遊戯王Trumpfkarte   作:ブレイドJ

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終夜VS闇です。
今回は第3者視点でお送りします。
あっさり短めなお話です。







第44話 雷光VS氷闇・氷の女王

 

 

 

終夜 LP8000

 

闇 LP8000

 

 

「先攻と後攻、好きな方を選ぶといい。それぐらいのハンデはつけられるべき」

 

「ありがとうございます。それでは先攻をいただきます。まずは手札からサンダーシーホースを捨てて効果発動‼︎このカードを手札から捨てて、デッキから攻撃力1600以下の雷族・光属性・レベル4の同名モンスター2体を手札に加えます‼︎ただし、この効果を発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できません。僕はデッキから2体のエレキングコブラを手札に加えます。そしてモンスターをセット。カードを1枚伏せてターンエンドです」

 

 

終夜 LP8000 手札4

 

 ーー▲ーー ー

 ーー◼︎ーー

  ー ー

 ーーーーー

 ーーーーー ー

 

闇 LP8000 手札5

 

 

「私のターン、ドロー。まずはフィールド魔法、混沌空間を発動」

 

闇がそう宣言すると、店内の風景が様々な場所に渦巻きが存在する青白い不気味なフィールドに書き換えられる。

 

「混沌空間の効果でモンスターが表側表示で除外される度に、1体につき1つこのカードにカオスカウンターを置くようになる」

 

「っ、除外をトリガーにするフィールド魔法‼︎」

 

「あなたはサンダードラゴンを使ってたから、それを利用させてもらう。そして私は召喚僧サモンプリーストを召喚」

 

 

〈召喚僧サモンプリースト〉☆4 魔法使い族 闇属性

ATK800

 

 

闇の前に現れたのは黒いローブを纏った魔法使い。

 

しかし、その魔法使いは直ぐにその場に座り込む。

 

「召喚僧サモンプリーストは召喚時、守備表示になる」

 

 

召喚僧サモンプリースト

ATK800→DEF1600

 

 

「召喚僧サモンプリーストの効果、1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨てて、デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚する。ただし、この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。私はシャッフルリボーンを捨てて、デッキから終末の騎士を特殊召喚」

 

 

〈終末の騎士〉☆4 戦士族 闇属性

ATK1400

 

 

サモンプリーストが呪文を唱えると、サモンプリーストの横に黒い騎士が現れる。

 

「終末の騎士の効果、召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る。 私はデッキからゾンビキャリアを墓地に送る。そしてレベル4、召喚僧サモンプリーストと終末の騎士でオーバーレイ。2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚」

 

サモンプリーストと終末の騎士が光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けるとそこにいるのは王者の風格を持つグレムリン。

 

「群れを伴い進撃せよ、ランク4、キングレムリン」

 

 

〈キングレムリン〉★4 爬虫類族 闇属性

ATK2300

 

 

「キングレムリンの効果、王者の呼び声。オーバーレイユニットを1つ使い1ターンに1度、デッキから爬虫類族モンスター1体を手札に加える。私はデッキからカゲトカゲを手札に加える」

 

キングレムリンの咆哮が響き、闇の手札にカードが加わる。

 

「バトル。キングレムリンでセットモンスターを攻撃。破邪の咆哮」

 

「セットモンスターはエレキトンボ‼︎」

 

 

〈エレキトンボ〉☆2 雷族 光属性

DEF100

 

 

キングレムリンが咆哮をあげると周囲に衝撃波が発生し、電気を纏った蜻蛉のようなモンスターが吹き飛ばされて粒子に変わる。

 

「破壊されたエレキトンボの効果発動‼︎自分のデッキからエレキと名のついたモンスター1体を特殊召喚出来ます‼︎僕はエレキリギリスを特殊召喚します‼︎」

 

 

〈エレキリギリス〉☆1 雷族 光属性

DEF0

 

 

終夜を守るように、電気を身体に纏った虫型のモンスターが現れる。

 

「そしてエレキリギリスの永続効果で、このカードがフィールド上で表側表示で存在する限り、相手は表側表示で存在する他のエレキと名のついたモンスターは攻撃対象にできず、カード効果の対象にも出来なくなります‼︎」

 

「なかなか厄介なモンスター。メインフェイズ2、カードを2枚伏せてターンエンド」

 

 

終夜 LP8000 手札4

 

 ーー▲ーー ー

 ーー□ーー

  ー ○

 ーーーーー

 ー▲▲ーー ▽

 

闇 LP8000 手札2

 

 

「僕のターン、ドロー‼︎」

 

「スタンバイフェイズ、攻撃力2000以上の闇属性モンスター、キングレムリンをリリースしてリバースカードオープン。罠発動、魔のデッキ破壊ウイルス。魔のデッキ破壊ウイルスの効果で相手フィールドのモンスター、相手の手札、相手ターンで数えて3ターンの間に相手がドローしたカードを全て確認し、その内の攻撃力1500以下のモンスターを全て破壊する」

 

「⁉︎そんな⁉︎」

 

キングレムリンの姿が消え、終夜の手札とエレキリギリスが闇に覆われる。

 

その闇が消えると、終夜は手札が2枚残してそれ以外のカードが全て消えていた。

 

「破壊された手札はエレキングコブラ2枚に雷源龍-サンダードラゴン。残った手札はフォトンリードと雷電龍-サンダードラゴン………さあ、残ったカードでどう動けるかな?」

 

「っ、まだ手は有ります‼︎リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎百雷のサンダードラゴン‼︎自分の墓地の雷族モンスター1体を対象としてそのモンスターを特殊召喚し、その後、その同名モンスターを自分の墓地から可能な限り特殊召喚できます‼︎ただし、この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外され、この効果で特殊召喚したモンスターがモンスターゾーンに存在する限り、自分は雷族モンスターしか特殊召喚できません‼︎僕は墓地のエレキングコブラを対象に、墓地のエレキングコブラ2体を特殊召喚します‼︎」

 

 

〈エレキングコブラ〉☆4 雷族 光属性

ATK1000

 

 

終夜の正面に身体から電気を放つ小さな蛇のモンスターが2体現れる。

 

いつもならフィールドに現れるとすぐに終夜に擦り寄るエレキングコブラだが、今回は擦り寄ることもなく、威嚇するように闇に向けて舌を出し、尻尾を振っていた。

 

いつもと違う反応に困惑した表情を浮かべる終夜に、闇はどこか納得した様子で口を開く。

 

「成る程………やっぱり精霊だったんだね、その子達は」

 

「えっ?」

 

「分からないなら分からないでいい。私はその子達と相性が悪いから威嚇されてるだけ。あなたが気にする必要はない。さあ、デュエルを続けよう」

 

「は、はい‼︎手札から雷電龍-サンダードラゴンを捨てて効果発動‼︎デッキから同名モンスター1体を手札に加えます‼︎そして雷族モンスターの効果が手札で発動したターン、融合モンスター以外の自分フィールドの雷族の効果モンスター1体をリリースし、このカードはEXデッキから特殊召喚できる‼︎僕はフィールドの雷族モンスター、エレキングコブラをリリース‼︎」

 

「来るね………雷の龍が」

 

店内に雷雲が現れ、巨大な雷がエレキングコブラに落ち、エレキングコブラの姿が光の柱に包まれる。

 

その光の柱の中でエレキングコブラのシルエットが肥大化していき、光の柱が消え去るとそこには雷を纏い、巨大化した雷龍の姿が現れた。

 

「雷の力でその身を昇華せよ‼︎超雷龍-サンダードラゴン‼︎」

 

 

〈超雷龍-サンダードラゴン〉☆8 雷族 闇属性

ATK2600

 

 

「融合も無しに融合召喚してくるのはちょっとズルい………エレキングコブラが除外されたことで混沌空間にカオスカウンターが1つ置かれる」

 

 

混沌空間

カオスカウンター0→1

 

 

「行きます‼︎バトル‼︎エレキングコブラでダイレクトアタック‼︎エレキファング‼︎」

 

「ん、ちょっと痛いけど、これくらいなら平気」

 

 

闇 LP8000→7000

 

 

エレキングコブラが勢いよく飛び出していき、闇の左腕に噛み付く。

 

闇が噛み付いてきたエレキングコブラを表情を変えずに見つめると、エレキングコブラは跳び退くように終夜のフィールドに戻る。

 

「エレキングコブラの効果発動‼︎このカードがダイレクトアタックによって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、自分のデッキからエレキと名のついたモンスター1体を手札に加える事ができます‼︎僕はデッキから3体目のエレキングコブラを手札に加えます‼︎そして速攻魔法、フォトンリード‼︎手札からレベル4以下の光属性モンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚します‼︎手札からエレキングコブラを特殊召喚‼︎」

 

 

〈エレキングコブラ〉☆4 雷族 光属性

ATK1000

 

 

「むぅ、また出てきた」

 

「追撃です‼︎エレキングコブラでダイレクトアタック‼︎エレキファング‼︎」

 

 

闇 LP7000→6000

 

 

「再びダイレクトアタックが成功したのでエレキングコブラの効果発動‼︎僕はデッキからエレキンメダイを手札に加えます。そして超雷龍-サンダードラゴンでダイレクトアタック‼︎アンガーライトニング‼︎」

 

「っ………」

 

 

闇 LP6000→3600

 

 

超雷龍-サンダードラゴンが雷のブレスを放つと、闇は半歩後ろに下がり、雷のブレスに左手が呑まれると少しだけ表情を顰めた。

 

「メインフェイズ2‼︎手札の雷族モンスター1体と、同名モンスター以外の自分フィールドの雷族の融合モンスター1体を除外し、このカードはEXデッキから特殊召喚できる‼︎僕は手札のエレキンメダイとフィールドの融合モンスター、超雷龍-サンダードラゴンを除外します‼︎」

 

「まだ進化してくるんだね………」

 

超雷龍-サンダードラゴンの側に身体から電気を放つ金目鯛のモンスターが現れ、その2体を包み込むように雷雲から再び巨大な雷が落ちる。

 

雷が落ちたことで出来た光の柱の中で超雷龍-サンダードラゴンとエレキンメダイの姿は混ざり合い、超雷龍-サンダードラゴンの時よりも更に肥大化していく。

 

そして光の柱が消し飛ぶと、そこには雷を纏った緑の身体を持つ三つ首の龍が降臨した。

 

「雷の力を束ね、進化に深化を重ねて雷神へと昇華せよ‼︎雷神龍-サンダードラゴン‼︎」

 

 

〈雷神龍-サンダードラゴン〉☆10 雷族 光属性

ATK3200

 

 

「雷神龍-サンダードラゴン………サンダードラゴンの最終進化系、か………エレキンメダイと超雷龍-サンダードラゴンが除外されたことで混沌空間にカオスカウンターが2つ置かれるよ」

 

 

混沌空間

カオスカウンター1→3

 

 

「僕はこれでターンエンドです」

 

 

終夜 LP8000 手札1

 

 ーーーーー ー

 ー○○ーー

  ○ ー

 ーーーーー

 ー▲ーーー ▽

 

闇 LP3600 手札2

 

 

いきなり闇のライフが半分以上削られたことで観戦していたデュエルアカデミア生達から騒めきが生まれる。

 

このままいけば終夜が勝利するのではないか、と。

 

しかし、闇とデュエルをしたことがある遊花と桜、そしてプロ決闘者達は分かっていた。

 

闇はこの程度では終わらないということを。

 

それを裏付けるように、闇は真っ直ぐに終夜を見て口を開く。

 

「………名前」

 

「えっ?」

 

「もう1度、名前教えて?」

 

「………僕のですか?」

 

「ん。私、名前覚えるの苦手だから。でも、あなたは強いから、覚えておきたい。だから、教えて?」

 

「………天雷 終夜です」

 

「天雷 終夜………ん、覚えた。終夜、あなたは強い。現時点では、遊花や桜よりも強い」

 

「ど、どうも………」

 

そんな闇の突然の言葉に終夜は困惑した表情を浮かべる。

 

そんな終夜に、闇は無表情だが真っ直ぐで、確かな自信が込められた目を向ける。

 

「だから………ちょっとだけ、本気だすね」

 

「えっ⁉︎」

 

「私のターン、ドロー。魔法カード、闇の誘惑。自分はデッキから2枚ドローし、その後手札の闇属性モンスター1体を除外する。そして手札に闇属性モンスターが無い場合、手札を全て墓地へ送る。私は手札からヴェルズケルキオンを除外する」

 

「ヴェルズ?聞いたことがないモンスターですね」

 

「モンスターのヴェルズケルキオンが除外されたことで、混沌空間にカオスカウンターが1つ置かれる」

 

 

混沌空間

カオスカウンター3→4

 

 

「さらに墓地から2体の闇属性モンスター、召喚僧サモンプリーストとキングレムリンを除外して魔法カード、忍び寄る闇。デッキから闇属性・レベル4モンスター1体を手札に加える。私はデッキからヴェルズカストルを手札に加える」

 

「っ、またヴェルズ………」

 

「終末の騎士とキングレムリンが除外されたことで混沌空間にさらにカオスカウンターが2つ置かれる」

 

 

混沌空間

カオスカウンター4→6

 

 

「私はヴェルズカストルを召喚」

 

 

〈ヴェルズカストル〉☆4 戦士族 闇属性

ATK1750

 

 

現れたのは闇を纏った白い鎧をつけた戦士。

 

現れたカストルを見て、エレキングコブラはさらに激しく威嚇をはじめる。

 

「ど、どうしたの?エレキングコブラ?」

 

困惑する終夜を他所に、闇は淡々とデュエルを続ける。

 

「ヴェルズカストルの召喚時、手札にあるカゲトカゲの効果発動。自分がレベル4モンスターの召喚に成功した時、このカードを手札から特殊召喚できる。それにチェーンしてリバースカードオープン。罠発動。エンペラーオーダー。エンペラーオーダーの効果、モンスターが召喚に成功した時に発動するモンスターの効果が発動した時、その発動を無効にし1枚ドローする。私はカゲトカゲの特殊召喚を無効にして1枚ドロー。そしてヴェルズカストルには召喚に成功したターン、自分は通常召喚に加えて1度だけヴェルズと名のついたモンスター1体を召喚できる効果がある」

 

「っ、召喚権を増やすモンスター⁉︎ということは………」

 

「私はヴェルズヘリオロープを召喚」

 

 

〈ヴェルズヘリオロープ〉☆4 岩石族 闇属性

ATK1950

 

 

フィールドに現れたのは禍々しい闇を纏う岩石の戦士。

 

「ヴェルズヘリオロープの召喚時、手札にあるカゲトカゲの効果発動。自分がレベル4モンスターの召喚に成功した時、このカードを手札から特殊召喚できる。それにチェーンしてエンペラーオーダーの効果、カゲトカゲの発動を無効にし1枚ドローする」

 

そして闇は2体のモンスターに手をかざす。

 

「私は2体のレベル4ヴェルズモンスター、ヴェルズカストルとヴェルズヘリオロープでオーバーレイ。2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚」

 

カストルとヘリオトロープが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けると空から舞い降りるのは青い翼を黒い闇に侵食されている漆黒の竜。

 

「希望を奪い去る邪竜、ランク4、ヴェルズバハムート」

 

 

〈ヴェルズバハムート〉★4 ドラゴン族 闇属性

ATK2350

 

 

「っ、またヴェルズ………しかも、エクシーズモンスター」

 

「ヴェルズバハムートは1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使い、相手フィールド上の表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動。手札からヴェルズと名のついたモンスター1体を捨てることでそのモンスター1体のコントロールを、永続的に得ることができる」

 

「っ⁉︎その効果は使わせません‼︎手札から雷電龍-サンダードラゴンを捨てて効果発動‼︎デッキから同名モンスター1体を手札に加えます‼︎この効果は相手ターンにも使用することが出来ます‼︎そして雷族モンスターの効果が手札で発動した時、雷神龍-サンダードラゴンの効果発動‼︎ライトニングインディグネイション‼︎フィールドのカード1枚を選んで破壊する‼︎僕はヴェルズバハムートを破壊します‼︎」

 

雷神龍-サンダードラゴンの身体から雷が溢れ出し、バハムートに向けて放たれてバハムートが闇に溶けて霧散する。

 

「これで………」

 

「うん、そうしてくれると思ってた。速攻魔法、エクシーズダブルバック」

 

「えっ⁉︎」

 

「自分フィールド上のエクシーズモンスターが破壊されたターン、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に発動できる。自分の墓地から、そのターンに破壊されたエクシーズモンスター1体と、そのモンスターの攻撃力以下のモンスター1体を選択して特殊召喚する。ただし、この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。私は墓地からヴェルズバハムートと終末の騎士を特殊召喚」

 

 

〈ヴェルズバハムート〉★4 ドラゴン族 闇属性

ATK2350

 

 

〈終末の騎士〉☆4 戦士族 闇属性

ATK1400

 

 

霧散していた闇が再び集まっていき、バハムートが姿を見せる。

 

さらにバハムートが咆哮を上げると、闇の中から終末の騎士も姿を現した。

 

「これでもう雷神龍-サンダードラゴンによる妨害はない。終末の騎士の効果、私はデッキから亡龍の戦慄ーデストルドーを墓地に送る。そしてフィールド魔法、混沌空間の効果発動、1ターンに1度、自分フィールドのカオスカウンターを4つ以上取り除き、取り除いた数と同じレベルを持つ、除外されている自分または相手のモンスター1体を対象としてそのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。私はカオスカウンターを4つ取り除き、除外からヴェルズケルキオンを特殊召喚」

 

 

混沌空間

カオスカウンター6→2

 

 

〈ヴェルズケルキオン〉☆4 魔法使い族 闇属性

ATK1600

 

 

現れたのは闇を纏い両手に杖を持った魔術師のようなモンスター。

 

「ヴェルズケルキオンの効果、自分の墓地のヴェルズモンスター1体を除外し、自分の墓地のヴェルズモンスター1体を対象としてそのモンスターを手札に加える。私は墓地のヴェルズカストルを除外してヴェルズヘリオロープを手札に加える。モンスターが除外されたことで混沌空間にカオスカウンターが置かれる」

 

 

混沌空間

カオスカウンター2→3

 

 

「さらにヴェルズケルキオンには墓地からモンスターを回収する効果を発動したターンのメインフェイズにヴェルズモンスターを1体召喚できる」

 

「えっ⁉︎また召喚権が増えるんですか⁉︎」

 

「私はヴェルズヘリオロープを召喚」

 

 

〈ヴェルズヘリオロープ〉☆4 岩石族 闇属性

ATK1950

 

 

再び現れる禍々しい闇を纏う岩石の戦士。

 

「ヴェルズヘリオロープの召喚時、手札にあるカゲトカゲの効果発動。自分がレベル4モンスターの召喚に成功した時、このカードを手札から特殊召喚できる。それにチェーンしてエンペラーオーダーの効果、カゲトカゲの発動を無効にし1枚ドローする。魔法カード、闇の誘惑。2枚ドローしてカゲトカゲを除外する。モンスターが除外されたことで混沌空間にカオスカウンターが置かれる」

 

「っ、手札が減らない………」

 

 

混沌空間

カオスカウンター3→4

 

 

「さて、準備も終わったし、ここからが本番。顕現せよ………邪念渦巻くサーキット」

 

「っ、リンク召喚………」

 

闇が正面に手をかざすと大きなサーキットが現れる。

 

「召喚条件はモンスター2体。私はヴェルズバハムートと終末の騎士をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン。リンク召喚。リンク2、魔界の警邏課デスポリス」

 

 

〈魔界の警邏課デスポリス〉LINK 2 悪魔族 闇属性

ATK1000 ↙︎↘︎

 

 

現れたのは警察官の格好をした悪魔の少女。

 

「魔界の警邏課デスポリスはカード名が異なる闇属性モンスター2体を素材としてリンク召喚した時、1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体をリリースし、フィールドの表側表示のカード1枚を対象として戦闘・効果で破壊される場合、代わりに1つ取り除くことができる警邏カウンターを1つ置くことが出来る効果を得る。私は墓地に存在するチューナーモンスター、ゾンビキャリアの効果を発動。手札を1枚デッキの上に置くことでこのカードを墓地から特殊召喚する」

 

「っ⁉︎チューナーモンスターを特殊召喚⁉︎」

 

「ただし、この効果で特殊召喚したこのカードはフィールドから離れた場合に除外される」

 

 

〈ゾンビキャリア〉☆2 アンデット族 闇属性

DEF200

 

 

「チューナーモンスター………まさか今度は‼︎」

 

フィールドに現れた小さなゾンビを見て、終夜は驚いて目を見開く。

 

そんな終夜に構わず、闇は少しだけ嬉しそうに正面に手をかざす。

 

「さあ、久しぶりの出番だよ。私は、レベル4、ヴェルズヘリオロープに、レベル2、チューナーモンスター、ゾンビキャリアをチューニング」

 

ゾンビキャリアが光の輪になり、ヘリオロープが小さな星に変わり、光の道になる。

 

光の道が輝くと、その中から現れるのは氷の身体を持った長い体躯の龍。

 

「闇に導かれた氷槍は、世界の全てを凍て付かせる。シンクロ召喚。希望を凍り付かせる氷竜。氷結界の龍ブリューナク」

 

 

〈氷結界の龍ブリューナク〉☆6 海竜族 水属性

ATK2300

 

 

「氷結界の龍………だけど、どこかヴェルズバハムートに似てるような………」

 

「………ゾンビキャリアが除外されたことで混沌空間にカオスカウンターが置かれる」

 

 

混沌空間

カオスカウンター4→5

 

 

「氷結界の龍ブリューナクの効果発動、フリージングワールド。同名カードは1ターンに1度、手札を任意の枚数墓地へ捨て、捨てた数だけ相手フィールドのカードを対象としてそのカードを持ち主の手札に戻す」

 

「手札に戻す………っ、しまった‼︎」

 

「雷神龍-サンダードラゴンは破壊への耐性はあるけど、それ以外の効果には無力。私は手札を1枚捨てて雷神龍-サンダードラゴンを手札に戻す」

 

ブリューナクが翼を振るうと、猛烈な吹雪が吹き荒れ、雷神龍-サンダードラゴンの身体が凍り付いていき、氷像に変わる。

 

「雷神龍-サンダードラゴンが………」

 

「まだまだ行く。墓地に存在するチューナーモンスター、亡龍の戦慄ーデストルドーの効果発動。同名カードは1ターンに1度、ライフポイントを半分支払い、レベル6以下のモンスター、氷結界の龍ブリューナクを対象として、このカードを特殊召喚する。ただし、この効果で特殊召喚したこのカードは対象にしたモンスターのレベル分だけ下がり、フィールドから離れた場合はデッキの一番下に戻る」

 

 

闇 LP3600→1800

 

 

〈 亡龍の戦慄ーデストルドー〉☆7→1 ドラゴン族 闇属性

DEF3000

 

 

墓地から現れたのは赤黒くところどころ骨が見えているドラゴン。

 

「チューナーモンスターということはもしかしてまた………‼︎」

 

「私は、水属性レベル6、氷結界の龍ブリューナクに、レベル1となったチューナーモンスター、亡龍の戦慄ーデストルドーをチューニング」

 

デストルドが光の輪になり、ブリューナクが小さな星に変わり、光の道になる。

 

光の道が輝くと、その中から現れるのは氷の翼を持った屈強な身体つきをした氷龍。

 

「闇に導かれた氷槍は、全てを凍らせ撃ち砕く。シンクロ召喚。希望を粉砕する暴龍。氷結界の龍グングニール」

 

 

〈氷結界の龍グングニール〉☆7 ドラゴン族 水属性

ATK2500

 

 

「また別の氷結界の龍………」

 

「墓地に存在するシャッフルリボーンの効果発動。自分フィールドのカード1枚を対象としそのカードを持ち主のデッキに戻してシャッフルし、その後自分はデッキから1枚ドローする。ただしこのターンのエンドフェイズに、自分の手札を1枚除外する。私はフィールドのエンペラーオーダーをデッキに戻してシャッフルし、カードを1枚ドローする………むぅ、これならグングニールを出す前に使っておけば良かった」

 

闇がドローしたカードを見て、困ったように自分の頭をポンポンとノックするように叩きながら、少し残念そうな声を漏らす。

 

「まあいい、切り替えていく。氷結界の龍グングニールの効果発動、フリージングブレイク。1ターンに1度、手札を2枚まで墓地へ捨て、捨てた数だけ相手フィールド上のカードを選択して破壊する。私は手札を1枚捨ててエレキングコブラ1体を破壊する」

 

「っ………ゴメン、エレキングコブラ。百雷のサンダードラゴンで特殊召喚されたこのカードは除外されます」

 

グングニールが咆哮を上げると、エレキングコブラの真上に巨大な氷柱がいくつも現れ、エレキングコブラに降り注いで、粉砕した。

 

「モンスターが除外されたことで混沌空間にカオスカウンターが置かれる」

 

 

混沌空間

カオスカウンター5→6

 

 

「まだ終わりじゃない。魔法カード、使者蘇生。墓地に存在するモンスター1体を特殊召喚する」

 

「ここで蘇生カード⁉︎」

 

「墓地から甦れ、ヴェルズヘリオロープ」

 

 

〈ヴェルズヘリオロープ〉☆4 岩石族 闇属性

ATK1950

 

 

三度現れる禍々しい闇を纏う岩石の戦士。

 

その表情は少し疲れていて非難の目を闇に向けていたが、闇は気にしないでデュエルを続ける。

 

「バトル。ヴェルズケルキオンでエレキングコブラを攻撃。クリスタルマジック」

 

「くっ………」

 

ケルキオンの持っている杖から闇の球体が放たれ、エレキングコブラは闇に呑み込まれて消滅する。

 

 

終夜 LP8000→7400

 

 

「続けて、魔界の警邏課デスポリスでダイレクトアタック。ポリスストライク」

 

「うっ………これくらい」

 

デスポリスが警棒を終夜を叩きつけて、終夜のライフが削られる。

 

 

終夜 LP7400→6400

 

 

「まだまだ行く。ヴェルズヘリオロープでダイレクトアタック。テンプテーションブレイク」

 

「うっ………」

 

ヘリオロープが石の剣で終夜の身体を斬り裂いていく。

 

 

終夜 LP6400→4450

 

 

「もう一声、氷結界の龍グングニールでダイレクトアタック。暴虐のブリザードクライシス」

 

「うわぁぁぁ‼︎」

 

グングニールが氷のブレスを放ち、終夜のライフは大きく削られた。

 

 

終夜 LP4450→1950

 

 

「メインフェイズ2、私は2体のレベル4ヴェルズモンスター、ヴェルズヘリオロープとヴェルズケルキオンでオーバーレイ。2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚」

 

ヘリオロープとケルキオンが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けると空から青い翼を持つグングニールに似た漆黒の龍が舞い降りた。

 

「希望を消し去る暴龍、ランク4、ヴェルズオピオン」

 

 

〈ヴェルズオピオン〉★4 ドラゴン族 闇属性

ATK2550

 

 

「また、ヴェルズエクシーズモンスター………今度はグングニールに似てる………」

 

「ヴェルズオピオンの永続効果、イビルソートカース。オーバーレイユニットを持っているこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにレベル5以上のモンスターを特殊召喚できない」

 

「えっ⁉︎」

 

「さらにヴェルズオピオンの効果発動、イビルソートインベーション。オーバーレイユニットを1つ使い、1ターンに1度、デッキから『侵略の』魔法・罠カード1枚を手札に加える。私はデッキから侵略の汎発感染を手札に加える。侵略の汎発感染は自分フィールドの全てのヴェルズモンスターに、ターン終了時までこのカード以外の魔法・罠カードの効果を受けなくする効果がある」

 

「っ、そんな………」

 

終夜の現在の手札はもう効果を発動することが出来ない雷電龍-サンダードラゴンのみで、ドローするカードは魔のデッキ破壊ウイルスの効果で攻撃力1500以下のモンスターなら破壊されてしまう。

 

さらにはレベル5以上のモンスターの特殊召喚はオピオンに封じられているためサンダードラゴンの特殊召喚は行えない。

 

そのうえ魔法・罠で突破しようとしても侵略の汎発感染に阻まれてオピオンは生き残ってしまう。

 

勝利へと至る道を悉く凍らされ、動けなくさせる。

 

『氷の女王』

 

異名通り、氷のように冷たい無表情のまま相手の全てを凍らせてしまう女王の姿が、そこにはあった。

 

「私はカードを1枚伏せてターンエンド。シャッフルリボーンのデメリットは手札がないので効果はない」

 

 

終夜 LP1950 手札1

 

 ーーーーー ー

 ーーーーー

  ー ☆

 ーー○ー○

 ーー▲ーー ▽

 

闇 LP1800 手札0

 

 

「っ………僕のターン、ドロー‼………僕︎が引いたのはライトニングボルテックスです」

 

「魔法カードだから破壊はされない。だけど、その手札じゃヴェルズオピオンをどうにも出来ない。残念だけど、おしまいだね」

 

「っ………それでも………それでも、最後まで足掻きます‼︎手札を1枚捨てて魔法カード、ライトニングボルテックス‼︎相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する‼︎」

 

「ん………それでこそ決闘者。チェーンして速攻魔法、侵略の汎発感染。自分フィールドの全てのヴェルズモンスターは、ターン終了時までこのカード以外の魔法・罠カードの効果を受けなくなる」

 

オピオンの身体が闇に包まれる中、フィールドに雷が降り注ぐ。

 

雷が止むと、フィールドに残っていたのはオピオンの姿だけだった。

 

「僕は………これでターンエンドです」

 

 

終夜 LP1950 手札0

 

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闇 LP1800 手札0

 

 

「私のターン、ドロー。これでおしまい。バトル。ヴェルズオピオンでダイレクトアタック。暴虐のクリエイションクライシス」

 

オピオンが口から闇を纏った氷のブレスが終夜に向かって放たれる。

 

それを見て、終夜は悔しそうに顔を歪め、それでも目を逸らさずに氷のブレスに呑み込まれていった。

 

 

終夜 LP1950→0

 

 

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「そこまで‼︎勝者、冬城 闇‼︎」

 

「ぶい」

 

デュエルが終わり、闇が無表情のまま遊騎に右手でVサインを見せる。

 

そんな闇に遊騎が苦笑していると、終夜が闇に近づいて頭を下げる。

 

「冬城さん、ありがとうございました。やっぱり、世界ランキングに入る決闘者って凄いんですね。最後は全然歯が立ちませんでした」

 

「ん、私は強いから。だけど、終夜もいい線行ってた。これからが楽しみ」

 

「ありがとうございます。機会があれば、またデュエルをしてくれませんか?」

 

「ん、勿論。終夜も、卒業したらプロ決闘者になるの?」

 

「あはは、こんな僕が入れるチームがあればですが………」

 

そういって苦笑を浮かべる終夜に、闇は相変わらずの無表情で………だけどどこか優しい眼差しを向けて口を開いた。

 

「あなたならきっと大丈夫。プロとしてデュエルできる日を楽しみにしてる。私は、いつまでもあなた達の道の先で待ってるよ」

 

 

 

 





次回予告

準決勝を目前に決闘者達は一時の休息に入る。
そんな中遊花は、遊騎が闇と共に姿を消していることに気がつく。
2人がいない店内で、遊花は島から幼き日の遊騎と闇の出会いについて語られる。
一方、闇を追って『Natural』を出た遊騎は、闇からヴェルズとの出会いについて語られていた。

次回 遊戯王Trumpfkarte
『闇を導く勇気』


次回はデュエルパート無しの会話回、というより闇回です。
遊騎と闇の出会い、そして闇とヴェルズとの出会いについて触れていきたいと思います。
2人はどのようにして出会い、友人になったのか、次回をお楽しみに。
そして今回のデュエルは闇の勝利に終わりました。
まあ、世界ランキングに入るようなプロが学生に負けること自体余程のことがない限り起こり得ませんよね。
終夜のデッキ自体、闇のデッキとの相性がかなり悪いです。
今回は出ませんでしたがサンダーバードがいたら雷神龍の効果がチェーンする前にチェーンして除外できるので、雷神龍が封じられますし、そもそもオピオンで出させて貰えない。
エレキでは打点が足りずウィルスに死滅させられるし、わりとどうしようもないです。
そしてさらっと出てきた闇のシンクロ召喚と氷結界の龍。
最初の方の話でも出てきましたが、闇は元々氷結界を使っていましたが、現在はほとんどの氷結界のカードが使えなくなっています。
氷結界の龍が使用できるのは………ヴェルズを見れば分かることですかね?
今回登場しなかった最後の龍もいずれは出てくることでしょう。

それでは今回はここまで。
次回も早めに投稿できればいいな。
ではでは〜
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