大変長らくお待たせしました。
今回は闇のデュエル回です。
闇視点と第3者視点でお送りします。
それでは本編へGO‼︎
●
「確か連絡によるとこの辺り………」
「あ、闇さん‼︎こっちです‼︎」
美傘の連絡を受け、夜の帳が下り始めた湾岸エリアまで出向いた私は美傘の案内の元路地裏の一角に来ていた。
意識を失っているのか路地裏に背中をつけてぴくりともしない夜に、心配そうに美傘が付き添っている。
私は夜に近づくと彼女の様子を観察し、美傘に話しかける。
「大丈夫、ただ気を失ってるだけ。すぐに目を覚ます」
「そうですか………よかった。闇のカードのことはまだ分からないから心配で………」
「………それだけじゃないでしょ?」
私の言葉に、美傘が一瞬固まり、辛そうな顔で視線を彷徨わせる。
私はそんな美傘の両頬を押さえ、こちらを向かせる。
「ほにょ⁉︎や、闇さん?」
「美傘が何を考えてるのかは、大体想像がつく。射手園 大和から何を言われたのかも」
「っ………」
私の言葉に、泣きそうな顔になる美傘に私は押さえて手をどけ、口を開く。
「心配いらない」
「でも………」
「夜が何を隠していたとしても、夜が美傘と過ごしてきた日々は嘘にはならない」
「っ‼︎」
「彼女が
「闇さん………っ‼︎」
私の言葉を受けて、美傘は自分の頭を振ると力一杯自分の両頬を叩いた。
「すみません、お手数をおかけしました。ちょっと寝ぼけてたみたいです」
「仕方ない。もう夜になるし、眠くなってもおかしくない」
私の言葉に美傘は笑顔を浮かべると、倒れていた夜を支えて立ち上がる。
「とりあえず、今日のところは夜ちゃんを美傘のアパートに連れて帰ります。こんなところで寝てたら風邪引いちゃいますからね‼︎初めてですが、友人同士のお泊まり会です‼︎お互いの秘密とか語り合って、もっと仲良くなってきます‼︎」
「ん、それがいい。今日の調査は私に任せて。ゆっくりと親睦を深めるといい」
戯けたように笑う美傘に、私は自分の胸を叩きながら頷く。
そんな私に、美傘は懐からメモ帳を取り出し、私に手渡した。
「あ、これ、今日の調査内容を纏めたものです。考察とか書いてるので読みにくいかもですが………」
「大丈夫。助かる。後は任せて」
「はい………お気をつけて」
「ん、大丈夫。私は、強いから」
確かな自信を持って頷く私を見て、美傘は真剣な表情で頭を下げると、夜と共に街中に消えていった。
『ウオウヨジ ガラレワ カノイイ テクナゲツ ヲツジンシ』
「本人以外が語るのは無粋。遊騎にも止められたし、私が語ることではないよ」
美傘達の姿が見えなくなったところで、語りかけきたヴェルズウロボロスに淡々と返す。
夜から聞いたのではなく、ただその場にいたというだけだが。
だけど、それを本人ではなく、部外者である私が夜の友達である美傘に話すのは無粋過ぎるだろう。
『ガチタノモノカ ?ゾルイ デンヨ モリヨレソ ウオウヨジ ガラレワ ナイシサヤ』
「ん?あの子達が?」
ヴェルズウロボロスの言葉を聞き、私は自分のポシェットからカードローダーに入れられた数枚のカード達を取り出す。
カードローダーから1枚のカードを除き全てのカードを抜き取ると、取り出したカード達からドス黒い闇が溢れ出し、何かの鳴き声が耳に響いた。
『ーーー‼︎』
「ん?久しぶりに遊びたいの?」
『ーーー‼︎ ーーー‼︎』
「闇のカードが相手なら力になれる………それは分かってはいるけど」
聞こえてきた鳴き声に私が渋っていると、ヴェルズウロボロスが声をかけてくる。
『ウオウヨジ ガラレワ ?カイナ ハデノイヨ ハニマタ』
「ヴェルズウロボロス………」
『ラカダ ノナ イメシ ノチタノモノカ ガノルス ゴユシ エカツ ニウオウヨジ ウロア デウヨツヒ モキヌキイ ダノルイ テネサカ ヲンマガ ラカンダフ』
「………そうだね。わかった。久しぶりに遊ぼう。ただし、私が止めたらちゃんと止まること。ただでさえあなた達はやりすぎちゃうんだから。いい?」
『ーーー‼︎ ーーー‼︎』
私の声に嬉しそうな鳴き声が返ってきて、私はしょうがないなと少し微笑ましい気持ちになりながら、取り出したカードと他にも数枚のカードをポシェットから取り出してデッキを組み換えるのだった。
ーーーーーーー
「これで終わり、ヴェルズバハムートでダイレクトアタック。剥奪のカンシャスニスディサピアランス」
「んぎゃあああ‼︎」
操られた男 LP1900→0
「ここもハズレ………いや、ある意味では当たりだけど」
『ハヨジウヨシ ノア ナダウヨ ルイテツモ ヲクヨリウノ ウユシウユシ ウホウヨジ イシラバス ハト リオド ツサウコ』
「それは認める。美傘はすごい。ちょっと騒がしいけど」
美傘のメモ帳を頼りに、湾岸エリアの
それぞれの場所にいた、闇のカードに操られ行方不明になっていたプロ決闘者を3人程倒し、それぞれのデュエルディスクを使って通報したところで私は軽く息を吐いた。
美傘のメモ帳に考察として書かれていた通り、天神 幻騎の目撃情報があった場所には闇のカードに操られ行方不明になっていたプロ決闘者がいた。
目的はやはり、天神 幻騎を探る者を葬るためだろう。
虎穴に入らずんば虎子を得ず。
罠の可能性が高かろうと、調べておかなければ後々その罠に行き着く可能性が高いのは遊騎と遊花だ。
ならば、多少の罠であれば踏み潰すことができる私が危険な場所を潰しておくのが無難である。
ついでに何か得るものがあればと思ったが、そちらの当ては完全にハズレてしまった………色んな意味で。
『ウオウヨジ ガラレワ ナダウソサナリタノモ』
「正直に言うと、ね。適合できずに操られている程度のプロ決闘者じゃ、弱すぎて心が踊らない」
「イマイ ウソ ドナ トスリエユデ ルセタミ ヲエウ ノウオウヨジ ナウロダ」
不服そうに頬を膨らませる私を見て、ヴェルズウロボロスは面白そうに笑う。
一応フォローを入れておくと戦ったプロ決闘者達が決して弱いわけではない。
彼らが普通の精神状態であれば、私も多少は手間取るだろうし、遊花であれば苦戦するだろう。
だが、闇のカードで操られた人間はその闇のカードに固執し過ぎるきらいがある。
精神干渉を受けているのだから仕方がないことなのだが、だからこそ無理な動きを見せることが非常に多い。
そんなデュエリストとしての心もこもっていないデュエルをされても、私の心は躍らないし、潰しやすいのだ。
これでは折角デッキを組み替えて入れたあの子達を呼び出す程でもない。
ほとんど時間の無駄だった。
「結局あの子達も暴れさせれてないし、もう少し手応えがありそうなのはいないかな?」
『?カルミ テツイ タジンカ ヲツヤ ツモ ヲイハケノミヤ ナクヨリウヨキ コソコソ ニヨシバ タレナハ シコス ラカココ テマシコス』
「無論。案内よろしく」
『タエロココ』
ヴェルズウロボロスの案内を頼りに、ヴェルズウロボロスが感じた闇の気配に近づいていく。
一応美傘のメモ帳を確認してみるが、ヴェルズウロボロスが感じた闇の気配を放つ人物がいる場所はメモ帳には記されていなかった。
美傘の調査では得られなかった場所なのか、それとも今日は偶然そこにいるのか。
分からなくはあるが、私がやること自体は変わらない。
ヴェルズウロボロスに案内されてついたのは、湾岸エリアの一角にある中規模の倉庫だった。
決闘都市『ケルン』の海の出入り口である湾岸エリアには貿易船の積荷等を保管するためにいくつもの巨大な倉庫が存在している。
物語の中でもこういう倉庫に怪しい組織の隠れ家があったりするし、確かに調べてみる価値はあるかも知れない。
とはいえ、今回はすでに調べる必要はなさそうだけど。
「ほ、本当に、そのカードがあれば俺は強くなれるのか⁉︎」
「ああ。これは
倉庫と倉庫の間にある路地裏で、スーツを着た気弱そうな男性が、黒いバイクヘルメットを被り、黒いライダースジャケットを着た奇妙な男が黒いアタッシュケースを開け、気弱そうな男性に見せているところだった。
アタッシュケースから感じるのは複数の闇のカードの気配。
今までにないパターンではあるが、先程の言葉から考えるとこの男は闇のカードの売人だろう。
それだけ分かれば十分だ。
「そこまで」
「ひぃっ⁉︎こ、子供?」
「っ‼︎チッ‼︎」
息を潜めていた倉庫の影から姿を見せると、男達は驚いてこちらを見る。
気弱そうな男性は失礼なことを呟き、こちらを呆然とした様子で見るだけだったが、ライダースジャケットを着た男は違った。
私の姿を確認するのと同時に近くに止めていた奇妙なデザインのバイクに乗り、アタッシュケースを荷台に固定して、エンジンをつけると凄まじいスピードで走り去っていった。
「っ、逃げ足の早い………」
『ナラカダ クイバ』
「すぐに追う」
『?カノナ キルス ヲレア ヤシモ』
ヴェルズウロボロスが心配そうな声を出すが、私はポシェットからあるものを取り出し、デュエルディスクを起動するとニヤリと笑った。
「勿論、試運転にはちょうどいい………頼んだよ、ーーーーーーーーーーー」
『ーーー‼︎』
私の声に、デュエルディスクから大量の闇が溢れ出し、何かの鳴き声が夜の倉庫街に響いた。
ーーーーーーー
○
「チッ‼︎まさかあんな
闇から逃げ出したライダースジャケットを着た男は、人気のない夜の湾岸エリアをバイクで必死に駆けていた。
「世界ランキング4位、『氷の女王』冬城 闇。
思わず独り言で悪態を突きながらも、ライダースジャケットを着た男はただひたすら夜の闇を駆ける。
「何にせよ、アレは危険だ。幸い移動手段はなさそうだった。このままーーー」
「逃がさない」
「っ⁉︎」
不意に聞こえた少女の声にライダースジャケットを着た男は声が聞こえてきた方向に視線を向ける。
すると、そこには異常なスピードで道路を
「馬鹿な⁉︎どうやって私に追いついて………っ⁉︎」
ライダースジャケットを着た男がバイクに追いついてきた闇の姿を見て驚愕に目を見開く。
バイクに追いついてきた闇の両靴には、地面を滑走する車輪が取り付けられていた。
「ローラースケート、だとっ⁉︎ふざけやがって‼︎」
「私ができる合理的な移動手段なだけ。ふざけてるつもりはない。それに昔、疑似人格プログラムと世界を救う物語の主人公も移動手段に使ってた。つまり、おかしくない」
「それは創作物の話だろう‼︎どこまでもコケにしてくれる‼︎」
「あなたには聞きたいことがある。だから、逃さない」
「チッ‼︎」
真面目な顔でふざけたことを言ってくる闇にライダースジャケットを着た男は思わず舌打ちをする。
実際、どんなにスピードを上げようと何故か闇は追い風に押されてバイクと
言っていることもやってることもおかしく、どういう原理なのかも分からないが、事実としてあるのは確かな脅威として闇がそこにいるということである。
「チッ‼︎こうなってしまえば仕方がない………オートパイロット起動‼︎デュエルシステム、スタンバイ‼︎」
「むっ?」
ライダースジャケットを着た男が奇妙なデザインのバイクにつけられていたスイッチを押すと、バイクが自動操縦に切り替わり、バイクに内蔵されていたデュエルディスクが起動する。
それを見て、闇は楽しそうに笑うと起動していたデュエルディスクを構える。
「ふふ、面白いことになった。いいよ、相手をしてあげる」
「ローラースケートで移動しながらデュエルをしようって言うのか⁉︎どこまでもふざけやがって‼︎」
「バイクでデュエルしようとしてるあなたに言われたくない。さあ、始めよう」
「後悔させてやるぞ‼︎」
『決闘‼︎』
闇 LP8000
ライダー LP8000
ーーーーーーー
●
「先攻は私だ‼︎クックック、完璧な手札だ‼︎まずは手札の星遺物-『星杖』を墓地に送り、魔法カード、オルフェゴールプライム‼︎同名カードは1ターンに1度しか発動できず、手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、オルフェゴールモンスターまたは星遺物モンスター1体を墓地へ送って自分はデッキから2枚ドローする‼︎私は
〈宵星の騎士ギルス〉☆4 機械族 闇属性
ATK1800
フィールドに現れたのは黒衣の機械騎士。
「宵星の騎士ギルスの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合にデッキからオルフェゴールカードまたは星遺物カード1枚を墓地へ送る‼︎このカードと同じ縦列に他のカードが2枚以上存在する場合、さらにこのターン、このカードをチューナーとして扱うが、今はそちらはどうでもいい。私はデッキからオルフェゴールディヴェルを墓地に送る‼︎さらに宵星の騎士ギルスのもう1つの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、自分フィールドに他のモンスターが存在しない場合、お互いのフィールドに機械族・闇属性・レベル1・攻守0の星遺物トークンを1体ずつ守備表示で特殊召喚する‼︎」
〈星遺物トークン〉☆1 機械族 闇属性
DEF0
ギルスが槍を掲げると、私とライダーのフィールドに小さな機械の妖精が現れた。
「さらに墓地のオルフェゴールディヴェルの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、墓地のこのカードを除外してデッキからオルフェゴールディヴェル以外のオルフェゴールモンスター1体を特殊召喚する‼︎ただし、この効果の発動後、ターン終了時まで自分は闇属性モンスターしか特殊召喚できない。私はデッキからオルフェゴールトロイメアを特殊召喚‼︎」
〈オルフェゴールトロイメア〉☆7 機械族 闇属性
DEF2000
次に現れたのは体表が崩壊し、顔の右半分を覆っているがひび割れ、仮面の下から赤く光り輝く眼が見える機械人形。
現れたオルフェゴールトロイメアを見て、ライダーは正面に手をかざす。
「動き出せ‼︎狂気が奏でるサーキット‼︎」
「リンク召喚………」
ライダーの正面に大きなサーキットが現れる。
「召喚条件はオルフェゴールモンスターを含む効果モンスター2体‼︎私は宵星の騎士ギルス、オルフェゴールトロイメアをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」
ギルスとオルフェゴールトロイメアがサーキットに吸い込まれる。
そして代わりに現れるのはオルフェゴールトロイメアに似た身体が機械で出来ている少女。
「リンク召喚‼︎狂気に造られた悲しき巫女‼︎リンク2‼︎オルフェゴールガラテア‼︎」
〈オルフェゴールガラテア〉LINK2 機械族 闇属性
ATK1800 ↙︎↗︎
「オルフェゴールガラテアの効果発動‼︎ルナティックセレナーデ‼︎同名カードは1ターンに1度、除外されている自分の機械族モンスター1体を対象としてそのモンスターをデッキに戻し、その後、デッキからオルフェゴール魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットできる‼︎私は除外されているオルフェゴールディヴェルをデッキに戻し、デッキからカウンター罠、オルフェゴールクリマクスをセット‼︎さらに、動き出せ‼︎狂気が奏でるサーキット‼︎」
「連続リンク召喚………」
「召喚条件は通常モンスター1体‼︎私は星遺物トークンをリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎リンク召喚‼︎リンク1‼︎リンクリボー‼︎」
〈リンクリボー〉LINK1 サイバース族 闇属性
ATK300 ↓
ライダーの前に遊花が普段から使っている青い球体型のモンスターが現れ、思わず顔を顰める。
遊花が使っているカードをこんなのに使われるなんて正直とても不愉快だ。
しかし、何故かリンクリボーを出したライダーも顔を顰める。
「くっ、何故だかこの青い球体を見ていると臍下辺りがむず痒くてイライラする‼︎」
「嫌なら使わなければいい」
「チッ、こんな奴すぐにフィールドから消してやる‼︎ 動き出せ‼︎狂気が奏でるサーキット‼︎」
舌打ちをしながらライダーは再びサーキットを開く。
「召喚条件はオルフェゴールモンスターを含む効果モンスター2体以上‼︎私はリンクスパイダーとオルフェゴールガラテアを2体分として扱ってリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」
リンクリボーとガラテアが2体に分身してサーキットに吸い込まれる。
そして代わりに現れるのは機械の盾と槍を手にした戦士。
「リンク召喚‼︎狂気に侵された悲しき戦士‼︎リンク3‼︎オルフェゴールロンギルス‼︎」
〈オルフェゴールロンギルス〉LINK3 機械族 闇属性
ATK2500 ↖︎↓↘︎
「さらにオルフェゴールロンギルスを対象に墓地のオルフェゴールトロイメアの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、墓地のこのカードを除外し、フィールドの表側表示モンスター1体を対象としてデッキから同名カード以外の機械族・闇属性モンスター1体を墓地へ送り、対象のモンスターの攻撃力はターン終了時まで、墓地へ送ったモンスターのレベル×100ポイントアップさせる‼︎ただし、この効果の発動後、ターン終了時まで自分は闇属性モンスターしか特殊召喚できない。私はデッキからレベル3のオルフェゴールスケルツォンを墓地に送り、オルフェゴールロンギルスの攻撃力を300ポイントアップさせる‼︎」
オルフェゴールロンギルス
ATK2500→2800
「まだ終わらんぞ‼︎私は墓地に存在するオルフェゴールスケルツォンの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度墓地のこのカードを除外し、同名カード以外の自分の墓地のオルフェゴールモンスター1体を対象としてそのモンスターを特殊召喚する‼︎ただし、この効果の発動後、ターン終了時まで自分は闇属性モンスターしか特殊召喚できない。墓地より蘇れ、狂気に造られた悲しき巫女‼︎オルフェゴールガラテア‼︎」
〈オルフェゴールガラテア〉LINK2 機械族 闇属性
ATK1800 ↙︎↗︎
墓地から再びガラテアが姿を現す。
ガラテアを見てライダーはニヤリと笑うと空に手をかざした。
「私はオルフェゴールガラテア1体でオーバーレイネットワークを構築‼︎」
「っ‼︎リンクモンスターでエクシーズ召喚?」
空に浮かんだ混沌の渦にガラテアが吸い込まれていく。
そして渦が爆けると空から降り立つのは建造物のように巨大な馬の脚を持つ機械騎士。
「エクシーズ召喚‼︎ 現れろ、人類の罪の証たる高みへと至る巨塔‼︎ランク8‼︎
〈宵星の機神ディンギルス〉★8 機械族 闇属性
ATK2600
「宵星の機神ディンギルス………」
「宵星の機神ディンギルスは1ターンに1度しか特殊召喚できず、自分フィールドのオルフェゴールリンクモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚する事ができるモンスターだ」
「成る程、だからリンクモンスターを使ってエクシーズ召喚を………」
「宵星の機神ディンギルスの効果発動‼︎エテメンアンキ‼︎このカードが特殊召喚に成功した場合、2つの効果から1つを選択して発動できる。1つは相手フィールドのカード1枚を選んで墓地へ送る効果。もう1つは除外されている自分の機械族モンスター1体を選び、このカードの下に重ねてオーバーレイユニットとする効果だ。私は2つ目の効果を使い、除外からオルフェゴールスケルツォンをオーバーレイユニットとする‼︎」
ディンギルスが槍を掲げると次元に穴が空き、そこから現れたスケルツォンがディンギルスに吸収され、オーバーレイユニットに変わった。
ここまで動いているのにも関わらず、オルフェゴールプライムでドローした以外でやったことはギルスの召喚だけ。
控えめに言って1枚のカードで動きすぎだ。
「まだまだ動かせて貰うぞ?私は手札を1枚捨てて魔法カード、
〈マシンナーズアンクラスペア〉☆4 機械族 闇属性
DEF800
フィールドに現れたのは黒い闇を纏った機械兵のスナイパー。
「さらにマシンナーズアンクラスペアの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから同名カード以外のマシンナーズモンスター1体を墓地へ送る‼︎私はデッキからマシンナーズフォートレスを墓地へ送る‼︎カードを1枚伏せてターンエンドだ‼︎」
闇 LP8000 手札5
ーーーーー ー
ーー□ーー
⭐︎ ー
ーー○□ー
ーー▲▲ー ー
ライダー LP8000 手札2
「私のターン、ドロー」
ドローしたカードを見て、ライダーに引き離されないように滑走しながら、考えを巡らせると、私はすぐに手札のカードを掲げた。
「手札からブリューナクの
「サーチ効果か………ならば、チェーンしてリバースカードオープン‼︎カウンター罠、オルフェゴールクリマクス‼︎同名カードは1ターンに1度、自分フィールドにオルフェゴールリンクモンスターが存在し、モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、その発動を無効にし除外する‼︎」
ロンギヌスの命令を受け、ディンギルスが槍を振るい、ブリューナクの影霊衣を除外する。
カウンター罠は使わせた。
伏せカードはまだあるが、元より躊躇をする気は一切ない。
「星遺物トークンをリリースし、ヴェルズコッペリアルをアドバンス召喚」
〈ヴェルズコッペリアル〉☆6 機械族 闇属性
ATK2450
現れたのは闇を纏った黒い暴走機関車。
「ヴェルズ、だと?」
「バトル。ヴェルズコッペリアルでオルフェゴールロンギルスに攻撃。ダークネスロコモーティブ」
「攻撃力が低いモンスターで攻撃だと?迎え撃て、オルフェゴールロンギルス‼︎エレジーロンギヌス‼︎」
闇 LP8000→7950
闇を纏って爆速してくるコッペリアルをロンギルスはひらりと躱すと、槍で貫いて爆散させる。
しかし、爆散したコッペリアルの残骸から闇の瘴気が溢れ出す。
「ヴェルズコッペリアルの効果発動。このカードが相手によってフィールド上から離れた時、
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して次の自分のエンドフェイズ時までコントロールを得る」
「何⁉︎」
「私は宵星の機神ディンギルスのコントロールを得る」
闇の瘴気がディンギルスを包み込むと、ディンギルスは私のフィールドに移り、恭しく跪いた。
「くっ、私の宵星の機神ディンギルスを奪うとは………」
「続けて、宵星の機神ディンギルスでオルフェゴールロンギルスを攻撃。スターライトカディンギル」
ディンギルスが手にした槍を空に向けると、槍の先に光が集束していき、ディンギルスがロンギルスに槍を振り下ろすと、集束した光がレーザーのように放たれ、ロンギルスは焼き尽くされて消滅した。
ライダー LP8000→7900
「チッ、私のモンスターを好きなように使ってくれる………だが、このターンのエンドフェイズには宵星の機神ディンギルスは戻ってくる。そうなればこっちが有利だ」
「それはすんなりとあなたのフィールドに戻ったらの話。メインフェイズ2、宵星の機神ディンギルスをリリースし、魔法カード、モンスターゲート」
「何だと⁉︎」
「自分フィールドのモンスター1体をリリースし、通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキの上からカードをめくり、そのモンスターを特殊召喚し、残りのめくったカードは全て墓地へ送る。1枚目、スキルプリズナー。2枚目、シャッフルリボーン。3枚目、ダメージダイエット。4枚目、召喚僧サモンプリースト。通常召喚可能なモンスターのため、召喚僧サモンプリーストを特殊召喚」
〈召喚僧サモンプリースト〉☆4 魔法使い族 闇属性
DEF1600
ディンギルスの姿が消え、代わりに現れたのは黒いローブを纏った魔法使い。
「チッ、そいつは………」
「召喚僧サモンプリーストの効果、1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨てて、デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚する。ただし、この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。私は影霊衣の降魔鏡を捨てて、デッキから終末の騎士を特殊召喚」
〈終末の騎士〉☆4 戦士族 闇属性
ATK1400
サモンプリーストが呪文を唱えると、サモンプリーストの横に黒い騎士が現れる。
「終末の騎士の効果、召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る。 私はデッキから覇王眷竜ダークヴルムを墓地に送る。そしてレベル4、召喚僧サモンプリーストと終末の騎士でオーバーレイ。2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚」
サモンプリーストと終末の騎士が光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。
そして渦が爆けるとそこにいるのは王者の風格を持つグレムリン。
「群れを伴い進撃せよ、ランク4、キングレムリン」
〈キングレムリン〉★4 爬虫類族 闇属性
ATK2300
「キングレムリンの効果、王者の呼び声。オーバーレイユニットを1つ使い1ターンに1度、デッキから爬虫類族モンスター1体を手札に加える。私はデッキからカゲトカゲを手札に加える」
キングレムリンの咆哮が響き、私の手札にカゲトカゲが加わる。
このターンはこれで十分だろう。
「私はカードを2枚伏せてターンエンド」
闇 LP7950 手札1
ーー▲▲ー ー
ーー○ーー
ー ー
ーーー□ー
ーーー▲ー ー
ライダー LP7900 手札2
「私のターン、ドロー‼︎よくも私のカードを好き勝手にしてくれたな。貴様には確実な敗北を与えてやる」
「やれるものならどうぞ」
「そう余裕ぶっていられるのも今の内だ‼︎私は、マシンナーズパゼストレージを召喚‼︎」
〈マシンナーズパゼストレージ〉☆4 機械族 闇属性
ATK1600
フィールドに現れたのは黒い闇を纏った機械兵。
「マシンナーズパゼストレージの効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、同名カード以外の自分の墓地のマシンナーズモンスター1体を対象としてそのモンスターを守備表示で特殊召喚する‼︎ただし、この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。甦れ、マシンナーズフォートレス‼︎」
〈マシンナーズフォートレス〉☆7 機械族 地属性
DEF1600
パゼストレージの目が赤く光ると、ライダーの墓地から青い装甲車がフィールドに現れた。
「私は機械族レベル4、マシンナーズパゼストレージとマシンナーズアンクラスペアでオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚‼︎」
「エクシーズ召喚………」
パゼストレージとアンクラスペアが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。
そして渦が爆けるとフィールドに現れたのは身体中に歯車があり、背中に巨大な歯車を背負った機械戦士。
「大戦への歯車‼︎ランク4‼︎ギアギガントX‼︎」
〈ギアギガントX〉★4 機械族 地属性
ATK2300
「ギアギガントXの効果発動‼︎インクリースプロダクション‼︎オーバーレイユニットを1つ取り除き、自分のデッキ・墓地からレベル4以下の機械族モンスター1体を選んで手札に加える‼︎私はデッキからオルフェゴールディヴェルを手札に加える‼︎ さらに私は手札からオルフェゴールディヴェルを捨てて魔法カード、ワンフォーワンを発動‼︎デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する‼︎来い、オルフェゴールカノーネ‼︎」
〈オルフェゴールカノーネ〉☆1 機械族 闇属性
DEF1900
現れたのはトランペットを模した機械。
「行くぞ‼︎私は、レベル7、機械族モンスター、マシンナーズフォートレスに、レベル1、闇属性チューナーモンスター、オルフェゴールカノーネをチューニング‼︎」
「シンクロ召喚………」
カノーネが光の輪になり、フォートレスが小さな黒い星に変わり、黒光りする道になる。
そうしてライダーがエクストラデッキから取り出したのは黒い闇を纏ったカード。
「深き暗闇に潜む不沈艦よ‼︎呪われし爆撃者を蘇らせ、この世を破壊の海に沈めよ‼︎ダークシンクロ‼︎」
黒光りする道が輝くと、その中から現れたのは闇の球体を動力とした空中戦艦。
「現れろ、ダークフラットトップ‼︎」
〈ダークフラットトップ〉☆8 機械族 闇属性
DEF3000
「‼︎シンクロモンスターの闇のカード………」
「私の持つダークシンクロモンスターの力、特と味うがいい‼︎ ダークフラットトップの効果発動‼︎アンダーワールドマニュファクチャー‼︎1ターンに1度、自分の墓地のリアクターと名のついたモンスターまたはジャイアントボマーエアレイド一体を選択して選択したモンスターを、召喚条件を無視して特殊召喚する‼︎冥府の底より飛び立て、ジャイアントボマーエアレイド‼︎」
ダークフラットトップの動力となっている闇の球体が輝くと、その中から巨大な爆撃機が姿を現した。
〈ジャイアントボマーエアレイド〉☆8 機械族 風属性
ATK3000
「ジャイアントボマーエアレイド………機甲部隊の再編制で捨ててたか………マイナーだけど、なかなか厄介なのがでてきた」
「クックック、いつまでその減らず口が続くか楽しみだな。私は墓地に存在するオルフェゴールスケルツォンを除外して効果発動‼︎ 墓地より再び蘇れ、狂気に造られた悲しき巫女‼︎オルフェゴールガラテア‼︎」
〈オルフェゴールガラテア〉LINK2 機械族 闇属性
ATK1800 ↙︎↗︎
「また出てきた………」
「オルフェゴールガラテアの効果発動‼︎ルナティックセレナーデ‼︎私は除外されているオルフェゴールスケルツォンをデッキに戻し、デッキから2枚目のカウンター罠、オルフェゴールクリマクスをセットする‼︎ さらに墓地のオルフェゴールディヴェルを除外して効果発動‼︎デッキより舞い戻れ、オルフェゴールスケルツォンを特殊召喚‼︎」
〈オルフェゴールスケルツォン〉☆3 機械族 闇属性
DEF1500
現れたのはさっきから墓地と除外とデッキを行ったり来たりしているドラムのようなモンスター。
そしてライダーは手を正面にかざす。
「動き出せ‼︎狂気が奏でるサーキット‼︎」
ライダーの前に巨大なサーキットが現れる。
「召喚条件はオルフェゴールモンスターを含むモンスター2体以上‼︎私はオルフェゴールスケルツォン、ギアギガントX、オルフェゴールガラテアを2体分として扱ってリンクマーカーにセット‼︎サーキットコンバイン‼︎」
ガラテア2体に分身し、スケルツォンとギアギガントXが共にサーキットに吸い込まれていく。
そして代わりに現れるのはオーケストラを奏でるオーケストリオンのようなモンスター。
「リンク召喚‼︎殺戮を為す狂気のオーケストリオン‼︎リンク4‼︎オルフェゴールオーケストリオン‼︎」
〈オルフェゴールオーケストリオン〉LINK4 機械族 闇属性
ATK3000 ↙︎↓↑↗︎
「攻撃力3000のリンク4モンスター………」
「まだだ。本番はこれからだ‼︎自分の墓地に闇属性モンスターが7体以上存在する場合に、魔法カード、終わりの始まり‼︎自分の墓地に存在する闇属性モンスター5体をゲームから除外する事で、自分のデッキからカードを3枚ドローする‼︎私は墓地に存在するオルフェゴールロンギルス、宵星の機神ディンギルス、宵星の騎士ギルス、マシンナーズパゼストレージ、マシンナーズアンクラスペアを除外してカードを3枚ドローする‼︎」
「っ、ここで手札が増えるか………」
「さらに私は墓地に存在する星遺物-『星杖』の効果発動‼︎同名カードは1ターンに1度、墓地のこのカードを除外し、除外されている自分のオルフェゴールモンスター1体を対象としてそのモンスターを特殊召喚する‼︎ただし、この効果の発動後、ターン終了時まで自分は闇属性モンスターしか特殊召喚できない‼︎除外より戻れ、狂気に侵された悲しき戦士‼︎リンク3‼︎オルフェゴールロンギルス‼︎」
〈オルフェゴールロンギルス〉LINK3 機械族 闇属性
ATK2500 ↖︎↓↘︎
「さらにオルフェゴールオーケストリオンの効果発動‼︎クロックワークカデンツァ‼︎除外されている自分の機械族モンスター3体をデッキに戻し、相手フィールドにリンク状態の表側モンスターが存在する場合、それらのモンスターは、攻撃力・守備力が0になり、効果は無効化される‼︎」
「っ」
「現在、オルフェゴールオーケストリオンのリンクマーカーはキングレムリンに向いていてリンク状態になっている‼︎私は除外されている宵星の機神ディンギルスをEXデッキに、宵星の騎士ギルス、オルフェゴールディヴェルをデッキに戻し、跪け‼︎ キングレムリン‼︎」
オーケストリオンから空気を震わせるような演奏が響く。
その演奏を聴き、キングレムリンは力無く崩れ落ちる。
キングレムリン
ATK2300→0
「そして私はオルフェゴールロンギルス 1体でオーバーレイネットワークを構築‼︎」
空に浮かんだ混沌の渦にロンギルスが吸い込まれていく。
そして渦が爆けると再び空から建造物のように巨大な馬の脚を持つ機械騎士が舞い降りる。
「エクシーズ召喚‼︎ 再臨せよ‼︎人類の罪の証たる高みへと至る巨塔‼︎ランク8‼︎宵星の機神ディンギルス‼︎」
〈宵星の機神ディンギルス〉★8 機械族 闇属性
ATK2600
「また宵星の機神ディンギルスか………」
「宵星の機神ディンギルスの効果発動‼︎エテメンアンキ‼︎私は2つ目の効果を使い、除外からオルフェゴールトロイメアをオーバーレイユニットとする‼︎さらに手札を1枚捨て、ジャイアントボマーエアレイドの効果発動‼︎シューティングエアライド‼︎1ターンに1度、手札を1枚墓地へ送る事で、相手フィールド上のカード一枚を選択して破壊する‼︎貴様のセットは破壊させて貰う‼︎」
「チェーンして墓地のスキルプリズナーを除外して効果発動。墓地のこのカードをゲームから除外し、自分フィールド上のカード1枚を選択してこのターン、選択したカードを対象として発動したモンスター効果を無効にする。対象にするのは現在選択されているセットカード」
ジャイアントボマーが空から爆弾を投下するが、障壁に守られたセットカードは傷一つつかない。
「守ってきたということは余程大切なカードということか………まぁいい。バトル‼︎ジャイアントボマーエアレイドでキングレムリンを攻撃‼︎ギガデスフーガ‼︎」
ジャイアントボマーが数えきれない程のミサイルを放ち、キングレムリンを跡形もなく吹き飛ばした。
闇 LP7950→4950
「っ‼︎おっ、と………」
キングレムリンを吹き飛ばす際に生まれた爆風で、私の身体が大きくよろめき、体勢を崩す。
「愚か者め、そのまま消え失せるがいい」
ライダーが嘲笑し、私があわや転倒しそうになった次の瞬間ーーー
『ーーー』
「何⁉︎」
ーーー突然、凄まじい暴風が吹き荒れ、私の身体は空高く舞い上がった。
暴風によって空中に投げ出された私は、空中で体勢を立て直すと、道路に向かって勢いよく落下していく。
道路に着地する瞬間、道路から強い風が吹き、私の身体はゆっくりと道路に着陸し、再び滑走を始めた。
「馬鹿な⁉︎ありえない‼︎一体何が起こったというんだ⁉︎」
「さあ?なんだろうね。それよりも、まだあなたのバトルフェイズだよ」
無事だった私を見て取り乱すライダーだったが、すぐに首を振ると強い視線で私を睨みつけた。
「っ、何が起こったかはわからないが、そんな奇跡が何度も続くものか‼︎宵星の機神ディンギルスでダイレクトアタック‼︎スタードロップカディンギル‼︎」
ディンギルスが槍を私に振り下ろすと、槍から光の本流が放たれる。
しかし、放たれた光の本流は私の前に現れた扉に吸い込まれ消え失せた。
「リバースカードオープン。罠発動、カウンターゲート。相手モンスターの直接攻撃宣言時、その攻撃を無効にし、自分はデッキから1枚ドローする。そしてそのドローしたカードがモンスターだった場合、そのモンスターを表側攻撃表示で通常召喚できる」
「チッ、防御手段を残していたか………」
「私はドローしたヴェルズヘリオロープを召喚」
〈ヴェルズヘリオロープ〉☆4 岩石族 闇属性
ATK1950
私のフィールドに現れたのは禍々しい闇を纏った岩石の戦士。
ヘリオロープはライダーの盤面と今の私を見ると少し面白そうに笑った。
『ウオウヨジ ガラレワ ナルス ヤチム ズラワカイア ハト ルエユデ デトーケスーラーロ』
「うるさい。黙って壁になれ」
『イドヒ』
「あなたはお調子がすぎる。今は真面目なところ」
『モトツモゴ』
「何をごちゃごちゃ言っている‼︎ オルフェゴールオーケストリオンでヴェルズヘリオロープを攻撃‼︎スロウスカプリッチオ‼︎」
オーケストリオンのパイプから数えきれない程のレーザーが撃ち出され、ヘリオロープはレーザーに貫かれ爆散した。
闇 LP4950→3900
「メインフェイズ2、カードを1枚伏せてターンエンドだ」
「ならエンドフェイズにリバースカードオープン。罠発動、裁きの天秤。相手フィールドのカードの数が自分の手札・フィールドのカードの合計数より多い場合に発動でき、自分はその差の数だけデッキからドローする」
「っ⁉︎なん………だと⁉︎」
「あなたのフィールドのカードは7枚、私は裁きの天秤と手札1枚の2枚。その差分の5枚のカードをドローする」
「っ、やってくれるな………」
闇 LP3900 手札6
ーーーーー ー
ーーーーー
☆ ー
○○□ーー
ー▲▲▲ー ー
ライダー LP7900 手札2
「私のターン、ドロー………あ」
『ーーー‼︎』
私がドローしたカードを見ると、そのカードから強烈な歓喜の思念とドス黒い闇が溢れ出してくる。
私は溢れ出す強力な闇の気配に思わずくすりと笑った。
「わかった………あなた達が暴れられる準備をするから、ちょっと待っててね。手札のクラウソラスの影霊衣を捨てて効果発動。同名カードは1ターンに1度、デッキから影霊衣魔法・罠カード1枚を手札に加える」
「チッ、またサーチ効果か‼︎チェーンしてリバースカードオープン‼︎カウンター罠、オルフェゴールクリマクス‼︎その発動を無効にし除外する‼︎」
クラウソラスの影霊衣がオルフェゴールクリマクスに阻まれて除外される。
まずはカウンター罠を使わせた。
次は………
「速攻魔法、手札断殺。お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送り、その後、それぞれデッキから2枚ドローする」
「チッ、手札交換させられたか………」
「墓地に存在する影霊衣の降魔鏡とトリシューラの影霊衣を除外して影霊衣の降魔鏡の効果発動。自分フィールドにモンスターが存在しない場合、自分の墓地からこのカードと影霊衣モンスター1体を除外してデッキから影霊衣魔法カード1枚を手札に加える。私はデッキから影霊衣の万華鏡を手札に加える。カードを1枚セット。墓地に存在するシャッフルリボーンの効果発動。自分フィールドのカード1枚を対象としそのカードを持ち主のデッキに戻してシャッフルし、その後自分はデッキから1枚ドローする。ただしこのターンのエンドフェイズに、自分の手札を1枚除外する。私はフィールドのセットカードをデッキに戻し、カードを1枚ドローする。魔法カード、闇の誘惑。自分はデッキから2枚ドローし、その後手札の闇属性モンスター1体を除外する。そして手札に闇属性モンスターが無い場合、手札を全て墓地へ送る。私はデッキから2枚ドローし、手札からヴェルズサンダーバードを除外する。私はヴェルズケルキオンを召喚」
〈ヴェルズケルキオン〉☆4 魔法使い族 闇属性
ATK1600
現れたのは両手に杖を持った魔術師のようなモンスター。
しかし、現れたケルキオンを見てジャイアントボマーが怪しく唸った。
「この瞬間、ジャイアントボマーエアレイドの効果発動‼︎ジェノサイドシューティング‼︎相手のターンに1度、2つの効果から1つを選択して発動できる。相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した時、そのモンスターを破壊し、相手ライフに800ポイントのダメージを与えるか、相手がカードをセットした時にそのカードを破壊し、相手ライフに800ポイントのダメージを与える効果だ‼︎私は1つ目の効果を使い、ヴェルズケルキオンを破壊し、貴様に800ポイントのダメージを与える‼︎」
ジャイアントボマーがミサイルを投下し、ケルキオンを跡形もなく吹き飛ばした。
闇 LP3900→3100
「これで貴様の召喚権は潰した‼︎」
「予定通りだよ。自分の墓地に闇属性モンスターが7体以上存在する場合に、魔法カード、終わりの始まり」
「何っ⁉︎」
「効果の説明は必要ないよね?私は墓地から終末の騎士、召喚僧サモンプリースト、キングレムリン、カゲトカゲ、ヴェルズコッペリアルを除外して3枚のカードをドローする。手札から罠発動、無限泡影」
「手札から罠だと⁉︎」
「自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象としてそのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。私は宵星の機神ディンギルスの効果を無効にする」
無限泡影の力を受け、ディンギルスが跪き、力を失う。
「これで準備は整った。さあ、行こうか………私の眷属
「っ⁉︎最初に墓地に送っていたカードか‼︎」
「同名カードは1ターンに1度、このカードが墓地に存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードを特殊召喚する‼︎雷よ、暗雲を裂け‼︎おいで、覇王眷竜ダークヴルム‼︎」
闇がその名を呼ぶと、星空が暗雲で黒く塗りつぶされ、雷鳴が鳴り響く。
そして一際大きな雷鳴が轟くと暗雲の中から、鋭い刃の身体を持つ緑龍が闇を守るように降り立った。
〈覇王眷竜ダークヴルム〉☆4 ドラゴン族 闇属性
ATK1800
「覇王眷竜ダークヴルムの効果発動‼︎インフィニットドミネーション‼︎同名カードは1ターンに1度、このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから覇王門ペンデュラムモンスター1体を手札に加える‼︎私はデッキから覇王門
「ペンデュラムモンスターだと⁉︎」
「さらに私は、スケール4の覇王眷竜オッドアイズをペンデュラムスケールにセッティング‼︎」
「っ⁉︎また別の覇王眷竜だと⁉︎」
私がペンデュラムスケールをセットすると、私の右側に暗黒の柱が立ち上り、その闇の中から美傘の使うオッドアイズペンデュラムドラゴンに酷似した赤と青の目を持ち緑の鎧を纏った巨大な龍が現れ、その下に4の数字が刻まれる
「私は覇王眷竜ダークヴルムをリリースし、覇王眷竜オッドアイズのペンデュラム効果発動‼︎オーバーロードリード‼︎自分フィールドの覇王眷竜モンスター1体をリリースし、このカードを破壊し、デッキから攻撃力1500以下のペンデュラムモンスター1体を手札に加える‼︎私はデッキからペンデュラムモンスター、覇王門零を手札に加える‼︎そして私はスケール0の覇王門零とスケール13の覇王門無限でペンデュラムスケールをセッティング‼︎」
「何だと⁉︎」
私がペンデュラムスケールをセットすると、私を挟むように暗黒の柱が立ち上り、その闇の中から2つの門が現れ、その門に0と13の数字が刻まれる。
「これにより私は1から12までのモンスターを同時に召喚可能‼︎私の魂に宿る覇王よ‼︎善悪を超越し運命を捻じ伏せろ‼︎ペンデュラム召喚‼︎おいで、私の眷属達‼︎」
私がそう叫ぶと暗黒の門が開き、そこからフィールドに向かって闇に包まれた4つの波動が放たれる。
「レベル4、レスキューラビット」
〈レスキューラビット〉☆4 獣族 地属性
ATK300
最初に現れたのはヘルメットを被ったうさぎのモンスター。
「レベル4、チューナーモンスター、執愛のウヴァループ」
〈執愛のウヴァループ〉☆4 悪魔族 地属性
DEF1800
次に姿を現したのはラクダの姿をした悪魔のモンスター。
「再臨せし雷よ、暗雲を裂け‼︎おいで、レベル4、覇王眷竜ダークヴルム‼︎」
〈覇王眷竜ダークヴルム〉☆4 ドラゴン族 闇属性
ATK1800
レスキューラビットとウヴァループの背後に再びダークヴルムが姿を現し、咆哮をあげる。
そして最後に現れるのは赤と青の目を持ち緑の鎧を纏った巨大な龍。
「覇王に仕えし終末の虹竜よ‼︎死の輝きを放ち、刃向かう者に絶望を与えよ‼︎おいで、私の眷属‼︎
〈覇王眷竜オッドアイズ〉☆8 ドラゴン族 闇属性
ATK2500
「くっ、一気に4体ものモンスターを………だが、そのモンスター達では私のモンスターを超えることはできない‼︎」
「確かに、このカード達ではまだ足りていない。だけど、どうにかするための道筋はすでに見えている。レスキューラビットの効果発動‼︎フィールドのこのカードを除外して、デッキからレベル4以下の同名の通常モンスター2体を特殊召喚する‼︎ただし、この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される」
レスキューラビットが夜の闇に紛れて消えていく。
代わりに空から舞い降りたのは闇のローブを羽織った魔王。
「私はペンデュラムモンスター、竜魔王ベクター
〈竜魔王ベクターP〉☆4 ドラゴン族 闇属性
ATK1850
そして私はあの言霊を口にする。
「行くよ。私は、レベル4、闇属性、ペンデュラムモンスター、覇王眷竜ダークヴルムに、レベル4、チューナーモンスター、執愛のウヴァループをチューニング‼︎」
「っ、シンクロ召喚か‼︎」
ウヴァループが光の輪になり、ダークヴルムが小さな黒い星に変わり、黒光りする道になる。
「覇王に仕えし終末の風竜よ‼︎死の風を振るい、刃向かう者を薙ぎ払え‼︎シンクロ召喚‼︎」
黒光りする道が輝くと、その中から現れたのは黒緑の身体に白と青の鎧をつけた覇王の眷属たる暴虐の竜。
「おいで、私の眷属‼︎
〈覇王眷竜クリアウィング〉☆8 ドラゴン族 闇属性
ATK2500
「また覇王眷竜だと⁉︎」
「私の眷属の力、じっくりと味わうといい。覇王眷竜クリアウィングの効果発動‼︎このカードがシンクロ召喚に成功した場合、相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する‼︎」
「全体破壊のシンクロモンスターだと⁉︎」
「吹き荒れろ、滅びの暴風‼︎ディザスターストーム‼︎」
覇王眷竜クリアウィングを中心に闇を纏った竜巻が生み出される。
闇を纏った竜巻はライダーのモンスターを呑み込んでいき、オーケストリオン以外の全てのモンスターを跡形もなく消し飛ばした。
「何と凄まじき暴風………っ‼︎まさか⁉︎先程から貴様を後押しするように不自然に吹き荒れるこの風は⁉︎」
「ご名答。それは全部、覇王眷竜クリアウィングの力。この翼がある限り、私はどこまでだって行ける。どこまでだって翔べる」
『ーーー‼︎』
私の声に応えるように覇王眷竜クリアウィングが歓喜の咆哮をあげる。
どうやら久しぶりの出番だからかすごく張り切っているようだ。
私はそんな覇王眷竜クリアウィングが微笑ましく思い、少しだけ笑みを浮かべる。
「ぐっ、だが、リンク状態になっているオルフェゴールオーケストリオンは戦闘・効果では破壊されない‼︎さらに破壊されたダークフラットトップの効果発動‼︎グラッジリバイバル‼︎このカードが破壊され墓地へ送られた場合、手札からレベル5以下の機械族モンスター1体を特殊召喚できる‼︎現れろ、サモンリアクターAI‼︎」
〈サモンリアクターAI〉☆5 機械族 闇属性
DEF1400
ダークフラットトップの残骸から小型の爆撃機が現れる。
確かに面倒な効果を持ったカードだ。
だけど、あれでは私の眷属達を止めるに足りえない。
私はサモンリアクターを横目に今度は正面に手をかざした。
「まだ行くよ。私は、レベル4、闇属性、ペンデュラムモンスター、竜魔王ベクターP2体でオーバーレイ‼︎2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼︎エクシーズ召喚‼︎」
「っ、今度はエクシーズ召喚か‼︎」
2体の竜魔王ベクターPが光となり、空に浮かんだ混沌の渦に吸い込まれる。
「覇王に仕えし終末の雷竜よ‼︎死の迅雷を迸らせ、刃向かう者を焼き払え‼︎」
そして渦が爆けるとそこにいるのは美傘の使うダークリベリオンエクシーズドラゴンに酷似した漆黒の身体に緑の鎧を纏った龍。
「おいで、私の眷属‼︎
〈覇王眷竜ダークリベリオン〉★4 ドラゴン族 闇属性
ATK2500
「今度はエクシーズモンスターの覇王眷竜だと⁉︎だが、サモンリアクターAIの効果発動‼︎シャープボム‼︎1ターンに1度、相手フィールド上にモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時、相手ライフに800ポイントのダメージを与える‼︎」
闇 LP3100→2300
「さらにこの効果を使用したターンのバトルフェイズ時、相手モンスター1体の攻撃を無効にできる‼︎」
「だから、なに?私は魔法カード、ペンデュラムフュージョン‼︎同名カードは1ターンに1度しか発動できず、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを自分フィールドから墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する‼︎自分のペンデュラムゾーンにカードが2枚存在する場合、自分のペンデュラムゾーンに存在する融合素材モンスターも融合素材に使用できる‼︎」
「融合魔法だと⁉︎貴様、まさか⁉︎」
「私はペンデュラムゾーンにいる覇王門零、覇王門無限で融合‼︎」
フィールドに出来た渦の中に覇王の力を持つ門が吸い込まれていく。
「零にて無限となりし無の力、今ここに交わる‼︎覇王に仕えし終末の毒竜よ‼︎死の病毒を撒き散らし、刃向かう者を死に絶えらせよ‼︎融合召喚‼︎」
渦が光ると、渦の中から現れたのは遊花が使うスターヴヴェノムフュージョンドラゴンに酷似した紫色の身体に緑色の鎧を纏った龍。
「おいで、私の眷属‼︎
〈覇王眷竜スターヴヴェノム〉☆8 ドラゴン族 闇属性
ATK2800
「今度は融合モンスターの覇王眷竜だと⁉︎しかも、何だ⁉︎そのおぞましい闇の瘴気は⁉︎」
私のフィールドに並んだ覇王眷竜達を見てライダーは驚愕の声をあげる。
私のフィールドに並んだ覇王眷竜達はそれぞれ身体中から闇の瘴気を溢れ出させながら歓喜の咆哮をあげていた。
きっと、久しぶりのデュエルに興奮しているのだろう。
このカード達は記憶を失った私が、私になった時から気付いたら持ってた最初のカード達だ。
記憶を失う前の私の手掛かりでもあるのだが、少しばかり
ちょっと使い方を間違えればーーー簡単に対戦相手を
「みんな、久しぶりだね。今日はいっぱい
私の言葉に、私の可愛い眷属達は力強い咆哮をあげた。
「ふふっ。じゃあ、いこう。まずは、覇王眷竜スターヴヴェノムの効果発動‼︎デスドレインヴェノム‼︎ 1ターンに1度、このカード以外の自分または相手のフィールド・墓地のモンスター1体を対象として、エンドフェイズまで、このカードはそのモンスターと同じ、元々のカード名・効果を得る‼︎」
「存在のコピーだと⁉︎」
「さらにこのターン、自分のモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。私がコピーするのは、あなたの墓地にいるジャイアントボマーエアレイド‼︎」
覇王眷竜スターヴヴェノムの身体から溢れ出す大量の闇の瘴気がライダーの墓地にいるジャイアントボマーの存在を喰らい尽くす。
覇王眷竜スターヴヴェノム→ ジャイアントボマーエアレイド
「手札を1枚捨て、ジャイアントボマーエアレイドとなった覇王眷竜スターヴヴェノムの効果発動‼︎シューティングエアライド‼︎私はあなたのセットカードを破壊する‼︎」
覇王眷竜スターヴヴェノムの緑色の鎧から巨大なミサイルが放たれ、ライダーのセットカードを爆散させる。
「くっ‼︎ オルフェゴールアタックが………」
「バトル‼︎覇王眷竜オッドアイズでサモンリアクターAIを攻撃‼︎愚直のラッシュバースト‼︎」
「サモンリアクターAIの効果発動‼︎その攻撃を無効にする‼︎」
覇王眷竜オッドアイズが放つ闇を纏った虹のブレスをサモンリアクターは空高く舞い上がり回避する。
「これで攻撃の無効化も無くなった。続けて、覇王眷竜クリアウィングでサモンリアクターAIを攻撃‼︎暴風のヘブンアセンションスラッシャー‼︎」
覇王眷竜クリアウィングが暴風を纏い、空高く舞い上がったサモンリアクターに一瞬で肉薄する。
「覇王眷竜クリアウィングの効果発動‼︎コラプスハリケーン‼︎1ターンに1度、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算前、そのモンスターを破壊し、破壊したモンスター元々の攻撃力分のダメージを相手に与える‼︎」
「何だと⁉︎」
「砕けて爆ぜろ、サモンリアクターAI‼︎」
暴風を纏った覇王眷竜クリアウィングはサモンリアクターを容易く引き裂き、爆散させた。
ライダー LP7900→5900
「ぬぅぅっ‼︎なんだ、この凄まじき力は⁉︎一体どこからこんな力が⁉︎」
「覇王眷竜ダークリベリオンでオルフェゴールオーケストリオンを攻撃‼︎」
「っ、また攻撃力の低いモンスターで攻撃だと⁉︎」
「覇王眷竜ダークリベリオンの効果発動‼︎トリーズンデスチャージ‼︎1ターンに1度、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算前に、このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除き、ターン終了時まで、その相手モンスターの攻撃力を0にし、その元々の攻撃力分このカードの攻撃力をアップする‼︎」
「っ⁉︎何だと⁉︎」
覇王眷竜ダークリベリオンが咆哮をあげると闇を纏った雷が迸り、オーケストリオンの身体を貫き、その力を奪っていく。
オルフェゴールオーケストリオン
ATK3000→0
覇王眷竜ダークリベリオン
ATK2500→5500
「攻撃力、5500だと⁉︎」
「焼き払え、覇王眷竜ダークリベリオン‼︎悪虐のライトニングディペンデンス‼︎」
その身を黒き稲妻に変えた覇王眷竜ダークリベリオンは一瞬でオーケストリオンの身体を貫き、爆散させた。
ライダー LP5900→400
「ぐぎゃぁぁぁ‼︎」
「これで決まり。覇王眷竜スターヴヴェノムでダイレクトアタック‼︎」
覇王眷竜スターヴヴェノムの緑色の鎧が怪しく光り、覇王眷竜スターヴヴェノムに闇の力が集まっていく。
「滅却のタクシンストリーム‼︎」
私の声と共に覇王眷竜スターヴヴェノム放った闇を纏った毒のブレスがライダーを呑み込んだ。
「ぐあぁぁぁ‼︎」
ライダー LP400→0
ーーーーーーー
覇王眷竜スターヴヴェノムの放った毒のブレスに呑み込まれたバイクは煙を吐き出して急激に減速していく。
「クソっ‼︎何だこれは⁉︎」
「よっと………追い風をありがとう、覇王眷竜クリアウィング。みんなも、ありがとうね」
『ーーー‼︎』
完全に動きを止めたバイクを見て、私はローラースケートによる滑走を止め、覇王眷竜達に労いの言葉をかけると、覇王眷竜達は嬉しそうに鳴いて姿を消していく。
それを眺めてから、動かなくなったバイクに動揺しているライダーに近づいていく。
「何故動かない‼︎貴様、何をした‼︎」
「そのバイクは覇王眷竜スターヴヴェノムのブレスを受けた。覇王眷竜スターヴヴェノムは全てを滅ぼす猛毒を自在に操ることができる。その猛毒で、バイクの電脳中枢を侵した。そのバイクはもう私の意のままに制御できる」
「何だと⁉︎」
「コンピュータウィルスだってコンピュータを侵す毒の一種。猛毒を掌る覇王眷竜スターヴヴェノムが使えない道理はない」
「っ、どこまでもデタラメな‼︎」
私の言葉にライダーはこちらを睨みつける。
確かにライダーが言う通り、この子達の力はデタラメだ。
だけど、だからこそこういう時に役に立つ。
「もう逃げられない。闇のカードの売人をしているならあなたは知っているハズ。天神 幻騎の居場所、答えてもらう」
問い詰めるようや私の言葉にライダーはーーー
「天神 幻騎だと?何故その名前が出てくる?それが貴様が探っていることなのか?」
「………えっ?」
ーーー心底不思議そうな声色で、そう言った。
嘘は………ついていない。
間違いなく、この男は天神 幻騎を知らない。
私は猛烈に感じる嫌な予感に突き動かされるように、口を開く。
「じゃあ、あなたが言っていた
私がその言葉を口に出した瞬間、不意に真横から強烈な殺気が飛んできた。
「っ‼︎」
私がその場を飛び退くと、先程まで立っていた場所に闇を纏った斬撃が飛来し、地面を抉り飛ばした。
「これは‼︎っ………‼︎覇王眷竜クリアウィング‼︎」
『ーーー‼︎』
体勢を崩した私に向かってどこからか次々と闇を纏った斬撃が飛来する。
私は覇王眷竜クリアウィングの暴風による補助を受けながらローラースケートで滑走し、次々と飛来する斬撃を躱し、近くにあった倉庫の影に隠れる。
しばらく倉庫の影で斬撃をやり過ごしていると、放たれていた斬撃の音が消える。
私が倉庫の影から先程いた場所に戻ると、先程までいたライダーの姿が消え、大破したバイクと抉り飛ばされた地面だけが残っていた。
「逃げられた………これは………また、面倒なことになったかも」
私はため息を吐きながら私は困った時の癖で、自分の頭をポンポンとノックするように叩き、先程のデュエルを振り返る。
先程のデュエルでライダーが使ってきた闇のカードはダークフラットトップのみ。
しかも、ダークフラットトップは
遊騎と夜を助けにいき、湾岸エリアで戦ったデュエル。
そしてこの前目撃した遊花とのデュエル。
天神 幻騎はNo.を私の才能と言って執着を見せていた。
そんな天神 幻騎が、No.に拘っていた天神 幻騎が、いきなりNo.以外の闇のカードを作るだろうか?
可能性は………0ではない。
だけど、拭いきれない違和感は確かにある。
それに今回戦ったライダーが使っていた奇妙なバイク型のデュエルディスク。
天神 幻騎は確かに立体映像の進歩に関わった科学者の一面がある。
だからといって、このバイク型のデュエルディスクを天神 幻騎が作る理由はあるのだろうか?
こちらも可能性は0とは言えない。
だけど、それほど可能性が高いとは思えない。
そして何よりも、先程デュエルしたライダーは天神 幻騎のことを知らなかった。
そのことを踏まえ、想定される最悪の結論はーーー
「天神 幻騎の引き起こした闇のカード事件に便乗して………いや、紛れて闇のカードをばら撒こうとしてる人間が他にもいる………かったるいことになってきた」
次回予告
臨時風紀委員としてデュエルアカデミアの見回りを行う遊花と真紅の前に
運命を超えてみせた遊花に興味があるというレイナは、遊花達を
遊騎を倒したレイナを前に遊花は自身の全力を持って挑む。
次回 遊戯王Trumpfkarte
『無垢なる邪心』
次回は遊花VSレイナ。
遊花視点でお送りする予定です。
遊花は
次回をお楽しみに。
それじゃあ今回はここまで。
今回は闇のデュエル回でした。
闇が使った覇王眷竜達は記憶を失った闇が当初から持っていたカードです。
その存在・出自は闇の存在と共に色々謎に包まれています。
これから徐々に闇の過去と共にお話しできたらなと思います。
そろそろ遊戯王Trumpfkarteも3周年。
次の番外編は闇の過去を少しやる予定なので楽しみに待っていただければ。
そして新たに明らかになる敵の存在。
謎のライダーが使ってきたのはダークフラットトップ。
アニメでらリアクターシリーズと共に使われたダークシンクロモンスターです。
デザインがすごく好き、効果は原作の方が汎用性高めですが、レベル8機械族を召喚条件無視で出せるそこそこ面倒な性能でしたからね、原作。
………謎のライダーが見覚えがある気がする?
ナンノコトヤラ。
話はどんどんややこしい方向に流れていきますが、なるべく早く話を進めれるように頑張ります。
それではそんなところで今回はここでお開き。
ではでは〜