今回はチーム戦の中堅戦、桜のデュエルです。
視点は桜視点でお送りします。
●
「それじゃあ次は中堅戦に入る。竜路、皆の前に」
「分かった、ヤミセン」
「だからヤミセンは止めて。桜、お願い」
「分かったわよ、ヤミセン」
「………………………泣いていい?」
「ちょっ⁉︎ごめんごめん‼︎私が悪かったから‼︎本気のトーンでそんなこと言わないでよ⁉︎ゆ、遊騎‼︎助けて‼︎」
「………初っ端から何やってんだお前らは」
いつもの無表情を崩して本気で泣きそうになっている闇を、私達を見て本気で呆れている遊騎と一緒に慰める。
まさかいつも無表情な闇がこんな冗談で泣きそうになるとは思わなかった。
あまり表情が変わらない闇だけど、内心堪えていたのかもしれない。
数分後、遊騎と必死に慰めたことでようやくいつもの調子に戻った闇がデュエルの開始の宣言をする。
「………それじゃあ、これより、チーム『空子軍団』VSチーム『月花騎士』の中堅戦を、はじめる。竜路、桜、構えて」
「………ええ、分かったわ」
………訂正、まだちょっと引きずってるかもしれない。
そんな闇を見て表情を引攣らせながらも、私はデュエルディスクを起動する。
そんな私をジッと睨みつけるようにしながら、私の対戦相手である竜路と呼ばれた少年もデュエルディスクを起動する。
そんな私を睨みつけていた竜路だったが、一瞬視線を私の後ろの方にいる遊騎に移すと、不機嫌そうに口を開く。
「………アンタもあの裏切り者の仲間なのか?」
「随分な言われようね。その裏切り者が遊騎のことを指してるなら否定はしないわ。私はアイツの友達だから。まあ、友達になれたのも最近の話だけどね」
「………だったらアンタは俺の敵だ」
「………ふーん、まあいいわ。でも、敵だって言うなら容赦はしないわよ?私、敵ならどんな奴でも容赦しない主義なの」
「望むところだ。あんな奴の仲間に負けるもんか‼︎」
『決闘‼︎』
桜 LP8000
竜路 LP8000
ーーーーーーー
「先攻は私か………なら、まずはこれね。速攻魔法、
「サラマングレイト⁉︎何で桜が………⁉︎」
何故か審判をしている闇から驚いたような声が聞こえてくる。
そういえば、闇には不知火さんから貰ったことを言ってなかったわね。
まあ、後で話せばいいことよね?
とりあえず、今はデュエルに集中よ。
「この同名カードは1ターンに1枚しか使えず、2つ効果から1つを選択して発動できる。デッキからサラマングレイトモンスター1体を手札に加えるか、自身と同名のモンスターを素材としてリンク召喚した自分フィールドのサラマングレイトリンクモンスター1体を対象としてこのターン、そのリンクモンスターは自身以外のモンスターの効果を受けなくする効果よ。私はデッキからサラマングレイトモンスター1体を手札に加える効果でデッキから
「モンスターのサーチカードか………」
「私はレディデバッガーを召喚‼︎」
〈レディデバッガー〉☆4 サイバース族 光属性
ATK1700
フィールドに現れたのはテントウムシのような外見をした女性型のモンスター。
「レディデバッガーの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキからレベル3以下のサイバース族モンスター1体を手札に加える‼︎私はデッキから
「リンク召喚………」
私が目の前に手をかざすと巨大なサーキットが現れる。
「召喚条件はレベル4以下のサイバース族モンスター1体‼︎私はレディデバッガーをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク1‼︎
〈転生炎獣ペイルリンクス〉LINK1 サイバース族 炎属性
ATK500 ↓
レディデバッガーがサーキットに吸い込まれると、代わりにサーキットから現れたのは真っ赤な装甲に身を包んだ山猫のモンスター。
「転生炎獣ペイルリンクスの効果発動‼︎1ターンに1度、このカードがリンク召喚に成功した場合に、デッキから
「っ、次から次へとサーチするせいで手札が減らねぇ………」
「そしてフィールド魔法、転生炎獣の聖域を発動‼︎」
フィールド魔法を発動すると、辺りの風景がマグマに囲まれた火山のフィールドに変わる。
「手札に存在する転生炎獣モルの効果発動‼︎1ターンに1度、自分のリンクモンスターをリンク召喚に成功したターンの自分のメインフェイズに、手札のこのカードをリンクモンスターのリンク先となる自分のフィールドに特殊召喚する‼︎」
〈転生炎獣モル〉☆1 サイバース族 炎属性
DEF0
ペイルリンクスの近くの地中から、爪に炎を纏ったモグラのモンスターが現れる。
「さあ、どんどん行くわよ‼︎繋がって‼︎希望に導くサーキット‼︎」
「またリンク召喚か‼︎」
「召喚条件は炎属性の効果モンスター2体‼︎私は転生炎獣ペイルリンクスと転生炎獣モルをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク2‼︎
〈転生炎獣サンライトウルフ〉LINK2 サイバース族 炎属性
ATK1800 ↓↑
ペイルリンクスとモルがサーキットに吸い込まれ、代わりに炎を纏った機械的な狼が現れる。
「転生炎獣モルが墓地に送られたことで手札の転生炎獣ガゼルの効果発動‼︎」
「最初にサーチしたモンスターか‼︎」
「1ターンに1度転生炎獣ガゼル以外のサラマングレイトモンスターが自分の墓地に送られた場合、このカードを手札から特殊召喚する‼︎」
〈転生炎獣ガゼル〉☆3 サイバース族 炎属性
DEF1000
モルがいた場所に今度は炎を纏ったガゼルが現れる。
「転生炎獣ガゼルのもう1つの効果発動‼︎1ターンに1度、このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから転生炎獣ガゼル以外のサラマングレイトカード1枚を墓地に送る。私はデッキから
「同名カードを使ったリンク召喚?」
「繋がって‼︎希望に導くサーキット‼︎私は転生炎獣サンライトウルフをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」
サンライトウルフの頭上にサーキットが、足元に炎で出来た魔法陣が現れ、交差するようにサンライトウルフの身体を通過する。
サーキットと魔法陣が通過すると、サンライトウルフの纏っていた炎が一際激しく燃え上がる。
「転生リンク召喚‼︎リンク2‼︎転生炎獣サンライトウルフ‼︎」
〈転生炎獣サンライトウルフ〉LINK2 サイバース族 炎属性
ATK1800 ↓↑
「同名カードにリンク召喚なんて何の意味が………」
「意味ならちゃんとあるわよ?転生炎獣サンライトウルフの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、このカードが転生炎獣サンライトウルフを素材としてリンク召喚されている場合、自分の墓地のサラマングレイト魔法・罠カード1枚を選んで手札に加える‼︎私は墓地に存在する転生炎獣の炎陣を手札に加えるわ‼︎」
「っ⁉︎サーチカードを回収した⁉︎」
「さらに墓地に存在する転生炎獣Jジャガーの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、このカードが墓地に存在し、自分フィールドにサラマングレイトリンクモンスターが存在する場合、転生炎獣Jジャガー以外の自分の墓地のサラマングレイトモンスター1体を対象としてそのモンスターをデッキに戻し、墓地のこのカードを自分のサラマングレイトリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する‼︎私は墓地の転生炎獣サンライトウルフをEXデッキに戻して転生炎獣Jジャガーを特殊召喚‼︎」
〈転生炎獣Jジャガー〉☆4 サイバース族 炎属性
DEF1200
サンライトウルフの近くに身体に着いた棘から炎を噴き出させているジャガーが現れる。
そしてJジャガーが現れたことでサンライトウルフは歓喜の声をあげる。
「転生炎獣サンライトウルフの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、このカードのリンク先にモンスターが召喚・特殊召喚された場合、自分の墓地から炎属性モンスター1体を選んで手札に加える‼︎ただし、このターン、自分はこの効果で手札に加えたモンスター及びその同名モンスターを通常召喚・特殊召喚できない。私は墓地の転生炎獣モルを手札に加えるわ。私はカードを2枚伏せてターンエンド。さあ、アンタの力、見せてもらうわよ」
桜 LP8000 手札3
ーー▲▲ー ▽
ー□□ーー
☆ ー
ーーーーー
ーーーーー ー
竜路 LP8000 手札5
「俺のターン、ドロー‼︎フィールド魔法、ユニオン格納庫を発動‼︎」
マグマに囲まれた火山フィールドの一角に、巨大な格納庫が現れる。
「ユニオン格納庫の発動時の効果処理として、デッキから機械族・光属性のユニオンモンスター1体を手札に加える事ができる‼︎俺はデッキからB-バスタードレイクを手札に加える‼︎」
「へぇ………ユニオンモンスターなんて、また珍しいものを使ってるわね」
「そんなこと言ってられるのは今の内だ‼︎俺はゴールドガジェットを召喚‼︎」
〈ゴールドガジェット〉☆4 機械族 光属性
ATK1700
フィールドに金色の歯車のようなモンスターが現れる。
「ゴールドガジェットの効果発動‼︎このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札から機械族・レベル4モンスター1体を特殊召喚する‼︎来い、B-バスタードレイク‼︎」
〈B-バスタードレイク〉☆4 機械族 光属性
DEF1800
ゴールドガジェットの隣に緑色の装甲を持つ機械の竜が現れる。
そしてバスタードレイクが咆哮をあげると、火山フィールドの一角に現れた格納庫のハッチが開く。
「フィールド魔法、ユニオン格納庫の効果発動‼︎1ターンに1度、自分フィールドに機械族・光属性のユニオンモンスターが召喚・特殊召喚された場合、そのモンスター1体を対象としてそのモンスターに装備可能で、カード名が異なる機械族・光属性のユニオンモンスター1体をデッキから選び、そのモンスターに装備する‼︎ただし、この効果で装備したユニオンモンスターは、このターン特殊召喚できない。俺はデッキからB-バスタードレイクにC-クラッシュワイバーンを装備する‼︎」
格納庫から紫色の装甲を持つ機械の翼竜が飛び出し、変形するとバスタードレイクと合体する。
「行くぞ、接続せよ‼︎同盟結びしサーキット‼︎」
「リンク召喚ね」
竜路が目の前に手をかざすと巨大なサーキットが現れる。
「召喚条件は機械族モンスター2体‼︎俺はゴールドガジェットとB-バスタードレイクをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク2‼︎プラチナガジェット‼︎」
〈プラチナガジェット〉LINK 2 機械族 光属性
ATK1600 ↙︎↘︎
ゴールドガジェットとバスタードレイクがサーキットに吸い込まれ、代わりに白金の歯車が現れる。
「墓地に送られたC-クラッシュワイバーンの効果、それにチェーンしてB-バスタードレイクの効果発動‼︎B-バスタードレイクの効果でこのカードがフィールドから墓地へ送られた場合、デッキからユニオンモンスター1体を手札に加える。俺はデッキからA-アサルトコアを手札に加える‼︎そしてC-クラッシュワイバーンの効果発動‼︎このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、手札からユニオンモンスター1体を特殊召喚する‼︎現れろ、W-ウィングカタパルト‼︎」
〈W-ウィングカタパルト〉☆4 機械族 光属性
DEF1500
バスタードレイクがいた場所に青い装甲を持つジェット機が飛来する。
「どんどん行くぜ‼︎プラチナガジェットの効果発動‼︎自分メインフェイズに手札からレベル4以下の機械族モンスター1体をこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する‼︎来い、A-アサルトコア‼︎」
〈A-アサルトコア〉☆4 機械族 光属性
ATK1900
プラチナガジェットが身体から眩い光を放つと、その光に導かれてか金色の装甲を持つ機械の蠍が現れる。
そして現れたアサルトコアを見て、竜路がその手をかざす。
「俺は機械族レベル4、W-ウィングカタパルトとA-アサルトコアでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」
「お次はエクシーズ召喚ね」
ウィングカタパルトとアサルトコアが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。
そして渦が爆けるとフィールドに現れたのは身体中に歯車があり、背中に巨大な歯車を背負った機械戦士。
「世界を動かす機械戦士‼︎ランク4‼︎ギアギガントX‼︎」
〈ギアギガントX〉★4 機械族 地属性
ATK2300
「ギアギガントXの効果発動‼︎ダイナミックフォース‼︎オーバーレイユニットを1つ取り除き、自分のデッキ・墓地からレベル4以下の機械族モンスター1体を選んで手札に加える‼︎俺はデッキからX-ヘッドキャノンを手札に加える‼︎これで準備は整った、俺は墓地に存在するA-アサルトコア、B-バスタードレイク、C-クラッシュワイバーンを除外することでEXデッキからモンスターを特殊召喚する‼︎」
「⁉︎墓地から特定のモンスターを除外することで特殊召喚できるモンスター⁉︎」
「合体しろ‼︎A-アサルトコア、B-バスタードレイク、C-クラッシュワイバーン‼︎」
墓地に眠っていた3機のユニオンモンスターが動き出し、それぞれの身体を分離させ、アサルトコアを中心として左にクラッシュワイバーン、右にバスタードレイクが合体し、それぞれの武装が組み合わさっていく。
合体を終えたその機体は金色に輝き、咆哮をあげた。
「竜機合体‼︎ABC-ドラゴンバスター‼︎」
〈ABC-ドラゴンバスター〉☆8 機械族 光属性
ATK3000
「今度は特殊条件での融合召喚か‼︎」
「ABC-ドラゴンバスターの効果発動‼︎アサルトバスタークラッシュ‼︎1ターンに1度、手札を1枚捨て、フィールドのカード1枚を対象としてそのカードを除外する‼︎この効果は相手ターンでも発動できる‼︎俺は手札を1枚捨てて転生炎獣Jジャガーを除外する‼︎」
「っ‼︎成る程、九石のマグネットベルセリオンみたいな奴ってわけね………ごめんなさい、Jジャガー」
竜路が手札を捨てると、ABC-ドラゴンバスターの身体になったバスタードレイクとクラッシュワイバーンの口からレーザーが放たれ、Jジャガーはそのレーザーに貫かれて粒子になって消えた。
「これで何度も蘇ってくることはないな。さらに今手札から捨てられたおジャマジックの効果発動‼︎」
「は⁉︎おジャマ⁉︎」
「このカードが手札・フィールドから墓地へ送られた場合、デッキからおジャマグリーン、おジャマイエロー、おジャマブラックを1体ずつ手札に加える‼︎これで手札コストも確保できたぜ」
「おジャマまで入ってるとか一体どんなデッキなのよ………というか、あれ絶対60枚デッキよね?道理でデッキが多く見えたわけだわ」
「バトル‼︎まずはプラチナガジェットで転生炎獣ガゼルを攻撃‼︎プラチナキック‼︎」
プラチナガジェットが勢いよく飛び上がり、ガゼルを蹴り飛ばし、消滅させる。
「次だ‼︎ギアギガントXで転生炎獣サンライトウルフを攻撃‼︎ギアナックル‼︎」
殴りかかってくるギアギガントXの拳がサンライトウルフの身体に突き刺さり、爆散した。
桜 LP8000→7500
「続けてABC-ドラゴンバスターでダイレクトアタック‼︎アサルトバスタークラッシュ-ドラゴンバスター‼︎」
「くっ‼︎」
桜 LP7500→4500
ABC-ドラゴンバスターの身体中にある武装が一斉に放たれ、ミサイルやレーザーが次々に放たれ私のライフが大きく削られる。
ちょうど3000ダメージだからヘルテンペストが引けてればよかったけど、引けてないものは仕方ないか。
「メインフェイズ2、カードを2枚伏せてターンエンドだ」
桜 LP4500 手札3
ーー▲▲ー ▽
ーーーーー
ー ☆
ーー○ー○
ーー▲▲ー ▽
竜路 LP8000 手札4
「私のターン、ドロー‼︎ABC-ドラゴンバスターは中々厄介だけど、それなら喰らってしまえばいいだけだわ‼︎ABC-ドラゴンバスターをリリースして怒炎壊獣ドゴランを攻撃表示で特殊召喚‼︎」
〈怒炎壊獣ドゴラン〉☆8 恐竜族 炎属性
ATK3000
ドラゴンバスターを喰らいながら、地の底から巨大な地竜が竜路のフィールドに降り立つ。
これで厄介な除外効果は無くなったわね。
「くっ、ABC-ドラゴンバスターが………だが、代わりに攻撃力3000のモンスターがいることには変わりがない‼︎‼︎」
「馬鹿ね、そんなの承知の上に決まってるでしょ。行くわよ、相棒‼︎月より来たる永遠の姫‼︎
〈妖精伝姫-カグヤ〉☆4 魔法使い族 光属性
ATK1850
現れたのは月のマークが入っている扇子を持ったお姫様。
カグヤは挨拶をするように私に扇子をひらひらと振ってにこやかに笑う。
………やっぱり、最近カグヤが勝手に動いてる気がするのよね。
疲れてるのかしら、私?
「………まあいいわ。妖精伝姫-カグヤの効果発動!召喚に成功した時、デッキから攻撃力1850の魔法使い族モンスター1体を手札に加える。私は2体目の妖精伝姫-カグヤを手札に加えるわ。バトル‼︎妖精伝姫-カグヤでプラチナガジェットを攻撃‼︎タツノクビノタマ‼︎」
カグヤは着物の中から綺麗な玉を取り出し、その玉を振りかぶってプラチナガジェットに向かって投げつける。
その玉はプラチナガジェットの身体を貫き、プラチナガジェットを爆散させた。
………おかしいわね、前見た時は玉からレーザーみたいなのを出してたハズなんだけど………
竜路 LP8000→7750
「くっ………プラチナガジェットの効果発動‼︎このカードが戦闘・効果で破壊された場合、デッキからレベル4のガジェットモンスター1体を特殊召喚する‼︎来い、シルバーガジェットを召喚‼︎」
〈シルバーガジェット〉☆4 機械族 光属性
ATK1500
爆散したプラチナガジェットが生み出した爆煙の中からゴールドガジェット似た銀色の歯車のモンスターが現れる。
「シルバーガジェットの効果発動‼︎このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札から機械族・レベル4モンスター1体を特殊召喚する‼︎来い、X-ヘッドキャノン‼︎」
〈X-ヘッドキャノン〉☆4 機械族 光属性
ATK1800
シルバーガジェットの肩にキャノン砲をつけた機械兵が現れる。
そしてヘッドキャノンが現れるのと同時に再び格納庫のハッチが開く。
「フィールド魔法、ユニオン格納庫の効果発動‼︎俺はデッキからX-ヘッドキャノンにZ-メタルキャタピラーを装備する‼︎」
格納庫から金色の装甲を持つ戦車が飛び出し、ヘッドキャノンの足場となる。
「Z-メタルキャタピラーの効果で装備モンスターの攻撃力・守備力は600ポイントアップする」
X-ヘッドキャノン
ATK1800→2400
「また面倒そうなモンスターが出てきたわね。メインフェイズ2、妖精伝姫-カグヤの効果発動‼︎アンリーゾナブルディマンド‼︎1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動‼︎相手はそのモンスターの同名カード1枚を自身のデッキ・EXデッキから墓地へ送ってこの効果を無効にできる。墓地へ送らなかった場合、このカードと対象のモンスターを持ち主の手札に戻す。この効果は相手ターンでも発動できるわ。対象は勿論、怒炎壊獣ドゴランよ」
「っ⁉︎俺のデッキに怒炎壊獣ドゴランは入ってない………」
竜路がそう宣言するとカグヤがドゴランに向かって歩いていき、その巨体を軽々と持ち上げる。
「………えっ?」
唖然とする私に構わずカグヤはドゴランを私に向けて投げるとドゴランはカードとして手札に戻り、カグヤもドヤ顔で胸を張りながら私の手札に戻っていった。
………おかしい。
この効果も前は相手モンスターと一緒に姿を消すだけだったハズなんだけど………そういえば、前に遊花が似たような立体映像が見えたって言ってたことがあったわね。
私と遊花で今まで見えてたものが違って今の私には遊花が見えてたような映像が見えるってこと?
でも、一体なんで………
「どうしたんだ?まだアンタのターンだぞ?」
思考の海に潜ろうとする私を、不機嫌そうな
竜路の声が引き上げる。
………ううん、考えることは色々あるけど、今はちゃんとデュエルに集中しないと。
他のことに気を取られて勝てる程、この子はきっと甘くない。
「悪かったわ、デュエルを続けましょ。私はカードを1枚伏せてターンエンドよ」
桜 LP4500 手札4
ー▲▲▲ー ▽
ーーーーー
ー ー
ー○○ー○
ー△▲▲ー ▽
竜路 LP7750 手札3
「俺のターン、ドロー‼︎よしっ‼︎魔法カード、手札抹殺‼︎お互いに手札を全て捨てて同じ枚数ドローする‼︎俺は3枚、アンタは4枚の手札を捨てて同じ枚数ドローだ‼︎」
「ここで手札交換か………なら、少しデッキを圧縮しておこうかしら。チェーンしてリバースカードオープン‼︎速攻魔法、転生炎獣の炎陣‼︎私はデッキからサラマングレイトモンスター1体を手札に加える効果でデッキから
「ドロー枚数を増やしたか。ギアギガントXの効果発動‼︎ダイナミックフォース‼︎オーバーレイユニットを1つ取り除き、俺はデッキから2体目のA-アサルトコアを手札に加える‼︎さらに魔法カード、貪欲な壺‼︎墓地に存在するABC-ドラゴンバスター、プラチナガジェットをEXデッキに、ゴールドガジェット、おジャマイエロー、W-ウィングカタパルトをデッキに戻してシャッフルし、カードを2枚ドローする‼︎」
ドローしたカードを見て、竜路が不敵な笑みを浮かべる。
どうやらこのターンが正念場になりそうね。
「これで準備は整った‼︎このターンでアンタを倒す‼︎」
「へぇ、やれるもんならやってみなさい」
「そんなことを言えるのも今の内だ‼︎リバースカードオープン‼︎スクランブルユニオン‼︎除外されている自分の機械族・光属性の通常モンスターまたはユニオンモンスターを3体までを対象としてそのモンスターを特殊召喚する‼︎戻って来い、B-バスタードレイク‼︎C-クラッシュワイバーン‼︎」
〈B-バスタードレイク〉☆4 機械族 光属性
DEF1800
〈C-クラッシュワイバーン〉☆4 機械族 光属性
DEF2000
フィールドに再び現れる2体のユニオンモンスター。
さっき貪欲な壺でドラゴンバスターはEXデッキに戻ってるからこれでドラゴンバスターが出てくるのは確定したわね。
「どんどん行くぞ、接続せよ‼︎同盟結びしサーキット‼︎」
竜路が目の前に手をかざすと再び巨大なサーキットが現れる。
「召喚条件はカード名が異なるモンスター2体以上‼︎俺は、B-バスタードレイク、C-クラッシュワイバーン、シルバーガジェット、ギアギガントXをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎邪悪を縛る龍‼︎リンク召喚‼︎リンク4‼︎鎖龍蛇ースカルデッド‼︎」
〈鎖龍蛇ースカルデッド〉LINK4 ドラゴン族 地属性
ATK2800 ↙︎↓↑↘︎
現れたのは身体に鎖を巻きつけた蛇のような顔をした龍のモンスター。
あれは確か桜糀も使ってたリンクモンスターね。
「鎖龍蛇ースカルデッドはこのカードのリンク素材としたモンスターの数によって以下の効果を得る。2体以上でこのカードのリンク先にモンスターが召喚・特殊召喚された場合にそのモンスターの攻撃力・守備力は300ポイントアップさせ、3体以上で1ターンに1度、自分メインフェイズに手札からモンスター1体を特殊召喚し、4体でこのカードがリンク召喚に成功した時に自分はデッキから4枚ドローし、その後手札を3枚選んで好きな順番でデッキの下に戻す」
「つまり今は全ての効果が使えるってことね………」
「その通りだ。まずは墓地に送られたC-クラッシュワイバーンの効果、それにチェーンしてB-バスタードレイクの効果、そしてそれにチェーンして最後に鎖龍蛇ースカルデッドの効果発動‼︎俺は4枚ドローし、その後手札を3枚デッキの下に戻す‼︎次にB-バスタードレイクの効果でデッキからY-ドラゴンヘッドを手札に加える。そしてC-クラッシュワイバーンの効果で手札からA-アサルトコアを特殊召喚‼︎」
〈A-アサルトコア〉☆4 機械族 光属性
ATK1900→2200
「さらに俺はY-ドラゴンヘッドを召喚‼︎」
〈Y-ドラゴンヘッド〉☆4 機械族 光属性
ATK1500
ヘッドキャノンの横に今度は赤いの装甲の翼竜が現れる。
さっきABCで合体したってことは、今フィールドにいるXYZでも合体しそうね。
「そして、フィールド魔法、混沌空間を発動‼︎」
「っ‼︎今度は闇が使ってるフィールド魔法か………」
竜路がそう宣言すると、格納庫が消え、火山フィールドの様々な場所に渦巻きが現れる。
「混沌空間の効果でモンスターが表側表示で除外される度に、1体につき1つこのカードにカオスカウンターを置くようになる。これで準備は完璧だ‼︎俺はフィールドのX-ヘッドキャノン、Y-ドラゴンヘッド、Z-メタルキャタピラーを除外することでEXデッキからモンスターを特殊召喚する‼︎合体しろ‼︎X-ヘッドキャノン、Y-ドラゴンヘッド、Z-メタルキャタピラー‼︎」
「やっぱりそいつらも合体するのね」
フィールドで合体していたヘッドキャノンとメタルキャタピラーが分離し、ドラゴンヘッドがメタルキャタピラーの上に乗り、さらにそのドラゴンヘッドの上にヘッドキャノンが乗っかった。
「武装合体‼︎XYZ-ドラゴンキャノン‼︎」
〈XYZ-ドラゴンキャノン〉☆8 機械族 光属性
ATK2800→3100
混沌空間
カオスカウンター0→3
「………どう見てもただ乗っただけなんだけど?」
「はっ、そんなことを言ってられるのは今の内だけだ‼︎魔法カード、おジャマ改造‼︎EXデッキの機械族・光属性の融合モンスター1体を相手に見せ、自分の手札・フィールド・墓地のおジャマモンスターを任意の数だけ除外して見せたモンスターにカード名が記されている融合素材モンスターを、除外したモンスターの数だけ自分の手札・デッキ・墓地から選んで同名カードは1枚までで特殊召喚する‼︎俺はEXデッキのVW-タイガーカタパルトを見せ、墓地からおジャマブラックとおジャマグリーンを除外して、デッキから現れろ、V-タイガージェット、W-ウィングカタパルト‼︎」
〈V-タイガージェット〉☆4 機械族 光属性
DEF1800
〈W-ウィングカタパルト〉☆4 機械族 光属性
DEF1500
混沌空間
カオスカウンター3→5
フィールドに虎の顔を持つ戦闘機とウィングカタパルトが現れる。
さっきの条件で出してきたモンスターってことはこのモンスター達も………
「俺はフィールドのV-タイガージェット、W-ウィングカタパルトを除外することでEXデッキからVW-タイガーカタパルトを特殊召喚する‼︎合体しろ‼V-タイガージェット、W-ウィングカタパルト‼︎」
竜路の声にウィングカタパルトの上にタイガージェットが乗っかる。
………やっぱり乗っただけにしか見えないんだけど?
「航空合体‼︎VW-タイガーカタパルト‼︎」
〈VW-タイガーカタパルト〉☆6 機械族 光属性
ATK2000→2300
混沌空間
カオスカウンター5→7
「まだまだ行くぜ‼︎俺はフィールドに存在するA-アサルトコアと、墓地に存在するB-バスタードレイク、C-クラッシュワイバーンを除外し、竜機合体‼︎ABC-ドラゴンバスター‼︎」
〈ABC-ドラゴンバスター〉☆8 機械族 光属性
ATK3000→3300
混沌空間
カオスカウンター7→10
フィールドに3体の合体モンスターが揃う。
でも、これだけで終わりとは思えない。
「ふっ、アンタに見せてやる‼︎2体の究極合体モンスターをな‼︎」
「2体の究極合体モンスター?」
「俺はフィールドのABC-ドラゴンバスターとXYZ-ドラゴンキャノンを除外し、EXデッキからモンスターを特殊召喚する‼︎合体しろ‼︎ABC-ドラゴンバスター、XYZ-ドラゴンキャノン‼︎」
竜路の声に、ドラゴンバスターとドラゴンキャノンが分離し、合体していく。
メタルキャタピラーを中心にバスタードレイクとクラッシュワイバーンの顔と翼がキャタピラにつき、その下にドラゴンヘッドが合体し、アサルトコアがクラッシュワイバーンのミサイルを装備しながら連結する。
ヘッドキャノンは腕にバスタードレイクとクラッシュワイバーンの胴体が変化した電磁砲を装備し、肩にメタルキャタピラーの爪が装備され、角のように変化する。
最後にヘッドキャノンがメタルキャタピラーと連結し、巨大な1体のロボットになった。
「武装竜機合体‼︎AtoZ-ドラゴンバスターキャノン‼︎」
〈AtoZ-ドラゴンバスターキャノン〉☆10 機械族 光属性
ATK4000→4300
混沌空間
カオスカウンター10→12
「っ、随分ゴツいのが出てきたわね」
「言っておくぜ。AtoZ-ドラゴンバスターキャノンの効果は、フィールドのこのカードを除外し、除外されている自分のABC-ドラゴンバスター、XYZ-ドラゴンキャノンを1体ずつ対象としてそのモンスターを特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。さらに、相手がモンスターの効果・魔法・罠カードを発動した時、手札を1枚捨ててその発動を無効にし破壊する。これでアンタをもう動かせない」
「っ⁉︎分離効果に手札の数だけ無効効果を撃てるですって⁉︎」
今の竜路の手札は3枚。
この状況で3回も無効効果が撃てるとか洒落になってないわよ‼︎
「まだ終わってないぜ‼︎フィールド魔法、混沌空間の効果発動‼︎1ターンに1度、自分フィールドのカオスカウンターを4つ以上取り除き、取り除いた数と同じレベルを持つ、除外されている自分または相手のモンスター1体を対象としてそのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する‼︎俺はカオスカウンターを8つ取り除き、除外から戻って来い‼︎XYZ-ドラゴンキャノン‼︎」
混沌空間
カオスカウンター12→4
フィールドに再び現れるドラゴンキャノン。
カードとしては分かるけど、アンタ合体してるハズなのにどっから出てきてるのよ‼︎
「次はこれだ‼︎俺はフィールドのVW-タイガーカタパルトとXYZ-ドラゴンキャノンを除外し、EXデッキからモンスターを特殊召喚する‼︎合体しろ‼︎VW-タイガーカタパルト、XYZ-ドラゴンキャノン‼︎」
竜路の声に、次はタイガーカタパルトとドラゴンキャノンが分離し、合体していく。
ウィングカタパルトとヘッドキャノンが連結し胴体となり、そこにメタルキャタピラーのキャタピラが腕として連結される。
そして背中にドラゴンヘッドの翼がつき、最後にヘッドキャノンの頭にヘルメットのようにタイガージェットの虎の顔が乗り、もう1体の巨大ロボットが現れる。
「航空武装合体‼︎VWXYZ-ドラゴンカタパルトキャノン‼︎」
〈VWXYZ-ドラゴンカタパルトキャノン〉☆8 機械族 光属性
ATK3000→3300
混沌空間
カオスカウンター4→6
「また巨大ロボット………これがアンタが言う2体の究極合体モンスター?確かに強そうだけど、合計の攻撃力が下がってるし、ちょっとイケてないんじゃない?」
「はっ‼︎何を勘違いしてるんだ?俺の合体はまだ終わってないぜ‼︎」
「何ですって?」
「お楽しみはこれからだ‼︎まずはVWXYZ-ドラゴンカタパルトキャノンの効果発動‼ヴィクトリーカタパルトキャノン‼︎︎1ターンに1度、相手フィールドのカード1枚を対象としてその相手のカードを除外する‼︎俺はさっきのターンアンタが伏せたカード1枚を除外する‼︎」
ドラゴンカタパルトキャノンが胸にあるキャノン砲から極太のレーザーを発射し、私が伏せていたヘルテンペストを除外する。
あのまま攻撃してきてくれてたら発動できてたのに、運がいい奴ね。
「そして手札からおジャマデルタハリケーンを捨てて、リバースカードオープン‼︎速攻魔法、おジャマッチング‼︎手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、おジャマカード1枚を墓地へ送って発動‼︎そのカードとカード名が異なるおジャマモンスター1体とアームドドラゴンモンスター1体を自分のデッキ・墓地から選んで手札に加え、その後、この効果で手札に加えたモンスター1体を召喚できる。俺はデッキからおジャマブルーとアームドドラゴンLV5を手札に加える‼︎たが、召喚は行わない」
「レベルモンスター、しかもアームドドラゴン⁉︎アンタのデッキ、本当にどうなってんのよ⁉︎」
「鎖龍蛇ースカルデッドの効果発動‼︎手札からモンスター1体を特殊召喚する‼︎来い、アームドドラゴンLV5‼︎」
〈アームドドラゴンLV5〉☆5 ドラゴン族 風属性
ATK2400→2700
スカルデッドが咆哮をあげると、フィールドに咆哮をあげ、身体中から飛び出している武器で周りを攻撃しながら黒龍が舞い降りる。
「そして魔法カード、レベルアップ‼︎フィールド上に表側表示で存在するLVを持つモンスター1体を墓地へ送り、そのカードに記されているモンスターを、召喚条件を無視して手札またはデッキから特殊召喚する‼︎俺はアームドドラゴンLV5を墓地に送り、デッキより現れろ‼︎アームドドラゴンLV7‼︎」
アームドドラゴンLV5が一際大きな咆哮をあげると、アームドドラゴンLV5の身体が光に包まれ、身体中の武器が更に強化され、鋼鉄化された龍に変わった。
〈アームドドラゴンLV7〉☆7 ドラゴン族 風属性
ATK2800→3100
「アームドドラゴンLV7………確かに強力だけど、なんでわざわざそいつを………」
疑問に思う私を見て、竜路は不敵に笑うと、再びその言霊を紡ぐ。
「俺はフィールドのVWXYZ-ドラゴンカタパルトキャノンとアームドドラゴンLV7を除外‼︎」
「はぁ⁉︎」
「自分がVWXYZ-ドラゴンカタパルトキャノンとアームドドラゴンLV7を特殊召喚に成功しているデュエル中に、自分のフィールド・墓地のそのモンスターを除外した場合のみ、EXデッキからこのモンスターは特殊召喚できる‼︎合体しろ‼︎VWXYZ-ドラゴンカタパルトキャノン、アームドドラゴンLV7‼︎」
竜路の声に、VWXYZ-ドラゴンカタパルトキャノンは分離し、アームドドラゴンLV7が咆哮をあげる。
分離したロボット達はアームドドラゴンLV7を中心に集まり、合体していく。
今度はウィングカタパルトとドラゴンヘッドの身体が連結しアームドドラゴンLV7の胴体と合わさり、アームドドラゴンLV7の力でドラゴンヘッドの身体でできた足からはドリルが生える。
アームドドラゴンLV7の首元にはヘッドキャノンの頭にヘルメットのようにタイガージェットの虎の顔が、さらにその上にドラゴンヘッドの頭が重なる。
そしてアームドドラゴンLV7の翼にドラゴンヘッドの翼がさらにつき、アームドドラゴンLV7の腕にはメタルキャタピラーのキャタピラが、さらにキャタピラの腕の下にヘッドキャノンがもう1組の腕として連結される。
最後にタイガージェットとウィングカタパルトのジェットがアームドドラゴンLV7の尻尾に連結し、巨大なロボットの身体を持った龍が咆哮をあげた。
「航空武装龍神合体‼︎アームドドラゴンカタパルトキャノン‼︎」
〈アームドドラゴンカタパルトキャノン〉☆10 機械族 光属性
ATK3500→3800
混沌空間
カオスカウンター6→8
「アームドドラゴンカタパルトキャノン………アームドドラゴンとロボットって繋がりがないでしょうが、おジャマもだけど………」
現れたアームドドラゴンカタパルトキャノンを見て、私は思わず頭を抱えたくなる。
何より、これだけ手間がかかって現れたモンスターに、私の直感も告げている。
アレは………とてつもなくヤバいと。
「アームドドラゴンカタパルトキャノンは相手ターンに1度、デッキ・EXデッキからカード1枚を除外することで相手のフィールド・墓地のカードを全て除外することができる」
「っ⁉︎相手ターン中の全体除去⁉︎」
「さらにアームドドラゴンカタパルトキャノンがモンスターゾーンに存在する限り、相手は除外されている自分・相手のカードと同名カードの効果を発動できない」
「なっ⁉︎よりによって………」
竜路が説明した効果に私は頰を引き攣らせる。
………今の竜路の説明だと、私のデッキの主軸であるヘルテンペストを使った瞬間、私は自分のデッキの全てのモンスターの効果が使えなくなり、敗北が確定する。
まあ、そのヘルテンペストすらさっきのドラゴンカタパルトキャノンで除外されてしまったため発動できなくなっているが、私の不利には変わらない。
アームドドラゴンカタパルトキャノンを出すために竜路の手札は少し減ったけど、それでも竜路はまだ2枚ある。
私の今の手札だけじゃこのターンを耐えきれない。
「流石にこの状況はアンタだってどうすることもできないだろ?諦めて負けを認めろ」
「………諦めて負けを認めろ、か。ふふっ」
「っ⁉︎何がおかしい‼︎」
竜路の言葉に私は思わず笑い声を出してしまう。
「いや、そうよね。確かに普通なら諦めるような状況だと思うわ。私の今の手札に逆転の手段なんてないし、アンタのモンスターが強力なことだって十分に分かった」
「なら………」
「だけどね。残念だけど、諦めたりはしないわ。私の友達はどんな状況でも絶対に諦めたりしないから。私だけ、簡単に諦めちゃったら顔向けなんてできないもの」
そう、この程度で諦めちゃったら私は遊花や遊騎に顔向けできない。
あの2人は、私より絶望的な状況でも最後までデュエルを諦めなかった。
それなのに、そんな2人の友達である私が、そう簡単に諦めてしまうわけにはいかない。
「どんなに可能性が低くても、ライフが完全に尽きるまでは、何があっても絶対に諦めない。そうすれば、可能性は繋がる。奇跡だって起きる。それが………私の大切な友達から教わったことよ」
「っ………」
私の言葉に、竜路は苦々しい表情を浮かべる。
そしてしばらく何かを考えるような素振りを見せ、私の目を真っ直ぐに見つめて、言葉を紡ぐ。
「………何であんな奴の味方をするんだ?アイツは決闘者として最悪のことをした。イカサマをして、応援していた人達の心を裏切った卑怯者だぞ」
「別に、私はアンタの気持ちは否定しないわよ?というか、否定できないわ。私だって最初はそうだったし。遊騎がイカサマしたってことを聞いて遊騎にキツく当たってたもの」
「なら、何故………」
理解出来ないような表情で竜路が私を見る。
何故、遊騎の味方をするか?
そんなの、理由は1つだけ。
「簡単よ。私は遊騎のことを知って、友達になった。だから私は遊騎の味方。理由なんてそれだけで十分よ」
「………意味が分かんねー」
「理解する必要なんてないわ。大切なことは私が分かってたら十分なの。誰が何と言おうと私は遊騎の友達。そうなるって、私は決めたの。それに………本当はアンタだって分かってるんじゃないの?」
「………何?」
私の言葉に竜路が首を傾げる。
そんな竜路に、私は真っ直ぐに思ったことを伝える。
「たった1ヶ月程度の付き合いでしかない私が分かってるのに、それよりも長い付き合いをしてるアンタが分からないとは思えないのよね。遊騎がイカサマなんてしてないってこと」
「っ‼︎だが、あいつは………」
「ええ、確かに遊騎はプロリーグから追放されてるわ。だけど、だからってそれが真実とは限らないじゃない」
「っ………」
「それに、アンタのデュエルを見てたらよく分かるのよね。アンタ、遊騎に憧れてたんでしょ?」
「っ‼︎そんなこと………‼︎」
私の言葉に、竜路は明らかに動揺したように声を張り上げる。
だけど、その態度が雄弁に語っている。
私の言葉が事実だってことを。
「ないって言うなら別に構わないわ。私が勝手にそう思っただけだし。だけど、アンタが使ってるモンスターを見て思ったの。誰かさんが使ってるモンスターみたいに複数のモンスターが1組に、特に3体のモンスターが1組になるようなモンスターばかりだって」
ABCもXYZもおジャマも、特定の3体のモンスターが組み合わさり強力になるモンスター達だ。
3体で1つの力を生み出すその戦い方は遊騎が好んで使う絵札の三銃士にも言えることだ。
それだけじゃない。
竜路がこのターンの最初にやったことも、遊騎にそっくりだ。
手札交換からさらにドローに繋げ、特定のモンスターを呼び出して一気に攻勢にでる。
それがどうしても重なる。
どんな逆境でも乗り越えていく、遊騎の姿に。
「まあ、本当のところはどうでもいいわ。それはアンタ自身が分かってればいいことだしね。さあ、デュエルを続けましょうか。このターンで私を倒すんでしょ?やれるもんならやってみなさい」
「っ………そんなにお望みならやってやる‼︎バトル‼︎」
「なら、バトルフェイズ開始時にリバースカードオープン‼︎罠発動、貪欲な瓶‼︎墓地に存在する転生炎獣サンライトウルフをEXデッキに、転生炎獣ガゼル、怒炎壊獣ドゴラン、妖精伝姫-カグヤ2体をデッキに戻してシャッフルしカードを1枚ドローする‼︎」
「‼︎そんなものが伏せられていたのか………」
「どうする?AtoZ-ドラゴンバスターキャノンで無効にするかしら?」
「はっ‼︎使えないカードをドローする可能性だってあるんだ‼︎そんなもの無効になんかするかよ‼︎」
「そう………なら、私が何をドローしても後悔しないことね。ドローするということは、可能性が生まれるということだと知りなさい」
私はそんなことを言いながら墓地のカードをデッキに戻し、デュエルディスクがシャッフルを終えたのをみてデッキの上のカードを握る。
私の今の手札じゃこのターンは凌ぎきれない。
だからこそ、このドローが最後の可能性。
頼んだわよ、私のデッキ。
私の思いに応えて‼︎
「ドロー‼︎」
私は勢いよくカードをドローし、そのカードに視線を向ける。
そんな私に構わず、竜路は自分のモンスターに命令する。
「たった1枚ドローしたぐらいで状況が変わるかよ‼︎鎖龍蛇ースカルデッドでダイレクトアタック‼︎スネークチェーンブレイク‼︎」
スカルデッドが鎖を振り回し、私に向かって投げつける。
向かってくる鎖を見て、私は不敵な笑みを浮かべた。
「どうやらそうでもないみたいよ?相手モンスターの攻撃宣言時、
「何っ⁉︎なら、AtoZ-ドラゴンバスターキャノンの効果発動‼︎ドラゴンバスターキャノン‼︎相手がモンスターの効果・魔法・罠カードを発動した時、手札を1枚捨ててその発動を無効にし破壊する‼︎」
フィールドに現れようとした炎を身に纏ったオウムをドラゴンバスターキャノンがバスタードレイクとクラッシュワイバーンの胴体が変化した電磁砲を使って撃ち落とす。
しかし、撃ち落とされたパローの身体が燃え上がると、その炎がガゼルの姿に変化する。
「まだよ‼︎転生炎獣パローが墓地に送られたことで手札の転生炎獣ガゼルの効果発動‼︎転生炎獣ガゼル以外のサラマングレイトモンスターが自分の墓地に送られた場合、このカードを手札から特殊召喚する‼︎」
「っ⁉︎更なる特殊召喚だと⁉︎だが、これを無効にすれば手札が………くっ、いいだろう‼︎その特殊召喚は通す‼︎」
「なら、転生炎獣ガゼルを特殊召喚よ‼︎」
〈転生炎獣ガゼル〉☆3 サイバース族 炎属性
DEF1000
「そして転生炎獣ガゼルのもう1つの効果発動‼︎私はデッキから
「っ⁉︎そんな効果のモンスターがいたのか‼︎だが、このターンで倒せば同じことだ‼︎攻撃対象が増えたことで、攻撃対象を変更‼︎鎖龍蛇ースカルデッドで転生炎獣ガゼルを攻撃‼︎スネークチェーンブレイク‼︎」
スカルデッドが鎖を振り回し、攻撃の方向をガゼルに変える。
しかし、そんなスカルデッドの鎖からガゼルを守るように、どこからか真っ赤な装甲がガゼルの身体に装着され、鎖の衝撃を受け止めると粒子になって消滅した。
「墓地に存在する転生炎獣ペイルリンクスは自分フィールドのサラマングレイトカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。これはルール効果による適用のため、発動する効果じゃないからアームドドラゴンカタパルトキャノンでも止められないわ」
混沌空間
カオスカウンター8→9
「なっ⁉︎っ、だが墓地にはもう転生炎獣ペイルリンクスはいない‼︎続けてアームドドラゴンカタパルトキャノンで転生炎獣ガゼルを攻撃‼︎ドラゴンドリルカタパルトキャノン‼︎」
アームドドラゴンカタパルトキャノンが咆哮をあげると、アームドドラゴンカタパルトキャノンが背中についてあるジェットを勢いよく噴射させて身体中のドリルを回転させながらガゼルに向かって突撃し、その身体に風穴を開け、爆散させた。
「AtoZ-ドラゴンバスターキャノンでダイレクトアタック‼︎ドラゴンバスターキャノン・フルバースト‼︎」
AtoZ-ドラゴンバスターキャノンの全武装が展開され、電磁砲やミサイルが嵐のように私の身体に降り注いだ。
桜 LP4500→200
「………これで終わりかしら?」
「まだだ‼︎AtoZ-ドラゴンバスターキャノンの効果発動‼︎ユニオンアウト‼︎フィールドのこのカードを除外し、除外されている自分のABC-ドラゴンバスター、XYZ-ドラゴンキャノンを1体ずつ対象としてそのモンスターを特殊召喚する‼︎合体解除だ‼︎ABC-ドラゴンバスター、XYZ-ドラゴンキャノン‼︎」
竜路の声に、AtoZ-ドラゴンバスターキャノンの各機体が分離し、2体の巨大なロボット2分かれた。
〈ABC-ドラゴンバスター〉☆8 機械族 光属性
ATK3000→3300
〈XYZ-ドラゴンキャノン〉☆8 機械族 光属性
ATK2800→3100
混沌空間
カオスカウンター9→10
「今度こそ終わりだ‼︎XYZ-ドラゴンキャノンでダイレクトアタック‼︎エックスワイゼットハイパードラゴンキャノン‼︎」
ドラゴンキャノンがそれぞれの機体から一斉にレーザーを放つ。
そしてレーザーが私に当たる直前に、フィールドに鐘の音が鳴り響き、放たれていたレーザーが消滅した。
「数が増えようと、無効化されないなら怖くはないのよ‼︎バトルフェーダーの効果発動‼︎相手モンスターの直接攻撃宣言時にこのカードを手札から特殊召喚し、その後バトルフェイズを終了する‼︎」
「なっ⁉︎バトルフェイズを終了させるモンスターだと⁉︎」
「ただしこの効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外されるわ。残念だけど、このターンで私を倒すことはできなかったわね」
〈バトルフェーダー〉☆1 悪魔族 闇属性
DEF0
バトルフェーダーが現れたことでバトルフェイズは終了し、竜路は悔しそうな表情を浮かべる。
だが、気を取り直すように首を振ると、再びドラゴンバスターとドラゴンキャノンに手をかざす。
「だが、まだ俺の方が圧倒的に有利なことには変わりがない‼︎メインフェイズ2‼︎俺はフィールドのABC-ドラゴンバスターとXYZ-ドラゴンキャノンを除外し、EXデッキからAtoZ-ドラゴンバスターキャノンを特殊召喚する‼︎再合体しろ‼︎ABC-ドラゴンバスター、XYZ-ドラゴンキャノン‼︎武装竜機合体‼︎AtoZ-ドラゴンバスターキャノン‼︎」
「2体目が入ってたのね………」
〈AtoZ-ドラゴンバスターキャノン〉☆10 機械族 光属性
ATK4000→4300
混沌空間
カオスカウンター10→12
ドラゴンバスターとドラゴンキャノンが再び合体し、ドラゴンバスターキャノンになる。
………流石に2体目はいないと思ってたんだけど、これでまた無効効果を考えて動かないといけないわね。
「俺はこのままターンエンドだ‼︎次の俺のターンで、今後こそ決めてやる‼︎」
桜 LP200 手札3
ーー▲ー ▽
ーー□ーー
☆ ー
ー○○ーー
ーーーーー ▽
竜路 LP7750 手札1
状況は圧倒的にこちらの方が不利。
こちらのフィールドと墓地のカードを全て除外することができるアームドドラゴンカタパルトキャノンと効果無効ができるドラゴンバスターキャノンは健在で、混沌空間も残っているから次のターンには除外からドラゴンカタパルトキャノンだって出てくる可能性がある。
そのうえ竜路のライフポイントは7750とほとんど丸々残っている。
だけど、不思議と負ける気はしない。
私がやることはただ1つ。
「散々やってくれたんだし、ここからは私のターンよ‼︎アンタの全て、私が破壊してあげる‼︎」
「っ‼︎」
「私のターン、ドロー‼︎まずはコイツよ‼︎私はAtoZ-ドラゴンバスターキャノンをリリースして雷撃壊獣サンダーザキングを攻撃表示で特殊召喚‼︎」
「っ⁉︎また壊獣だと⁉︎」
〈雷撃壊獣サンダーザキング〉☆9 雷族 光属性
ATK3300
ドラゴンバスターキャノンを喰らい、三つ首の竜が竜路のフィールドに降り立つ。
これで厄介な除外効果は無くなったわね。
「リバースカードオープン‼︎速攻魔法、転生炎獣の炎陣‼︎私はデッキからサラマングレイトモンスター1体を手札に加える効果でデッキから
〈転生炎獣ミーア〉☆2 サイバース族 炎属性
DEF600
フィールドに身体から炎を噴き出しているミーアキャットが現れる。
「墓地に存在する転生炎獣スピニーの効果発動‼︎自分フィールドに転生炎獣スピニー以外のサラマングレイトモンスターが存在する場合、このカードを墓地から特殊召喚する‼︎ただしわこの効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外されるわ‼︎」
〈転生炎獣スピニー〉☆3 サイバース族 炎属性
DEF1500
私の墓地からミーアに寄り添うように炎を纏ったアルマジロトカゲが現れる。
「くっ………召喚権も使ってないのに次々とモンスターを………」
「まだよ‼︎墓地に存在する転生炎獣ファルコの効果発動‼︎このカードが墓地に存在する場合、転生炎獣ファルコ以外の自分フィールドのサラマングレイトモンスター1体を対象として持ち主の手札に戻し、このカードを墓地から特殊召喚する‼︎私は転生炎獣ミーアを手札に戻して転生炎獣ファルコを特殊召喚する‼︎」
〈転生炎獣ファルコ〉☆4 サイバース族 炎属性
DEF1600
ミーアの姿が消え、代わりに現れるのは炎を纏った隼。
そして私はその姿を確認して正面に手をかざす。
「繋がって‼︎希望に導くサーキット‼︎」
「リンク召喚………」
「召喚条件はレベル1モンスター1体‼︎私はバトルフェーダーをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎希望の紡ぎ手‼︎リンク1‼︎リンクリボー‼︎」
〈リンクリボー〉LINK1 サイバース族 闇属性
ATK300 ↓
でてきたのは親友である遊花も使っている青い球体型のモンスター。
現れたリンクリボーを真剣な表情で竜路のモンスターを睨みつける。
「まだまだ行くわよ‼︎繋がって‼︎希望に導くサーキット‼︎」
「くっ、連続リンク召喚か‼︎」
「召喚条件はサイバースモンスター2体‼︎私はリンクリボーと転生炎獣ファルコをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク2‼︎フレイムアドミニスター‼︎」
〈フレイムアドミニスター〉LINK2 サイバース族 炎属性
ATK1200→2000 ←↘︎
フィールドに現れたのは燃えるように真っ赤な装甲の機械の戦士。
このカードにはモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドのリンクモンスターの攻撃力は800ポイントアップする効果があるけど、今回はその効果は関係ない。
「そして、繋がって‼︎希望に導くサーキット‼︎」
「くっ、まだリンク召喚が続くのか⁉︎」
私が前にこのターン3度目の巨大なサーキットが現れる。
「召喚条件は炎属性の効果モンスター2体以上‼︎私は転生炎獣スピニーとフレイムアドミニスターを2体分として扱ってリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」
サーキットの中にスピニーと2体に分身したアドミニスターが吸い込まれると、フィールドにあった火山が噴火し、マグマが溢れ始める。
そして火山の噴火に合わせるように、サーキットの中からマグマを喰らいながら現れたのは炎の身体を持つ灼熱の獅子。
「古より伝わる灼熱の獅子‼︎リンク召喚‼︎リンク3‼︎
〈転生炎獣ヒートライオ〉LINK3 サイバース族 炎属性
ATK2300 ↙︎↑↘︎
「リンク3の転生炎獣モンスター………」
「まだまだ、ここからよ‼︎フィールド魔法、転生炎獣の聖域の効果発動‼︎1ターンに1度、このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分がサラマングレイトリンクモンスターをリンク召喚する場合、自分フィールドの同名のサラマングレイトリンクモンスター1体のみを素材としてリンク召喚できる‼︎」
「なっ⁉︎ということはまた………」
「繋がって‼︎希望に導くサーキット‼︎私は転生炎獣ヒートライオをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」
ヒートライオの頭上にサーキットが、足元に炎で出来た魔法陣が現れ、交差するようにヒートライオの身体を通過する。
サーキットと魔法陣が通過すると、ヒートライオの身体からさらに大きな炎が噴き出した。
「生まれ変われ、古より伝わる灼熱の獅子‼︎転生リンク召喚‼︎リンク3‼︎転生炎獣ヒートライオ‼︎」
〈転生炎獣ヒートライオ〉LINK3 サイバース族 炎属性
ATK2300 ↙︎↑↘︎
「再びヒートライオが………」
「さあ、食事の時間よ‼︎転生炎獣ヒートライオの効果発動‼︎サラマングレイトマジック‼︎このカードが転生炎獣ヒートライオを素材としてリンク召喚されている場合、1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体と、自分の墓地のモンスター1体を対象として、対象のフィールドのモンスターの攻撃力は、ターン終了時まで対象の墓地のモンスターの攻撃力と同じになる‼︎私はアームドドラゴンカタパルトキャノンと墓地の転生炎獣モルを対象として発動‼︎アームドドラゴンカタパルトキャノンの攻撃力を転生炎獣モルと同じ0にする‼︎」
「なっ⁉︎っ………これ以上動かせるか‼︎アームドドラゴンカタパルトキャノンの効果発動‼︎ドリルカタパルトキャノン‼︎相手ターンに1度、デッキ・EXデッキからカード1枚を除外することで相手のフィールド・墓地のカードを全て除外することができる‼︎俺はデッキからおジャマレッドを除外してアンタのフィールド、墓地のカードを全て除外する‼︎」
アームドドラゴンカタパルトキャノンが咆哮をあげると、アームドドラゴンカタパルトキャノンの身体中についているドリルが肥大化し、ヒートライオや火山など周囲の物体全てに風穴を開け、消滅させる。
「これで転生炎獣ヒートライオは除外された‼︎アームドドラゴンカタパルトキャノンがモンスターゾーンに存在する限り、相手は除外されている自分・相手のカードと同名カードの効果を発動できないため、転生炎獣ヒートライオの効果も消える‼︎」
「ええ、狙い通りよ‼︎これで邪魔するものは無くなったわ‼︎魔法カード、フュージョンオブファイア‼︎自分の手札及び自分・相手フィールドからサラマングレイト融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する‼︎私は手札のサラマングレイトモンスター、転生炎獣ミーアとアンタのリンクモンスター、鎖龍蛇ースカルデッドで融合‼︎」
「何っ⁉︎俺のモンスターを使って融合だと⁉︎」
フィールドに現れた渦の中に手札から飛び出したミーアがスカルデッドを突き飛ばし、共に渦の中に消える。
「炎を纏し猫よ、鎖の如き龍蛇と交わりて、新たな世界に、生命の炎を灯せ‼︎融合召喚‼︎」
そして渦が弾けると、フィールドに降り立つのは全身から紫炎を撒き散らす紫色の魔獣。
「紫炎を司る古の魔獣‼︎転生炎獣ヴァイオレットキマイラ‼︎」
〈転生炎獣ヴァイオレットキマイラ〉☆8 サイバース族 炎属性
ATK2800
「転生炎獣の融合モンスターだと⁉︎そんなものまで存在したのか⁉︎」
「さあ、一気に喰い尽くすわよ‼︎転生炎獣ヴァイオレットキマイラの効果発動‼︎リインカネーションブレイズ‼︎このカードが融合召喚に成功した場合に、このカードの攻撃力はターン終了時まで、素材としたモンスターの元々の攻撃力を合計した数値の半分だけアップする‼︎私が素材にしたのは攻撃力800の転生炎獣ミーアと攻撃力2800の鎖龍蛇ースカルデッド‼︎よって転生炎獣ヴァイオレットキマイラの攻撃力は1800ポイントアップする‼︎」
転生炎獣ヴァイオレットキマイラ
ATK2800→4600
「攻撃力4600だと⁉︎」
「そしてこれが最後の一手よ‼︎魔法カード、シャイニングアブソーブ‼︎相手フィールド上に表側表示で存在する光属性モンスター1体を選択し、自分フィールド上に表側攻撃表示で存在する全てのモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで、選択したモンスターの攻撃力分アップする‼︎」
「何だと⁉︎」
「私が対象にするのはアンタのアームドドラゴンカタパルトキャノン‼︎よって、私の転生炎獣ヴァイオレットキマイラの攻撃力は3800ポイントアップする‼︎」
アームドドラゴンカタパルトキャノンの身体から光の粒子が溢れ出し、ヴァイオレットキマイラの身体に吸収されていく。
転生炎獣ヴァイオレットキマイラ
ATK4600→8400
「攻撃力8400⁉︎っ、だが、それでも俺のライフを削りきるには至らない‼︎アンタの手札はすでになく、次のターンには転生炎獣ヴァイオレットキマイラの攻撃力も元に戻る‼︎そうなれば次のターンに混沌空間でVWXYZ-ドラゴンカタパルトキャノンを呼び戻してアンタは終わりだ‼︎」
そういって苦い表情を浮かべながらも必死な表情で叫ぶ竜路に、私は不敵な笑みを浮かべて応える。
「いいえ、アンタに次のターンはないわ‼︎」
「何っ⁉︎」
「さあ、メインディッシュよ。転生炎獣ヴァイオレットキマイラでアームドドラゴンカタパルトキャノンに攻撃‼︎」
「くっ………迎え撃て‼︎アームドドラゴンカタパルトキャノン‼︎ドラゴンドリルカタパルトキャノン‼︎」
アームドドラゴンカタパルトキャノンが咆哮をあげ、背中についてあるジェットを勢いよく噴射させて身体中のドリルを回転させながらヴァイオレットキマイラに向かっていく。
そんなアームドドラゴンカタパルトキャノンにも怯まず、光を纏いながらヴァイオレットキマイラもアームドドラゴンカタパルトキャノンに向かっていく。
「ダメージ計算時、転生炎獣ヴァイオレットキマイラの効果発動‼︎フュアリィフレイム‼︎このカードが元々の攻撃力と異なる攻撃力を持つモンスターと戦闘を行うダメージ計算時に1度、このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ倍になる‼︎」
「っ⁉︎何だと⁉︎」
「アンタのアームドドラゴンカタパルトキャノンは鎖龍蛇ースカルデッドの効果で攻撃力が変動している‼︎心火を燃やしなさい、転生炎獣ヴァイオレットキマイラ‼︎」
ヴァイオレットキマイラが怒ったような咆哮をあげると、ヴァイオレットキマイラの身体から紫炎が溢れ出し、光と共にヴァイオレットキマイラの身体を包み込む。
転生炎獣ヴァイオレットキマイラ
ATK8400→16800
「攻撃力………16800だと⁉︎」
「これで終わりよ‼︎行きなさい、転生炎獣ヴァイオレットキマイラ‼︎シャイニングインフュアリエイティングインレジュメント‼︎」
紫炎を纏い、光を放つヴァイオレットキマイラが1つの弾丸となり、ドリルとなったアームドドラゴンカタパルトキャノンとぶつかり合う。
しばらく拮抗していたが、徐々にアームドドラゴンカタパルトキャノンのドリルが溶け始め、最後には身体を貫かれて爆散した。
「ぐあぁぁぁぁぁ‼︎」
竜路 LP7750→0
ーーーーーーー
「そこまで、勝者、桜」
「ふぅ、何とかなったわね」
立体映像が消え、私が一息吐くと子供達から歓声が上がる。
そんな中、対戦相手だった竜路は苦々しい表情で私を睨みつける。
「………デュエルには負けた。だけど、俺は認めないからな、俺達を裏切ったアイツを」
「別にいいんじゃない?私は別に遊騎を認めさせるためにデュエルをしたわけじゃないし、その感情は他人がどうこう言ったぐらいでどうにかなるものでもないもの。それはあくまでもアンタと遊騎の問題よ」
「………ふん」
私の言葉に悔しそうに表情を歪ますと、竜路は踵を返す。
………まあ、少しは気持ちを吐き出せたかしらね。
後は、あのお人好しがどうにかするでしょ。
そんなことを考えながら私は遊花達の控えている場所に戻っていく。
戻ってきた私を見て、遊花は嬉しそうにニコニコとした笑顔を浮かべた。
「お帰りなさい、桜ちゃん‼︎やっぱり桜ちゃんは凄いね」
「ありがと、遊花。それで、なんでそんなに嬉しそうなの?」
「だって、桜ちゃんが師匠の味方だって言ってくれたんだもん‼︎桜ちゃんが師匠のことを認めてるって言葉にしてくれたのが、すごーく嬉しい‼︎」
「うぐっ‼︎あ、あんまり嬉しそうにしないでよ………なんだか恥ずかしいし………」
あまりにも嬉しそうにしている遊花を見ると、何だか頰が熱くなってくる。
何となく遊花を直視できずに目を逸らすと、今度は苦笑いを浮かべている遊騎の姿が目に入った。
「悪いな、俺の問題を桜に尻拭いさせるような羽目になっちまって」
「別に、気にしてないわよ。まあ、私からすれば竜路の気持ちだって分かるし、後はアンタがなんとかしなさいよね」
「ああ、分かってるよ。ありがとな、桜」
「………ふん」
素直に感謝の言葉を告げてくる遊騎に、私は照れ臭くて顔を逸らす。
あーもう、師弟揃って似たようなことを言って‼︎
素直なのはこの2人の良いところだとは思うけど、こういう時に嫌になるわ………主に私の羞恥心的に。
「そ、それで‼︎結局私達が2連勝したわけだけど、遊花のデュエルはどうなるの?2連勝したってことは、チームとしてはこちらが勝ちってことになるから大将戦をやる必要はないわよね?」
「………あ‼︎そういえばそうだね」
私の言葉に、遊花が驚きの声をあげる。
………今の反応、本当に気付いてなかったわね。
「確かに本来のチーム戦なら最終戦をやる必要はないが、これはあくまで練習だしな。それに、あの表情を見てみろよ」
「えっ?」
「あの表情………ですか?」
そんな遊花を呆れた目で見ていると、遊騎が苦笑しながらある方向を指差し、それにつられるように私達は遊騎が指差した方向を見る。
遊騎が指差した先には残念そうに、そしてどこか寂しそうに俯いている遊陽と呼ばれた少女の姿があった。
そして遊陽のそんな様子を見て、こちらをジッと見ている闇と、そんな闇に何度も頷き返す遊花。
あーまあ、そうなるわよね。
うん、分かってた。
闇は自分の教え子をほっておけないし、遊花も寂しそうな表情を浮かべてる子をほっておけるわけないものね。
「チーム戦は2連勝したから、この時点でチーム『月花騎士』の勝利が決定した。だけど、今日はあくまでもチーム戦の練習。それにこの教会の人以外とデュエルをするいい機会でもある。よって、これより大将戦を行う」
闇のそんな言葉に、遊陽は驚いたように顔をあげ、嬉しそうな表情を浮かべる。
それを見て、デュエルの相手である遊花も嬉しそうな笑顔を浮かべた。
………本当に、遊花は変わらないわね、昔から。
まあ、それでこそ私の親友なんだけどね。
相手は遊騎にして8割負けると言わせる闇の教え子。
頑張りなさいよ、遊花。
今回も闇の実家での子供達とのチーム戦回。
中堅は桜が辛くも勝利。
色々な出会いを得て桜も成長してきています。
そんな桜の対戦相手はイカサマ疑惑により遊騎に対して失望を露わにしている竜路。
憧れた存在の不祥事というのはやはり多大な影響を与えてしまうんですよね。
そんな竜路のデッキは………なんて言えばいいんでしょうね、アレ?
原作的にいうなら万丈目サンダーデッキにABCやガジェット要素が加わったデッキです。
言うまでもなく60枚デッキ………というかあんな無茶な組み合わせはハイランダーでもデッキ枚数が足りなくなる勢いなのでどうしようもないです。
切り札はアームドドラゴンカタパルトキャノンとAtoZ-ドラゴンバスターキャノン。
合体は男のロマンですね、うん。
はてさて、とうとうチーム戦は最終戦。
遊騎が8割がた負けると言わしめる遊陽の実力は?
そんな相手に遊花はどう立ち向かうのか?
次回も楽しみに待っていただけたらなと思います。
それじゃあ今回はここまで。
いよいよ今週末には最新弾も発売になるので創作意欲が湧きっぱなしです。
そして創作意欲が湧き過ぎて私自身が待ちきれなくなってきたので、次の話で幕間は最後にして二章に移ることになると思います。
幕間に入れようか悩んでた話は二章でちょこちょこと入れていって補強しようかな?
二章ではまた新キャラの登場や、既存キャラの変化、進化などもたくさんある予定なのでお楽しみに‼︎
というわけで、また次回。
ではでは〜