遊戯王Trumpfkarte   作:ブレイドJ

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大地VS治虫です。
第3者視点でお送りしていきます。
最後の『Trumpfkarte』所属決闘者、治虫の実力は如何に?




第38話 影VS磁石・影に蠢くもの

 

 

 

「それじゃあ1回戦第6試合、『Trumpfkarte』所属、御影 治虫VSデュエルアカデミア所属、九石 大地を開始する」

 

「よっしゃー‼︎ようやく出番だぜ‼︎」

 

遊騎の宣言を受け、大地が勢いよく他の参加者達の前に躍り出る。

 

「あの空気の後にデュエルするなんて、やりづらいなぁ」

 

それとは対象的に、治虫は居心地が悪そうにしながら他の参加者達の前に出てくる。

 

「えっと、九石君だっけ?悪いけど、さっさと勝たせて貰うよ。デュエルアカデミア生に負けるわけにはいかないからね」

 

「いや、俺だって負けるつもりはないぜ‼︎せっかく楽しみにしていたプロ決闘者のデュエルなんだ‼︎全力でぶつかっていくぜ‼︎」

 

そういって、2人は同時にデュエルディスクを起動する。

 

「いくよ‼︎」

 

「おう‼︎楽しいデュエルをしようぜ‼︎」

 

『決闘‼︎』

 

 

治虫 LP8000

 

大地 LP8000

 

 

ーーーーーーー

 

 

「先攻は俺だな。俺はモンスターをセット。カードを2枚伏せてターンエンドだ」

 

 

治虫 LP8000 手札2

 

ーー▲▲ー ー

ーー◾︎ーー

ー ー

ーーーーー

ーーーーー ー

 

大地 LP8000 手札5

 

 

「俺のターン、ドロー‼︎まずは魔法カード、手札抹殺‼︎お互いに手札を全て捨て、捨てた枚数と同じ枚数ドローする‼︎俺は5枚、そっちは2枚捨ててドローだ」

 

「手札交換か………好都合だな。俺は墓地に送られたシャドールビースト、それにチェーンしてシャドールヘッジホッグの効果発動‼︎」

 

「‼︎墓地に送られた時に効果が発動するカードか‼︎」

 

「まずはチェーン処理でシャドールヘッジホッグの効果、このカードが効果で墓地へ送られた場合、デッキからシャドールヘッジホッグ以外のシャドールモンスター1体を手札に加える‼︎俺はデッキからシャドールファルコンを手札に加える。さらにシャドールビーストの効果、このカードが効果で墓地へ送られた場合、デッキから1枚ドローする‼︎」

 

「手札交換のつもりが手札を増やされちまった。でも、この程度じゃへこたれないぜ‼︎俺は電磁石の戦士( エレクトロマグネットウォリアー)αを召喚‼︎」

 

 

〈電磁石の戦士α〉☆3 岩石族 地属性

ATK1700

 

 

現れたのは磁石の身体の小さな盾とサーベルを持ったモンスター。

 

「磁石の戦士シリーズ………珍しいカードを使ってるな」

 

「電磁石の戦士αの効果発動‼︎このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキからレベル8の磁石の戦士モンスター1体を手札に加えるぜ‼︎俺はデッキから電磁石の戦士マグネットベルセリオンを手札に加える‼︎さらにフィールド魔法、マグネットフィールドを発動‼︎」

 

大地がフィールド魔法を発動すると辺りが磁石に囲まれ、磁場が発生しているフィールドに変わる。

 

「マグネットフィールドの効果発動‼︎1ターンに1度、自分フィールドにレベル4以下の岩石族・地属性モンスターが存在する場合、自分の墓地のレベル4以下のマグネットウォリアーモンスター1体を対象としてそのモンスターを特殊召喚する‼︎俺は墓地から電磁石の戦士( エレクトロマグネットウォリアー)βを特殊召喚だ‼︎」

 

 

〈電磁石の戦士β〉☆3 岩石族 地属性

DEF1500

 

 

現れたのは電磁石の戦士αのように身体が磁石で出来ているのモンスター。

 

「さらに電磁石の戦士βの効果発動‼︎このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから電磁石の戦士β以外のレベル4以下のマグネットウォリアーモンスター1体を手札に加える‼︎俺は電磁石の戦士( エレクトロマグネットウォリアー)γを手札に加えるぜ‼︎そして、繋がれ‼︎絆が引き合うサーキット‼︎」

 

「リンク召喚か………」

 

大地の前に巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件は地属性モンスター2体‼︎電磁石の戦士αと電磁石の戦士βをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎絆の守護獣‼︎リンク2‼︎ミセスレディエント‼︎」

 

 

〈ミセスレディエント〉LINK 2 獣族 地属性

ATK1400 ↙︎↘︎

 

 

現れたのはもふもふとしている子犬のモンスター。

 

「ミセスレディエントの永続効果、ガイアハウリング‼︎このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドの地属性モンスターの攻撃力・守備力は500ポイントアップし、風属性モンスターの攻撃力・守備力は400ポイントダウンするぜ‼︎」

 

 

 

ミセスレディエント

ATK1400→1900

 

 

ミセスレディエントが遠吠えを上げる。

 

「早速いくぜ‼︎俺は自分の手札・フィールド・墓地から、電磁石の戦士α、電磁石の戦士β、電磁石の戦士γを1体ずつ除外した場合にこのカードは特殊召喚できる‼︎俺は墓地に存在する電磁石の戦士α、電磁石の戦士β、電磁石の戦士γを除外し、手札から電磁石の戦士マグネットベルセリオンを特殊召喚する‼︎電磁合体‼︎マグネットベルセリオン‼︎」

 

フィールドに電磁石の戦士α、電磁石の戦士β、電磁石の戦士γが現れ、それぞれの身体を分離し、1つになっていく。

 

αが身体とサーベル、βが足、γが胴体と手、そして3体の頭部のパーツが合わさって1つの顔が出来る。

 

そして合体が終わると、そこに巨大な磁石の戦士が現れた。

 

 

〈電磁石の戦士マグネットベルセリオン〉☆8 岩石族 地属性

ATK3000→3500

 

 

「っ、いきなり攻撃力3500のモンスターが出てくるか………」

 

「一気にライフを削らせて貰うぜ‼︎電磁石の戦士マグネットベルセリオンの効果発動‼︎マグネットサイドカッター‼︎自分の墓地からレベル4以下のマグネットウォリアーモンスター1体を除外し、相手フィールドのカード1枚を対象としてそのカードを破壊する‼︎俺は墓地に存在する磁石の戦士( マグネットウォリアー)αを除外してセットモンスターを破壊するぜ‼︎」

 

ベルセリオンがセットモンスターに向かってダッシュしながら横一文字にサーベルを振るおうとする。

 

それを見て、治虫はニヤリと笑った。

 

「リバースカードオープン‼︎永続罠、星遺物の傀儡‼︎」

 

「星遺物の傀儡?」

 

「このカード名の効果は1ターンに1度、2つある内のいずれか1つしか使用できない‼︎俺が使用するのは自分フィールドの裏側表示モンスター1体を対象として、そのモンスターを表側攻撃表示または表側守備表示にする効果‼︎俺はセットモンスター、クローラーレセプターを表側守備表示にする‼︎」

 

 

〈クローラーレセプター〉☆2 昆虫族 地属性

DEF1200

 

 

フィールドに姿を現したのは機械的な身体を持つ蛾のようなモンスター。

 

「クローラーレセプターの効果発動‼︎リバースした場合にデッキからクローラーモンスター1体を手札に加える‼︎俺はデッキからクローラーグリアを手札に加える‼︎」

 

「また手札が増えるのか‼︎だけど、そのモンスターは破壊させて貰う‼︎」

 

ベルセリオンがレセプターを斬り伏せる。

 

しかし、切断されたレセプターの目が怪しく光り、その光に惹かれるようにフィールドに影が差す。

 

「クローラーレセプターの効果発動‼︎表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドを離れた場合、クローラーレセプター以外のクローラーモンスターを同名カードは1枚までで2体、デッキから裏側守備表示で特殊召喚する‼︎」

 

「いいっ⁉︎」

 

「俺はデッキからクローラースパインとクローラーアクソンを裏側守備表示で特殊召喚する」

 

フィールドに新たなモンスターが2体セットされる。

 

「さあ、俺のモンスターは2体増えたわけだが、どうするかな?」

 

「勿論、攻撃するぜ‼︎バトル‼︎電磁石の戦士マグネットベルセリオンでセットモンスターを攻撃‼︎マグネットフライングカッター‼︎」

 

「そうくると思ってたよ。リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎メタバース‼︎」

 

「っ、そのカードは確か遊花とのデュエルで神路祇が使ってた………」

 

「このカードはデッキからフィールド魔法を手札に加えるか、自分フィールドに発動することが出来る‼︎俺はデッキからフィールド魔法、星遺物に差す影を発動‼︎」

 

治虫がフィールド魔法を発動すると、フィールドが夜に代わり、巨大な物体が治虫の背後に現れる。

 

「星遺物に差す影には3つの効果がある。1つ、フィールドのクローラーモンスターの攻撃力・守備力は300ポイントアップする。2つ、1ターンに1度、自分メインフェイズに手札からレベル2以下の昆虫族モンスター1体を表側守備表示または裏側守備表示で特殊召喚する。そして3つ、自分のリバースモンスターが相手モンスターとの戦闘で破壊された時に、その相手モンスターを墓地へ送る‼︎」

 

「⁉︎なんだって⁉︎」

 

「バトルを止めることは出来ないからこのままバトルは継続だ。セットモンスターはクローラースパイン‼︎」

 

 

〈クローラースパイン〉☆2 昆虫族 地属性

DEF2100→2400→2900

 

 

ベルセリオンが空中に跳躍し、サーベルにフィールドから磁力を収束させると縦にサーベルを振り抜き、機械的な身体を持つ蠍のようなモンスターを切断する。

 

しかし、切断されたスパインの目が怪しく光ると、スパインが爆散し身体の中から怪しい液体がミセスレディエントにかかる。

 

その液体がかかったミセスレディエントは苦しみながら消滅した。

 

「ミセスレディエント⁉︎」

 

「クローラースパインのリバース効果。このカードがリバースした場合、フィールドのモンスター1体を対象として破壊する。対象はミセスレディエントだ。そして星遺物に差す影の効果で電磁石の戦士マグネットベルセリオンには墓地にいって貰おうか」

 

治虫の背後にある巨大な物体から小さな黒い影が大量に現れ、ベルセリオンに向かって蠢く。

 

そしてその黒い影達がベルセリオンを呑み込み、しばらくして黒い影達が巨大な物体に戻っていくと、そこにベルセリオンの姿は無かった。

 

ベルセリオンには破壊された時に戦闘または相手の効果で破壊された場合に除外されている電磁石の戦士α、電磁石の戦士β、電磁石の戦士γを1体ずつ対象として特殊召喚する効果があるが、星遺物に差す影の効果は墓地送り。

 

破壊ではないためベルセリオンの効果は発動しない。

 

自分のフィールドを完璧に崩されたのを見て、大地は面白そうに笑った。

 

「………ははっ‼︎すっげえ‼︎俺の行動が全て裏目に出ちまう。これがプロ決闘者の実力か‼︎」

 

「………へぇ、せっかく出した切り札を完全に処理されても笑うのか」

 

「当たり前だろ‼︎こんなにすげえデュエルでワクワクしないなんて勿体ないぜ‼︎それに俺の切り札な電磁石の戦士マグネットベルセリオンだけじゃないからな。まだまだここからだ‼︎俺は破壊されたミセスレディエントの効果発動‼︎ガイアリターン‼︎:このカードが戦闘・効果で破壊された場合、自分の墓地の地属性モンスター1体を対象としてそのモンスターを手札に加える‼︎俺は墓地から磁石の戦士( マグネットウォリアー)δを手札に加えるぜ‼︎メインフェイズ2、カードを2枚伏せてターンエンドだ‼︎」

 

 

治虫 LP8000 手札5

 

ーー△ーー ▽

ーー◾︎ーー

ー ー

ーーーーー

ーー▲▲ー ▽

 

大地 LP8000 手札2

 

 

「暑苦しい奴だな、そういう奴は苦手なんだ。だからさっさと終わらせる。俺のターン、ドロー。まずは反転召喚、クローラーアクソン」

 

 

〈クローラーアクソン〉☆2 昆虫族 地属性

ATK500→800

 

 

フィールドに姿を現したのは機械的な身体を持つ蟷螂のようなモンスター。

 

「クローラーアクソンのリバース効果。このカードがリバースした場合、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として破壊する‼︎マグネットフィールドには消えて貰うぜ‼︎」

 

「くっ………」

 

アクソンの目が怪しく光りその手を振るうと、周囲の磁場が消滅する。

 

「さらにフィールド魔法、星遺物に差す影の効果発動‼︎手札からクローラーグリアを裏側守備表示で特殊召喚する。そして永続罠、星遺物の傀儡の効果発動‼︎使うのはさっきと同じ自分フィールドの裏側表示モンスター1体を対象として、そのモンスターを表側攻撃表示または表側守備表示にする効果‼︎俺はセットモンスター、クローラーグリアを表側守備表示にする‼︎」

 

 

〈クローラーグリア〉☆2 昆虫族 地属性

DEF1500→1800

 

 

次にフィールドに姿を現したのは機械的な身体を持つ蝗のようなモンスター。

 

「クローラーグリアの効果発動‼︎このカードがリバースした場合、自分の手札・墓地からクローラーグリア以外のクローラーモンスター1体を選んで表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する‼︎俺は墓地からクローラースパインを攻撃表示で特殊召喚‼︎」

 

 

〈クローラースパイン〉☆2 昆虫族 地属性

ATK300→600

 

 

グリアの目が怪しく光ると地面からスパインが姿を現わす。

 

姿を現したスパインを見て、治虫は正面に手をかざす。

 

「覆いつくせ‼︎影を纏しサーキット‼︎」

 

「リンク召喚か‼︎」

 

治虫の前に巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件はクローラーモンスター2体‼︎クローラースパインとクローラーアクソンをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

スパインとアクソンがサーキットに吸い込まれていく。

 

そしてサーキットが輝くと中から現れたのは機械的な身体を持つ巨大な蜘蛛のモンスター。

 

「リンク召喚‼︎全てを呑み込む捕食者‼︎リンク2‼︎エクスクローラークオリアーク‼︎」

 

 

〈エクスクローラークオリアーク〉LINK 2 昆虫族 地属性

ATK2000→2300 ↙︎↘︎

 

 

「クローラーのリンクモンスター………」

 

「エクスクローラークオリアークの永続効果、コングロマリットバグは自分フィールドのクローラーモンスターの数によって適用できる効果が増えていく。2体以上で自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は300ポイントアップし、4体以上で相手はバトルフェイズ中に効果を発動できなくなり、6体以上で自分のモンスターは直接攻撃できるようになる。今バトルゾーンにいるクローラーモンスターは2体。よって自分フィールドのモンスターのステータスは300ポイントアップする」

 

 

エクスクローラークオリアーク

ATK2300→2600

 

 

クローラーグリア

DEF1800→2100

 

 

「数が増えるたびに強化されていくのか」

 

「まだまだ動かせて貰うよ。速攻魔法、神の写し身との接触‼︎自分の手札・フィールドから、シャドール融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する‼︎」

 

「融合召喚だって⁉︎」

 

「俺が融合するのは手札のシャドールモンスター、シャドールファルコンと手札の地属性モンスター、クローラーデンドライト‼︎影に飲まれし隼よ、影より生まれし害虫と交わりて、全てを封じる闇となれ‼︎」

 

フィールドに現れた渦に治虫の手札から影のような隼のモンスターと機械の身体を持つ寄生虫のようなモンスターが呑み込まれていく。

 

そして渦が弾けると機械の鎧から伸びる影の糸に縛られた操り人形が現れた。

 

「融合召喚‼︎影より生まれし機兵‼︎エルシャドールシェキナーガ‼︎」

 

 

〈エルシャドールシェキナーガ〉☆10 機械族 地属性

ATK2600→2900

 

 

「今度はシャドールの融合モンスター………」

 

「教えておくよ。エルシャドールシェキナーガは特殊召喚されたモンスターが効果を発動した時にその発動を無効にし破壊する効果を持っている」

 

「うっ………無効化は面倒だな」

 

「さらに墓地に送られたシャドールファルコンの効果発動‼︎このカードが効果で墓地へ送られた場合、このカードを墓地から裏側守備表示で特殊召喚する‼︎」

 

「っ、またセットモンスターかよ………」

 

フィールドに再び影が生まれ、大地は苦い表情を浮かべる。

 

「バトル‼︎エクスクローラークオリアークでダイレクトアタック‼︎」

 

「させないぜ‼︎リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎戦線復帰‼︎自分の墓地のモンスター1体を対象としてそのモンスターを守備表示で特殊召喚する‼︎甦れ、電磁石の戦士マグネットベルセリオン‼︎」

 

 

〈電磁石の戦士マグネットベルセリオン〉☆8 岩石族 地属性

DEF2800

 

 

大地を守るように、再びベルセリオンが姿を現わす。

 

「くっ、守備力が高いな………エクスクローラークオリアークの攻撃は中止する。だが、エルシャドールシェキナーガで電磁石の戦士マグネットベルセリオンを攻撃‼︎シャドーシェル‼︎」

 

「迎え撃て、電磁石の戦士マグネットベルセリオン‼︎」

 

シェキナーガから影で覆われた鉄の弾丸が撃ち出されていく、ベルセリオンはサーベルでその弾丸を斬ろうとしたが、サーベルが触れる瞬間、弾丸は実態を失くしてサーベルをすり抜けたかと思うと、再び実体化してベルセリオンを貫いた。

 

「くっ………だけど、電磁石の戦士マグネットベルセリオンの効果発動‼︎マグネットセパレイション‼︎このカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合、除外されている自分の電磁石の戦士α、電磁石の戦士β、電磁石の戦士γを1体ずつ対象として特殊召喚する‼︎再集結だ‼︎電磁石の戦士α、電磁石の戦士β、電磁石の戦士γ」

 

 

〈電磁石の戦士α〉☆3 岩石族 地属性

ATK1700

 

 

〈電磁石の戦士β〉☆3 岩石族 地属性

DEF1500

 

 

〈電磁石の戦士γ〉☆3 岩石族 地属性

DEF2000

 

 

飛び散っていたベルセリオンの破片が再び集まり3体の電磁石の戦士の姿に変わる。

 

「そして3体の電磁石の戦士の効果発動‼︎電磁石の戦士αの効果発動‼︎俺はデッキから磁石の戦士マグネットバルキリオンを手札に加える‼︎さらに電磁石の戦士βの効果発動‼︎デッキから2体目の電磁石の戦士αを手札に加える‼︎そして電磁石の戦士γの効果発動‼︎このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、手札から電磁石の戦士γ以外のレベル4以下のマグネットウォリアーモンスター1体を特殊召喚する‼︎俺は手札から磁石の戦士δを特殊召喚‼︎」

 

 

〈磁石の戦士δ〉☆4 岩石族 地属性

ATK1600

 

 

現れたのは今まで出てきた磁石の戦士とは異なる外見をした磁石の戦士。

 

「磁石の戦士δの効果発動‼︎このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキからレベル4以下のマグネットウォリアーモンスター1体を墓地へ送る‼︎俺はデッキから2体目の電磁石の戦士γを墓地に送る‼︎」

 

「なかなかやるね。メインフェイズ2、カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

「ならエンドフェイズ‼︎ならエンド前に電磁石の戦士α、電磁石の戦士β、電磁石の戦士γの3体の効果を発動だ‼︎それぞれ相手ターンにこのカードをリリースすることでデッキからレベル4のマグネットウォリアーモンスター1体を特殊召喚する‼︎俺は電磁石の戦士α、電磁石の戦士β、電磁石の戦士γの3体をリリースし、デッキから、来い‼︎磁石の戦士α、磁石の戦士β、磁石の戦士γ‼︎」

 

「っ………面倒なことを」

 

 

〈磁石の戦士α〉☆4 岩石族 地属性

DEF1700

 

 

〈磁石の戦士β〉☆4 岩石族 地属性

DEF1600

 

 

〈磁石の戦士γ〉☆4 岩石族 地属性

DEF1800

 

 

電磁石の戦士達の姿が消え、それぞれの電磁石の戦士に似た磁石の戦士が現れた。

 

治虫はそれを見て苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。

 

 

治虫 LP8000 手札2

 

ーー△▲ー ▽

◼︎ーー□○

ー ☆

□□□○ー

ーーー▲ー ー

 

大地 LP8000 手札3

 

 

「俺のターン、ドロー‼︎まずは合体だ‼︎自分の手札・フィールドから、磁石の戦士α、磁石の戦士β、磁石の戦士γを1体ずつリリースした場合にこのカードは特殊召喚できる‼︎俺はフィールドに存在する磁石の戦士α、磁石の戦士β、電磁石の戦士γをリリースし、手札から磁石の戦士マグネットバルキリオンを特殊召喚する‼︎磁力合体‼︎マグネットバルキリオン‼︎」

 

磁石の戦士α、磁石の戦士β、電磁石の戦士γがそれぞれの身体を分離し、1つになっていく。

 

αは身体と剣に、βは顔、γは羽根となり、合体が終わると、そこに巨大な磁石の戦士が現れた。

 

 

〈磁石の戦士マグネットバルキリオン〉☆8 岩石族 地属性

ATK3500

 

 

「さらに俺は電磁石の戦士αを召喚‼︎」

 

 

〈電磁石の戦士α〉☆3 岩石族 地属性

ATK1700

 

 

「電磁石の戦士αの効果発動‼︎俺はデッキから電磁石の戦士マグネットベルセリオンを手札に加える‼︎そして俺は墓地に存在する電磁石の戦士α、電磁石の戦士β、電磁石の戦士γを除外し、手札から電磁石の戦士マグネットベルセリオンを特殊召喚する‼︎電磁合体‼︎マグネットベルセリオン‼︎」

 

 

〈電磁石の戦士マグネットベルセリオン〉☆8 岩石族 地属性

ATK3000

 

 

「チッ、攻撃力3000オーバーのモンスターをこうも易々と………」

 

「まずはリンクモンスターを倒す‼︎バトル‼︎電磁石の戦士マグネットベルセリオンでエクスクローラークオリアークを攻撃‼︎マグネットフライングカッター‼︎」

 

「迎え撃て、エクスクローラークオリアーク‼︎ナイトメアストリングス‼︎」

 

クオリアークが口から鋼で出来た糸をベルセリオンに向けて吐き出す。

 

ベルセリオンは磁力でその糸を弾き返し、クオリアークに近づいて斬り伏せた。

 

 

治虫 LP8000→7600

 

 

「ぐっ………エクスクローラークオリアークの効果発動‼︎表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合、または戦闘で破壊された場合、同名カードは1枚までで2体、墓地から裏側守備表示で特殊召喚する‼︎」

 

「なっ⁉︎戦闘破壊された時にも呼べるのか⁉︎」

 

「俺は墓地からクローラーレセプターとクローラースパインを裏側守備表示で特殊召喚する‼︎」

 

「だけど、エクスクローラークオリアークが倒されたことでフィールドのモンスターのステータスは下がる‼︎」

 

 

エルシャドールシェキナーガ

ATK2900→2600

 

 

クローラーグリア

DEF2100→1800

 

 

「続けて、磁石の戦士マグネットバルキリオンでエルシャドールシェキナーガを攻撃‼︎マグネットクロスカッター‼︎」

 

「くっ、迎え撃て‼︎エルシャドールシェキナーガ‼︎シャドーシェル‼︎」

 

シェキナーガが影で覆われた鉄の弾丸を撃ち出していく。

 

バルキリオンは撃ち出される弾丸を躱して懐に入り込むと、Xの字を描くようにシェキナーガを斬り裂いた。

 

 

治虫 LP7600→6700

 

 

「くっ………だが、エルシャドールシェキナーガの効果発動‼︎このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地のシャドール魔法・罠カード1枚を対象としてそのカードを手札に加える‼︎俺は墓地にある神の写し身との接触を手札に加える‼︎」

 

「融合カードを回収できるのか………ということは次のターンにはまた融合されちまう。これじゃあ倒してもきりがないぜ………だけど、退くわけにもいかねぇ‼︎電磁石の戦士αでセットモンスターを攻撃‼︎アルファカッター‼︎」

 

「セットモンスターはシャドールファルコン」

 

 

〈シャドールファルコン〉☆2 魔法使い族 闇属性

DEF1400

 

 

電磁石の戦士αがサーベルを振るい、影でできた隼を切り伏せる。

 

「シャドールファルコンの効果発動‼︎このカードがリバースした場合、シャドールファルコン以外の自分の墓地のシャドールモンスター1体を対象として、そのモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する‼︎俺は墓地のエルシャドールシェキナーガを裏側守備表示で特殊召喚する‼︎」

 

「なっ⁉︎融合モンスターでもいけるのか⁉︎」

 

「そして星遺物に差す影の効果で電磁石の戦士αには墓地にいって貰おうか」

 

電磁石の戦士αが影に呑まれて消滅する。

 

その光景を見て、大地は笑みを浮かべた。

 

「そうだ‼︎磁石の戦士δでセットモンスターを攻撃‼︎マグネットタックル‼︎」

 

「セットモンスターはクローラーレセプター」

 

 

〈クローラーレセプター〉☆2 昆虫族 地属性

DEF1200→1500

 

 

レセプターに磁石の戦士δは強烈なタックルを仕掛け、破壊する。

 

「クローラーレセプターの効果発動‼︎俺はデッキからクローラーランヴィエを手札に加える‼︎そして星遺物に差す影の効果で磁石の戦士δにも墓地にいって貰うよ」

 

磁石の戦士δが影に呑まれて消えていく。

 

しかし、その光景を見て大地は不敵に笑った。

 

「それを待ってたぜ‼︎磁石の戦士δの効果発動‼︎このカードが墓地へ送られた場合、磁石の戦士δ以外のレベル4以下のマグネットウォリアーモンスター3体を自分の墓地から除外して手札・デッキから磁石の戦士マグネットバルキリオン1体を召喚条件を無視して特殊召喚する‼︎」

 

「なにっ⁉︎」

 

「俺は墓地に存在する磁石の戦士α、磁石の戦士β、電磁石の戦士γを除外してデッキから磁石の戦士マグネットバルキリオンを特殊召喚だ‼︎」

 

影が巨大な物体に戻っていく。

 

そして影が完全にいなくなると磁石の戦士δがいた場所に巨大な磁石の戦士が現れた。

 

 

〈磁石の戦士マグネットバルキリオン〉☆8 岩石族 地属性

ATK3500

 

 

「磁石の戦士マグネットバルキリオンでセットモンスターを攻撃‼︎マグネットクロスカッター‼︎」

 

「くっ、セットモンスターはエルシャドールシェキナーガ………」

 

 

〈エルシャドールシェキナーガ〉☆10 機械族 地属性

DEF3000

 

 

シェキナーガが姿を見せた瞬間、バルキリオンはシェキナーガが弾丸を撃ち出す前に懐に入り込み、Xの字を描くようにシェキナーガを斬り伏せた。

 

「ぐっ………まさか蘇生したシェキナーガまで破壊されるとは………」

 

「へへっ‼︎このまま一気に押し切るぜ‼︎メインフェイズ2、電磁石の戦士マグネットベルセリオンの効果発動‼︎マグネットサイドカッター‼︎自分の墓地から磁石の戦士δを除外して、フィールド魔法、星遺物に差す影を破壊する‼︎」

 

ベルセリオンが治虫の背後にある巨大な物体を横一文字にサーベルを振るって破壊すると、辺りがいつもの店内に戻る。

 

「くっ………フィールド魔法まで………」

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ‼︎」

 

「調子に乗るな‼︎俺は永続罠、星遺物の傀儡のもう1つの効果を発動‼︎自分の墓地のクローラーモンスター1体をデッキに戻し、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として、そのモンスターを裏側守備表示にする‼︎」

 

「なんだって⁉︎」

 

「俺は墓地のエクスクローラークオリアークをEXデッキに戻してクローラーグリアを裏側守備表示にする‼︎」

 

「クローラーグリアってクローラーを特殊召喚できた奴だよな………ってことはまた、エクスクローラークオリアークは出てくるのか」

 

クローラーグリアの姿が再び影に隠れる。

 

やはりこのまま勢いで押し切れる程、プロ決闘者は甘くなさそうだと、大地は気を引き締めた。

 

 

治虫 LP6700 手札4

 

ーー△▲ー ー

ーー◼︎◼︎ー

ー ー

ー○○○ー

ーー▲▲ー ー

 

大地 LP8000 手札1

 

 

「まさかこんなにデュエルアカデミア生に押されるなんてね………そろそろ本気を出させて貰うよ‼︎俺のターン、ドロー‼︎まずは反転召喚、クローラースパイン‼︎」

 

 

〈クローラースパイン〉☆2 昆虫族 地属性

ATK300

 

 

「クローラースパインの効果発動‼︎磁石の戦士マグネットバルキリオンを1体破壊する‼︎」

 

スパインの身体から猛毒の液体がバルキリオンに撃ち出され、バルキリオンの身体が溶けて消滅する。

 

「くっ………悪りぃ、バルキリオン」

 

「さらに反転召喚、クローラーグリア‼︎」

 

 

〈クローラーグリア〉☆2 昆虫族 地属性

ATK700

 

 

「クローラーグリアの効果発動‼︎俺は墓地からクローラーアクソンを攻撃表示で特殊召喚‼︎」

 

 

〈クローラーアクソン〉☆2 昆虫族 地属性

ATK500

 

 

「そして、覆いつくせ‼︎影を纏しサーキット‼︎」

 

「やっぱりリンク召喚か‼︎」

 

治虫の前に巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件はクローラーモンスター2体‼︎クローラースパインとクローラーアクソンをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎再び現れろ、全てを呑み込む捕食者‼︎リンク2‼︎エクスクローラークオリアーク‼︎」

 

 

〈エクスクローラークオリアーク〉LINK 2 昆虫族 地属性

ATK2000→2300 ↙︎↘︎

 

 

クローラーグリア

ATK700→1000

 

 

再び現れたクオリアークに大地は警戒を露わにする。

 

「さらに俺はクローラーランヴィエを召喚‼︎」

 

 

〈クローラーランヴィエ〉☆2 昆虫族 地属性

ATK1100→1400

 

 

フィールドに現れたのは機械の身体を持つ亀虫のようなモンスター。

 

そして治虫はすぐに正面に手をかざす。

 

「もう1度だ、覆いつくせ‼︎影を纏しサーキット‼︎」

 

「またリンク召喚か………」

 

治虫の前に巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件は昆虫族モンスター2体‼︎クローラーグリアとクローラーランヴィエをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク2‼︎エクスクローラーニューロゴス‼︎」

 

 

〈エクスクローラーニューロゴス〉LINK 2 昆虫族 地属性

ATK1900→2200 ←→

 

 

サーキットから現れたのは機械の身体を持つ百足のようなモンスター。

 

「さらにリバースカードオープン‼︎永続罠、影依の原核‼︎このカードは発動後、魔法使い族・闇属性・レベル9・攻撃力1450・守備力1950となり、のモンスターとして特殊召喚する‼︎この効果で特殊召喚されたこのカードは、シャドール融合モンスターカードに記された属性の融合素材モンスターの代わりにできる」

 

 

〈影依の原核〉☆9 魔法使い族 闇属性

DEF1950

 

 

治虫が発動した罠カードから、影が噴き出している球体が現れる。

 

「そして速攻魔法、神の写し身との接触‼︎自分の手札・フィールドから、シャドール融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する‼︎俺が融合するのは手札のシャドールモンスター、シャドールヘッジホッグとフィールドの影依の原核を光属性として扱い融合‼︎影に飲まれし鼠よ、原初の影と交わりて、全てを操る闇となれ‼︎」

 

フィールドに現れた渦に治虫の手札から影のようなハリネズミのモンスターとフィールドの影依の原核が呑み込まれていく。

 

そして渦が弾けると影の糸が溢れ出している操り人形が現れた。

 

「融合召喚‼︎影より生まれし操り人形‼︎エルシャドールネフィリム‼︎」

 

 

〈エルシャドールネフィリム〉☆8 天使族 光属性

ATK2800→3100

 

 

「あのモンスター、シェキナーガに縛られてた奴だよな。あれもモンスターだったのか………」

 

「エルシャドールネフィリムの効果発動‼︎シャドーフォール‼︎このカードが特殊召喚に成功した場合に、デッキからシャドールカード1枚を墓地へ送る。さらに墓地に送られたシャドールヘッジホッグと影依の原核の効果も発動‼︎シャドールヘッジホッグの効果でデッキからシャドールモンスターを、影依の原核の効果で墓地から影依の原核以外の自分の墓地のシャドール魔法・罠カード1枚を手札に加える‼︎」

 

「っ、手札が全然減らねぇ」

 

「チェーン処理で影依の原核の効果で墓地から神の写し身との接触を手札に加え、シャドールヘッジホッグの効果でシャドールビーストを手札に。そしてエルシャドールネフィリムの効果でデッキからシャドールファルコンを墓地に送り、墓地に送られたシャドールファルコンの効果を発動‼︎このカードを墓地から裏側守備表示で特殊召喚する‼︎」

 

ネフィリムの身体から闇が溢れ出し、シャドールファルコンの姿になると、フィールドの影に溶けていく。

 

「まだだ‼︎まだ終わらない‼︎魔法カード、貪欲な壺‼︎墓地に存在するエルシャドールシェキナーガをEXデッキに、シャドールファルコン、シャドールビースト、シャドールヘッジホッグ2体をデッキに戻してシャッフルし、カードを2枚ドローする‼︎そして、手札を1枚捨てて速攻魔法、超融合‼︎」

 

「超融合だって⁉︎」

 

「自分・相手フィールドから融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する‼︎このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。俺はセットされているシャドールモンスター、シャドールファルコンと君のフィールドの地属性モンスター、電磁石の戦士マグネットベルセリオンで融合‼︎」

 

「くっ‼︎その組み合わせは‼︎」

 

「影に飲まれし隼よ、電磁石の巨人と交わりて、全てを封じる闇となれ‼︎」

 

フィールドに巨大な渦が現れ、シャドールファルコンとベルセリオンが引きずり込まれる。

 

そして渦が弾けると再び機械の鎧から伸びる影の糸に縛られた操り人形が現れた。

 

「融合召喚‼︎再び現れろ、影より生まれし機兵‼︎エルシャドールシェキナーガ‼︎」

 

 

〈エルシャドールシェキナーガ〉☆10 機械族 地属性

ATK2600→2900

 

 

「超融合のコストとして墓地に送られたシャドールビーストの効果発動‼︎カードを1枚ドローする‼︎」

 

「またシェキナーガが出てきちまった………だけど、磁石の戦士マグネットバルキリオンの攻撃力を超えるモンスターはいない。これなら………」

 

「それはどうかな?バトル‼︎エルシャドールネフィリムで磁石の戦士マグネットバルキリオンを攻撃‼︎シャドーマリオネッター‼︎」

 

「っ、迎え撃て、磁石の戦士マグネットバルキリオン‼︎マグネットクロスカッター‼︎」

 

ネフィリムが身体中からバルキリオンに向けて影の糸を伸ばし、バルキリオンはその糸を避けて懐に入り込み、ネフィリムを剣で斬り伏せようとする。

 

「エルシャドールネフィリムの効果発動‼︎シャドーイロウシェン‼︎このカードが特殊召喚されたモンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時、そのモンスターを破壊する‼︎」

 

「なんだって⁉︎」

 

バルキリオンの剣がネフィリムを斬り裂こうとした瞬間、バルキリオンの動きが止まる。

 

よく見ると、バルキリオンの影から無数の糸が伸び、バルキリオンの身体を縛り付ける。

 

そしてネフィリムはバルキリオンの胸に手を置くと、手から大量の糸を生み出し、バルキリオンを体内から爆散させた。

 

「くっ………バルキリオン‼︎」

 

「続けてエクスクローラーニューロゴスでダイレクトアタック‼︎ハンドレッドボム‼︎」

 

「ぐっ‼︎」

 

ニューロゴスの身体に付いている球体から無数の爆弾が大地に向かって撃ち出される。

 

 

大地 LP8000→5800

 

 

「続けてエクスクローラークオリアークでダイレクトアタック‼︎ナイトメアストリングス‼︎」

 

「くぅ‼︎」

 

クオリアークが口から鋼で出来た糸を吐き出し、大地の身体を貫く。

 

 

大地 LP5800→3500

 

 

「エルシャドールシェキナーガでダイレクトアタック‼︎シャドーシェル‼︎」

 

「ぐあっ‼︎」

 

シェキナーガが生み出した影を纏った鉄の弾丸が大地の身体を撃ち抜き、ライフが大きく削られる。

 

 

大地 LP3500→600

 

 

「残念だけどこれ以上の追撃は出来ないか………命拾いをしたな」

 

「………っ、ははは‼︎すっげぇ‼︎」

 

「っ⁉︎なんだ、追い詰められすぎて笑うしか無くなったのか?」

 

突然大声で笑い出した大地を見て、治虫は訝しげな表情を浮かべる。

 

そんな治虫に大地は満面の笑みを浮かべ、興奮気味に口を開いた。

 

「治虫さん、スッゲー強えぇな‼︎今までのデュエルも見てきたけど、やっぱプロ決闘者はこんなに強えぇ人達ばっかなんだよな‼︎くっー‼︎ワクワクが止らねぇ‼︎」

 

「………もう負けそうだって言うのにそんな言葉が出てくるのか」

 

「確かに、治虫さんの言うように俺の方がピンチだよ。けどさ、俺のライフは残ってるってことは次の俺のターンがある。次の俺のターンのドローで、この状況が一気に変わるかも知れないじゃんか‼︎」

 

「そんなことが簡単に起こるわけがないだろ」

 

「そりゃあ簡単には起こらないさ。だけど、デュエルはやってみなきゃ分かんないだろ?だから、俺はライフが0になるその時まで諦めない‼︎そして絶対に勝ってみせるんだ‼︎」

 

「っ、ムカつくね………知ったようなことを………デュエルアカデミア生の君が俺に勝つだって?やれるもんならやってみろよ‼︎メインフェイズ2、カードを1枚伏せてターンエンド‼︎」

 

 

治虫 LP6700 手札3

 

ーー△▲ー ー

ーー☆○○

ー ☆

ーーーーー

ーー▲▲ー ー

 

大地 LP600 手札1

 

 

ーーーーーーー

 

 

「あちゃー怒ってるですね、治虫君」

 

「………だから負け癖がつく。相手がデュエルアカデミア生だろうと関係ない。相手を侮ってる時点で治虫の負けは決まってる」

 

「冬城は相変わらず辛辣だな。まあ、冬城の言うことにも一理あるが」

 

観戦席の一角、『Trumpfkarte』のメンバーで少し話し合っていた闇達は行われている治虫と大地のデュエルを見てそんな言葉を漏らした。

 

『Trumpfkarte』の中で、治虫の戦績は1番悪い。

 

デュエルの腕自体は悪くないのだが、相手を侮ったり、思い通りにいかないと怒りでデュエルが雑になってしまい、そのせいでプレイミスをして負けることが多いのだ。

 

それでも、プロ決闘者として勝率8割を維持しているのは流石と言うべきではあるが。

 

「治虫はデュエル自体は弱くないのにそこが勿体無い。その侮り癖さえ無ければ勝率ももっと上がるのに」

 

「うふふ、闇ちゃんも何だかんだ言って治虫君のことをちゃんと評価してるのですね」

 

「………性格とデュエルの腕は関係ないから。実力については正当に評価する。性格は最悪だけど」

 

「そういうことにしといてあげるのです。本当に闇ちゃんは可愛いのです‼︎」

 

「むぎゅ………社長、離して、窒息する‼︎」

 

「何をしてるんだお前達は」

 

リーネに抱き上げられながら胸を顔に押し付けられ、窒息しかけて足をぷらぷらさせて暴れている闇を見て、炎が呆れた声を出す。

 

しばらくして、解放された闇は深呼吸をしながらリーネに聞かれないように炎に尋ねる。

 

「………死ぬかと思った………それより炎、気付いてる?あの大地って子の墓地とデッキの上にあるカード」

 

「ああ、気付いてるさ。今のところ本人に影響はなさそうだから放っておいても大丈夫だろうが………それでも驚いたな。彼のデッキで使われている磁石の戦士は通常のものだろう?汚染されているようにも見えないというのに、よく動かせているな」

 

「………もしかしたら、遊花と同じパターンなのかも知れない」

 

「………聞いていた栗原の特殊な力と同種のものだと言うのか?」

 

「可能性はあると思う………何にせよ、あの大地って子が今から使おうとしているあのカードはーーー」

 

闇と炎が視線をデュエルに移す。

 

そこでは大地が今ドローしたカードを使用するところだった。

 

そしてそのカードから漏れる微弱な闇。

 

「ーーー闇のカードだ」

 

 

ーーーーーーー

 

 

「俺のターン‼︎」

 

大地は満面の笑みを浮かべ、自分のデッキの上のカードを掴む。

 

状況は極めて不利。

 

効果を無効にして破壊するシェキナーガに戦闘時に特殊召喚したモンスターを問答無用で破壊するネフィリム。

 

おまけに治虫の伏せはおそらく速攻魔法の神の写し身との接触。

 

それを使ってまた強力なシャドール融合モンスターが現れるだろう。

 

それに対して大地の手札は1枚。

 

伏せカードは使用できないマグネットコンバージョンと仁王立ち。

 

圧倒的に不利な状況にあるハズなのに、それでも大地はワクワクが抑えきれずにいた。

 

大地が思い浮かべるのはプロ決闘者相手に引けを取らないデュエルをした友人達の姿。

 

そして劣勢を笑顔で逆転してみせた自身のライバルと呼べる少女。

 

「ドロー‼︎」

 

大地はその姿を思い浮かべながら、勢いよくカードをドローする。

 

それと同時に治虫も動きはじめる。

 

「スタンバイフェイズ‼︎リバースカードオープン‼︎速攻魔法、神の写し身との接触‼︎自分の手札・フィールドから、シャドール融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する‼︎俺が融合するのは手札のシャドールモンスター、シャドールリザードと闇属性、シャドールドラゴン‼︎影に飲まれし蜥蜴よ、影から生まれし龍と交わりて、全てを戒める闇となれ‼︎」

 

フィールドに現れた渦に治虫の手札から影のような蜥蜴のモンスターと影のような龍のモンスターが呑み込まれていく。

 

そして渦が弾けると影の糸に操られている竜の人形に乗った少女の人形が現れた。

 

「融合召喚‼︎影に操られし哀れな人形‼︎エルシャドールミドラーシュ‼︎」

 

 

〈エルシャドールミドラーシュ〉☆5 魔法使い族 闇属性

ATK2200→2500

 

 

「新しいシャドール融合モンスターか」

 

「墓地に送られたシャドールリザードとシャドールドラゴンの効果を発動‼︎シャドールドラゴンの効果でこのカードが効果で墓地へ送られた場合、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象としてそのカードを破壊する‼︎俺はお前のセットカードを1枚破壊する‼︎」

 

「破壊されたのはマグネットコンバージョン………」

 

「さらにシャドールリザードの効果でこのカードが効果で墓地へ送られた場合、デッキからシャドールリザード以外のシャドールカード1枚を墓地へ送る‼︎俺はデッキからシャドールヘッジホッグを墓地に送り、シャドールヘッジホッグの効果でデッキからシャドールビーストを手札に加える‼︎そしてエルシャドールミドラーシュの永続効果、シャドーリストラクション‼︎このカードがモンスターゾーンに存在する限り、その間はお互いに1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない‼︎」

 

「っ、特殊召喚制限………」

 

「これでお前はこのターン1度しか特殊召喚できない‼︎その上、エルシャドールシェキナーガで特殊召喚したモンスターが効果を発動した場合に無効にして破壊できる‼︎この状況で逆転できるものならしてみろよ‼︎」

 

そういって治虫が笑う。

 

そんな治虫に、大地は満面の笑みで答えた。

 

「ああ‼︎突破してやるぜ‼︎俺の切り札でな‼︎」

 

「なっ⁉︎」

 

「魔法カード、ダークコーリング‼︎」

 

「ダーク………コーリング?」

 

「このカードは自分の手札・墓地から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、ダークフュージョンの効果でのみ特殊召喚できる融合モンスター1体をダーク・フュージョンによる融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する‼︎」

 

「墓地のカードで融合召喚だって⁉︎」

 

「俺がこの効果で除外するのは、墓地に存在する悪魔族モンスター、 EーHERO( イービルヒーロー)マリシャスエッジと、岩石族モンスター、磁石の戦士マグネットバルキリオン‼︎悪魔の如き強さを誇る英雄よ、磁石の巨人と交わりて、無敵の力を解き放て‼︎」

 

「 EーHERO⁉︎手札抹殺の時に送られてたのか⁉︎そんなHERO聞いたこともない‼︎」

 

身体中に棘がついている悪魔のモンスターとバルキリオンの姿が闇を纏った渦の中に吸い込まれていく。

 

そして渦が弾けると、中から現れるのは微細な闇を放つ悪魔の翼を持つ身体が石で出来た戦士。

 

「融合召喚‼︎ EーHERO( イービルヒーロー)ダークガイア‼︎」

 

 

〈EーHEROダークガイア〉☆8 悪魔族 地属性

ATK?

 

 

「またEーHERO………攻撃力が決まってない?」

 

「EーHEROダークガイアの元々の攻撃力は、このカードの融合素材としたモンスターの元々の攻撃力を合計した数値になる‼︎EーHEROマリシャスエッジは2600、磁石の戦士マグネットバルキリオンは3500。つまり、その攻撃力は‼︎ 」

 

 

EーHEROダークガイア

ATK?→6100

 

 

「攻撃力6100⁉︎だが、それでも俺のライフは削りきれない‼︎次のターンにエルシャドールネフィリムの効果で終わりだ‼︎」

 

「いや、このターンで決めさせて貰うぜ‼︎手札から装備魔法、巨大化をEーHEROダークガイアに装備‼︎」

 

「巨大化だって⁉︎」

 

「このカードは自分のライフポイントが相手より少ない場合、装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力の倍になる‼︎俺のライフは600、治虫さんのライフは6700‼︎よってEーHEROダークガイアの攻撃力は倍になるぜ‼︎」

 

 

EーHEROダークガイア

ATK6100→12200

 

 

「攻撃力12200⁉︎」

 

「これで決まりだ‼︎バトル‼︎EーHEROダークガイアでエルシャドールシェキナーガを攻撃‼︎マキシマムブレイク‼︎」

 

シェキナーガが影を纏った巨大な鉄の弾丸をダークガイアに撃ち出す。

 

ダークガイアは闇を纏った右手で、その弾丸を受け止め、吸収する。

 

そしてシェキナーガの懐に入ると闇を纏った右手で、シェキナーガを殴りつけ、跡形もなく吹き飛ばした。

 

「馬鹿な………ぐあぁぁぁ‼︎」

 

 

治虫 LP6700→0

 

 

ーーーーーーー

 

 

「そこまで‼︎勝者、九石 大地‼︎」

 

「よっしゃ‼︎へへっ、楽しいデュエルだったぜ」

 

「馬鹿な………俺がデュエルアカデミア生に負けるなんて」

 

遊騎の宣言に、大地は満面の笑みを浮かべながら鼻を擦り、治虫は呆然としながら観戦席の方に戻っていく。

 

それを見て、大地が困ったような表情を浮かべるが、そんな大地に遊騎が声をかける。

 

「君が気にすることじゃないぜ。治虫も覚悟ってものが足りなかったんだ。負ける可能性をはじめから除外してるからあんなことになるんだ」

 

「あ、ああ」

 

「それより、凄いデュエルだった。次の君のデュエルの相手は俺だからな。楽しみにさせて貰うぜ」

 

「‼︎そっか、次は遊花の師匠とデュエルできるんだよな‼︎くぅー‼︎今から楽しみになってきたぜ‼︎」

 

「俺もだよ。それじゃあ大会を進めるから観戦席に戻ってくれるか?」

 

「おう‼︎ああ、早くデュエルがしたいぜ‼︎」

 

そういって、大地が笑顔で観戦席に戻っていく。

 

そんな大地を見て、遊騎はため息を吐いた。

 

「………はぁ、負けた対戦相手に気を遣わせるようじゃまだまだだぜ、治虫。それじゃあ、次の試合だ。1回戦最終戦第7試合、デュエルアカデミア所属、天雷 終夜VSデュエルアカデミア所属、空閑 騨。両選手は試合の準備を頼む」

 

遊騎のアナウンスを聞き、2人の青年が参加者達の前に移動する。

 

「空閑君、よろしくお願いします」

 

「天雷、今日は勝たせて貰うぞ。負けっぱなしは俺様の性に合わないからな」

 

そう言って終夜と騨はデュエルディスクを起動する。

 

この2人はデュエルアカデミアでは上位ということもあり、試験などでデュエルをする機会も多かった。

 

その戦績は終夜の全勝。

 

デュエルアカデミア1位の実力は伊達ではない。

 

だからこそ、騨は油断なく終夜に挑む。

 

「いくぞ‼︎」

 

「うん‼︎」

 

『決闘‼︎』

 

 

終夜 LP8000

 

騨 LP8000

 





次回予告

1回戦の最終戦である終夜と騨のデュエルが始まった。
終夜が仕掛けるロック戦術を騨は力付くで突破し、終夜を攻め立てる。
激しいデュエルの中で、終夜の新しい雷が猛威を振るう。


次回 遊戯王Trumpfkarte
『雷VS傭兵・嵐に降り注ぐ雷』


次回は終夜VS騨。
内容はあっさり短めでいくつもりです‼︎
………フラグじゃないですよ?本当の本当に短めにするつもりですよ?………なるとは言い切れませんけど………
今のところ1週間に1話ペースになってるし、なんとかペースを上げたいところ。
このままだと大会編終わる頃には年末だし。


今回は最後の『Trumpfkarte』所属の決闘者、治虫と大地のデュエル回。
善戦はしましたが負けてしまった治虫君。
彼に本格的な出番があるのはもう少し先の話。
そんな彼の使用デッキはリバーステーマであるクローラーとシャドールを混ぜたクローラーシャドールデッキ。
相性としては正直あまり噛み合ってはいないんですよね、原因はクオリアークがクローラー6体を要求してくるからですが。
だけど、クローラーはリンクマーカーを用意しやすいので結構シャドール融合モンスターを並べれて、シャドールを展開する意味では使いやすいし、リバースサポートのカードも豊富なのでそういう意味での相性はいいのです。
他にもこのテーマを混ぜ合わせしている理由はあるのですが、それもまた先のお話です。
勘のいい人には気づかれちゃうかもですが。


それじゃあ今回はここら辺で。
もう少しで遊戯王も新弾が出るので楽しみですね。
まさかの霊使いリンク化やネオスやTGの新規とか、ワクワクが止まりません。
ちょうど新弾が出る頃に2回戦のリーネVS炎を書くことになりそうなので、もしかしたら新弾のカードを使うためにその話の更新は少し遅れちゃうかもです。
出来れば当日に新規カードを使って更新したいですけど、どうなることやら。
現在判明してるカードの効果は把握してるのですが、やっぱり実物を入れてデッキを回してから考えてみたいですし、まだ相性がいいカードが見つかるかも知れませんし、悩ましいです。
ではでは〜
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