「はー、ここがポケモンの世界かぁ」
転生した俺は、一人小屋の中で呟いた。
「ま、特典も貰ったことだし、何とかなるだろ…」
まずは貰った特典の確認をしようと思う。
俺の貰った特典は、全部で三つ。一つはポケスペのゴールドが持つ才能で『孵す者』だ。これは自分の手元で孵った卵から生まれたポケモンの潜在能力が、最大の状態で生まれて来る才能だ。つまり手元で生まれたポケモンは、全て6vで全ステータスの基礎値なども最大で生まれて来るのだ。完全にチートである。
二つ目は、現在俺がいるこの島の所有権だ。これは単純に土地を持っていると思ってもらえれば良いだろう。と言ってもこの島には野生のポケモンは生息していないので、モンスターボールを投げてゲットするポケモンはいない。ポケモンの世界に新しく島を創った弊害である。
三つ目は、目玉のシステムメニューだ。これは俺の環境全てを管理する機能で、手持ちのポケモンや島の設備。食品の購入など俺にとってのライフラインである。
「早速メニューを使うか」
――――
システムメニュー
・ポケモン ・島設備
・商品購入 ・商品売却
――――
「商品購入…あった『ポケモンのタマゴ』」
ポケモンの世界では、ポケモンの購買は合法だ。ゲームではコイキングを売っていたり、ゲームコーナーの景品になっていたりする。
「ヒトカゲのタマゴっと」
最初のポケモンは、御三家と決まっている。それ以外は邪道だ。あ、イーブイは許す。それは兎も角として、ここは島なので移動手段が必要なのだ。
テレポート?行った事のない場所に飛べるわけないじゃん。
「うっし、生まれるまでは一人暮らしだな。準備するか」
続々と独り暮らしに必要な生活用具を買い込んで行く。
ちなみに設備投資や商品購入はポイントを消費している。このポイントは、島の中でポケモンバトルをする事で獲得することが出来る。その他にもポイントを持つ人物から受け取ることが出来る。
此処まで来れば俺のやりたい事を察して貰えるだろうか。
そうこの島を使って、一大商業施設を作り上げる事だ。
とは言え最初は小さい店(小屋)を拠点に、地道に規模を大きくしていくしかないのだが、客も戦うポケモンもいないのでポイントが減るばかりだ。
「ランダムタマゴを購入」
メニューはポイントさえあれば何でも買うことが出来る。ヒトカゲのタマゴは、一個5000ポイント(初期ポイントの半分)もしたが、中身の分からない処分品の様なタマゴは一個500ポイントとローコストである。
この処分品とは、ポケモン保護区に放置されたタマゴや、野生のポケモンが産み落として、そのまま捨てられたタマゴなどである。ポケモンは繁殖力が高い反面、自分の元で育てる種類はとても少ない。
「数は五個で良いとして…設備、ポケモンコロシアムを建築だ」
手持ちのポケモン同士を戦い合わせれば、ポイントも入るしレベルも上がる。正に一石二鳥。
ただポケモンコロシアムを建てる為に、手持ちのポイントは全て使ってしまった。
――――
ポケモンコロシアムLv1
ポケモンバトル大会『初心』Lv1~10のみ
――――
建てただけなのでポイントの消費は少なくて済んだが、性能は低い。
特別な使い方としては、初心者トレーナー用のバトル大会が開催できる様になっただけだ。
それでも手持ち同士のバトルをさせる分には問題ないので、今はこれで良しとする。
三日後に生まれたポケモン達は、とても愛おしく感じた。