遊戯王Trumpfkarte   作:ブレイドJ

68 / 106


お待たせ致しました。
今回は桜のデュエル回後編です。
桜視点でお送りします。
それでは本編へGO‼︎





第61話 全てを壊す獣の姫

 

 

 

 

 

桜 LP8000 手札4

 

ーー▲ーー ー

ー○ーーー

ー ー

○ーーーー

ー△△ーー ー

 

刀花 LP3300 手札1

 

 

 

「私のターン、ドロー‼︎………これなら、まだ可能性があります‼︎私はガベージコレクターを召喚します‼︎」

 

 

〈ガベージコレクター〉☆2 サイバース族 風属性

ATK100

 

 

現れたのはゴミ箱のような姿をしたモンスター。

 

「さらに1ターンに1度、自分フィールドにサイバース族モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できます‼︎来てください、バックアップセクレタリー‼︎」

 

 

〈バックアップセクレタリー〉☆3 サイバース族 光属性

ATK1200

 

 

ガベージコレクターの近くに電子的な外見をした秘書のモンスターが現れる。

 

これで刀花の手札は無くなった。

 

だけど、あの感じはすぐにリンク召喚ってわけじゃなさそうね。

 

「ガベージコレクターの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのサイバース族モンスター1体を持ち主の手札に戻し、手札に戻ったモンスターと同じレベルでカード名が異なるサイバース族モンスター1体をデッキから特殊召喚します‼︎私はバックアップセクレタリーを手札に戻してデッキからフレイムバッファローを特殊召喚します‼︎」

 

 

〈フレイムバッファロー〉☆3 サイバース族 炎属性

ATK1400

 

 

セクレタリーの姿がデータに変わってガベージコレクターに吸い込まれ、代わりに青い炎を纏ったバッファローが現れる。

 

「………行きますよ、宝月先輩。私の切り札、お見せします‼︎」

 

「‼︎ええ、あなたの全力、見せて見なさい‼︎」

 

「行きます‼︎現れて‼︎未来を描くサーキット‼︎」

 

刀花の正面に再び巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件は効果モンスター2体以上‼︎私はガベージコレクター、フレイムバッファロー、海亀壊獣ガメシエルをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

ガベージコレクターとフレイムバッファロー、ガメシエルがサーキットに吸い込まれる。

 

そしてサーキットが輝くと中から現れたのは漆黒の鎧を纏った騎士。

 

「リンク召喚‼︎絆の象徴たる黒衣の騎士‼︎リンク3‼︎デコードトーカー‼︎」

 

 

〈デコードトーカー〉LINK3 サイバース族 闇属性

ATK2300 ↙︎↑↘︎

 

 

「デコードトーカー………そのモンスターが刀花の切り札なのね」

 

「永続魔法、サイバネットコーデックの効果、それにチェーンしてフレイムバッファローの効果発動‼︎表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合、手札からサイバース族モンスター1体を捨て、自分はデッキから2枚ドローします‼︎私はバックアップセクレタリーを捨ててカードを2枚ドローします‼︎」

 

「ここで2枚ドローか………」

 

「さらに永続魔法、サイバネットコーデックの効果発動‼︎デッキから闇属性のサイバース族モンスター、SIMMタブラスを手札に加えます‼︎そして手札に加えたSIMMタブラスの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、手札のこのカードを相手に見せ、自分の墓地のサイバース族・レベル4モンスター1体を対象としてリンク状態の自分のリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドにこのカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターを手札に戻します‼︎私は墓地からサイバースガジェットを手札に戻し、SIMMタブラスを特殊召喚します‼︎」

 

 

〈SIMMタブラス〉☆5 サイバース族 闇属性

DEF1800

 

 

フィールドに現れたのは機械的な身体を持つバクのモンスター。

 

そして今サイバースガジェットを回収されたということは………

 

「永続魔法、サイバネットオプティマイズの効果発動‼︎サイバースガジェットを召喚します‼︎」

 

 

〈サイバースガジェット〉☆4 サイバース族 光属性

ATK1400

 

 

「さらにサイバースガジェットの効果発動‼︎墓地より戻って来てください、マイクロコーダー‼︎」

 

 

〈マイクロコーダー〉☆1 サイバース族 闇属性

DEF0

 

 

これで再び刀花のフィールドにモンスターが並んだ。

 

「行きます‼︎現れて‼︎未来を描くサーキット‼︎召喚条件はサイバース族モンスター2体以上‼︎私はSIMMタブラス、サイバースガジェット、マイクロコーダーをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎もう1度お願いします‼︎リンク3‼︎エクスコードトーカー‼︎」

 

 

〈エクスコードトーカー〉LINK3 サイバース族 風属性

ATK2300 ←↑→

 

 

「またエクスコードトーカー………」

 

「永続魔法、サイバネットコーデックの効果、それにチェーンしてサイバースガジェット、さらにチェーンしてマイクロコーダー、最後にチェーンしてエクスコードトーカーの効果発動‼︎ヴァイアビィラティクローズ‼︎私が指定するのはもう1つのエクストラモンスターゾーンの真下のゾーン指定します‼︎」

 

「これでリンクマーカーが下だとその先にはEXデッキからモンスターが出せないのね」

 

「次にマイクロコーダーの効果でフィールドから墓地へ送られたため、デッキからレベル4・サイバース族のコードラジエーターを手札に加えます。さらにサイバースガジェットの効果で、来てください、ガジェットトークン‼︎」

 

 

〈ガジェットトークン〉☆2 サイバース族 地属性

DEF0

 

 

「最後にサイバネットコーデックの効果でデッキから風属性のサイバース族モンスター、リンクインフライヤーを手札に加えます‼︎そしてリンクインフライヤーはフィールドのリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに手札から特殊召喚できます‼︎来てください、リンクインフライヤー‼︎」

 

 

〈リンクインフライヤー〉☆2 サイバース族 風属性

DEF1800

 

 

デコードのリンク先に凧のようなモンスターが現れる。

 

「まだ行きます‼︎現れて‼︎未来を描くサーキット‼︎」

 

「っ、まだリンク召喚に繋がるのね」

 

「召喚条件はサイバース族モンスター2体以上‼︎この瞬間、手札のコードラジエーターの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、自分フィールドのサイバース族モンスターをコードトーカーモンスターのリンク素材とする場合、手札のこのカードもリンク素材にできます‼︎」

 

「また手札からリンク素材にできるモンスター⁉︎」

 

「私はガジェットトークン、リンクインフライヤー、手札のコードラジエーターをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

ガジェットトークン、フライヤー、そして手札から青い鎧を身につけたナーガのようなモンスターがサーキットに吸い込まていく。

 

そしてフィールドに現れたのは青い鎧を身に着けた弓兵の騎士。

 

「リンク召喚‼︎星をも射抜く弓騎士‼︎リンク3‼︎シューティングコードトーカー‼︎」

 

 

〈シューティングコードトーカー〉LINK3 サイバース族 水属性

ATK2300→2800 ←↑↓

 

 

「水属性のコードトーカー………これでコードトーカーは出揃ったようね」

 

「永続魔法、サイバネットコーデックの効果、それにチェーンしてコードラジエーターの効果発動‼︎このカードがコードトーカーモンスターのリンク素材として手札・フィールドから墓地へ送られた場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象としてそのモンスターは攻撃力が0になり、効果は無効化され、フィールドのこのカードを素材とした場合にはこの効果の対象を2体にできます‼︎対象は勿論、転生炎獣ヴァイオレットキマイラ‼︎」

 

「っ‼︎ここで弱体化⁉︎」

 

コードラジエーターが身に着けていた青い鎧が輝くと、シューティングがヴァイオレットキマイラに青い輝きを纏った弓矢を放つ。

 

シューティングの弓矢がヴァイオレットキマイラを貫くと、ヴァレットキマイラはフィールドに膝をついた。

 

 

転生炎獣ヴァイオレットキマイラ

ATK2800→0

 

 

「っ、転生炎獣ヴァイオレットキマイラ‼︎」

 

「永続魔法、サイバネットコーデックの効果でデッキから水属性のサイバース族モンスター、シーアーカイバーを手札に加えます‼︎………流石にこの手札ではこれ以上モンスターを出せませんね」

 

刀花がそういって視線を落として残念そうに呟く。

 

しかし、次の瞬間には真剣な表情を浮かべて私を見た。

 

「でも、これでも宝月先輩のライフポイントを削りきるには十分です‼︎デコードトーカーの永続効果、パワーアセンブル‼︎このカードの攻撃力は、このカードのリンク先のモンスターの数×500ポイントアップします‼︎」

 

「なっ⁉︎」

 

「デコードトーカーのリンク先にはエクスコードトーカーと転生炎獣ヴァイオレットキマイラがいます‼︎なので、デコードトーカーの攻撃力は1000ポイントアップします‼︎」

 

 

デコードトーカー

ATK2300→3300

 

 

「っ、攻撃力3300………」

 

「さらにデコードトーカーにはもう1つ効果があります。デコードトーカーのもう1つの効果、リライトウォールは自分フィールドのカードを対象とする相手の魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードのリンク先の自分のモンスター1体をリリースすることでその発動を無効にし破壊することができます」

 

「耐性まであるのね………流石は切り札ってところかしら」

 

「バトル‼︎念には念を、です。バトルフェイズ開始時にシューティングコードトーカーの効果発動‼︎スターアーチェリー‼︎自分バトルフェイズ開始時に発動でき、このバトルフェイズ中、このカードはこのカードのリンク先のモンスターの数+1回まで相手モンスターに攻撃できます‼」

 

「モンスター限定の連続攻撃⁉︎」

 

「ただし、このターン、相手フィールドのモンスターが1体のみの場合、そのモンスターと戦闘を行うこのカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ400ポイントダウンしますけどね。シューティングコードトーカーのリンク先にはデコードトーカーとエクスコードトーカーがいます‼︎よってシューティングコードトーカーはモンスターに限り3回の攻撃が可能です‼︎」

 

こちらがモンスターを増やすことを前提とした効果発動。

 

だけど、今の効果ならモンスターさえ増やせればまだ生き残れる‼︎

 

「その効果にチェーンしてリバースカードオープン‼︎永続罠、サラマングレイトギフト‼︎手札からサラマングレイトモンスター1体を捨てて、デッキからサラマングレイトモンスター1体を墓地へ送り、その後、自分はデッキから1枚ドローするわ‼︎私は手札の転生炎獣ウルヴィーを捨てて、デッキから転生炎獣( サラマングレイト)フォクシーを墓地へ送り、カードを1枚ドローするわ‼︎そしてサラマングレイトモンスターが自分の墓地に送られたことで手札の転生炎獣ガゼルの効果発動‼︎このカードを手札から特殊召喚‼︎」

 

 

〈転生炎獣ガゼル〉☆3 サイバース族 炎属性

DEF1000

 

 

「転生炎獣ガゼルのもう1つの効果発動‼︎私はデッキから転生炎獣( サラマングレイト)ファルコを墓地に送るわ‼︎そして墓地へ送られた転生炎獣ファルコの効果発動‼︎このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地のサラマングレイト魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットする‼私は墓地の︎フュージョンオブファイアをセットするわ‼︎」

 

「っ、また融合魔法が………それでも、私は攻めるだけです‼︎シューティングコードトーカーで転生炎獣ヴァイオレットキマイラを攻撃‼︎永続魔法、サイバネットオプティマイズの効果発動‼︎自分のコードトーカーモンスターが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠・モンスターの効果を発動できなくなります」

 

「っ、厄介な効果ね………」

 

「絶望を射抜いてシューティングコードトーカー‼︎スターリーヘブン‼︎」

 

シューティングが夜空に向かって弓矢を放つと放たれた矢が分裂して流れ星のように降り注ぎ、ヴァイオレットキマイラの身体を貫き、爆散させた。

 

 

桜 LP8000→5200

 

 

「この瞬間、墓地のプロフィビットスネークの効果発動‼︎このカードが墓地に存在し、自分のサイバース族モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、自分の墓地からカード1枚を除外し、自分の墓地のレベル4以下のサイバース族モンスター1体を手札に加えます‼︎私は墓地のトークバックランサーを除外して、プロフィビットスネークを手札に戻します」

 

「くっ‼︎厄介なカードが手札に戻ったわね。だけど、転生炎獣ヴァイオレットキマイラが破壊されたことでデコードトーカーの攻撃力も下がるわ」

 

 

デコードトーカー

ATK3300→2800

 

 

「続けてシューティングコードトーカーで転生炎獣ガゼルを攻撃‼︎相手フィールドのモンスターが1体のみの場合、そのモンスターと戦闘を行うこのカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ400ポイントダウンします。スターリーヘブン‼︎」

 

 

シューティングコードトーカー

ATK2800→2400

 

 

再びシューティングが夜空から矢を降らせ、ガゼルを爆散させる。

 

ありがとう、ガゼル。

 

あなたのおかげで何とか生き残れそうよ。

 

「まだ行きます‼︎エクスコードトーカーでダイレクトアタック‼︎グラビティスクラッチ‼︎」

 

「ぐっ‼︎」

 

 

桜 LP5200→2900

 

 

エクスコードの重力波を纏った鉤爪で切り裂かれ、私のライフが大きく削られる。

 

「まだです‼︎デコードトーカーでダイレクトアタック‼︎デコードエンド‼︎」

 

刀花の声に応えるように、デコードが巨大な剣を振りかぶり、私の身体を勢いよく斬り裂いた。

 

「きゃあ‼︎」

 

 

桜 LP2900→100

 

 

「………ふぅ、危なかったけど、紙一重で生き残れたわね」

 

「っ、削りきれなかった………やっぱり宝月先輩は凄いです。だけど、これで私の方が有利になりました‼︎バトルフェイズ終了時、シューティングコードトーカーの効果発動‼︎スターギフト‼︎自分・相手のバトルフェイズ終了時、このターンにこのカードが戦闘で破壊したモンスターの数だけ自分はデッキからドローします‼︎シューティングコードトーカーが破壊したモンスターは2体‼︎よってカードを2枚ドローします‼︎」

 

「っ‼︎ここでまたドロー効果………」

 

「メインフェイズ2‼︎速攻魔法、バウンドリンク‼︎同名カードは1ターンに1度、自分のフィールド・墓地のリンクモンスター1体を対象としてそのモンスターを持ち主のEXデッキに戻し、そのリンクマーカーの数だけ、自分はデッキからドローし、その後、ドローした数だけ手札を選んで好きな順番でデッキの下に戻します‼︎私は墓地からリンク3のトランスコードトーカーをEXデッキに戻し、3枚のカードをドローし、3枚のカードをデッキの下に戻します‼︎」

 

「手札入れ替えまでされちゃうのね………」

 

「私はカードを3枚伏せてターンエンドです‼︎」

 

 

桜 LP100 手札3

 

ー▲△ーー ー

ーーー×ー

☆ ー

☆☆ーーー

▲△△▲▲ ー

 

刀花 LP3300 手札2

 

 

「紙一重で生き残れたけど、私も後がないわね。私のターン、ドロー‼︎速攻魔法、転生炎獣( サラマングレイト)()炎陣( サークル)‼︎この同名カードは1ターンに1枚しか使えず、2つ効果から1つを選択して発動できる。デッキからサラマングレイトモンスター1体を手札に加えるか、自身と同名のモンスターを素材としてリンク召喚した自分フィールドのサラマングレイトリンクモンスター1体を対象としてこのターン、そのリンクモンスターは自身以外のモンスターの効果を受けなくする効果よ。私はデッキからサラマングレイトモンスター1体を手札に加える効果でデッキから転生炎獣( サラマングレイト)ミーアを手札に加えるわ‼︎そして手札に加わった転生炎獣ミーアの効果発動‼︎このカードが通常のドロー以外の方法で手札に加わった場合、このカードを相手に見せ、手札から特殊召喚する‼︎」

 

 

〈転生炎獣ミーア〉☆2 サイバース族 炎属性

DEF600

 

 

フィールドに身体から炎を噴き出しているミーアキャットが現れる。

 

「そしてリバースカードオープン‼︎魔法カード、フュージョンオブファイア‼︎」

 

「同じ手は食いません‼︎リバースカードオープン‼︎カウンター罠、サイバネットコンフリクト‼︎同名カードは1ターンに1度しか発動できませんが、自分フィールドにコードトーカーモンスターが存在し、モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、その発動を無効にし除外する‼︎さらに次のターンの終了時まで、相手はこの効果で除外したカードと元々のカード名が同じカードの効果を発動できません‼︎」

 

「っ、そんなカードも伏せられてたのね」

 

稲妻を纏った炎の渦がコードトーカー達が一斉に手をかざすと霧散する。

 

融合させてデコードを除去しようと思ってたのに、これは厳しいわね。

 

「だけど、まだ手はあるわ‼︎墓地に存在する転生炎獣ファルコの効果発動‼︎このカードが墓地に存在する場合、同名以外の自分フィールドのサラマングレイトモンスター1体を対象としてそのモンスターを持ち主の手札に戻し、このカードを墓地から特殊召喚する‼︎私は転生炎獣ミーアを手札に戻して、来なさい、転生炎獣ファルコ‼︎」

 

 

〈転生炎獣ファルコ〉☆4 サイバース族 炎属性

DEF1600

 

 

ミーアの姿が消え、代わりに現れたのは炎を纏った鷹のモンスター。

 

「さらに墓地に存在する転生炎獣フォクシーの効果発動‼︎このカードが墓地に存在し、フィールドに表側表示の魔法・罠カードが存在する場合、手札からサラマングレイトカード1枚を捨ててこのカードを特殊召喚する‼︎私は手札から転生炎獣ミーアを捨てて、転生炎獣フォクシーを特殊召喚‼︎」

 

 

〈転生炎獣フォクシー〉☆3 サイバース族 炎属性

DEF1200

 

 

私のフィールドに現れるのは炎の尻尾を持つ管狐。

 

現れたフォクシーは尻尾の炎を強く燃え上がらせ、弾丸のように刀花のフィールドに放つ。

 

「その後、フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を選んで破壊できる。この効果は対象を取らないからデコードトーカーでも無効にはできないわ。私は永続魔法、サイバネットオプティマイズを破壊するわ‼︎」

 

「くっ、サイバネットオプティマイズを狙ってきましたか………」

 

フォクシーが放った炎の弾丸がサイバネットオプティマイズを焼き尽くした。

 

「これでコードトーカー達との戦闘でも効果が使えるようになったわね。墓地に存在する転生炎獣スピニーの効果を再び発動‼︎自分フィールドに転生炎獣スピニー以外のサラマングレイトモンスターが存在するため墓地から特殊召喚‼︎」

 

 

〈転生炎獣スピニー〉☆3 サイバース族 炎属性

DEF1500

 

 

「宝月先輩のフィールドにモンスターが並んだ………ということは‼︎」

 

「繋がって‼︎希望に導くサーキット‼︎」

 

私が目の前に手をかざすと巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件はレベル4以下のサイバース族モンスター1体‼︎私は転生炎獣ファルコをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク1‼︎転生炎獣( サラマングレイト)ペイルリンクス‼︎」

 

 

〈転生炎獣ペイルリンクス〉LINK1 サイバース族 炎属性

ATK500 ↓

 

 

ファルコがサーキットに吸い込まれると、代わりにサーキットから現れたのは真っ赤な装甲に身を包んだ山猫のモンスター。

 

「転生炎獣ペイルリンクスの効果発動‼︎1ターンに1度、このカードがリンク召喚に成功した場合に、デッキから転生炎獣( サラマングレイト)()聖域( サンクチュアリ)1枚を手札に加える‼︎私はデッキからフィールド魔法、転生炎獣の聖域を手札に加える‼︎そしてフィールド魔法、転生炎獣の聖域を発動‼︎」

 

フィールド魔法を発動すると、辺りの風景がマグマに囲まれた火山のフィールドに変わる。

 

「転生炎獣のフィールド魔法………」

 

「まだよ‼︎繋がって‼︎希望に導くサーキット‼︎」

 

私の前に再び巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件は炎属性の効果モンスター2体以上‼︎私は転生炎獣スピニー、転生炎獣フォクシー、転生炎獣ペイルリンクスをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

サーキットの中にスピニー、フォクシー、ペイルリンクスが吸い込まれると、フィールドにあった火山が噴火し、マグマが溢れ始める。

 

そして火山の噴火に合わせるように、サーキットの中からマグマを喰らいながら現れたのは炎の身体を持つ灼熱の獅子。

 

「古より伝わる灼熱の獅子‼︎リンク召喚‼︎リンク3‼︎転生炎獣( サラマングレイト)ヒートライオ‼︎」

 

 

〈転生炎獣ヒートライオ〉LINK3 サイバース族 炎属性

ATK2300 ↙︎↑↘︎

 

 

「リンク3の転生炎獣モンスター………」

 

「さあ、食事の時間よ、転生炎獣ヒートライオ‼︎転生炎獣ヒートライオの効果発動‼︎イグズィスタンスイーター‼︎このカードがリンク召喚に成功した場合、相手の魔法・罠ゾーンのカード1枚を対象に、そのカードを持ち主のデッキに戻す‼︎私サイバネットコーデックをデッキに戻すわ‼︎」

 

「サイバネットコーデックまで⁉︎っ………デコードトーカーの効果発動‼︎リライトウォール‼︎自分フィールドのカードを対象とする相手の魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードのリンク先の自分のモンスター1体をリリースすることでその発動を無効にし破壊します‼︎私はエクスコードトーカーをリリースして転生炎獣ヒートライオの効果を無効にし、破壊します‼︎」

 

ヒートライオが咆哮を上げると、炎で出来た魔法陣が現れ、サイバネットコーデックを吸収しようとするが、デコードがエクスコードに手をかざすと、エクスコードは頷きながらデータに変わり、サイバネットコーデックを守るファイヤーウォールになる。

 

ファイヤーウォールになったエクスコードはそのままヒートライオを包み込み、ヒートライオを消滅させた。

 

「リンク先にモンスターがいなくなったため、デコードトーカーとエクスコードトーカーの効果を受けていたシューティングコードトーカーの攻撃力は下がります」

 

 

デコードトーカー

ATK2800→2300

 

 

シューティングコードトーカー

ATK2800→2300

 

 

「使ってきたわね。なら、転生炎獣ヒートライオが破壊された時、墓地の転生炎獣フェネックの効果発動‼︎このカードが手札・墓地に存在し、EXデッキから特殊召喚された自分フィールドのサイバース族モンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合、このカードを特殊召喚する‼︎ただし、この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外されるわ」

 

 

〈転生炎獣フェネック〉☆3 サイバース族 炎属性

DEF200

 

 

「私は転生炎獣( サラマングレイト)コヨーテを召喚‼︎」

 

 

〈転生炎獣コヨーテ〉☆3 サイバース族 炎属性

ATK1000

 

 

フィールドに現れたのは鋼の身体を持つ狼のようなモンスター。

 

「そして、繋がって‼︎希望に導くサーキット‼︎」

 

「っ、またリンク召喚ですか」

 

「召喚条件は炎属性の効果モンスター2体‼︎私は転生炎獣コヨーテと転生炎獣フェネックをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク2‼︎転生炎獣サンライトウルフ‼︎」

 

 

〈転生炎獣サンライトウルフ〉LINK2 サイバース族 炎属性

ATK1800 ↓↑

 

 

「さらに墓地に存在する転生炎獣Jジャガーの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、このカードが墓地に存在し、自分フィールドにサラマングレイトリンクモンスターが存在する場合、転生炎獣Jジャガー以外の自分の墓地のサラマングレイトモンスター1体を対象としてそのモンスターをデッキに戻し、墓地のこのカードを自分のサラマングレイトリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する‼︎私は墓地の転生炎獣ヒートライオをEXデッキに戻して転生炎獣Jジャガーを特殊召喚‼︎」

 

 

〈転生炎獣Jジャガー〉☆4 サイバース族 炎属性

DEF1200

 

 

サンライトウルフの近くに身体に着いた棘から炎を噴き出させているジャガーが現れる。

 

そしてJジャガーが現れたことでサンライトウルフは歓喜の声をあげる。

 

「転生炎獣サンライトウルフの効果発動‼︎私は墓地の転生炎獣転生炎獣ウルヴィーを手札に加え、再び墓地から手札に加わった転生炎獣ウルヴィーの効果発動‼︎このカードを相手に見せ、私は墓地から転生炎獣ガゼルを手札に加えるわ‼︎」

 

「っ、また転生炎獣ガゼルが手札に………」

 

「まだ終わってないわ‼︎繋がって‼︎希望に導くサーキット‼︎召喚条件は炎属性の効果モンスター2体以上‼︎私は転生炎獣Jジャガー、転生炎獣サンライトウルフを2体分として扱ってリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎再び現れなさい‼︎古より伝わる灼熱の獅子‼︎リンク召喚‼︎リンク3‼︎転生炎獣ヒートライオ‼︎」

 

「また転生炎獣ヒートライオが………」

 

 

〈転生炎獣ヒートライオ〉LINK3 サイバース族 炎属性

ATK2300 ↙︎↑↘︎

 

 

「さあ、今度こそ食事の時間よ、転生炎獣ヒートライオ‼︎転生炎獣ヒートライオの効果発動‼︎イグズィスタンスイーター‼︎このカードがリンク召喚に成功した場合、相手の魔法・罠ゾーンのカード1枚を対象に、そのカードを持ち主のデッキに戻す‼︎私サイバネットコーデックをデッキに戻すわ‼︎さあ、喰い散らかしなさい、転生炎獣ヒートライオ‼︎」

 

ヒートライオが咆哮を上げると、炎で出来た魔法陣が現れ、サイバネットコーデックを吸収する。

 

サイバネットコーデックを呑み込んだヒートライオは満足そうに両手を合わせる。

 

「まだ終わらないわ‼︎フィールド魔法、転生炎獣の聖域の効果発動‼︎」

 

「ここでフィールド魔法の効果ですか⁉︎」

 

「1ターンに1度、このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分がサラマングレイトリンクモンスターをリンク召喚する場合、自分フィールドの同名のサラマングレイトリンクモンスター1体のみを素材としてリンク召喚できる‼︎」

 

「っ⁉︎ということは………」

 

「繋がって‼︎希望に導くサーキット‼︎私は転生炎獣ヒートライオをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

ヒートライオの頭上にサーキットが、足元に炎で出来た魔法陣が現れ、交差するようにヒートライオの身体を通過する。

 

サーキットと魔法陣が通過すると、ヒートライオの身体からさらに大きな炎が噴き出した。

 

「生まれ変われ、古より伝わる灼熱の獅子‼︎転生リンク召喚‼︎リンク3‼︎転生炎獣ヒートライオ‼︎」

 

 

〈転生炎獣ヒートライオ〉LINK3 サイバース族 炎属性

ATK2300 ↙︎↑↘︎

 

 

「転生………リンク召喚⁉︎」

 

「さあ、もう1度食事の時間よ‼︎転生炎獣ヒートライオの効果発動‼︎イグズィスタンスイーター‼︎私は刀花のセットカード1枚をデッキに戻させて貰うわ‼︎」

 

「っ‼︎なら、リバースカードオープン‼︎速攻魔法、サイバネットバックドア‼︎自分フィールドのサイバース族モンスター1体を対象とし、そのモンスターを除外し、そのモンスターの元々の攻撃力より低い攻撃力を持つサイバース族モンスター1体をデッキから手札に加えます。そしてこの効果で除外したモンスターは次の自分スタンバイフェイズにフィールドに戻り、そのターン直接攻撃できます‼︎」

 

「なっ⁉︎この状況でダイレクトアタックができるようになる速攻魔法⁉︎」

 

「私はシューティングコードトーカーを除外してデッキからRAMクラウダーを手札に加えます‼︎」

 

シューティングコードの姿が消え、刀花の手札にRAMクラウダーが加わる。

 

不味い………私のライフはたったの100。

 

この状況でダイレクトアタックをされたら確実に負ける。

 

「なら、無理矢理にでも‼︎永続罠、サラマングレイトギフトのもう1つの効果発動‼︎自身と同名のモンスターを素材としてリンク召喚したサラマングレイトリンクモンスターが自分フィールドに存在する場合、手札からサラマングレイトモンスター1体を捨てて自分はデッキから2枚ドローする‼︎」

 

「っ、ここでドロー枚数が増えるんですね………」

 

「私は手札の転生炎獣ウルヴィーを捨てて、カードを2枚ドローするわ‼︎そしてサラマングレイトモンスターが自分の墓地に送られたことで手札の転生炎獣ガゼルの効果発動‼︎このカードを手札から特殊召喚‼︎」

 

 

〈転生炎獣ガゼル〉☆3 サイバース族 炎属性

ATK1500

 

 

「転生炎獣ガゼルのもう1つの効果発動‼︎私はデッキから転生炎獣( サラマングレイト)ラクーンを墓地に送るわ‼︎さらに転生炎獣ヒートライオのもう1つの効果発動‼︎サラマングレイトマジック‼︎このカードが転生炎獣ヒートライオを素材としてリンク召喚されている場合、1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体と、自分の墓地のモンスター1体を対象として、対象のフィールドのモンスターの攻撃力は、ターン終了時まで対象の墓地のモンスターの攻撃力と同じになる‼︎私は刀花のデコードトーカーの攻撃力を私の墓地にある転生炎獣ラクーンと同じ400にするわ‼︎」

 

 

デコードトーカー

ATK2300→400

 

 

ヒートライオが魔法陣をデコードに向かって放ち、魔法陣を潜ったデコードの肩にアライグマのイラストが描かれたマントが現れる。

 

「っ⁉︎デコードトーカーの攻撃力が………」

 

「バトル‼︎転生炎獣ガゼルでデコードトーカーを攻撃‼︎サバンナフレイム‼︎」

 

「………迎え撃ってください、デコードトーカー‼︎デコードエンド‼︎」

 

「えっ⁉︎」

 

 

刀花 LP3300→2200

 

 

ガゼルが炎を纏ってデコードに突撃し、その身体を貫き、爆散させる。

 

「………墓地に存在する転生炎獣ラクーンの効果発動‼︎このカードが墓地に存在し、自分のサラマングレイトモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時にこのカードを手札に加えるわ」

 

刀花の手札にはプロフィビットがあるハズなのに使ってこなかった。

 

次のヒートライオの攻撃が通ればライフが尽きるハズなのに。

 

となれば、明らかに攻撃を誘われているのだろう。

 

私のライフは残り100。

 

慎重に行動しないと不味いライフではあるが、動かなければどうしようもないというのも事実だ。

 

「なら、臆せず攻める‼︎転生炎獣ヒートライオでダイレクトアタック‼︎」

 

「リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎リコーデッドアライブ‼︎自分のフィールド・墓地のリンク3のサイバース族リンクモンスター1体を対象としてそのモンスターを除外し、EXデッキからコードトーカーモンスター1体を特殊召喚します‼︎私は墓地からエンコードトーカーを除外してEXデッキからトランスコードトーカーを特殊召喚します‼︎」

 

「っ、そんなカードが伏せられてたのね」

 

 

〈トランスコードトーカー〉LINK3 サイバース族 地属性

ATK2300 ↑↓→

 

 

転生炎獣ヒートライオ

ATK2300→2800

 

 

刀花のフィールドにトランスコードが再び現れる。

 

トランスコードには他のコードトーカーを蘇生する効果があるため、破壊しておきたいけど攻撃すれば間違いなくプロフィビットに手札に戻される。

 

これはかなり不味いことになったわね。

 

「………モンスターが増えたことで攻撃は中止するわ。カードを1枚伏せてエンドフェイズに転生炎獣コヨーテの効果発動‼︎このカードがリンク素材として墓地へ送られたターンのエンドフェイズに2つの効果から1つを選択して発動できる。同名以外の自分の墓地のサラマングレイトモンスター1体を対象としてそのモンスターを守備表示で特殊召喚するか、同名以外の自分の墓地のサラマングレイトカード1枚を対象としてそのカードを手札に加える。私は2つ目の効果で墓地の転生炎獣ファルコを手札に加えるわ。これでターンエンドよ」

 

 

桜 LP100 手札5

 

ー▲△ーー ▽

ーーー○ー

☆ ☆

ーーーーー

ーーーーー ー

 

刀花 LP2200 手札3

 

 

「私のターン、ドロー‼︎スタンバイフェイズ、サイバネットバックドアで除外されていたシューティングコードトーカーがフィールドに戻ります‼︎戻ってきてください、シューティングコードトーカー‼︎」

 

 

〈シューティングコードトーカー〉LINK3 サイバース族 水属性

ATK2300 ←↑↓

 

 

「このままシューティングコードトーカーでダイレクトアタックをすれば宝月先輩のライフは尽きますが………念には念を入れさせて貰います‼︎トランスコードトーカーの効果発動‼︎リターンコマンド‼︎墓地から戻ってきてください、エクスコードトーカー‼︎」

 

 

〈エクスコードトーカー〉LINK3 サイバース族 風属性

ATK2300→2800 ←↑→

 

 

トランスコードトーカー

ATK2300→3300

 

 

「さらに私はRAMクラウダーを召喚します‼︎」

 

 

〈RAMクラウダー〉☆4 サイバース族 光属性

ATK1800

 

 

フィールドに現れたのは身体から電気を発している羊のモンスター。

 

「RAMクラウダーの効果発動‼︎自分フィールドのモンスター1体をリリースし、自分の墓地のサイバース族モンスター1体を対象としてそのモンスターを特殊召喚します‼︎私はRAMクラウダーをリリースし、戻ってきてください、パワーコードトーカー‼︎」

 

 

〈パワーコードトーカー〉LINK3 サイバース族 炎属性

ATK2300→2800 ↙︎←→

 

 

「っ、またコードトーカー達が並んできたわね」

 

「これで決めます‼︎バトル‼︎」

 

「なら、バトルフェイズ開始時、永続罠、サラマングレイトギフトのもう1つの効果発動‼︎私は手札の転生炎獣ファルコを捨てて、カードを2枚ドローするわ‼︎さらに墓地に送られた転生炎獣ファルコの効果で墓地の転生炎獣の炎陣をセットするわ‼︎」

 

「構いません‼︎シューティングコードトーカーでダイレクトアタック‼︎スターリーヘブン‼︎」

 

シューティングが夜空に向かって弓矢を放つと放たれた矢が分裂して流れ星のように私に降り注ぐ。

 

この攻撃が通れば私の負け………だけど、そんな簡単に通るわけがないでしょうが‼︎

 

「まだ終わらないわ‼︎直接攻撃宣言時にバトルフェーダーの効果、それにチェーンして転生炎獣パローの効果発動‼︎」

 

「っ⁉︎」

 

「相手モンスターの攻撃宣言時、転生炎獣パローは手札から攻撃表示で特殊召喚する‼︎」

 

 

〈転生炎獣パロー〉☆5 サイバース族 炎属性

ATK2000

 

 

フィールドに現れたのは炎を身に纏ったオウムのモンスター。

 

そしてそれと同時にフィールドに鐘の音が鳴り響き、私に放たれていた弓矢が消滅する。

 

「さらにバトルフェーダーの効果発動‼︎相手モンスターの直接攻撃宣言時にこのカードを手札から特殊召喚し、その後バトルフェイズを終了する‼︎」

 

「っ⁉︎バトルフェイズを終了⁉︎」

 

「ただしこの効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外されるわ」

 

 

〈バトルフェーダー〉☆1 悪魔族 闇属性

DEF0

 

 

バトルフェーダーが現れたことでバトルフェイズが終了する。

 

耐えられるとは思っていなかったのか、刀花は驚いた表情を浮かべたがすぐにまた楽しそうな笑みを浮かべた。

 

「………流石です、宝月先輩‼︎まさかこの攻撃まで耐えられるなんて思いませんでした‼︎でも、次のターンには絶対に決めてみせます‼︎私はカードを1枚伏せてターンエンドです‼︎」

 

 

桜 LP100 手札4

 

ー▲△▲ー ▽

ー○□○ー

☆ ☆

ー☆☆☆ー

ーー▲ーー ー

 

刀花 LP2200 手札2

 

 

「なんとか防げたけど………流石にこれ以上は不味いわね」

 

あまりにも堅固な刀花のフィールドに私は思わず苦笑を浮かべてしまう。

 

今の私にこの状況を覆せるカードはない。

 

トランスコードにより相互リンクとなっているエクスコードは効果対象にならず、そのトランスコードは自身の効果とエクスコードにより効果対象も効果破壊もできなくなっている。

 

パワーコードもエクスコードにより効果破壊耐性を得ており、刀花の説明ではパワーコードは相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に、リンク先のモンスターをリリースすることで攻撃力が元々の攻撃力の倍になると言っていたため、ヒートライオで弱体化させても元々の攻撃力の倍の状態で固定されてしまう。

 

狙い目はシューティングコードだが、ヒートライオの効果で弱体化させたとしても刀花の手札にはまだプロフィビットがあるだろう。

 

あのカードがある限り、コードトーカー達との戦闘は成立しない。

 

私が使う転生炎獣では(・・・・ ・・・・・・)この状況を覆せない( ・・・・・・・・・)

 

「………ふふっ」

 

「?宝月、先輩?」

 

「ううん、何でもないわ。ただ、自分の未熟な部分を再確認しただけよ。本当に、私もまだまだね」

 

その言葉が頭に浮かんだ時、私は思わず笑ってしまった。

 

私は昔の自分から変わる為に、炎さんから受け継いだ転生炎獣を私のデッキに組み込んだ。

 

だけど、いつのまにか受け継いだ転生炎獣を使うことばかりに意識が向きすぎていたのかも知れない。

 

だからこそ、転生炎獣で対処が出来ない布陣に陥り、ここまで追い詰められている。

 

確かに、私は転生炎獣を選んでから変わることができたと思う。

 

だけど、私が選んで身につけてきた力は転生炎獣だけじゃない。

 

私には自らの名前になるような、自分が選び、共に進んできた力がある。

 

「そうよね、カグヤ」

 

私は最初に召喚したきり、ずっと手札に残っていた相棒に向けてそう呟く。

 

確かに、私は炎さんの弟子になった。

 

だけど、私は私だ。

 

大切なものを守る為に全てを壊してしまえるぐらい強くなりたいと願った私は、何も変わっていない。

 

それが今まで積み上げてきた私。

 

遊花を………大切な親友を守り、支えるために強くなろうという願い。

 

それを………今まで積み上げてきた私を切り捨てて転生しても意味がない。

 

私は、私のまま………全て壊し尽くす壊獣の姫のまま、変わり続けると決めたのだから‼︎

 

『ふふっ、やっとらしくなってきたじゃない、桜』

 

「………えっ?」

 

「桜ちゃん?」

 

「宝月先輩?」

 

そんな、どこかで聞いたことがあるような女の子の嬉しそうな声が私の耳に届く。

 

私は慌てて周りを見渡すが、声の主らしき者の姿は見えず、突然周りを見渡し始めた私を、遊花と刀花は不思議そうな表情で見る。

 

幻聴?

 

でも、確かに今声が………

 

困惑した表情を浮かべる私の耳に再び声が響く。

 

『あら?ようやくちゃんとラインが繋がった( ・・・・・・・・)のかしら?案外時間がかかったわね』

 

「っ‼︎また………」

 

『もう、どこ見てるの?手札よ、桜。あなたの手札』

 

「手札?………もしかして」

 

私はその声に従い恐る恐る自分の手札を見る。

 

そこにあるのは私が昔からずっと一緒に戦ってきた相棒ーーー妖精伝姫-カグヤ。

 

そのカグヤの絵が、私が手札を見た瞬間、確かに笑った。

 

『ようやく気付いたわね。相棒の声が分からないなんて、私は悲しいわ。よよよ』

 

そういって、手札のカグヤが泣き真似をする。

 

………ちょっと待って、突然過ぎて色々とついていけないんだけど、とりあえずちょっと待って。

 

私は、この現象に見覚えがある。

 

それは異世界で出会った決闘者達のデュエルでだ。

 

その時の言葉を借りるのなら………

 

「………カードの精霊?」

 

『ぴんぽんぴんぽーん‼︎大正解よ‼流石は私の桜ね‼︎︎』

 

「………誰があなたのよ」

 

あまりの展開に思わず頭を抱えたくなる。

 

今日は一体なんなのかしら?

 

変な厨二病が現れたかと思ったら、親友とのデュエルが後輩に広まってて、それを見た後輩にデュエルを挑まれたら今度は精霊?

 

誰かこの状況を正しく説明できるならして欲しいわ。

 

『頭を抱えてるのはいいけど、そろそろデュエルを再開した方がいいんじゃないかしら?あの子、心配そうな顔をしてるわよ?』

 

「桜ちゃん?」

 

カグヤの声に遊花の方を見ると心配そうな表情でこちらを見ていた。

 

………色々と言いたいことや聞きたいことはあるけれど、遊花に心配をかけるわけにはいかないわね。

 

それに、刀花とのデュエルはまだ終わってない。

 

あまり待たせ過ぎるのも刀花に悪い。

 

「………デュエルが終わったら、ちゃんと話を聞かせて貰うから」

 

『ええ、それで構わないわ。私もようやくあなたと話せるんだもの。さあ、カードを引いて、桜。あなたの仲間が待ってるわ』

 

「………はぁ〜」

 

「宝月、先輩?」

 

カグヤの言葉を聞き、私は大きくため息を吐いて頭を振ると、頰を叩いて気合を入れる。

 

突然の私の行動に困惑している刀花に、私は苦笑を浮かべながらも真剣な表情を浮かべる。

 

「何でもないわ。ちょっと色々考え過ぎちゃっただけ。だけど………もう考えるのは止めたわ。今の私にできるのは、こんな私に応えてくれる仲間達と、刀花に全力でぶつかるだけ」

 

そういって、私は自分のデッキの上のカードを握る。

 

改めて頼むわ、私のデッキ。

 

あなた達の力を、私に貸して。

 

どんな逆境も壊して、大切な人達を守るための力を得る為に‼︎

 

「さあ、私が全てを壊してあげるわ‼︎私のターン、ドロー‼︎リバースカードオープン‼︎速攻魔法、転生炎獣の炎陣‼︎私はデッキからサラマングレイトモンスター1体を手札に加える効果でデッキから転生炎獣( サラマングレイト)モルを手札に加えるわ‼︎さらに永続罠、サラマングレイトギフトのもう1つの効果発動‼︎私は手札の転生炎獣ラクーンを捨てて、カードを2枚ドロー‼︎さらに転生炎獣パローの効果発動‼︎このカードをリリースし、ライフポイントを2000ポイント回復するわ‼︎」

 

「⁉︎ここでライフポイントを回復するんですか⁉︎」

 

パローの身体が炎に変わると、私の身体を包み込み私のライフを回復させる

 

 

桜 LP100→2100

 

 

「そして魔法カード、妨げられた壊獣の眠り‼︎このカードの発動時、フィールドのモンスターを全て破壊するわ‼︎」

 

「⁉︎全体破壊魔法⁉︎」

 

「この瞬間、墓地に存在する転生炎獣ペイルリンクスの効果、自分フィールドのサラマングレイトカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。私はこの効果で転生炎獣ヒートライオと転生炎獣ガゼルを破壊から守るわ」

 

フィールドが揺れ、バトルフェーダーとエクスコード、シューティングコードが地割れに呑み込まれて消滅する。

 

その代わりに刀花のフィールドには巨大な地竜が、私のフィールドには私の切り札である三つ首の竜が現れる。

 

「その後、デッキからカード名が異なる壊獣モンスターを自分・相手のフィールドに1体ずつ攻撃表示で特殊召喚するわ‼︎この効果で特殊召喚したモンスターは表示形式を変更できず、攻撃可能な場合は攻撃しなければならないけどね。私は刀花のフィールドに怒炎壊獣ドゴラン、そして私のフィールドには私の切り札の登場よ‼︎あなたの全てを壊してあげる‼︎雷撃壊獣サンダーザキング‼︎」

 

 

〈怒炎壊獣ドゴラン〉☆8 恐竜族 炎属性

ATK3000

 

 

〈雷撃壊獣サンダーザキング〉☆9 雷族 光属性

ATK3300

 

 

トランスコードトーカー

ATK3300→2300

 

 

パワーコードトーカー

ATK2800→2300

 

 

「雷撃壊獣サンダーザキング………これが宝月先輩の切り札………」

 

「それじゃあ、最後まで私と一緒に戦って貰うわよ、相棒‼︎」

 

『ええ、勿論よ』

 

「再び現れなさい、月より来たる永遠の姫‼︎妖精伝姫-カグヤを召喚‼︎」

 

 

〈妖精伝姫-カグヤ〉☆4 魔法使い族 光属性

ATK1850

 

 

『私、参上‼︎』

 

そういってカグヤは自身を指差しながら扇子を掲げる。

 

一々ツッコミなんて入れてやらないんだから、ちゃんと戦いなさいよね‼︎

 

「妖精伝姫-カグヤの効果発動!私はデッキから最後の妖精伝姫-カグヤを手札に加えるわ‼︎そして妖精伝姫-カグヤの効果発動‼︎アンリーゾナブルディマンド‼︎対象はパワーコードトーカー‼︎」

 

「っ、パワーコードトーカーは1枚しかEXデッキにありません………」

 

「なら、妖精伝姫-カグヤと一緒にフィールドから退場して貰うわ」

 

カグヤがパワーコードに近づいていくと、パワーコードは手甲状のパーツから緑色のワイヤーを伸ばし、カグヤの腕を縛ると、そのまま引き寄せようとする。

 

『あら、私と力比べ?そのワイヤーで私を釣り上げる気かも知れないけど、力比べなら私だって自信があるわよ』

 

しかし、カグヤはそんなパワーコードを見て楽しそうに笑うと、パワーコードのワイヤーを力強く引き寄せると、そのままワイヤーごとパワーコードを振り回し、空の彼方まで投げ飛ばした。

 

『釣られたのはあなたの方だったわね。私が強すぎるからって泣かないでね』

 

「………やっぱりアンタのその効果は何か間違ってると思うわ」

 

『失礼ね、姫は強いものなのよ』

 

そういうと、カグヤは楽しそうに笑いながら私の手札に戻ってきた。

 

………これはこれで話す必要があるかしら?

 

「………まあいいわ。墓地に存在する転生炎獣Jジャガーの効果発動‼︎私は墓地の転生炎獣サンライトウルフをEXデッキに戻して転生炎獣Jジャガーを特殊召喚‼︎」

 

 

〈転生炎獣Jジャガー〉☆4 サイバース族 炎属性

ATK1800

 

 

「まだまだ行くわ‼︎墓地に存在する転生炎獣ファルコの効果発動‼︎私は転生炎獣ガゼルを手札に戻して、来なさい、転生炎獣ファルコ‼︎」

 

 

〈転生炎獣ファルコ〉☆4 サイバース族 炎属性

DEF1600

 

 

「そして、繋がって‼︎希望に導くサーキット‼︎召喚条件は炎属性の効果モンスター2体‼︎私は転生炎獣ファルコと転生炎獣Jジャガーをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク2‼︎転生炎獣サンライトウルフ‼︎」

 

 

〈転生炎獣サンライトウルフ〉LINK2 サイバース族 炎属性

ATK1800 ↓↑

 

 

「転生炎獣サンライトウルフ?なんでこの状況でそのモンスターを………」

 

「まだ答えあわせには早いわよ。サラマングレイトモンスターが自分の墓地に送られたことで手札の転生炎獣ガゼルの効果発動‼︎このカードを手札から特殊召喚‼︎」

 

 

〈転生炎獣ガゼル〉☆3 サイバース族 炎属性

ATK1500

 

 

「さらに手札に存在する転生炎獣モルの効果発動‼︎1ターンに1度、自分のリンクモンスターをリンク召喚に成功したターンの自分のメインフェイズに、手札のこのカードをリンクモンスターのリンク先となる自分のフィールドに特殊召喚する‼︎」

 

 

〈転生炎獣モル〉☆1 サイバース族 炎属性

DEF0

 

 

ヒートライオの近くの地中から、爪に炎を纏ったモグラのモンスターが現れる。

 

「そして………行くわ‼︎繋がって‼︎希望に導くサーキット‼︎」

 

現れる巨大なサーキットを見て、私は目を閉じ、1つ深呼吸をしてから言霊を紡ぐ。

 

「召喚条件は効果モンスター3体以上‼︎私は、転生炎獣モル、転生炎獣ガゼル、転生炎獣サンライトウルフを2体分として扱ってリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

「リンク4⁉︎大型リンクモンスター⁉︎」

 

サンライトウルフが2体に分身し、モル、ガゼルと一緒にサーキットの中に吸い込まれる。

 

私はEXデッキから1枚のカードを取り出すと胸の前で握りしめる。

 

最近あなたを出してあげられなくてゴメン。

 

また、私に守るための力を貸して‼︎

 

「閉ざされた世界を守る決意の隔壁‼︎リンク4‼︎ヴァレルガードドラゴン‼︎」

 

私の呼び声に、赤き龍は銃声と咆哮を以って応えた。

 

 

〈ヴァレルガードドラゴン〉LINK4 ドラゴン族 闇属性

ATK3000 ↑↓→↘︎

 

 

「ヴァレル………ガードドラゴン………」

 

「行くわよ、ヴァレルガードドラゴン‼︎ヴァレルガードドラゴンの効果発動‼︎テイクダウンエイミング‼︎1ターンに1度、自分の魔法・罠ゾーンのカードを墓地に送ることでそのターンに破壊された自分または相手の墓地へ送られたモンスター1体を効果を無効にして特殊召喚する‼︎私はサラマングレイトギフトを墓地に送って刀花のシューティングコードトーカーを特殊召喚‼︎」

 

「っ⁉︎私のシューティングコードトーカーを⁉︎」

 

 

〈シューティングコードトーカー〉LINK3 サイバース族 水属性

ATK2300 ←↑↓

 

 

ヴァレルガードの口から粒子砲が刀花の墓地に向かって放たれ、墓地からシューティングコードが引きずり出される。

 

「これで準備は整ったわ‼︎バトル‼︎転生炎獣ヒートライオで怒炎壊獣ドゴランに攻撃‼︎」

 

「なっ⁉︎自爆特攻ですか⁉︎」

 

「ダメージ計算時、フィールド魔法、転生炎獣の聖域のもう1つの効果を、1000ライフポイントを払い、転生炎獣ヒートライオを対象として発動‼︎」

 

「っ、転生炎獣の聖域のもう1つの効果?」

 

 

桜 LP2100→1100

 

 

「自分のモンスターが戦闘を行うダメージ計算時に、1000ライフポイントを払い、自分フィールドのリンクモンスター1体を対象として発動そのモンスターの攻撃力を0にし、そのモンスターの元々の攻撃力分だけ自分のライフポイントを回復するわ‼︎」

 

ドゴランの火炎がヒートライオに放たれると、ヒートライオの身体から魔法陣が現れ、ヒートライオの炎を吸収すると、私の身体にライフポイントとして分け与える。

 

そしてドラゴンの火炎に呑み込まれたヒートライオは荒々しい咆哮を上げながら爆散した。

 

 

転生炎獣ヒートライオ

ATK2300→0

 

 

桜 LP1100→3400→400

 

 

「今の行動にどんな意味が………」

 

「意味なら大ありよ。遊花とのデュエルを見たなら知ってるんじゃない?私が3000ポイントのダメージを受けたらどうなるか」

 

「3000………っ⁉︎まさか‼︎」

 

「さあ、私の必殺技、存分に味わいなさい‼︎3000ポイントの戦闘ダメージを受けた時、速攻魔法発動、ヘルテンペスト‼︎お互いのデッキと墓地のモンスターを全てゲームから除外する‼︎」

 

フィールドに炎の嵐が吹き荒れ、デッキと墓地から全てのモンスターを奪い去っていく。

 

「ついでにこれも受け取っておきなさい?デッキから除外されたネクロフェイス、そして除外されたバランサーロードの効果発動‼︎」

 

「えっ⁉︎バランサーロード⁉︎」

 

「効果の説明はいらないわよね?戻ってきなさい、相棒‼︎妖精伝姫-カグヤを特殊召喚‼︎」

 

『私、再び参上‼︎』

 

 

〈妖精伝姫-カグヤ〉☆4 魔法使い族 光属性

ATK1850

 

 

「さらにネクロフェイスの効果発動‼︎このカードがゲームから除外された時、お互いはデッキの上からカードを5枚ゲームから除外する‼︎」

 

「っ‼︎デッキが………」

 

ネクロフェイスの効果で刀花のデッキが消滅する。

 

まあ、私も残り3枚ってところだけど。

 

だけど、このままデッキ切れで終わりって言うのも全力で戦ってくれた刀花に失礼よね。

 

「刀花、最後まで全力で行くわよ‼︎」

 

「っ………はい‼︎」

 

「シューティングコードトーカーでトランスコードトーカーを攻撃‼︎」

 

「シューティングコードトーカーは返して貰います‼︎手札からプロフィビットスネークの効果を発動‼︎自分のサイバース族リンクモンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に、このカードを手札から墓地へ送ってその相手モンスターを持ち主の手札に戻します‼︎」

 

現れたプロフィビットに巻き付かれ、シューティングコードが刀花のEXデッキに帰っていく。

 

「これでプロフィビットスネークも無くなったわ‼︎ヴァレルガードドラゴンでトランスコードトーカーを攻撃‼︎銃砲のスラムファイア‼︎」

 

「迎え撃ってください、トランスコードトーカー‼︎アースストライク‼︎」

 

ヴァレルガードが身体中にある銃口から一斉に銃弾を発射する。

 

トランスコードは自身のパーツの一部を変形させて銃にし、岩石の弾丸を放ち、相殺していたが、次第に相殺できなくなり、銃弾に貫かれて爆散した。

 

 

刀花 LP2200→1500

 

 

「くぅっ‼︎」

 

「続けて雷撃壊獣サンダーザキングで怒炎壊獣ドゴランを攻撃‼︎グラビティレイ‼︎」

 

「きゃあ‼︎」

 

 

刀花 LP1500→1200

 

 

サンダーザキングの三つ首からレーザーが放たれ、ドゴランを焼き尽くす。

 

「これで終わりよ、妖精伝姫-カグヤでダイレクトアタック‼︎」

 

「っ、まだ終わりじゃありません‼︎墓地に存在するリコーデッドアライブを除外して効果発動‼︎」

 

「‼︎」

 

「EXモンスターゾーンに自分のモンスターが存在しない場合、墓地のこのカードを除外し、除外されている自分のコードトーカーモンスター1体を対象として特殊召喚します‼︎最後まで私と一緒に戦ってください、デコードトーカー‼︎」

 

 

〈デコードトーカー〉LINK3 サイバース族 闇属性

ATK2300 ↙︎↑↘︎

 

 

刀花を守るように、デコードが姿を現わす。

 

「………妖精伝姫-カグヤの効果発動‼︎アンリーゾナブルディマンド‼︎対象はデコードトーカー‼︎」

 

「デコードトーカーも1枚しかEXデッキにありません」

 

「なら、妖精伝姫-カグヤと一緒にフィールドから戻って貰うわ」

 

デコードが剣をカグヤに振りかざすが、カグヤはその剣を扇子で受け止めると、その隙にデコードを蹴り飛ばす。

 

吹き飛ばされて剣を弾き落とされたデコードはそれでも刀花を守るようにカグヤに突撃し、その拳を振り抜く。

 

『お見事。だけど、私も相棒の前でかっこ悪いところは見せたくないのよ。だから、悪いけどそこをどいて貰うわね。答えは聞かないわ』

 

そう言うと、カグヤはデコードの拳を受け止めたかと思うとそのままの勢いでデコードを投げ飛ばした。

 

『さて、道は開いたんだから、最後はビシッと決めるわよ』

 

そういうとカグヤは私の手札に戻っていく。

 

カグヤがフィールドから消えたのを見て、刀花が残念そうながらも安堵の息を吐く。

 

「負けてしまいましたが、何とかトドメはさされずにーーー」

 

「何を勘違いしてるの?私のバトルフェイズはまだ終了してないわ‼︎」

 

「………えっ?」

 

刀花が私の言葉に呆けた表情を浮かべる。

 

確かに、前までの私ならここからの追撃はできなかった。

 

だけど………今の私には新しい友達から学んだ力がある。

 

「刀花、アンタはとても強かったわ。だから、私も最後まで全力よ‼︎リバースカードオープン‼︎速攻魔法、ライバルアライバル‼︎自分・相手のバトルフェイズにモンスター1体を召喚する‼︎」

 

「っ⁉︎それじゃあ⁉︎」

 

「決めるわよ、相棒‼︎妖精伝姫-カグヤを召喚‼︎」

 

『ええ、これが本当のクライマックスよ‼︎』

 

 

〈妖精伝姫-カグヤ〉☆4 魔法使い族 光属性

ATK1850

 

 

「ここで妖精伝姫-カグヤ………完敗、ですね」

 

「妖精伝姫-カグヤでダイレクトアタック‼︎タツノクビノタマ‼︎」

 

カグヤは着物の中から綺麗な玉を取り出し、綺麗な投球フォームで刀花に向かって投げると、投げた玉がカーブしながら刀花の身体にぶつかった。

 

「きゃあ‼︎」

 

 

刀花 LP1200→0

 

 

『ふふん‼︎どうかしら、桜。私の必殺技、クライマックスバージョンよ‼︎』

 

「………後から言うのね」

 

 

ーーーーーーー

 

 

「ふぅ、何とか勝てたわね………なんか無駄に疲れた気もするけど」

 

「お疲れ様、桜ちゃん」

 

「ありがと、遊花」

 

「やっぱり桜ちゃんのデュエルは凄いなぁ。あそこまで追い込まれて一気に逆転しちゃうなんて」

 

「………それを遊花に言われるのは何だか複雑な気分ね」

 

「えっ?」

 

「………ううん、何でもないわ」

 

きょとんとした表情で首を傾げる遊花に苦笑を浮かべる。

 

私よりも遥かに追い込まれた状況からでも逆転してる遊花にそんなことを言われても、ねぇ?

 

そんな何とも言えない気持ちを抑え込んでいると、刀花が悔しそうな、だけどどこか嬉しそうな表情で頭を下げてきた。

 

「宝月先輩‼︎お手合わせ、ありがとうございました‼︎負けてしまいましたが、宝月先輩とのデュエル、とてもためになりました‼︎」

 

「………そう、ありがとう、刀花。私も、あなたのおかげで少しだけ前に進めたわ」

 

「私などが宝月先輩のお役に立てたのであれば嬉しいです。惜しむらくは宝月先輩のエクストラリンクが見れなかったことですが………」

 

そういって刀花は本当に残念そうな表情を浮かべる。

 

そんな刀花に何となくバツが悪く思いながら、私は頰を掻きながら口を開く。

 

「まあ、刀花は常にリンク召喚をしてたからもう1つのエクストラモンスターゾーンがなかなか空かなかったものね。それに………私のデッキも、期末試験で遊花とデュエルした時から変わってるから前ほどエクストラリンクはし難いのよ」

 

「えっ⁉︎そうだったんですか⁉︎」

 

「転生炎獣の転生リンク召喚をするには同名のリンクモンスターがいるもの。結構EXデッキもキツキツなのよね」

 

転生炎獣の特徴である転生には同名カードが必要になる。

 

そのためEXデッキには同名モンスターが2体は必要なため、15枚のEXデッキのカードを選別するのも結構大変なため、前ほど積極的にエクストラリンクを狙いにいくようにはしないようにしたのだ。

 

勿論、全くできないってわけじゃないけどね。

 

「まあ、私がエクストラリンクを狙えなかったのはそれだけ刀花が強かったってことよ。だから、自信を持ちなさい。次デュエルしたら私が負けちゃうかもね」

 

「い、いえいえ、そんなそんな、私なんてまだまだ未熟な身ですから………あ‼︎」

 

そこで刀花はラウンジにおいてあった時計を見る。

 

話している間に結構時間が経ったようで、いつのまにか全ての講義が終了する時間になっていた。

 

「い、いけない‼︎真紅ちゃんに講義が終わったら待っててって言ってるんでした‼︎そ、それでは、私はこの辺りで失礼します‼︎今回はご迷惑をかけてしまい、私のワガママまで聞いていただき、本当に申し訳ありませんでした‼︎」

 

「だから、気にしてないわよ………それじゃあね、刀花。また遊びに来なさい。刀花なら歓迎するわ」

 

「またね、刀花ちゃん。今度は真紅ちゃんと一緒にね」

 

私と遊花がそういうと、刀花はもう一度深く頭を下げてから走ってラウンジから出て行った。

 

………さて、これで刀花の件は片付いた。

 

後は………

 

「刀花ちゃん、行っちゃったね。それじゃあ帰ろっか、桜ちゃん」

 

「ごめん、遊花。私、ちょっと用事を思い出したの。悪いけど先に帰って貰えないかしら?」

 

「えっ?用事?それなら私、待ってるよ?」

 

私の言葉に遊花はきょとんとした表情を浮かべながら首を傾げる。

 

でも、待ってて貰うわけにもいかないのよね。

 

「本当に大したことない用事だから遊花は先に帰って晩御飯の準備でもしてて。遊花の晩御飯、楽しみにして帰るから」

 

「ん〜………分かった。それじゃあ桜ちゃんが喜んでくれるように頑張って晩御飯を作って待ってるね」

 

「ええ、頼んだわ。私も用事を終わらせたらすぐに帰るから」

 

「うん、分かった。それじゃあ用事、頑張ってね」

 

そういってラウンジを去っていく遊花を手を振って見送り、私は1人ラウンジに取り残される。

 

………ふぅ、あっさり帰ってくれてよかったわ。

 

これから行うことを遊花に見られるのは、少しだけ恥ずかしいし、どんな目で見られるかわからないものね。

 

まあ、遊花なら案外簡単に受け入れてくれそうではあるけど………

 

そんなことを考えながら私は自分のデッキから1枚のカードを取り出す。

 

取り出したカードはーーー妖精伝姫-カグヤ。

 

取り出した妖精伝姫-カグヤのカードを眺めていると、私の耳に先程のデュエルでも聞こえた女の子の声が響く。

 

『ふふん、どうだったかしら、桜。相棒らしい、見事な活躍だったと思わない?』

 

「………本当に幻覚や幻聴の類いじゃないのね」

 

『むぅ、失礼しちゃうわね。ちゃんとデュエル中に会話をしたじゃない。相棒のことを信じられないの?』

 

「むしろ信じたくないのよ、アンタみたいなカードの精霊なんて非常識な存在と会話ができるようになった自分を」

 

私はカードの中で楽しそうに微笑んでいるカグヤを見て頭を抱える。

 

………確かに、異世界で共に戦った決闘者にはカード精霊が憑いていた人もいたけど、まさか自分自身が、しかも子供の頃からずっと使ってきたカードに精霊が宿ってるなんて思ってもみなかった。

 

『私は嬉しいわよ?桜と会話ができるようになったの。今生では会話できないかと思ってたもの』

 

「………そういえばアンタ、ラインが繋がった( ・・・・・・・・)とか言ってたわよね?あれってどういう意味なの?」

 

『ああ、ラインって言うのはね、言うなれば"魂の伝達( ・・・・)"よ』

 

「"魂の伝達"?」

 

突然出てきた意味不明な言葉に私は首を傾げる。

 

そんな私に、カグヤは楽しそうに言葉を続ける。

 

『そう。精霊の身体は桜のような人間の身体と違って物質じゃなくて、心のエネルギー、霊気でできてるの』

 

「霊気って………よく幽霊とかそんな話で出てくるあの霊気?」

 

『そう。今桜が認識している私の声も人間でいう声帯を震わせて発せられてるものじゃないの。"魂の伝達"。心と心が直接霊気のラインで繋がり、意志が伝わる。ようはテレパシーみたいなもので、私の声を桜は認識しているのよ』

 

「………なんだかややこしい話になってきたわね」

 

『まあ、簡単に言えば私と桜の波長があうようになったから話せるようになったの。それだけが分かっていれば十分だわ』

 

そういってカグヤは嬉しそうに笑う。

 

波長があったからカグヤと会話ができるようになった。

 

理屈は分かったけど、それならば何故今なのかしら?

 

私とカグヤ自体の付き合いはそれこそ私が保育園の頃からだ。

 

それが何故急に波長があうようになったのかしら?

 

沸いてくる疑問に首を傾げていると、カグヤは手に持っていた扇子を広げて口元を隠しながら楽しそうに口を開く。

 

『何にせよ、これで退屈な日々から解放されるわ。今までは語りかけても桜は気づいてくれなかったけど、これからは話しかけたら気づいてくれるんだもの』

 

「………言っとくけど、いつでも応えれるわけじゃないんだからね?」

 

『それぐらい分かってるわよ、失礼しちゃうわ。私はこれでもかなりの年月を生きてきてるのよ?世間知らずのお姫様ってわけじゃないわ』

 

「………それにしても、アンタのこと、遊花には説明した方がいいのかしら?あの子ならカードの精霊のことは一応知ってるし」

 

私がカグヤのことを遊花に話そうか悩んでいると、カグヤが突然真剣な表情を浮かべて首を振った。

 

『いいえ、あの子にはまだ話さない方がいいわ。あの子の周りには既に色々な存在( ・・・・・)が集まってきてるしね。時間の問題とはいえ、そこに私の存在が加わってあの子を抑制している壁が崩れてしまえば、どうなるか予想がつかないもの』

 

「は?それってどういう………」

 

『………ごめんなさい、これは今語るべきことではないの。この話をすれば、きっと桜は戸惑う。でも、いずれ分かる時が来るわ。あの子が存在している限り、必ず、ね』

 

そういったきりカグヤは黙りこくってしまった。

 

………カグヤが遊花の何を知っているのかは分からない。

 

何故それを私に伝えられないのかも。

 

だけど、私が遊花にしてあげれることなんて1つしかない。

 

遊花に何があろうと、遊花が折れないように支える。

 

それが、あの子の親友として、宝月 桜ができる唯一のことなのだから。







次回予告

なかなか闇のカードをばら撒いた人物の手掛かりが得られない遊騎は、他のアプローチを考えながらも仕事をこなしていく。
そんな遊騎の前に大和が現れ、お互いのNo.を賭けたデュエルを申し込む。
デュエルを受けた遊騎は、大和の繰り出す多彩な魔弾を真っ向から迎え撃つ。

次回 遊戯王Trumpfkarte
『同じ穴の貉』


次回は遊騎VS大和。
遊騎視点でお送りする予定です。
襲い来る魔弾を相手に遊騎はどう立ち向かうのか?
次回をお楽しみに。

そして今回、桜と刀花のデュエルは桜の勝利で幕を閉じました。
知らず知らずの内に自分の本来のデュエルを見失いつつあった桜が改めて自分に向き合うことで得ることができた勝利でした。
そして自分に向き合ったことで桜は前々から見え隠れしていた自身の持ち精霊、カグヤと繋がり、会話ができるようになりました。
桜の精霊であるカグヤはかなり暢気でお調子者のお姫様です。
しかし、思慮深いところもあり遊花についても何か知ってる様子のカグヤがこれから桜と共にどのように物語に関わっていくのか楽しみに待っていただけたらなと思います。

それじゃあ今回はここまで。
皆さん、新弾は買いましたか?
私はいつものように2箱購入したのですが、20thシークレットレアでアポロウーサとリンクメイルが出て嬉しいよりも運を使い過ぎてこの反動がどこかできそうなのが怖いです。
そして出ないフォーチュンレディー………毎回作りたいテーマの1つは絶対に出ないようになってる気がします。
そして個人的に嬉しかったのが双星神 a-vida。
ターミナル系列の神様は派手な効果ばかりで大好きなので、凄く嬉しいです。
ああ、早くデッキが組みたい………創作意欲が高まります………ふふふ。
後、極超辰醒は遊花のデッキに入りそうなドローカードなので嬉しかったです。
あのデッキ、通常召喚できない子が結構入ってますからね。
といったところで今回はお開き。
ではでは〜
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。