遊戯王Trumpfkarte   作:ブレイドJ

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遅くなってしまい申し訳ありません。
冬休み………忙しいよぉ………
今回は遊花の採用試験のお話です。
遊花視点でお送りします。




幕間1・炎の試練

 

 

 

 

「ど、どうでしょう?に、似合ってますか?」

 

「うん、見事に服に着られてるな」

 

「背伸びしてる感じがして可愛い」

 

「うぅ、確かに自分でも似合わないなって思いますけど………師匠も闇先パイも酷いです」

 

紺色のリクルートスーツに身を包んだ私を見て、笑顔でそんな感想を口にする師匠と闇先パイに、私は思わず頰を膨らませる。

 

不満気に頰を膨らませる私に、師匠は苦笑を浮かべながらさらに言葉を続ける。

 

「悪い悪い。遊花は童顔だから、どうしても綺麗系の服は似合わないんだよな。まあ、闇よりはマシだろ」

 

「否定はしない。この体型にスーツが似合わないのは自覚してる」

 

「そんなことは………………………ごめんなさい」

 

「遊花すらフォローを投げ出すレベル………そっちの方がダメージが大きい………」

 

「ああ‼︎ごめんなさい‼︎えっと、えっと、ほら、闇先パイはゴスロリとか他に似合う服があるじゃないですか‼︎」

 

「………遊騎、今日は仕事休んで不貞寝する」

 

「いや、それはダメだろ。とりあえず遊花、テンパってるのは分かるがそれ以上は闇の傷を広げることになるから止めてやってくれ」

 

「ああ‼︎本当にごめんなさい闇先パイ‼︎」

 

少し涙目になりながら師匠に抱き着いて不貞腐れている闇先パイに必死に謝る。

 

そんな私達を見て、師匠は闇先パイの頭を優しく撫でながらムッとした表情を浮かべた。

 

「それにしてもリーネの奴、いきなり採用試験の予定なんか送って来やがって、急すぎるだろ。いくら遊花達が夏休みに入ったとはいえ、まだあの大会から1週間ちょっとしか経ってないってのに………」

 

「あ、あはは………リーネさんも忙しい人ですから。私なんかに時間を取らせてしまったみたいで申し訳ないんですが………」

 

「遊花が謝る必要はない。そもそも、私と炎もこの話を聞かされたのは遊花に通知が届いてから。今回のことは間違いなく社長が悪い。こっちの方こそごめん」

 

「い、いえいえ‼︎闇先パイが謝らなくても………」

 

「いや、謝罪は受け取っとけ。これは『Trumpfkarte』側の不手際だからな。あのアホにはこないだ事務所に乗り込んで説教をしといたし、今日直接謝らせるように闇や不知火さんにもいってある。存分に文句をいってやれ」

 

そういって少し怒ったような表情を師匠と闇先パイが浮かべる。

 

そう、何故私がリクルートスーツに身を包んでいるかというと、今日『Trumpfkarte』での採用試験があるからだ。

 

いきなりリーネさんから採用試験の日程が送られてきた時には驚いたけど、師匠や闇先パイに履歴書の書き方を教えて貰いながら何とか準備を間に合わせることができた。

 

ただ、師匠や闇先パイ曰く、リーネさんの試験は形だけで、採用試験中に本当に履歴書を見るかどうかは怪しいらしいけど。

 

「それじゃあ闇。遊花のこと、よろしく頼んだぞ?」

 

「ん、任された。といっても、私も事務所の中まで案内することしかできないけど。今日もプロリーグの試合があるし。しかも治虫も一緒。最悪」

 

「お前らは本当に仲が悪いな………」

 

「当たり前。遊騎に付き纏ってたことを私は忘れてない」

 

「まあ、程々にな。それにしても、宝月の奴起きてこなかったな」

 

そういって、師匠が桜ちゃんが眠っている2階の方に視線を向ける。

 

「桜ちゃん、朝は弱いですから………学校がある時も結構頑張って起きてきてるんですよ」

 

「だからってちょっと弛み過ぎだとは思うけどな。もう9時になるぞ」

 

「桜のことだから、遊花のことが心配で眠れなかったとか?」

 

「ああ、それはありそうだな」

 

「あはは………それではそろそろいってきます。一応リビングにお家の鍵は置いていますので、すみませんが、桜ちゃんのこと、よろしくお願いします、師匠」

 

私がそういって頭を下げると、師匠は頰を掻きながら柔らかい笑顔を浮かべてくれた。

 

「ああ。遊花の方もあまり気負う必要はないと思うが、頑張ってこい。それじゃあ………いってらっしゃい、遊花、闇」

 

「はい‼︎いってきます、師匠‼︎」

 

「ん、いってくる」

 

師匠の言葉に元気よく答え、闇先パイと一緒に家を出る。

 

今日の試験は私が師匠の正統な後継者になる為の第一歩。

 

よーし、頑張るぞ〜‼︎

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

「ん、遊花、着いたよ」

 

「こ、ここが『Trumpfkarte』の事務所なんですか?」

 

闇先パイに案内され、辿り着いたのはかなり広い敷地を持つ1つの高層ビル。

 

予想していなかった建物に、私は思わず唖然としてしまう。

 

そんな私を見て、闇先パイは面白そうに笑う。

 

「ふふっ、驚いた?」

 

「は、はい。『Trumpfkarte』は少人数チームなのに、こんな大きなところが事務所なんですか?」

 

「ん。あんまり知られてないことだけど、『Trumpfkarte』は部署の名前であって運営母体とはまた違うから」

 

「そ、そうだったんですか⁉︎」

 

「ん。まあ、少人数プロチームというが売りだから、独立してるチームだって勘違いされやすいし、結局は運営母体も社長のお父さんの会社だからあまり変わりは無いんだけどね。遊花は『Segen(ゼーゲン )』って名前聞いたことない?」

 

「あ、その名前は知ってます。ケルンで食品や医療品を扱ってる大手メーカーの名前………あの、闇先パイ?」

 

「ん?」

 

「その、もしかしてなのですが、今その名前が出てきたってことは、『Trumpfkarte』の運営母体って………」

 

「ん、その『Segen』。そしてここがその本社」

 

「ふぇぇぇぇぇ‼︎⁉︎」

 

闇先パイから告げられる衝撃の真実に私は思わず大声を出してしまい、近くを歩いていた人達の視線が一気に私に向き、私は慌ててこちらを向いた人達に頭を下げる。

 

『Segen』。

 

ドイツ語で祝福や幸福、幸運などの意味を持つ名前が付けられたその会社はケルンで売られている食品や医療品の6割を一手に担っている大手メーカーの名前だ。

 

食品や医療品の6割を担っているだけあって、スーパーや薬局など様々なところでその名前を目にする程知名度は高い。

 

でも、まさかそんな有名なところが『Trumpfkarte』に関係しているなんて思ってもいなかった。

 

動揺する私を見て、闇先パイは柔らかい笑みを浮かべ、背伸びをして私の頭を撫でてくれる。

 

「ふふっ、いいリアクションをするね。大丈夫、遊騎も言ってたけど、運営母体が大きい会社だからってあまり気負う必要はない。勿論自己研鑽は必要だけど、私達は観客の前でいつも通りのデュエルをすればいいだけ。そこは変わらない」

 

「あぅ………はい」

 

「大きな声が聞こえたから何事かと思ったが、もう来ていたのか」

 

「あ、炎」

 

闇先パイに頭を撫でられていると、ビルの方から紺のスーツに身を包んだ不知火さんが歩いてきた。

 

不知火さんは頭を撫でられている私を見て、不思議そうな表情を浮かべる。

 

「栗原はどうかしたのか?」

 

「ん、ちょっと本社を見て驚いてたから落ち着かせてあげてるの」

 

「ああ、成る程。確かに知らなければ驚くのも無理はないな。結束はそこを説明してなかったのか」

 

「働いていた側からしたら当たり前過ぎて忘れてたのかも」

 

「その可能性が高そうだな。俺達も伝えるのを忘れてしまっていたしな。驚かせてすまない、栗原」

 

そういって不知火さんが頭を下げる。

 

そんな不知火さんに、私は慌てて頭を下げる。

 

「い、いえいえ‼︎師匠に聞いた話ばかりで自分でちゃんと調べれていなかった私が悪いんです。だから気にしないでください‼︎」

 

「ふむ、そういう考えもあるか。分かった、この事はここまでにしよう。それより、冬城はそろそろ会場に向かわないと今日の試合に間に合わなくなるぞ」

 

「むぅ………気が重いけど、遊花の手前サボれないから頑張ってくる」

 

「ふっ、そもそも冬城はサボったことなどないだろう。冬城は真面目だからな」

 

「………それじゃあいってくる。遊花、試験頑張ってね」

 

「あ、はい‼︎闇先パイも頑張ってください‼︎」

 

私がそういうと闇先パイはこちらを見ずに早足に歩き去っていった。

 

そんな闇先パイを見て、不知火さんが難しい表情を浮かべる。

 

「………怒らせてしまっただろうか?」

 

「ふふっ、図星を突かれて照れてただけですよ」

 

「そうか。また余計なことを口にしてしまったな」

 

「そんなに気にしなくてもいいと思いますよ?闇先パイもきっと分かってますから」

 

「すまない、気を遣わせてしまったな。それじゃあ俺達も移動することにしよう。着いてきてくれ」

 

「はい‼︎よろしくお願いします‼︎」

 

歩き出した不知火さんの後ろにつき、ビルの中に入ると、ビルの中にはたくさんの人で溢れていて、私は思わずきょろきょろと行き交う人に目がいってしまう。

 

そんな私を、不知火さんが微笑ましいものを見るような目で見て柔らかく笑う。

 

「珍しいか?」

 

「あ、すみません………」

 

「いや、気にすることはない。俺はもう慣れたが、客観的に見れば物珍しいというのは分かる。栗原も『Trumpfkarte』にくればいずれは慣れるだろう」

 

「そ、そうでしょうか?」

 

「ああ」

 

そんな話をしながら、不知火さんと一緒にビルの中を歩いていく。

 

途中でエレベーターに乗り、再び歩くこと十数分。

 

「着いたぞ。ここが採用試験の部屋だ」

 

「………えっと、不知火さん?」

 

ようやく立ち止まった不知火さんに連れてこられたのは、様々な機械が置いてある大きな白い部屋だった。

 

私が思わず首を傾げていると、部屋の奥から見覚えがある金髪の女性がこちらに駆け寄ってきた。

 

「あ、ようやく来たのです‼︎ようこそ、『Trumpfkarte』へ、なのです。遊花ちゃん」

 

「リーネさん‼」

 

「今回は急に採用試験を行うことにして申し訳ないのです。送った後に遊騎君にいっぱい怒られたのです。本当にごめんなさいなのです………」

 

「い、いえいえ‼︎気にしないでください‼︎それで、あの、この部屋は………」

 

「ここは『Trumpfkarte』のメンバー用のデュエルルームなのです。『Trumpfkarte』のメンバーは普段この部屋でメンバー同士のデュエルをしたり、そこにあるデュエルマシーンを使ったりしてデッキを調整しているのですよ」

 

「そうなんですか………ということは、ここに連れてこられたのは………」

 

「勿論、採用試験のため、その中の実技試験をここで行うのですよ。実技試験で実力を示せないなら、面接試験を行っても意味がないですからね」

 

「やっぱり、そうなんですね」

 

私の言葉に、リーネさんが頷く。

 

実技試験の存在は、闇先パイから聞かされていたので知っていた。

 

というのも、いくらリーネさんからスカウトされたからといえ、本来の私の成績では『Trumpfkarte』に就職することは不可能だったのだ。

 

それもある意味では仕方がないことだろう。

 

この前の期末試験ではかなりいい成績を取ったとはいえ、ここ2年間の実技の成績は退学という話が出ていたようにほとんど0に近い。

 

いくらこの前の大会でリーネさん達プロ決闘者の方々とデュエルを行い善戦したとはいえ、あの大会の記録は表に出すわけにはいかないため、そうなると私の経歴はマイナスの要素があまりにも多過ぎる。

 

『Trumpfkarte』は師匠が抜けてから、多くの決闘者が売り込みにきていたが、師匠を馬鹿にした発言をする決闘者があまりにも多くいたため、師匠を馬鹿にするのであれば、当然師匠のように自分達に勝つことができるということで、『Trumpfkarte』のメンバーの誰か1人にでも勝てれば採用するという条件を設定していたらしい。

 

結局はその条件を満たす決闘者は現れず、この2年間『Trumpfkarte』のメンバーが増えることはなかったのだが、ここで私が無条件で入るということになってしまうと、成績のことも踏まえて他の人達には示しがつかない。

 

だからこそ、公式の記録を残せるような場で『Trumpfkarte』のメンバーにデュエルで勝利するということが、私の就職の条件にも含まれることになったのだ。

 

「というわけで、遊花ちゃんにはこれから炎君とデュエルしてもらうのですよ。誰にも文句が付けられないよう、ちゃんと公式記録として残せるように、外部のプロ決闘者も呼んでるので頑張ってほしいのです」

 

「外部の………ですか?それは一体ーーー」

 

「それはね………私だよ‼︎」

 

「ひゃぅ‼︎」

 

私が首を傾げた瞬間、いきなり後ろから誰かに抱き着かれて思わず驚きの声を上げてしまう。

 

私が慌てて振り向くと、美傘さんが悪戯が成功した子供のような表情を浮かべながら私に抱きついていた。

 

「み、美傘さん⁉︎」

 

「にひひ、驚いた?驚いた?本当に遊花ちゃんはいい反応をしてくれるから美傘さんは嬉しいよ」

 

そういって嬉しそうに笑いながら美傘さんが抱き着くのを止めて私から離れる。

 

「もしかして、外部のプロ決闘者って………」

 

「美傘ちゃんのことなのです。美傘ちゃんは自分の番組を持ってるので、記録を残して広めて貰うには持ってこいなのです」

 

「こんな特ダネ、他の誰にも渡せないよ。まあ、放送するのは遊花ちゃんがちゃんとプロリーグでデビューすることになってからだけど………というわけで、ばっちり不知火さんに勝利しちゃってね、遊花ちゃん‼︎」

 

「そうなのですよ。炎君なんてボッコボコにしちゃうのです‼︎」

 

「………確かに栗原には勝ってもらわないと困るわけなんだが、ここまで言われると少し複雑だな」

 

そういって、不知火さんが複雑そうな表情を浮かべる。

 

そんな不知火さんに、私は真っ直ぐ向かい合い、はっきりと自分の思いを告げる。

 

「あ、あの‼︎不知火さん‼︎」

 

「?どうかしたか、栗原?」

 

「私、全力で不知火さんにぶつかります‼︎だから、不知火さんも全力で私を見極めてください‼︎私が師匠の後を継ぐのに相応しいか、『Trumpfkarte』に入るべき決闘者なのかを‼︎」

 

「………君は真っ直ぐな奴だな。勿論、そのつもりだ。こんな状況ではあるが、君と直接デュエルできるのを楽しみにしていた。結束の弟子の実力がどのくらいのものなのか、俺の弟子が一歩も退かずに覚悟を示す程の、俺の弟子の親友としての君の覚悟を、俺に見せてくれ」

 

「はい‼︎」

 

私達は部屋の中央に移動し、少し離れて向かい合う。

 

しばらくして美傘さんがスタッフの人達と撮影する準備を整えたところでリーネさんが口を開く。

 

「それでは、これより『Trumpfkarte』採用の実技試験を行うのです‼︎」

 

リーネさんの言葉に、私達はデュエルディスクを起動する。

 

私は深呼吸をすると、真っ直ぐに不知火さんを見つめ、気合を入れるように声を上げた。

 

「すー………はー………いきます‼︎」

 

「ああ、君の実力を見せてみろ‼︎」

 

『決闘‼︎』

 

 

遊花 LP8000

 

炎 LP8000

 

 

ーーーーーーー

 

 

「先攻は貰います‼︎私はミスティックパイパーを召喚‼︎」

 

 

〈ミスティックパイパー〉☆1 魔法使い族 光属性

ATK0

 

 

現れたのはフルートのようなものを弾いている男の人。

 

現れたミスティックパイパーはいつもより張り切ったように、私にサムズアップをする。

 

「ミスティックパイパーの効果発動‼︎このカードをリリースして自分のデッキからカードを1枚ドローします‼︎そしてこの効果でドローしたカードをお互いに確認し、レベル1モンスターだった場合、自分はカードをもう1枚ドローします‼︎」

 

ミスティックパイパーが姿を消し、私はカードをドローする。

 

「私が引いたのはクリボール‼︎レベル1モンスターなのでもう1枚ドローします‼︎カードを2枚伏せてターンエンドです‼︎」

 

 

遊花 LP8000 手札4

 

ーー▲▲ー ー

ーーーーー

ー ー

ーーーーー

ーーーーー ー

 

炎 LP8000 手札5

 

 

「俺のターン、ドロー‼︎栗原のデッキは防御が得意なのだったな。ならばその防御力、試させて貰おう。魔法カード、封印の黄金櫃。デッキからカード1枚を選んで除外し、このカードの発動後2回目の自分スタンバイフェイズに、この効果で除外したカードを手札に加える。俺がデッキから除外するのは不知火の武部だ。そして除外された不知火の武部の効果発動‼︎このカードが除外された場合、自分はデッキから1枚ドローし、その後、手札を1枚選んで捨てる」

 

「手札交換………いえ、墓地肥やしですね」

 

「その通りだ。俺はフィールド魔法、不知火流 転生の陣を発動‼︎」

 

不知火さんがフィールド魔法を発動すると、辺りが夜のように暗くなる。

 

「そしてフィールド魔法、不知火流 転生の陣の効果発動‼︎1ターンに1度、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札を1枚墓地へ送り、2つある効果から1つを選択して発動できる。今回発動するのは自分の墓地の守備力0のアンデット族モンスター1体をを特殊召喚する効果だ。俺は手札を1枚捨て、墓地から不知火の隠者を特殊召喚‼︎」

 

 

〈不知火の隠者〉☆4 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

現れたのは袈裟を着たお坊さんのようなモンスター。

 

「さっきの不知火の武部で捨ててたんですね」

 

「ああ。不知火の隠者の効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、自分フィールドのアンデット族モンスター1体をリリースしてデッキから守備力0のアンデット族チューナー1体を特殊召喚する‼︎俺は不知火の隠者をリリースしてデッキからチューナーモンスター、妖刀-不知火を特殊召喚する‼︎」

 

 

〈妖刀-不知火〉☆2 アンデッド族 炎属性

ATK800

 

 

隠者の姿が消えると、その代わりに一振りの刀が現れ、その刀の近くに薄っすらと武士の霊の姿が浮かびあがる。

 

「さらに俺は不知火の宮司を召喚‼︎」

 

 

〈不知火の宮司〉☆4 アンデッド族 炎属性

ATK1500

 

 

次に現れたのは祈祷をしている宮司のモンスター。

 

「不知火の宮司の効果発動‼︎このカードが召喚に成功した時、自分の手札・墓地から不知火の宮司以外の不知火モンスター1体を選んで特殊召喚する‼︎ただし、この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。墓地より甦れ、不知火の隠者‼︎」

 

 

〈不知火の隠者〉☆4 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

宮司が祈祷を捧げると、再びフィールドに隠者が姿を現わす。

 

「まだだ‼︎俺は墓地に存在する不知火の師範の効果発動‼︎このカードが墓地に存在し、自分フィールドに不知火モンスターが 2種類以上存在する場合、このカードを特殊召喚する‼︎ただし、この効果で特殊召喚した不知火の師範はフィールドから離れた場合に除外される‼︎」

 

「っ、不知火流 転生の陣の時に捨てたカードですか」

 

 

〈不知火の師範〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

フィールドに袴姿の老人が姿を現わす。

 

これで不知火さんのフィールドにはモンスターが4体。

 

もう何がきてもおかしくない。

 

そんな私の予想を肯定するかのように、不知火さんは正面に手をかざす。

 

「いくぞ、燃え上がれ‼︎劫火が宿しサーキット‼︎」

 

「リンク召喚ですか………」

 

不知火さんの正面に巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件は種族がアンデット族モンスター2体以上‼︎俺は不知火の隠者、不知火の師範、不知火の宮司をリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

隠者、不知火の師範、宮司がサーキットに飛び込んでいく。

 

そしてサーキットが光ると、サーキットの中から炎と共に両刃の薙刀を持った着物姿のモンスターが現れた。

 

「リンク召喚‼︎縁結ぶ迎え火‼︎リンク3‼︎麗神-不知火‼︎」

 

 

〈麗神-不知火〉LINK3 アンデット族 炎属性

ATK2400 ←↑↓

 

 

「不知火のリンクモンスター………」

 

「まだ終わらないぞ?」

 

「除外された不知火の隠者、それにチェーンして不知火の師範の効果発動‼︎まずは不知火の師範の効果で自分フィールドのアンデット族モンスター1体を対象として、そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで600ポイントアップする。対象は麗神-不知火だ」

 

 

麗神-不知火

ATK2400→3000

 

 

「そして不知火の隠者の効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、このカードが除外された場合、不知火の隠者以外の除外されている自分の不知火モンスター1体を対象として特殊召喚する。そしてこの効果の発動時にフィールドに不知火流 転生の陣が存在する場合、この効果の対象を2体にできる‼︎」

 

「えっ⁉︎」

 

「俺のフィールドには不知火流 転生の陣が存在している除外より現れろ、不知火の武部‼︎不知火の師範‼︎」

 

 

〈不知火の武部〉☆4 アンデッド族 炎属性

ATK1500

 

 

〈不知火の師範〉☆2 アンデッド族 炎属性

ATK600

 

 

フィールドに不知火の師範と、薙刀を持った袴姿のモンスターが現れる。

 

リンク召喚されたハズなのに、モンスターが減ってない。

 

しかも、不知火さんのフィールドにはまだチューナーモンスターがいる‼︎

 

「俺は、レベル4、不知火の武部、レベル2、不知火の師範に、レベル2、チューナーモンスター、妖刀-不知火をチューニング‼︎」

 

妖刀が浮かびあがり、武部と不知火の師範に向かって飛んでいく。

 

武部と不知火の師範がその刀に触れると、妖刀に憑いていた武士の霊が武部と不知火の師範を包み込み、実体化した。

 

「剣に宿し無念の思いが、武士と重なり現世に現る‼︎シンクロ召喚‼︎憑依超越‼︎戦神ー不知火‼︎」

 

 

〈戦神ー不知火〉☆8 アンデッド族 炎属性

ATK3000

 

 

「戦神ー不知火の効果発動‼︎善因善果‼︎このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のアンデット族モンスター1体を除外してこのカードの攻撃力はターン終了時まで、除外したモンスターの元々の攻撃力分アップする‼︎俺が除外するのは不知火の宮司‼︎」

 

 

戦神ー不知火

ATK3000→4500

 

 

「攻撃力4500⁉︎」

 

「ついでに言っておこう。麗神-不知火の永続効果により、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドのシンクロモンスターは効果では破壊されず、さらに自分の炎属性モンスターは戦闘では破壊されない」

 

「っ、効果耐性と戦闘耐性まであるんですか………」

 

「それでは行くぞ、バトル‼︎麗神-不知火でダイレクトアタック‼︎不知火流 業火斬舞‼︎」

 

「うっ‼︎」

 

 

遊花 LP8000→5000

 

 

麗神が薙刀に炎を纏わせ、舞うように連続して私を切りつける。

 

「続けて戦神ー不知火でダイレクトアタック‼︎不知火流 輪廻刃‼︎」

 

「それを通すわけにはいきません‼︎手札からクリボールの効果を発動‼︎スピンショット‼︎相手モンスターの攻撃宣言時、そのモンスターを守備表示にします‼︎」

 

私を斬り裂こうとした戦神にクリボールが回転しながら突撃し、それにより戦神の動きが止まった。

 

 

戦神ー不知火

ATK4500→DEF0

 

 

「防いできたか。メインフェイズ2、俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ。エンドフェイズ、変動していた戦神ー不知火と麗神-不知火の攻撃力は元に戻る」

 

 

戦神ー不知火

ATK4500→3000

 

 

麗神-不知火

ATK3000→2400

 

 

遊花 LP5000 手札3

 

ーー▲▲ー ー

ーーーーー

ー ☆

ーーー□ー

ーー▲ーー ▽

 

炎 LP8000 手札1

 

 

強力な耐性の付与と高攻撃力モンスターによる強襲。

 

不知火さんは最初から全力で私にぶつかってくれている。

 

だったら、私もその全力に応える‼︎

 

「私のターン、ドロー‼︎魔法カード、儀式の下準備‼︎デッキから儀式魔法カード1枚を選び、さらにその儀式魔法カードにカード名が記された儀式モンスター1体を自分のデッキ・墓地から選んで、そのカード2枚を手札に加えます‼︎私が加えるのはイリュージョンの儀式とサクリファイス‼︎」

 

「儀式モンスター………そして墓地にはクリボールが存在しているか」

 

「私は儀式魔法、イリュージョンの儀式を発動‼︎自分の手札・フィールドから、レベルの合計が1以上になるようにモンスターをリリースし、手札からサクリファイスを儀式召喚します‼︎私は墓地のクリボールの効果で儀式召喚を行う場合、必要なレベル分のモンスターの内の1体として、墓地のこのカードを除外できる‼︎」

 

私の前に現れるのは金色の目の形をした壺が現れ、その中にクリボールが吸い込まれていく。

 

しばらくすると壺が割れ、中から妖しい邪眼を持つモンスターが現れた。

 

「儀式召喚‼︎相手を捕える妖しい邪眼‼︎サクリファイス‼︎」

 

 

〈サクリファイス〉☆1 魔法使い族 闇属性

ATK0

 

 

「サクリファイスの効果発動‼︎アブソープション‼︎1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象にそのモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備し、このカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターの数値分アップし、このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに装備したそのモンスターを破壊できます‼︎対象は、戦神ー不知火‼︎吸い込んじゃって、サクリファイス‼︎」

 

「いい効果だ。だが、その程度じゃ届かない。リバースカードオープン‼︎永続罠‼︎不知火流 輪廻の陣‼︎このカードは魔法&罠ゾーンに存在する限り、カード名を不知火流 転生の陣として扱い、1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。自分フィールドの表側表示のアンデット族モンスター1体を除外してこのターン、自分が受ける全てのダメージは0になる効果か、除外されている自分の守備力0のアンデット族モンスター2体を対象としてデッキに戻してシャッフルしその後、自分はデッキから1枚ドローする効果だ。俺は自分フィールドの表側表示のアンデット族モンスター1体を除外してこのターン、自分が受ける全てのダメージは0になる効果を使用し、戦神ー不知火を除外することでこのターンのダメージを0にする‼︎」

 

サクリファイスのお腹にある穴が開き、戦神を吸い込もうとするが、戦神は粒子に変わり不知火さんを守るように包み込む。

 

「これでサクリファイスは攻撃力が0のままで、俺がダメージを受けることもなくなった」

 

「だったらこうです‼︎導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

私が正面に手をかざすと巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件はトークン以外のレベル1モンスター1体‼︎私はサクリファイスをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎相手を捕える深淵の邪眼‼︎リンク1‼︎サクリファイスアニマ‼︎」

 

 

〈サクリファイスアニマ〉LINK1 魔法使い族 闇属性

ATK0 ↑

 

 

麗神の正面にサクリファイスに似た怪しげな邪眼を持つモンスターが現れる。

 

「‼︎今度はサクリファイスのリンクモンスターか」

 

「サクリファイスアニマの効果発動‼︎コネクトアブソープション‼︎1ターンに1度このカードのリンク先の表側表示モンスター1体を対象にその表側表示モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備し、このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力分アップします‼︎対象は勿論、麗神-不知火‼︎吸い込んじゃって、サクリファイスアニマ‼︎」

 

「ならば、チェーンして麗神-不知火の効果発動‼︎衆生回向‼︎相手ターンに、除外されている自分のアンデット族シンクロモンスター1体を対象として、そのモンスターをこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する‼︎俺は除外されている戦神ー不知火を特殊召喚する‼︎」

 

「っ‼︎また戦神ー不知火が戻ってくるんですか⁉︎」

 

 

〈戦神ー不知火〉☆8 アンデッド族 炎属性

ATK3000

 

 

アニマの目の上にある空間が開き、麗神を吸い込もうと吸引をはじめる。

 

アニマに吸引されながらも麗神が薙刀を振るうと、フィールドに再び戦神の姿が現れる。

 

しかし、アニマの吸引には抗えず、麗神は目の上にある空間に吸い込まれ、しばらくすると背中についている羽のような部分から麗神が持っていた薙刀が現れた。

 

 

サクリファイスアニマ

ATK0→2400

 

 

「麗神-不知火は吸収されてしまったか………だが、戦神ー不知火の効果発動‼︎善因善果‼︎墓地の不知火の武部を除外してこのカードの攻撃力はターン終了時まで、不知火の武部の元々の攻撃力分アップする‼︎」

 

 

戦神ー不知火

ATK3000→4500

 

 

「そして除外された不知火の武部の効果発動‼︎このカードが除外された場合、自分はデッキから1枚ドローし、その後、手札を1枚選んで捨てる‼︎どうした、お前の実力はその程度か、栗原?」

 

「うっ………」

 

麗神を除去することには成功したが、代わりに戦神がフィールドに戻ってきた上に手札交換兼墓地肥やしまでされてしまった。

 

これが師匠や闇先パイ、リーネさんと同じ『Trumpfkarte』のメンバーである不知火さんの実力。

 

やっぱり、今の私じゃ全然届かない。

 

「だからって、負けるわけにも、諦めるわけにもいかないんです‼︎私はクリバンデッドを召喚‼︎」

 

 

〈クリバンデッド〉☆3 悪魔族 闇属性

ATK1000

 

 

私の前に盗賊のような姿をした黒い毛玉のモンスターが現れる。

 

今回は攻撃させては上げられないけど、あなたの力、存分に借りるね‼︎

 

「エンドフェイズにクリバンデッドの効果発動‼︎このカードをリリースしてデッキの上から5枚めくり、その中から魔法・罠カード1枚を手札に加えて残りを墓地におきます‼︎」

 

クリバンデッドの姿が消え、私はデッキの上から5枚のカードをめくって中から1枚のカードを手札に加える。

 

「私は手札抹殺の魔法カードを手札に加えてターンエンドです‼︎」

 

「エンドフェイズ、変動していた戦神ー不知火の攻撃力は元に戻る」

 

 

戦神ー不知火

ATK4500→3000

 

 

遊花 LP5000 手札3

 

ー☆▲▲ー ー

ーーー☆ー

ー ー

ーーー○ー

ーー△ーー ▽

 

炎 LP8000 手札1

 

 

「俺のターン、ドロー‼︎まずは不知火流 輪廻の陣の効果発動‼︎今回使用するのは除外されている自分の守備力0のアンデット族モンスター2体を対象としてデッキに戻してシャッフルしその後、自分はデッキから1枚ドローする効果だ。俺は除外されている不知火の武部と不知火の宮司をデッキに戻してカードを1枚ドローする‼︎………成る程、この手札か。俺は不知火の武部を召喚‼︎」

 

 

〈不知火の武部〉☆4 アンデッド族 炎属性

ATK1500

 

 

「不知火の武部の効果発動‼︎このカードが召喚に成功した時、手札・デッキから妖刀-不知火モンスター1体を特殊召喚する‼︎ただし、この効果の発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。俺はデッキからチューナーモンスター、逢魔ノ妖刀-不知火を特殊召喚する‼︎」

 

 

〈逢魔ノ妖刀-不知火〉☆3 アンデッド族 炎属性

ATK800

 

 

武部が薙刀を振るうと、武部の正面に金色に光る一振りの刀が現れ、その刀の近くに薄っすらと鎧を着た武士の霊の姿が浮かびあがる。

 

「さらに俺は墓地に存在する不知火の師範の効果発動‼︎このカードが墓地に存在し、自分フィールドに不知火モンスターが 2種類以上存在する場合、このカードを特殊召喚する‼︎ただし、この効果で特殊召喚した不知火の師範はフィールドから離れた場合に除外される‼︎」

 

 

〈不知火の師範〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

「っ、またモンスターが並んで………」

 

「そして、燃え上がれ‼︎劫火が宿しサーキット‼︎」

 

不知火さんの正面に再び巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件は種族がアンデット族モンスター2体‼︎俺は戦神ー不知火と不知火の師範をリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

「っ、リンク2のモンスター………ということは………」

 

戦神と不知火の師範がサーキットに飛び込んでいく。

 

そしてサーキットが光ると、サーキットの中から紅いマフラーをつけ、右手に禍々しい剣が生えているモンスターが現れた。

 

「リンク召喚‼︎怨讐を超えし救済者‼︎リンク2‼︎アドヴェンデットセイヴァー‼︎」

 

 

〈アドヴェンデットセイヴァー〉LINK 2 アンデット族 闇属性

ATK1600 ↙︎↘︎

 

 

「ヴェンデット………不知火さんのもう1つの主力のモンスター」

 

「除外された不知火の師範の効果発動‼︎アドヴェンデットセイヴァーの攻撃力はターン終了時まで600ポイントアップする‼︎」

 

 

アドヴェンデットセイヴァー

ATK1600→2200

 

 

「そしてアドヴェンデットセイヴァーの効果発動‼︎ヴィンディクティブリチュアル‼︎自分の墓地のヴェンデットカード1枚を対象として、そのカードを手札に加える。俺は墓地から儀式魔法、リヴェンデットボーンを手札に加える‼︎」

 

「っ、さっきの手札交換で落としていましたか………」

 

「次はこれだ。逢魔ノ妖刀-不知火の効果発動‼︎このカードをリリースし、逢魔ノ妖刀-不知火以外の除外されている自分のモンスターの中から不知火モンスターを含むアンデット族モンスター 2体を対象として、そのモンスターを守備表示で特殊召喚する‼︎ただし、この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、この効果の発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。俺は除外から不知火の隠者と不知火の師範を特殊召喚‼︎」

 

 

〈不知火の隠者〉☆4 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

〈不知火の師範〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

「不知火の隠者の効果発動‼︎俺は不知火の隠者をリリースしてデッキから再びチューナーモンスター、逢魔ノ妖刀-不知火を特殊召喚する‼︎」

 

 

〈逢魔ノ妖刀-不知火〉☆3 アンデッド族 炎属性

ATK800

 

 

「行くぞ‼︎俺は、レベル4、不知火の武部に、レベル3、チューナーモンスター、逢魔ノ妖刀-不知火をチューニング‼︎」

 

逢魔ノ妖刀が浮かびあがり、武部に向かって飛んでいく。

 

武部は薙刀を背中に収め、その刀を手に取ると、武部の後ろに妖刀に憑いていた武士の霊が実体化した。

 

「妖を断つ剣の思いが、武部に宿りて力を成す‼︎シンクロ召喚‼︎憑依一体‼︎妖神-不知火‼︎」

 

 

〈妖神-不知火〉☆7 アンデッド族 炎属性

ATK2100

 

 

「レベル7の不知火シンクロモンスター………一体どんな効果が………」

 

「妖神ー不知火の効果発動‼︎臨命終時‼︎1ターンに1度、自分メインフェイズに、自分の墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、モンスター1体を選んで除外し、その後、その種類によって、効果をそれぞれ適用できる。アンデット族ならば自分フィールドの全てのモンスターの攻撃力は300ポイントアップし、炎属性ならフィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊。そしてシンクロモンスターならフィールドのモンスター1体を選んで破壊する。俺は墓地に存在する戦神ー不知火を除外し、全ての効果を適用する‼︎この効果は対象を取らない。何か発動するなら今のうちだぞ?」

 

「………発動するカードはありません」

 

「ほう、ならば妖神ー不知火の効果で自分フィールドの全てのモンスターの攻撃力は300ポイントアップし、栗原のセットカード1枚とサクリファイスアニマを破壊する‼︎」

 

「ゴメンね、サクリファイスアニマ」

 

妖神が逢魔ノ妖刀を掲げると、逢魔ノ妖刀に戦神の霊が吸い込まれていく。

 

戦神を吸い込むと、逢魔ノ妖刀は金色の輝きを増し、妖神が逢魔ノ妖刀を振るうと、金色の光が周囲に放たれ、その光によりアニマと私のセットカードが切り裂かれ、不知火さんのモンスターは全てその光に包まれた。

 

 

アドヴェンデットセイヴァー

ATK2200→2500

 

 

妖神-不知火

ATK2100→2400

 

 

不知火の師範

ATK600→900

 

 

「さあ、まだ終わらないぞ。墓地に存在する妖刀ー不知火の効果発動‼︎このカードが墓地に存在する場合、チューナー以外の自分の墓地のアンデット族モンスター1体を対象としてそのモンスターとこのカードを墓地から除外し、その2体のレベルの合計と同じレベルを持つアンデット族シンクロモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する‼︎」

 

「墓地からの擬似シンクロ召喚………‼︎」

 

「俺は墓地に存在する妖刀ー不知火と不知火の隠者を除外‼︎剣に宿し無念の思いが、武士に宿りて力を成す‼︎憑依一体‼︎刀神-不知火‼︎」

 

 

〈刀神-不知火〉☆6 アンデッド族 炎属性

ATK2500

 

 

フィールドに現れたのは後ろに妖刀の霊が実体化している武士。

 

そして除外されたのは隠者。

 

不知火さんの攻撃はまだ終わっていない。

 

「除外された不知火の隠者の効果発動‼︎フィールドに不知火流 転生の陣が存在するため、除外から妖刀ー不知火と戦神ー不知火を特殊召喚する‼︎」

 

 

〈戦神ー不知火〉☆8 アンデッド族 炎属性

ATK3000

 

 

〈妖刀-不知火〉☆2 アンデッド族 炎属性

ATK800

 

 

「戦神ー不知火の効果発動‼︎善因善果‼︎墓地の不知火の武部を除外してこのカードの攻撃力はターン終了時まで、不知火の武部の元々の攻撃力分アップする‼︎」

 

 

戦神ー不知火

ATK3000→4500

 

 

「そして除外された不知火の武部の効果発動‼︎このカードが除外された場合、自分はデッキから1枚ドローし、その後、手札を1枚選んで捨てる‼︎」

 

「っ、また手札交換………」

 

「さあ、栗原。俺の全力に耐えられるか見せて貰うぞ?俺は、レベル6、刀神-不知火と、レベル 2、不知火の師範に、レベル2、チューナーモンスター、妖刀-不知火をチューニング‼︎」

 

妖刀が浮かびあがり、光を纏いながら刀神と不知火の師範に向かって飛んでいく。

 

妖刀が刀神と師範の間の地面に突き刺さると、刀神と師範を取り囲むように地面から炎が舞い上がり、刀神と師範の姿を隠す。

 

しばらくして、炎が斬り払われるように霧散すると、炎の身体を持つ馬に乗った武士のモンスターが現れた。

 

「剣に宿し無念の思いが、神へと至る不知火となる‼︎シンクロ召喚‼︎憑依神化‼︎炎神ー不知火‼︎」

 

 

〈炎神-不知火〉☆10 アンデッド族 炎属性

ATK3500

 

 

「レベル10の不知火シンクロモンスター………不知火さんの切り札、ですね」

 

「炎神-不知火の効果発動‼炎魂入滅‼︎このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、アンデット族シンクロモンスターを任意の数だけ選んでEXデッキに戻し、その後、戻した数だけ相手フィールドのカードを選んで破壊できる‼︎俺は墓地に存在する刀神-不知火をEXデッキに戻して栗原のセットカードを破壊する‼︎」

 

炎神が刀を振り抜き、巨大な炎の斬撃が私のセットカードに向かって放たれる。

 

なら、このタイミングで‼︎

 

「炎神-不知火の効果にチェーンして手札からクリフォトンの効果発動‼︎このカードを手札から墓地へ送り、2000ライフを払って発動‼︎このターン、自分が受ける全てのダメージは0になります‼︎」

 

「何?このタイミングでだと?」

 

 

遊花 LP5000→3000

 

 

「さらにそれにチェーンしてリバースカードオープン‼︎罠発動‼︎活路への希望‼︎」

 

「‼︎成る程、そのためか」

 

「自分のLPが相手より1000以上少ない場合、1000LPを払って発動‼︎」

 

 

遊花 LP3000→2000

 

 

「お互いのLPの差2000につき1枚、自分はデッキからドローする‼︎私のライフは2000‼︎不知火さんは8000‼︎よって3枚のカードをドローします‼︎」

 

私がカードをドローすると、私の前に電球のような姿をしたモンスターが現れ、私の身体を包みこむように光の粒子を放つ。

 

そして炎神の斬撃が私が発動した活路への希望を破壊した。

 

「このターンは防がれてしまったか………流石だな。俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ。エンドフェイズ、変動していたアドヴェンデットセイヴァーと戦神ー不知火の攻撃力は下がる」

 

 

アドヴェンデットセイヴァー

ATK2500→2200

 

 

戦神ー不知火

ATK4500→3000

 

 

遊花 LP2000 手札5

 

ーーーーー ー

ーーーーー

☆ ー

○ー○ー○

ーー△▲ー ▽

 

炎 LP8000 手札2

 

 

手札を増やすためとはいえ、かなりライフポイントが減ってしまった。

 

おまけに不知火さんのフィールドには強力な不知火シンクロモンスターが3体にアドヴェンデットセイヴァーがおり、モンスターを除外することでダメージを0にできる輪廻の陣がある。

 

まずは輪廻の陣を攻略しないと、私に勝ち目はない。

 

「私のターン、ドロー‼︎よし‼︎私はカードを1枚伏せて、魔法カード、手札抹殺‼︎お互いに手札を全て捨てて同じ枚数ドローします‼︎私は4枚、不知火さんは2枚の手札を捨てて同じ枚数ドローです‼︎」

 

「ほとんどの手札を交換したな。余程手札が悪かったのか?」

 

「その答えはこれです‼︎手札から捨てられた魔轟神獣キャシーの効果発動‼︎さらにそれにチェーンして墓地に送られたドットスケーパーの効果発動‼︎まずはドットスケーパーの効果でデュエル中に1度、このカードが墓地に送られた場合に特殊召喚します‼︎」

 

 

〈ドットスケーパー〉☆1 サイバース族 地属性

DEF2100

 

 

私のフィールドにドットの身体を持つモンスターが現れる。

 

「そして魔轟神獣キャシーの効果‼︎このカードが手札から墓地へ捨てられた時、フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選択して破壊します‼︎私が破壊するのは、不知火流 輪廻の陣‼︎」

 

「何⁉︎くっ………ならば、不知火流 輪廻の陣の効果発動‼︎俺は妖神ー不知火を除外することでこのターンのダメージを0にする‼︎」

 

手札から捨てられた身体に金色の腕輪のようなものをつけた猫のモンスターが、緑色のボールのような悪魔を弾き飛ばして輪廻の陣を破壊する。

 

闇先パイに言われてカードを破壊するカードを増やしておいてよかった。

 

これでこのターンはダメージを与えられないけど、これ以上のドローやダメージを無くすことは防げる。

 

「ここから反撃です‼︎まずは、導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

「リンク召喚か………」

 

私が手をかざすと、正面に巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件はレベル1モンスター1体。私はドットスケーパーをリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン。リンク召喚‼︎希望の守り手‼︎リンク1‼︎リンクリボー‼︎」

 

 

〈リンクリボー〉LINK1 サイバース族 闇属性

ATK300 ↓

 

 

サーキットから飛び出して、私に擦り寄ってくるのは青い球体のモンスター。

 

君はいつも変わらないね。

 

今回もよろしく頼んだよ。

 

「私は天輪の葬送士を召喚‼︎」

 

 

〈天輪の葬送士〉☆1 天使族 光属性

ATK0

 

 

フィールドに現れたのは銀色の棺の身体を持つモンスター。

 

「天輪の葬送士の効果発動‼︎このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の光属性・レベル1モンスター1体を対象としてその光属性モンスターを特殊召喚します‼︎戻ってきて、ミスティックパイパー‼︎」

 

 

〈ミスティックパイパー〉☆1 魔法使い族 光属性

DEF0

 

 

葬送士が自分の腕で身体になっている棺を開けると、棺の中から再びミスティックパイパーが姿を現わす。

 

「ミスティックパイパーの効果発動‼︎このカードをリリースして自分のデッキからカードを1枚ドローします‼︎ドローしたカードは虹クリボー‼︎レベル1モンスターなのでもう1枚ドローします‼︎さらに、墓地に存在するジェットシンクロンの効果発動‼︎手札を1枚墓地に送り、墓地からこのカードを特殊召喚します‼︎」

 

「‼︎そんなカードまで墓地に送っていたか」

 

「ただし、この効果で特殊召喚したこのカードはフィールドから離れた場合、除外されます‼︎おいで、ジェットシンクロン‼︎」

 

 

〈ジェットシンクロン〉☆1 機械族 炎属性

DEF0

 

 

フィールドに現れたのは小さなジェット機のような機械のモンスター。

 

現れたジェットシンクロンは嬉しそうに私の周りを飛び回る。

 

「私はレベル1、天輪の葬送士とジェットシンクロンでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」

 

「今度はエクシーズ召喚か‼︎」

 

葬送士とジェットシンクロンが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けるとそこには白い馬に乗る小さな首無しの騎士がいた。

 

「闇夜に紛れし哀しき妖精‼︎その刃で疑惑を切り裂け‼︎ランク1‼︎ゴーストリックデュラハン‼︎」

 

 

〈ゴーストリックデュラハン〉★1 悪魔族 闇属性

ATK1000

 

 

「ゴーストリックデュラハンの永続効果、スリーピィフィアー。このカードの攻撃力は自分フィールドのゴーストリックと名のついたカードの数×200ポイントアップします‼︎」

 

 

ゴーストリックデュラハン

ATK1000→1200

 

 

「そしてゴーストリックデュラハンの効果発動‼︎ホロウエクスキュート‼︎オーバーレイユニットを1つ使い、フィールド上のモンスター1体を対象に、選択したモンスターの攻撃力をターン終了時まで半分にします‼︎この効果は相手ターンでも使えます‼︎対象は炎神ー不知火‼︎」

 

デュラハンがその手に持った小さな剣を振るうと、その剣から不可視の斬撃が飛び、炎神が乗っている馬に当たって馬が膝をつく。

 

 

炎神-不知火

ATK3500→1750

 

 

「これで準備はできました‼︎私はゴーストリックデュラハン1体でオーバーレイ‼︎1体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築‼︎ランクアップエクシーズチェンジ‼︎」

 

デュラハンが再び空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けると空から舞い降りたのは黒いドレスを身に纏い、白い羽根にところどころ漆黒の羽根が混ざる女の子のモンスター。

 

「闇夜を彷徨う自由な天使‼︎その気ままさで憂鬱を払え‼︎ランク4‼︎ゴーストリックの駄天使‼︎」

 

 

〈ゴーストリックの駄天使〉★4 天使族 闇属性

ATK2000

 

 

駄天使が私の周りをひらひらと飛びながらいつものようにドヤ顔で空を指差して決めポーズをとる。

 

しかし、今回はすぐに決めポーズを止めると、駄天使は握り拳を作って自分の胸を叩いた。

 

分かってるよ、今回はちゃんと君にも活躍して貰うからね。

 

「ゴーストリックの駄天使は同名以外のゴーストリックモンスターに重ねてエクシーズ召喚を行うことが出来ます。そしてゴーストリックの駄天使の効果発動‼︎チャームコール‼︎オーバーレイユニットを1つ取り除くことでデッキからゴーストリック魔法・罠を手札に加えます‼︎私が手札に加えるのはゴーストリックパニック‼︎」

 

堕天使が私に向けて小さなハートを飛ばすとそれがカードになって私の手札に加わる。

 

「バトル‼︎ゴーストリックの駄天使で炎神ー不知火を攻撃‼︎トリックハート‼︎」

 

駄天使が目の前にひび割れているハートを作り出し、そのハートからビームを放ち、炎神の身体を貫く。

 

しかし、身体を貫かれた炎神は少し怯んだが、貫かれた部分が燃え上がり、何事も無かったかのように修復された。

 

「炎神ー不知火の永続効果、燎原之火‼︎自分フィールドのアンデット族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分の墓地の不知火モンスター1体を除外する。俺は墓地に存在する麗神-不知火を除外することで破壊を免れる」

 

「っ‼︎そんな耐性まであるんですか⁉︎………これは突破するのが大変そうです。メインフェイズ2。カードを2枚伏せてターンエンドです‼︎」

 

「エンドフェイズ、ゴーストリックデュラハンの効果で下がっていた炎神-不知火の攻撃力は元に戻る」

 

 

炎神-不知火

ATK1750→3500

 

 

 

遊花 LP2000 手札3

 

ー▲▲▲ー ー

ーーー○ー

☆ ☆

○ーーー○

ーーー▲ー ▽

 

炎 LP8000 手札2

 

 

「俺のターン、ドロー‼︎………どうやら、俺のデッキも全力で栗原のことを試したいようだな」

 

「っ、何か引いたみたいですね」

 

ドローしたカードを見て、不知火さんの表情に真剣さが増す。

 

強力な不知火モンスターはほとんど不知火さんのフィールドに揃っている。

 

ということは、次に不知火さんが使ってくるのは………

 

「まずはアドヴェンデットセイヴァーの効果発動‼︎ヴィンディクティブリチュアル‼︎俺は墓地から儀式魔法、リヴェンデットボーンを再び手札に加える‼そして、儀式魔法、リヴェンデットボーン‼︎」

 

「やっぱり、儀式魔法………‼︎」

 

「このカードはレベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのモンスターをリリース、またはリリースの代わりに自分の墓地のアンデット族モンスターを除外し、自分の手札・墓地からヴェンデット儀式モンスター1体を儀式召喚する‼︎墓地の不知火の師範と不知火の隠者を除外して儀式召喚を行う‼︎」

 

不知火さんの前に闇の球体が現れ、その球体に不知火の師範と隠者が吸い込まれていく。

 

そして闇の球体が吹き飛ぶと、その中から闇を纏い、身体中から骨が変質して出来た武器が飛び出している人型のモンスターが現れた。

 

「例えその身が朽ち果てようと、生まれ変わる程の怨讐の果てに、新たな強さを得よ‼︎儀式召喚‼︎リヴェンデットスレイヤー‼︎」

 

 

〈 リヴェンデットスレイヤー〉☆6 アンデット族 闇属性

ATK2400

 

 

「リヴェンデットスレイヤー………不知火さんの切り札………」

 

「さあ、この攻撃に耐えきれるか?まずは除外された不知火の師範と、それにチェーンして不知火の隠者の効果発動‼︎不知火の隠者の効果でフィールドに不知火流 転生の陣が存在するため、除外から妖神ー不知火と不知火の師範を特殊召喚する‼︎」

 

 

〈妖神-不知火〉☆7 アンデッド族 炎属性

ATK2100

 

 

〈不知火の師範〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

「さらに除外された不知火の師範の効果発動‼︎リヴェンデットスレイヤーの攻撃力はターン終了時まで600ポイントアップする‼︎」

 

 

リヴェンデットスレイヤー

ATK2400→3000

 

 

「まだ終わらないぞ‼︎燃え上がれ‼︎劫火が宿しサーキット‼︎」

 

「またリンク召喚………」

 

「召喚条件は種族がアンデット族モンスター2体以上‼︎俺は不知火の師範とアドヴェンデットセイヴァーを2体分として扱ってリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

不知火の師範とアドヴェンデットセイヴァーが2体に分身し、サーキットに飛び込んでいく。

 

そしてサーキットが光ると、サーキットの中から再び両刃の薙刀を持った着物姿のモンスターが現れる。

 

「リンク召喚‼︎再びこの世との縁結ぶ迎え火‼︎リンク3‼︎麗神-不知火‼︎」

 

 

〈麗神-不知火〉LINK3 アンデット族 炎属性

ATK2400 ←↑↓

 

 

「うっ、また麗神-不知火ですか………」

 

「妖神ー不知火の効果発動‼︎臨命終時‼︎1ターンに1度、メインフェイズに発動‼︎俺はフィールドにいる妖神ー不知火自身を除外し、全ての効果を適用する‼︎」

 

「なら、チェーンしてリバースカードオープン‼︎罠発動‼︎ダメージダイエット‼︎このターン自分が受ける全てのダメージは半分になります‼︎」

 

「ふむ、ダメージを軽減するカードが伏せられていたか。ならば妖神ー不知火の効果で自分フィールドの全てのモンスターの攻撃力は300ポイントアップし、栗原のセットカード1枚とゴーストリックの駄天使を破壊する‼︎」

 

妖神が逢魔ノ妖刀を空に投げると、逢魔ノ妖刀に妖神が光となって吸い込まれていく。

 

妖神を吸い込むと、逢魔ノ妖刀は金色の輝きを増しながら、地面に突き刺さって辺りに金色の光を放ち、その光により駄天使と私のセットカードが消滅し、不知火さんのモンスターは全てその光に包まれて、雄叫びを上げた。

 

 

麗神-不知火

ATK2400→2700

 

 

戦神ー不知火

ATK3000→3300

 

 

炎神ー不知火

ATK3500→3800

 

 

リヴェンデットスレイヤー

ATK3000→3300

 

 

不知火さんのフィールドのモンスターは麗神によりシンクロモンスターは効果では破壊されず、炎属性モンスターは戦闘では破壊されない。

 

さらに麗神やリヴェンデットスレイヤーも炎神ー不知火によって墓地の不知火を除外することで戦闘・効果による破壊耐性を持っている。

 

その上で効果による全体強化。

 

この布陣を突破するのはなかなか厳しそうだ。

 

「さあ、今度は耐えきれるか?バトル‼︎麗神-不知火でリンクリボーを攻撃‼︎不知火流 業火斬舞‼︎」

 

「相手モンスターの攻撃宣言時、リンクリボーの効果発動‼︎ゼロリンク‼︎このカードをリリースし、その相手モンスターの攻撃力はターン終了時まで0になる‼︎」

 

リンクリボーの身体が粒子に変わってに麗神纏わりつき、力を奪う。

 

 

麗神-不知火

ATK2700→0

 

 

「これでリンクリボーは使わせた。戦神ー不知火でダイレクトアタック‼︎不知火流 輪廻刃‼︎」

 

「それも通しません‼︎攻撃宣言時、手札から虹クリボーの効果発動‼︎このカードをそのモンスターに装備し、そのモンスターは攻撃することが出来ません‼︎レインボーガード‼︎」

 

私の手札から虹色の角を持つ球体が現れて戦神の動きを止める。

 

「これも凌ぐか。ならば次はどうだ?炎神ー不知火でダイレクトアタック‼︎不知火流 煉獄ノ祓‼︎」

 

炎神が刀を抜き、空に掲げると、その刀に炎が集まっていき、5メートル程の巨大な刀になる。

 

炎神は集まって巨大な刀になった炎を圧縮していき、通常のサイズの刀に変える。

 

刀が完成すると炎神は馬を走らせて私に近づいてくる。

 

「ダメージステップ‼︎速攻魔法、アンデットストラグル‼︎フィールドのアンデット族モンスター1体を対象として、ターン終了時まで、そのモンスターの攻撃力は1000ポイントアップ、または1000ポイントダウンする‼︎俺は炎神ー不知火の攻撃力を1000ポイントアップする‼︎」

 

「っ‼︎」

 

 

炎神ー不知火

ATK3800→4800

 

 

炎神の炎の刀に、地面から溢れ出した怨霊が集まり、炎の色が紫色に変わる。

 

この攻撃を受けると、ダメージダイエットの効果でダメージが軽減されても私のライフは0になる。

 

「まだ、終わりません‼︎手札からクリボーの効果発動‼︎ダークエンヴェロップ‼︎相手モンスターが攻撃した場合、そのダメージ計算時にこのカードを手札から捨てて発動できる。その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージを0にする‼︎」

 

「‼︎これも防ぐか………」

 

馬を走らせて私に近づいた炎神はすれ違い様に3度斬りつけてくる。

 

その斬撃から守るように、クリボーが立ち塞がり、斬撃を防ぎきると、私に向けてウィンクをしてから粒子になって消えていった。

 

ありがとう、クリボー。

 

これでまだ戦える‼︎

 

「まさかこの攻撃も耐えられるとはな。だが、まだリヴェンデットスレイヤーの攻撃が残っている‼︎リヴェンデットスレイヤーでダイレクトアタック‼︎」

 

「相手モンスターの直接攻撃宣言時、墓地のクリアクリボーの効果発動‼︎このカードを除外し、自分はデッキから1枚ドローし、そのドローしたカードがモンスターだった場合、そのモンスターを特殊召喚してその後、攻撃対象をそのモンスターに移し替えます‼︎ドロー‼︎………っ、違う」

 

「ならば攻撃はそのまま通る‼︎行け、リヴェンデットスレイヤー‼︎リヴェンデットスマッシュ‼︎」

 

「きゃあ‼︎」

 

 

遊花 LP2000→350

 

 

スレイヤーは足に黒い炎を纏い、勢いよく跳躍すると空中で一回転しながらその両足で私を思いっきり蹴り飛ばす。

 

これで私のライフは3桁………もう後がない。

 

「メインフェイズ2、墓地のアンデットストラグルの効果発動‼︎このカードが墓地に存在する場合、自分メインフェイズに除外されている自分のアンデット族モンスター1体を選んでデッキに戻し、このカードを自分フィールドにセットする。ただし、この効果でセットしたこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。俺は除外されている不知火の隠者をデッキに戻し、アンデットストラグルをセットする。俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ。エンドフェイズ、攻撃力が変動していたモンスター達の攻撃力は元に戻る」

 

 

麗神-不知火

ATK0→2400

 

 

炎神ー不知火

ATK4800→3500

 

 

リヴェンデットスレイヤー

ATK3300→2400

 

 

遊花 LP350 手札2

 

ー▲△ーー ー

ーーーーー

☆ ー

○ーー○○

ー▲▲▲ー ▽

 

炎 LP8000 手札0

 

 

残りのライフは350。

 

おまけに私の2枚の手札は現状使えず、伏せカードもゴーストリックパニックだからこの逆境を覆すことは出来ない。

 

だけど………

 

「手札もライフもちゃんと残ってる………まだ、終わりじゃない」

 

自分に言い聞かせるように、はっきりと口に出す。

 

可能性は、ちゃんと残っている。

 

まだ負けてはいない。

 

負けてないなら………戦える‼︎

 

「ふっ………いい目をしているな。この状況でも諦めないか」

 

「はい。師匠の弟子として、諦めることだけはしないって誓いましたから」

 

「いい気迫だ。ならば、その気持ちが嘘ではないことを証明してみせろ。栗原、君の真価を見せてくれ」

 

「はい‼︎私のターン、ドロー‼︎魔法カード、貪欲な壺‼︎墓地に存在するサクリファイスアニマ、ゴーストリックデュラハン、ゴーストリックの駄天使をEXデッキに、天輪の葬送士、クリバンデットをデッキに戻してシャッフルし、カードを2枚ドローします‼︎」

 

「ここにきてドローカードを引いてくるか………」

 

「よし、魔法カード、シャッフルリボーン‼︎自分フィールドにモンスターが存在しない場合、自分の墓地のモンスター1体を対象としてそのモンスターを特殊召喚します‼︎ただし、この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに除外されます。墓地から蘇って魔轟神獣キャシー‼︎」

 

 

〈魔轟神獣キャシー〉☆1 獣族 光属性

DEF600

 

 

「さらに墓地に存在するシャッフルリボーンの効果発動‼︎自分フィールドのカード1枚を対象としそのカードを持ち主のデッキに戻してシャッフルし、その後自分はデッキから1枚ドローします‼︎ただしこのターンのエンドフェイズに、自分の手札を1枚除外しなければいけません。私は魔法・罠ゾーンにある虹クリボーをデッキに戻し、カードを1枚ドローします‼︎まだまだです‼︎魔法カード、モンスタースロット‼︎自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、選択したモンスターと同じレベルの自分の墓地に存在する

モンスター1体を選択してゲームから除外し、その後、自分のデッキからカードを1枚ドローします。この効果でドローしたカードをお互いに確認し、選択したモンスターと同じレベルのモンスターだった場合、そのモンスターを特殊召喚します‼︎私はフィールドの魔轟神獣キャシーを選択し、墓地のドットスケーパーを除外してデッキからカードを1枚ドロー‼︎ドローしたカードはサクリボー‼︎魔轟神獣キャシーと同じレベル1モンスターなので特殊召喚します‼︎」

 

 

〈サクリボー〉☆1 悪魔族 闇属性

DEF200

 

 

フィールドに現れたスロットマシーンから出てきたのは、クリボーに似た背中に金色の瞳を持つモンスター。

 

「除外されたドットスケーパーの効果発動‼︎デュエル中に1度、このカードが除外された場合に特殊召喚します‼︎」

 

 

〈ドットスケーパー〉☆1 サイバース族 地属性

DEF2100

 

 

「墓地に存在するリンクリボーの効果発動‼︎スケープリンク‼︎このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドのレベル1モンスター1体をリリースしてこのカードを墓地から特殊召喚する‼︎私はサクリボーをリリース‼︎戻っておいで、リンクリボー‼︎」

 

 

〈リンクリボー〉LINK1 サイバース族 闇属性

ATK300 ↓

 

 

フィールドにいたサクリボーの姿が消え、代わりにリンクリボーが嬉しそうに墓地から飛び出してくる。

 

「サクリボーの効果発動‼︎このカードがリリースされた場合、自分はデッキから1枚ドローします‼︎」

 

「ここにきて連続ドローだと⁉︎」

 

「………見えました………この逆境を覆す攻略法‼︎」

 

「‼︎」

 

ドローしたカードを見て、私は思わず笑顔を浮かべ、確かな自信を胸に不知火さんを見る。

 

「不知火さん………このターンで、貴方を攻略します‼︎」

 

「………面白い。やれるものならやってみろ‼︎」

 

「はい‼︎私はモンスターをセットします‼︎」

 

「何?セットモンスターだと?」

 

「そしてリバースカードオープン‼︎罠発動‼︎ゴーストリックパニック‼︎自分フィールド上に裏側守備表示で存在するモンスターを任意の数だけ選択して選択したモンスターを表側守備表示にし、その中のゴーストリックと名のついたモンスターの数まで、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを選んで裏側守備表示にします‼︎この効果で表側守備表示にするのは、ゴーストリックランタンです‼︎」

 

 

〈ゴーストリックランタン〉☆1 悪魔族 闇属性

DEF0

 

 

私のフィールドにジャックオーランタンのような幽霊が現れる。

 

「ゴーストリックモンスターが表側になったことで炎神ー不知火を裏側守備表示にします‼︎」

 

ランタンが現れると同時にフィールドを暗闇が包み込み、暗闇が晴れると炎神が裏側守備表示になる。

 

「そして、導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

私の前に巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件は効果モンスター2体‼︎私はドットスケーパーとリンクリボーをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク2‼︎ペンテスタッグ‼︎」

 

 

〈ペンテスタッグ〉LINK 2 サイバース族 闇属性

ATK1600 ↑↓

 

 

現れたのは機械の身体を持つクワガタのようなモンスター。

 

「ペンテスタッグだと?確かそのモンスターは………」

 

「ペンテスタッグの永続効果‼︎このカードがモンスターゾーンに存在する限り、リンク状態の自分のモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与えます‼︎」

 

「‼︎成る程な。炎神ー不知火の守備力は0。貫通ダメージで倒しきるつもりか。だが、俺のライフポイントはまだ8000ポイント丸々残っている。このターンに削りきることができるか?」

 

「やってみせます‼︎そのための準備はもうできてるんです‼︎私はレベル1、ゴーストリックランタンと魔轟神獣キャシーでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」

 

ランタンとキャシーが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けると再び現れる白い馬に乗る小さな首無しの騎士。

 

「闇夜に紛れし哀しき妖精‼︎再びその刃で疑惑を切り裂け‼︎ランク1‼︎ゴーストリックデュラハン‼︎」

 

 

〈ゴーストリックデュラハン〉★1 悪魔族 闇属性

ATK1000→1200

 

 

「まだです‼︎私はゴーストリックデュラハン1体でオーバーレイ‼︎1体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築‼︎ランクアップエクシーズチェンジ‼︎」

 

デュラハンが再び空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けると空から舞い降りたのは黒いドレスを身に纏った堕天使。

 

「闇夜を彷徨う自由な天使‼︎その気ままさで逆境を払え‼︎ランク4‼︎ゴーストリックの駄天使‼︎」

 

 

〈ゴーストリックの駄天使〉★4 天使族 闇属性

ATK2000

 

 

「再び出てきたか、ゴーストリックの駄天使………だが、ゴーストリックの駄天使では攻撃力が足りないぞ?」

 

「いいえ、この子が今回の主役です。この子が、不知火さんを倒します‼︎」

 

「何?」

 

私の言葉に、駄天使がどこか不安そうな表情で私の様子を伺う。

 

もう、いつもの無駄な自信はどこに行ったの?

 

約束したでしょ、今度ちゃんと貴方が活躍出来るように頑張るって。

 

だから、今回は貴方が主役なの。

 

いつものようにバッチリ決めてきて‼︎

 

「ゴーストリックの駄天使のもう1つの効果を発動‼トリックアブソーブ‼︎︎1ターンに1度、自分メインフェイズに手札のゴーストリックカード1枚をこのカードのオーバーレイユニットにすることができます‼︎私は手札の永続罠、ゴーストナイトをゴーストリックの駄天使のオーバーレイユニットにします‼︎」

 

「罠カードでもオーバーレイユニットにできるのか………だが、オーバーレイユニットを増やすだと?」

 

私の手札にあったゴーストリックナイトがオーバーレイユニットとして駄天使に吸い込まれていく。

 

まだ不安そうな表情を浮かべている駄天使に、私は笑顔を浮かべて頷く。

 

大丈夫。

 

貴方が活躍できるように、私が背中を押してあげるから、貴方の力を私に貸して‼︎

 

「バトル‼︎ゴーストリックの駄天使でセットされている炎神ー不知火に攻撃‼︎そして速攻魔法、旗鼓堂々‼︎自分の墓地の装備魔法カード1枚と、その正しい対象となるフィールド上のモンスター1体を選択し、選択した装備魔法カードを選択したモンスターに装備します‼︎」

 

「旗鼓堂々………結束や天羽も使っているカードか。だが、装備魔法だと………?」

 

「この効果で装備した装備魔法カードはエンドフェイズ時に破壊され、このカードを発動したターン、自分はモンスターを特殊召喚できません‼︎私はゴーストリックの駄天使に墓地のストイックチャレンジを装備します‼︎」

 

「何⁉︎そのカードは………‼︎」

 

私が宣言したカードに不知火さんが目を見開く。

 

「ストイックチャレンジは自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できず、オーバーレイユニットを持っているエクシーズモンスターにのみ装備可能なカード。そして装備モンスターの攻撃力は自分フィールド上のオーバーレイユニットの数×600ポイントアップし、相手モンスターとの戦闘によって相手ライフに与える戦闘ダメージは倍になります‼︎ただし、装備モンスターは効果を発動できなくなり、このカードは相手のエンドフェイズ時に墓地へ送られ、このカードがフィールド上から離れた時に装備モンスターは破壊されてしまいますが………それでも、この一撃が通れば決着がつきます‼︎」

 

「見事だが、それでは届かない‼︎チェーンしてリバースカードオープン‼︎永続罠、不知火流 輪廻の陣‼︎」

 

「‼︎2枚目………」

 

「その効果で俺は戦神ー不知火を除外することでこのターンのダメージを0にする‼︎これでその攻撃は届かない‼︎」

 

「………いいえ、届きます………届かせます‼︎ライフポイントを半分払い、手札からカウンター罠、レッドリブートを発動‼︎」

 

「何だと⁉︎そのカードも結束が使っていた………」

 

 

遊花 LP350→175

 

 

「相手が罠カードを発動した時、その発動を無効にし、そのカードをそのままセットする‼︎その後相手はデッキから罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットでき、このカード発動後、ターン終了時まで相手は罠カードは発動できません‼︎」

 

「くっ………俺はデッキから不知火流 燕の太刀をセットする」

 

「チェーン処理によりストイックチャレンジをゴーストリックの駄天使に装備‼︎ゴーストリックの駄天使のオーバーレイユニットは4枚‼︎よってその攻撃力は………」

 

 

ゴーストリックの駄天使

ATK2000→4400

 

 

「攻撃力4400の貫通攻撃で倍のダメージだと⁉︎」

 

「お願い、ゴーストリックの駄天使‼︎ストイックトリックハート‼︎」

 

駄天使の身体を金色のオーラが包み込み、駄天使はいつもより巨大なひび割れているハートを作り出す。

 

そして、作り出した巨大なハートをそのまま炎神に向かって投げつけた。

 

炎神は投げつけられた巨大なハートを受け止めようとしたが、そのまま押し潰され、消滅した。

 

「………見事だ、栗原」

 

 

炎 LP8000→0

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

「そこまでなのです‼︎これにて実技試験を終了するのです‼︎」

 

「ふぅ………な、何とか勝てました」

 

リーネさんの言葉に私は張り詰めていた緊張の糸が切れてへなへなとその場に崩れ落ちる。

 

そんな私を見て苦笑を浮かべながら、不知火さんが近づいてきて私に手を差し伸べて立たせてくれる。

 

「君のここぞという時の勝負強さに諦めないという意志、しっかりと見せて貰った。今のデュエルを見て文句をつける決闘者はいないだろう。まだ面接試験は終わっていないが、栗原なら大丈夫だ。俺は君を歓迎する」

 

「は、はい‼︎ありがとうございます‼︎」

 

「お疲れ様なのです、遊花ちゃん‼︎」

 

「ひゃぅ‼︎り、リーネさん、く、苦しいですぅ………」

 

「あわわ、またやっちゃったのです。ごめんなさいなのです」

 

「い、いえ、大丈夫です」

 

リーネさんの力一杯の抱擁により押し付けられる双丘から顔だけでも脱出するようにモゴモゴと動かし、リーネさんを何とか見上げることに成功する。

 

ふぅ………また窒息するところでした。

 

「改めてお疲れ様なのです、遊花ちゃん。やっぱり、遊騎君のお弟子ですね。逆転の仕方が遊騎君そっくりなのです」

 

「本当ですか⁉︎師匠にそっくり………えへへ」

 

リーネさんの言葉に思わず頰が緩んでしまう。

 

師匠にそっくりということは、師匠の弟子としてしっかりと成長できているということだ。

 

それが………堪らなく嬉しい。

 

「にひひ、嬉しそうだね、遊花ちゃん。不知火さんにも勝っちゃうし、本当に遊花ちゃんには驚かされてばかりだよ。エンタメデュエリストとして、負けてられないな〜」

 

「あ、美傘さん‼︎」

 

「今日の記録はちゃんと遊花ちゃんがプロ決闘者になった時の為にしっかりと残しておくよ。美傘さんも、遊花ちゃんがプロ決闘者になるのを楽しみにしてる。だから、『Natural』の大会の時みたいなデュエルを、今度はたくさんの観客の前でやろうね」

 

「‼︎はい‼︎約束です‼︎」

 

私の言葉に美傘さんが笑顔を浮かべる。

 

これで………ようやくプロ決闘者のための一歩を踏み出せた。

 

だけど、これはまだプロ決闘者の入り口に辿り着いたに過ぎない。

 

こんな私に期待をかけてくれている人達の為に、もっともっと精進しないと。

 

そう、握り拳に力を込めながら、改めて誓いを立てるのだった。

 

 

 

 






遊花VS炎。
何とか遊花の勝利です。
実はこの組み合わせだと遊花の方が部が悪いんですよね。
主に戦闘効果耐性と不知火流 輪廻の陣のダメージ無効に対処できるカードが少ないので、今回は貫通とカウンター罠なゴリ押しでなんとか勝ちましたが、10回やれば9回は炎が勝つと思います。
まだまだ力不足が否めませんね、成長過程ですから仕方ないですが。

それでは今回はここまでです。
次回は遊騎と桜の話になると思います。
幕間は何話になるかまだ微妙なので次回予告は無しです。
それはそれとして、皆さんは20thBOX買われたのでしょうか?
私はホープダブルとアドバンスドラゴン、魂のペンデュラムに運命のドローが欲しくて買ってしまいました。
プレマはブラックマジシャンでしたが、主人公デッキで言うとブラックマジシャンだけ作ってないので何とも微妙な気分です、これは作れと言われているのでしょうか?
そしてプレミアムパックの情報が出揃ったり新弾の情報が出たりで色々面白いカードが多くてワクワクしています。
プレミアムパックだと何と言ってもEMクリボーダーがカード化されたのが嬉しいですね、やったね遊花ちゃん、お友達が増えるよ。
この調子で今回のVジャンで出たクリボーペンデュラムカードのEMクラシックリボーとEMバロックリボーもカード化して欲しいものです。
スケール1、8なので遊花デッキで使うのは微妙に難しいですが。
そして1月新弾で強化されるカードは色々とびっくりしましたね。
DーHERO、空牙団、天気、クローラー………うん、つい最近どっかで聞いたようなテーマばかり、なんなのこれ?
超量とマドルチェも作ってるので楽しみです、特に超量。
あの追加戦士は百鬼夜行をぶった斬るか孤高に煌めく怪盗かどっち枠なんでしょう?
追加合体がくるのは間違いなさそうだし、フルパワーグレートマグナスとか出ないかな?そんなのに私の壊獣は負けないから‼︎
そしてファイアーウォールがエクシーズになりましたね。
おそらく彼女のデッキには追加されるでしょう。
ちょうどいいレベル4いるし、ファイアーウォール以外のサイバースリンク4がトポロジック系しかいませんけどね。
2月には青瞳の究極亜龍とか出るらしいですし、色々楽しみですね。
そんなところで今回はお開き。
次回は早めに更新でき………たらいいなぁ………
ではでは〜
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