今後書いていくと誤字脱字が出ると思うので教えていただけるとありがたいです
それではどうぞお楽しみ下さい
つまらなかったらごめんねm(_ _)m
「いや~まさかこんなことになるとは…」
そんな小言を言いながら制服に着替え、ランドセルを用意して小学校への登校の準備をする。
ムーンセルのバグのせいか、それともいたずらか、よくわからないが戦いのない平和な世界に転生されたようだ。
まぁ、戦いが終わり分解されて終わるはずだった俺が二度目の人生を送ることが出来るのだから、嬉しくないと言ったらウソになるけどね。
それにこの世界で俺が五歳になった日を境に睡眠をしている間、共に聖杯戦争やサクラメイキュウ戦ってきたサーヴァント達や、他のマスターが使っていたサーヴァント達と、会話したり、遊んだり、料理や武術を習ったりすることが出来るようになった。
最初はホントに怖かった…。
『幼い奏者…』
『ショタなご主人様…』
『小さな子ブタ…』
『『『ゴクリッ』』』
あの後アーチャーが来なかったら間違いなく襲われていた。
ギルに限っては、俺を抱えて逃げるアーチャーと、怖い顔してその後を追って来るセイバー、キャスター、エリザベートを見て、椅子に座りワインを飲みながら爆笑していたし…。
なんだあのカオスな状態!?
五歳児にあれはトラウマでしかないよ。
あのせいで次の日寝るのがマジで怖かった。
それどもまぁ、今でも襲われそうになるがみんなで楽しくやっている。
登校の準備を終え自室出て家族のいる居間にむかう。
「おはようございます兄さん」
「おはよう桜」
この世界の俺の家族は父と妹の三人家族。
父は独身なのだが、俺と妹が別々のところから養子として今の家に来て家族となった。
誰一人血のつながりがない家庭だがいい家族だと思うし。
桜というこの少女は、ムーセルにいた健康管理AI桜タイプをそのまま小さくした感じの子で俺の妹だ。
桜にはムーセルの記憶がなく、予想あの桜/BBとは全く別の子らしい。
でもやはり桜は可愛いぜ!!シスコンと言われても否定はしない。
「桜、父さんはまだ寝てるの?」
「うん。昨日も手術とかで帰りが遅かったみたい」
父さんは医者をやっていて、世界でもかなり有名な名医らしい。
これもムーンセルのいたずらか、父はあのトワイス・H・ピースマンで、名前はトワイス・岸波。
まぁムーンセルのNPC・AI家族になったわけだ。
「わかった。桜朝食を作るの手伝うよ」
「ありがとう兄さん」
桜と一緒に朝食を作り始める。
家には母がいないため忙しい父さんのために家事は俺と桜が分担したりローテーションしてやっている。
「ホントに桜はよくできた子だな~」
そう言って俺は桜の頭を撫でると、桜は頬を赤らめ気持ち良さそうに目を細める。
桜はハッとして
「に、兄さん今ご飯の準備をしているのでや、やめてください///」
うん。やはり俺の妹が一番かわいいなぁ。
「ごめん。それじゃあ早くご飯作って、食べて学校に行こう」
桜の頭を撫でている手を放して朝食の準備を始める。
その後準備を終え朝食を食べて、桜と一緒にランドセルを背負い小学校へと向かう。
「兄さん、今日から新学期で兄さんは四年生だからクラス替えですよね」
「そういえば、そうだったな」
今年で俺は四年生で、桜が二年生。
確かに俺はクラス替えをする学年になった。
「新しい友達が出来るといいですね」
「…そうだな。新しい友達が出来ればいいんだけど」
自分で言うのもなんだが、俺には前世の記憶があるため結構というかかなり頭が良かったりする。
小学校レベルのテストは大抵は百点満点。一応授業の予習復習はしているよ。
戦闘で鍛えた洞察力や観察眼、ムーンセルにダイブしてアーチャーやアサシン先生とか色んな英雄達に効率のいい筋トレや武術をならって、家の中にある道場?で習ったこと試していたため、体育の授業や運動が他の生徒よりもかなり体力やテクニックにも差が出た。
最初はみんなから慕われていたが、日々が過ぎて行くたび『あいつ調子乗りすぎ』とか影で言われるようになりここ一年から半年ぐらいボッチ状態である。
仕方がないことだと思っている。
自分は見た目はかなり平凡だから、レオや凛のように『みんなの憧れ』のような存在にはなれない。
見た目が自分より下か、または同じくらいの奴が自分より優れていれば嫌になるのは当たり前だと思う。
「よし。がんばって友達を作ってみるか」
ここは前世と同じで、諦めることはしないポジティブに行こう。
『どんな状況でも前に進む』その考えは曲げたくない。
そんな感じ意気込んでいるうちに小学校に着き、桜と別れ新しいクラスへと向かう。
そして時間が過ぎ、始業式が終わり、教室に戻り、残りの時間を使い自己紹介が始まった。
こういうのは最初が大切だ。ボケの一つくらいは入れておけば…。
などと考えていると、名簿番号順で来るため早くも自分の番次に迫る。
「次の人どうぞ」
担任の先生が言う。
そして俺の番。俺は立ち上がり、前世で使ったアレをやる。
「フランシスコ・ザビ…」
「「「「「「「「「「…………………………………………」」」」」」」」」」
す、スベッたぁぁぁぁ!!
やっちまった。取り返しが付かない。誰もツッコんでくれない。これは今後のあだ名は『ザビ男』かな。まぁそれは嬉しいけど…。
「…すみません。岸波白野です。趣味、特技は特にありませんが家事などが出来ます…」
そして、席に座る。
「あ、はい。次の人どうぞ」
先生も何事なかったことのように次の生徒に進める。
大丈夫だ。こんな逆境は月の表や裏で味わっている。この程度では俺は諦めない。あれおかしいな、涙が出てきた。
自己紹介が終わり、担任の先生の話を聞いて今日は下校となった。
俺はこの教室にいるのが辛くなったため、誰よりも早く教室を後にし、家へと帰った。
「俺の小学校生活はこれにてジ・エンド」
こんな感じでどうでしょうか?
今回は白野くんの家族設定とムーセルの関係を少し、そして自己紹介で出だしからスベッたためクラスに居場所が出来そうにない状況になりました。
岸波家の家はFate/stay nightの衛宮邸をイメージして下さい。
次回はあの氷の女王のロリ時代が登場。
本編の奉仕部活動と高校生活のスタートはその次になると思います。