遊戯王Trumpfkarte   作:ブレイドJ

40 / 106


遅くなってしまい申し訳ありません。
1回戦最終試合、終夜VS騨です。
今回は第3者視点でお送りします。





第39話 雷VS傭兵・嵐に降り注ぐ雷

 

 

 

 

終夜 LP8000

 

騨 LP8000

 

 

「先攻は僕だね。モンスターをセット。カードを2枚伏せてターンエンドです」

 

 

終夜 LP8000 手札2

 

ーー▲▲ー ー

ーー◾︎ーー

ー ー

ーーーーー

ーーーーー ー

 

騨 LP8000 手札5

 

 

「俺様のターン、ドロー‼︎まずはコイツだ‼︎空牙団の剣士ビートを召喚‼︎」

 

 

〈空牙団の剣士ビート〉☆3 戦士族 地属性

ATK1200

 

 

現れたのは毛皮を被った小型の戦士のモンスター。

 

「空牙団の剣士ビートの効果発動‼︎1ターンに1度手札から同名以外の空牙団モンスター1体を特殊召喚する‼︎俺様は空牙団の飛哨 リコンを特殊召喚‼︎」

 

 

〈空牙団の飛哨 リコン〉☆2 獣族 風属性

DEF500

 

 

ビートが毛皮から取り出した角笛を吹くと気球に乗り、望遠鏡を持っている獣人のモンスターが現れる。

 

「さらにモンスターゾーンに存在する状態で自分フィールドに自分以外の空牙団が特殊召喚されたことで空牙団の剣士ビートの効果発動‼︎1ターンに1度、デッキから空牙団モンスター1体を手札に加える‼︎俺様はデッキから空牙団の叡智ウィズを手札に加える。そして空牙団の飛哨リコンの効果発動‼︎空牙団の飛哨リコンも1ターンに1度手札から同名以外の空牙団モンスター1体を特殊召喚する‼︎俺様は空牙団の叡智ウィズを特殊召喚する‼︎」

 

 

〈空牙団の叡智ウィズ〉☆7 魔法使い族 水属性

DEF2800

 

 

リコンが気球から手を振ると、タコのような姿をした魔法使いのモンスターが現れた。

 

「特殊召喚された空牙団の叡智ウィズとそれにチェーンしてモンスターゾーンに存在する状態で自分フィールドに自分以外の空牙団が特殊召喚されたことで空牙団の飛哨リコンの効果発動‼︎空牙団の飛哨リコンの効果で1ターンに1度自分フィールドにこのカード以外の空牙団モンスターが特殊召喚された場合、フィールドにセットされたカード1枚を対象として破壊する‼︎俺様は天雷の魔法・罠ゾーンにセットされたカードを1枚破壊する‼︎」

 

「っ、くず鉄のかかしが破壊されるよ」

 

「そして空牙団の叡智ウィズの効果、このカードが特殊召喚に成功した場合、自分は同名カード以外の自分フィールドの空牙団モンスターの種類×500ポイント、ライフを回復する。俺様のフィールドには空牙団の剣士ビートと空牙団の飛哨リコンがいる。よって1000ポイントのライフを回復させて貰うぜ」

 

 

騨 LP8000→9000

 

 

「テメェ相手に加減なんて出来ねぇ。最初から全力でいかせて貰うぜ‼︎鳴り響け‼︎理想を語らうサーキット‼︎」

 

「っ、いきなりリンク召喚………」

 

騨の前にサーキットが現れる。

 

「召喚条件種族が異なるモンスター3体‼︎俺様は空牙団の剣士ビート、空牙団の飛哨リコン、空牙団の叡智ウィズをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

ビート、リコン、ウィズがサーキットに飛び込んで行く。

 

そしてサーキットの中から桃色の花びらと共に大きな刀剣を持った狼の獣人が現れた。

 

「リンク召喚‼︎信念貫く忠義の傭兵‼︎リンク3‼︎空牙団の大義フォルゴ‼︎」

 

 

〈空牙団の大義フォルゴ〉LINK3 獣族 闇属性

ATK2400 ↙︎↑↘︎

 

 

「空牙団の大義フォルゴの効果発動‼︎コムラードコール‼︎このカードがリンク召喚に成功した場合、1ターンに同名カードは1度、そのリンク素材としたモンスター3体とは異なる種族の空牙団モンスター1体をデッキから守備表示で特殊召喚する‼︎リンク素材としたモンスター戦士、獣、魔法使い族だ‼︎来やがれ‼︎空牙団の参謀シール‼︎」

 

 

〈空牙団の参謀シール〉☆4 獣戦士族 闇属性

DEF1000

 

 

フォルゴが大きな遠吠えをすると、どこからか学者のような獣人のモンスターが現れる。

 

「空牙団の参謀シールの効果発動‼︎空牙団の参謀シールも1ターンに1度手札から同名以外の空牙団モンスター1体を特殊召喚する‼︎来やがれ‼︎空牙団の孤高サジータ‼︎」

 

 

〈空牙団の孤高サジータ〉☆5 鳥獣族 風属性

DEF2400

 

 

シールが角笛を吹くと、空からライフルを持った鳥人が甲板に降り立った。

 

そしてその鳥人はそのままライフルの銃口を終夜に向けた。

 

「特殊召喚した空牙団の孤高サジータの効果にチェーンしてモンスターゾーンに存在する状態で自分フィールドに自分以外の空牙団が特殊召喚されたことで空牙団の参謀シールの効果発動‼︎自分フィールドにこのカード以外の空牙団モンスターが特殊召喚された場合、自分の墓地の空牙団モンスター1体を対象として手札に加える。俺様は墓地に存在する空牙団の剣士ビートを手札に加える。そして空牙団の孤高サジータの効果、特殊召喚した時に同名以外の自分フィールドの空牙団モンスターの種類×500ポイントのダメージを相手に与える‼︎俺様のフィールドには空牙団の孤高サジータ以外に空牙団の大義フォルゴと空牙団の参謀シールの2体がいる。よって1000ポイントのダメージを受けな‼︎」

 

「うっ‼︎」

 

 

終夜 LP8000→7000

 

 

サジータがライフルの引き金を引き、弾丸が終夜の身体を撃ち抜く。

 

それを見て、騨はニヤリと笑った。

 

「まずは先制させて貰ったぜ」

 

「やるね、空閑君」

 

「まだまだここからだ‼︎バトル‼︎空牙団の大義フォルゴでセットモンスターを攻撃‼︎春風のブロッサムアレスト‼︎」

 

「セットモンスターはエレキトンボ」

 

 

〈エレキトンボ〉☆2 雷族 光属性

DEF100

 

 

高速で近づいてきたフォルゴに斬られ、電気を纏った蜻蛉のようなモンスターが粒子に変わる。

 

「空牙団の大義フォルゴの効果発動‼︎コネクションドロー‼︎相手フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合、1ターンに1度、自分はデッキから1枚ドローする。その後、自分フィールドの空牙団モンスターが3種類以上の場合、自分はデッキから2枚ドローする‼︎」

 

「一気に3枚もドローを………だけど、破壊されたエレキトンボの効果発動‼︎自分のデッキからエレキと名のついたモンスター1体を特殊召喚出来ます‼︎僕はエレキリギリスを特殊召喚します‼︎」

 

 

 

〈エレキリギリス〉☆1 雷族 光属性

DEF0

 

 

終夜を守るように、電気を身体に纏った虫型のモンスターが現れる。

 

「そしてエレキリギリスの永続効果で、このカードがフィールド上で表側表示で存在する限り、相手は表側表示で存在する他のエレキと名のついたモンスターは攻撃対象にできず、カード効果の対象にも出来なくなります‼︎」

 

「チッ‼︎厄介なモンスターが出てきたか。メインフェイズ2、魔法カード、烏合の行進‼︎自分フィールド上に獣族・獣戦士族・鳥獣族のいずれかのモンスターが存在する場合、その種族1種類につき1枚デッキからカードをドローする‼︎俺様のフィールドには獣族の空牙団の大義フォルゴ、獣戦士族の空牙団の参謀シール、鳥獣族の空牙団の孤高サジータがいる‼︎よって3枚のカードをドローだ‼︎」

 

「っ⁉︎また3枚のドロー⁉︎」

 

「ただし、このカードを発動するターン、自分は他の魔法・罠カードの効果を発動できないがな。俺様はカードを3枚セットしてターンエンドだ」

 

 

終夜 LP7000 手札2

 

ーー▲ーー ー

ーー□ーー

ー ☆

□□ーーー

ー▲▲▲ー ー

 

騨 LP9000 手札6

 

 

「僕のターン、ドロー‼︎エレキリギリスを召喚‼︎」

 

「チッ‼︎2枚目を持っていやがったか‼︎」

 

 

〈エレキリギリス〉☆1 雷族 光属性

ATK0

 

 

「そして2体のエレキリギリスが揃ったこととでこのカードがフィールド上で表側表示で存在する限り、相手は表側表示で存在するエレキと名のついたモンスターは攻撃対象にできず、カード効果の対象にも出来なくなります‼︎」

 

2体のエレキリギリスから電気が溢れ出し、終夜のフィールド全てを守るように電気の壁を生み出す。

 

それを見て、騨が苦い表情を浮かべる。

 

「エレキリギリスロック………早くも決めてくるとはな」

 

「僕はこのままターンエンドです」

 

 

終夜 LP7000 手札2

 

ーー▲ーー ー

ーー□○ー

ー ☆

□□ーーー

ー▲▲▲ー ー

 

騨 LP9000 手札6

 

 

「チッ、面倒なことになったな。俺様のターン、ドロー‼︎このターンは攻撃ができねぇ。だが、攻める準備をさせて貰う。俺様は空牙団の剣士ビートを召喚‼︎」

 

 

〈空牙団の剣士ビート〉☆3 戦士族 地属性

ATK1200

 

「リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎戦線復帰‼︎自分の墓地のモンスター1体を対象としてそのモンスターを守備表示で特殊召喚する‼︎戻ってきやがれ、空牙団の叡智ウィズ‼︎」

 

 

〈空牙団の叡智ウィズ〉☆7 魔法使い族 水属性

DEF2800

 

 

「空牙団の叡智ウィズとチェーンして空牙団モンスターが特殊召喚されたことで空牙団の参謀シール、空牙団の剣士ビートの効果発動‼︎まずは空牙団の剣士ビートの効果でデッキから空牙団の英雄ラファールを手札に加え、空牙団の参謀シールの効果で墓地から空牙団の飛哨リコンを手札に加える。そして空牙団の叡智ウィズの効果、このカードが特殊召喚に成功した場合、自分は同名カード以外の自分フィールドの空牙団モンスターの種類×500ポイント、ライフを回復する。俺様のフィールドには空牙団の参謀シール、空牙団の孤高サジータ、空牙団の剣士ビート、そして空牙団の大義フォルゴがいる。よって今度は2000ポイントのライフを回復だ‼︎」

 

 

騨 LP9000→11000

 

 

「ライフが10000を超えちゃった………」

 

「これだけじゃないぜ‼︎空牙団の参謀シールの効果発動‼︎1ターンに1度手札から同名以外の空牙団モンスター1体を特殊召喚する‼︎大空に君臨する伝説の傭兵‼︎空牙団の英雄ラファールを特殊召喚だ‼︎」

 

騨の呼び声に応えるように、フィールドに雄叫びをあげながら蒼い巨龍が降り立つ。

 

 

〈空牙団の英雄ラファール〉☆8 ドラゴン族 光属性

ATK2800

 

 

「特殊召喚された空牙団の英雄ラファールの効果発動‼︎スコールリンク‼︎このカードが特殊召喚された時、同名以外の空牙団モンスターの種類の数だけ自分のデッキをめくり、その中から1枚を手札に加え、残りをデッキに戻す‼︎」

 

ラファールが雄叫びをあげるとデッキの上から1枚のカードが騨の手札に加わる。

 

「この状況、どういう状況なのかお前には分かるよな?」

 

「空牙団の英雄ラファールと空牙団の叡智ウィズの効果で1ターンに1度手札から空牙団を捨てることで、モンスター・魔法・罠を無効にできて、空牙団の孤高サジータの効果で空牙団は対象にとることが出来ない。さらに空牙団の参謀シール、空牙団の剣士ビートの効果で墓地やデッキから空牙団を手札に加えれる上に、モンスターを戦闘破壊さえすれば空牙団の大義フォルゴで3枚もドローできる………これは厄介なフィールドだね」

 

「だが、俺様もエレキリギリスのせいで攻撃できねぇ。ライフがある内にどうにかしねぇとな。俺様はカードを1枚伏せてターンエンドだ‼︎」

 

 

終夜 LP7000 手札2

 

ーー▲ーー ー

ーー□○ー

ー ☆

□□□○○

ー▲▲▲ー ー

 

騨 LP11000 手札6

 

 

「僕のターン、ドロー‼︎まずはエレキリギリスを守備表示に変更します」

 

 

エレキリギリス

ATK0→DEF0

 

 

「そして手札からサンダーシーホースを捨てて効果発動‼︎このカードを手札から捨てて、デッキから攻撃力1600以下の雷族・光属性・レベル4の同名モンスター2体を手札に加えます‼︎ただし、この効果を発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できません」

 

「ダイレクトアタックできるエレキモンスターを呼ぶつもりか‼︎だが、そうはさせねぇ‼︎空牙団の英雄ラファールの効果発動‼︎シールハウリング‼︎1ターンに1度、相手のモンスター効果が発動した時、手札から空牙団カード1枚を捨ててその発動を無効にする‼︎空牙団の豪傑ダイナを捨てて無効だ‼︎」

 

電気を纏ったタツノオトシゴのようなモンスターが姿を見せたが、ラファールの咆哮により、吹き飛ばされて消滅する。

 

「それなら、いくよ、エレキングコブラを召喚‼︎」

 

「チッ、もう手札に持ってやがったか」

 

 

〈エレキングコブラ〉☆4 雷族 光属性

ATK1000

 

 

終夜の正面に現れたのは身体から電気を放つ小さな蛇のモンスター。

 

エレキングコブラはフィールドに現れるとすぐに終夜に擦り寄る。

 

それを見て、終夜はエレキングコブラの頭を優しく撫でると騨に向き直る。

 

「バトル‼︎エレキングコブラは相手プレイヤーにダイレクトアタックが出来ます‼︎」

 

「チッ‼︎相変わらず面倒なモンスターだ」

 

「エレキングコブラでダイレクトアタック‼︎エレキファング‼︎」

 

「くっ‼︎」

 

 

騨 LP11000→10000

 

 

エレキングコブラが空牙団のモンスター達の足元をすり抜け、騨に噛み付く。

 

「エレキングコブラの効果‼︎このカードがダイレクトアタックによって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、自分のデッキからエレキと名のついたモンスター1体を手札に加える事ができます‼︎僕はデッキからエレキーウィを手札に加えます。そしてこのままターンエンドです」

 

 

終夜 LP7000 手札2

 

ーー▲ーー ー

ー○□□ー

ー ☆

□□□○○

ー▲▲▲ー ー

 

騨 LP10000 手札5

 

 

「俺様のターン、ドロー‼︎………チッ、やれることがねぇ。俺はこれでターンエンドだ」

 

 

終夜 LP7000 手札2

 

ーー▲ーー ー

ー○□□ー

ー ☆

□□□○○

ー▲▲▲ー ー

 

騨 LP10000 手札6

 

 

「僕のターン、ドロー‼︎………バトル‼︎エレキングコブラでダイレクトアタック‼︎エレキファング‼︎」

 

「くっ‼︎チマチマと削りやがって………」

 

 

騨 LP10000→9000

 

 

「エレキングコブラの効果‼︎このカードがダイレクトアタックによって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、自分のデッキからエレキと名のついたモンスター1体を手札に加える事ができます‼︎」

 

「………その効果は通すぜ」

 

「なら、デッキからエレキリンを手札に加えます。僕はこのままターンエンドです」

 

嵐の前の静けさとでも言うように静かにデュエルが進んでいく。

 

お互いにフィールドは整っているが、終夜は騨のライフを削りきれるだけの攻撃力が足りず、騨はエレキリギリスロックを突破する方法がない。

 

しかし、観戦している他の参加者達にも分かっていた。

 

そろそろデュエルが本格的に動いてくるということが。

 

 

終夜 LP7000 手札4

 

ーー▲ーー ー

ー○□□ー

ー ☆

□□□○○

ー▲▲▲ー ー

 

騨 LP9000 手札6

 

 

「俺様のターン、ドロー‼︎………ようやくきたぜ‼︎」

 

「っ、何かがくる‼︎」

 

「フィールド魔法、飛竜艇-ファンドラを発動‼︎」

 

辺りの景色が空に浮かぶ船の甲板に変わる。

 

しかし、そんなことを気にした様子もなく、騨はすぐさま飛竜艇-ファンドラの効果を発動させる。

 

「飛竜艇-ファンドラの効果を発動‼︎自分フィールドに空牙団モンスターが5種類以上存在する場合、フィールドゾーンのこのカードを墓地へ送って、相手フィールドのカードを全て破壊する‼︎ただし、この効果の発動後、ターン終了時まで相手が受ける全てのダメージは0になる‼︎」

 

飛竜艇-ファンドラがエレキリギリスとエレキコブラを巻き込んで墜落をはじめ、爆散すると、辺りがいつもの店内に戻る。

 

「………流石だね、空閑君。躊躇いなく飛竜艇-ファンドラの破壊効果を使ってくるなんて」

 

「たった2体のモンスターだが、エレキリギリスのロックは俺のデッキじゃ突破し辛い。破壊できる状況なら躊躇う必要などどこにもない。空牙団の大義フォルゴの効果発動‼︎コネクションドロー‼︎相手フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合、1ターンに1度、自分はデッキから1枚ドローする。その後、自分フィールドの空牙団モンスターが3種類以上の場合、自分はデッキから2枚ドローする‼︎これで貴様の守りも無くなった。次からは本格的に攻めさせて貰う。俺はカードを2枚伏せてターンエンド。手札超過で空牙団の舵手ヘルマーを捨てる」

 

 

終夜 LP7000 手札4

 

ーーーーー ー

ーーーーー

ー ☆

□□□○○

▲▲▲▲▲ ー

 

騨 LP9000 手札6

 

 

「このままだと押し負ける………よね」

 

モンスターも伏せカードも万全な騨のフィールドを見て、終夜は苦い表情を浮かべる。

 

「僕のターン、ドロー………‼︎このカード………」

 

「‼︎何か引いたみたいだな」

 

苦い表情を浮かべていた終夜がドローしたカードを見て、表情を変える。

 

それに気付いた騨も面白そうに笑みを浮かべながらも、警戒の色を強くする。

 

終夜は何かを考えるように1度目を閉じ、考えが纏まると覚悟を決めたような目で騨を見た。

 

「やっぱり空閑君は強いね。少しでも隙ができると、そのままやられちゃいそうになる。それに、今日はなんだかいつもよりも張りきってるみたいに見える」

 

「………別に張りきってなんかいねぇ。ただ、借りを返さないといけねぇ奴がいるだけだ」

 

そういって騨は終夜から目を逸らす。

 

そんな騨を見て、終夜は1度くすりと笑ってから、真剣な表情を浮かべた。

 

「空閑君は戦いたい相手がいるんだね………でも、僕だって自分がどれだけ戦えるか試して見たい。だから、僕の新しい力で空閑君を倒す‼︎」

 

「新しい力だと?」

 

「まずは魔法カード、封印の黄金櫃を発動。デッキからカード1枚を選んで除外し、このカードの発動後2回目の自分スタンバイフェイズに、この効果で除外したカードを手札に加えることができる」

 

「………そのカードは通す。それを防いでライトニングボルテックスを使われたら堪らないからな」

 

「なら、僕がデッキから除外するのは雷電龍-サンダードラゴン‼︎」

 

「サンダードラゴンだと?」

 

「そして除外された雷電龍-サンダードラゴンの効果発動‼︎1ターンに1度、このカードが除外された場合またはフィールドから墓地へ送られた場合に、デッキから雷電龍-サンダードラゴン以外のサンダードラゴンカード1枚を手札に加えるよ‼︎」

 

「っ、成る程な。そのサンダードラゴンというのが貴様の新しい力か。だが通させん‼︎空牙団の英雄ラファールの効果発動‼︎シールハウリング‼︎手札から空牙団の闘士ブラーヴォを捨てて無効だ‼︎」

 

ラファールの咆哮が響き、除外され効果を発動しようとしていた雷電龍-サンダードラゴンが効果を失う。

 

しかし、それを見て終夜は笑みを浮かべた。

 

「それを待っていました‼︎手札から雷鳥龍-サンダードラゴンを捨てて効果発動‼︎」

 

「何⁉︎別のサンダードラゴンのカードだと⁉︎」

 

「1ターンに1度、自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、雷鳥龍-サンダードラゴン以外のサンダードラゴンモンスター1体を選んで特殊召喚します‼︎僕は除外されている雷電龍-サンダードラゴンを特殊召喚‼︎」

 

 

〈雷電龍-サンダードラゴン〉☆5 雷族 闇属性

DEF1500

 

 

フィールドに現れたのは雷を纏った黒い身体の竜。

 

それを見て、騨は訝しげな視線を終夜に向ける。

 

「大層なことを言ったわりには守備表示か。そいつにこの状況がどうにか出来るとでも言うのか?」

 

「そうだよ、ここから全てが始まるんだ‼︎雷族モンスターの効果が手札で発動したターン、融合モンスター以外の自分フィールドの雷族の効果モンスター1体をリリースし、このカードはEXデッキから特殊召喚できる‼︎僕はフィールドの雷族モンスター、雷電龍-サンダードラゴンをリリース‼︎」

 

「何⁉︎なんだその召喚条件は⁉︎」

 

店内に雷雲が現れ、巨大な雷が雷電龍-サンダードラゴンに落ち、雷電龍-サンダードラゴンの姿が光の柱に包まれる。

 

その光の柱の中で雷電龍-サンダードラゴンのシルエットが肥大化していき、光の柱が消え去るとそこには雷を纏い、巨大化した雷電龍-サンダードラゴンの姿が現れた。

 

「雷の力でその身を昇華せよ‼︎超雷龍-サンダードラゴン‼︎」

 

 

〈超雷龍-サンダードラゴン〉☆8 雷族 闇属性

ATK2600

 

 

「融合カードを使わずに融合モンスターを出してくるだと⁉︎」

 

「まだだよ‼︎まだサンダードラゴンは進化する‼︎手札の雷族モンスター1体と、同名モンスター以外の自分フィールドの雷族の融合モンスター1体を除外し、このカードはEXデッキから特殊召喚できる‼︎僕は手札のエレキリンとフィールドの融合モンスター、超雷龍-サンダードラゴンを除外するよ‼︎」

 

「っ⁉︎また聞いたことのない召喚条件だと⁉︎」

 

超雷龍-サンダードラゴンの側に身体から電気を放つキリンのモンスターが現れ、その2体を包み込むように雷雲から再び巨大な雷が落ちる。

 

雷が落ちたことで出来た光の柱の中で超雷龍-サンダードラゴンとエレキリンの姿は混ざり合い、超雷龍-サンダードラゴンの時よりも更に肥大化していく。

 

そして光の柱が消し飛ぶと、そこには雷を纏った緑の身体を持つ三つ首の龍が降臨した。

 

「雷の力を束ね、進化に深化を重ねて雷神へと昇華せよ‼︎雷神龍-サンダードラゴン‼︎」

 

 

〈雷神龍-サンダードラゴン〉☆10 雷族 光属性

ATK3200

 

 

「またサンダードラゴンの融合モンスター………そのうえ攻撃力が3200だと⁉︎」

 

「それじゃあいくよ‼︎バトル‼︎雷神龍-サンダードラゴンで空牙団の英雄ラファールを攻撃‼︎」

 

「攻撃宣言時、リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎聖なるバリア -ミラーフォース-‼︎攻撃表示のモンスターを全て破壊する‼︎」

 

「そんなもの効きません‼︎雷神龍-サンダードラゴンの効果発動‼︎ターンドライトニング‼︎このカードが効果で破壊される場合、代わりに自分の墓地のカード2枚を除外できる‼︎僕は墓地の封印の黄金櫃とくず鉄のかかしを除外して破壊を免れます‼︎」

 

「っ、効果耐性があるのか‼︎」

 

「お願い、雷神龍-サンダードラゴン‼︎エボリューションライトニング‼︎」

 

「くっ‼︎迎え撃て、空牙団の英雄ラファール‼︎突風のアウトレイジファング‼︎」

 

雷神龍-サンダードラゴンが咆哮を上げるとラファールを囲むように雷雲が現れ、雷がラファールを捉えるように降り注ぐ。

 

その雷からラファールを守るように見えない壁が現れ、その雷を雷神龍-サンダードラゴンに跳ね返し、それと同時にラファールも突風を纏って雷雲を吹き飛ばしながら雷神龍-サンダードラゴンに突撃する。

 

跳ね返された雷は雷神龍-サンダードラゴンに当たる瞬間、雷神龍-サンダードラゴンの身体が光に変わって姿を消し、ラファールも雷神龍-サンダードラゴンの姿を見失い、辺りを見回す。

 

すると、雷神龍-サンダードラゴンはいきなりラファールの背後に現れ、三つ首から雷のブレスを放ち、ブレスに呑まれたラファールはそのまま消滅した。

 

 

騨 LP9000→8600

 

 

「くっ………やるじゃねぇか」

 

「僕はこのままターンエンドだよ」

 

 

終夜 LP7000 手札2

 

ーーーーー ー

ーーー○ー

ー ☆

□□□ー○

▲▲ー▲▲ ー

 

騨 LP9000 手札5

 

 

「なかなか強力なモンスターだな、だが倒せないわけじゃねぇ‼︎俺様のターン、ドロー‼︎リバースカードオープン‼︎デッキの上のカードを墓地に送り、リバースカードオープン‼︎魔法カード、アームズホール‼︎自分のデッキ・墓地から装備魔法カード1枚を選んで手札に加える‼︎ただし、このターン、俺様は通常召喚はできねぇ。俺様がデッキから手札に加えるのは装備魔法、団結の力‼︎」

 

「っ⁉︎そのカードは………」

 

「まだだ‼︎空牙団の参謀シールの効果発動‼︎1ターンに1度手札から同名以外の空牙団モンスター1体を特殊召喚する‼︎出てこい、空牙団の闘士ブラーヴォ‼︎」

 

 

〈空牙団の闘士ブラーヴォ〉☆4 爬虫類族 炎属性

ATK1900

 

 

鉤爪を着けた赤いリザードマンが騨の前に現れる。

 

「空牙団モンスターが特殊召喚されたことで空牙団の参謀シール、チェーンして空牙団の剣士ビートの効果発動‼︎空牙団の剣士ビートの効果でデッキから空牙団の叡智ウィズを手札に加え、空牙団の参謀シールの効果で墓地から空牙団の英雄ラファールを手札に加える。そして装備魔法、団結の力を空牙団の大義フォルゴに装備‼︎装備モンスターの攻撃力・守備力は、自分フィールドの表側表示モンスターの数×800ポイントアップする‼︎俺様のフィールドにいるモンスターは6体‼︎よって空牙団の大義フォルゴの攻撃力は4800ポイントアップする‼︎」

 

フィールドにいる空牙団モンスター達の身体からオーラのようなものが溢れ、フォルゴの身体に集まっていく。

 

そのオーラを取り込んだフォルゴは歓喜の遠吠えを上げる。

 

 

空牙団の大義フォルゴ

ATK2400→7200

 

 

「っ、攻撃力7200‼︎」

 

「バトル‼︎空牙団の大義フォルゴで雷神龍-サンダードラゴンを攻撃‼︎春風のブロッサムアレスト‼︎」

 

「迎え撃って、雷神龍-サンダードラゴン‼︎エボリューションライトニング‼︎」

 

雷神龍-サンダードラゴンが咆哮を上げると、雷雲から雷が降り注ぎ、フォルゴを襲う。

 

フォルゴは降り注ぐ雷を避けながら、雷神龍-サンダードラゴンに迫っていく。

 

フォルゴの刀が雷神龍-サンダードラゴンに届きそうになった時、終夜は1枚のカードを掲げた。

 

「ダメージステップ、手札の雷源龍-サンダードラゴンを捨てて効果発動‼︎」

 

「っ、また別のサンダードラゴンだと⁉︎」

 

「このカードを手札から捨て、自分フィールドの雷族モンスター1体を対象として、そのモンスターの攻撃力は500ポイントアップする‼︎この効果は相手ターンでも発動できるよ。僕は雷神龍-サンダードラゴンの攻撃力を500ポイントアップする‼︎そして雷族モンスターの効果が手札で発動した時、雷神龍-サンダードラゴンの効果発動‼︎ライトニングインディグネイション‼︎フィールドのカード1枚を選んで破壊する‼︎僕は団結の力を破壊します‼︎」

 

「っ、しまった‼︎」

 

フォルゴの刀が雷神龍-サンダードラゴンの身体に触れた瞬間、雷神龍-サンダードラゴンの身体から雷が溢れ出しフォルゴをオーラごと吹き飛ばした。

 

 

空牙団の大義フォルゴ

ATK7200→2400

 

 

雷神龍-サンダードラゴン

ATK3200→3700

 

 

吹き飛ばされ、雷によって身体が痺れて動けないフォルゴに雷神龍-サンダードラゴンは三つ首から雷のブレスを放ち、ブレスに呑まれたフォルゴは刀を残して消滅した。

 

 

騨 LP8600→7300

 

 

「してやられたか。メインフェイズ2。空牙団の剣士ビートを守備表示に変更する」

 

 

空牙団の剣士ビート

ATK1200→DEF500

 

 

「カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

 

終夜 LP7000 手札1

 

ーーーーー ー

ーーー○ー

ー ー

□□□○□

▲ー▲▲▲ ー

 

騨 LP7300 手札6

 

 

「僕のターン、ドロー‼︎よし、墓地の光属性モンスター、雷源龍-サンダードラゴンと闇属性モンスター、雷電龍-サンダードラゴンを除外して、手札から雷劫龍-サンダードラゴンを特殊召喚‼︎」

 

 

〈雷劫龍-サンダードラゴン〉☆8 雷族 闇属性

ATK2800

 

 

フィールドに現れたのは黒い身体で2つの顔を持つ龍。

 

「また別のサンダードラゴンか………」

 

「そして除外された雷源龍-サンダードラゴンと雷電龍-サンダードラゴンの効果発動‼︎雷電龍-サンダードラゴンの効果でデッキから、雷獣龍-サンダードラゴンを手札に加え、雷源龍-サンダードラゴンの効果でデッキから、1ターンに1度、このカードが除外された場合またはフィールドから墓地へ送られた場合に、デッキから同名カード1枚を手札に加える‼︎」

 

「チッ、また面倒なカードが手札に………」

 

「だけど、安心していいよ。デッキに入っているサンダードラゴンモンスターは基本的に1ターンの内に2つある効果の内1つしか使用することが出来ないから」

 

「つまりこのターンに雷源龍-サンダードラゴンと雷電龍-サンダードラゴンの効果が発動することはないってことか」

 

「だけど、今サーチした雷獣龍-サンダードラゴンは違うよ‼︎手札から雷獣龍-サンダードラゴンを捨てて効果発動‼︎そして手札からモンスター効果が発動したことで雷劫龍-サンダードラゴンの効果が発動‼︎1ターンに1度、このカードの攻撃力はターン終了時まで300ポイントアップするよ。ついでに言っておくと、雷神龍-サンダードラゴンの効果は発動した雷族モンスターの効果にチェーンして発動するから、強制効果の雷劫龍-サンダードラゴンによって発動のタイミングを逃すよ」

 

 

雷劫龍-サンダードラゴン

ATK2800→3100

 

 

「それでも入っているということは雷劫龍-サンダードラゴンも厄介な効果を持っているということか」

 

「まあね。そして雷獣龍-サンダードラゴンの効果で自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、雷獣龍-サンダードラゴン以外のサンダードラゴンカード1枚を選んで手札に加えるよ。僕は墓地から雷鳥龍-サンダードラゴンを手札に加え、そのまま手札から雷鳥龍-サンダードラゴンを捨てて効果発動‼︎それにチェーンしてそして雷族モンスターの効果が手札で発動した時、雷神龍-サンダードラゴンの効果発動‼︎ライトニングインディグネイション‼︎フィールドのカード1枚を選んで破壊する‼︎この破壊は対象を取らないよ‼︎」

 

「っ、空牙団の孤高サジータの耐性も意味がないか」

 

「破壊するのは魔法・罠ゾーンにさっきセットしたカード‼︎」

 

「チッ、烈風の空牙団が破壊される」

 

「そして雷鳥龍-サンダードラゴンの効果で僕は除外されている雷電龍-サンダードラゴンを特殊召喚‼︎」

 

 

〈雷電龍-サンダードラゴン〉☆5 雷族 闇属性

DEF1500

 

 

「雷族モンスターの効果が手札で発動したターン、融合モンスター以外の自分フィールドの雷族の効果モンスター1体をリリースし、このカードはEXデッキから特殊召喚できる‼︎僕はフィールドの雷族モンスター、雷電龍-サンダードラゴンをリリース‼︎雷の力で再びその身を昇華せよ‼︎超雷龍-サンダードラゴン‼︎」

 

「っ、2体目がいたのか」

 

 

〈超雷龍-サンダードラゴン〉☆8 雷族 闇属性

ATK2600

 

 

「超雷龍-サンダードラゴンは永続効果でこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事ができなくなり、このカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分の墓地の雷族モンスター1体を除外することができるよ」

 

「くっ、空牙団の剣士ビートのサーチ効果まで封じてきたか」

 

「バトル‼︎雷神龍-サンダードラゴンで空牙団の闘士ブラーヴォを攻撃‼︎エボリューションライトニング‼︎」

 

雷神龍-サンダードラゴンが咆哮を上げ、雷雲から雷を落とし、ブラーヴォの動きが止まったところに雷のブレスを放ち、消滅させる。

 

 

騨 LP7300→5500.

 

 

「くっ‼︎」

 

「続けて、雷劫龍-サンダードラゴンで空牙団の叡智ウィズを攻撃‼︎ライトニングブレイザー‼︎」

 

雷劫龍-サンダードラゴンが2つの顔から雷のブレスを放ち、ウィズを消滅させた。

 

「雷劫龍-サンダードラゴンの効果発動‼︎このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、自分の墓地からカード1枚を除外して、デッキから雷族モンスター1体を手札に加える‼︎僕は墓地に存在するサンダーシーホースを除外してデッキから雷鳥龍-サンダー・ドラゴンを手札に加えるよ‼︎」

 

「サーチ効果を持っていたのか………」

 

「さらに超雷龍-サンダードラゴンで空牙団の参謀シールを攻撃‼︎アンガーライトニング‼︎」

 

超雷龍-サンダードラゴンが雷のブレスを放ち、シールが消滅する。

 

「僕はこれでターンエンドです」

 

「エンドフェイズ‼︎リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎貪欲な瓶‼︎貪欲な瓶以外の自分の墓地のカード5枚を対象にそのカード5枚をデッキに加えてシャッフルし、その後、自分はデッキから1枚ドローする‼︎俺様は墓地に存在する空牙団の大義フォルゴをEXデッキに、アームズホール、団結の力、烈風の空牙団、聖なるバリア -ミラーフォース-をデッキに戻してシャッフルし、カードを1枚ドローする‼︎」

 

 

終夜 LP7000 手札3

 

ーーーーー ー

ーー○○ー

○ ー

ー□ーー□

▲ーーー▲ ー

 

騨 LP5500 手札7

 

 

最初は押していたハズなのに気付いたら自分の方が押され、展開していた空牙団のモンスター達も壊滅しかかっている現状に、騨は苦い表情を浮かべる。

 

削れたライフも最初のサジータによるバーンのみ。

 

デュエルアカデミア1位の実力は伊達ではないことを嫌という程思い知らされる。

 

「………天雷、お前は強い」

 

「………」

 

「だが、俺様もいつまでも負けているつもりはねぇ。俺様はもっと強くならなきゃならねぇんだ。俺様のターン、ドロー‼︎………っ、コイツは………」

 

ドローしたカードを見て、騨は驚きの表情を浮かべる。

 

騨はしばらくそのカードを眺めると面白そうに笑った。

 

「………ハッ、いいだろう。久しぶりにお前を使ってやる。空牙団の剣士ビートの効果発動‼︎1ターンに1度手札から同名以外の空牙団モンスター1体を特殊召喚する‼︎出てこい、空牙団の参謀シール‼︎」

 

 

〈空牙団の参謀シール〉☆4 獣戦士族 闇属性

DEF1000

 

 

「さらに空牙団の参謀シールの効果発動‼︎空牙団の参謀シールも1ターンに1度手札から同名以外の空牙団モンスター1体を特殊召喚する‼︎来やがれ、空牙団の舵手ヘルマー‼︎」

 

 

〈空牙団の舵手ヘルマー〉☆3 水族 水属性

DEF2000

 

 

フィールドに現れたのは船員のような格好をした魚人のモンスター。

 

「空牙団モンスターが特殊召喚されたことで空牙団の参謀シールの効果発動‼︎墓地から空牙団の豪傑ダイナを手札に加える‼︎さらに空牙団の舵手ヘルマーの効果発動‼︎1ターンに1度手札から同名以外の空牙団モンスター1体を特殊召喚する‼︎出てこい、空牙団の豪傑ダイナ‼︎」

 

 

〈空牙団の豪傑ダイナ〉☆6 獣戦士族 地属性

 ATK2500

 

 

ヘルマーに続いて現れたのは屈強そうな大きな身体を持つ獣のような戦士。

 

「特殊召喚された空牙団の豪傑ダイナとチェーンして空牙団モンスターが特殊召喚されたことで空牙団の舵手ヘルマーの効果発動‼︎空牙団の舵手ヘルマーの効果で手札から空牙団カード1枚を捨てて、自分はデッキから1枚ドローする。俺様は手札の空牙団の叡智ウィズを捨てて1枚ドロー‼︎さらに空牙団の豪傑ダイナの効果発動‼︎このカードが特殊召喚に成功した場合、自分フィールドの空牙団モンスターの種類の数まで相手の墓地のカードを選んで除外する‼︎俺様のフィールドにいる空牙団のモンスターは5種類いる。よって、天雷の墓地からエレキリギリス2体、エレキトンボ、エレキングコブラ、雷獣龍-サンダードラゴンを除外する‼︎」

 

「っ、墓地のカードが2枚に………でも、除外された雷獣龍-サンダードラゴンの効果発動‼︎このカードが除外された場合またはフィールドから墓地へ送られた場合、デッキからサンダードラゴンモンスター1体を守備表示で特殊召喚する‼︎この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻るよ。僕はデッキから雷電龍-サンダードラゴンを特殊召喚‼︎」

 

 

〈雷電龍-サンダードラゴン〉☆5 雷族 闇属性

DEF1500

 

 

「まだだ‼︎まだ終わらない‼︎鳴り響け‼︎理想を語らうサーキット‼︎」

 

「っ、リンク召喚………」

 

騨の前にサーキットが現れる。

 

「召喚条件種族が異なるモンスター3体‼︎俺様は空牙団の舵手ヘルマー、空牙団の参謀シール、空牙団の孤高サジータをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎もう1度その信念を貫け‼︎リンク3‼︎空牙団の大義フォルゴ‼︎」

 

 

〈空牙団の大義フォルゴ〉LINK3 獣族 闇属性

ATK2400 ↙︎↑↘︎

 

 

「空牙団の大義フォルゴの効果発動‼︎コムラードコール‼︎このカードがリンク召喚に成功した場合、1ターンに同名カードは1度、そのリンク素材としたモンスター3体とは異なる種族の空牙団モンスター1体をデッキから守備表示で特殊召喚する‼︎リンク素材としたモンスター水、獣戦士、鳥獣族だ‼︎来やがれ‼︎空牙団の闘士ブラーヴォ‼︎」

 

 

〈空牙団の闘士ブラーヴォ〉☆4 爬虫類族 炎属性

DEF200

 

 

「そして空牙団の闘士ブラーヴォの効果発動‼︎1ターンに1度手札から同名以外の空牙団モンスター1体を特殊召喚する‼︎再び大空に君臨しろ‼︎空牙団の英雄ラファール‼︎」

 

 

〈空牙団の英雄ラファール〉☆8 ドラゴン族 光属性

ATK2800

 

 

「モンスターゾーンに存在する状態で自分フィールドに自分以外の空牙団が特殊召喚されたことで空牙団の闘士ブラーヴォの効果発動‼︎1ターンに1度フィールド全ての空牙団モンスターの攻守をターン終了時まで500ポイントアップする‼︎」

 

ブラーヴォが雄叫びをあげると空牙団モンスター全てに赤いオーラが宿る。

 

 

空牙団の闘士ブラーヴォ

DEF200→700

 

 

空牙団の剣士ビート

DEF500→1000

 

 

空牙団の豪傑ダイナ

ATK2500→3000

 

 

空牙団の大義フォルゴ

ATK2400→2900

 

 

空牙団の英雄ラファール

ATK2800→3300

 

 

「一気にフィールドに空牙団が………」

 

壊滅寸前にまで追い込んだフィールドが再び空牙団に埋め尽くされ、終夜は厳しい表情を浮かべる。

 

そんな終夜に騨は面白そうに笑いながら1枚のカードを掲げた。

 

「いくぞ天雷‼︎貴様が好きな雷の力を、今度は貴様が受けてみるといい‼︎」

 

「えっ?」

 

「俺は空牙団の剣士ビート、空牙団の闘士ブラーヴォ、空牙団の豪傑ダイナをリリース‼︎来やがれ、逆境をねじ伏せる稲妻の戦士‼︎ギルフォードザライトニング‼︎」

 

「⁉︎ギルフォードザライトニング⁉︎」

 

ビート、ブラーヴォ、ダイナの姿が粒子に変わり、空に集まっていく。

 

そして空から稲妻が落ちると、フィールドには背中に剣を背負い、マントを羽織った屈強な戦士が現れた。

 

 

〈ギルフォードザライトニング〉☆8 戦士族 光属性

ATK2800

 

 

「空閑君のデッキに空牙団以外のモンスターが入ってたなんて………」

 

「コイツは俺様がまだガキの頃に切り札として使っていたモンスターだ。なんとなく入れたままになっていたが、この状況にはコイツが相応しい。ギルフォードザライトニングの効果発動‼︎ターナラウンドライトニング‼︎モンスター3体をリリースしてこのカードのアドバンス召喚に成功した場合、相手フィールドのモンスターを全て破壊する‼︎」

 

「えっ⁉︎っ、僕の墓地にカードは2枚しか………雷神龍-サンダードラゴンの効果発動‼︎ターンドライトニング‼︎このカードが効果で破壊される場合、代わりに自分の墓地のカード2枚を除外できる‼︎僕は墓地の雷鳥龍-サンダードラゴンとエクシーズリボーンを除外して破壊を免れます‼︎」

 

「だが、他のモンスターは防げねぇ‼︎斬り伏せろ、ギルフォードザライトニング‼︎」

 

ギルフォードザライトニングが背中に背負っていた剣を抜き、空に掲げると剣に雷が落ちて、帯電する。

 

ギルフォードザライトニングがその剣を振るうと、剣から雷を纏った斬撃が放たれ、雷神龍-サンダードラゴンは身体を光に変えて躱したが、他のモンスターは全て薙ぎ払われ、消滅した。

 

「まさかそんな方法で僕のモンスターを破壊してくるなんて………」

 

「空牙団の大義フォルゴの効果発動‼︎コネクションドロー‼︎相手フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合、1ターンに1度、自分はデッキから1枚ドローする‼︎」

 

「なら、僕もそれにチェーンして除外された雷鳥龍-サンダードラゴンの効果発動‼︎このカードが除外された場合またはフィールドから墓地へ送られた場合、自分の手札を任意の数だけデッキに戻してシャッフルし、その後、自分はデッキに戻した数だけデッキからドローします‼︎僕は手札を1枚デッキに戻してシャッフルし、カードを1枚ドローします‼︎」

 

「手札交換か………だが、これで貴様のフィールドに残ったモンスターは雷神龍-サンダードラゴンだけだ」

 

「でも、雷神龍-サンダードラゴンの攻撃力は現在3700。空閑君のモンスターじゃ届かないよ‼︎」

 

「それはどうかな?届かないなら届かせればいいだけのこと‼︎リバースカードオープン‼︎ギルフォードザライトニングを墓地に送り、魔法カード、受け継がれる力‼︎」

 

「っ、受け継がれる力⁉︎」

 

「自分フィールド上のモンスター1体を墓地に送り、自分フィールド上のモンスター1体を選択し、選択したモンスターの攻撃力は、発動ターンのエンドフェイズ時まで墓地に送ったモンスターの攻撃力分アップする‼︎俺様は空牙団の英雄ラファールを選択し、ギルフォードザライトニングの攻撃力2800を空牙団の英雄ラファールに受け継がせる‼︎」

 

ギルフォードザライトニングが持っていた剣をラファールに渡し、粒子になって剣に宿る。

 

その剣を受け取ったラファールは空間を震わせる程の咆哮をあげた。

 

 

空牙団の英雄ラファール

ATK3300→6100

 

 

「バトル‼︎」

 

「バトルフェイズ開始時、手札の雷電龍-サンダードラゴンを捨てて効果発動‼︎このカードを手札から捨て、デッキから同名モンスター1体を手札に加えます‼︎この効果は相手ターンでも発動できる‼︎」

 

「雷神龍-サンダードラゴンの効果を発動させるつもりか‼︎だが、ソイツの弱点はもう分かってるんだよ‼︎チェーンして速攻魔法、盆回し‼︎自分のデッキからカード名が異なるフィールド魔法カード2枚を選び、その内の1枚を自分フィールドにセットし、もう1枚を相手フィールドにセットする‼︎この効果でセットしたカードのいずれかがフィールドゾーンにセットされている限り、お互いに他のフィールド魔法カードを発動・セットできない‼︎俺様は自分のフィールドに飛竜艇-ファンドラ、天雷のフィールドに半魔導帯域をセットする‼︎これで直接チェーンが出来ないことで雷神龍-サンダードラゴンの効果は発動しねぇ‼︎」

 

「っ、雷電龍-サンダードラゴンの効果で同名カードを手札に加えるよ」

 

「空牙団の英雄ラファールで雷神龍-サンダードラゴンを攻撃‼︎雷光のアウトレイジファング‼︎」

 

「っ、迎え撃って‼︎雷神龍-サンダードラゴン‼︎エボリューションライトニング‼︎」

 

雷神龍-サンダードラゴンが咆哮をあげ、ラファールを囲むように雷雲が現れ、雷がラファールを捉えるように降り注ぐ。

 

ラファールはギルフォードザライトニングから受け継いだ剣で雷を受け止め、帯電させながら突風を纏って雷神龍-サンダードラゴンに突撃する。

 

雷神龍-サンダードラゴンはラファールに向かって三つ首から雷のブレスを放つが、ラファールの姿がブレたかと思うと、ラファールが雷神龍-サンダードラゴンの後ろに現れ、一太刀で雷神龍-サンダードラゴンの三つ首を全て斬り裂いた。

 

 

終夜 LP7000→4600

 

 

「うっ‼︎雷神龍-サンダードラゴン‼︎」

 

「続け、空牙団の大義フォルゴでダイレクトアタック‼︎春風のブロッサムアレスト‼︎」

 

「うわぁっ‼︎」

 

 

終夜 LP4600→1700

 

 

フォルゴが刀で終夜の身体を斬り裂き、ライフを大きく削る。

 

 

「メインフェイズ2、俺様はセットしたフィールド魔法、飛竜艇-ファンドラを発動‼︎」

 

辺りの景色が再び空に浮かぶ船の甲板に変わる。

 

「俺様はこれでターンエンドだ。エンドフェイズに強化されていたモンスターの攻撃力は元に戻る」

 

 

空牙団の英雄ラファール

ATK6100→2800

 

 

空牙団の大義フォルゴ

ATK2900→2400

 

 

終夜 LP1700 手札3

 

ーーーーー ー

ーーーーー

ー ☆

ーー○ーー

▲ーーーー ー

 

騨 LP5500 手札4

 

 

「僕のターン、ドロー‼︎魔法カード、貪欲な壺‼︎墓地に存在する雷神龍-サンダードラゴンと超雷龍-サンダードラゴンをEXデッキに、雷劫龍-サンダードラゴン、雷電龍-サンダードラゴン2枚をデッキに戻してシャッフルし、カードを2枚ドローする‼︎さらに魔法カード、闇の誘惑‼︎自分はデッキから2枚ドローし、その後手札の闇属性モンスター1体を除外し、手札に闇属性モンスターが無い場合、手札を全て墓地へ送ります。デッキから2枚ドローして手札の雷電龍-サンダードラゴンを除外します。そして除外された雷電龍-サンダードラゴンの効果発動‼︎デッキから雷獣龍-サンダードラゴンを手札に加えます‼︎さらに魔法カード、手札抹殺‼︎」

 

「ここにきて連続ドローから手札交換だと⁉︎」

 

「お互いに手札を全て捨て、捨てた枚数と同じ枚数ドローする‼︎僕は5枚、空閑君は3枚捨てて同じ枚数ドローするよ‼︎さらに魔法カード、バッテリーリサイクル‼︎自分の墓地の攻撃力1500以下の雷族モンスター2体を手札に加えるよ‼︎僕は墓地から雷源龍-サンダードラゴンとエレキトンボを手札に加える‼︎………空閑君、いくよ‼︎」

 

「っ、こい‼︎」

 

「魔法カード、雷龍融合‼︎このカードは自分のフィールド・墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、雷族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを持ち主のデッキに戻し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚するよ‼︎」

 

「何っ⁉︎フィールドだけじゃなく墓地や除外から融合を行うだと⁉︎」

 

「僕は除外されている雷電龍-サンダードラゴン、雷鳥龍-サンダードラゴン、雷獣龍-サンダードラゴン、3体のサンダードラゴンモンスターをデッキに戻して融合‼︎雷龍の名を持つ雷よ、今交わりて雷神へと至らん‼︎」

 

フィールドに現れた渦に3体のサンダードラゴンが吸い込まれていく。

 

そして渦が弾けると、フィールドに再び緑の身体を持つ三つ首の龍が降臨した。

 

「融合召喚‼︎雷の力を束ね、再び雷神へと昇華せよ‼︎雷神龍-サンダードラゴン‼︎」

 

 

〈雷神龍-サンダードラゴン〉☆10 雷族 光属性

ATK3200

 

 

「チッ、また出てきやがったか‼︎」

 

「僕は手札の雷源龍-サンダードラゴンを捨てて効果発動‼︎このカードを手札から捨て、雷神龍-サンダードラゴンの攻撃力を500ポイントアップする‼︎」

 

「ここでだと?………チッ、空牙団の英雄ラファールの効果発動‼︎シールハウリング‼︎空牙団の孤高サジータを捨てて無効だ‼︎」

 

「これで空牙団の英雄ラファールの効果はもう使えない。速攻魔法、フォトンリード‼︎手札からレベル4以下の光属性モンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚します‼︎手札からエレキトンボを特殊召喚‼︎」

 

 

〈エレキトンボ〉☆2 雷族 光属性

DEF100

 

 

「僕はエレキトンボをリリースして、行こう、僕の相棒‼︎エレキテルドラゴンをアドバンス召喚‼︎」

 

「エレキテルドラゴンだと⁉︎」

 

 

〈エレキテルドラゴン〉☆6 ドラゴン族 光属性

ATK2500

 

 

フィールドに現れたのは電気を纏って浮遊する綺麗な青い身体のドラゴン。

 

「さらに魔法カード、死者蘇生‼︎自分または相手の墓地のモンスター1体を自分フィールドに特殊召喚する。墓地から蘇ってもう1体のエレキテルドラゴン‼︎」

 

「何っ⁉︎」

 

 

〈エレキテルドラゴン〉☆6 ドラゴン族 光属性

ATK2500

 

 

並ぶように2体のエレキテルドラゴンが現れる。

 

そして終夜は2体のエレキテルドラゴンに手をかざす。

 

「僕はドラゴン族レベル6モンスター、2体のエレキテルドラゴンでオーバーレイ‼︎。2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」

 

「やはりエクシーズ召喚か‼︎」

 

2体のエレキテルドラゴンが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けると空から金色の鎧を纏ったドラゴンが降りて来る。

 

「出でよ、聖なる龍王‼︎神秘の力で龍を導け‼︎ランク6‼︎聖刻龍王ーアトゥムス‼︎」

 

 

〈聖刻龍王ーアトゥムス〉★6 ドラゴン族 光属性

ATK2400

 

 

「ランク6のエクシーズモンスターか………だが、そのモンスターでは俺様のモンスターは突破できないぞ?」

 

「わかってる。だからこそ、空閑君に見せるよ。今まで空閑君に見せたことがなかった、僕の切り札の雷を‼︎僕は、魔法カード、RUM( ランクアップマジック)ーアストラルフォースを発動‼︎」

 

「RUM………だと?」

 

「このカードは自分フィールドのランクが1番高いエクシーズモンスター1体を選択して発動出来る‼︎その自分のモンスターと同じ種族・属性でランクが2つ高いモンスター1体を対象のモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する‼︎」

 

「なにっ⁉︎エクシーズモンスターのランクを上げる魔法カードだと⁉︎」

 

「僕は聖刻龍王ーアトゥムス1体でオーバーレイ‼︎1体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築‼︎ランクアップエクシーズチェンジ‼︎」

 

聖刻龍王ーアトゥムス光となり、再び空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けると空から舞い降りるのは雷を纏った圧倒的な存在感を放つ白き龍。

 

「雷の化身たる龍よ‼︎虚ろなる世界を終焉の輝きで満たせ‼︎ランク8‼︎サンダーエンドドラゴン‼︎」

 

 

〈サンダーエンドドラゴン〉★8 ドラゴン族 光属性

ATK3000

 

 

「サンダーエンドドラゴン………コイツが貴様の真の切り札か‼︎」

 

「さあ、真なる雷の力を受けてみて‼︎サンダーエンドドラゴンの効果‼︎オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、1ターンに1度、このカード以外のフィールド上に存在するモンスターを全て破壊する‼︎」

 

「ここにきて全体破壊だと⁉︎」

 

「受けてみて、サンダーエンドジャッジメント‼︎」

 

サンダーエンドの身体から一気に雷が溢れ出すと周りが見えなくなる程の雷撃が飛竜艇-ファンドラの甲板を襲う。

 

雷撃が止むと、焼き焦げた甲板の上にはサンダーエンドと雷神龍-サンダードラゴンの姿しか残っていなかった。

 

「雷神龍-サンダードラゴンの効果、ターンドライトニング。このカードが効果で破壊される場合、代わりに自分の墓地のフォトンリードと貪欲な壺を除外しました。ここで決めます‼︎バトル‼︎サンダーエンドドラゴンでダイレクトアタック‼︎終焉のライトニングバースト‼︎」

 

「ぐあっ‼︎」

 

 

騨 LP5500→2500

 

 

サンダーエンドドラゴンが放つ雷のブレスにより、騨のライフが一気に削られる。

 

そして騨が正面に目をやるとそこにあるのは雷神龍-サンダードラゴンの三つ首から雷のブレスが放たれようとしているところだった。

 

「………クソッ、俺様の負け、か」

 

「終わりだよ‼︎雷神龍-サンダードラゴンでダイレクトアタック‼︎エボリューションライトニング‼︎」

 

 

騨 LP2500→0

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

「そこまで‼︎勝者、天雷 終夜‼︎」

 

「………ふぅ、なんとか勝てた」

 

遊騎の宣言に、終夜はホッと胸を撫で下ろす。

 

そんな終夜に渋い表情を浮かべながらも、騨は自分がいた観戦席の方に戻っていく。

 

そんな騨に終夜は慌てて声をかける。

 

「あ、あの空閑君‼︎デュエルしてくれて、ありがとう。空閑君の分も頑張るからね」

 

「そう気負わなくてもいい。弱い奴が消え、強い奴が残る………当然のことだ。天雷は強く、俺はまだまだ弱かった、それだけのことだ」

 

そういって、再び観戦席に向かって騨が歩いていくのを寂しそうな表情で見送ってから終夜も自分のいた観戦席に戻っていく。

 

2人が観戦席に戻ったことを確認すると、遊騎は改めて全員に聞こえるように声を出した。

 

「これで1回戦は全試合が終了した。時間の関係もあるし、これからすぐに2回戦に移ろうと思う。2回戦第1試合、『Trumpfkarte』所属、天羽リーネVS『Trumpfkarte』所属、不知火 炎。両選手は試合の準備を頼む」

 

そんな遊騎のアナウンスを聞き、観客席がざわつき始める。

 

世界ランキングで2位の実力派プロチーム『Trumpfkarte』のメンバー同士でのデュエル。

 

普段チームとして共に戦っているメンバー同士のデュエルなど、普通お目にかかれるものではない。

 

一体どんなデュエルになるのか、観戦していた参加者達は興味深そうに試合の開始を待つ。

 

「えへへ、炎君とデュエルするのも久しぶりなのです」

 

「ふむ。そういえば最近はあまりデュエルする機会がなかったな」

 

「最近何かと忙しいですからね〜もう少し書類仕事が減ってくれたり、誰かが手伝ってくれたら出来るのですけど………」

 

「天羽がサボって脱走しなければ少しは時間は確保できるハズだぞ」

 

「あぅ、やぶ蛇だったのです………」

 

そんなどこか張り詰めた雰囲気の中、場違いな程のんびりとした雰囲気で会話をしながらリーネと炎が他の参加者達の前に出てくる。

 

そんな2人を遊騎が呆れたような目で見ながら声をかける。

 

「2人共、もう少し緊張感を持ってくれないか?」

 

「えーだって、炎君とのデュエルですよ?やろうと思えばいつでもできるのです。まあ、負けるつもりはリーネもないので本気でデュエルはするですけど………」

 

「天羽の言い分も一理あるな。俺も新しくできた弟子の手前負けるつもりはないが、緊張感を保つのは難しいのも事実だ」

 

「いや、まあ2人の気持ちも分からなくはないんけどさ。でも、一応大会なんだし、これからプロ決闘者になるかもしれない子達も見てるんだからさ………俺だって久しぶりに2人のデュエルが見れるのは楽しみだし」

 

「むむっ‼︎」

 

「ほぅ」

 

遊騎が漏らしたそんな言葉にリーネと炎が顔を見合わせる。

 

そして嬉しそうに笑うと、真剣な表情を浮かべてデュエルディスクを起動した。

 

「遊騎君にそう言われたら仕方がないのです‼︎久しぶりにリーネお姉さんが炎君に勝つところを見せてあげるのです‼︎」

 

「それは聞き捨てならんな。勝つのは俺の方だ。結束や弟子の前で無様な姿は晒せないからな」

 

「むむっ‼︎忘れたのです?『Trumpfkarte』内での勝率はリーネの方が上なのです」

 

「勝率が上だろうとこの場で勝てなければ意味がない。重要なのはこの場で勝てるかどうかだ」

 

「むむむっ、絶対に負けないのです‼︎」

 

「ふっ、こちらの台詞だ‼︎」

 

「え、えっと………」

 

急に真剣になった2人を見て遊騎が困惑した表情を浮かべる。

 

遊騎は助けを求めるように闇を見るが、アイコンタクトで返ってきたのは"諦めろ"という言葉だったので、遊騎は考えるのを止めて試合の開始を宣言することにした。

 

なんかもうめんどくさかったのである。

 

「えっと………そ、それじゃあ両者共準備ができたようなので、これより、2回戦第1試合、天羽リーネVS不知火 炎の試合を開始する‼︎」

 

「天羽リーネ、推して参る、なのです‼︎」

 

「かかってこい‼︎」

 

『決闘‼︎』

 

 

リーネ LP8000

 

炎 LP8000




次回予告

2回戦、リーネと炎、『Trumpfkarte』のメンバー同士のデュエルが始まった。
お互いに手の内を知り尽くしている者同士の激しいデュエルに、観戦している者達は惹きつけられる。
そんな中、遊花はリーネと炎のデュエルにある共通点を見出す。

次回 遊戯王Trumpfkarte
『刀VS妖刀・孤独な戦い』


次回からいよいよ2回戦、リーネと炎のデュエルです。
基本的には第3者視点でちょこちょこ遊花視点が入る感じになると思います。
『Trumpfkarte』のメンバー同士のデュエルがどんなものになるのかお楽しみに。

そして今回はデュエルアカデミア生同士、天雷君と空閑君のデュエルでした。
今回のデュエルは結構苦労しました。
理由は、話の内容的に天雷君が勝つことを決めていたのに書いてるといつのまにか空閑君が勝ってしまってたりして2回デュエルを書き直したので。
いや、完全展開してから空牙団手札が減らなすぎ。
エンド時の手札、どうやっても4枚より少なくならなかったぞ?
お陰でパーミッションよりに書いて失敗したり、物量攻めで失敗したり………というわけで今回更新したのは3回目に書いたものなのですが、どこか変な部分があったらすみません。
デュエルの内容ですが、天雷君のデッキにサンダードラゴンが追加されました、というか後半はサンダードラゴンそのものでした。
違うんです違うんです、最初はエレキ主体に書いてたんです。
ですが、エレキ主体だと速度が遅すぎて空牙団のパーミッションと物量をどうしようもなかったんです。
今度はもっとエレキが活躍する話にしたいな………対戦相手ヴェルズだけど。
そして何故サンダードラゴンを追加したのか、まあ、そもそも雷族テーマはエレキ、電池、サンダードラゴンの3種類しかないので追加するならサンダードラゴンしかなかったわけですが。
これは組んでみて意外と相性が良かったからです。
エレキにはきっと忘れかけられてるであろうダイレクトアタックを決めると封印の黄金櫃効果が使えるシンクロモンスターがいますし、罠の天雷のサンダードラゴンが墓地から同名蘇生ができるのでキリギリスロックがしやすいので。
まあ、今回は展開的にそこらがボツになったんですけどね、次は頑張ります。
そして空閑君の空牙団ですが、特に変わったところはないですね………ギルフォードさん以外は。
同じ除去ならバルバロスでいいのではとかツッコんではいけない。
一応空閑君の空牙団にはビート回収用に戦士の生還とか入ってるのでシナジーがないわけではないです。
空牙団は1度小型を出せさえすれば召喚権使わずにモンスターを展開できるのでアドバンス召喚系と合わせて使うとわりと楽しいです。
これからの展開や設定を考えるとギルフォードさんぐらいしか出せる奴がいませんでしたが、リアル構築ではわりと無茶苦茶なものが入ってたりします、邪神とか。


なんだか長くなってきたので今回はこの辺で。
次回は新弾の不知火も使った話にするのでもしかすると遅くなるかもです。
とりあえず新弾の不知火めっちゃ強いです、逢魔ノ妖刀-不知火とか麗神-不知火とか。
どうして馬頭鬼喚び戻せたり、相手ターン中にアンデットシンクロモンスターを喚び戻せたりするのか………使う側としては楽しみですけどね‼︎
ではでは〜
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。