚できる。この効果で荒魂を召喚」

 

 

〈荒魂〉☆4 悪魔族 闇属性

ATK800

 

 

「荒魂の効果発動、デッキから砂塵の悪霊を手札に加える。バトル。PSYフレームロードΩで真竜機兵ダースメタトロンを攻撃‼︎」

 

「迎え撃って、真竜機兵ダースメタトロン‼︎スキュアブレイズ‼︎」

 

ダースメタトロンがΩに向けて炎の槍を放つ。

 

「私はフィールド魔法、PSYフレームサーキットの効果を発動‼︎相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に、手札からPSYフレームギアεを捨てて、PSYフレームギアεの攻撃力1500をPSYフレームロードΩに加える‼︎」

 

「あ‼︎フィールド魔法のこと忘れてた‼︎」

 

 

PSYフレームロードΩ

ATK2800→4300

 

 

「貫いて、PSYフレームロードΩ。オーバーロードエレクトリックドライブ‼︎」

 

フィールドに漂っていた電流がΩに向かって集まっていく。

 

集まった電力を纏ったΩに炎の槍が当たろうとした瞬間、Ωの姿がブレる。

 

そして次にΩの姿が現れた時、ダースメタトロンの身体には風穴が空いていた。

 

 

美傘 LP4400→3100

 

 

「………呆気ない最後だった」

 

「ふっふっふ、それはどうかな?真竜機兵ダースメタトロンの効果発動‼︎ディファレントサモン‼︎アドバンス召喚したこのカードが相手によって破壊された場合、地・水・炎・風属性のいずれかの融合・シンクロ・エクシーズモンスター1体をEXデッキから特殊召喚するよ‼︎」

 

「っ⁉︎そんな効果まで持ってるの⁉︎」

 

風穴が空き消滅していくダースメタトロンを中心に次元に穴が開く。

 

そしてその穴の中から暴風と共にエメラルドのような体躯を持つ龍が現れた。

 

「私が呼び出すのはこのモンスター‼︎観客を魅力し、歓声の旋風を巻き起こせ‼︎オッドアイズボルテックスドラゴン‼︎」

 

 

〈オッドアイズボルテックスドラゴン〉☆7 ドラゴン族 風属性

DEF3000

 

 

「オッドアイズボルテックスドラゴンの効果発動‼︎サンダーフウァールウインド‼︎このカードが特殊召喚に成功した時、相手フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象としてそのモンスターを持ち主の手札に戻す‼︎対象はPSYフレームロードΩ‼︎」

 

「っ‼︎バトルフェイズ中じゃ逃げられない」

 

ボルテックスドラゴンがΩを中心にして高速で旋回すると、Ωを包み込むように旋風が発生し、周囲の電流が集まりΩの動きを止める。

 

Ωはその旋風に吹き飛ばされ、そのまま姿を消した。

 

「まさかこれを狙って?」

 

「いや〜恥ずかしい話だけど本当にフィールド魔法のことを忘れててね。これは偶々だよ。オッドアイズボルテックスドラゴンにはこのカード以外のモンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時にEXデッキから表側表示のペンデュラムモンスター1体をデッキに戻すことで、その発動を無効にして破壊できるからそれで何とかしようとは思ってたんだけどね。でも、これでPSYフレームロードΩはいなくなったよ」

 

「無効効果まで………でも、まだ可能性はある。リバースカードオープン。罠発動、サイコチャージ。自分の墓地に存在するサイキック族モンスター3体を選択し、デッキに加えてシャッフル。その後、自分のデッキからカードを2枚ドローする。私は墓地に存在するPSYフレームギアε、PSYフレームドライバー、PSYフレームギアδをデッキに戻して2ドロー。さらに今ドローした速攻魔法、手札断殺。お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送り、その後、それぞれデッキから2枚ドローする」

 

「ここにきて連続ドローカードか………」

 

「来た………速攻魔法、禁じられた聖杯。オッドアイズボルテックスドラゴンを対象にし、ターン終了時までそのモンスターは、攻撃力が400ポイントアップし、効果は無効化される。」

 

「あちゃーここに来て効果無効カードか………そのまま通すよ」

 

 

オッドアイズボルテックスドラゴン

ATK2500→2900

 

 

「さらに速攻魔法、ライバルアライバル」

 

「っ‼︎よりにもよってそのカード⁉︎」

 

「このカードは自分・相手のバトルフェイズに発動でき、モンスター1体を召喚する。和魂をリリースして、砂塵の悪霊を召喚」

 

 

〈砂塵の悪霊〉☆6 アンデット族 地属性

ATK2200

 

 

フィールドに現れたのは白い髪の幽鬼のようなモンスター。

 

「和魂の効果発動、このカードが墓地へ送られた時、自分フィールド上にスピリットモンスターが存在する場合、デッキからカードを1枚ドローする。それにチェーンして砂塵の悪霊の効果発動。このカードが召喚・リバースした時、このカード以外のフィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する」

 

「っ………オッドアイズボルテックスドラゴンと雨天気ラズラは破壊されるよ」

 

砂塵の悪霊を中心に砂塵嵐が起こり、ボルテックスドラゴンとラズラ、荒魂が吹きの飛ばされて消滅する。

 

「そして今はまだバトルフェイズ。砂塵の悪霊でダイレクトアタック。砂塵撃」

 

「うっ‼︎」

 

砂塵の悪霊が砂塵を拳に纏い、美傘を殴りつける。

 

 

美傘 LP3100→900

 

 

「………流石にこれ以上は攻撃が出来そうにない。メインフェイズ2、カードを1枚伏せてエンドフェイズ、スピリットモンスター共通の効果により、召喚・リバースしたターンのエンドフェイズにスピリットモンスターは手札に戻ってくる。(私の伏せカードは波紋のバリア-ウェーブフォース-………そして手札には攻撃宣言時に特殊召喚してバトルフェイズを終了させられるPSYフレームギアβ………これなら次のターンも耐えられるハズ)」

 

 

美傘 LP900 手札5

 

ーーーーー ▽

ーーーーー

ー ー

ーーーーー

ーー▲ーー ▽

 

霊華 LP4500 手札2

 

 

「………ふぃ〜危ない危ない………もう少しでやられるところだったよ。でも、まだまだデュエルはここから‼︎追い詰められたこの状況から大逆転して皆を驚かせちゃうんだから‼︎」

 

そういって満面の笑顔を浮かべる美傘を見て、霊華は不思議そうな顔を浮かべながら口を開く。

 

「………何故、貴方はそんなに驚かせることに拘ってるの?」

 

「ほぇ?何か変?」

 

「変というわけじゃない………ただ、今日このお店に入ってきた時にも皆を驚かそうとしてた。だから、何か理由があるのかと思って気になっただけ」

 

「理由かぁ………うーん、そうだなぁ」

 

霊華の言葉に美傘は少し考える素振りを見せ、考えが纏まると自信満々に笑った。

 

「………理由は、私がデュエルで皆を驚かせて笑顔にする決闘者、エンタメデュエリスト、雨夜 美傘だからだよ」

 

「………答えになってない」

 

「にひひ、そうかもね。だけど、理由なんて本当にそんなものだよ。私はただ誰かに驚いて貰うのが好きなだけ………驚いた後に誰かに笑って貰うのが好きなだけだもん。だからこそ、私はエンタメデュエリストなんだよ」

 

「………よく分からない」

 

そういって首を傾げる霊華に、美傘は苦笑を浮かべながら言葉を続ける。

 

「にひひ、それも仕方ないことかな。だけど、私がやりたいことは1つだけ、皆が驚くようなデュエルをして、自分も含めて皆で笑顔になること」

 

「自分も?」

 

「昔ね、私がプロ決闘者になったばかりで、観客を驚かせて笑顔にさせるようなデュエルが上手く出来なかった時に、私にアドバイスをくれた人がいたんだ。『顰めっ面でデュエルしてても、誰も笑顔になんかならないぜ。誰かを笑顔にしたいなら、まずは自分が笑顔でいないとな』って」

 

「だから、貴方は笑顔でデュエルをしてるの?追い詰められた状況でも?」

 

懐しむように柔らかく笑う美傘に霊華が問う。

 

そんな霊華に美傘は今後は満面の笑みを浮かべて答えた。

 

「エンタメデュエリストってのは諦めが悪くてね。諦めない限り希望は最後まで消えないんだよ。さて、お話はここでお終い。私のデュエル、よーく見ててよ。このターンで絶対に霊華ちゃんを驚かせて、笑顔にして見せるから‼︎私のターン、ドロー‼︎」

 

ドローしたカードを見て、美傘はニコッと笑うと観戦している人達にも聞こえるように声を上げた。

 

「さあ、さあ、お立ち会い‼︎これから皆さんに見せるのは、デュエルモンスターズに存在する6つの特殊召喚方法‼︎儀式・融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラム・リンク、その全ての召喚方法をこの1ターンで皆さんにお見せ致します‼︎」

 

「っ⁉︎全ての召喚方法を⁉︎」

 

「見事成功致しましたらどうか拍手喝采を‼︎まずは魔法カード、シャッフルリボーン‼︎自分フィールドにモンスターが存在しない場合、自分の墓地のモンスター1体を対象としてそのモンスターを特殊召喚します‼︎ただし、この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに除外されます。私は雨天気ラズラを守備表示で特殊召喚‼︎」

 

 

〈雨天気ラズラ〉☆3 天使族 水属性

DEF1400

 

 

「そして私は雪天気シエルを召喚‼︎」

 

 

〈雪天気シエル〉☆3 天使族 地属性

ATK0

 

 

「雪天気シエルの効果発動‼︎このカードが召喚に成功した時にデッキからフィールドの中央に永続魔法、雪の天気模様を置きます‼︎さらに墓地に存在する晴天気ベンガーラの効果発動‼︎このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの表側表示の永続魔法・永続罠カード1枚を墓地へ送って、このカードを守備表示で特殊召喚し、手札から天気魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置きます‼︎私は雪の天気模様を墓地に送り、墓地の晴天気ベンガーラを特殊召喚し、手札から永続魔法、晴れの天気模様をフィールドの中央に置きます‼︎」

 

「手札断殺の時に墓地に送っていたのね」

 

 

〈晴天気ベンガーラ〉☆3 天使族 炎属性

DEF400

 

 

フィールドに降り出した雪が溶けて現れたのは、光り輝く太陽とパレットと筆を持ったモンスター。

 

それを確認し、美傘は正面に手をかざす。

 

It's Showtime( さあ、ショータイムだ)‼︎最初に皆様にお見せするのはリンク召喚です‼︎輝いて‼︎笑顔で溢れるサーキット‼︎」

 

美傘の前に巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件は天気モンスター3体‼︎私は雪天気シエル、雨天気ラズラ、晴天気ベンガーラをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

サーキットの中にシエル、ラズラ、ベンガーラが吸い込まれていく。

 

そしてサーキットが光り輝くと、中から現れるのは虹を模したパレットと絵具を持つ白銀の髪を持つ天使。

 

「リンク召喚‼︎笑顔に繋がる希望の架け橋‼︎リンク3‼︎虹天気アルシエル‼︎」

 

 

〈虹天気アルシエル〉LINK 3 天使族 光属性

ATK2400 ↙︎↓↘︎

 

 

「天気のリンクモンスター………」

 

「私は墓地に存在するシャッフルリボーンの効果発動‼︎自分フィールドのカード1枚を対象としそのカードを持ち主のデッキに戻してシャッフルし、その後自分はデッキから1枚ドローします‼︎ただしこのターンのエンドフェイズに、自分の手札を1枚除外します‼︎私は晴れの天気模様をデッキに戻してカードを1枚ドローします‼︎さらに魔法カード、貪欲な壺‼︎墓地に存在するオッドアイズボルテックスドラゴンをEXデッキに、真竜機兵ダースメタトロン、雨天気ラズラ、雪天気シエル2枚をデッキに戻してシャッフルし、カードを2枚ドローする‼︎」

 

「ここにきて連続ドロー………」

 

「そして、お次に皆様にお見せするのはペンデュラム召喚です‼︎私はスケール1、 EM( エンタメイト)ユーゴーレムと、スケール8のオッドアイズアークペンデュラムドラゴンでペンデュラムスケールをセッティング‼︎」

 

美傘を挟むように光の柱が立ち上り、その光の中にゴーレムとドラゴンの姿が映る。

 

そしてその下には1と8の数字が浮かんだ

 

「これで私は2から7までのモンスターを同時に特殊召喚可能‼︎揺れろ揺れろ、魂の振り子‼︎空に輝け、虹のアーチ‼︎ペンデュラム召喚‼︎EXデッキから再び姿を現せ、私のモンスター達‼︎」

 

美傘がそういうと空に巨大な穴が空き、そこからフィールドに向かって 3つの光が舞い降りる。

 

「レベル5、オッドアイズペルソナドラゴン‼︎」

 

 

〈オッドアイズペルソナドラゴン〉☆5 ドラゴン族 闇属性

DEF2400

 

 

最初に現れたのは白い仮面のような身体を持つ赤と青の目を持つ小さな龍。

 

次にペルソナドラゴンの後ろに赤と青の目を持つ巨大な龍が降り立つ。

 

「美しき2色の眼で観客を魅了せよ‼︎レベル7、オッドアイズペンデュラムドラゴン‼︎」

 

 

〈オッドアイズペンデュラムドラゴン〉☆7 ドラゴン族 闇属性

ATK2500

 

 

ペンデュラムドラゴンが咆哮を上げる。

 

そんなペンデュラムドラゴンに並び立つように骨を想起させる身体を持ち、眼に青い炎が宿った龍が現れた。

 

「そして、美しき2色の眼で観客を幻惑せよ‼︎レベル7、オッドアイズファントムドラゴン‼︎」

 

 

〈オッドアイズファントムドラゴン〉☆7 ドラゴン族 闇属性

ATK2500

 

 

「 3体のオッドアイズの名を持つドラゴン………」

 

「ここからは私のオッドアイズタイムだよ‼︎私は墓地に存在するチューナーモンスター、貴竜の魔術師の効果を発動‼︎このカードが手札・墓地に存在する場合、自分フィールドのレベル7以上のオッドアイズモンスター1体を対象として、そのモンスターのレベルを 3つ下げ、このカードを特殊召喚する‼︎」

 

「っ、そのカードも手札断殺の時に………」

 

「私はオッドアイズペンデュラムドラゴンのレベルを3つ下げて貴竜の魔術師を召喚‼︎」

 

 

オッドアイズペンデュラムドラゴン

☆7→4

 

 

〈貴竜の魔術師〉☆3 魔法使い族 炎属性

DEF1400

 

 

現れたのは白いローブを纏った魔法使いのモンスター。

 

「チューナー………なら、次にくるのは………」

 

「そう‼︎次にお見せするのはシンクロ召喚‼︎貴竜の魔術師の効果でこのカードをシンクロ素材とする場合、ドラゴン族モンスターのシンクロ召喚にしか使用できず、他のシンクロ素材にオッドアイズモンスター以外のモンスターを使用した場合、このカードを持ち主のデッキの一番下に戻るよ。私は、レベル4となったオッドアイズペンデュラムドラゴンに、レベル 3、チューナーモンスター、貴竜の魔術師をチューニング‼︎」

 

貴竜の魔術師が光の輪になり、ペンデュラムドラゴンが小さな星に変わり、光の道になる。

 

そして光の道が輝くと、その中から燃え上がる炎と共にルビーのような体躯を持つ龍が現れた。

 

「シンクロ召喚‼︎観客を魅力し、熱狂の炎を灯せ‼︎オッドアイズメテオバーストドラゴン‼︎」

 

 

〈オッドアイズメテオバーストドラゴン〉☆7 ドラゴン族 炎属性

ATK2500

 

 

「シンクロの………炎のオッドアイズ」

 

「オッドアイズメテオバーストドラゴンの効果発動‼︎ペンデュラムコネクト‼︎このカードが特殊召喚に成功した時、自分のペンデュラムゾーンのカード1枚を対象としてそのカードを特殊召喚する‼︎ただし、このターン、このカードは攻撃できなくなる」

 

メテオバーストドラゴンの前に大きな魔法陣が現れる。

 

メテオバーストドラゴンが咆哮を上げると、その魔法陣の中から漆黒の身体を持つ龍が現れる。

 

「私がペンデュラムゾーンから選択するのはオッドアイズアークペンデュラムドラゴン‼︎美しき2色の眼で観客に奇跡を見せよ‼︎オッドアイズアークペンデュラムドラゴン‼︎」

 

 

〈オッドアイズアークペンデュラムドラゴン〉☆7 ドラゴン族 闇属性

ATK2700

 

 

「またオッドアイズが………」

 

「どんどん行くよ‼︎続けて皆様にお見せするのはエクシーズ召喚です‼︎私はレベル7のオッドアイズファントムドラゴンとオッドアイズアークペンデュラムドラゴンでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼︎エクシーズ召喚‼︎」

 

ファントムドラゴンとアークペンデュラムドラゴンが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けると吹き荒れる吹雪と共にサファイアのような体躯を持つ龍が現れた。

 

「観客を魅力し、銀雪の輝きを見せよ‼︎オッドアイズアブソリュートドラゴン‼︎」

 

 

〈オッドアイズアブソリュートドラゴン〉★7 ドラゴン族 水属性

ATK2800

 

 

「次はエクシーズの水のオッドアイズ………‼︎まさかオッドアイズは‼︎」

 

「気づいたかな?オッドアイズは現在リンク以外の全ての召喚方法を使えるんだよ‼︎」

 

「っ、そんなことができるなんて………」

 

「さあ、お次は融合召喚です‼︎魔法カード、オッドアイズフュージョンを発動‼︎自分の手札・フィールドから、ドラゴン族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する‼︎私はフィールドのオッドアイズペルソナドラゴンと手札のオッドアイズミラージュドラゴンを融合‼︎」

 

 

美傘の前に渦が現れ、そこにペルソナドラゴンとペルソナドラゴンに似た緑色の龍が吸い込まれていく。

 

そして渦が弾けると、暴風と共にエメラルドのような体躯を持つ龍が再び現れた。

 

「仮面の龍、幻影の龍よ‼︎今交わりて、笑顔を導く力となれ‼︎融合召喚‼︎再び歓声の旋風を巻き起こせ‼︎オッドアイズボルテックスドラゴン‼︎」

 

 

〈オッドアイズボルテックスドラゴン〉☆7 ドラゴン族 風属性

ATK2500

 

 

「融合の風のオッドアイズ………ということは次は………」

 

「融合召喚に成功した時、ペンデュラムスケールのEMユーゴーレムの効果発動‼︎1ターンに1度、自分フィールドにモンスターが融合召喚された場合、自分の墓地のペンデュラムモンスター及び自分のEXデッキの表側表示のペンデュラムモンスターの中から、EMモンスター、オッドアイズモンスター、魔術師モンスターの内、いずれか1体を選んで手札に加える。私はEXデッキからオッドアイズペンデュラムドラゴンを手札に加える。そして天空の虹彩の効果を発動‼︎EMユーゴーレムを破壊してデッキから儀式魔法、オッドアイズアドベントを手札に加えるよ‼︎」

 

「‼︎やっぱり次は儀式のオッドアイズ‼︎」

 

「そしてこれが最後の召喚方法、儀式召喚です‼︎私は儀式魔法、オッドアイズアドベントを発動‼︎レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのペンデュラムモンスターをリリースし、自分の手札・墓地からドラゴン族の儀式モンスター1体を儀式召喚する‼︎私は手札のオッドアイズペンデュラムドラゴンをリリースし、墓地から儀式召喚を行うよ‼︎」

 

「⁉︎手札断殺で捨てたカードは全部使ったのに、そんなカードいつ墓地に………」

 

「覚えてないかな?デュエルの1番最初に墓地に送るタイミングがあったハズだよ?」

 

「デュエルの最初?」

 

 

ーーーーーーー

 

 

『そ、それを霊華ちゃんに言われるのは少し納得がいかないんだけど‼︎ま、まあいいよ。手札を1枚捨てて魔法カード、ペンデュラムコール‼︎』

 

 

ーーーーーーー

 

「っ、あの時‼︎」

 

「さあ、いくよ?儀式召喚‼︎観客を魅力し、その重力で惹きつけろ‼︎オッドアイズグラビティドラゴン‼︎」

 

美傘の呼び声に応えるように、地面の中から岩石覆われたインペリアルトパーズのような体躯を持つ龍が現れた。

 

 

〈オッドアイズグラビティドラゴン〉☆7 ドラゴン族 地属性

ATK2800

 

 

「っ………儀式の地のオッドアイズ………まさか本当に1ターンで全ての召喚方法を使うなんて………」

 

「ふふん、驚いた?それじゃあこのまま終わりにするよ‼︎オッドアイズグラビティドラゴンの効果発動‼︎グラビティリッパー‼︎このカードが特殊召喚に成功した時、相手フィールドの魔法・罠カードを全て持ち主の手札に戻す‼︎この効果の発動に対して相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない‼︎」

 

「えっ⁉︎」

 

グラビティドラゴンが霊華に向けて両手を振り下ろすと、空間が歪みはじめ、辺りを覆っていた電流が流れる緑色の空間が消え、伏せカードと共に霊華の手札に戻る。

 

「………私の負け」

 

霊華は己の負けを悟る。

 

伏せカードはなくなり、手札のPSYフレームもボルテックスドラゴンに止められる。

 

完全に手詰まりだと。

 

そんな霊華に美傘は真剣な表情を浮かべた。

 

「強かったよ、霊華ちゃん。だから、私は最後まで全力で霊華ちゃんにぶつかるよ‼︎バトル‼︎虹天気アルシエルでダイレクトアタック‼︎レインボーティアーズ‼︎この瞬間、オッドアイズアブソリュートドラゴンの効果発動‼︎リキッドブリザード‼︎自分または相手のモンスターの攻撃宣言時に、オーバーレイユニットを1つ取り除き、その攻撃を無効にする‼︎」

 

「えっ⁉︎」

 

アルシエルが霊華に虹を模した絵具を向け、7色のレーザーを撃つ。

 

それに反応し、アブソリュートドラゴンはオーバーレイユニットを1つ吸収し、辺りに吹雪を発生させる。

 

吹雪の中で7色のレーザーは乱反射を起こし、辺りを様々な色で彩っていく。

 

それを見て、霊華と観戦している参加者からも感嘆の声が漏れる。

 

「綺麗………」

 

「その後、自分の手札・墓地からオッドアイズモンスター1体を選んで特殊召喚できる‼︎再び美しき2色の眼で観客を魅了せよ‼︎オッドアイズペンデュラムドラゴン‼︎」

 

吹雪が勢いを落とし、乱反射していたレーザーが集束し地面に向けて放たれ、土煙が舞う。

 

しばらくすると、龍の咆哮と共に土煙が吹き飛び、再び赤と青の目を持つ巨大な龍が姿を現した。

 

 

〈オッドアイズペンデュラムドラゴン〉☆7 ドラゴン族 闇属性

ATK2500

 

 

「これにてペンデュラム・シンクロ・エクシーズ・融合・儀式、全特殊召喚方法のオッドアイズ揃い踏みだ‼︎」

 

美傘の声に応えるようにペンデュラムドラゴンが咆哮を上げ、それに呼応するように他のオッドアイズも咆哮を上げる。

 

それを見て、霊華は思わず笑顔を浮かべた。

 

「………ズルい。こんな凄い光景を見せられたら、笑うしかない」

 

「にひひ‼︎いくよ、霊華ちゃん‼︎オッドアイズアブソリュートドラゴンでダイレクトアタック‼︎ブリザードスマッシュ‼︎」

 

アブソリュートドラゴンが辺り一面を凍らせ、その氷を尻尾で砕いて破片が霊華を襲い、ライフを削る。

 

 

霊華 LP4500→1700

 

 

Well then finale( それじゃあフィナーレだよ)‼︎オッドアイズペンデュラムドラゴンでダイレクトアタック‼︎螺旋のストライクバースト‼︎」

 

ペンデュラムドラゴンが虹色のブレスを霊華に放つ。

 

霊華はそれを見て目を閉じ、柔らかく笑いながらブレスに呑み込まれた。

 

 

霊華 LP1700→0

 

 

ーーーーーーー

 

 

「そこまで‼︎勝者、雨夜 美傘‼︎」

 

デュエルが終わると観戦していたデュエルアカデミア生達の中から拍手が起きる。

 

鳴り響く拍手を聞きながら美傘は嬉しそうに笑いながら恭しく頭を下げる。

 

そんな美傘に霊華は柔らかな笑みを浮かべながら話しかける。

 

「ありがとうございました。感じたことがない波動を持つカードも見れて、凄く楽しいデュエルだった」

 

「にひひ、霊華ちゃんを満足させられたならよかったよ。また機会があったらデュエルしようね」

 

「次の試合は遊花とのデュエルだから、美傘さんだけを応援することは出来ないけど、遊花とどんなデュエルを見せてくれるのか、期待してる」

 

「うん、期待してくれるだけで私は十分だよ。遊花ちゃんとのデュエルでも沢山驚かせてあげるから、お楽しみにね‼︎」

 

そういうと美傘は霊華に手を振りながら、元いた観戦場所に戻っていく。

 

美傘が元いた観戦場所に戻ると、遊花がきらきらと目を輝かせながら美傘に声をかける。

 

「美傘さん、お疲れ様でした‼︎1ターンで全ての召喚方法を使うなんて、本当に凄いです‼︎」

 

「にひひ、そういって貰えると頑張った甲斐があるよ。まあ、遊花ちゃんもペンデュラム以外の召喚方法は使ってたから、私みたいなデュエルぐらいすぐに出来るようになると思うけどね」

 

「うぅ〜そうでしょうか?少なくとも私はペンデュラム召喚は出来ませんし………」

 

「あ〜そっか。遊花ちゃんのデッキはレベル1モンスターが主体だもんね。ペンデュラム召喚するためにはスケール0のカードがいるわけか」

 

少し残念そうな遊花を見て、美傘は少しの間目を閉じて何かを考える。

 

しばらくして、美傘は目を開ける遊花に対してニコッと笑った。

 

「よし、ならこうしよう‼︎次の私とのデュエルで遊花ちゃんが勝つことができたら、私が遊花ちゃんをペンデュラム召喚ができるようにしてあげる」

 

「えっ⁉︎本当ですか⁉︎」

 

「うんうん、本当本当。皆を驚かせることが出来るように色々な召喚方法を覚えたけど、元々私の専門はペンデュラム召喚だからね。遊花ちゃんにも使えるペンデュラムカードを美傘さんが用意してあげよう」

 

「‼︎ありがとうございます‼︎」

 

「おっと、少し気が早いよ?私に勝ってからだって分かってる?」

 

「勿論です。どちらにせよ、私だって負けるつもりはありませんから。私が成長したところを師匠にたくさん見てもらうために、美傘さんにだって、勝っちゃいますから‼︎」

 

負けないという強い意志が宿る遊花の目を見て、美傘は少し驚いた表情を浮かべてから柔らかく笑った。

 

「‼︎………そっか。うん、元々楽しみだったけど、余計次のデュエルが楽しみになってきたよ。遊騎さんの弟子の力、見せてもらうよ‼︎」

 

「はい‼︎」

 

「………盛り上がるのは勝手だけど、アンタ達のデュエルはもう少し先なんだからね?」

 

「やる気があるのはいいこと。これだけでも遊騎が大会を開いた意義はあった。嬉しい」

 

「いや、ちょいとやりすぎやと思うけどなぁ、ワイは。というか、自分らこれ以上栗原に詰め込む気かいな………ホンマ末恐ろしい子になりそうやで」

 

今にもデュエルを始めそうな遊花と美傘を見て、桜が呆れた顔をしながらツッコミを入れ、闇は嬉しそうな声を出し、竜河は困惑したような声を漏らす。

 

そんな中、店内に遊騎の声が響く。

 

「それじゃあここからがBブロックの試合だ。1回戦第5試合、無所属、結束 遊騎VSデュエルアカデミア所属、桜糀 紅葉だ。俺の方はすでに準備が出来ているから、桜糀は試合の準備を頼む」

 

「‼︎次は師匠の試合ですね‼︎」

 

「ん、久しぶりに遊騎のデュエルが見れる。楽しみ」

 

「そういえば闇は何だかんだで結束がデュエルするところを見れてなかったわね」

 

「ん………だから今の遊騎がどんなデュエルをするか、楽しみ」

 

無表情ながらも、ワクワクとした雰囲気が伝わる声色で闇が呟く。

 

「それで、相手の桜糀いうデュエルアカデミア生は強いんか?」

 

「今日来ているデュエルアカデミア生は私以外学年トップ10に入ってる人達ばかりですから、凄く強い人ですよ」

 

「………いや、栗原の実力で学年トップ10に入れてないことがワイは驚愕なんやけども」

 

「遊花は1ヶ月前まではデュエルが出来なかったから入ってないだけよ。今なら3位ぐらいには入れるんじゃない?」

 

「えーそれはない「結束 遊騎さん。私は貴方のような人が遊花さんの師匠に相応しいとは思えません」………え?」

 

聞こえてきた声に、話をしていた遊花達が声が聞こえた方向を向く。

 

そこにあったのは厳しい表情で遊騎を睨む紅葉の姿。

 

「………成る程、ね。それで?」

 

そんな紅葉に、遊騎は苦笑を浮かべながら尋ねる。

 

紅葉は遊騎の問いに強い意志を込めた声色で、その言葉を告げた。

 

「私が勝ったなら、貴方は遊花さんの師匠を辞め、彼女には二度と近づかないでください」

 

「⁉︎桜糀さん⁉︎なんで………」

 

遊花が悲しそうな声を漏らす。

 

穏やかに進んでいた大会に、嵐が、やってこようとしていた。

 

 

 

 






次回予告

遊花の師匠を続けることを賭けて、紅葉とデュエルすることになった遊騎。
紅葉の繰り出す強力なモンスター達を前に遊騎は防戦一方に陥ってしまう。
激しいデュエルの中、遊騎は自身の罪に苦しめられる。

次回 遊戯王Trumpfkarte
『絵札VS花札・消せない罪』


次回は遊騎VS紅葉。
内容は結構シリアスな感じになると思います。
遊騎はデュエルの度に一波乱にあってる気がする。
どんだけ幸薄いんでしょうか………むしろ地雷が多すぎるのかも知れませんが。

そして今回は美傘の内面を掘り下げるお話でした。
本当は回想も入れようかと思ったけど、長さ的に凄く微妙な感じになりそうだったので次の機会に持ち越すことにしました。
その方がちょうど良さそうだったので。
そして相変わらず無茶苦茶な美傘のデッキ。
デッキ名は『EM天気真竜魔術師オッドアイズ』と言ったところでしょうか?
なんかメンカタカラメヤサイ的な呪文に似た雰囲気を感じてしまいます。
あれだけ無茶苦茶やってるのに、彼女のデッキにはまだまだギミックが残ってるっていう………存在自体がびっくり箱みたいなキャラだな、本当に。

そしてここからは小説の内容にも関わってくるOCGの話。
とりあえず禁止制限については………うん、閃刀姫とオルターガイストの規制が思ったより緩く、ファイアウォール絶対許さねぇ‼︎とばかりにとばっちりを受けてとうとうキャノンソルジャーが一族ごと滅ぼされたのがなんとも言えない気持ちになりましたね。友達はアマゾネスの射手がめちゃくちゃ好きだったので激怒してましたが………うん、焼き殺される側から考えると反応に困ってしまうんだ、ゴメンね。
後1人だけ帰ってきたテンペストには笑いました。どちらかと言うと戻ってきていいのはお前以外のやつなんだよなぁ。
とりあえず現在分かってるこの作品のキャラだと今回影響を受けたのは桜とリーネでしょうか?と言っても、桜は別に使わなくても動ける黄金櫃に、リーネは緩すぎて効いてるのか効いてないのか分からないような微妙すぎる規制のエンゲージとウィドウアンカーでしたが。
他にはまだ見えていないところのキャラが少し影響を受けましたが、そこは今語るところではないでしょう。
そして新弾で突然強化される不知火。
何だろう、炎がどんどん強化されていく。
今月はアンデットデッキもあるし、また構築を考えないとです。
それじゃあ今回はこの辺で。
ではでは〜
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