遊戯王Trumpfkarte   作:ブレイドJ

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お待たせ致しました。
今回は遊花のデュエル回です。
基本的には遊花視点、最後だけ第三者視点でお送りします。
それでは本編へGO‼︎




第65話 僅かな希望

 

 

「見たことがないカード?」

 

「はい。このカード何ですが………」

 

興味深そうな表情を浮かべる天神先生に私は頷く。

 

不死川君とデュエルをした翌日。

 

私はあのデュエルで手に入れてしまったギャラクシークィーンについて調べるため、放課後、天神先生の研究室を訪れていた。

 

世界的に活躍しているカードデザイナーの天神先生なら、この不思議なカードについても何か知っているんじゃないかと思ったのだ。

 

………ギャラクシークィーンについて調べにきたことは、桜ちゃんにも内緒にしている。

 

手に入れた経緯が経緯だし、心配性の桜ちゃんに話したらきっと桜ちゃんもこのカードを調べようとするから。

 

だから、今日天神先生の研究室に訪れたのは課題についてのアドバイスを聞くためということにしておいた。

 

実際、課題についても聞きたいことがあったから嘘ではないしね。

 

私は自分のデッキからギャラクシークィーンのカードを取り出し、天神先生に見せる。

 

「っ⁉︎これは一体、どういうことだ‼︎」

 

ギャラクシークィーンを見た天神先生は驚いたように目を見開き、身体を震わせる。

 

「天神先生?」

 

「栗原君、君はこのカードをどこで手に入れたんだい?」

 

「えっ⁉︎えっと………」

 

鬼気迫る表情を浮かべる天神先生に、私は戸惑いながらもギャラクシークィーンを手に入れた経緯を伝える。

 

突然不死川君にデュエルを挑まれたこと。

 

その不死川君がギャラクシークィーンを使っていたこと。

 

そしてデュエルに勝利した時にギャラクシークィーンが私の元に飛んできて、不死川君はデュエルを挑んだことを覚えていなかったことまで戸惑っていた私は全てを話した。

 

正直、言ってからこんなことを話しても信じて貰えないんじゃないかと思ったけど、天神先生は真剣な表情で私の話を聞いてくれた。

 

「………そうか。話してくれてありがとう」

 

「いえ、それで天神先生、このカードのことは何か知りませんか?」

 

「………いや、私も分からない。しかし、手掛かりになりそうなカードなら私も知っている」

 

「‼︎本当ですか‼︎」

 

「ああ。このカードを見れば、君は驚くかも知れないけどね」

 

そういうと天神先生は研究室のデスクの引き出しから1枚のカードを取り出し、デスクの上において私に見せてくれる。

 

「えっ⁉︎」

 

そこに描かれていたのはギャラクシークィーンと同じ、No.の名前を持つ金色の翼を持つ小さな戦士( ・・・・・・・・・・・・)

 

私が無意識の内にスケッチブックに描いたモンスターとそっくりなカードが、そこにあった。

 

「これはつい最近、ケルンで出回っている謎のカードということで知り合いが渡してくれたカードだ。いつどこで作られ、どこから出てきたのかは不明。共通点はNo.という名前を持っているところだ。正直君のイラストを見たとき、君がこのカードを作り出したのではないかと思ったが、その反応を見るにそういうわけでもなさそうだ」

 

そういって天神先生が椅子に背中を預ける。

 

私はそんな天神先生の言葉に反応するのも忘れ、見せて貰ったカードをジッと見つめていた。

 

やっぱり………私は、このカードを知っている気がする( ・・・・・・・・・)

 

だけど、そんな出自が不明なカードをどうして………

 

カードを眺めながら考え込んでいる私を見て、天神先生は苦笑を浮かべながら口を開いた。

 

「はは、よっぽどそのカードが気になるようだね」

 

「へっ⁉︎あ、はい………すみません」

 

「いやいや、知的好奇心が旺盛なのはいいことだよ。そんなに気になるというのであれば、そのカードは栗原君に渡してもいいよ」

 

「えっ⁉︎いや、そんなの悪いですよ‼︎」

 

突然の天神先生の提案に私は慌てて首を振る。

 

そんな私に天神先生はにこやかな笑みを浮かべながら首を振る。

 

「どのみち、私が持っていてもそのカードは使えないからね。一通り調べ終わったのだから構わないよ。カードは使いたい者が使う物だ。その代わり、1つ頼みを聞いて貰えないかい?」

 

「頼み………ですか?」

 

「ああ。君が持っているギャラクシークィーンのカードをデュエルを通して見てみたいんだ」

 

「つまり、私が天神先生とデュエルをしてギャラクシークィーンを使えばいいんですか?」

 

「ああ。実際に見ることでインスピレーションが湧くかも知れないからね。頼めるかい?」

 

そういいながらも、天神先生はすでにデュエルディスクを手に取って起動していた。

 

私はもう一度デスクの上に置かれたカードを見て考える。

 

うーん、ギャラクシークィーンを見せることでこのカードを貰えるならいいのかな?

 

それに、このカードを持っていればもしかしたらもう1体、私が無意識のうちに描いていた白龍にも出会えるかも知れない。

 

それは………多分必要なことだから( ・・・・・・・・)

 

「………分かりました。その話、お受けします」

 

「そうか、ありがとう。それでは、このカードは君のものだ」

 

天神先生はにこやかな笑みを浮かべて、私にあのカードを手渡す。

 

その瞬間、妙な違和感を感じた気がしたが、すぐにその違和感は消え、私は自分のEXデッキを少し入れ替え、そのカードをデッキに入れた。

 

「ほぅ………」

 

「?どうかしましたか?」

 

「いや、何でもないよ。それでは、デュエルといこうか」

 

興味深そうな表情で私を見ていた天神先生は立ち上がるとデュエルディスクを構えたので、私も立ち上がりデュエルディスクを構える。

 

天神先生がどんなデュエルをするかは分からないけど、期待に応えれるように頑張らないと。

 

「………行きます‼︎」

 

「ああ、楽しいデュエルにしよう」

 

『決闘‼︎』

 

 

遊花 LP8000

 

幻騎 LP8000

 

 

ーーーーーーー

 

 

「先攻は私ですね。私はミスティックパイパーを召喚‼︎」

 

 

〈ミスティックパイパー〉☆1 魔法使い族 光属性

ATK0

 

 

現れたのはフルートのようなものを弾いている男の人。

 

「ミスティックパイパーの効果発動‼︎このカードをリリースして自分のデッキからカードを1枚ドローし、この効果でドローしたカードをお互いに確認し、レベル1モンスターだった場合、自分はカードをもう1枚ドローします‼︎」

 

「ほぅ、ミスティックパイパーを使うということは栗原君のデッキはレベル1モンスターが主体のローレベルデッキのようだね」

 

いつものようにミスティックパイパーが私を見てサムズアップをして姿を消し、私はドローしたカードを確認する。

 

「私が引いたのは天輪の葬送士‼︎レベル1モンスターなのでもう1枚ドローします‼︎私はカードを2枚伏せてターンエンドです‼︎」

 

 

遊花 LP8000 手札4

 

ーー▲▲ー ー

ーーーーー

ー ー

ーーーーー

ーーーーー ー

 

幻騎 LP8000 手札5

 

 

「私のターン、ドロー。ふむ、悪くない手札だね。私は彼岸の悪鬼 ハックルスパーを特殊召喚」

 

 

〈彼岸の悪鬼 ハックルスパー〉☆3 悪魔族 闇属性

DEF0

 

 

現れたのはが4本の角を持つ悪魔のモンスター。

 

「このカード、というよりは彼岸モンスターはだが、自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合、手札から特殊召喚することができる」

 

「何だか物凄く簡単な条件で特殊召喚してくるんですね」

 

「まぁその代わり、彼岸モンスターのほとんどは自分フィールドに彼岸モンスター以外のモンスターが存在する場合には破壊されてしまうのだがね。私は彼岸の悪鬼 ガトルホッグを召喚」

 

 

〈彼岸の悪鬼 ガトルホッグ〉☆3 悪魔族 闇属性

ATK1600

 

 

次に現れたのは腕が鎖でに繋がれている悪魔のモンスター。

 

「あれ?そのモンスターも彼岸モンスターなら先程の効果で特殊召喚した方がいいんじゃ………」

 

「これには理由があってね。何、すぐに分かるさ。閉鎖せよ‼︎運命に従うサーキット‼︎」

 

天神先生が手をかざすと、正面に大きなサーキットが現れる。

 

「召喚条件はレベル3モンスター2体‼︎私は彼岸の悪鬼 ハックルスパーと彼岸の悪鬼 ガトルホッグをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク2‼︎彼岸の黒天使 ケルビーニ‼︎」

 

 

〈彼岸の黒天使 ケルビーニ〉LINK 2 悪魔族 闇属性

ATK500 ↙︎ ↘︎

 

 

サーキットから現れたのはそれぞれ違う動物の頭が4つある悪魔のモンスター。

 

「さて、墓地に送られた彼岸の悪鬼 ガトルホッグの効果発動‼︎このカードが墓地へ送られた場合、同名以外の自分の墓地の彼岸モンスター1体を対象としてそのモンスターを特殊召喚する。この効果は彼岸モンスターの共通効果により特殊召喚していた場合は発動できない」

 

「‼︎だから通常召喚してきたんですね」

 

「墓地より甦れ、彼岸の悪鬼 ハックルスパー‼︎」

 

 

〈彼岸の悪鬼 ファーファレル〉☆3 悪魔族 闇属性

DEF0

 

 

「デッキからレベル3モンスター、彼岸の悪鬼 グラバースニッチを墓地に送り、彼岸の黒天使 ケルビーニを対象に彼岸の黒天使 ケルビーニの効果発動‼︎ヘブンズデモン‼︎デッキからレベル3モンスター1体を墓地へ送り、フィールドの彼岸モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時まで、墓地へ送ったモンスターのそれぞれの数値分アップする。彼岸の黒天使 ケルビーニは彼岸の悪鬼 グラバースニッチの攻撃力、1000ポイント分攻撃力をあげる」

 

 

彼岸の黒天使 ケルビーニ

ATK500→1500

 

 

「墓地に送られた彼岸の悪鬼 グラバースニッチの効果発動‼︎このカードが墓地へ送られた場合、デッキから同名以外の彼岸モンスター1体を特殊召喚する。私はデッキから彼岸の悪鬼 スカラマリオンを特殊召喚‼︎」

 

 

〈彼岸の悪鬼 スカラマリオン〉☆3 悪魔族 闇属性

DEF2000

 

 

フィールドに現れたのは長い爪と髪を持つ悪魔。

 

これでフィールドにはレベル3モンスターが2体………ということは………

 

「私はレベル3、彼岸の悪鬼 ハックルスパーと彼岸の悪鬼 スカラマリオンでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼︎エクシーズ召喚‼︎」

 

ハックルスパーとスカラマリオンが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けると空から漆黒の馬に乗る亡霊の騎士が舞い降りた。

 

「全てを砕く亡霊の剣‼︎幻影騎士団( ファントムナイツ)ブレイクソード‼︎」

 

 

〈幻影騎士団ブレイクソード〉★3 戦士族 闇属性

ATK2000

 

 

「幻影騎士団⁉︎彼岸モンスターだけじゃなかったんですね………」

 

「幻影騎士団ブレイクソードの効果発動‼︎クラッシュスラッシュ‼︎オーバーレイユニットを1つ使うことで自分及び相手フィールドのカードを1枚ずつ対象とし、そのカードを破壊する‼︎私は幻影騎士団ブレイクソードと栗原君の中央のセットカードを破壊しよう」

 

ブレイクソードが闇を纏いながら私のセットカードに突撃し、その剣でセットカードを斬り裂く。

 

ブレイクソードが纏っていた闇は、そのままブレイクソードをも吞み込もうとしたが、ケルビーニがその闇を吸収した。

 

「えっ⁉︎」

 

「彼岸の黒天使 ケルビーニの永続効果により、このカードのリンク先のモンスターは効果では破壊されなくなる」

 

「っ、それで幻影騎士団ブレイクソードは破壊されなかったんですね………ですが、破壊された永続罠、ゴーストリックナイトの効果発動‼︎このカードが相手によって破壊され墓地に送られた時、そのターン相手は攻撃宣言が出来なくなります‼︎」

 

「成る程。ブラフを引かされ、その上で攻撃まで封じられるとは一杯食わされたね。ならば次の手を打つとしよう。閉鎖せよ‼︎運命に従うサーキット‼︎」

 

「‼︎またリンク召喚ですか………」

 

天神先生が手をかざすと、正面に再び大きなサーキットが現れる。

 

「召喚条件は闇属性モンスター2体以上‼︎私は幻影騎士団ブレイクソードと彼岸の黒天使 ケルビーニを2体分として扱ってリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

ブレイクソードとケルビーニが2体に分身してサーキットに吸い込まれる。

 

そしてサーキットが輝くと、現れたのは巨大な戦斧を構えた漆黒の騎士。

 

「リンク召喚‼︎終わりを告げる戦斧の騎士‼︎リンク3‼︎幻影騎士団( ファントムナイツ)ラスティバルディッシュ‼︎」

 

 

〈幻影騎士団ラスティバルディッシュ〉LINK 3 戦士族 闇属性

ATK2100 ↙︎ ↘︎→

 

 

「幻影騎士団のリンクモンスター………」

 

「幻影騎士団ラスティバルディッシュの効果発動‼︎ラストファントム‼︎自分メインフェイズにデッキから幻影騎士団モンスター1体を墓地へ送り、その後、デッキからファントム魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットする‼︎私はデッキから幻影騎士団( ファントムナイツ)サイレントブーツを墓地に送り、永続罠、幻影霧剣( ファントムフォッグブレード)をセットする‼︎さらに墓地に存在する幻影騎士団サイレントブーツの効果発動‼︎墓地のこのカードを除外し、デッキからファントム魔法・罠カード1枚を手札に加える‼︎私はデッキから罠カード、幻影騎士団( ファントムナイツ)ウロングマグネリングを手札に加える」

 

「うっ、手札が全然減りませんね」

 

「私はカードを3枚伏せ、エンドフェイズに墓地に送られた彼岸の悪鬼 スカラマリオンの効果発動‼︎このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズ、デッキから同名カード以外の悪魔族・闇属性・レベル3モンスター1体を手札に加える。私はデッキから魔界発現世行きデスガイドを手札に加え、ターンエンドだ」

 

 

遊花 LP8000 手札4

 

ーーー▲ー ー

ーーーーー

ー ☆

ーーーーー

ー▲▲▲▲ ー

 

幻騎 LP8000 手札3

 

 

「うぅ、セットカードが多い………でも、臆しません‼︎私のターン、ドロー‼︎私は天輪の葬送士を召喚‼︎」

 

 

〈天輪の葬送士〉☆1 天使族 光属性

ATK0

 

 

フィールドに現れたのは銀色の棺の身体を持つモンスター。

 

「天輪の葬送士の効果発動‼︎このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の光属性・レベル1モンスター1体を対象としてその光属性モンスターを特殊召喚します‼︎」

 

「成る程、それでミスティックパイパーを再利用するつもりだね。ならば止めておくとしよう。チェーンしてリバースカードオープン‼︎永続罠、幻影霧剣‼︎」

 

「‼︎さっき幻影騎士団ラスティバルディッシュでセットしたカードですね」

 

「フィールドの効果モンスター1体を対象としてこのカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、対象のモンスターは攻撃できず、攻撃対象にならず、効果は無効化され、そのモンスターがフィールドから離れた時にこのカードは破壊される。対象は天輪の葬送士だ」

 

葬送士に向かって闇の霧を纏った剣が放たれ、葬送士を貫いてその身体を霧に変える。

 

「っ、ミスティックパイパーは蘇生できませんでしたが、これぐらいは承知の内です‼︎導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

「リンク召喚か………」

 

私の前に大きなサーキットが現れる。

 

「召喚条件はレベル1モンスター1体。私は天輪の葬送士をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン。リンク召喚‼︎希望の守り手‼︎リンク1‼︎リンクリボー‼︎」

 

 

〈リンクリボー〉LINK1 サイバース族 闇属性

ATK300 ↓

 

 

葬送士がサーキットに吸い込まれると、代わりに青い球体のモンスターが現れ、私の周りを嬉しそうにくるくると跳ね回った。

 

うん、今回もよろしくね。

 

「リンクリボーか。なかなか厄介な効果を持ったモンスターが出てきたね」

 

「まだ終わりじゃありません‼︎リバースカードオープン‼︎速攻魔法‼︎クリボーを呼ぶ笛‼︎その効果で自分はデッキからクリボーまたはハネクリボー1体を選択し、手札に加えるか自分フィールド上に特殊召喚する事ができます‼︎私か選ぶのは特殊召喚‼︎おいで、クリボー‼︎」

 

 

〈クリボー〉☆1 悪魔族 闇属性

DEF200

 

 

私の前に現れたのは茶色の毛玉のようなモンスター。

 

「ほぅ、クリボーを特殊召喚か。ということは、増殖のカードでも持っているのかな?ならば、次の栗原君の戦術は増殖で増やしたトークンを使って連続リンク召喚に繋げると言ったところか」

 

「っ………」

 

天神先生の言葉に、私は手札にある増殖のカードを見て苦い表情を浮かべる。

 

流石はカードデザイナーをしている天神先生だ。

 

私が使うカードから私の次に行う戦術を予測されている。

 

「それでも、私にできることをやるだけです‼︎速攻魔法‼︎増殖‼︎自分フィールド上に表側表示で存在するクリボー1体をリリースして自分フィールド上にクリボートークンを可能な限り守備表示で特殊召喚します‼︎」

 

 

〈クリボートークン〉☆1 悪魔族 闇属性

DEF200

 

 

私のフィールドにいたクリボーが分裂し5体に増える。

 

「行きます‼︎導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

私の声に再びサーキットが現れる。

 

「召喚条件はモンスター2体‼︎私はクリボートークンをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク2‼︎プロキシードラゴン‼︎」

 

 

〈プロキシードラゴン〉LINK 2 サイバース族 光属性

ATK1400 ←→

 

 

次に現れたのは白い身体をした機械の竜。

 

それを確認して私は再びサーキットを開く。

 

「まだまだ‼︎導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎召喚条件は通常モンスター1体‼︎私はクリボートークンをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク1‼︎リンクスパイダー‼︎」

 

 

〈リンクスパイダー〉LINK1 サイバース族 地属性

ATK1000 ↓

 

 

私の前に機械の蜘蛛が現れる。

 

これで準備は整った‼︎

 

「導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

そして私は1つ深呼吸をして、そのモンスターを呼ぶ。

 

「召喚条件は効果モンスター3体以上‼︎私はリンクスパイダー、リンクリボー、プロキシードラゴンを2体分として扱ってリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

「リンク4………大型のリンクモンスターが来るか」

 

リンクスパイダー、リンクリボー、そしてプロキシードラゴンが2体に分身してサーキットに吸い込まれていく。

 

そしてサーキットが光り輝くとそこから現れるのは剣の如き龍。

 

「お願い、私に予測を超える力を貸して‼︎リンク召喚‼︎閉ざされた運命を斬り開く魂の( つるぎ)‼︎リンク4‼︎ヴァレルソードドラゴン‼︎」

 

待ち望んでいたというように、剣の如き龍はその咆哮を世界に轟かせた。

 

 

〈ヴァレルソードドラゴン〉LINK4 ドラゴン族 闇属性

ATK3000 ↙︎←↓↑

 

 

「‼︎ヴァレルシリーズ………珍しいカードを持っているね」

 

「さらに魔法カード、モンスタースロット‼︎自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、選択したモンスターと同じレベルの自分の墓地に存在するモンスター1体を選択してゲームから除外する。その後、自分のデッキからカードを1枚ドローし、この効果でドローしたカードをお互いに確認して選択したモンスターと同じレベルのモンスターだった場合、そのモンスターを特殊召喚します‼︎私はクリボートークンを対象に墓地の天輪の葬送士を除外し、カードを1枚ドロー‼︎私がドローしたのはチューナーモンスター、ジェットシンクロン‼︎レベル1モンスターだから特殊召喚します‼︎」

 

 

〈ジェットシンクロン〉☆1 機械族 炎属性

DEF0

 

 

フィールドに現れたのは小さなジェット機のような機械のモンスター。

 

「チューナーモンスター………となると、君の次の手は………」

 

「行きます‼︎私は、レベル1、クリボートークン2体に、レベル1、チューナーモンスター、ジェットシンクロンをチューニング‼︎」

 

ジェットシンクロンが光の輪になり、クリボートークンが小さな星に変わり、光の道になる。

 

「悠久に響く祈りの歌が、争いを鎮める新風となる‼︎シンクロ召喚‼︎未来に羽ばたけ、霞鳥クラウソラス‼︎」

 

 

〈霞鳥クラウソラス〉☆3 鳥獣族 風属性

ATK0

 

 

光の道が輝くと、その中から緑の翼で羽ばたく綺麗な鳥が現れた。

 

「ジェットシンクロンの効果発動‼︎このカードがシンクロ素材として墓地へ送られた場合、デッキからジャンクモンスター1体を手札に加える‼︎私はデッキからジャンクリボーを手札に加えます‼︎そして霧鳥クラウソラスの効果発動‼︎プレアーソング‼︎1ターンに1度、相手フィールドの表側表示のモンスター1体を選択し、ターン終了時までその攻撃力を0にし、その効果を無効にします‼︎対象は幻影騎士団ラスティバルディッシュ‼︎」

 

 

幻影騎士団ラスティバルディッシュ

ATK2100→0

 

 

クラウソラスが綺麗な声で唄い、ラスティバルディッシュが力を失っていく。

 

「バトル‼︎ヴァレルソードドラゴンで幻影騎士団ラスティバルディッシュを攻撃‼︎この瞬間、ヴァレルソードドラゴンの効果発動‼︎アサシネイトショット‼︎1ターンに1度、攻撃表示モンスター1体を対象として発動‼︎そのモンスターを守備表示にし、このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。そしてこの効果の発動に対して相手は効果を発動できない‼︎この効果は相手ターンにでも使用することが出来ます‼︎対象にするのは、霧鳥クラウソラス‼︎」

 

「っ、攻撃宣言時に効果を使用することでこちらの攻撃反応罠を封じてきたか」

 

ヴァレルソードが空砲を放ち、クラウソラスは防御の体勢を取る。

 

 

霞鳥クラウソラス

ATK0→DEF2300

 

 

「斬り開いて、ヴァレルソードドラゴン‼︎剣光のベイオネットブレイク‼︎」

 

私の言葉に応えるようにヴァレルソードは咆哮をあげ、力を失ったラスティバルディッシュを戦斧ごと斬り裂く。

 

 

幻騎 LP8000→5000

 

 

「くぅっ‼︎」

 

「もう1度斬り開いて、ヴァレルソードドラゴン‼︎ヴァレルソードドラゴンでダイレクトアタック‼︎剣光のベイオネットブレイク‼︎」

 

「それは防がせて貰おう。リバースカードオープン‼︎罠発動、幻影騎士団ウロングマグネリング‼︎相手モンスターの攻撃宣言時にその攻撃を無効にし、その後、このカードはこのカード及び自分フィールドの表側表示の、幻影騎士団モンスター1体またはファントム永続魔法・永続罠カード1枚を墓地へ送って自分はデッキから2枚ドローし、この効果を相手ターンでも発動できる戦士族・闇属性・レベル2・攻撃力守備力0の効果モンスターとなり、

モンスターゾーンに攻撃表示で特殊召喚される‼︎」

 

 

〈幻影騎士団ウロングマグネリング〉☆2 戦士族 闇属性

ATK0

 

 

フィールドに磁石の輪を持った戦士が現れ、その磁力によりヴァレルソードの剣を引き寄せ、ヴァレルソードの攻撃を受け止めた。

 

2撃目は止められてしまったけど、ラスティバルディッシュを倒せただけでも十分な成果だよね。

 

「私はこのままターンエンドです‼︎」

 

 

遊花 LP8000 手札3

 

ーーーーー ー

ー□ーーー

☆ ー

ーーー○ー

ー▲ーー▲ ー

 

幻騎 LP5000 手札3

 

 

「私のターン、ドロー‼︎墓地に存在する幻影霧剣を除外して効果発動‼︎墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の幻影騎士団モンスター1体を対象としてそのモンスターを特殊召喚する‼︎ただし、この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。蘇れ、幻影騎士団ラスティバルディッシュ‼︎」

 

 

〈幻影騎士団ラスティバルディッシュ〉LINK 3 戦士族 闇属性

ATK2100 ↙︎ ↘︎→

 

 

フィールドに闇の霧が立ち込め、その中からラスティバルディッシュが再び姿を現わす。

 

効果無効という厄介な効果を持つ永続罠なのに、墓地にいっても効果があるなんて………しかも、ラスティバルディッシュが蘇ったということは………

 

「幻影騎士団ラスティバルディッシュの効果発動‼︎ラストファントム‼︎私はデッキから幻影騎士団( ファントムナイツ)クラックヘルムを墓地に送り、2枚目の幻影霧剣をセットする‼︎さらに墓地に存在する幻影騎士団クラックヘルムの効果発動‼︎墓地のこのカードを除外し、このターンのエンドフェイズに、自分の墓地から幻影騎士団カードまたはファントム魔法・罠カード1枚を選んで手札に加える」

 

「エンドフェイズ時に墓地回収をする効果ですか………」

 

「まだまだ行くよ、リバースカードオープン‼︎罠発動、幻影騎士団( ファントムナイツ)ロストヴァンブレイズ‼︎フィールドの表側表示モンスター1体を対象としてターン終了時まで、そのモンスターの攻撃力は600ポイントダウンし、レベルは2になり、自分の幻影騎士団モンスターは戦闘では破壊されない。その後、このカードは戦士族・闇属性・レベル2・攻撃力600・守備力0の通常モンスターとなり、モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する‼︎私が対象にするのは霞鳥クラウソラスだ」

 

 

霞鳥クラウソラス

☆3→2

 

 

〈幻影騎士団ロストヴァンブレイズ〉☆2 戦士族 闇属性

DEF0

 

 

クラウソラスの身体を青い鬼火で包みながらフィールドに現れたのは青い鬼火を纏った鎧のモンスター。

 

「レベル2モンスターが2体………来ますね」

 

「私はレベル2、幻影騎士団ウロングマグネリングと幻影騎士団ロストヴァンブレイズでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼︎エクシーズ召喚‼︎」

 

ウロングマグネリングとロストヴァンブレイズが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けるとフィールドに青い鬼火を纏った漆黒の槍と鎧を身に付けた骸骨が現れた。

 

「全てを貫く亡霊の呪槍‼︎幻影騎士団( ファントムナイツ)カースドジャベリン‼︎」

 

 

〈幻影騎士団カースドジャベリン〉★2 戦士族 闇属性

ATK1600

 

 

「ランク2の幻影騎士団モンスター………」

 

「まずは幻影騎士団ラスティバルディッシュの効果発動‼︎アパリシャンモーン‼︎このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、

このカードのリンク先に闇属性エクシーズモンスターが特殊召喚された場合、フィールドのカード1枚を対象としてそのカードを破壊する‼︎対象は霞鳥クラウソラスだ‼︎」

 

ラスティバルディッシュがクラウソラスに手をかざすと、クラウソラスの周りに闇が立ち込め、その闇の中から数えきれない程の亡霊が現れてクラウソラスを呑み込み、消滅させた。

 

「っ‼︎クラウソラス‼︎」

 

「さらに幻影騎士団カースドジャベリンの効果発動‼︎ファントムランサー‼︎オーバーレイユニットを1つ取り除き、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。ターン終了時までそのモンスターの攻撃力は0になり、効果は無効化される‼︎このカードが幻影騎士団カードをオーバーレイユニットとしている場合、この効果は相手ターンでも発動できる‼︎対象はヴァレルソードドラゴンだ‼︎」

 

「くっ‼︎チェーンしてヴァレルソードドラゴンの効果発動‼︎アサシネイトショット‼︎幻影騎士団カースドジャベリンを守備表示にします‼︎」

 

カースドジャベリンが怨念を纏った槍をヴァレルソードに向かって投擲しようとする。

 

ヴァレルソードは銃撃をしてカースドジャベリンを怯ませるが、銃撃に構わず投擲された槍がヴァレルソードを貫き、ヴァレルソードも苦痛の咆哮をあげ、その場に崩れ落ちた。

 

 

ヴァレルソードドラゴン

ATK3000→0

 

 

幻影騎士団カースドジャベリン

ATK1600→DEF0

 

 

「これでヴァレルソードドラゴンは無力化した。私は魔界発現世行きデスガイドを召喚‼︎」

 

 

〈魔界発現世行きデスガイド〉☆3 悪魔族 闇属性

ATK1000

 

 

フィールドに現れたのはバスガイドのような格好をした悪魔の女の子のモンスター。

 

「魔界発現世行きデスガイドの効果発動‼︎このカードが召喚に成功した時に手札・デッキから悪魔族・レベル3モンスター1体を特殊召喚する‼︎この効果で特殊召喚したモンスターは効果が無効化され、シンクロ素材にできない。私はデッキから魔サイの戦士を特殊召喚‼︎」

 

 

〈魔サイの戦士〉☆3 悪魔族 闇属性

ATK1400

 

 

さらにデスガイドの隣にサイの姿をした悪魔が現れる。

 

これでフィールドには再びレベル3モンスターが2体並んだ。

 

「私はレベル3、魔界発現世行きデスガイドと魔サイの戦士でオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼︎エクシーズ召喚‼︎」

 

デスガイドと魔サイの戦士が光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けるとフィールドに現れたのは赤い洋服に身を包み、短刀を携えた旅人。

 

「現世を彷徨う旅人‼︎彼岸の旅人 ダンテ‼︎」

 

 

〈彼岸の旅人 ダンテ〉★3 戦士族 光属性

ATK1000

 

 

「今度は彼岸のエクシーズモンスター‼︎」

 

「彼岸の旅人 ダンテの効果発動‼︎ライドザウィンド‼︎1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除き、自分のデッキの上からカードを3枚まで墓地へ送り、このカードの攻撃力はターン終了時まで、この効果を発動するために墓地へ送ったカードの数×500ポイントアップする‼︎私は3枚のカードを墓地に送り、攻撃力を1500ポイントアップする‼︎」

 

 

彼岸の旅人 ダンテ

ATK1000→2500

 

 

「バトル‼︎さっきのお返しといこう。幻影騎士団ラスティバルディッシュでヴァレルソードドラゴンを攻撃‼︎ファントムスマッシャー‼︎」

 

ラスティバルディッシュが戦斧を掲げると戦斧に闇が集まっていき、辺りの闇を集め終わるとラスティバルディッシュが空高く跳び上がって勢いよく戦斧を振り下ろし、ヴァレルソードの身体を切断した。

 

 

遊花 LP8000→5900

 

 

「くぅ………‼︎ゴメンね、ヴァレルソードドラゴン………」

 

「追撃だ‼︎彼岸の旅人 ダンテでダイレクトアタック‼︎バンクスラッシュ‼︎」

 

「きゃっ‼︎」

 

 

遊花 LP5900→3400

 

 

彼岸の旅人 ダンテが短刀を振り抜き、私のライフを大きく削る。

 

私の行動をことごとく妨害され、ライフも一気に削られる。

 

強い。

 

これが、天神先生の実力。

 

このままだと、間違いなく私はやられる。

 

「バトルフェイズ終了時、彼岸の旅人 ダンテの効果発動‼︎このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる」

 

 

彼岸の旅人 ダンテ

ATK2500→DEF2500

 

「メインフェイズ2、私はカードを2枚伏せ、エンドフェイズ、幻影騎士団クラックヘルムの効果で墓地から幻影騎士団ブレイクソードをEXデッキに戻す。ターンエンドだ」

 

 

彼岸の旅人 ダンテ

ATK2500→1000

 

 

遊花 LP3400 手札3

 

ーーーーー ー

ーーーーー

ー □

ーー☆□ー

ー▲▲▲▲ ー

 

幻騎 LP5000 手札1

 

 

「私のターン、ドロー‼︎よし、私は手札を1枚捨てて速攻魔法、超融合を発動‼︎」

 

「何っ⁉︎」

 

「このカードは手札を1枚捨てて発動でき、自分・相手フィールドから融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する‼︎このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動できない‼︎私はフィールドの闇属性モンスター、天神先生の幻影騎士団ラスティバルディッシュと幻影騎士団カースドジャベリンを融合‼︎」

 

「私のモンスターのみを使って融合召喚だと⁉︎」

 

「戦斧の騎士よ、亡霊の呪槍と交わりて、孤独を壊す力となれ‼︎」

 

フィールドに稲妻を纏った渦が現れ、その中にラスティバルディッシュとカースドジャベリンが吸い込まれる。

 

そして渦が弾けると、現れるのは全てを溶かす毒龍。

 

「融合召喚‼︎閉ざされた世界を溶かす毒龍‼︎スターヴヴェノムフュージョンドラゴン‼︎」

 

 

〈スターヴヴェノムフュージョンドラゴン〉☆8 ドラゴン族 闇属性

ATK2800

 

 

「スターヴヴェノムフュージョンドラゴンの効果発動‼︎パワースワローヴェノム‼︎このカードが融合召喚に成功した場合、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を選び、その攻撃力分だけこのカードの攻撃力をターン終了時までアップする‼︎対象は彼岸の旅人 ダンテ‼︎」

 

 

スターヴヴェノムフュージョンドラゴン

ATK2800→3800

 

 

スターヴヴェノムが彼岸の旅人 ダンテに毒の瘴気を放ち、その力を奪い取る。

 

「さらにクリバンデッドを召喚‼︎」

 

 

〈クリバンデッド〉☆3 悪魔族 闇属性

ATK1000

 

 

スターヴヴェノムの隣に盗賊のような姿をした黒い毛玉のモンスターが現れる。

 

「バトル‼︎スターヴヴェノムフュージョンドラゴンで彼岸の旅人 ダンテを攻撃‼︎消失のヴェノムストリーム‼︎」

 

スターヴヴェノムが彼岸の旅人 ダンテを吞み込むように毒のブレスを放つ。

 

しかし、毒のブレスが彼岸の旅人 ダンテを吞み込む瞬間、彼岸の旅人 ダンテの背中に霊体で出来た翼が現れ、空へと飛び上がり毒にブレスを躱した。

 

「リバースカードオープン‼︎罠発動、幻影翼( ファントムウィング)‼︎フィールドの表側表示モンスター1体を対象として、そのモンスターの攻撃力は500ポイントアップし、このターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない‼︎」

 

 

彼岸の旅人 ダンテ

ATK1000→1500

 

 

「っ、耐えられた………私はこのままエンドフェイズに入ってエンドフェイズにクリバンデッドの効果発動‼︎このカードをリリースしてデッキの上から5枚めくり、その中から魔法・罠カード1枚を手札に加えて残りを墓地におきます‼︎」

 

クリバンデッドの姿が消え、私はデッキの上から5枚のカードをめくって中から1枚のカードを手札に加える。

 

「私は魔法カード、大欲の壺を手札に加えます。さらに墓地に送られた絶対王バックジャックの効果発動‼︎このカードが墓地へ送られた場合、自分のデッキの上からカードを3枚確認し、好きな順番でデッキの上に戻します。私はこれでターンエンドです‼︎」

 

 

スターヴヴェノムフュージョンドラゴン

ATK3800→2800

 

 

遊花 LP3400 手札2

 

ーーーーー ー

ーーーーー

○ □

ーーーーー

ー▲ー▲▲ ー

 

幻騎 LP5000 手札1

 

 

「厄介なモンスターが出てきたが、そろそろ終わりかな?私のターン、ドロー。彼岸の旅人 ダンテの効果発動‼︎ライドザウィンド‼︎オーバーレイユニットを1つ取り除き、私は3枚のカードを墓地に送り、攻撃力を1500ポイントアップする‼︎」

 

 

彼岸の旅人 ダンテ

ATK1000→2500

 

 

「そしてオーバーレイユニットとして墓地に送られた魔サイの戦士の効果発動‼︎このカードが墓地へ送られた場合、デッキから同名以外の悪魔族モンスター1体を墓地へ送る。私はデッキから彼岸の悪鬼 ファーファレルを墓地に送る。そして墓地に送られた彼岸の悪鬼 ファーファレルの効果発動‼︎このカードが墓地へ送られた場合、フィールドのモンスター1体を対象としてそのモンスターをエンドフェイズまで除外する‼︎」

 

「っ⁉︎ということは………‼︎」

 

「私はスターヴヴェノムフュージョンドラゴンをエンドフェイズまで除外する‼︎」

 

当然現れた腕が翼になっている悪魔にスターヴヴェノムが異次元に飛ばされる。

 

これで再び私のフィールドにモンスターがいなくなった。

 

これは、ちょっとマズイかも。

 

「手札を1枚捨て、除外されている幻影騎士団ラスティバルディッシュを対象として装備魔法、DDRを発動‼︎そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚し、このカードを装備する。再びフィールドに舞い戻れ、幻影騎士団ラスティバルディッシュ‼︎」

 

 

〈幻影騎士団ラスティバルディッシュ〉LINK 3 戦士族 闇属性

ATK2100 ↙︎ ↘︎→

 

 

「幻影騎士団ラスティバルディッシュの効果発動‼︎ラストファントム‼︎私はデッキから幻影騎士団( ファントムナイツ)ラギッドグローブを墓地に送り、3枚目の幻影霧剣をセットする‼︎」

 

「っ、また………‼︎」

 

「さらに墓地に存在する幻影翼を除外して効果発動‼︎このカードも幻影霧剣と同じく墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の幻影騎士団モンスター1体を対象としてそのモンスターを特殊召喚する‼︎ただし、この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。蘇れ、幻影騎士団ラギッドグローブ‼︎」

 

 

〈幻影騎士団ラギッドグローブ〉☆3 戦士族 闇属性

ATK1000

 

 

フィールドに現れたのは巨大なので黒い手を持つ亡霊のモンスター。

 

「まだだ‼︎リバースカードオープン‼︎罠発動、幻影騎士団( ファントムナイツ)ミストクロウズ‼︎除外されている自分の幻影騎士団モンスター1体を対象としてそのモンスターを手札に加える‼︎私は除外されている幻影騎士団サイレントブーツを手札に加える‼︎そして自分フィールドに幻影騎士団モンスターが存在する場合、幻影騎士団サイレントブーツは手札から特殊召喚できる‼︎こい、幻影騎士団サイレントブーツ‼︎」

 

 

〈幻影騎士団サイレントブーツ〉☆3 戦士族 闇属性

DEF1200

 

 

ラギッドグローブに寄り添うように、茶色い服を着た亡霊が姿を現わす。

 

これで天神先生のフィールドにはまたレベル3モンスターが2体。

 

「私はレベル3、幻影騎士団ラギッドグローブと幻影騎士団サイレントブーツでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼︎エクシーズ召喚‼︎」

 

ラギッドグローブとサイレントブーツが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けると空から再び舞い降りるのは漆黒の馬に乗る亡霊の騎士。

 

「再び姿を現せ、全てを砕く亡霊の剣‼︎幻影騎士団ブレイクソード‼︎」

 

 

〈幻影騎士団ブレイクソード〉★3 戦士族 闇属性

ATK2000

 

 

「この瞬間、オーバーレイユニットとなった幻影騎士団ラギッドグローブの効果発動‼︎フィールドのこのカードをオーバーレイユニットとしてエクシーズ召喚した闇属性モンスターは攻撃力が1000ポイントアップする‼︎」

 

「っ、師匠の使うエクストラソードみたいな効果ですか………」

 

 

幻影騎士団ブレイクソード

ATK2000→3000

 

 

「彼岸の旅人 ダンテを攻撃表示に変更する」

 

 

彼岸の旅人 ダンテ

DEF2500→ATK2500

 

 

「バトル‼︎幻影騎士団ブレイクソードでダイレクトアタック‼︎ファントムザンバー‼︎」

 

ブレイクソードの剣が私に迫る。

 

この攻撃を受けても私のライフは残る………だけど、何だか受けちゃいけない気がする。

 

「相手モンスターの直接攻撃宣言時、 EM( エンタメイト)クリボーダーの効果発動‼︎このカードを手札から特殊召喚し、その相手モンスターの攻撃対象をこのカードに移し替えてダメージ計算を行います‼︎そしてその戦闘で自分が戦闘ダメージを受ける場合、代わりにその数値分だけ自分のライフポイントを回復します‼︎」

 

「まだそんなカードを残していたのか‼︎」

 

「おいで、EMクリボーダー‼︎」

 

 

〈EMクリボーダー〉☆1 悪魔族 闇属性

ATK300

 

 

斬りかかってきたブレイクソードから私を守るように現れたのはボーダー柄の帽子と尻尾をつけた茶色の毛玉のようなモンスター。

 

ブレイクソードに斬られたクリボーダーは光の粒子に変わると私の身体を包みこみ、ライフを回復させた。

 

 

遊花 LP3400→6100

 

 

「回復されたか………だが、まだ私の攻撃は終わっていない‼︎幻影騎士団ラスティバルディッシュでダイレクトアタック‼︎ファントムスマッシャー‼︎」

 

「くぅっ‼︎」

 

 

遊花 LP6100→4000

 

 

「まだだ‼︎彼岸の旅人 ダンテでダイレクトアタック‼︎リバースカードオープン‼永続︎罠、幻影剣( ファントムソード)‼︎フィールドの表側表示モンスターいち体を対象としてこのカードを発動し、対象のモンスターの攻撃力は800ポイントアップし、戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊できる。そのモンスターがフィールドから離れた時にこのカードは破壊される。対象は彼岸の旅人 ダンテだ‼︎」

 

 

彼岸の旅人 ダンテ

ATK2500→3300

 

 

彼岸の旅人 ダンテの手元に霧を纏った剣が現れ、彼岸の旅人 ダンテの攻撃力が上昇する。

 

危なかった、ブレイクソードの攻撃を通してたらこのカードでやられるところだった。

 

「受けろ、ファントムバンクスラッシュ‼︎」

 

「きゃっ‼︎」

 

 

遊花 LP4000→700

 

 

幻影剣を持った彼岸の旅人 ダンテに斬り裂かれ、私のライフポイントはレッドゾーンに突入する。

 

だけど、何とか耐えきることが………

 

そんな私の考えを読んだかのように、天神先生はニヤリと笑った。

 

「耐えきれたと思ったかな?残念だがそうともいかない。墓地に存在する幻影剣を除外して効果発動‼︎」

 

「っ⁉︎そうか‼︎彼岸の旅人 ダンテの効果で墓地にーーー」

 

「このカードも幻影霧剣と同じく墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の幻影騎士団モンスター1体を対象としてそのモンスターを特殊召喚する‼︎ただし、この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。蘇れ、幻影騎士団カースドジャベリン‼︎」

 

 

〈幻影騎士団カースドジャベリン〉★2 戦士族 闇属性

ATK1600

 

 

フィールドに再び現れるカースドジャベリン。

 

まさかここに来て追撃がくるとは思っていなかった。

 

現れたカースドジャベリンを見て、天神先生は苦笑を浮かべながら私を見た。

 

「どうやら、ここまでのようだな。見たかったギャラクシークィーンが見られなかったことは残念だが、十分に面白いものが見れたから良しとしよう」

 

「………」

 

「サレンダーするかい?私の伏せカードは万全だ。例え何らかのカードで攻撃を防ごうとも、逆転は難しいだろう?」

 

「………確かに、そうかも知れませんね」

 

 

天神先生の言葉に、私はそう呟いて目を閉じる。

 

カースドジャベリンの攻撃を防ぐ方法はある。

 

だけど、ほとんど手札がない私に天神先生のあの強固な布陣を攻略するのは至難の技に見えるだろう。

 

だけどーーー

 

「物分かりがいいね、栗原君は」

 

「でも………その提案は受けません‼︎」

 

「っ⁉︎」

 

私のはっきりとした宣言に、天神先生は驚いて目を見開く。

 

確かに、今の私には天神先生の布陣を攻略する未来は見えない。

 

それでも、まだ僅かにでも可能性が残っているのであれば、私はその可能性から逃げたくない。

 

「私は………諦めることだけは絶対にしないって決めたんです‼︎」

 

「っ………その言葉………」

 

私の言葉に、一瞬天神先生の表情が歪み、私を見る目が睨むものに変わった気がした。

 

しかし、それは本当に一瞬のことで天神先生はすぐに表情を真剣なものに変えた。

 

「なら、見せて貰おうか。君のその意志が導くものを。幻影騎士団カースドジャベリンでダイレクトアタック‼︎カースドデススピア‼︎」

 

カースドジャベリンの槍が私を貫こうと迫ってくる。

 

だけど、まだ終わりじゃない‼︎

 

「まだです‼︎相手モンスターの攻撃宣言時、墓地からクリアクリボーの効果発動‼︎相手モンスターの直接攻撃宣言時、墓地のこのカードを除外し、自分はデッキから1枚ドローし、そのドローしたカードがモンスターだった場合、そのモンスターを特殊召喚してその後、攻撃対象をそのモンスターに移し替えます‼︎」

 

「ほぅ、まだそんなモンスターを残していたのか。確か栗原君のデッキの上は絶対王バックジャックに操作されていたね………」

 

「はい‼︎だから私がドローするカードは分かっています‼︎私がドローしたのは捕食植物( プレデタープランツ)セラセニアント‼︎モンスターなので特殊召喚し、攻撃対象を移し替えます‼︎」

 

 

〈捕食植物セラセニアント〉☆1 植物族 闇属性

DEF600

 

 

フィールドに葉が筒状になった植物を背負った蟻のモンスターが現れ、私の代わりにカースドジャベリンの槍に貫かれる。

 

しかし、貫かれたセラセニアントは体内から溶解液をカースドジャベリンに向けて放ち、溶解液を受けたカースドジャベリンを一瞬で溶かし尽くした。

 

「捕食植物セラセニアントの効果発動‼︎このカードが相手モンスターと戦闘を行ったダメージ計算後にその相手モンスターを破壊します‼︎」

 

「戦闘を強要しそのまま道連れにするとはやるじゃないか」

 

「さらに捕食植物セラセニアントの効果発動‼︎フィールドのこのカードが効果で墓地へ送られた場合、または戦闘で破壊された場合、デッキから同名カード以外のプレデターカード1枚を手札に加える‼︎私はペンデュラムモンスター、捕食植物( プレデタープランツ)スパイダーオーキッドを手札に加えます‼︎」

 

「おまけに手札まで増やすとはね。だが、それだけではまだ逆転するには足りないよ。私はこれでバトルフェイズを終了ーーー」

 

「待ってください‼︎バトルフェイズ終了前、墓地の絶対王バックジャックを除外して効果発動‼︎相手ターンに墓地のこのカードを除外して自分のデッキの一番上のカードをめくり、そのカードが通常罠カードだった場合、自分フィールドにセットし、違った場合、そのカードを墓地へ送ります。そして、この効果でセットしたカードはセットしたターンでも発動できます‼︎」

 

「ほぅ………ここで使うか。君のデッキは今の捕食植物セラセニアントの効果でシャッフルされているハズだが?」

 

「はい。ですが、さっきまでのデッキじゃ、どの道罠カードはありませんでしたから絶対王バックジャックの効果を使ってもどうしようもありませんでした。でも、そのデッキがシャッフルされた今なら、まだ可能性はあります」

 

「そんな僅かな希望に縋るというのかい?」

 

「例え僅かな希望だとしても、進まなければ掴めません‼︎私はその希望を掴み取って、絶対に運命を斬り開くんです‼︎絶対王バックジャックの効果でデッキの上をめくります‼︎」

 

私は目をつぶって勢いよくカードをめくる。

 

お願い、私のデッキ。

 

私の思いに応えて‼︎

 

そう強く願いながらゆっくりと目を開けて、めくったカードを見る。

 

そしてめくったカードを見て、私は満面の笑みを浮かべた。

 

「めくられたのは………通常罠、裁きの天秤‼︎」

 

「なっ⁉︎そのカードは………⁉︎」

 

「裁きの天秤は通常罠カードなのでセットされます‼」

 

「くっ………バトルフェイズ終了時、彼岸の旅人 ダンテはに守備表示になる」

 

 

彼岸の旅人 ダンテ

ATK3300→DEF2500

 

 

「私はこのままターンエンドだ」

 

「なら、エンドフェイズ、リバースカードオープン‼︎罠発動‼︎裁きの天秤‼︎相手フィールドのカードの数が自分の手札・フィールドのカードの合計数より多い場合に発動でき、自分はその差の数だけデッキからドローします‼︎天神先生のフィールドのカードは7枚、私は裁きの天秤と手札2枚の3枚。その差分の4枚のカードをドローします‼︎」

 

「くっ、ここにきて4枚のカードをドローだと⁉︎」

 

「さらに彼岸の悪鬼 ファーファレルの効果で除外されていたスターヴヴェノムフュージョンドラゴンが私のフィールドに戻ります‼︎戻ってきて、スターヴヴェノムフュージョンドラゴン‼︎」

 

 

〈スターヴヴェノムフュージョンドラゴン〉☆8 ドラゴン族 闇属性

ATK2800

 

 

私の呼び声に応えるように、スターヴヴェノムが歓喜の咆哮を上げながら帰還する。

 

僅かだった希望は、確かに輝いてる。

 

さあ、始めよう………逆境からの逆転を‼︎

 

 

彼岸の旅人 ダンテ

ATK3300→1800

 

 

遊花 LP700 手札6

 

ーーーーー ー

ーー○ーー

ー □

ーー☆○ー

▲▲△△ー ー

 

幻騎 LP5000 手札0

 

 

「私のターン、ドロー‼︎速攻魔法、大欲の壺‼︎除外されている自分及び相手のモンスターの中から合計3体を持ち主のデッキに加えてシャッフルし、その後、自分はデッキから1枚ドローする‼︎私は除外されている天輪の葬送士、クリアクリボー、絶対王バックジャックをデッキに戻してカードを1枚ドローします‼︎そして私はクリボルトを召喚‼︎」

 

 

〈クリボルト〉☆1 雷族 光属性

ATK300

 

 

出て来たのは電気を出している黒い球体のモンスター。

 

「クリボルトの効果発動‼︎自分のメインフェイズ時にオーバーレイユニットを持っているエクシーズモンスター1体を選択し、選択したモンスターのオーバーレイユニットを1つ取り除き、自分のデッキからクリボルト1体を特殊召喚します‼︎対象は幻影騎士団ブレイクソード‼︎」

 

「くっ、その効果は厄介だから止めさせて貰おう。チェーンしてリバースカードオープン‼︎永続罠、幻影霧剣‼︎クリボルトを対象としてその効果を無効にさせて貰うよ」

 

クリボルトの身体を闇の霧を纏った剣が貫き、その身体を霧に変える。

 

だけど、そんな効果はもう効かない‼︎

 

「私は、スケール0のペンデュラムーチョとスケール8の捕食植物スパイダーオーキッドでペンデュラムスケールをセッティング‼︎」

 

私を挟むように光の柱が立ち上り、その光の中にメキシカンな格好をしているペンギンと蜘蛛のように見える植物が浮かびあがり、下に0と8の数字が現れる。

 

「今度はペンデュラム召喚だと⁉︎」

 

「これで私は1から7までのモンスターを同時に召喚可能です‼︎まずはペンデュラムゾーンに置かれたペンデュラムーチョのペンデュラム効果発動‼︎このカードを発動したターンの自分メインフェイズに1度だけ、自分の墓地のモンスターまたは除外されている自分のモンスターの中から、同名カード以外のペンデュラムモンスター1体を自分のEXデッキに表側表示で加えます‼︎私は墓地の EM( エンタメイト)ドラネコをEXデッキに加えます‼︎さらに捕食植物スパイダーオーキッドのペンデュラム効果発動‼︎このカードを発動したターンの自分メインフェイズに、このカード以外の魔法&罠ゾーンの表側表示のカード1枚を対象としてそのカードを破壊する‼︎私が破壊するのは幻影霧剣‼︎」

 

「何っ⁉︎」

 

光の柱からスパイダーオーキッドが蔦を伸ばし、幻影霧剣を破壊すると霧に変わっていたクリボルトの姿が元に戻る。

 

「これで再び効果が使えます‼︎クリボルトの効果発動‼︎幻影騎士団ブレイクソードのオーバーレイユニットを1つ取り除き、自分のデッキからクリボルト1体を特殊召喚します‼︎」

 

 

〈クリボルト〉☆1 雷族 光属性

ATK300

 

 

ブレイクソードのオーバーレイユニットが私のフィールドに飛んでくると、その光がクリボルトに変わる。

 

「もう1度、クリボルトの効果発動‼︎幻影騎士団ブレイクソードのオーバーレイユニットを1つ取り除き、自分のデッキからクリボルト1体を特殊召喚します‼︎」

 

 

〈クリボルト〉☆1 雷族 光属性

ATK300

 

 

「レベル1モンスターが3体………ということは‼︎」

 

「期待されているところ申し訳ないのですが、それはもう少し後です。魔法カード、儀式の下準備‼︎デッキから儀式魔法カード1枚を選び、さらにその儀式魔法カードにカード名が記された儀式モンスター1体を自分のデッキ・墓地から選んで、そのカード2枚を手札に加えます‼︎私が加えるのはイリュージョンの儀式とサクリファイス‼︎」

 

「何っ⁉︎君は儀式モンスターまで使えるのか⁉︎」

 

「私は儀式魔法、イリュージョンの儀式を発動‼︎自分の手札・フィールドから、レベルの合計が1以上になるようにモンスターをリリースし、手札からサクリファイスを儀式召喚します‼︎私は手札のサクリボーをリリースして儀式召喚を行う‼︎」

 

私の前に現れるのは金色の目の形をした壺が現れ、その中にクリボーに似た毛玉のモンスターが吸い込まれていく。

 

しばらくすると壺が割れ、中から妖しい邪眼を持つモンスターが現れた。

 

「儀式召喚‼︎相手を捕える妖しい邪眼‼︎サクリファイス‼︎」

 

 

〈サクリファイス〉☆1 魔法使い族 闇属性

ATK0

 

 

「まずはサクリボーの効果発動‼︎このカードがリリースされた場合に自分はデッキから1枚ドローします‼︎そしてサクリファイスの効果発動‼︎アブソープション‼︎1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象にそのモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備し、このカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターの数値分アップし、このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに装備したそのモンスターを破壊できます‼︎対象は、幻影騎士団ラスティバルディッシュ‼︎吸い込んじゃって、サクリファイス‼︎」

 

サクリファイスのお腹にある穴が開き、ラスティバルディッシュが吸い込まれる。

 

しばらくすると背中についている羽のような部分から巨大な戦斧が浮き上がった。

 

 

サクリファイス

ATK0→2100

 

 

「っ、やってくれるじゃないか」

 

「そして導いて‼︎希望に繋がるサーキット‼︎」

 

私の正面に大きなサーキットが現れる。

 

今度は君の力を借りるよ‼︎

 

「召喚条件は効果モンスター3体以上‼︎私はスターヴヴェノムフュージョンドラゴン、サクリファイス、クリボルト2体をリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

スターヴヴェノムとサクリファイスと2体のクリボルトがサーキットに吸い込まていく。

 

そしてサーキットが光り輝くとそこから現れるのは弾丸の如き龍。

 

「閉ざされた運命を撃ち抜く信念の弾丸‼︎リンク4‼︎ヴァレルロードドラゴン‼︎」

 

私の呼び声に龍は歓喜の咆哮を響かせた。

 

 

〈ヴァレルロードドラゴン〉LINK4 ドラゴン族 闇属性

ATK3000 ↙︎←→↘︎

 

 

「また、ヴァレルシリーズのリンクモンスターだと⁉︎」

 

「これで準備は整いました‼︎次はペンデュラム召喚です‼︎心に灯し小さき希望よ‼︎光り輝く未来を導いて‼︎ペンデュラム召喚‼︎おいで、私のお友達‼︎」

 

私がそういうと空に巨大な穴が空き、そこからフィールドに向かって2つの光が舞い降りる。

 

「レベル1、クリボーン‼︎」

 

 

〈クリボーン〉☆1 悪魔族 光属性

ATK300

 

 

最初に現れたのはシスターのようにベールを被った白い毛玉のモンスター。

 

「レベル1、EMドラネコ‼︎」

 

 

〈EMドラネコ〉☆1 獣族 地属性

DEF100

 

 

さらにクリボーンの後ろにお腹が銅鑼になっているネコのモンスターが舞い降りる。

 

 

「レベル1、クリアクリボー‼︎」

 

 

〈クリアクリボー〉☆1 天使族 光属性

DEF200

 

 

そして最後に紫色の毛玉のようなモンスターが現れた。

 

「まさか難易度が高いレベル1モンスターをペンデュラム召喚してくるとはね………」

 

「私は墓地に存在するシャッフルリボーンの効果発動‼︎自分フィールドのカード1枚を対象としそのカードを持ち主のデッキに戻してシャッフルし、その後自分はデッキから1枚ドローする。ただしこのターンのエンドフェイズに、自分の手札を1枚除外します‼︎私はフィールドの捕食植物スパイダーオーキッドをデッキに戻し、カードを1枚ドローします‼︎さらに魔法カード、貪欲な壺‼︎墓地に存在するスターヴヴェノムフュージョンドラゴン、リンクスパイダー、プロキシードラゴンをEXデッキに、クリボルト2体をデッキに戻してシャッフルし、カードを2枚ドローします‼︎」

 

「くっ………まだドローをしてくるか」

 

「………行きます‼︎私はレベル1のクリボーン、EMドラネコ、クリアクリボーでオーバーレイ‼︎3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼︎エクシーズ召喚‼︎」

 

クリボーン、ドラネコ、クリアクリボーが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けると、そこに現れたのは夜空のようなドレスを身に纏い、水晶の杖を持った闇夜の女王。

 

「銀河の光より生まれし女王よ‼︎その優しき魔術で民を照らす光となれ‼︎おいで、No.83ギャラクシークィーン‼︎」

 

 

〈No.83ギャラクシークィーン〉★1 魔法使い族 闇属性

ATK500

 

 

現れたギャラクシークィーンは私を見て穏やかな笑みを浮かべる。

 

やっぱり、初めて見たときとは印象が違う気がする。

 

「これが………ギャラクシークィーン、だと?」

 

そしてギャラクシークィーンを見た天神先生は驚愕に目を見開いた。

 

やっぱり、カードデザイナーの人から見てもこのカードはおかしいのかな?

 

いけないいけない、今はデュエルに集中しないと。

 

「私は再びクリボルトの効果発動‼︎No.83ギャラクシークィーンのオーバーレイユニットを2つ取り除き、自分のデッキからクリボルト2体を特殊召喚します‼︎」

 

 

〈クリボルト〉☆1 雷族 光属性

ATK300

 

 

ギャラクシークィーンのオーバーレイユニット2つがクリボルトに変わる。

 

 

「そして魔法カード、死者蘇生‼︎自分または相手の墓地のモンスター1体を特殊召喚します‼︎」

 

「なっ⁉︎ここで死者蘇生だと⁉︎」

 

「再びフィールドに舞い戻り、閉ざされた運命を斬り開いて‼︎私の魂の( つるぎ)‼︎ヴァレルソードドラゴン‼︎」

 

再臨した剣の如き龍はその咆哮で私の呼び声に応えた。

 

 

〈ヴァレルソードドラゴン〉LINK4 ドラゴン族 闇属性

ATK3000 ↙︎←↓↑

 

 

「ヴァレルソードドラゴンの効果発動‼︎アサシネイトショット‼︎クリボルトを守備表示にし、このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できます‼︎」

 

ヴァレルソードの空砲に驚き、クリボルトは防御の体勢を取る。

 

 

クリボルト

ATK300→DEF200

 

 

これで勝負を決めに行く準備は整った。

 

このままでも十分デュエルに勝利することはできる。

 

でも、私の頭に浮かんだのは天神先生から渡されたカード。

 

あのカードが、私を呼んでいる気がする( ・・・・・・・・・)

 

「私はレベル1のクリボルト2体でオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」

 

2体のクリボルトが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

私がEXデッキからそのカードを取りしフィールドにセットすると、そのカードから一瞬闇のようなものが溢れた気がした。

 

しかし、私が何かに突き動かされるように、そのカードに手をかざすとその闇は跡形も無く霧散した。

 

「何⁉︎」

 

天神先生の驚愕するような声が、どこか遠くから聞こえる。

 

それと同時に空に浮かんだ混沌の渦が爆ける。

 

そして、現れたのは金色の翼を持つ小さな戦士。

 

私が呼んだ( ・・・・・)小さき希望。

 

「おいで、No.39‼︎小さき希望は、逆境の中で進化を遂げる‼︎希望皇ホープルーツ‼︎」

 

 

〈No.39 希望皇ホープルーツ〉★1 戦士族 光属性

ATK500

 

 

「馬鹿な‼︎これは一体⁉︎」

 

「行きます、No.83ギャラクシークィーンの効果発動‼︎ギャラクシークィーンズライト‼︎オーバーレイユニットを1つ取り除き、私のモンスターに次の相手のエンドフェイズ時まで、戦闘では破壊されず、守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える効果を付与します‼︎」

 

「くっ、チェーンしてリバースカードオープン‼︎永続罠、幻影霧剣‼︎No.83ギャラクシークィーンを対象としてその効果を無効にする‼︎」

 

「同じ手はそう何度も通じません‼︎ライフポイントを半分払い、手札からカウンター罠、レッドリブートを発動‼︎」

 

「何だと⁉︎」

 

 

遊花 LP700→350

 

 

「相手が罠カードを発動した時、その発動を無効にし、そのカードをそのままセットする‼︎その後相手はデッキから罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットでき、このカード発動後、ターン終了時まで相手は罠カードは発動できません‼︎」

 

「くっ………私はデッキから幻影騎士団ウロングマグネリングをセットする」

 

「これで効果は止まりません‼︎お願い、No.83ギャラクシークィーン‼︎」

 

ギャラクシークィーンが杖を振るい、私のモンスター達を光で包み込む。

 

「決めます‼︎バトル‼︎ヴァレルロードドラゴンで幻影騎士団ブレイクソードを攻撃‼︎銃声のイジェクトフレア‼︎」

 

「くっ‼︎そのモンスターは確か………」

 

「この瞬間、ヴァレルロードドラゴンの効果発動‼︎エロージョンエイミング‼︎このカードが相手モンスターに攻撃するダメージステップ開始時に、その相手モンスターをこのカードのリンク先に置いてコントロールを得て、そのモンスターは次のターンのエンドフェイズに墓地へ送られます‼︎」

 

私が効果を宣言すると、ヴァレルロードは口から粒子砲を放ち、その粒子でブレイクソードを包み込んでこちらのバトルゾーンに移動させる。

 

「幻影騎士団ブレイクソードで彼岸の旅人 ダンテを攻撃‼︎この瞬間、No.39 希望皇ホープルーツの効果発動‼︎ムーンバリアオリジン‼︎自分または相手モンスターの攻撃宣言時、このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除いてそのモンスターの攻撃を無効にし、そのモンスターがエクシーズモンスターだった場合、このカードの攻撃力はそのモンスターのランク×500ポイントアップする‼︎」

 

「っ、幻影騎士団ブレイクソードのランクは3‼︎」

 

「よって攻撃力は1500ポイントアップします‼︎」

 

ブレイクソードの剣をホープルーツが背中の翼を盾に変えて受け止め、その力を吸収する。

 

 

No.39 希望皇ホープルーツ

ATK500→2000

 

 

「さらにNo.83ギャラクシークィーンで彼岸の旅人 ダンテを攻撃‼︎そして再びNo.39 希望皇ホープルーツの効果発動‼︎ムーンバリアオリジン‼︎攻撃を止め、No.83ギャラクシークィーンのランクは1のため、攻撃力を500ポイントアップする‼︎」

 

 

No.39 希望皇ホープルーツ

ATK2000→2500

 

 

「ランク1で攻撃力が2500⁉︎」

 

「ヴァレルソードドラゴンで彼岸の旅人 ダンテを攻撃‼︎攻撃宣言時、ヴァレルソードドラゴンの効果発動‼︎アブソーブブースト‼︎1ターンに1度、このカードが表側表示モンスターに攻撃宣言した時、ターン終了時まで、このカードの攻撃力はそのモンスターの攻撃力の半分アップし、そのモンスターの攻撃力は半分になる‼︎」

 

「何っ⁉︎」

 

 

彼岸の旅人 ダンテ

ATK1800→900

 

 

ヴァレルソードドラゴン

ATK3000→3900

 

 

ヴァレルソードが斬りかかり、それを彼岸の旅人 ダンテは闇を幻影剣で受け止めるが、剣から漏れる赤い光に徐々に幻影剣が纏う闇が吸い取られていく。

 

「さらにヴァレルロードドラゴンの効果発動‼︎ジャムバレット‼︎彼岸の旅人 ダンテを対象にして攻撃力・守備力を500ポイントダウンさせます‼︎この効果は相手ターンにも発動することができ、この効果に対して相手は効果を発動することが出来ません‼︎」

 

 

彼岸の旅人 ダンテ

DEF2500→2000 ATK900→400

 

 

ヴァレルロードがヴァレルソードを援護するように弾丸を放ち、彼岸の旅人 ダンテの短刀を弾き飛ばす。

 

「斬り開いて、ヴァレルソードドラゴン‼︎剣光のベイオネットブレイク‼︎」

 

私の声にヴァレルソードは咆哮で応えると勢いよく剣を振りかざし、幻影剣を破壊した。

 

 

幻騎 LP5000→3100

 

 

「くっ‼︎戦闘で破壊される場合、幻影剣を代わりに破壊する‼︎」

 

「まだです‼︎もう1度斬り開いて、ヴァレルソードドラゴン‼︎彼岸の旅人 ダンテを攻撃‼︎剣光のベイオネットブレイク‼︎」

 

短刀も弾き飛ばされた彼岸の旅人 ダンテは、防ぐ間も無くヴァレルソードにその身体を斬り裂かれた。

 

 

幻騎 LP3100→1200

 

 

「ぐぅっ‼︎彼岸の旅人 ダンテの効果発動‼︎このカードが墓地へ送られた場合、このカード以外の自分の墓地の彼岸カード1枚を手札に加える‼︎彼岸の悪鬼 ガトルホッグを手札に加える‼︎」

 

「これで終わりです‼︎No.39 希望皇ホープルーツでダイレクトアタック‼︎」

 

ホープルーツが剣を構え、勢いよく空へと跳び上がると、ホープルーツの剣に光が集まっていく。

 

剣が強く光輝くとホープルーツは勢いよくその剣を振り下ろした。

 

「ホープ剣ルーツスラッシュ‼︎」

 

「ぐあぁぁぁ‼︎」

 

 

幻騎 LP1200→0

 

 

ーーーーーーー

 

 

「ふぅ………何とか勝てた………痛っ‼︎」

 

デュエルが終わり、ホッと一息をついた瞬間、急に頭痛が襲ってきた。

 

しかし、頭を押さえるとさっきまでの頭痛が嘘のようになくなった。

 

「大丈夫かい、栗原君?」

 

「あ、はい‼︎ちょっと頭痛がしたんですけど、もう無くなりました。ちょっと集中し過ぎて疲れちゃったのかも知れません」

 

「そうか………なら、今日はもう帰って休むといい。課題の提出もまだまだ先の話だからね」

 

「あはは、そうします。それで、あれで良かったのでしょうか?」

 

心配するようにこちらを見る天神先生に、私は先程のデュエルのことを訪ねる。

 

一応ギャラクシークィーンを使ってるところは見せられたけど、少ししか見せられなかったし、あれで良かったのかな?

 

しかし、そんな不安気な表情を浮かべる私に天神先生は柔らかな笑顔で答えた。

 

「ああ、実にいいものを見せて貰ったよ。おかげでいいインスピレーションも得られた。早速新しいカードをデザインしたくなる程ね」

 

「そうですか、それはよかったです」

 

「ああ。今回、インスピレーションを得られたデザインがカードになったら栗原君にも送らせて貰おう」

 

「ありがとうございます。今日は、本当にありがとうございました‼︎天神先生から頂いたホープルーツ、大事にします‼︎」

 

「いや、こちらも有意義な時間だったよ。また何かがあればよろしく頼む」

 

「はい‼︎それでは失礼しました‼︎」

 

私は笑顔を浮かべ天神先生に一礼をして研究室から出る。

 

私は誰もいない夕暮れの廊下を歩きながら、自分のデュエルディスクからホープルーツのカードを取り出す。

 

まだ、分からないことだらけだけど、きっとこの出会いにも、何か意味はあるハズだから。

 

「これからも、よろしくね。ホープルーツ」

 

私の問いに応えるように、ホープルーツのカードが光った気がした。

 

 

ーーーーーーー

 

 

○ 

 

 

「ふぅ………行ったか」

 

遊花が去った研究室で幻騎は1つ息を吐いて近くにあった椅子に座る。

 

その顔には様々な感情が浮かんでは消えていく。

 

そんな幻騎に声をかける存在があった。

 

「何を1人で百面相をしてるの?」

 

「………君か………いつから見ていた?」

 

「あなたが負ける少し前。あの子がNo.を使った時ぐらいからかな」

 

幻騎が声の聞こえた方に視線を向けると、綺麗な銀髪をツインテールにした自身の身の丈より大きなデュエルアカデミアの制服を着た少女がデスクの上に腰をかけて足をぷらぷらしていた。

 

「どうしたの?負けちゃって悔しかった?」

 

「くだらないな。あのデッキはダミーデッキだ。勝つためのものではない。それに、あのデュエルはわざと( ・・・)負けたのさ」

 

「わざと?」

 

「確認したいことは確認できたからな。わざわざ勝つ意味もない。そもそも、私が勝ってホープルーツが私の元に戻ってしまえば実験のために( ・・・・・・)渡した意味が無くなってしまう」

 

そういって幻騎は自分のデュエルディスクを外す。

 

実際、先程の遊花とのデュエルでは幻騎は手を抜いていた。

 

遊花は忘れていたが、レッドリブートが封じるのはあくまで罠カードの発動のみ。

 

彼岸の旅人 ダンテに装備され、墓地に送られた幻影剣の効果は発動できたため、ラスティバルディッシュを蘇生させることができ、あのターンに負けることはなかったのだ。

 

「ふーん。それで、何か収穫はあったの?」

 

「勿論だ。興味深い実験動物( モルモット)が見つかったよ」

 

「自分の生徒を実験動物呼ばわりだなんて、相変わらず精神が歪んでるよね、あなたは」

 

「それは君が言えたことではないだろう?」

 

「はいはい、ブーメランだったよ。それで、あの子のどこが興味深かったの?」

 

私が作り上げた( ・・・・・・・)ギャラクシークィーンが闇のカードでは無くなっていた( ・・・・・・・・・・・・・・)

 

「………はぁ?」

 

少女が何言ってるんだコイツ、とでも言うような視線を幻騎に向ける。

 

しかし、幻騎はそんな少女の視線を全く気にした様子もなく、幻騎は楽し気な笑みを浮かべた。

 

「言葉通りの意味さ。彼女が手にしていたギャラクシークィーンは既に闇のカードではない。あのカードに宿した呪いは跡形もなく吸収されていた( ・・・・・・・・・・・・)。おそらくは、彼女の生まれ持った力だろう。私が作り上げた( ・・・・・・・)ホープルーツの呪いも消えてしまったからな」

 

幻騎は先程のデュエルで、遊花がホープルーツをエクシーズ召喚した時のことを思い出す。

 

あの時、確かにホープルーツに付加していた呪いは遊花を蝕もうとした。

 

しかし、遊花が無意識のうちに手をかざすと、その呪いが霧散したのだ。

 

遊花の目からは闇が消えたように見えたのだが、幻騎の目から見えた光景は違った。

 

確かに闇は霧散したが、霧散した闇はまるで引き寄せられるかのように遊花の身体に取り込まれていったのだ( ・・・・・・・・・・・)

 

No.に込められた呪いは生半可なものではない。

 

それこそ、人の精神を蝕む程に。

 

しかし、そのような呪いを無意識とはいえ自身に取り込んでいるのにも関わらず遊花は何事もなかったかのように笑っていた。

 

幻騎にとって、これ以上興味深いことはなかった。

 

「クックックッ、面白い。闇のカードを探っている連中も増えてきている。これだけテストプレイヤーが揃えば計画を次の段階に移せそうだな」

 

「お、いよいよ次のステージに行く?次のステージからは私もある程度デュエルしてもいいんだよね?」

 

「ああ、いいとも。しかし、次のステージに移る前に試したい作品のアイディアがある。もう少し待ちたまえ」

 

「はいはい、分かったよ。それじゃあ私はまたプレイヤーでも探してこようかな」

 

そういうと少女は初めからそこにいなかったかのように姿を消す。

 

姿を消した少女を気にも止めず、幻騎はデスクの中に隠しておいた彼自身の本当のデッキを取り出し、その中から1枚のカードを手に取る。

 

そのカードは当然のように闇を纏い、幻騎は楽し気に笑った。

 

「さあ、共に次のステージに進むとしよう………私の希望( ・・)よ」

 

そのカードに描かれていたのはーーーーー金色の翼を持つ戦士だった( ・・・・・・・・・・・・)




次回予告

正体不明の敵と戦い、謎のカードを手に入れた遊騎は夜と共に手掛かりを探すために『Natural』を訪れる。
一方、遊花もNo.の手掛かりを得るため、桜と自身を訪ねてきた真紅、刀花と共に『Natural』を訪れる。
偶然出会った師弟はそこで意外な真実を知る。

次回 遊戯王Trumpfkarte
『偶発する奇縁』

次回は久しぶりの会話回。
遊騎視点、遊花視点が混ざってお送りします。
バラバラに動いていた師弟の物語が再び交わります。
デュエルパートも少し入れる予定です。
どんな組み合わせでデュエルが行われるのか、次回をお楽しみに。

そして今回は存在が示唆されていた遊花と希望との出会い。
さらには舞台裏にて黒幕が本性を現す回でした。
闇のカードを追っている遊騎の方ではなく日常を過ごす遊花の物語の方にボスが潜んでいる不具合。
まあ、普通にバレバレだったような気がしなくもないですが。
特異性を明らかにし目をつけられた遊花に平穏はやってくるのか?
因みに今回のお話は時系列で言えば遊騎が少女に敗北した前話の1日前の話です。

それじゃあ今回はここまで。
連休、終わりましたね。
私は連休があったという感覚はないのに、仕事関係で連休の影響が出てて困りました。
一般的には火曜日が連休終わりだったので、職場で月曜日と勘違いしてミスを起こす人が続出し、それに巻き込まれるという。
皆さまも休みボケにはお気をつけ下さい。
といったところで今回はここでお開き。
ではでは〜
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