遊戯王Trumpfkarte   作:ブレイドJ

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大変お待たせ致しました。
また1ヶ月も経ってしまった………その間にも新禁止制限、新マスタールールと色々な変化が起きたのに………
師走………忙しすぎるのです………精神的にも、身体的にも厳しいのです。
今回も会話回です。
遊花視点、桜視点、炎視点でお送りします。
デュエルもありますよ?
それでは本編へGO‼︎


第82話 追憶の復讐者

● 炎sido

 

 

「これで終わりだよ‼︎バトル‼︎ファイアウォールXドラゴンでエルシャドールシェキナーガを攻撃‼︎堅牢のネクサスシュトローム‼︎」

 

「ぐああああっ‼︎」

 

 

治虫 LP2500→0

 

 

ファイアウォールXのブレスが御影のシェキナーガを消しとばし、立体映像が消えていく。

 

デュエルに勝った篝はこちらを向いて心底嬉しそうな笑みを浮かべた。

 

「勝てたよ、不知火君‼︎私、治虫君に勝てた‼︎えへへ、これでちゃんと不知火君に並ぶことができたかな?」

 

「俺に並ぶ?」

 

「でも、やっぱりまだかな?勝てたと言っても20戦以上デュエルしてやっと1回勝てただけだし………これじゃ不知火君の隣に立つことなんてまだ………」

 

「全く、何を言い出すかと思えば………」

 

「わっ⁉︎し、不知火君⁉︎」

 

勝手に自己完結して落ち込みはじめる篝の身体を、俺は正面から優しく抱き締め、自分の心から思った言葉を口にする。

 

「篝はとうの昔に俺と並んでいる。隣に立てないなどと寂しいことは言わないでくれ」

 

「不知火君………」

 

「先程のデュエル、見事だった。御影のシャドールの妨害を掻い潜るのは中々面倒だからな。それを掻い潜り勝利を掴んだのは篝の実力だ。もっと誇れ」

 

「………うん」

 

俺の言葉に篝が柔らかな笑みを浮かべて、俺の身体を抱き返してくる。

 

そんな俺達を見て篝のデュエルの相手をしていた御影な複雑そうな表情で口を開いた。

 

「人が負けたというのに目の前で勝者にイチャイチャされると流石にちょっとイラっと来ますね………」

 

「僻み?」

 

「僻んでない‼︎アンタは俺に喧嘩を売らないと気が済まないのか⁉︎」

 

「………………………うん」

 

「無駄に溜めて喧嘩を売ってくるな‼︎」

 

「もう、2人共、喧嘩はダメなのですよ」

 

御影達のそんなやりとりが聞こえてきて、俺は篝と顔を見合わせて思わず笑みを浮かべてしまった。

 

篝が『Trumpfkarte』に入ることを決め、俺とデュエルをしてから早くも2ヶ月が経った。

 

あのデュエルの後、篝は正式に『Schopfer』を退職した。

 

篝の突然の退職宣言に『Schopfer』側は必死に篝を引き止めようとしたが、篝の意思は変わらずこれまでの貢献と退職する代わりに新しいカードのデザインを数十種類譲渡することで惜しまれながらも退職を受け入れられたらしい。

 

流石に退職してすぐに『Trumpfkarte』に入るのは外聞が悪いということになり、篝の『Trumpfkarte』への入社は半年程延期された。

 

とはいえ、半年もの時間を無駄にするのも勿体無い為、篝は『Trumpfkarte』に入り浸ってデュエルの特訓をしていた。

 

篝の実力があれば俺は充分過ぎると思うのだが、本人としてはまだまだ俺に追いつけていないと感じているらしく、俺と並び立てるようにと日夜デュエルに励んでいる。

 

そんな真っ直ぐな篝の感情は正直照れくらい。

 

とはいえ、嫌というわけは勿論なく思わず表情が緩みそうになってしまう程心地が良いものだった。

 

「さてさて、デュエルが終わったところで今日はこの辺でお開きにするのです。すっかり遅くなってしまったですからね」

 

「ん?ああ、もうこんな時間だったのか」

 

天羽の言葉にデュエルルームにある時計に目をやると既に時刻は夜の10時を越えようとしていた。

 

篝の特訓に集中していたから全然気づかなかったな。

 

「ああ‼︎皆さんごめんなさい‼︎こんなに遅くまで付き合わせちゃって………」

 

「いえいえ、そんなの気にしなくていいのですよ」

 

「ん、社長の言う通り。聖夜火は炎のため、そして『Trumpfkarte』のために頑張ってる。その頑張りは謝られることじゃない」

 

「負けたのは悔しいですけど、それだけ篝さんも頑張ってるってことなんですから、気にしないでください。俺達だって篝さんには色々迷惑かけてるんですから」

 

「皆さん………ありがとうございます。私、もっと頑張ります‼︎」

 

天羽達の言葉に、篝が目を潤ませながら嬉しそうに笑い、その笑みに釣られるように天羽達も笑みを浮かべる。

 

篝が来るようになって結束が抜け、暗くなっていた天羽達の空気も少しだけ柔らかくなった。

 

きっと『Trumpfkarte』のために一生懸命な篝の姿に思うところがあったのだろう。

 

無論、それは俺に対しても言えることだがな。

 

「それじゃあ今日はこれで解散なのです。炎君、ちゃんと聖夜火さんを送っていってあげるのですよ」

 

「ああ、分かっている」

 

「よろしくね、不知火君」

 

「あ、でも、送り狼になっちゃダメなのですよ?」

 

「………余計なことは言わなくていい」

 

何故、天羽は一言多いのだろうか?

 

そして篝、目を逸らして凄い勢いで右手の人差し指に自分の髪をくるくると巻きつけるな。

 

物凄く照れてるのが伝わってきてこちらも居た堪れない。

 

 

ーーーーーーー

 

 

「くしゅん‼︎」

 

「大丈夫か、篝?」

 

「う、うん。うぅ、流石に外は寒いね………はーっ………」

 

1つくしゃみをして篝がコートの袖からちょこんと出た指先に息をかけ、すりすりと擦り合わせる。

 

季節は既に2月。

 

春が近づいてきているとはいえまだまだ肌寒い季節だ。

 

特に夜も遅くなってきているこの時間にもなればその寒さもひとしおだろう。

 

俺はコートのポケットに手を突っ込んでいるから直接的な寒さはあまり感じないがな。

 

「手袋はどうした?」

 

「あはは、実は今朝寝坊しちゃって家に忘れてきちゃったんだ」

 

「寝坊って、お前はまだ正式に入社したわけじゃないんだから出勤時間も何もないだろう?」

 

「うぅ、もう‼︎本当に不知火君は朴念仁だよ‼︎」

 

「はぁ?」

 

今更篝の朴念仁だという評価に異議を唱えることはないが、何故今そんな話になる?

 

俺が首を傾げていると、篝は右手の人差し指に自分の髪をくるくると巻きつけながら、小さな声で囁いた。

 

「………だって、早く不知火君に会いたかったんだもん」

 

「っ………そ、そうか」

 

「そ、そうだよ‼︎だから、手袋を取りに戻れなかったのは仕方なかったんだよ‼︎こんな時間になるとも思ってなかったし‼︎」

 

頰を真っ赤に染めながら篝が開き直ったかのようにそんなことを口にする。

 

「……………………」

 

俺はコートのポケットに突っ込んだ自分の手を意識する。

 

コートの中は結構暖かい。

 

だから………その、だな。

 

………別に他意はない。

 

寒そうな篝が可哀想だと思っただけで、それ以外の気持ちはない………なんて、誰に言い訳をしてるのだろうか?

 

俺は自分のそんな考えに苦笑しながら、自分の手で隣で寒そうにしている篝の手を握った。

 

「ひゃぅ⁉︎し、不知火、君?」

 

驚いたようにこちらを見る篝に、俺は目を逸らしながらぶっきらぼうに告げる。

 

「………手袋の代わりだ」

 

「‼︎………そ、そっか‼︎それじゃあ、その………お、お邪魔、します」

 

そっと、篝のひんやりとした指先が、俺の手に触れる。

 

俺はそれを、できる限り優しく握って、コートのポケットに導いた。

 

少し開いていた俺達の距離が縮まり、ほとんど密着した状態になる。

 

「あ、あったかいね」

 

「そ、そうか。それは、よかった」

 

何となく、お互い無言になりながら人がいない夜道を歩く。

 

だが、それは嫌な沈黙ではなく寧ろ心地よくて………

 

「見つけたぞ」

 

「「っ⁉︎」」

 

だからこそ、その沈黙を破る底冷えするような声は、俺達の耳に届いた。

 

俺達が警戒するように声が聞こえた方を見ると、そこは夜の闇に包まれた薄暗い路地裏があった。

 

そしてその路地裏で、黒いロングコートを纏った白髪混じりの黒髪の男が鋭い眼光でこちらを睨んでいた。

 

その男を見て、篝は恐る恐ると言った風にその男に声をかけた。

 

「あの、もしかして、相坂さん、ですか?」

 

「久しいな、篝 聖夜火」

 

「篝、知り合いか?」

 

「う、うん。相坂 雪斗(あいさか ゆきと)さん。『Schopfer』で私と同じ部署でカードデザインをしてたカードデザイナーの人」

 

相坂と呼ばれた人物は相変わらず厳しい眼光で篝を睨んだまま言葉を紡ぐ。

 

「貴様がいなくなり、『Schopfer』は中々大変でね。『Schopfer』を辞めて何処に行ったのかと思っていたが、何故君が『Trumpfkarte』の人間と一緒にいる?」

 

「っ、それ、は………わ、私が『Trumpfkarte』に入るからです‼︎」

 

「ほぅ、貴様がか?中々面白いことを言うな」

 

篝の言葉に、相坂が鋭い眼光のまま興味深そうな表情を浮かべる。

 

言葉の端々や視線から感じるこれは敵意か?

 

それとも………

 

「ならば、俺と一戦交えないか?」

 

「相坂さんと、ですか?」

 

「ああ。貴様が本当に『Trumpfkarte』としてデュエルができるのか、デザイナーとして共に仕事をした俺には不思議でね。君がカードデザイナーを辞めてまで成し遂げる意味はあるのか、試してみようではないか」

 

そういって、相坂がデュエルディスクを起動し、自身のデッキをこちらに見せる。

 

その瞬間、相坂が持っていたデッキから黒い何が溢れ、路地裏がより暗くなったように感じた。

 

「っ………分かりました。そうまで言われたら私だって黙っているわけにはいきません‼︎そのデュエル、受けて立ちます‼︎」

 

「おい、篝‼︎」

 

怪しげな男のあからさまな挑発。

 

それを受けてデュエルディスクを起動しようとする篝を制止しようとする。

 

しかし、篝は強い意志の篭った目で俺を見た。

 

「相坂さんの意見は最もだもん。相坂さんのようなことを言う人はきっとこれからも出てくる。ここで逃げたら、私は胸を張って不知火君の隣に立てないんだよ」

 

「………分かった、俺の好きなお前のデュエルを見せてくれ」

 

「‼︎………うん‼︎」

 

俺の言葉に、篝は嬉しそうにデュエルディスクを起動して構える。

 

あからさまに怪しい相手だが、こうなった篝を止めることはできないだろう。

 

俺にできるのは篝のデュエルを見守ることだけだ。

 

「………行きます‼︎」

 

「ああ、挑んでくるがいい。クックック」

 

『決闘‼︎』

 

 

聖夜火 LP8000

 

雪斗 LP8000

 

 

ーーーーーーー

 

 

「先攻は俺だ。まずは魔法カード、魔妖廻天‼︎同名カードは1ターンに1度しか発動できず、デッキから同名カード以外の魔妖カード1枚を選び、手札に加えるか墓地へ送る。俺はデッキから氷の魔妖-雪娘を墓地へ送る‼︎」

 

「魔妖………相坂さんが作り上げた私の不知火と対になるように作られたカテゴリー」

 

相坂が使用したカードを見て篝が微妙な表情を浮かべる。

 

魔妖。

 

篝が作り上げた不知火と対を成すように作り上げられた妖怪をモチーフにしたカテゴリーだ。

 

確かアンデット特有の蘇生能力を活かした連続シンクロ召喚を得意としたカテゴリーになっていたハズだ。

 

「俺は翼の魔妖-波旬を召喚‼︎」

 

 

〈翼の魔妖-波旬〉☆1 アンデッド族 風属性

ATK600

 

 

フィールドに現れたのは山伏の姿をした天狗のモンスター。

 

「翼の魔妖-波旬の効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから同名カード以外の魔妖モンスター1体を特殊召喚する‼︎現れろ、チューナーモンスター、麗の魔妖-妲姫‼︎」

 

 

〈麗の魔妖-妲姫〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

波旬が法螺貝を吹くと、フィールドに狐の尻尾を持つ巫女装束の美女が姿を現わす。

 

「さらに墓地に存在する氷の魔妖-雪娘の効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドに同名カード以外の魔妖カードが存在する場合、このカードを特殊召喚する‼︎蘇れ、氷の魔妖-雪娘‼︎」

 

 

〈氷の魔妖-雪娘〉☆1 アンデッド族 水属性

DEF1900

 

 

さらに波旬と妲姫に導かれ、青い着物を着た小さな雪女が姿を現わす。

 

「その後、デッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送る。俺はデッキから馬頭鬼を墓地に送る。さらに俺は永続魔法、コモンメンタルワールドを発動‼︎」

 

「っ、そのカードは‼︎」

 

「自分がシンクロモンスターのシンクロ召喚に成功する度に、相手ライフに500ポイントのダメージを与える」

 

発動されたコモンメンタルワールドを見て篝が苦い表情を浮かべる。

 

連続シンクロ召喚を行う魔妖でその効果はかなり不味い組み合わせだ。

 

「さあ、妖怪の宴の始まりだ。俺は、レベル1、翼の魔妖-波旬に、レベル2、チューナーモンスター、麗の魔妖-妲姫をチューニング‼︎」

 

妲姫が光の輪になり、波旬が小さな星に変わり、光の道になる。

 

光の道が輝くと、その中から鬼の顔がついた怪しい人力車が現れた。

 

「黄泉を彷徨う魂が、生者を求めて地を駆ける‼︎シンクロ召喚‼︎轢き殺せ、轍の魔妖-朧車‼︎」

 

 

〈轍の魔妖-朧車〉☆3 アンデット族 地属性

DEF2100

 

 

「永続魔法、コモンメンタルワールドの効果、それにチェーンして墓地に存在する麗の魔妖-妲姫の効果発動‼︎このカードが墓地に存在し、魔妖モンスターがEXデッキから自分フィールドに特殊召喚された時、このカードを特殊召喚する‼︎ただし、この効果を発動するターン、自分は魔妖モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。蘇れ、麗の魔妖-妲姫‼︎」

 

 

〈麗の魔妖-妲姫〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

シンクロ素材となった妲姫が再びフィールドに姿を現わす。

 

チューナーモンスターである妲姫の安易過ぎる蘇生能力。

 

それが魔妖の連続シンクロ召喚の源になっている。

 

そして今の相坂のフィールドにはコモンメンタルワールドがある。

 

「そして永続魔法、コモンメンタルワールドの効果発動‼︎貴様に500ポイントのダメージを与える」

 

「くっ‼︎」

 

 

聖夜火 LP8000→7500

 

 

コモンメンタルワールドによって篝のライフポイントが削られる。

 

これはかなり厄介なことになったな。

 

「次だ。俺は、レベル3、轍の魔妖-朧車に、レベル2、チューナーモンスター、麗の魔妖-妲姫をチューニング‼︎」

 

妲姫が光の輪になり、朧車が小さな星に変わり、光の道になる。

 

光の道が輝くと、その中から鎧を纏った巨大な蜘蛛が現れる。

 

「黄泉を駆ける魂が、糸と成りて生者を縛る‼︎シンクロ召喚‼︎絞め殺せ、毒の魔妖-土蜘蛛‼︎」

 

 

〈毒の魔妖-土蜘蛛〉☆5 アンデット族 地属性

ATK2000

 

 

「再び永続魔法、コモンメンタルワールドの効果、そして麗の魔妖-妲姫の効果を発動‼︎麗の魔妖-妲姫を特殊召喚し、貴様に500ポイントのダメージを与える‼︎」

 

「っ………」

 

 

〈麗の魔妖-妲姫〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

聖夜火 LP7500→7000

 

 

「さあ、まだまだ行くぞ。俺は、レベル5、毒の魔妖-土蜘蛛に、レベル2、チューナーモンスター、麗の魔妖-妲姫をチューニング‼︎」

 

妲姫が光の輪になり、土蜘蛛が小さな星に変わり、光の道になる。

 

光の道が輝くと、その中から巨大な翼を持つ天狗が宙へと飛び立つ。

 

「黄泉へと縛る魂が、大空を舞い生者を攫う‼︎シンクロ召喚‼︎消し飛ばせ、翼の魔妖-天狗‼︎」

 

 

〈翼の魔妖-天狗〉☆7 アンデット族 風属性

ATK2600

 

 

「三度永続魔法、コモンメンタルワールドの効果、そして麗の魔妖-妲姫の効果を発動‼︎麗の魔妖-妲姫を特殊召喚し、貴様に500ポイントのダメージを与える‼︎」

 

「うっ………」

 

 

〈麗の魔妖-妲姫〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

聖夜火 LP7000→6500

 

 

「まだまだ終わらんぞ。俺は、レベル7、翼の魔妖-天狗に、レベル2、チューナーモンスター、麗の魔妖-妲姫をチューニング‼︎」

 

妲姫が光の輪になり、天狗が小さな星に変わり、光の道になる。

 

光の道が輝くと、その中から九尾の狐が姿を現わす。

 

「黄泉へと攫う魂が、生者を惑わし黄泉へと誘う‼︎シンクロ召喚‼︎幻惑せよ、麗の魔妖-妖狐‼︎」

 

 

〈麗の魔妖-妖狐〉☆9 アンデット族 炎属性

ATK2900

 

 

「四度永続魔法、コモンメンタルワールドの効果、そして麗の魔妖-妲姫の効果を発動‼︎麗の魔妖-妲姫を特殊召喚し、貴様に500ポイントのダメージを与える‼︎」

 

「っ、ああもう‼︎チクチクと嫌らしいダメージ‼︎」

 

 

〈麗の魔妖-妲姫〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

聖夜火 LP6500→6000

 

 

「仕上げだ。俺は、レベル9、麗の魔妖-妖狐に、レベル2、チューナーモンスター、麗の魔妖-妲姫をチューニング‼︎」

 

妲姫が光の輪になり、妖狐が小さな星に変わり、光の道になる。

 

「黄泉へと誘う魂が、怨嗟となりて生者を喰らう‼︎シンクロ召喚‼︎」

 

光の道が輝くと、その中から黒い骨の身体を持つ鎧武者が現れた。

 

「斬り結べ、骸の魔妖-餓者髑髏‼︎」

 

 

〈骸の魔妖-餓者髑髏〉☆11 アンデット族 闇属性

ATK3300

 

 

「魔妖の極地………レベル11のシンクロモンスター‼︎」

 

「五度永続魔法、コモンメンタルワールドの効果、そして麗の魔妖-妲姫の効果を発動‼︎麗の魔妖-妲姫を特殊召喚し、貴様に500ポイントのダメージを与える‼︎」

 

「ぐっ………まだ麗の魔妖-妲姫をさせてきますか」

 

 

〈麗の魔妖-妲姫〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

聖夜火 LP6000→5500

 

 

「連続シンクロは完成した。だが、これだけでは味気ないだろう?氷結せよ‼︎生命を凍らすサーキット‼︎」

 

「っ、この状況でリンク召喚ですか」

 

相坂が目の前に手をかざすと巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件は魔妖モンスター2体‼︎俺は麗の魔妖-妲姫と骸の魔妖-餓者髑髏をリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

妲姫と雪娘がサーキットに吸い込まれていく。

 

そしてサーキットが光り輝くとサーキットから現れたのは白い着物に身を包んだ雪女。

 

「リンク召喚‼︎魂を凍らせる魔性の妖‼︎リンク2‼︎氷の魔妖-雪女‼︎」

 

 

〈氷の魔妖-雪女〉LINK2 アンデット族 水属性

ATK1900 ↙︎ ↘︎

 

 

「氷の魔妖-雪女………魔妖の核になるリンクモンスター」

 

「氷の魔妖-雪女がリンク召喚されたことで麗の魔妖-妲姫の効果発動‼︎麗の魔妖-妲姫を特殊召喚する‼︎」

 

 

〈麗の魔妖-妲姫〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

「フィールドにはレベル1の氷の魔妖-雪娘がいる………もしかしてまた‼︎」

 

「流石は天才と呼ばれるだけはある。最も、予想が出来たところで俺の動きは止められないがな。俺は、レベル1、氷の魔妖-雪娘に、レベル2、チューナーモンスター、麗の魔妖-妲姫をチューニング‼︎シンクロ召喚‼︎轍の魔妖-朧車‼︎」

 

 

〈轍の魔妖-朧車〉☆3 アンデット族 地属性

DEF2100

 

 

「2回目の連続シンクロ召喚‼︎」

 

「もう説明する必要もないだろう。永続魔法、コモンメンタルワールドの効果、そして麗の魔妖-妲姫の効果を発動‼︎麗の魔妖-妲姫を特殊召喚し、貴様に500ポイントのダメージを与える‼︎」

 

 

〈麗の魔妖-妲姫〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

聖夜火 LP5500→5000

 

 

「レベル3、轍の魔妖-朧車に、レベル2、チューナーモンスター、麗の魔妖-妲姫をチューニング‼︎シンクロ召喚‼︎毒の魔妖-土蜘蛛‼︎」

 

 

〈毒の魔妖-土蜘蛛〉☆5 アンデット族 地属性

ATK2000

 

 

「永続魔法、コモンメンタルワールドの効果、麗の魔妖-妲姫の効果を発動する‼︎」

 

 

〈麗の魔妖-妲姫〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

聖夜火 LP5000→4500

 

 

「レベル5、毒の魔妖-土蜘蛛に、レベル2、チューナーモンスター、麗の魔妖-妲姫をチューニング‼︎シンクロ召喚‼︎翼の魔妖-天狗‼︎」

 

 

〈翼の魔妖-天狗〉☆7 アンデット族 風属性

ATK2600

 

 

「永続魔法、コモンメンタルワールドの効果、麗の魔妖-妲姫の効果を発動だ‼︎」

 

 

〈麗の魔妖-妲姫〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

聖夜火 LP4500→4000

 

 

「レベル7、翼の魔妖-天狗に、レベル2、チューナーモンスター、麗の魔妖-妲姫をチューニング‼︎シンクロ召喚‼︎麗の魔妖-妖狐‼︎」

 

 

〈麗の魔妖-妖狐〉☆9 アンデット族 炎属性

ATK2900

 

 

「永続魔法、コモンメンタルワールドの効果、麗の魔妖-妲姫の効果を発動‼︎」

 

 

〈麗の魔妖-妲姫〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

聖夜火 LP4000→3500

 

 

「レベル9、麗の魔妖-妖狐に、レベル2、チューナーモンスター、麗の魔妖-妲姫をチューニング‼︎シンクロ召喚‼︎骸の魔妖-餓者髑髏‼︎」

 

 

〈骸の魔妖-餓者髑髏〉☆11 アンデット族 闇属性

ATK3300

 

 

「2体目の骸の魔妖-餓者髑髏‼︎」

 

「永続魔法、コモンメンタルワールドの効果、麗の魔妖-妲姫の効果発動‼︎」

 

 

〈麗の魔妖-妲姫〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

聖夜火 LP3500→3000

 

 

「くぅっ………1ターン目からライフポイントが半分以下に………だけど、流石にこれ以上は………」

 

「考えが甘いな。俺がこの程度で済ますと思っているのか?魔法カード、貪欲な壺‼︎」

 

「っ⁉︎ここでさらに貪欲な壺⁉︎」

 

「墓地に存在する轍の魔妖-朧車、毒の魔妖-土蜘蛛、翼の魔妖-天狗、麗の魔妖-妖狐をEXデッキに、翼の魔妖-波旬をデッキに戻してシャッフルし、カードを2枚ドローする‼︎これでEXデッキも回復した。俺は墓地に存在する馬頭鬼を除外して効果発動‼︎自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、自分の墓地のアンデット族モンスター1体を特殊召喚する‼︎蘇れ、氷の魔妖-雪娘‼︎」

 

 

〈氷の魔妖-雪娘〉☆1 アンデッド族 水属性

DEF1900

 

 

再びフィールドに雪娘と妲姫が揃う。

 

そしてその2体が揃ったということはーーー

 

「さあ、3度目の連続シンクロだ‼︎俺は、レベル1、氷の魔妖-雪娘に、レベル2、チューナーモンスター、麗の魔妖-妲姫をチューニング‼︎シンクロ召喚‼︎轍の魔妖-朧車‼︎」

 

 

〈轍の魔妖-朧車〉☆3 アンデット族 地属性

DEF2100

 

 

「永続魔法、コモンメンタルワールドの効果、麗の魔妖-妲姫の効果発動‼︎」

 

 

〈麗の魔妖-妲姫〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

聖夜火 LP3000→2500

 

 

「レベル3、轍の魔妖-朧車に、レベル2、チューナーモンスター、麗の魔妖-妲姫をチューニング‼︎シンクロ召喚‼︎毒の魔妖-土蜘蛛‼︎」

 

 

〈毒の魔妖-土蜘蛛〉☆5 アンデット族 地属性

ATK2000

 

 

「永続魔法、コモンメンタルワールドの効果、麗の魔妖-妲姫の効果発動‼︎」

 

 

〈麗の魔妖-妲姫〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

聖夜火 LP2500→2000

 

 

「レベル5、毒の魔妖-土蜘蛛に、レベル2、チューナーモンスター、麗の魔妖-妲姫をチューニング‼︎シンクロ召喚‼︎翼の魔妖-天狗‼︎」

 

 

〈翼の魔妖-天狗〉☆7 アンデット族 風属性

ATK2600

 

 

「永続魔法、コモンメンタルワールドの効果、麗の魔妖-妲姫の効果発動‼︎」

 

 

〈麗の魔妖-妲姫〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

聖夜火 LP2000→1500

 

 

「レベル7、翼の魔妖-天狗に、レベル2、チューナーモンスター、麗の魔妖-妲姫をチューニング‼︎シンクロ召喚‼︎麗の魔妖-妖狐‼︎」

 

 

〈麗の魔妖-妖狐〉☆9 アンデット族 炎属性

ATK2900

 

 

「永続魔法、コモンメンタルワールドの効果、麗の魔妖-妲姫の効果を発動‼︎」

 

 

〈麗の魔妖-妲姫〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

「きゃあああああ‼︎」

 

「篝‼︎」

 

 

聖夜火 LP1500→1000

 

 

「EXデッキの魔妖モンスターは同名カードは1体しか存在できないため、既にフィールドにいる骸の魔妖-餓者髑髏をシンクロ召喚できないため連続シンクロはここで途切れる。だが、これだけでも十分な成果と言えるだろう?」

 

そういって相坂が不気味に笑う。

 

連続シンクロにより篝のライフは1ターン目だと言うのに残り1000まで削られた。

 

この男………かなりの強敵だぞ。

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ。さあ、貴様の力を見せて見ろ」

 

 

聖夜火 LP1000 手札5

 

ーーーーー ー

ーーーーー

☆ ー

○□○ーー

ー▲△ーー ー

 

雪斗 LP8000 手札2

 

 

「1ターン目からかなり追い詰められちゃったけど、これぐらいじゃ私の魂の炎は消えません‼︎私のターン、ドロー‼︎まずは速攻魔法、転生炎獣( サラマングレイト)の( ・)炎陣( サークル)‼︎この同名カードは1ターンに1枚しか使えず、2つ効果から1つを選択して発動できる。デッキからサラマングレイトモンスター1体を手札に加えるか、自身と同名のモンスターを素材としてリンク召喚した自分フィールドのサラマングレイトリンクモンスター1体を対象としてこのターン、そのリンクモンスターは自身以外のモンスターの効果を受けなくする‼︎私はデッキからサラマングレイトモンスター1体を手札に加える効果でデッキから転生炎獣( サラマングレイト)ミーアを手札に加えます‼︎そして今手札に加えた転生炎獣ミーアの効果発動‼︎このカードが通常のドロー以外の方法で手札に加わった場合、このカードを相手に見せ、手札から特殊召喚‼︎」

 

 

〈転生炎獣ミーア〉☆2 サイバース族 炎属性

DEF600

 

 

フィールドに身体から炎を噴き出しているミーアキャットが現れる。

 

「早速行きます、燃え滾れ‼︎聖火が輝くサーキット‼︎」

 

「リンク召喚か」

 

篝が目の前に手をかざすと巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件はレベル4以下のサイバース族モンスター1体‼︎私は転生炎獣ミーアをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク1‼︎転生炎獣( サラマングレイト)ペイルリンクス‼︎」

 

 

〈転生炎獣ペイルリンクス〉LINK1 サイバース族 炎属性

ATK500 ↓

 

 

ミーアがサーキットに吸い込まれると、代わりにサーキットから現れたのは真っ赤な装甲に身を包んだ山猫のモンスター。

 

「転生炎獣ペイルリンクスの効果、それにチェーンして転生炎獣( サラマングレイト)ガゼルの効果発動‼︎1ターンに1度転生炎獣ガゼル以外のサラマングレイトモンスターが自分の墓地に送られた場合、このカードを手札から特殊召喚する‼︎」

 

 

〈転生炎獣ガゼル〉☆3 サイバース族 炎属性

DEF1000

 

 

ミーアの姿が消えたことで篝のフィールドに炎を纏ったガゼルのモンスターが現れる。

 

「そして転生炎獣ペイルリンクスの効果発動‼︎1ターンに1度、このカードがリンク召喚に成功した場合に、デッキから転生炎獣( サラマングレイト)の( ・)聖域( サンクチュアリ)1枚を手札に加える‼︎私はデッキからフィールド魔法、転生炎獣の聖域を手札に加えます‼︎さらに転生炎獣ガゼルのもう1つの効果発動‼︎1ターンに1度、このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから転生炎獣ガゼル以外のサラマングレイトカード1枚を墓地に送る。私はデッキから転生炎獣( サラマングレイト)スピニーを墓地に送る‼墓地に存在する転生炎獣スピニーの効果発動‼︎自分フィールドに転生炎獣スピニー以外のサラマングレイトモンスターが存在する場合、このカードを墓地から特殊召喚します‼︎ただしこの効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される」

 

 

〈転生炎獣スピニー〉☆3 サイバース族 炎属性

DEF1500

 

 

篝の墓地からガゼルに寄り添うように炎を纏ったアルマジロトカゲが現れる。

 

篝はそれを見て正面に手をかざす。

 

「私はレベル3の転生炎獣ガゼルと転生炎獣スピニーでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼︎エクシーズ召喚‼︎」

 

「ほぅ、ここでエクシーズ召喚か」

 

ガゼルとスピニーが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けると空から舞い降りるのは炎を纏った荒馬。

 

「六道を駆け巡る灼熱の神馬‼︎転生炎獣( サラマングレイト)ミラージュスタリオ‼︎」

 

 

〈転生炎獣ミラージュスタリオ〉★3 サイバース族 炎属性

ATK2000

 

 

「さらに私は転生炎獣( サラマングレイト)Jジャガーを召喚‼︎」

 

 

〈転生炎獣Jジャガー〉☆4 サイバース族 炎属性

ATK1800

 

 

フィールドに身体に着いた棘から炎を噴き出させているジャガーが現れる。

 

さらにJジャガーが咆哮をあげると、空から炎の羽根を持つ孔雀が姿を現わした。

 

「転生炎獣Jジャガーの召喚成功時、手札の転生炎獣( サラマングレイト)フォウルの効果発動‼︎自分フィールドに同名カード以外のサラマングレイトモンスターが召喚・特殊召喚された場合、このカードを手札から特殊召喚します‼︎」

 

 

〈転生炎獣フォウル〉☆4 サイバース族 炎属性

ATK1800

 

 

「一気にモンスターを展開してきたか」

 

「吹雪にも負けない全てを焼き尽くす魂の炎を見せてあげます‼︎燃え滾れ‼︎聖火が輝くサーキット‼︎」

 

不敵に笑う篝の前に再びサーキットが現れる。

 

「召喚条件は炎属性の効果モンスター2体以上‼︎私は転生炎獣ペイルリンクス、転生炎獣ミラージュスタリオ、転生炎獣Jジャガー、転生炎獣フォウルをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

「ほぅ、リンク4のモンスターを呼び出すか」

 

4体の転生炎獣がサーキットに吸い込まれていく。

 

そしてサーキットが輝くと、サーキットの中から飛び立ったのは転生し続ける不死鳥。

 

「無限の炎より生まれし不死鳥‼︎リンク召喚‼︎リンク4‼︎転生炎獣パイロフェニックス‼︎」

 

 

〈転生炎獣パイロフェニックス〉LINK4 サイバース族 炎属性

ATK2800 ←↓↑→

 

 

「それが貴様の切り札か。えらくちっぽけな灯火だな」

 

「今は小さな灯火でも、その灯火が全てを照らす輝きに変わることができるということを教えてあげます‼︎まずは転生炎獣ミラージュスタリオの効果発動‼︎フラッシュオーバー‼︎エクシーズ召喚したこのカードがサラマングレイトリンクモンスターのリンク素材として墓地へ送られた場合、フィールドのモンスター1体を対象としてそのモンスターを持ち主の手札に戻します‼︎対象は骸の魔妖-餓者髑髏‼︎」

 

「っ、小癪な真似を………」

 

リンク素材として消えたハズのミラージュスタリオが炎でできた幻影となって現れ、餓者髑髏を吹き飛ばした。

 

「魔妖は破壊された時にそれよりもレベルが低いシンクロモンスターが蘇生される。麗の魔妖-妖狐の蘇生効果は使われると厄介ですからね」

 

「骸の魔妖-餓者髑髏を破壊することで現れるレベル9の麗の魔妖-妖狐は墓地からの特殊召喚に成功した場合に相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊する対象を取らない破壊効果がある。そこまで見越して手を打ってくるとはな」

 

「これで邪魔ものはいなくなりました‼︎まずはフィールド魔法、転生炎獣の聖域を発動‼︎」

 

フィールド魔法を発動すると、辺りの風景がマグマに囲まれた火山のフィールドに変わる。

 

「そしてフィールド魔法、転生炎獣の聖域の効果発動‼︎1ターンに1度、このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分がサラマングレイトリンクモンスターをリンク召喚する場合、自分フィールドの同名のサラマングレイトリンクモンスター1体のみを素材としてリンク召喚できます‼︎」

 

「ほぅ、噂の転生リンク召喚という奴か」

 

「燃え滾れ‼︎聖火が輝くサーキット‼︎私は転生炎獣パイロフェニックスをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

パイロフェニックスの頭上にサーキットが、足元に炎で出来た魔法陣が現れ、交差するようにパイロフェニックスの身体を通過する。

 

サーキットと魔法陣が通過すると、パイロフェニックスの纏っていた炎が一際激しく燃え上がった。

 

「再臨せよ‼︎無限の炎より生まれし不死鳥‼︎転生リンク召喚‼︎リンク4‼︎転生炎獣パイロフェニックス‼︎」

 

 

〈転生炎獣パイロフェニックス〉LINK4 サイバース族 炎属性

ATK2800 ←↓↑→

 

 

「燃やし尽くしてあげます‼︎転生炎獣パイロフェニックスの効果発動‼︎エンドレスフレア‼︎このカードが同名カードを素材としてリンク召喚に成功した場合、相手フィールドのカードを全て破壊する‼︎」

 

「チッ、全体破壊か」

 

パイロフェニックスが身体を燃え上がらせながら突撃し、相坂のフィールドのカードを全て焼き尽くす。

 

しかし、焼き尽くされたモンスター達の亡骸から新たなモンスターが姿を現わす。

 

「墓地に存在する骸の魔妖-餓者髑髏の効果、それにチェーンして墓地に存在する翼の魔妖-天狗の効果発動‼︎このカードが墓地に存在し、元々のレベルが9の自分のシンクロモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合、自分の墓地から他のアンデット族モンスター1体を除外し、このカードを特殊召喚する‼︎俺は墓地に存在する轍の魔妖-朧車を除外して、現世に舞い戻れ、翼の魔妖-天狗‼︎」

 

 

〈翼の魔妖-天狗〉☆7 アンデット族 風属性

DEF1500

 

 

「そして墓地に存在する骸の魔妖-餓者髑髏の効果発動‼︎このカードが墓地に存在し、自分のリンクモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合、自分の墓地から他のアンデット族モンスター1体を除外し、このカードを特殊召喚する‼︎俺は墓地に存在する氷の魔妖-雪女を除外して、現世に舞い戻れ、骸の魔妖-餓者髑髏‼︎」

 

 

〈骸の魔妖-餓者髑髏〉☆11 アンデット族 闇属性

ATK3300

 

 

再びフィールドに姿を現わした餓者髑髏と天狗を見て篝が苦い表情を浮かべる。

 

「魔妖特有の蘇生効果ですか」

 

「ただで蘇ったわけではない。骸の魔妖-餓者髑髏の効果、それにチェーンして翼の魔妖-天狗の効果発動‼︎このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊する‼︎消え去れ、転生炎獣の聖域‼︎」

 

天狗が生み出した竜巻に呑まれ、転生炎獣の聖域が消滅する。

 

「そして骸の魔妖-餓者髑髏の効果発動‼︎このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合、このターン、表側表示のこのカードは他のカードの効果を受けない‼︎」

 

餓者髑髏が辺りを彷徨っていた魂を喰らい怪しげな闇のオーラを纏う。

 

転生炎獣の聖域は消え去り、餓者髑髏は効果を受けなくなった。

 

それでも篝の目に宿る闘志の炎は消えていない。

 

「それぐらいで私を止めることはできません‼永続魔法、転生炎獣( サラマングレイト)の( ・)意志( ハート)を発動‼︎このカードは1ターンに1度、2つある効果の内、1つを発動することができます。1つは自分メインフェイズに自分の手札・墓地からサラマングレイトモンスター1体を選んで特殊召喚する効果。そしてもう1つは魔法&罠ゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送り、自身と同名のモンスターを素材としてリンク召喚した自分フィールドのサラマングレイトリンクモンスター1体を対象としてそのモンスターのリンクマーカーの数まで、自分の手札・墓地からサラマングレイトモンスターを選んで守備表示で特殊召喚する効果です‼︎」

 

「何⁉︎まさか貴様………‼︎」

 

「私は2つ目の効果を使い、転生炎獣の意志を墓地に送り、転生炎獣パイロフェニックスを対象にその効果を発動‼︎転生炎獣パイロフェニックスのリンクマーカーは4‼︎よって4体のサラマングレイトモンスターを選んで守備表示で特殊召喚します‼︎蘇れ、転生炎獣ミーア、転生炎獣ガゼル、転生炎獣スピニー、転生炎獣フォウル‼︎」

 

 

〈転生炎獣ミーア〉☆2 サイバース族 炎属性

DEF600

 

 

〈転生炎獣ガゼル〉☆3 サイバース族 炎属性

DEF1000

 

 

〈転生炎獣スピニー〉☆3 サイバース族 炎属性

DEF1500

 

 

〈転生炎獣フォウル〉☆4 サイバース族 炎属性

DEF200

 

 

パイロフェニックスが纏っていた炎が弾けると、弾け飛んだ炎が4体の転生炎獣に姿を変える。

 

「さらに墓地に存在する転生炎獣Jジャガーの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、このカードが墓地に存在し、自分フィールドにサラマングレイトリンクモンスターが存在する場合、転生炎獣Jジャガー以外の自分の墓地のサラマングレイトモンスター1体を対象としてそのモンスターをデッキに戻し、墓地のこのカードを自分のサラマングレイトリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚します‼私は墓地の転生炎獣ミラージュスタリオをEXデッキに戻して転生炎獣Jジャガーを特殊召喚‼︎」

 

 

〈転生炎獣Jジャガー〉☆4 サイバース族 炎属性

DEF1200

 

 

墓地から再びJジャガーが姿を現わす。

 

篝は1度目を閉じると、覚悟を決めた目で正面に手をかざした。

 

「行きます、私のとっておき‼︎私はレベル4の転生炎獣Jジャガーと転生炎獣フォウルでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼︎エクシーズ召喚‼︎」

 

「再びエクシーズ召喚か」

 

Jジャガーとフォウルが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。

 

そして渦が爆けると空から舞い降りるのは蒼き装甲に身を包んだ機械の龍。

 

「閉ざされた世界に絆を伝え、魂の光を守護する聖盾‼︎ファイアウォールX( エクシード)ドラゴン‼︎」

 

 

〈ファイアウォールXドラゴン〉★4 サイバース族 闇属性

ATK2500

 

 

「ファイアウォールXドラゴン………クックック、ようやく、見つけたぞ」

 

「っ、何だ?」

 

フィールドに現れたファイアウォールXを見て、一瞬相坂はゾッとするような不気味な笑みを浮かべ何かを呟いた。

 

相坂の一瞬の変化を、篝が気づいた様子はない。

 

今の不気味な笑みはなんだ?

 

篝とのデュエルを望んだことといい、コイツは一体、何を狙っている?

 

俺のそんな懸念を他所に篝は動き出す。

 

「私のとっておきを見せてあげます‼︎ファイアウォールXドラゴンの効果発動‼︎ストロングボンズ‼︎このカードのオーバーレイユニットを2つ取り除き、自分の墓地のリンク4のサイバース族リンクモンスター1体をこのカードとリンク状態となるように自分フィールドに特殊召喚する‼︎ただし、この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できず、直接攻撃できない。蘇って、転生炎獣パイロフェニックス‼︎」

 

ファイアウォールXがオーバーレイユニットを吸収して咆哮を上げると、ファイアウォールXの左隣に次元の裂け目が現れる。

 

そして次元の裂け目からもう1体のパイロフェニックスが姿を現した。

 

 

〈転生炎獣パイロフェニックス〉LINK4 サイバース族 炎属性

ATK2800 ←↓↑→

 

 

「転生炎獣パイロフェニックスを蘇生させたか………だが、それだけではこの状況を打開できまい」

 

「ファイアウォールXドラゴンの力はこれだけじゃありません‼︎ファイアウォールXドラゴンの永続効果、シャイニングネクサス‼︎エクシーズ召喚したこのカードの攻撃力は、このカードとリンク状態になっているリンクモンスターのリンクマーカーの数×500ポイントアップする‼︎」

 

「ほぅ、リンクしているリンクマーカーの数で攻撃力を上げるか」

 

「現在ファイアウォールXドラゴンは2体の転生炎獣パイロフェニックスとリンクしてる‼︎転生炎獣パイロフェニックスのリンクマーカーは4つ‼︎だから合計8つのリンクマーカーと繋がることでファイアウォールXドラゴンの攻撃力は4000ポイントアップする‼︎」

 

 

ファイアウォールXドラゴン

ATK2500→6500

 

 

「さらに装備魔法、団結の力をファイアウォールXドラゴンに装備‼︎」

 

「っ⁉︎そのカードは………」

 

「団結の力の効果により装備モンスターの攻撃力・守備力は、自分フィールドの表側表示モンスターの数×800ポイントアップします‼︎私のフィールドにはファイアウォールXドラゴンを含めて6体のモンスターがいます‼︎よってその攻撃力・守備力は4800ポイントアップします‼︎」

 

 

ファイアウォールXドラゴン

ATK6500→11300

 

 

「攻撃力………11300だと⁉︎」

 

転生炎獣との絆の力と繋がったファイアウォールXの攻撃力が跳ね上がる。

 

相坂のフィールドにいる攻撃表示の餓者髑髏の攻撃力は3300。

 

ファイアウォールXとの攻撃力の差はちょうど8000。

 

この攻撃が通ればそれだけで篝の勝ちだ。

 

「バトル‼︎ファイアウォールXドラゴンで骸の魔妖-餓者髑髏を攻撃‼︎堅牢のネクサスシュトローム‼︎」

 

ファイアウォールXは口から蒼い炎のブレスを放ち、パイロフェニックス達が援護するように炎を放ってファイアウォールXに力を分け与える。

 

パイロフェニックス達の力を受け取ったファイアウォールXのブレスは勢いを増し、餓者髑髏を貫かんとする。

 

ファイアウォールXのブレスが餓者髑髏を貫こうとしたその瞬間、餓者髑髏を庇うように天狗が仁王立ちをした。

 

「翼の魔妖-天狗を対象に墓地の仁王立ちを除外して効果発動‼︎」

 

「えっ⁉︎」

 

「墓地のこのカードを除外し、自分フィールドのモンスター1体を対象としてこのターン、相手は対象のモンスターしか攻撃できなくなる。貴様の全霊の攻撃も無駄だったというわけだ」

 

「っ、さっき転生炎獣パイロフェニックスで破壊したセットカードが仁王立ちでしたか………ファイアウォールXドラゴンで翼の魔妖-天狗を攻撃‼︎堅牢のネクサスシュトローム‼︎」

 

餓者髑髏を庇った天狗がブレスに貫かれ爆散する。

 

しかし、爆散した天狗の亡骸から土蜘蛛が這い出てきた。

 

「墓地に存在する毒の魔妖-土蜘蛛の効果発動‼︎このカードが墓地に存在し、元々のレベルが7の自分のシンクロモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合、自分の墓地から他のアンデット族モンスター1体を除外し、このカードを特殊召喚する‼︎俺は墓地に存在するを翼の魔妖-天狗を除外し、現世に舞い戻れ、毒の魔妖-土蜘蛛‼︎」

 

 

〈毒の魔妖-土蜘蛛〉☆5 アンデット族 地属性

DEF1800

 

 

「毒の魔妖-土蜘蛛の効果発動‼︎このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合、お互いのデッキの上からカードを3枚墓地へ送る‼︎」

 

土蜘蛛が口から糸を放ち、篝と相坂のデッキの上から3枚のカードを弾き飛ばし墓地に送る。

 

「くっ………墓地に送られた転生炎獣( サラマングレイト)ファルコの効果発動‼︎このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地のサラマングレイト魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットします‼︎私は墓地から転生炎獣の炎陣をセットします‼︎」

 

「ほぅ、運がいい………いや、貴様の性質を考えれば当然と言ったところか」

 

「………どういうことですか?」

 

「クックック、知らないということは幸福だな………いや、貴様のそれに関しては最大の不幸というべきか」

 

「言ってること、全然分かりません‼︎何のことを言ってるんですか⁉︎」

 

訝しげな視線を向ける篝の質問に相坂は意味深な発言を返すが、それ以上は応えなかった。

 

相坂の言葉の意味は分からない。

 

篝の性質………幸福であり不幸………一体コイツは何を知っているというんだ?

 

「黙りですか………なら、このデュエルに勝ってそれを聞き出して見せます‼︎私はこのままターンエンドです‼︎」

 

 

聖夜火 LP1000 手札0

 

ーー△▲ー ー

□□□○☆

ー ☆

○ー□ーー

ーーーーー ー

 

雪斗 LP8000 手札2

 

 

「クックック、このデュエルに勝つ、か」

 

「………何がおかしいんですか?」

 

篝の啖呵を相坂は心底可笑しそうに嘲笑う。

 

一頻り笑った相坂がゾッとするような笑みを浮かべると、先程相坂のデッキから感じた闇が、その身体から噴き出した。

 

「おかしいに決まっている。貴様はすでに詰んでいるのだからな。このデュエルも………貴様の人生もな」

 

「………えっ?」

 

「喰らってやろう、貴様を護る精霊の加護( ・・・・・)ごとな‼︎俺のターン、ドロー‼︎墓地に存在する氷の魔妖-雪娘の効果発動‼︎同名カード以外の魔妖カードが存在するため、このカードを特殊召喚する‼︎蘇れ、氷の魔妖-雪娘‼︎」

 

 

〈氷の魔妖-雪娘〉☆1 アンデッド族 水属性

DEF1900

 

 

「その後、俺はデッキからヴェンデットストリゲスを墓地に送る」

 

「ヴェンデットストリゲス?相坂さんがそんなカードを作ったなんて聞いたこと………」

 

「そして墓地に送られたヴェンデットストリゲスの効果発動‼︎このカードが墓地へ送られた場合、手札からヴェンデットカード1枚を相手に見せ、このカードを特殊召喚する‼︎ただし、この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。俺は手札の儀式魔法、リヴェンデットバースを見せ、現れろ、ヴェンデットストリゲス‼︎」

 

 

〈ヴェンデットストリゲス〉☆2 アンデッド族 闇属性

DEF2000

 

 

現れたのはキメラのように様々な動物が混ざっている複数体の骸の梟。

 

「さあ、貴様を終焉に導く闇の化身を見せてやろう。俺は儀式魔法、リヴェンデットバースを発動‼︎レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、自分の手札・フィールドのモンスターをリリース、またはリリースの代わりにデッキからヴェンデットモンスターを1体まで墓地へ送り、自分の手札・墓地からヴェンデット儀式モンスター1体を儀式召喚する‼︎ただし、この効果で儀式召喚したモンスターは、次のターンのエンドフェイズに破壊される。俺はフィールドにいるヴェンデットストリゲスをリリースし、デッキからヴェンデットキマイラを墓地に送り、墓地から儀式召喚を行う‼︎」

 

「デッキのカードを使って墓地から儀式召喚する儀式魔法⁉︎」

 

フィールドに様々な骸が合成されているキマイラが現れ、その身体にストリゲスが次々と飛び込んで取り込まれていき、その身体を死肉が覆う。

 

全てのストリゲスが取り込まれると、キマイラを覆っていた死肉が弾け、中から現れたのは漆黒に染まった骨の鎧を持つ幽鬼。

 

「儀式召喚‼︎全ての生者に破滅を持たらす怨霊の化身‼︎ヴェンデットバスタード‼︎」

 

 

〈ヴェンデットバスタード〉☆7 アンデット族 闇属性

ATK2700

 

 

「またヴェンデット………っ⁉︎ファイアウォールXドラゴン?」

 

現れたバスタードを見て、ファイアウォールXは警鐘を鳴らすように唸り声をあげる。

 

そんなファイアウォールXを見て相坂は愉快そうに笑った。

 

「クックック、自らの主人の危機を告げるか、守護龍よ。だが、もう遅い‼︎墓地のヴェンデットキマイラを除外してヴェンデットバスタードの効果発動‼ポクナモシリサンペ‼︎同名カードは1ターンに1度、︎自分の墓地からヴェンデットカード1枚を除外し、モンスター・魔法・罠いずれかのカードの種類を宣言し、このターン、相手は宣言した種類のカードの効果を発動できない‼︎」

 

「カード効果の発動を禁止する儀式モンスター⁉︎」

 

「俺が宣言するのはモンスターだ‼︎」

 

バスタードが咆哮を上げながら大剣を振るう。

 

すると、バスタードの大剣から闇を纏った斬撃が篝に向かって放たれる。

 

ファイアウォールXはその身を盾に篝を庇うように立ち塞がる。

 

「ファイアウォールXドラゴン?って、きゃぁっ⁉︎」

 

「っ⁉︎篝⁉︎」

 

ファイアウォールXが闇の斬撃を弾いた瞬間、不思議なことが起こった。

 

弾かれた立体映像であるハズのバスタードの斬撃でコンクリートが抉れ、その破片が篝の身体を傷付けたのだ。

 

「っ、何が起こっている⁉︎何故ただの立体映像の効果地面が抉られるんだ⁉︎」

 

「クックック、知らないとは恐ろしいことだな。俺が現れた時点で( ・・・・・・・・)このデュエルはすでに貴様らが知っている生ぬるいデュエルではなくなっているんだよ。生死がかかった本物の決闘………闇のデュエルなのだよ‼︎」

 

「生死がかかった………」

 

「闇の決闘だと⁉︎」

 

相坂の言葉に俺達は思わず声を漏らしてしまう。

 

その言葉の意味が分からないわけではない。

 

先程のバスタードの斬撃により抉れている地面を既に目にしているのだから。

 

もし、あの斬撃が本当に篝の身体に届いてしまえば………

 

「貴様の手札はなくセットカードは転生炎獣をサーチする転生炎獣の炎陣のみ。モンスター効果を封じられた貴様にできることは死への道を進むだけだ。俺は墓地に存在する罠カード、ヴェンデットリバースを除外して効果発動‼︎墓地のこのカードを除外し、除外されている自分のアンデット族モンスター5体をデッキに加えてシャッフルし、カードを1枚ドローする‼︎俺は除外されている氷の魔妖-雪女、轍の魔妖-朧車、翼の魔妖-天狗をEXデッキに、馬頭鬼、ヴェンデットキマイラをデッキに戻してシャッフルし、カードを1枚ドローする‼︎そして、氷結せよ‼︎生命を凍らすサーキット‼︎」

 

相坂が目の前に手をかざすと巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件は魔妖モンスター2体‼︎俺は氷の魔妖-雪娘と毒の魔妖-土蜘蛛をリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎再び姿を現せ、魂を凍らせる魔性の妖‼︎リンク2‼︎氷の魔妖-雪女‼︎」

 

 

〈氷の魔妖-雪女〉LINK2 アンデット族 水属性

ATK1900 ↙︎ ↘︎

 

 

「氷の魔妖-雪女がリンク召喚されたことで墓地の麗の魔妖-妲姫の効果発動‼︎麗の魔妖-妲姫を特殊召喚する‼︎」

 

 

〈麗の魔妖-妲姫〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

「さらに俺はチューナーモンスター、毒の魔妖-束脛を召喚‼︎」

 

 

〈毒の魔妖-束脛〉☆2 アンデッド族 地属性

ATK0

 

 

新たにフィールドに現れたのは投げ縄のようなものを持っている男性のモンスター。

 

そして相坂は再び正面に手をかざした。

 

「これで終わりにしてやろう。氷結せよ‼︎生命を凍らすサーキット‼︎」

 

相坂の目の前に再び巨大なサーキットが現れる。

 

「召喚条件はアンデットモンスター2体以上‼︎俺は麗の魔妖-妲姫、毒の魔妖-束脛、氷の魔妖-雪女を2体分として扱ってリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」

 

「っ⁉︎リンク4モンスター⁉︎」

 

妲姫と束脛、雪女が2体に分身してサーキットに吸い込まれていく。

 

そしてサーキットが光り輝くと、そこには凍り付いた薙刀を携え、成長した雪女の姿があった。

 

「リンク召喚‼︎生命を閉ざす氷獄の妖‼︎リンク4‼︎零氷の魔妖-雪女‼︎」

 

 

〈零氷の魔妖-雪女〉LINK4 アンデット族 水属性

ATK2900 ↙︎←→ ↘︎

 

 

「リンク4の雪女………」

 

「零氷の魔妖-雪女がリンク召喚されたことで墓地の麗の魔妖-妲姫の効果発動‼︎麗の魔妖-妲姫を特殊召喚する‼︎」

 

 

〈麗の魔妖-妲姫〉☆2 アンデッド族 炎属性

DEF0

 

 

フィールドにこのデュエルで何度目かの妲姫が姿を現わす。

 

その瞬間、零氷がファイアウォールXに向けて冷たい笑みを浮かべた。

 

「この瞬間、零氷の魔妖-雪女の効果発動‼︎コンルレラ‼︎墓地からモンスターが特殊召喚された場合、または墓地のモンスターの効果が発動した場合、このカード以外のフィールドの表側表示モンスター1体を対象としてそのモンスターの攻撃力を0にし、その効果を無効にする‼︎」

 

「攻撃力を0に固定する効果⁉︎」

 

「対象は貴様のファイアウォールXドラゴンだ‼︎永遠の氷獄に眠れ、守護龍よ‼︎」

 

零氷が薙刀を振るうと絶対零度の斬撃が放たれ、辺りを凍らせながらファイアウォールXに向かって突き進む。

 

斬撃がファイアウォールXに当たる瞬間、ファイアウォールXは篝を俺に向かって突き飛ばした。

 

「えっ⁉︎ファイアウォールXドラゴン⁉︎」

 

「っ‼︎」

 

篝の悲痛な声が響き、突き飛ばされた篝を俺は何とか受け止める。

 

篝を受け止め、再びファイアウォールXに視線を向けると、そこには完全に凍りつき、氷像に姿を変えたファイアウォールXの姿があった。

 

 

ファイアウォールXドラゴン

ATK11300→0

 

 

「凍りつこうとも主人を守ろうとしたか………だが、無駄だ‼︎貴様の主人はこれから永遠の眠りにつくのだからな‼︎バトル‼︎ヴェンデットバスタードでファイアウォールXドラゴンを攻撃‼︎」

 

バスタードが凍っているファイアウォールXを斬り飛ばし、そのまま大剣を構えて俺達の方に向かってくる。

 

相坂の言葉が正しければバスタードの攻撃は実体化している。

 

あの大剣に斬られれば間違いなく命はないだろう。

 

だが、逃げるわけにはいかない。

 

あんな化け物に篝を殺させるわけにはいかない‼︎

 

「篝、俺の後ろにーーー」

 

「不知火君………ゴメンね」

 

篝を庇おうと動こうとした瞬間、篝が勢いよく俺の身体を突き飛ばす。

 

突然のことに為すすべもなく突き飛ばされた俺が見たのは申し訳なさそうに笑う篝の姿だった。

 

「不知火君を1番近くで支えるって約束したのに、守れそうにないや」

 

「かがーーー」

 

「愚者を斬り裂け、ヴェンデットバスタード‼︎イペタム‼︎」

 

篝のことを呼ぶ暇すらなく、バスタードの大剣が振り下ろされ、凍結した地面の上に鮮血が舞い散った。

 

 

聖夜火 LP1000→0

 

 

ーーーーーーー

 

 

「篝‼︎おい‼︎しっかりしろ‼︎」

 

バスタードにその身体を斬り裂かれ、身体から大量の血を流して凍てつく地面に倒れ伏せる篝の身体を抱き抱える。

 

「不知火、君………ゴメン、ね………」

 

「謝るな‼︎今デュエルディスクで緊急信号を送った‼︎だから………生きるのを諦めないでくれ‼︎」

 

「不知火君なら………分かる………ハズ、だよ?」

 

「分からん‼︎分かってたまるか‼︎」

 

ぼんやりとした表情を浮かべる篝に必死に話しかける。

 

だが、そんなことで篝の状態が良くなるわけもなく、篝の声はどんどん小さくなっていく。

 

「迷惑ばかり、かけて………ダメな恋人で、ゴメンね?」

 

「篝はダメなんかじゃない‼︎篝にかけられる迷惑など、迷惑の内に入るか‼︎」

 

「やっぱり………不知火君は、優しい………ね………だからこそ、心配だなぁ………」

 

「なら、お前が傍にいてくれ‼︎これからも、ずっと………」

 

「あは、は………そう言ってくれて………すごく嬉しい………だけどーーー」

 

篝の手が弱々しくも最後の力を振り絞るかのようにすっと伸び、俺の顔を掴んで唇を重ねる。

 

「………これでおしまい………私は、ここでお別れ………」

 

そういうと篝の手から力が抜けていく。

 

「真面目なのは、あなたのいいところだけど………私に、操なんて立てないで………ちゃんと新しい恋人、作ってね………」

 

「お前、何言って………‼︎」

 

「だけど、忘れられるのは寂しいから………小さな篝火程でも………覚えててくれたら、嬉しい………な………」

 

「忘れるわけないだろ‼︎だから、そんなことを………」

 

俺の言葉が聞こえているのかすら怪しくなり、篝の瞳が閉じられていく。

 

そして完全に瞳が閉じようとした時、篝は柔らかな笑みを浮かべた気がした。

 

「………愛してたよ、炎君( ・・)」

 

その言葉を最後に篝の身体から全ての力が抜け、凍てつく地面に落ちる。

 

「………篝?篝ッ‼︎」

 

身体を揺すり、声をかけるがその瞳が開かれることはない。

 

先程まで感じていた温もりは急速に無くなっていき、嫌でも終わりを連想させる。

 

俺のせいだ………

 

相坂に感じたあの違和感を、あの闇を感じた時に無理矢理にでも篝を止めていれば………

 

呆然とする俺の耳に届いたのは、嘲笑うかのような忌まわしき声だった。

 

「クックック、逝ったか。当然の結果だが、恨むのなら類稀なる才を背負った自らの運命を呪うがいい」

 

「っ、貴様ぁぁぁッ‼︎」

 

俺の中で何かが切れ、相坂に向かって走りだし勢いよく殴りかかる。

 

しかし、怒り任せに振るった拳を相坂は片手で受け止めた。

 

「邪魔だ」

 

「っ⁉︎が………はっ⁉︎」

 

相坂はつまらなそうに俺の拳を掴むと、そのまま俺の身体を軽々と持ち上げ、路地裏の建物の壁に向かって勢いよく叩きつけると、コンクリートでできた建物の壁にひびが入った。

 

コンクリートを砕く程の強い衝撃に俺の口から血が溢れ出す。

 

コイツ………本当に人間なのか?

 

だが、相手が人間だろうが人間じゃなかろうが関係ない。

 

「相、坂………貴様だけは………貴様だけは赦さん‼︎」

 

「ほぅ、これ程精神と身体を傷つけた俺にまだ憎悪を抱く力があるか………面白い」

 

怒りに燃える俺を見て、相坂は怪しげな笑みを浮かべると、俺を篝の側に投げ飛ばす。

 

激痛により動けない俺に対し、相坂は懐から闇を纏った2枚のカードを取り出した。

 

「そこで果てた貴様の恋人のように、お前の憎悪すら俺の糧にしてやろう」

 

「何………?」

 

そういうと、相坂は俺に向けて取り出した2枚のカードを投げつける。

 

投げつけられた2枚のカードが俺の身体に触れた瞬間、そのカードから大量の闇が溢れ出し、俺の身体を呑み込んだ。

 

「ぐっ………があああああああああああ‼︎あああ、あああああああああああ‼︎」

 

大量の闇に呑まれ、自分の中の激情が無理矢理引き出されるかのような感覚に陥り、自分が無くなってしまうかのような感覚を味わいながら意識が急激に薄れていく。

 

何が起きているかは分からない。

 

だが、このままなら間違いなく俺が消えてしまう気がする。

 

………俺では、ダメなのか?

 

篝の無念を晴らすこともできないまま………ここで果ててしまうのか?

 

「俺の糧になって生き絶えるがいい。そこで果てた恋人のことすら忘れる程の燃えたぎる憎悪に呑まれ、貴様は生まれ変わる。そうすれば貴様もそこの哀れな彼女のことを忘れ、ただ無念に塗れた呪いに変わり、救われるだろう」

 

篝のことを、忘れる?

 

俺のような愚かな男を愛してくれた優しい彼女を?

 

「………けるな」

 

「ん?」

 

「ふざ、けるな………ふざけるな‼︎」

 

意識が飛びそうな激痛の中、俺は闇を放っているカードを握りしめながら、身体を起こして立ち上がり相坂を睨みつける。

 

「何が救われるだ‼︎死ねば、救われると言うのか?そんなものが、救いになるものか‼︎人の想いも、愛も、死ぬ程度で消えて無くなったりするものか‼︎」

 

「気力だけで立ち上がるか。だが、それでも結末は変わらない貴様はそこで憎悪に呑まれ俺の糧となり消えるのだ」

 

嘲笑う相坂を必死に睨みつけるが無情にも俺の意識は薄れていき、身体は再び地に伏せる。

 

強がっていても、限界は訪れる。

 

自分の無力さを感じ、完全に意識を手放しそうになったその時、路地裏に龍の咆哮が響き、蒼い炎のブレスが相坂に放たれた。

 

「っ⁉︎何だと⁉︎」

 

相坂がその場を跳びのき、蒼い炎を避ける。

 

俺が蒼い炎のブレスが放たれた方を見ると、篝のデュエルディスクにセットされていたカードが光り輝いており、動かなくなった篝を守るように斬り飛ばされたハズのファイアウォールXが強く相坂を睨みつけていた。

 

「チッ、依り代となっていた主人を失ってもまだそれ程の力を残しているか。目障りな守護龍が‼︎」

 

相坂は身体から闇を溢れ出さし、その闇を弾丸のようにしてファイアウォールXに撃ち出す。

 

傷ついたファイアウォールXは避けることが出来ず、闇の弾丸を何度も受けて苦痛の咆哮をあげ、倒れ伏せて沈黙した。

 

「主人共々無駄な足掻きをするものだ。大人しく俺に喰われればいいものを」

 

そう口にしながら相坂が腕に闇を纏いながらファイアウォールXに近づいていく。

 

そして相坂が闇を纏った腕をファイアウォールXに振るおうとした瞬間、ファイアウォールXは顔を起こし、相坂に向けてブレスを放った。

 

「何⁉︎があああああっ‼︎」

 

躱しきれず、至近距離でブレスを受けた相坂が吹き飛ばされる。

 

何が起きているかは分からないが、これならば奴も………

 

そう思い、相坂が吹き飛ばされた方を見るが、そこには息を切らしながらも、血走った目でファイアウォールXを睨みつける相坂がいた。

 

「守護龍………依り代を用いなければ顕現すらできない精霊風情が俺を傷付けやがって‼︎貴様だけはここでーーー」

 

そういって相坂が一歩を踏み出そうとしたところで、遠くからサイレンの音が聞こえてきた。

 

その音を聞き、相坂が苛立だしそうに舌打ちをした。

 

「チッ、デュエルセキュリティか………普段なら非力な人間など殺してやればいいだけだが、守護龍とやり合った隙を突かれれば面倒だ………いいだろう、見逃してやろう、守護龍よ。だが、この痛みを俺は忘れん………いつか必ず、貴様を喰らってやる」

 

「っ、待て‼︎」

 

相坂は忌々しげにファイアウォールXを睨みつけると走り去って夜の闇の中に消えていく。

 

逃げられた………篝の仇に。

 

「クソっ………篝………」

 

俺は闇に呑まれた身体に鞭を打ち、身体を起こすと、動かなくなった篝の身体を抱き上げる。

 

「すまない………篝………君の仇を、討てなかった………そして、俺ももう………」

 

闇の中に自分が融けていくのが分かる。

 

この闇に完全に融けた時、俺はどうなってしまうのだろうか?

 

………いや、もうそれもどうでもいいことだ。

 

篝を失った俺には、もう生きる気力も残っていないのだから。

 

「篝………直ぐにそちらに行く………だから………」

 

そこまで口にしたところで再び俺の耳に龍の咆哮が響く。

 

「ファイアウォールXドラゴン?」

 

いつのまにか俺達の近くに立っていたファイアウォールXの身体が淡い光を纏い、力を振り絞るかのように咆哮をあげる。

 

すると、俺の身体がファイアウォールXと同じように淡い光を纏い、先程まで身体を包み込んでいた闇が、相坂が投げつけたカードの中へと戻っていった。

 

「っ‼︎これ、は………あの闇を、弾いたのか?」

 

闇に呑まれていた時の嫌な感覚は俺の身体から消えていた。

 

俺を包んでいた闇が完全に無くなると、ファイアウォールXが空気に溶けるように消えていき、光り輝いていた篝のカードが光を失った。

 

俺が思わずそのカードを手に取ると、そこに描かれていたのは………

 

「ファイアウォールドラゴン………だと?」

 

そこに描かれていたのはファイアウォールXドラゴンではなく、ファイアウォールXドラゴンに似た白い龍が描かれているリンクモンスターだった。

 

相坂はファイアウォールXのことを守護龍だと呼んでいた。

 

きっと、ファイアウォールXはそう呼ばれる程の力を秘めていたのだろう。

 

そしてファイアウォールXはその力を行使し、俺をあの闇から守ったのだろう。

 

ファイアウォールが守ってくれたからこそ、俺は生き残ることができた。

 

しかしーーー

 

「何故だ………ファイアウォールドラゴン………何故、それ程の力を持ちながら、篝を助けなかった‼︎」

 

ーーーだからこそ、俺はファイアウォールを赦せなかった。

 

「何故、俺を助けたその力を篝に使わなかった‼︎その力があれば、篝を救うことができたハズだ‼︎何故だ‼︎」

 

俺の声にファイアウォールは応えない。

 

それが余計に俺を苛立たせる。

 

「相坂はお前を狙っていた‼︎確かに直接篝を殺したのは相坂だ‼︎だが、お前がいなければ、篝が相坂に狙われることもなかったハズだ‼︎篝を救わなかったお前を、俺は赦さない‼︎」

 

自分でも分かっている。

 

こんなものは八つ当たりに過ぎないと、救って貰えてまだ求めるのかと。

 

だが、それでも………

 

「俺は………生きていて欲しかった………俺の命よりも、篝の命を優先して欲しかった………」

 

そこまで口にしたところで気力も使い果たしたのか、身体に限界が訪れる。

 

薄れゆく意識の中、最後に俺は篝の手を握る。

 

「すまない、篝………いつか必ず、お前に逢いに行く………だから、もう少しだけ待っていてくれ………」

 

やることは決まっている。

 

それを篝が望まないであろうことも分かっている。

 

それを口にすれば、俺はもう後戻りはできないことも分かっている。

 

それでも、俺は必ず成し遂げる。

 

「必ず果たす………お前を奪った相坂への………復讐を‼︎」

 

 

ーーーーーーー

 

 

● 桜sido

 

 

「次に目が覚めたのは全てが終わった後の病院のベッドの上だった。デュエルセキュリティの事情聴取を受け、相坂を探して貰ったが、奴は既に『Schopfer』を後にし、行方不明になっていた。まあ、見つけたところで闇のカードをオカルトだと切って捨てるデュエルセキュリティに奴を捕らえることができるとは思えないが………だが、奴は必ずまだこの街にいる。奴が俺を取り込もうとして渡してきたリヴェンデットスレイヤーと、この街で度々ばら撒かれているヴェンデットカードがそれを示している」

 

淡々とそう告げる炎さんに、私は何て言葉をかければいいのか分からなくなる。

 

大切な恋人を闇のカードによって失った。

 

その事実はどれだけこの人に深い傷を与えているのだろう?

 

「これが、闇のカードに関わったものの末路だ。現に結束は生死の境を彷徨った。それが今度は君に降りかかるかも知れない。特に悪いのが君はファイアーウォールドラゴンは手にしてしまったことだ。あの男はファイアーウォールドラゴンを守護龍と呼び、狙っていた。現在の所有者である君を、必ずあの男は狙ってくるだろう」

 

「………色々と質問があるんだけど、まず、何でファイアーウォールドラゴンは『Natural』にあったの?このカードは元々篝さんのカードなのよね?」

 

私は自分のデッキからファイアーウォールのカードを取り出し、炎さんに見せる。

 

炎さんは感情を必死に押し殺したかのような目でファイアーウォールを見て口を開いた。

 

「………君達には告げていなかったし、結束も気づいてはいないだろうが、『Natural』はカード達の牢獄だ。あの店には、曰く付きとも言える様々なカードが集められ、封印されている」

 

「カード達の………牢獄?」

 

「いつからしているかは分からないが、島さんはそういうカード達が出回ることを防ぐ番人をしているらしい。そしてその中でカードが選び、島さんがそのカードを使うに相応しいと認めた人間にのみ、その封印は外され、与えられる」

 

「私が、ファイアーウォールドラゴンに選ばれたってこと?」

 

「………恐らく、君には才能があるのだろう。篝のように、カードの精霊に好かれるような才能がな」

 

そう口にする炎さんの表情は険しい。

 

何故ならそれは、私が篝さんのようなことに見舞われる可能性を示しているからだ。

 

「最初は転生炎獣のようにファイアーウォールドラゴンも俺の手元に残しておこうと考えた。奴はこのカードを狙っていた。手元にあれば、奴はファイアーウォールドラゴンを狙って現れると考えたからだ。それに待ったをかけたのが島さんだ」

 

「島さんが?」

 

「………奴と再び見えることになれば、どちらかが死ぬ可能性が高い。だから、世話になった島さんにも話を通しておこうと考えた、遺言みたいなものだ。そこで島さんは『Natural』の秘密を教えてくれた。そしてファイアーウォールドラゴンを来るべき日まで封印することを提案してくれたんだ」

 

「来るべき日っていうのは、私みたいな所持者が現れる日までってこと?」

 

「いや………俺が奴を滅ぼせる力を手に入れるまで、だ」

 

「っ⁉︎」

 

炎さんの言葉に、私は息がつまる。

 

だって、それは………

 

「俺は奴に対抗するために闇のカードを求めた。最初の頃は暴走し、冬城に止めて貰いながら、闇のカードに適応していった。そうして十分過ぎる力を手にし、近々ファイアーウォールドラゴンを受け取ろうと思ったところで………」

 

「私がファイアーウォールドラゴンに選ばれてしまった、ってわけね」

 

私の言葉に炎さんは頷く。

 

ファイアーウォールに選ばれてしまった私という存在。

 

それはきっと炎さんをかなり動揺させてしまっただろう。

 

「なら、私を弟子にしたのはファイアーウォールドラゴンに選ばれた私を監視するためってわけね」

 

「………ああ、そうだ。ファイアーウォールドラゴンに選ばれた君を餌に奴を誘き寄せるつもりだった」

 

私の言葉に、炎さんは感情を隠したような目で淡々と告げる。

 

「ふふっ」

 

「何がおかしい?」

 

私はその様子に、思わず笑ってしまった。

 

私を訝しげに見つめる炎さんに私ははっきりと口にする。

 

「嘘はつかなくてもいいわよ」

 

「………何のことだ?俺は君を利用しようと………」

 

「別に、そういうのいいから。勿論、まるっきり嘘ってわけじゃないんだろうけど、ここまでの話を聞いてそれが嘘だって分からないわけないわ。だって………」

 

必死に感情を押し殺そうとする炎さんに私は柔らかい笑みを浮かべてその言葉を口に出す。

 

「例え接点が少なかったとしても、炎さんが大切な人を失う苦しみを、誰かに押し付けるわけがないじゃない」

 

「っ‼︎」

 

「だから、嘘なんてつかなくていいわ。正直まだ混乱してるし、分からないことだらけだけど、炎さんのことは信頼してるから」

 

私の言葉に炎さんは心底驚いた表情を浮かべ、申し訳なさそうに目を伏せた。

 

「………すまない」

 

「別にいいわよ。そんな冷酷な判断を下さなければならない程、炎さんにとって篝さんとの思い出は大切だってだけの話じゃない。とはいえ、知りたいことはまだまだ沢山あるから、それは話して貰うけどね」

 

「………ああ、俺に話せることならーーー」

 

そこまで言ったところで、炎さんの携帯端末が震える。

 

炎さんはそれを一瞥すると、こちらに頭を下げてから携帯端末に出た。

 

「冬城か?どうした………何?」

 

どうやら着信相手は闇のようだ。

 

だけど、どこか炎さんの様子が険しい。

 

「………分かった、天羽にも連絡を入れ直ぐに向かう。冬城はそこで待機していてくれ」

 

そこで炎さんは携帯端末をきり、申し訳なさそうに頭を下げた。

 

「すまない、話の途中だったが急用ができた。俺達は冬城がいる会場に向かわなければならない。申し訳ないが………」

 

「話はまた今度、遊騎の守りは任せるってわけね。分かったわ、何があったかは分からないけど、闇のところに言ってあげて」

 

「本当にすまない、結束を頼む。そして………くれぐれも気をつけてくれ」

 

「ええ、勿論よ」

 

私の返事を聞くと、炎さんは凄い勢いで病室を出て行った。

 

何があったかは分からないけど、とりあえずは………

 

『よく頑張ったわね、桜。その演技力があれば女優にだってなれるんじゃない?』

 

「お見通しってわけ?」

 

『平然としているように見えて、微かに震えてるんだもの。まあ、当然の反応だとは思うけど。ただの少女である貴方が、自分の命を狙われてるかも知れないんだから』

 

そんなカグヤの言葉を聞きながら、私は病室の床に座り込み、震える自分の身体を抱き締めた。

 

「私も………狙われるわよね、きっと」

 

『そうなるでしょうね、貴方が所持しているファイアーウォールドラゴンはかなり強力な精霊みたいよ。桜にはまだ完全に繋がってないみたいだけど』

 

「何で、私なんかが選ばれるのよ………私なんて、ただの無力な人間なのに………」

 

『………』

 

私の言葉にカグヤは応えない。

 

それは分からないからか、それとも言えない何かがあるのか。

 

怖い………こんなに怖いのは異世界でデュエルをした時以来だ。

 

だけど、それでも、私は………

 

「どうすればいいのよ………私は………」

 

そんな弱音が私の口から漏れた瞬間ーーー

 

「クックック、アッハハハハ‼︎見つけたぞ、『墜ちた英雄』‼︎」

 

「っ⁉︎この声って………」

 

突然病室に響いた妙な声に私が声の聞こえた方を見ると、そこにいたのは黒い日傘を差し、マントを羽織った人物。

 

「真紅⁉︎」

 

「ん?ああ、貴様か『壊獣姫』」

 

行方不明になっていた後輩、眼竜 真紅がそこにいた。

 

 

ーーーーーーー

 

 

★

 

 

「ふぅ、終わったぁ………」

 

「自分のだけじゃなく、遊騎君のデッキも含めた再構築、お疲れ様なのです、遊花ちゃん‼︎」

 

「あ、ありがとうございます、リーネさん」

 

何とか自分と師匠の分のデッキを組み上げた私の頭をリーネさんが優しく撫でる。

 

上手くできたかは分からないけど、自分の考えつく全てを積み込めたハズ。

 

師匠にも、喜んで貰えればいいんだけど………

 

「それじゃあ早速試してみるですか?」

 

そういってリーネさんが自分のデュエルディスクを起動しようとした瞬間、リーネさんの携帯端末が鳴り出した。

 

「およよ?炎君なのです?」

 

「不知火さんから、ですか?」

 

「ちょっと失礼するのです。もしもし、炎君なのです?何かあったのです?………えっ⁉︎」

 

リーネさんが不知火さんと何らかの会話を交わし、驚いたように目を見開く。

 

そして直ぐに真剣な表情を浮かべて、端末越しの炎さんに応えた。

 

「………分かったのです‼︎今すぐそちらに向かうのです‼︎」

 

そこでリーネさんは携帯端末をきり、申し訳なさそうな表情を浮かべた。

 

「ごめんなさいなのです。リーネも炎君も急用ができて、闇ちゃんがいる会場に向かわないと行けなくなったのです」

 

「何かあったんですか?」

 

「まだ確証が得られてるわけではないので、ここでは語らないですが、あまり良くないことなのは間違いないのです。だからごめんなさいなのですが、遊花ちゃんには遊騎君がいる病院に急いで戻って貰いたいのです」

 

「炎さんも行かないといけないなら病院に桜ちゃんだけになっちゃいますもんね、分かりました。すぐに病院に戻ります」

 

「お願いするのです‼︎それじゃあ、遊花ちゃんまたなのです‼︎島さんもバタバタしちゃって申し訳ないのです‼︎また来るのです‼︎」

 

「気にしなくてもいいよ。急ぎの用事何だろう?また余裕がある時においで」

 

「はい、なのです‼︎それじゃあ天羽 リーネ、行ってくるのです‼︎」

 

そういうと凄い勢いでリーネさんが『Natural』を出て行った。

 

本当に何があったんだろう?

 

だけど、とりあえず今は私にできることをやるしかないよね?

 

「それじゃあ島さん、私も師匠のいる病院に戻ります。色々とお世話になりました」

 

「どういたしまして。おっと忘れるところだったよ」

 

そういうと島さんはカウンターに置いてあった箱の中から数枚のカードを取り出して私に手渡す。

 

そのカードから一瞬闇が漏れたような気がしたが、直ぐに収まった。

 

「遊騎君から預かっていたNo.とRUMだ。遊花君から遊騎君に返して欲しい」

 

「師匠の………分かりました‼︎受け取ります‼︎それじゃあ、失礼します‼︎」

 

「ああ、また来てね」

 

島さんから受け取ったカードを師匠の新しいデュエルディスクにセットしてあった加え、『Natural』を出る。

 

さあ、急いで病院に戻らないと‼︎

 

そう思って走り出そうとした瞬間ーーー

 

「見つけました」

 

「えっ⁉︎」

 

どこかで聞いた覚えのある声が聞こえてきて、そちらを振り向く。

 

そこにいたのは黒髪をクラシカルストレートにした少女。

 

「刀花ちゃん⁉︎」

 

行方不明になっていたハズの刀花ちゃんの姿が、そこにあった。

 

 

ーーーーーーー

 

 

● 桜sido

 

 

「真紅‼︎アンタ、今までどこに行って………‼︎」

 

『ダメよ、桜』

 

「カグヤ?」

 

真紅に近づこうとした私をカグヤが真剣な声で止める。

 

訝しげな表情を浮かべる私を見て、真紅は不敵に笑う。

 

「そこを退け、『壊獣姫』。我が用があるのはそこで床に伏せている『墜ちた英雄』だ」

 

「遊騎に?」

 

「そうだ。そいつは我を侮った。だからこそ、我は正面しなければならない、我の力をな」

 

遊騎が真紅を侮った?

 

遊騎が真紅にあったのは、真紅が行方不明になったあの日だけだ。

 

あの時の会話を思い返してみるが、遊騎が真紅を侮るような発言をしたことに覚えがない。

 

………何かがおかしい。

 

そもそも真紅は行方不明になっていた。

 

なのに、それに関する発言はなく、遊騎を狙っている。

 

「っ‼︎まさか、アンタ………‼︎」

 

「『墜ちた英雄』を倒して証明する‼︎我には力があることをな‼︎邪魔をするなら、まずは貴様から倒してやろう、『壊獣姫』‼︎」

 

その言葉と同時に、真紅はデュエルディスクを起動する。

 

そしてその身体からは、大量の闇が溢れ出した。

 

「っ、やっぱり、よりにもよって………‼︎」

 

間違いない、真紅は闇のカードに操られている。

 

炎さんが出て行き、遊花とリーネさんも帰ってきていないこの状況。

 

遊騎を守れるのは闇のカードに対抗する手段がない私のみ。

 

最悪の状況が、目の前にあった。

 

 

ーーーーーーー

 

 

★

 

 

「刀花ちゃん‼︎よかった、無事で‼︎」

 

行方不明であった刀花ちゃんが見つかったことに、私はほっとして刀花ちゃんに声をかける。

 

そんな私を見て、刀花ちゃんは怪しい笑みを浮かべた。

 

「私もよかったです、栗原先輩が見つかって。真紅ちゃんの覇道に、栗原先輩は邪魔ですから」

 

「えっ?刀花、ちゃん?」

 

刀花ちゃんの口から飛び出した言葉に、私は困惑し、後退る。

 

刀花ちゃんの様子がおかしい。

 

この言動、視線に籠る敵意。

 

「っ、まさか‼︎」

 

「私の親友の夢を叶えるために………栗原先輩には消えてもらわないと」

 

そんな言葉と共に刀花ちゃんはデュエルディスクを起動する。

 

そしてその身体からは、大量の闇が溢れ出した。

 

「そんな、刀花ちゃん‼︎」

 

「さあ、私とデュエルをしましょう、栗原先輩。私とデュエル、したがってましたもんね?」

 

そういって刀花ちゃんは身体から闇を溢れ出させながら不気味に笑う。

 

完全に闇のカードに操られてる。

 

直ぐにデュエルをして解放してあげたいけど………

 

私はチラリと周りを見る。

 

ここは街中。

 

辺りには通行人も沢山いる。

 

ここでデュエルをして闇のカードによって攻撃が実体化したらどれだけの被害がでるか分からない。

 

なら………

 

「戦略的撤退です‼︎」

 

「っ⁉︎待ってください‼︎」

 

私は近くの路地裏に全力で駆け込むと、刀花ちゃんも苛立った様子で私を追ってくる。

 

とりあえず、少しでも人がいない場所に誘導しないと………後は‼︎

 

私はぐねぐねと路地裏を走りながら携帯端末を操作して、桜ちゃんに向けて発信する。

 

しばらくのコールの後、端末越しに桜ちゃんの焦ったような声が聞こえてきた。

 

『もしもし、遊花‼︎』

 

「桜ちゃん‼こっちに︎闇のカードに操られた刀花ちゃんが‼︎」

 

『っ‼︎そっちには刀花が来たのね‼︎こっちにも闇のカードに操られてる真紅が来たわ‼︎遊騎を狙って‼︎』

 

「真紅ちゃんが⁉︎」

 

『とりあえず隙を突いて掌底を当てて病室の外に弾き飛ばしたんだけ、ど‼︎っ、危ないわ、ね‼︎』

 

「桜ちゃん⁉︎大丈夫⁉︎」

 

携帯端末越しに風を切るような凄い音が聞こえてくる。

 

一体何が起こってるの⁉︎

 

『ごめん、あまり余裕ない‼︎とりあえずその攻撃で私の方を先に片付けるようにしたみたいよ。なんか闇を纏ったカードを投げながら追ってきてる‼︎カードは手裏剣じゃないっての‼︎とりあえず人気がなさそうな屋上まで誘導して見るわ‼︎人がいる下よりかはマシだわ‼︎』

 

「えっ⁉︎だけど、屋上じゃ逃げ場が………」

 

『どの道、デュエルしない限り解決しないでしょ?私が真紅の相手をする』

 

「でも、桜ちゃんは闇のカードをどうにかする手段が………」

 

そう、桜ちゃんには闇のカードに対抗する手段がない。

 

ただのデュエルで闇のカードに操られている真紅ちゃんをどうにかすることなんて………

 

『遊花‼︎』

 

「っ‼︎」

 

そんな考えが頭によぎった瞬間、端末越しに桜ちゃんの力強い声が聞こえてきた。

 

『私を信じなさい‼︎』

 

そんな桜ちゃんの言葉に、私は………

 

「………うん、信じる」

 

全幅の信頼を持ってそう応える。

 

本当に、桜ちゃんが闇のカードをどうにかする手段があるかは分からない。

 

だけど、覚悟を決めた親友を信じられず、誰が信じられるというのか。

 

そんな言葉と同時に、私は路地裏にある少し開けた場所に出る。

 

ここなら、誰もいない。

 

私はそこで足を止めて追ってくる刀花ちゃんを見つめる。

 

それと同時に端末越しに桜が立ち止まる音が聞こえた。

 

恐らく屋上に着いたのだろう。

 

『遊花』

 

携帯端末から桜ちゃんの声が聞こえる。

 

『………正直言うとね、少し怖いわ。私は、特別な力は持たないただの人間だもの。だけど………困っている親友や後輩、こんな私に目をかけてくれる人達を守りたい………だから………』

 

そこで1度言葉が途切れーーー

 

『真紅は私が助ける。だから、刀花を助けるのは任せたわよ、遊花( 親友)』

 

ーーー確かな信頼が込められた言葉が聞こえた。

 

そんな桜ちゃんに、私も確かな信頼を込めた言葉で応える。

 

「任せて、桜ちゃん( 親友)」

 

そう応えて携帯端末を切るのと同時に、刀花ちゃんが私に追いつき止まった。

 

「鬼ごっこは終わりですか?」

 

「うん、おしまいだよ。ここなら、周りを気にする必要もないから」

 

「随分な自信ですね、私に勝つつもりなんですか?」

 

「私は、負けるつもりでデュエルをしたことはないよ」

 

そういって私はデュエルディスクを起動する。

 

「ならば、直ぐに地面に這いつくばらせてあげましょう。私の新しい力で‼︎」

 

「直ぐに助けてあげるからね、刀花ちゃん‼︎」

 

『決闘‼︎』

 

 

遊花 LP8000

 

刀花 LP8000

 

 

ーーーーーーー

 

 

● 桜sido

 

 

『それで、かっこ良く啖呵を切ったところで勝算はあるのかしら、桜?』

 

遊花との通話が切れたところでカグヤが私に語りかけてくる。

 

そんなカグヤに、私は苦笑を浮かべた。

 

「無いわよ、そんなの。少なくとも、今の私には( ・・・・・)」

 

『………へぇ、そういうこと。大博打を打つつもりってわけね』

 

私の言葉に、カグヤは面白そうに笑う。

 

そう、今の私には闇のカードをどうにかする手段はない。

 

だけど、炎さんの話を聞いた私には1つだけ、僅かな可能性が残っている。

 

炎さんの話では闇のカードに取り込まれかけた炎さんをファイアーウォールが助けた。

 

カグヤの言葉から、私が手にしているファイアーウォールは強力な力を有している。

 

なら、ファイアーウォールの力を私が引き出すことができれば………真紅を救う可能性も見いだせるかもしれない。

 

ただし、それは本当に博打としか呼べない一手だ。

 

少なくとも今の私にファイアーウォールの力を引き出すことなんてできていないし、今のファイアーウォールが本当にそんな力を秘めているかも未知。

 

全ては希望的観測でしかない。

 

それでも、私は退くわけにはいかない。

 

屋上の扉が開き、真紅が私の前に立つ

 

「鬼ごっこは終わりか?」

 

「ええ。ここなら、何も気にせずにアンタをぶん殴れる」

 

「随分な自信だな」

 

「アンタこそ、私に勝てるなんて思わないことね。最初に言っておくけど、私はかなり強いわよ?」

 

そういって私はデュエルディスクを起動する。

 

「ならば、我の新たな力をその身に刻み、跪くがいい‼︎」

 

「アンタを包むその闇、全てぶっ壊してあげるわ‼︎」

 

『決闘‼︎』

 

 

桜 LP8000

 

真紅 LP8000

 




次回予告

闇のカードに操られた刀花と戦う遊花。
闇のカードの力を得た刀花の怒涛の攻撃を、遊花は正面から受け止めていく。
暴走する刀花を止めるため、遊花は新たな仲間を顕現させる。

次回 遊戯王Trumpfkarte
『親愛の天秤』


次回はデュエル回。
遊花VS刀花、新しい遊花のデッキのお披露目です。
遊花視点でお送りします。
次回をお楽しみに。


それじゃあ今回はここまで。
再び長らく更新が滞ってしまい申し訳ありません。
師走の忙しさに加え、職場のトラブルが重なり仕事が増量してどうしようもありませんでした。
次回はお正月中には更新したいところ。
それを越すとまた忙しくなりますしね。
それはそれとして、執筆が滞っている間にもまた色んな情報やカードが出ましたね。
まずはレジェンダリーゴールド。
2箱買いましたが、出てこない宝玉獣、スーパーノヴァ、ヒートソウル。
特に後ろ2枚が致命的。
とりあえず単品買いで揃えました。
20thはドラグーンオブレッドアイズと残光竜だったから良かったんですけどね。
次に新たな禁止制限。
私の作品で影響を受けたのは雷獣龍-サンダードラゴン、転生炎獣の炎陣、閃刀機関-マルチロールってところですかね。
地味ではあるけど回してると微妙に痛いです。
妨げられた壊獣の眠りが帰ってきたのは嬉しいですけど。
そして新マスタールール。
融合、シンクロ、エクシーズが救済されましたが、その代わりにインフレが大変になりそうです。
リンクマーカーがあったから自重できているカードって何枚かありますし、解き放たれた後が怖いです、ジャンクスピーダーとか。
とりあえずこの作品で変更するのは実際にルールが施行される4月です。
理想を言えばそれまでに2章終わらせたいけど多分無理だろうなとちょっと諦め気味。
だってまだ2章が半分まで達していないもの。
それでは今回はここでお開き。
今年の更新はこれで最後になります。
来年は早めに投稿できればいいなぁ。
稚拙な作品ではありますが、よろしければ来年もお付き合いいただければなと思います。
それでは皆さん、良いお年を。
ではでは〜
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