ファース党の方は見ない方が宜しいです。何故か、とは言いません。ネタバレになってしまうので……。
ディアナside
深夜、私は一夏が眠り込んだのを確認して、見回りの教員に遭遇しないように自室を出た。
私はある人物を呼び出したのだ。メールで『呼び出しに応じないと、お前が秘密にしていることをバラすぞ?』と脅迫状を送ってやった。
指定した場所は人通りが少ない二階の廊下。そこで一つの人影が見えた。
「やっと来たかよ、遅ぇだろうが……! ブチ犯して殺すぞ……!?」
充血した目で睨みつけながら苛立ちを隠せない男、織斑秋十。
いちいち偉そうにしやがって、わざわざお前みたいなゴミクズに構うために私は一夏といられる時間を削って来たのよ。なのに上から目線で見下しやがって。
内心で渦巻く嫌悪や殺意を漏らさないように、他人行儀の笑みを見せながら尋ねる。
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど……転生者でしょ? キミ」
「ッ——!? ってことは、やっぱりかよ……テメェのせいで……」
納得した顔をするクズ男。
へぇ〜……薄々私が
ボソボソ小言を呟いていたクズ男は、口から汚い唾を撒き散らしながら声を荒げた。
「……テメェの、テメェのせいで、
うっわ〜、もう
発言がすっかり女の敵だね。
こんなクズが少しでも一夏の血縁者だと思うと苛立ちを隠せないよ。
一夏はそんじょそこらの男とはスケールが違うの。この世で最も尊い史上最高の宝物なのよ。どこぞの偉そうな爺や婆が守ってる小汚い壺や落書き絵なんか、一夏と比べればゴミに匹敵するわ。
それと、聞けばコイツが一夏を虐めていた主犯だったらしいじゃない。
私の【天使】を泣かせるゴミなんて、生きる価値すら無い。だったら殺しても良いよね? 答えは聞かないけど。
「はいはい。それは残念だったわね……それはそうと、篠ノ之さんのことキミはどう思ってるの?」
少なくとも、モッピーがクズ男を庇ってる現場を幾度か見たんだよね。
ヒロインが一人でも自分の女になってくれるんなら良かったんじゃないの?
……でも一夏の聞いた話じゃあ、二人して一夏を虐めていたんだってね? だったら生かしておくわけにはいかない。
と、話は大幅にズレちゃったけど、私はクズ男の方へ視線をやる。
するとクズ男は肩をプルプル震わせながら言った。
「箒は……俺の性処理道具に決まってんだろ」
…………はい?
私の聞き間違いじゃなければこの屑、自分を慕ってくれる女を道具扱いしなかった?
流石の予想外の返答にしばらくポカンとしてしまう私。
そんな私に痺れを切らしたのか、クズ男は大声で本音を語り出す。
「だってよ、あの女は身体がエロくて胸がデカいだけで、中身は融通の利かないただの剣バカだろうが! 原作だってロクな活躍しなかった暴力女のくせにメインヒロイン面しやがって! 俺にとっちゃあ性処理道具でしかねぇんだよ!! アイツの近くにいるだけで、こっちは鳥肌が立ったんだよ!!
シャルやラウラや刀奈や簪が本命なのに……あのクズ女だけしか攻略できないなんて、割に合わないじゃねえかよっ!! 俺こそが主人公なのによっ!!」
ゼー、ハー、と言いたいこと言って肩で呼吸するクズ男。
ここまでクズだとはね……まぁ私も原作を読んでいたから、理解できなくもないけどね。そう言われても仕方ないキャラだし。
でも、ここまで本性を露わにして怒鳴り散らすなんてね。少しは静かにしようとかは考えないのかな? 今夜中だし。
でもこの豹変っぷり、ちょっとツボなんですけど……!
笑いそうになるのを堪える私の様子に気づかないまま、クズ男は言い続ける。
「そうさ。あの絞りカスを蹴落として箒や鈴を攻略して、このまま上手く行っていれば今頃セシリアもシャルもラウラも俺のモノにできたのに……お前が現れてからメチャクチャになったんだよ!! お前は本当に……お前は何だよ!?」
あぁ? 何逆ギレしてるのコイツ?
強いて言うなら……恋する乙女よ。(一夏限定の)
ってか、私がいたから原作ヒロインをモノにできなかったと言いたいのか?
違うだろ。オリ主(自称がつく)という立場に酔い痴れて、全部が自分の思い通りになると勘違いして、先のことを考えなかったお前が悪いだけだろ。全部お前が脳無しだったからなった結果なんだよ。
あの脳無しの中では酢豚女はヒロインにできたと勘違いしてるみたいだね。ま、本人が知らないだけなんだけどね。
そんなザル思考だったことも散々な結果になった理由の一つじゃないの?
「キミは話さなきゃいけない人がいるんじゃないのかしら? ……ねぇ、もう出ても良いよ」
「は?」
誰もいないはずの廊下。私は暗闇に向けて声をかける。
クズ男は素っ頓狂な声を上げて、姿を見せる人影の方を凝視する。
私の声に呼応して暗闇から現れたのは……。
「ほ、ほほ……箒っ……!?」
腰まで届く長い黒髪を後ろに束ねてポニーテールにした女、篠ノ之箒、もといモップ女。
二人っきりで話がしたいというのは嘘。クズ男の本音を語らせたのも、このシュチュエーションを作り上げるための布石に過ぎない。
「……秋、十ッ」
モップ女は今にも泣きそうな顔をしていた。否、泣くどころか精神が崩壊寸前だろう。自分が好きだった男は、自分のことを性処理の対象としか見ていなかったんだから。
クズ男はようやく自分が墓穴を掘ってしまい不味い状況に陥ったと理解し、顔を真っ青に染める。
モップは涙腺崩壊寸前の視線をクズ男に向けながら呟く。
「お、お前は……」
「ま、待てよ箒! これは違うんだ! ……あ、あの女に言われるように脅されたんだよ! お、俺を信じてくれるよな?」
「嘘をつくな!!」
「ッ!? な……!?」
突然の怒号にクズ男は戸惑いを隠せない。おやおや、モッピーさんも意外と啖呵を切ったね〜。
「……だって、あんなにも顔が生き生きしていたじゃないか! 何年、お前のことを考えていたと思ってるんだ!?」
まぁ誰もがドン引きレベルの本性剥き出しだったからね。
するとモッピーは懐に手を忍ばせて何かを取り出す。
黒いグリップの鋭利な十センチある刃物……サバイバルにも使用されるジャックナイフ。
何故、モップ女がそんなものを持っているか?
答えは簡単………私がプレゼントしたからだ。
クズ男を呼び出す前、私はモップを呼び出してある計画を持ちかけた。
『本当に想い人が貴女のことを愛してくれてるか、試してみない?』
暴力ゲスインらしく癇癪を上げて揉め事を起こすかと想定していた。もしそうなったら、他の転生者から奪った精神操作系の"特典"で操り人形にしようかな、と対策を練っていた。
しかし実際、モップの方もクズ男を不審に思うところがあったらしく、渋い表情をしながらも素直に命令に従ったのだ。
このことに関しては流石の私でも唖然としたよ。創作物で散々陰口を叩き込まれたクズインを墜とせないなんて、どんだけアイツは自称オリ主なんだ? と。
兎にも角にも、モップはクズ男の本心を知ってしまった。クズ男は女どころか人としても見ていなかったことを、鬱陶しいとすら思われていたという事実を。
ナイフのグリップを握り、ゆっくりと少しずつクズ男と距離を縮める。モップ女の顔は憎しみと哀しみで醜く歪んでおり、完全にヒロインがしちゃいけない顔をしていた。
ナイフの刃先を向けられたクズ男は焦りを隠せない。
「秋、十……!!」
「ッ!? ……ま、待て箒! 話し合おう!! だから落ち着いて——」
「秋十ゥゥウウウウウウッ!!!!」
汗をダラダラ流しながら説得するクズ男。しかしモッピーはクズ男の制止に止まらることなく駆け出す。
獣のような唸り声を上げながら、モッピーは勢いつけてクズ男の身体を押し倒した。
上に乗った状態になると、両手でナイフを握り締め……クズ男の胸に突き刺す。
驚きの表情でモッピーを見やって、クズ男の口からガマガエルのような醜い声が漏れた。
「アガッ!? ま、待ってくれ箒……俺が悪かっ——げぅ!?」
「私はっ! お前のために頑張ったのに! 私の人生を弄んだISに入ったり! 勉強を頑張った! お前の望むことを何度もやった! 私の純潔も捧げたんだぞ!?」
えぇ〜? モッピーさん、そのクズ男に処女をあげちゃったのか。
男を見る目が無さすぎでしょ。スクール○イズのヒロインじゃあるまいし。
ヒステリックの声を上げながらモップはナイフの刀身を抜き、胸や腹を何度も突き刺す。何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も……。
口から血を零し始めたクズ男は流石にヤバいと本能的に感じたのか、必死に抵抗してISを展開しようとする。
けど、クズ男の持つ専用IS、もといクズ男の“特典”は何の反応も示さなかった。私の持つ“特典や能力を奪う特典”で無力化させたからだ。
「止め、てっ……ごめん、なさいッ……もう、許し……!!」
「お前は! お前という男は! 浮気者! ろくでなし! 淫魔! 甲斐性無し! 人でなし!!」
羽虫のようなか細い声で泣き言を喘ぐクズ男。あの空っぽな頭には『ハーレム』なんて阿保な行為はこれっぽちも考えてないんだろうな。女を性処理道具として見ていなかったことに後悔してるに違いない。いや、逆にこれでまだ女を犯したいとか考えてるなら、ある意味尊敬に値するけどね?
まぁ、そんなクズ男の声が侍気取りのモップ女に伝わるわけもない。次々と罵倒を撒き散らしながら一心不乱に刺し続ける。
クズ男も抵抗するが……力尽きて両腕が地面に垂れ落ちる。
「か、……ふっ…………」
意識が朦朧とし、口から血と息を漏らした後、そのままピクリとも動かなくなった。
あ、死んじゃった? 意外に持ち堪えた方じゃないのかな? 特典とか能力が無い奴で言えば持ち堪えた方だよね。
しかし、モップは尚も刺し続けていた。
彼女は無駄な行為をしていることに気付かないのかね? そんなことをしても意味がないのだと。
ま、気の済むようにすれば良いんじゃない?
「お前は! お前は! お前は! ………あれ? あ、秋十?」
合計三十回ぐらい刺したところでモップは我に還った。
自分が下に敷いているのは、腹や胸にいくつもの刺し傷が空いた血塗れのクズ男。最早それは只の死体に過ぎない。
信じられないという表情を浮かべ、モップは自分の姿を見やる。クズ男の返り血を浴びて真っ赤なマダラ模様が付いた制服、真っ赤に染まった両手、その手で握り締めていた血塗れのナイフ。
誰が見ても、モップがクズ男を殺したのは明白だった。
「う、嘘だっ!? こんなの! だって……貴様が言ったじゃないか!? 秋十は死なないって、少し脅してやろうって、お前が大丈夫だって言っただろ!!」
そう言って、慌てた私を指差す。
ハァ……認めたくない事実は他人に押し付けるのね。自分で引き起こした面倒ごとは自分で対処しましょうね。
そんなんだからお前は頻繁にアンチ対象にされてボロクソ言われるのよ。
「あのねぇ……そんなの嘘に決まってるでしょ? 大体、殺人紛いの行為を提案される時点で断るという選択肢は思いつかなかったの?」
それに、私は別に『クズ男の本音を聞こう』と言っただけであって、別に『クズ男を殺せ』とは言ってないじゃん。
え? ナイフ? それはもちろんあれだよ、護身用。ほら、あのプライドだけ高いクズ男が逆ギレして襲って来たら大変でしょ。
モップの方に視線をやると、モップの顔はどんどん青ざめていく。
もしかして……まだ自分がクズ男を殺したことを認めたくないの?
しょうがない、お手伝いしてあげようかしらね♪
「兎に角……これで篠ノ之さんは自由の身だね。織斑秋十を殺したんだから。その手でね」
「あぁっ……アァァアアアアアアアアッ!!!」
血だらけになった両手を見て、モップは天井を仰ぎながら咽び泣く。
本人に殺すつもりは無かったのかもしれないし、懲らしめる程度だったのかもしれない。だが、今更何を言っても手遅れだ。
すると糸の切れた操り人形みたいに、モップの体がビクンッ! と跳ね上がる。
「あ、そうか……これは夢なんだ……アハハハ…ただの悪夢に違いない。早く、早く目を覚まさなきゃ……!!」
モップ女は狂ったように笑い出す。両瞳の焦点が定まってなかった。
ありゃりゃ〜、頭のネジが本格的に外れちゃったみたいだね。
完全に頭が狂ったモップは両手で掴み、ナイフの先を首へ突きつける。
「現実で、秋十に会わなくちゃ……!!」
自分が殺したと言う事実から目を逸らす様子のまま、モップは刃を自分の喉に突き刺す。
切れた喉から大量出血し、口から「うぐ……!?」と声を漏らして大量の血を吐き出しながら地面に倒れ込む。
目を見開きながらモップの体は痙攣している。数秒も経たないうちに……静かに両瞼を閉じた。もう二度とその瞳が開くことはない。
丁度、その倒れ込んだ隣にクズ男の体があった。
死んでも仲が良いんだね〜。天国か地獄か知らないけど、あの世でも仲良くなれると良いね♪
……主に肉体関係とかでかな? 神様が許してくれるならだけど。あ、因みに神様はあのクソ爺。
「……さようなら、一夏を孤立させる要因を作ってくれてありがとう。
哀れで救いようもない君達と違って、私は私だけの【天使】を手に入れてみせるからね。
それじゃ、後始末をよろしくね♪
〜◇〜
○◯side
彼女、ディアナ・リェータスの一部始終を私は見ているだけだった。
暗部である更識家の党首として、学園最強として、彼女の行動を報告するように織斑先生から指令を下された。
だが、私は彼女にとって知られたくない情報だけを隠蔽してした。
何故、私がそんなテロリストに協力するような行為をするのか。
彼女との決闘に負けたから? いいえ、彼女と私は一度も闘ったこともないわ。
それじゃあ更識家が脅されたから? ……少し惜しいわ。確かに“更識”を脅されたから。
答えは……私の大事な妹、簪ちゃんを出汁にされたからよ。
何食わぬ顔であの女はいきなり私の携帯にハッキングし、警告と呼べるメッセージを焚き付けて来た。
あの天災科学者を除けば、簡単に侵入できるなんてあり得ない。なのに彼女は平然とそれをやってのけた。
この時点で、彼女の背後には『亡国企業』がいるだけでなく、もっと別の何か強大な力があるのだと知った。
もし、彼女の機嫌を損なわせてしまえば、その力で『ロシア代表の姉の力で日本代表候補生になれた』なんて悪い噂が流れたら、簪ちゃんに矛先が向いてしまう!
それだけは回避しなくてはならない。例え簪ちゃんから一生口を聞いてくれなくなるとしても、大事な妹の未来を守るためなら私の身が汚れるなんて構わない。
私は彼女の要求に従うことにした。
彼女の要求はただ一つ。
『私が何をしようとも、ただ見ているだけにしてね。そしたら貴女の妹さんの未来は安泰だよ♪』
年相応の女の子らしくウインクしながら脅迫紛いの言葉を焚き付けてきた。
私は今も、あの女は人の皮を被った【悪魔】にしか見えない。
【悪魔】に
だから私は……あの二人を見捨てる選択をしてしまった。
「ごめん、なさい……ごめんなさいッ……!!」
涙を流しながら喉から逆上してくる嗚咽音を押し殺した。彼女の犠牲者になった二人に謝ることだけが、今の私の頭を埋め尽くしてしまう。
そうでもしないと自責の念で胸が張り裂けそうになる。
ここにはいないけど、今頃あの【悪魔】は邪悪な笑みを浮かべているのでしょう。
私は…………なんと無力だろう。
〜◇〜
●●side
とある国、とある場所のとある一室。
私以外は誰にも知られることもないトップシークレットの場所。
宇宙で起動中の衛生をハッキングして、箒ちゃんとクズ男のやり取りを私はモニター越しでずっと凝視していた。
大事な箒ちゃんを性的に食い散らかしたクズ野郎には制裁を下すつもりでいた。例えちーちゃんの弟だとしても関係無い、まず彼奴の身体を適当にボコボコにしてから薄汚い金の玉をすり潰して、その玉をミンチにして乾燥して粉状にして飲ませようと思っていた。まぁこれでも序の口だけど。
もう少し先の話……のつもりが、私は後悔することになる。どうしてもっと早く手を打たなかったんだろう、と。
「箒、ちゃんっ……!!」
私の大事な妹、箒ちゃんが自殺してしまった!
どうして、どうしてなの!?
私の所為なの……!?
私が、箒ちゃんの居場所を奪ってしまったからなの……!?
私はただ、ISの力を証明したくて、宇宙への高活動可能なのを実証させたかっただけなのに。皆に、私の発明を認めてもらいたかっただけなのに……どうしてこうなったんだろう?
『何で』と言う単語が私の頭の中で何度も過ぎる。
そして、ある一つの結論に至っちゃった。
「嗚呼、そっか………」
分かっちゃった、箒ちゃんが死んで、私の考えが認められなかった原因が……。
「………
あのプライドしかない偉そうな爺や婆が私の才能を認めなかったから。欲が丸見えなクズ共がゴキブリみたいに群がって利用したから。誰も、私のことを理解しようとしなかったからだ……あまりにも彼奴らが底辺過ぎたんだ。
この腐ったセカイに生きる彼奴らが箒ちゃんを死に追いやったんだ。
だったら………。
「こんなセカイ……もういらないよね」
そう呟き、キーボードを素早くタッチする。
クーちゃんは既にここから追い出してちーちゃんのところへ送った。数日後にはちーちゃんの元へ辿り着くだろう。
ごめんね、ちーちゃん。ちーちゃんに責任を押し付ける形になって。でも、あの娘のことを頼んだよ。私の唯一の良心だから。
クーちゃんも、こんなダメな母親でごめんね。でも大丈夫、クーちゃんでも暮らせる世の中に直してみせるから。良い美人さんになってね、それが私の最後のお願い。
それから………織斑一夏くん。
今更言うことじゃないかもしれないけど、私の所業で今まで苦しませてごめんね。
あのクズ男より劣っていたから興味も示さなかったけど、クーちゃんと生活して親心が芽生え始めた頃から、君の苦しみが理解できた。君は一人で寂しかったんだよね。
謝って済む問題じゃないし、ほとんど接点の無い私が言えた義理じゃないけど、君の未来が幸せに満ちることを祈ってるよ。
……ごめんね、箒ちゃん。何もかも奪ってしまって。
私は姉失格以前に、人間として失格だ。本質はあのクズ野郎と尺も変わらない。最低なクズ女だ。
償いはできないけど、それに近いことならできるよ。
だから……待っててね。私もすぐそっちへ逝くから……。
——数日後、日本を除く世界中の凡ゆる都市国家に、核ミサイルが落下する。
IS操縦者が対応するはずが、束が開発したISキャンセラーで使用不可になり、対処も間に合わず、各国家は爆炎に包まれてしまう。
以降数百年間、その都市は緑が咲かない、死の大陸になってしまうのだった……。
自称オリ主は女に殺されるという形で終わりました。人を蹴落としてハーレムを築こうなんて考えた、愚かな男の末路です。
箒は精神崩壊を起こして自殺しました。(哀れな……)
束は改心して自殺したという最期を迎えました。因みにディアナのこと何とも思っていません。精々一夏の同居人ぐらいしか認識していないので、ディアナの特殊能力を知ることなく退場しました。