遊戯王Trumpfkarte   作:ブレイドJ

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仕事が………仕事が忙しいよ………遅くなってしまい本当に申し訳ありません。
いよいよ1章もラストスパート‼︎
主人公VS主人公再び、遊花VS遊騎、前編です。
今回は遊花視点でお送りします。






第49話 弟子VS師・変わるものと変わらないもの

 

 

「………俺の勝ちだな」

 

「ん、私の負け。やっぱり、負けるのはちょっと悔しい」

 

「………俺の勝ちだな」

 

「ん、私の負け。やっぱり、負けるのはちょっと悔しい」

 

「ちょっとなのか?」

 

「ん、ちょっとだけ。だって、そんなことよりも嬉しいことがあったから。遊騎と、全力のデュエルができたから。だから、悔しいなんて気持ちより、嬉しい気持ちの方が大きい」

 

「うおっ⁉︎」

 

そういって、闇先パイが満面の笑みを浮かべながら勢いよく師匠に抱きついて、師匠の身体に顔を埋める。

 

その光景を見て騒然としている店内で、私は苦笑いを浮かべ、師匠に甘えている闇先パイをちょっとだけ羨ましく思いながらも真剣な表情で師匠を見つめる。

 

「遂にここまで来たわね。結局、遊花の言った通り、遊花の相手は結束か。自分の師匠が相手だけど、やれるわよね、遊花」

 

「うん、勿論だよ」

 

少し心配そうに私に声をかけてくる桜ちゃんに、私は笑顔を浮かべながらしっかりとした声で答える。

 

………そう、遂にここまで来た。

 

師匠が私のために開いてくれた大会の決勝戦で、私と師匠のデュエルが始まる。

 

正直、私なんかが決勝戦までこれるなんて思ってもいなかった。

 

大会で対戦した決闘者の人達は全員プロ決闘者の人達で、どのデュエルも、一手でも間違えてしまえばその時点で負けていたようなデュエルばかりで………だけど………それでも………

 

「私は、ここまできたんだもん」

 

例え、薄氷の勝利だったとしても、今、この瞬間に決勝戦まで勝ち上がってきたのは他の誰でもなく、私で。

 

そんな私の成長を、私が1番見てほしい人に直接ぶつかって見てもらえる。

 

ならば、臆する必要も、遠慮をする必要もない。

 

私の憧れの人に、今の私の全力をぶつけることができるんだから。

 

「ふふっ、遊花ちゃん、いい表情してるね。そんな遊花ちゃんに美傘さんからプレゼントだよ」

 

「美傘さん、このカードは………?」

 

先程まで一緒に師匠達のデュエルを見ていた美傘さんが柔らかい笑顔を浮かべながら私に2枚のカードを手渡す。

 

首を傾げる私に美傘さんはウィンクをしながら口を開く。

 

「勿論、約束してた遊花ちゃんにも使えるペンデュラムカードだよ」

 

「これが⁉︎というより、もう見つけてくれたんですか⁉︎」

 

「にひひ、そう驚いてくれると頑張った甲斐があるよ。準決勝には間に合わなかったし、遊花ちゃん、遊騎さんと闇さんの試合に集中してたからギリギリになっちゃったけど、使ってくれたら嬉しいな」

 

「はい‼︎勿論です‼︎ありがとうございます、美傘さん‼︎」

 

「にょわ⁉︎ゆ、遊花ちゃん⁉︎な、なんか恥ずかしいからいきなり抱き着くのは止めて欲しいんだけど⁉︎」

 

「あ………ご、ごめんなさい‼︎」

 

嬉しくなって、思わず美傘さんに抱き着くと、美傘さんは顔を真っ赤にして声をあげたので、慌てて美傘さんから離れる。

 

私が離れたのを見て、美傘さんは胸を押さえながら照れたように笑う。

 

「うぅ〜遊花ちゃんは感情表現がストレートだからこっちが驚いちゃうよ。まあ、それだけ喜んでくれたことだし、良しとしとくかな?」

 

「ご、ごめんなさい‼︎」

 

「にひひ、いいよいいよ。遊騎さんとのデュエル、楽しんできてね」

 

「‼︎はい‼︎」

 

美傘さんに貰ったカードをそのままデッキに加え、師匠が待っている場所に向かう。

 

そんな私入れ替わるように闇先パイがこちらに向かってやってくる。

 

闇先パイはチラッとこちらを見ると、柔らかい笑顔を浮かべる。

 

その笑顔は、私に大丈夫だと言ってくれているようで、私も笑顔で頷いて、闇先パイとすれ違う。

 

そして、そんな私を、柔らかい笑みを浮かべて待ってくれている1人の男性。

 

その笑顔は、私が初めて出会った時に見たものと同じで、私も思わず嬉しくなって笑顔を浮かべて、声をかける。

 

「師匠」

 

遊騎さん。

 

私に閉ざされていた世界から踏み出すきっかけをくれた、私の………大切な師匠。

 

「それじゃあ、決勝戦を始めよう。デュエルアカデミア所属 栗原 遊花VS無所属、結束 遊騎………師弟対決と行くか」

 

「はい‼︎」

 

師匠の言葉に私は満面の笑みで答える。

 

このデュエルは、とても大切なデュエル。

 

私が師匠と出会って、あの頃と比べてどれだけ前に進めたか、そして………師匠がどれだけ私にとって大切な師匠なのかを分かって貰うための、とても大切なデュエル。

 

だから………このデュエルは、私がこの1ヶ月で身につけてきたものを全てを込める‼︎

 

「すー………はー………」

 

私は深く深呼吸をすると、デュエルディスクを起動する。

 

そんな私を見て、師匠は楽しそうに笑うと、同じようにデュエルディスクを起動して構えた。

 

「それじゃあ、これより大会名『Bescheiden』の決勝戦を執り行う‼︎デュエルアカデミア所属 栗原 遊花VS無所属、結束 遊騎‼︎デュエル開始だ‼︎全力でかかってこい、遊花‼︎」

 

「はい‼︎」

 

『決闘‼︎』

 

 

遊花 LP8000

 

遊騎 LP8000

 

 

ーーーーーーー

 

 

「先攻は私です‼︎私はクリバンデッドを召喚します‼︎」

 

 

〈クリバンデッド〉☆3 悪魔族 闇属性

ATK1000

 

 

私の前に現れたのは盗賊のような姿をした黒い毛玉のモンスター。

 

クリバンデッドは凄く嬉しそうにぴょんぴょんと跳ねながら手を振っている。

 

うん………あなたも、師匠とのデュエルだから張り切ってるんだよね。

 

先攻だから攻撃はさせてあげられないけど、今回もよろしくね。

 

「私はカードを2枚伏せて、エンドフェイズにクリバンデッドの効果発動‼︎このカードをリリースしてデッキの上から5枚めくり、その中から魔法・罠カード1枚を手札に加えて残りを墓地におきます‼︎」

 

ぴょんぴょん跳ねていたクリバンデッドの姿が消える。

 

その代わりに私はデッキの上から5枚のカードをめくって中から1枚のカードを手札に加えた。

 

「私は増殖の魔法カードを手札に加えてターンエンドです‼︎」

 

 

遊花 LP8000 手札3

 

ーー▲▲ー ー

ーーーーー

ー ー

ーーーーー

ーーーーー ー

 

遊騎 LP8000 手札5

 

 

「俺のターン、ドロー‼︎………ふっ、面白い。俺はH・C( ヒロイックチャレンジャー)サウザンドブレードを召喚‼︎」

 

 

〈H・C サウザンドブレード〉☆4 戦士族 地属性

ATK1300

 

 

師匠の前に現れたのは頭巾を被り、背中に何本もの刀を背負った戦士のモンスター。

 

確かあのモンスターは………

 

「H・C サウザンドブレードの効果発動‼︎1ターンに1度手札にあるヒロイックカードを捨ててデッキからヒロイックモンスターを特殊召喚する‼︎俺は手札にあるH・C( ヒロイックチャレンジャー)ダブルランスを捨てて、来い、H・C( ヒロイックチャレンジャー)強襲のハルベルト‼︎」

 

 

〈H・C 強襲のハルベルト〉☆4 戦士族 地属性

ATK1800

 

 

次に師匠の前に現れたのはハルバードを持った紫の鎧を纏った戦士。

 

ハルベルトは戦闘ダメージを与えるとヒロイックカードをサーチする効果も持ってるんだよね。

 

「この効果を使ったH・C サウザンドブレードは守備表示になる」

 

 

H・C サウザンドブレード

ATK1300→DEF1100

 

 

「バトル‼︎H・C 強襲のハルベルトでダイレクトアタック‼︎ライトニングハルバード‼︎」

 

ハルベルドが雷を纏ったハルバードで私を貫こうと向かってくる。

 

それを見て、私は思わず笑顔を浮かべながら1枚の手札を掲げる。

 

「攻撃宣言時、手札から虹クリボーの効果発動‼︎このカードをそのモンスターに装備し、そのモンスターは攻撃することが出来ません‼︎レインボーガード‼︎」

 

「ふっ………そんな気はしていたさ」

 

私の手札から虹色の角を持つ球体が現れてハルベルドの動きを止め、それを見て師匠が面白そうに笑う。

 

「なら、メインフェイズ2‼︎斬り開け‼︎運命に抗うサーキット‼︎」

 

「リンク召喚………あのモンスターですね」

 

師匠がそういって手を前に突き出すと、師匠の前に巨大なサーキットが現れる。

 

戦士族が2体ということは、師匠のデッキで出てくるのはあのリンクモンスターしかいない。

 

「召喚条件は戦士族モンスター2体‼︎俺はH・C 強襲のハルベルトとH・C サウザンドブレードの2体をリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎追想に生きる王女‼︎リンク2‼︎聖騎士の追想 イゾルデ‼︎」

 

 

〈聖騎士の追想 イゾルデ〉LINK 2 戦士族 光属性

ATK1600 ↙︎ ↘︎

 

 

ハルベルトとサウザンドブレードの2体がサーキットの中に消えると代わりに現れたのは金髪と白髪の2人の女性。

 

「聖騎士の追想 イゾルデの効果発動‼︎リンクレカレクション‼︎リンク召喚に成功した時、デッキから戦士族モンスター1体を手札に加える。ただし、このターン、自分はこの効果で手札に加えたモンスター及びその同名モンスターを通常召喚・特殊召喚できず、そのモンスター効果も発動できない。俺はデッキからキングスナイトを手札に加える‼︎」

 

「キングスナイト………」

 

「これだけじゃ終わらない‼︎聖騎士の追想 イゾルデの更なる効果発動‼︎メモリーズギフト‼︎デッキから装備魔法カードを任意の数だけ墓地へ送り、墓地へ送ったカードの数と同じレベルの戦士族モンスター1体をデッキから特殊召喚する‼︎俺はデッキから妖刀竹光、神剣-フェニックスブレード、折れ竹光、閃光の双剣-トライスを墓地に送り、デッキからクィーンズナイトを守備表示で特殊召喚‼︎」

 

 

〈クィーンズナイト〉☆4 戦士族 光属性

DEF1600

 

 

師匠の前に現れたのは、師匠の代名詞である絵札の三銃士の内の1人。

 

赤い鎧を身に纏った女性の騎士、クィーンズナイト。

 

おまけに先程のサーチ効果で師匠の手札にはキングスナイトも加わっている。

 

次のターンにイゾルデとクィーンズナイトを倒せなければ絵札の三銃士はフィールドに集う。

 

「更に墓地に送られた妖刀竹光の効果発動。デッキから妖刀竹光以外の竹光カードを手札に加える。俺はデッキから黄金色の竹光を手札に加える。カードを2枚セットしてターンエンドだ」

 

 

遊花 LP8000 手札2

 

ーー▲▲ー ー

ーーーーー

ー ☆

ーーー□ー

ーー▲▲ー ー

 

遊騎 LP8000 手札4

 

 

「私のターン、ドロー‼︎」

 

ドローカードを確認し、私は笑顔を浮かべたままそのカードを使用する。

 

「私は手札からジャンクリボーを捨てて魔法カード、ワンフォーワンを発動‼︎デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する‼︎お願い、ミスティックパイパー‼︎」

 

 

〈ミスティックパイパー〉☆1 魔法使い族 光属性

DEF0

 

 

現れたのはフルートのようなものを弾いている男の人。

 

現れたミスティックパイパーは楽しそうにフルートのようなもの演奏すると、私を見てサムズアップをする。

 

そんなミスティックパイパーに私も笑顔を浮かべてサムズアップを返す。

 

「………ぷっ、ははははは‼︎」

 

「ふふっ、あはは‼︎」

 

そんな光景に耐えられなくなったのか、師匠が楽しそうに笑い声をあげる。

 

不思議そうな表情を浮かべる観戦者達を他所に、私も楽しそうに笑う師匠につられ、思わず笑ってしまう。

 

ひとしきり笑った後、師匠が柔らかな表情で私に声をかける。

 

「まさかこんなことになるなんてな………あの時と同じだな」

 

「………はい、あの時と同じです」

 

師匠の言葉に、私は懐かしむように目を閉じる。

 

そう、ここまでの展開は、私と師匠が初めてデュエルをした時と同じ展開だ。

 

攻撃したモンスターも、使用したカードも、伏せカードや手札の枚数すら、あの日、夕暮れ時の公園で師匠とデュエルをした時と全く同じ。

 

他の人には分からない。

 

私と師匠だけが共有できる、大切な思い出。

 

「………これ、聞いておきたかったんだけどな」

 

「………はい」

 

「遊花は………俺の弟子になって、変わることができたか?」

 

それは、師匠と初めてデュエルした時に、私が口にした願い。

 

デュエルをするのが怖くて、身体が震えて逃げ出したかったけど、師匠のような決闘者になりたくて、勇気を出してデュエルディスクを起動した、あの日の私の願い。

 

それを口にする師匠の顔はどこか自信がなさそうで………だからこそ、私ははっきりと師匠に伝える。

 

「勿論です‼︎閉ざされていた世界でただ日々を過ごすことしかできなかった私が変われたのは、新しい一歩を踏み出すきっかけをくれたのは、間違いなく師匠なんです」

 

あの日、師匠に出会えなければ、私は永遠に同じような日々を繰り返すことしかできなかっただろう。

 

何をするでもなく、中途半端なままに日々を過ごして、前に進むことも、戻ることもせず、生きているのか、死んでいるのかすら分からない、ただそこに存在するだけの、抜け殻のような日々を繰り返すだけの存在になっていた。

 

そんな私に前に進む勇気をくれたのは、間違いなく師匠なんだ。

 

「だから、私はこのデュエルで証明します。私は師匠と出会えてよかったって………師匠に出会えたから、今の私はここにいるんだってことを」

 

「遊花………」

 

驚いた表情を浮かべる師匠を見て、私は笑顔を浮かべながら改めてフィールドにいるミスティックパイパーに目を向ける。

 

そんな私を見て、ミスティックパイパーは分かっているというようにサムズアップをしながらしっかりと頷いた。

 

うん………お願い、私の思いを届けるために、私に希望を繋いで‼︎

 

「ミスティックパイパーの効果発動‼︎このカードをリリースして自分のデッキからカードを1枚ドローし、この効果でドローしたカードをお互いに確認してレベル1モンスターだった場合、自分はカードをもう1枚ドローします‼︎」

 

私は勢いよくカードをドローし、そのカードを見えるように掲げた。

 

「私が引いたのはクリボー‼︎レベル1モンスターなのでもう1枚ドローです‼︎」

 

「‼︎ここで前とは違うカードを引いてくるか。しかも、クリボーってことは………」

 

「私はクリボーを召喚‼︎」

 

 

〈クリボー〉☆1 悪魔族 闇属性

ATK300

 

 

私の前に現れるのは茶色の毛玉のようなモンスター。

 

「速攻魔法‼︎増殖‼︎自分フィールド上に表側表示で存在するクリボー1体をリリースして自分フィールド上にクリボートークンを可能な限り守備表示で特殊召喚します‼︎」

 

「まあ、そうなるよな」

 

 

〈クリボートークン〉☆1 悪魔族 闇属性

DEF200

 

 

私のフィールドにいたクリボーが5体に増える。

 

そしてここからが本番だ。

 

「導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

私の前に大きなサーキットが現れる。

 

さぁ、行くよ‼︎

 

「召喚条件はレベル1モンスター1体。私はクリボートークンをリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン。リンク召喚‼︎希望の守り手‼︎リンク1‼︎リンクリボー‼︎」

 

 

〈リンクリボー〉LINK1 サイバース族 闇属性

ATK300 ↓

 

 

私の前に元気一杯に飛び出してくるのは青い球体のモンスター。

 

うん、今回もお願いね、リンクリボー。

 

「さらに導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

「遊花お得意の増殖からの連続リンク召喚か」

 

「召喚条件はモンスター2体。私はクリボートークン2体でリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン。リンク召喚‼︎リンク2‼︎プロキシードラゴン‼︎」

 

 

〈プロキシードラゴン〉LINK 2 サイバース族 光属性

ATK1400 ←→

 

 

次に現れたのは白い身体をした機械の竜。

 

まだまだ、終わらない‼︎

 

「どんどん行きます‼︎導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎召喚条件は通常モンスター1体‼︎私はクリボートークンをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク1‼︎リンクスパイダー‼︎」

 

 

〈リンクスパイダー〉LINK1 サイバース族 地属性

ATK1000 ↓

 

 

私の前に機械の蜘蛛が現れる。

 

「そして導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

「4回目のリンク召喚………大型がくるな」

 

このターン4度目のサーキット。

 

「召喚条件は効果モンスター3体以上‼︎私はリンクスパイダー、リンクリボー、プロキシードラゴンを 2体分として扱ってリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

今回は待たせなかったよ。

 

師匠に今の私を見てもらうために、あなたの力を貸して‼︎

 

「閉ざされた運命を撃ち抜く信念の弾丸‼︎リンク4‼︎ヴァレルロードドラゴン‼︎」

 

私の呼び声に応えるように龍の咆哮がフィールドに轟いた。

 

 

〈ヴァレルロードドラゴン〉LINK4 ドラゴン族 闇属性

ATK3000 ↙︎←→↘︎

 

 

「ヴァレルロードドラゴンか………厄介なモンスターが出てきたな」

 

「これだけじゃ終わりません‼︎ここまでは師匠と出会った頃の私の力。ここからは、師匠に出会ってからの私の新しい力も見せていきます‼︎魔法カード、儀式の下準備‼︎デッキから儀式魔法カード1枚を選び、さらにその儀式魔法カードにカード名が記された儀式モンスター1体を自分のデッキ・墓地から選んで、そのカード2枚を手札に加えます‼︎私が加えるのはイリュージョンの儀式とサクリファイス‼︎」

 

「サクリファイス………ってことは次は………」

 

「私は儀式魔法、イリュージョンの儀式を発動‼︎自分の手札・フィールドから、レベルの合計が1以上になるようにモンスターをリリースし、手札からサクリファイスを儀式召喚します‼︎私は墓地のクリボールの効果で儀式召喚を行う場合、必要なレベル分のモンスターの内の1体として、墓地のこのカードを除外できる‼︎」

 

「‼︎クリバンデッドの時に落ちていたか‼︎」

 

私の前に現れるのは金色の目の形をした壺が現れ、その中にクリボールが吸い込まれていく。

 

しばらくすると壺が割れ、中から妖しい邪眼を持つモンスターが現れた。

 

「儀式召喚‼︎相手を捕える妖しい邪眼‼︎サクリファイス‼︎」

 

 

〈サクリファイス〉☆1 魔法使い族 闇属性

ATK0

 

 

「儀式召喚………闇から学んだ召喚方法の1つか」

 

「サクリファイスの効果発動‼︎アブソープション‼︎1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象にそのモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備し、このカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターの数値分アップし、このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに装備したそのモンスターを破壊できます‼︎対象は、クィーンズナイト‼︎吸い込んじゃって、サクリファイス‼︎」

 

「っ、クィーンズナイト‼︎」

 

サクリファイスのお腹にある穴が開き、クィーンズナイトが吸い込まれる。

 

しばらくすると背中についている羽のような部分からクィーンズナイトの鎧が浮き上がった。

 

 

サクリファイス

ATK0→1500

 

 

「サクリファイスはこのカードの効果でモンスターを装備したこのカードの戦闘で自分が戦闘ダメージを受けた時は、相手も同じ数値分の効果ダメージを受けるようになります。さらに墓地に存在するリンクリボーの効果発動‼︎スケープリンク‼︎このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドのレベル1モンスター1体をリリースしてこのカードを墓地から特殊召喚します‼︎私はクリボートークンをリリース‼︎戻っておいで、リンクリボー‼︎」

 

 

〈リンクリボー〉LINK1 サイバース族 闇属性

ATK300 ↓

 

 

クリボートークンの姿が消え、代わりにリンクリボーが跳ねるように私の前に現れる。

 

「バトル‼︎ヴァレルロードドラゴンで聖騎士の追想 イゾルデを攻撃‼︎銃声のイジェクトフレア‼︎」

 

ヴァレルロードがイゾルデに向かって粒子砲を放つ。

 

「この瞬間、ヴァレルロードドラゴンの効果発動‼︎エロージョンエイミング‼︎このカードが相手モンスターに攻撃するダメージステップ開始時に、その相手モンスターをこのカードのリンク先に置いてコントロールを得て、そのモンスターは次のターンのエンドフェイズに墓地へ送られます‼︎」

 

「くっ、イゾルデを奪われたか………」

 

私が効果を宣言すると、ヴァレルロードの粒子砲が威力を増し、イゾルデを包み込みこちらのバトルゾーンに移動させた。

 

「これで師匠のバトルゾーンはがら空きです‼︎まずはリンクリボーでダイレクトアタック‼︎リンクラッシュ‼︎」

 

私の声に、リンクリボーは勢いよく師匠に突撃する。

 

「っ、これぐらいなら平気だな」

 

 

遊騎 LP8000→7700

 

 

「続けて、聖騎士の追想 イゾルデでダイレクトアタック‼︎ツインアタック‼︎」

 

「くっ‼︎」

 

 

遊騎 LP7700→6100

 

 

リンクリボーに続くようにイゾルデ達が師匠に向かって跳び蹴りを放つ。

 

まだサクリファイスの攻撃が残っているけど、ここで攻撃するとダメージが入ったことで師匠の墓地からサウザンドブレードが出てきてフィールドに残ってしまう。

 

ここは攻撃しない方が賢明だよね。

 

「メインフェイズ2、私も使わせて貰います‼︎聖騎士の追想 イゾルデの効果発動‼︎メモリーズギフト‼︎デッキから装備魔法カードを任意の数だけ墓地へ送り、墓地へ送ったカードの数と同じレベルの戦士族モンスター1体をデッキから特殊召喚します‼︎」

 

「何⁉︎」

 

「私はデッキから団結の力を墓地に送ってエキストラケアトップスを特殊召喚‼︎」

 

 

〈エキストラケアトップス〉☆1 戦士族 地属性

DEF100

 

 

現れたのはダンボールで出来たトリケラトプスの着ぐるみを着たモンスター。

 

「そんなモンスターが入ってたのか………」

 

「えへへ、まだ終わりじゃありませんよ?私はレベル1、サクリファイスとエキストラケアトップスでオーバーレイ‼︎。2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」

 

「‼︎今度はエクシーズ召喚か‼︎」

 

サクリファイスとケアトップスが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けるとそこには白い馬に乗る小さな首無しの騎士が現れた。

 

「闇夜に紛れし哀しき妖精‼︎その刃で疑惑を切り裂け‼︎ランク1‼︎ゴーストリックデュラハン‼︎」

 

 

〈ゴーストリックデュラハン〉★1 悪魔族 闇属性

DEF0

 

 

「ゴーストリックデュラハン………これはなかなか面倒な布陣だな」

 

現れたデュラハンを見て、師匠は苦い表情を浮かべる。

 

師匠のデッキはモンスターの戦闘に特化している。

 

だけど、ヴァレルロードやデュラハンはフリーチェーンでモンスターの攻撃力を下げることができるし、リンクリボーもいるから戦闘面での防御に関してはこれでかなり有利になったハズ。

 

勿論、だからといって油断なんてしない。

 

私の師匠は、そんな逆境をあっさりと覆してしまう人なのだから。

 

「私はこれでターンエンドです‼︎」

 

 

遊花 LP8000 手札0

 

ーー▲▲ー ー

☆ー□ー☆

☆ ー

ーーーーー

ーー▲▲ー ー

 

遊騎 LP6100 手札4

 

 

「俺のターン、ドロー‼︎よし、まずは装備魔法、妖刀竹光を聖騎士の追想 イゾルデに装備‼︎」

 

「むっ、竹光カードを引かれちゃいましたか」

 

イゾルデの手元に禍々しい竹刀が現れる。

 

「さらにリバースカードオープン‼︎魔法カード、黄金色の竹光を発動‼︎自分フィールドに竹光と名のついた装備魔法が存在する場合に発動でき、デッキからカードを2枚ドローする‼︎おっ」

 

ドローしたカードを見て、師匠の表情が変わる。

 

………やっぱり引かれたみたい、この状況を突破するカードを。

 

「遊花が新しい力を見せてくれたんなら、俺もそれに応えないとな。俺はスケール2の魔装戦士ドラゴディウスとスケール7の魔装戦士ドラゴノックスでペンデュラムスケールをセッティング‼︎」

 

「っ、ここでペンデュラムモンスターですか」

 

師匠を挟むように光の柱が立ち上り、その光の中に2体の戦士の姿が浮かびあがり、下に2と7の数字が現れる。

 

異世界での出会いを通して師匠が学んだ師匠の新しい力。

 

今日は本当にペンデュラム召喚とは縁のある日だ。

 

「これにより俺は3から6までのモンスターを同時に召喚可能‼︎魂に宿りし剣よ‼︎煌めく勇気となりて、運命を超える力を導け‼︎ペンデュラム召喚‼︎現れろ、俺のモンスター‼︎」

 

師匠がそういうと空に巨大な穴が空き、そこからフィールドに向かって1つの光が舞い降りる。

 

「レベル4、クィーンズナイト‼︎」

 

 

〈クィーンズナイト〉☆4 戦士族 光属性

ATK1500

 

 

現れたのは先程サクリファイスで吸収したハズの赤い鎧を身に纏った女性の騎士、クィーンズナイト。

 

「っ‼︎2枚目を引いてたんですね。ということは………」

 

「ああ、遊花の想像してる通りだ。俺はキングスナイトを召喚‼︎」

 

 

〈キングスナイト〉☆4 戦士族 光属性

ATK1600

 

 

クィーンズナイトの横に並び立ったのは黄金の鎧を身に纏った騎士。

 

そしてクィーンズナイトとキングスナイトはお互いに剣を掲げて更なる騎士を呼ぶ。

 

「キングスナイトの効果発動‼︎自分フィールドにクィーンズナイトが存在し、このカードを召喚に成功した時、デッキからジャックスナイト1体を特殊召喚する‼︎集え、絵札の三銃士‼︎来い、ジャックスナイト‼︎」

 

 

〈ジャックスナイト〉☆5 戦士族 光属性

ATK1900

 

 

クィーンズナイトとキングスナイトの剣に合わせるように剣を掲げる青い鎧の騎士が現れる。

 

絵札の三銃士。

 

師匠の代名詞と言えるモンスターが、フィールドに揃った。

 

「墓地に存在する神剣-フェニックスブレードの効果発動‼︎自分の墓地に存在する戦士族モンスター2体をゲームから除外する事で、このカードを自分の墓地から手札に加える。俺は墓地からクィーンズナイトとH・C 強襲のハルベルトの2体を除外して神剣-フェニックスブレードを手札に戻す。そしてバトルだ‼︎クィーンズナイトでリンクリボーを攻撃‼︎クィーンズスラッシュ‼︎」

 

「相手モンスターの攻撃宣言時、リンクリボーの効果発動‼︎ゼロリンク‼︎このカードをリリースし、その相手モンスターの攻撃力はターン終了時まで0になります‼︎」

 

リンクリボーの身体が粒子に変わってクィーンズナイトに纏わりつき、その力を奪う。

 

 

クィーンズナイト

ATK1500→0

 

 

「攻撃対象がいなくなったことでクィーンズナイトの攻撃は中止する。次だ‼︎キングスナイトでゴーストリックデュラハンを攻撃‼︎」

 

「なら、ゴーストリックデュラハンの効果発動‼︎ホロウエクスキュート‼︎オーバーレイユニットを1つ使い、フィールド上のモンスター1体を対象に、選択したモンスターの攻撃力を半分にする‼︎この効果は相手ターンでも使えます‼︎対象はジャックスナイト‼︎」

 

デュラハンがその手に持った小さな剣を振るうと、その剣から不可視の斬撃が飛び、ジャックスナイトは盾で防いだが、その衝撃で膝をついた。

 

 

ジャックスナイト

ATK1900→950

 

 

「ジャックスナイトの攻撃力は下げられたか。だが、キングスナイトの攻撃は止まらない‼︎いけ、キングスナイト‼︎キングススラッシュ‼︎」

 

「ゴメンね、ゴーストリックデュラハン。迎え撃って、ナイトオブビヘッド‼︎」

 

デュラハンが近づいてきたキングスナイトに小さな剣を振るうが、キングスナイトが振るった剣に弾き飛ばされ、そのままデュラハンは身体を斬られて粒子に変わった。

 

「墓地に送られたゴーストリックデュラハンの効果発動‼︎このカードが墓地へ送られた場合、このカード以外の自分の墓地のゴーストリックカード1枚を対象としてそのカードを手札に加えます。私は墓地にあるゴーストリックランタンを手札に加えます‼︎」

 

「っ、それもクリバンデットの時に落ちたカードか」

 

これで師匠のフィールドで攻撃できるモンスターは攻撃力が半減したジャックスナイトのみ。

 

ヴァレルロードの効果もあるし、魔装戦士ドラゴディウスのペンデュラム効果を使っても、私のフィールドにいるヴァレルロードとイゾルデは倒されない………なんて、そんな単純な話なわけがない。

 

私の憧れる師匠のデュエルは、バトルフェイズにこそ真価があるのだから。

 

そんな私の予想に応えるように、師匠は楽しそうに笑顔を浮かべた。

 

「さあ行くぜ?速攻魔法発動‼︎瞬間融合‼︎」

 

「っ‼︎ここで融合魔法………なら、チェーンしてリバースカードオープン‼︎速攻魔法、魔力の泉‼︎相手フィールドの表側表示の魔法・罠カードの数だけ自分はデッキからドローし、その後、自分フィールドの表側表示の魔法・罠カードの数だけ自分の手札からカードを選んで捨てます‼︎」

 

「‼︎ここでそのドローカードか‼︎」

 

「ただし、このカードの発動後、次の相手ターンの終了時まで、相手フィールドの魔法・罠カードは破壊されず、発動と効果を無効化されなくなります。師匠のフィールドにある表側の魔法・罠は2枚のペンデュラムカードと妖刀竹光、瞬間融合の4枚。私のフィールドに表側の魔法・罠は魔力の泉1枚。よって4枚ドローし、1枚手札を捨てます‼︎」

 

「上手くドローされちまったな。おまけに破壊を封じることで魔装戦士ドラゴノックスのペンデュラム効果まで封じられちまったか………だが、それでこそ、遊花の成長を感じられるってものだ‼︎チェーン処理により瞬間融合の効果を発動‼︎自分フィールドに存在から融合モンスターによって決められた融合素材を墓地に送り、EXデッキから融合モンスターを特殊召喚する‼︎ただし、この効果で融合召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。俺はクィーンズナイト、キングスナイト、ジャックスナイトの3体で融合‼︎」

 

フィールドに現れた渦に絵札の三銃士が飛び込んでいく。

 

そして渦が爆けるとその中から現れるのは黒い鎧を身に纏った漆黒の騎士。

 

師匠の切り札であり、初めて師匠とデュエルをした時に私にトドメを刺した騎士達の主。

 

「融合召喚‼︎運命に打ち勝つ勇敢なる騎士達の主‼︎アルカナナイトジョーカー‼︎」

 

 

〈アルカナナイトジョーカー〉☆9 戦士族 光属性

ATK3800

 

 

「アルカナナイトジョーカー………相変わらずの存在感ですね」

 

「さあ行くぞ‼︎今はまだバトルフェイズ中‼︎融合召喚したアルカナナイトジョーカーは当然攻撃できる‼︎アルカナナイトジョーカーでヴァレルロードドラゴンを攻撃‼︎」

 

「迎え撃って、ヴァレルロードドラゴン‼︎銃声のイジェクトフレア‼︎」

 

アルカナナイトジョーカーが大剣を構え、ヴァレルロードに勢いよく突撃していく。

 

そんなアルカナナイトジョーカーにヴァレルロードは粒子砲を放って対抗する。

 

「ペンデュラムゾーンの魔装戦士ドラゴディウスの効果発動‼︎自分のモンスターが相手の表側表示モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に手札を1枚捨て、その戦闘を行う相手モンスターの攻撃力・守備力は半分になる‼︎」

 

「っ、ならそれにチェーンしてヴァレルロードドラゴンの効果発動‼︎ジャムバレット‼︎アルカナナイトジョーカーを対象にして攻撃力・守備力を500ポイントダウンさせます‼︎この効果は相手ターンにも発動することができ、この効果に対して相手は効果を発動することが出来ません‼︎」

 

 

アルカナナイトジョーカー

ATK3800→3300

 

 

ヴァレルロードドラゴン

ATK3000→1500

 

 

「それでも攻撃力はこちらの方が上だ‼︎行け、アルカナナイトジョーカー‼︎ロイヤルストレートフラッシュ‼︎」

 

ヴァレルロードが粒子砲だけではなく弾丸も放ってアルカナナイトジョーカーを止めようとするが、アルカナナイトジョーカーはその弾丸を物ともせずにヴァレルロードの懐に入り、その大剣で勢いよくヴァレルロードを斬り裂いた。

 

 

遊花 LP8000→6200

 

 

「っ、ゴメンね、ヴァレルロードドラゴン。だけど、このターンが終われば瞬間融合の効果でアルカナナイトジョーカーは破壊されます‼︎」

 

「甘いぜ、遊花‼︎俺のバトルフェイズはまだ終了していない‼︎リバースカードオープン‼︎速攻魔法、融合解除‼︎」

 

「えっ⁉︎」

 

「フィールドの融合モンスター1体を対象としてその融合モンスターを持ち主のEXデッキに戻し、その後、EXデッキに戻したそのモンスターの融合召喚に使用した融合素材モンスター一組が自分の墓地に揃っていれば、その一組を自分フィールドに特殊召喚できる‼︎俺はアルカナナイトジョーカーの融合を解除‼︎墓地から蘇れ、絵札の三銃士‼︎来い、クィーンズナイト‼︎キングスナイト‼︎ジャックスナイト‼︎」

 

 

〈クィーンズナイト〉☆4 戦士族 光属性

ATK1500

 

 

〈キングスナイト〉☆4 戦士族 光属性

ATK1600

 

 

〈ジャックスナイト〉☆5 戦士族 光属性

ATK1900

 

 

アルカナナイトジョーカーの身体が光り輝くと、アルカナナイトジョーカーの身体が光に変わって3つに分かれ、再び絵札の三銃士がフィールドに並び立つ。

 

そして再びフィールドに絵札の三銃士が現れたということは………

 

「そしてさっきも言ったが今はまだバトルフェイズ中だ‼︎特殊召喚した絵札の三銃士も当然攻撃ができる‼︎ジャックスナイトで聖騎士の追想 イゾルデを攻撃‼︎ジャックススラッシュ‼︎」

 

「うっ‼︎」

 

 

遊花 LP6200→5900

 

 

イゾルデ達がジャックスナイトに斬られて粒子に変わる。

 

「聖騎士の追想 イゾルデが破壊されたことで墓地に送られた妖刀竹光の効果でデッキから黄金色の竹光を手札に加える。これで遊花のバトルゾーンもガラ空きだ。キングスナイトでダイレクトアタック‼︎キングススラッシュ‼︎」

 

「っ‼︎」

 

キングスナイトの剣が私の身体を斬りつけ、ライフが削られる。

 

 

遊花 LP5900→4300

 

 

「………メインフェイズ2だ」

 

まだクィーンズナイトの攻撃は残っていたけど、師匠はそのままバトルフェイズを終了する。

 

………ここで攻撃してくれたらランタンで攻撃を無効化してバトルゾーンにランタンを残すことが出来たんだけど、やっぱり攻撃してきてくれないよね。

 

さっきのターンでサウザンドブレードを出させないようにした動きをやり返されちゃったな。

 

「まずはコイツだ‼︎斬り開け‼︎運命に抗うサーキット‼︎」

 

師匠がそういって手を前に突き出すと、師匠の目の前に巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件はカード名が異なる戦士族モンスター3体‼︎俺はクィーンズナイト、キングスナイト、ジャックスナイトの3体をリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

絵札の三銃士がサーキットに吸い込まれていく。

 

そしてサーキットのが輝くとサーキットの中から白銀の鎧を身に纏った騎士が現れた。

 

「リンク召喚‼︎運命と戦う孤高の騎士‼︎リンク3‼︎アルカナエクストラジョーカー‼︎」

 

 

〈アルカナエクストラジョーカー〉LINK3 戦士族 光属性

ATK2800 ↙︎ ↑ ↘︎

 

 

「今度はアルカナエクストラジョーカーですか………」

 

「俺はさっき魔装戦士ドラゴディウスの効果で捨てた神剣-フェニックスブレードの効果発動‼︎墓地からキングスナイトとジャックスナイトの2体を除外して神剣-フェニックスブレードを手札に戻す。そして速攻魔法、大欲の壺‼︎除外されている自分及び相手のモンスターの中から合計3体を持ち主のデッキに加えてシャッフルし、その後、自分はデッキから1枚ドローする‼︎俺は除外されているクィーンズナイト、キングスナイト、ジャックスナイトをデッキに戻してカードを1枚ドローする‼︎」

 

師匠のデッキの中に絵札の三銃士が戻り、さらに師匠はカードをドローする。

 

これでエクストラジョーカーを戦闘破壊したら再び絵札の三銃士が揃う可能性が出てきた。

 

相変わらず、師匠の奇襲攻撃は洗練されていて無駄がない。

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

 

遊花 LP4300 手札4

 

ーー▲ーー ー

ーーーーー

ー ☆

ーーーーー

△ー▲ー△ ー

 

遊騎 LP6100 手札2

 

 

このターンの間は魔力の泉のデメリットで師匠の魔法・罠カードは破壊されず、発動と効果を無効化出来ない。

 

魔装戦士ドラゴノックスのペンデュラム効果でバトルフェイズを終了させられることはないけど、その代わりに魔装戦士ドラゴディウスを破壊することも出来なくなってるのはちょっと辛い。

 

それでも私に出来るのは、今出せる全力で師匠にぶつかることだけだ。

 

「私のターン、ドロー‼︎私はサクリボーを召喚‼︎」

 

 

〈サクリボー〉☆1 悪魔族 闇属性

ATK300

 

 

現れたのはクリボーに似た毛玉のモンスター。

 

「そして墓地に存在するリンクリボーの効果発動‼︎スケープリンク‼︎私はサクリボーをリリースして、戻ってきて、リンクリボー‼︎」

 

 

〈リンクリボー〉LINK1 サイバース族 闇属性

ATK300 ↓

 

 

サクリボーの姿が消え、再びリンクリボーが跳ねるように私の前に現れる。

 

「サクリボーの効果発動‼︎このカードがリリースされた場合に自分はデッキから1枚ドローします‼︎よし、魔法カード、手札抹殺‼︎お互いに手札を全て捨てて同じ枚数ドローします‼︎私は4枚、師匠は2枚の手札を捨てて同じ枚数ドローです‼︎」

 

「ここで手札入れ替えか………」

 

「さらに魔法カード、貪欲な壺‼︎墓地に存在するゴーストリックデュラハン、リンクスパイダー、プロキシードラゴン、ヴァレルロードドラゴンをEXデッキに、ジャンクリボーをデッキに戻してシャッフルし、カードを2枚ドローします‼︎このカードは………」

 

「何か引いたみたいだな。さあ、今度は何を仕掛けてくる?」

 

ドローしたカードを見て、思わず笑顔を浮かべる私を、師匠は楽しそうな表情で見つめる。

 

そんな師匠に、私は今ドローした2枚のカードを掲げた。

 

「美傘さん、早速力をお借りします‼︎私は、スケール0のペンデュラムーチョとスケール2の EM( エンタメイト)ドラネコでペンデュラムスケールをセッティング‼︎」

 

「ペンデュラムモンスター⁉︎っ、EMってことは美傘の奴が渡したのか」

 

私を挟むように光の柱が立ち上り、その光の中にメキシカンな格好をしているペンギンとお腹が銅鑼になっているネコが浮かびあがり、下に0と2の数字が現れる。

 

「これで私はレベル1モンスターを同時に召喚可能です‼︎心に灯し小さき希望よ‼︎光り輝く未来を導いて‼︎ペンデュラム召喚‼︎おいで、私のお友達‼︎」

 

私がそういうと空に巨大な穴が空き、そこからフィールドに向かって1つの光が舞い降りる。

 

「レベル1、クリボーン‼︎」

 

 

〈クリボーン〉☆1 悪魔族 光属性

ATK300

 

 

フィールドに舞い降りたのはシスターのようにベールを被った白い毛玉のモンスター。

 

現れたクリボーンを見て、私は思わず声を漏らす。

 

「できた………私にも、ペンデュラム召喚が‼︎」

 

そんな私を見て。師匠は苦笑を浮かべながらもどこか嬉しそうに口を開いた。

 

「お見事。これで遊花は全部の召喚方法が使えるようになったわけだな………さあ、まだデュエルは終わってないぜ?ここからどうする、遊花?」

 

「まずはこうです‼︎導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

私が正面に手をかざすと巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件はトークン以外のレベル1モンスター1体‼︎私はクリボーンをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎相手を捕える深淵の邪眼‼︎リンク1‼︎サクリファイスアニマ‼︎」

 

 

〈サクリファイスアニマ〉LINK1 魔法使い族 闇属性

ATK0 ↑

 

 

エクストラジョーカーの正面にサクリファイスに似た怪しげな邪眼を持つモンスターが現れる。

 

「っ、サクリファイスのリンクモンスターか‼︎」

 

「サクリファイスアニマの効果発動‼︎コネクトアブソープション‼︎1ターンに1度このカードのリンク先の表側表示モンスター1体を対象にその表側表示モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備し、このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力分アップします‼︎対象は勿論、アルカナエクストラジョーカー‼︎吸い込んじゃって、サクリファイスアニマ‼︎」

 

「残念だが、それは通さない‼︎アルカナエクストラジョーカーの効果発動‼︎アボイドフェイト‼︎1ターンに1度、フィールドのこのカードまたはこのカードのリンク先のモンスターを対象とする、モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、そのカードと同じ種類の手札を1枚捨てることでその発動を無効にする‼︎俺は手札からタスケナイトを捨ててその効果を無効にする‼︎」

 

「うっ、モンスターカードを引かれちゃってましたか」

 

アニマの目の上にある空間が開き、エクストラジョーカーを吸い込もうとするが、エクストラジョーカーがアニマに向けて手をかざすとアニマが吹き飛ばされ、吸収を止めてしまった。

 

「さあ、吸収は防いだぜ?次はどうする?」

 

「だったらこれです‼︎私は魔法カード、融合を発動‼︎自分の手札・フィールドから融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを墓地に送り、その融合モンスター1体をEXデッキから特殊召喚します‼︎私が融合するのは、フィールドのリンクリボーとサクリファイスアニマ‼︎」

 

「‼︎お次は融合召喚か‼︎」

 

フィールドに現れた渦の中にリンクリボーとアニマが飛び込んでいく。

 

「希望の守り手よ、深淵の邪眼と交わりて、孤独を壊す力となれ‼︎融合召喚‼︎」

 

この状況を突破するにはあなたの力が必要なの。

 

だから、あなたの力を私に貸して‼︎

 

そんな私の思いに応えるように、龍の咆哮が世界を揺らす。

 

「閉ざされた世界を溶かす毒龍‼︎スターヴヴェノムフュージョンドラゴン‼︎」

 

 

〈スターヴヴェノムフュージョンドラゴン〉☆8 ドラゴン族 闇属性

ATK2800

 

 

「っ、そのドラゴンは………」

 

「スターヴヴェノムフュージョンドラゴンの効果発動‼︎パワースワローヴェノム‼︎このカードが融合召喚に成功した場合、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を選び、その攻撃力分だけこのカードの攻撃力をターン終了時までアップします‼︎対象にするのはアルカナエクストラジョーカー‼︎」

 

 

スターヴヴェノムフュージョンドラゴン

ATK2800→5600

 

 

スターヴヴェノムがエクストラジョーカーに毒の瘴気を放ち、その力を奪い取る。

 

「バトル‼︎スターヴヴェノムフュージョンドラゴンでアルカナエクストラジョーカーを攻撃‼︎消失のヴェノムストリーム‼︎」

 

「迎え撃て、アルカナエクストラジョーカー‼︎ストレートフラッシュ‼︎」

 

エクストラジョーカーが大剣を構え、スターヴヴェノムに突撃する。

 

それに対し、スターヴヴェノムも毒のブレスをエクストラジョーカーに放つ。

 

「ペンデュラムゾーンの魔装戦士ドラゴディウスの効果発動‼︎自分のモンスターが相手の表側表示モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に手札を1枚捨て、その戦闘を行う相手モンスターの攻撃力・守備力は半分になる‼︎」

 

 

スターヴヴェノムフュージョンドラゴン

ATK5600→2800

 

 

スターヴヴェノムの毒のブレスを身体に受けながらも、エクストラジョーカーはそのブレスを耐え切り最後の力を振り絞ってスターヴヴェノムに大剣を振るう。

 

エクストラジョーカーの大剣がスターヴヴェノムを斬り裂こうとした瞬間、スターヴヴェノムと大剣の間に小さな影が割り込み、スターヴヴェノムを庇い、エクストラジョーカーと共に消滅した。

 

「墓地に存在するサクリボーの効果発動‼︎自分のモンスターが戦闘で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外します‼︎」

 

「っ、やってくれるな」

 

「それだけじゃありません‼︎墓地に存在するエキストラケアトップスの効果発動‼︎このカードが墓地に存在し、EXモンスターゾーンのモンスターがメインモンスターゾーンのモンスターとの戦闘で破壊され墓地へ送られた時、このカードをその破壊されたEXモンスターゾーンのモンスターの持ち主のフィールドに守備表示で特殊召喚します‼︎」

 

「俺のフィールドに特殊召喚だって?チェーンしてアルカナエクストラジョーカーの効果発動‼︎ユナイテッドリンク‼︎リンク召喚したこのカードが戦闘で破壊され、墓地へ送られた時、デッキから戦士族・レベル4の通常モンスター1体を特殊召喚し、デッキから戦士族・レベル4モンスター1体を手札に加える‼︎俺はデッキからクィーンズナイトを特殊召喚し、キングスナイトを手札に加える‼︎」

 

 

〈クィーンズナイト〉☆4 戦士族 光属性

DEF1600

 

 

〈エキストラケアトップス〉☆1 戦士族 地属性

DEF100

 

 

師匠のフィールドにクィーンズナイトと私のケアトップスが現れる。

 

とりあえずエクストラジョーカーは退けれた。

 

次の一手は………

 

「メインフェイズ2、カードを1枚伏せてターンエンドです‼︎」

 

 

遊花 LP4300 手札0

 

△▲▲ー△ ー

ーーー○ー

ー ー

ーー□□ー

△ー▲ー△ ー

 

遊騎 LP6100 手札1

 

 

「俺のターン、ドロー‼︎もう1度行かせて貰うぜ。俺はキングスナイトを召喚‼︎」

 

 

〈キングスナイト〉☆4 戦士族 光属性

ATK1600

 

 

「キングスナイトの効果発動‼︎自分フィールドにクィーンズナイトが存在し、このカードを召喚に成功した時、デッキからジャックスナイト1体を特殊召喚する‼︎再び集え、絵札の三銃士‼︎来い、ジャックスナイト‼︎」

 

 

〈ジャックスナイト〉☆5 戦士族 光属性

ATK1900

 

 

師匠のフィールドにまた絵札の三銃士が揃う。

 

今だ‼︎

 

「神楽さん、また力をお借りします‼︎リバースカードオープン‼︎速攻魔法、皆既日蝕の書‼︎太陽の光が隠れることで全てのモンスターが眠りにつく‼︎フィールドの表側表示モンスターを全て裏側守備表示にします‼︎」

 

「何っ⁉︎」

 

フィールドに皆既日食が訪れ、あたりが夜のように暗くなったことにより、フィールドにいたモンスターは全て眠りにつく。

 

「ただし、このターンのエンドフェイズに、相手フィールドの裏側守備表示モンスターを全て表側守備表示にし、その後、この効果で表側守備表示にしたモンスターの数だけ相手はデッキからドローします」

 

「くっ………裏側守備表示にしたことでリンク召喚とエクシーズ召喚を封じてきたわけか。仕方ない、カードを1枚伏せてエンドフェイズ‼︎皆既日蝕の書の効果で眠っていたモンスターが目覚め、表側守備表示になり俺はカードを4枚ドローする‼︎」

 

「なら私もエンドフェイズ‼︎リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎裁きの天秤‼︎相手フィールドのカードの数が自分の手札・フィールドのカードの合計数より多い場合に発動でき、自分はその差の数だけデッキからドローします‼︎」

 

「っ⁉︎それが狙いだったのか‼︎」

 

「師匠のフィールドのカードは8枚、私はペンデュラムカード2枚にスターヴヴェノムフュージョンドラゴン、裁きの天秤の4枚。その差分の4枚のカードをドローします‼︎」

 

 

〈クィーンズナイト〉☆4 戦士族 光属性

DEF1600

 

 

〈キングスナイト〉☆4 戦士族 光属性

DEF1400

 

 

〈ジャックスナイト〉☆5 戦士族 光属性

DEF1000

 

 

〈エキストラケアトップス〉☆1 戦士族 地属性

DEF100

 

 

師匠も私もお互いに4枚のカードをドローする。

 

師匠の手札も増やしちゃったけど、これで準備は万端だ。

 

 

遊花 LP4300 手札4

 

△ーーー△ ー

ーーー◼︎ー

ー ー

□□□□ー

△▲▲ー△ ー

 

遊騎 LP6100 手札4

 

 

「私のターン、ドロー‼︎」

 

「スタンバイフェイズ、リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎ワンダーエクシーズ‼︎その効果により自分フィールド上のモンスターでエクシーズ召喚を行う‼︎」

 

「ここでエクシーズ召喚⁉︎ということは………」

 

「俺は戦士族、レベル4のクィーンズナイトとキングスナイトでオーバーレイ‼︎2体の戦士族モンスターでオーバーレイネットワークを構築‼︎」

 

クィーンズナイトとキングスナイトが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けると空から赤い鎧を着た馬に乗る弓兵が舞い降りた。

 

「エクシーズ召喚‼︎現れろHーC( ヒロイックチャンピオン)ガーンデーヴァ‼︎」

 

 

〈HーC ガーンデーヴァ〉★4 戦士族 地属性

ATK2100

 

 

「HーC ガーンデーヴァは1ターンに1度、レベル4以下のモンスターが特殊召喚された時にオーバーレイユニットを1つ使うことでそのモンスターを破壊できる。おまけにこれは一度に複数体召喚されてもそのモンスターを全て破壊することができる。遊花がペンデュラム召喚をしてきてもそのモンスターを一気に破壊できるぜ?」

 

師匠が試すような口調で私にそう告げる。

 

そんな師匠に私は笑顔で応える。

 

「確かに厄介なモンスターです。でも、そのモンスターは1度攻略済みです‼︎私はクリボルトを召喚‼︎」

 

「‼︎やっぱり出てくるか」

 

 

〈クリボルト〉☆1 雷族 光属性

ATK300

 

 

出て来たのは電気を出している黒い球体のモンスター。

 

「クリボルトの効果発動‼︎自分のメインフェイズ時にエクシーズ素材を持っているエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターのオーバーレイユニットを1つ取り除き、自分のデッキからクリボルト1体を特殊召喚する。私はHーC ガーンデーヴァのオーバーレイユニットを。1つ使って、おいで‼︎クリボルト‼︎」

 

 

〈クリボルト〉☆1 雷族 光属性

ATK300

 

 

ガーンデーヴァのオーバーレイユニットの1つが私のフィールドに飛んでくると、その光がクリボルトに変わる。

 

「HーC ガーンデーヴァの効果発動‼︎オーバーレイユニットを1つ使い、相手フィールド上にレベル4以下のモンスターが特殊召喚された時、その特殊召喚されたモンスターを破壊する。裁きの神弓‼︎」

 

ガーンデーヴァが残りのオーバーレイユニットを使って放つ弓がクリボルトを射抜き、消滅させる。

 

ありがとう、クリボルト。

 

これでガーンデーヴァのオーバーレイユニットは無くなった‼︎

 

「これで邪魔するものはありません‼︎私は既にセッティングされているペンデュラムカードでペンデュラム召喚を行います‼︎心に灯し小さき希望よ‼︎光り輝く未来を導いて‼︎ペンデュラム召喚‼︎おいで、私のお友達‼︎」

 

私がそういうと空に巨大な穴が空き、そこからフィールドに向かって2つの光が舞い降りる。

 

「レベル1、チューナーモンスター、ジェットシンクロン‼︎」

 

 

〈ジェットシンクロン〉☆1 機械族 炎属性

DEF0

 

 

最初に現れたのは小さなジェット機のような機械のモンスター。

 

そしてジェットシンクロンに寄り添うように頭に中華鍋のようなものを被ったモンスターが現れる。

 

「レベル1、チューニングサポーター‼︎」

 

 

〈チューニングサポーター〉☆1 機械族 光属性

DEF300

 

 

「チューニングサポーター………そんなのまで入ってたのか………そしてチューナーが出てきたってことは………」

 

「チューニングサポーターはフィールドのこのカードをシンクロ素材とする場合、このカードはレベル2モンスターとして扱う事ができます‼︎私は‼︎レベル1、クリボルトと、レベル2として扱うチューニングサポーターに、レベル1、チューナーモンスター、ジェットシンクロンをチューニング‼︎」

 

「やっぱりシンクロ召喚をしてくるよな」

 

ジェットシンクロンが光の輪になり、クリボルトとチューニングサポーターが小さな星に変わり、光の道になる。

 

そして光の道が輝くと、その中から現れるのは大きな機械の腕。

 

「闘志を秘めしその拳、あらゆる障害を打ち砕く‼︎シンクロ召喚‼︎一撃爆砕‼︎アームズエイド‼︎」

 

 

〈アームズエイド〉☆4 機械族 光属性

DEF1200

 

 

アームズエイドがフィールドに現れた瞬間、観戦者達の騒めきが聞こえてくる。

 

聞こえてくる騒めきに首を傾げる私に、師匠は苦笑を浮かべる。

 

「なんで周りが騒ついてるのか分からないって顔してるな。気づいてないのか?今、遊花はこのデュエルで全ての特殊召喚方法を使ったんだぜ?」

 

「あっ………」

 

師匠の言葉に、私も遅れて自分が行ったことに気付く。

 

リンク召喚、儀式召喚、エクシーズ召喚、ペンデュラム召喚、融合召喚、そしてシンクロ召喚。

 

夢中になってたから気づかなかったけど、このデュエルで私は全ての特殊召喚方法を使っている。

 

「本当に、遊花には驚かされてばかりだ。俺も師匠として負けてられないな………」

 

「いや、あの、私なんて、そんな大したものじゃ………」

 

「ばーか、そんな自分を卑下すんなって。たった1ヶ月で使えもしなかった5つの召喚方法を使いこなせるようになったんだ。遊花は俺の自慢の弟子だよ」

 

「っ、師匠………‼︎」

 

嬉しそうにそう口にする師匠を見て、私は思わず涙が出そうになる。

 

そんな私を見て、師匠は柔らかい表情を浮かべると、心の底から楽しそうに笑った。

 

「まあ、遊花の師匠としてまだまだ負けてやるつもりはないぜ?弟子の全力も受けきれないような師匠じゃカッコ悪いしな。だから、遠慮なく、もっと全力でかかってこい‼︎」

 

「っ………はい‼︎まずはチューニングサポーターの効果発動‼︎このカードがシンクロ素材として墓地へ送られた場合に自分はデッキから1枚ドローします‼︎さらにチェーンしてジェットシンクロンの効果発動‼︎このカードがシンクロ素材として墓地へ送られた場合、デッキからジャンクモンスター1体を手札に加えます‼︎私はデッキからジャンクリボーを手札に加えます‼︎」

 

「ペンデュラム召喚で使った分の手札は補充されたか」

 

「アームズエイドの効果発動‼︎アームズシフト‼︎1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に装備カード扱いとしてモンスターに装備出来る‼︎この効果で装備カード扱いになっている場合のみ、装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップします‼︎アームズエイドをスターヴヴェノムフュージョンドラゴンに装備‼︎」

 

アームズエイドが飛び立ち、スターヴヴェノムも腕を空に掲げ、その腕に装着される。

 

 

スターヴヴェノムフュージョンドラゴン

ATK2800→3800

 

 

「バトル‼︎スターヴヴェノムフュージョンドラゴンでジャックスナイトを攻撃‼︎消滅のヴェノムインパクト‼︎」

 

スターヴヴェノムがアームズエイドをジャックスナイトに向けると、アームズエイドが射出され、ジャックスナイトの身体を貫く。

 

………やっぱりアームズエイドが飛んでいくんだね。

 

「アームズエイドの更なる効果、ビッグバンブレイク‼︎装備モンスターが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与えます‼︎」

 

ジャックスナイトを貫いたアームズエイドはそのまま師匠に向かって飛んでいき、師匠を殴りつけた。

 

「くっ‼︎」

 

 

遊騎 LP6100→4200

 

 

「だが、効果ダメージを受けた時、H・Cサウザンドブレードの効果発動‼︎このカードが墓地に存在し、戦闘・効果で自分がダメージを受けた時、このカードを墓地から攻撃表示で特殊召喚する‼︎」

 

 

〈H・C サウザンドブレード〉☆4 戦士族 地属性

ATK1300

 

 

師匠の前に再び現れたのは頭巾を被り、背中に何本もの刀を背負った戦士。

 

でも、これで師匠のライフをほんの少しだけ上回れた。

 

「メインフェイズ2、カードを2枚伏せてターンエンドです‼︎」

 

デュエルはまだまだこれから。

 

今の私には、師匠みたいに劇的な逆転なんてまだできない。

 

だからこそ、一歩ずつでも前へ進む。

 

もっともっと、私の全力を師匠にぶつける。

 

それが、私を導いてくれた師匠に今の私ができる最大の恩返し。

 

師匠が歩んで来た道は、誰にも非難される謂れはないということを証明し、師匠が笑顔でデュエルができるように私の全力のデュエルを行う。

 

それが………師匠の後継者になることを決めた私の、変わらない願いなんだから。

 

 

遊花 LP4300 手札2

 

△▲△▲△ ー

ーーー○ー

ー ○

○ーー□ー

△ー▲ー△ ー

 

遊騎 LP4200 手札4




次回予告

全力を出し合い、激しくぶつかり合う師匠と弟子。
一歩も譲らない両者のデュエルは、観るものを惹きつける。
そして、訪れるデュエルの結末は?

次回 遊戯王Trumpfkarte
『弟子VS師・思いが導く場所』

次回、決勝戦、遊花VS遊騎、後編です。
激しくぶつかり合う主人公2人のデュエルはどのような結末を迎えるのか、次回をお楽しみに。

そして今回の遊花と遊騎の前半戦は2人の初めてのデュエルを踏まえて、そこから変わっていった2人の成長が見える感じのデュエルになりました。
そしてとうとう遊花は全召喚方法をコンプリートです。
一体彼女はどこに向かっているのでしょう?
それでも元のデッキがクリボーデッキから変わっていないのは芯が強い彼女らしいのかも知れません。

それじゃあ今回はここまでです。
1章は残すところ後2話の予定です。
そこから1章終了時のキャラ紹介(登場キャラが多すぎるので多分主要キャラだけ)と幕間の話を数話挟んで2章にしたいと思います。
仕事が忙しくなってきたり、資格試験の勉強なんてものも入ってきましたが、年始には2章がスタートできるよう頑張ります‼︎
それではまた次回。
ではでは〜
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