やはり岸波白野の青春ラブコメは王道か?   作:魔物Z

18 / 46
今回は川崎さんの回です。と言っても川崎さんの登場は次回からですね

前書き書くことが浮かばない…


試験前の部活停止期間でも奉仕部は活動をする。

 

 

 

 

 

中間試験の二週間前を切り、雪ノ下さんから奉仕部のメンバー(なぜか比企谷抜き)で勉強会をしようと誘われたのだが先客がいたため断らせてもらった。

 

そして俺は学校の玄関で先客を待っているところだ。

 

先客と言うのはまぁ…。

 

「白野先輩、待ちましたか?」

 

「いや、大丈夫だよ。で何処で試験勉強をやるのかな?カレン」

 

「まずは歩き始めましょう」

 

そう言ってカレンが歩き始めたから、カレンの横に並んで歩く。学校の登下校が一緒になるときは腕を組んできたりはしないので気は楽だ。

 

今日はカレンと放課後に試験勉強することになっていたから徒歩で登校してきた。

 

カレンとはよく試験勉強をする。というよりは俺が教えて、ついでに試験の山を張らされる。

 

試験の出題範囲と試験を作成する教師を言ってもらえれば出題される問題はなんとなくわかってくる。

 

で、その問題をやっておけば試験で八十点以上の点数は取れる。中学のころから何度も試したから間違いはない。

 

残りの点数を取るには日頃の努力のみ。俺はそうして雪ノ下さんの次でいるわけだし。

 

そして俺は日頃勉強をしていない人のためには山は張らない。急激に点数が上がったらその人がカンニング疑惑みたいな感じで怪しまれるからな。

 

別にカレンが大切な妹みたい存在だからって甘やかしているわけではない。本当だよ。

 

それにカレンは頭もいいし、しっかり勉強はしているはずだから。

 

「そうですね…。私の部屋でもいいんですけど、その場合は白野先輩が私を襲ってくるかもしれませんから、どこかのお店にしましょう」

 

「カレンは俺を何だと思っているんだよ。それにそんなことしたら店長の雷鳴の如き一撃が俺の鳩尾を貫くことになると思うから絶対にしないよ…」

 

店長が本気を出せば、相手を一撃で吹っ飛ばせるだろうし、そして相手が飛んでいった場所にコンクリートの壁があったら、コンクリートの壁に大きなクレーターができるな。うん、間違いない。

 

「絶対に襲いませんか?」

 

「……」

 

なんで聞き返すんだよ。ここでの答えって結構大事な気がするな。

 

『絶対にしない』と言えば、カレンから信頼を得れる気もするが、考え方によればカレンに魅力がないと言っているようなモノ。

 

そして『絶対とは言い切れない』の場合は、カレンは魅力的だから仕方がないみたいな感じだが、別の考え方だと俺はカレンをいやらしい目で見ているということだ。

 

こうなると今後カレンからの受ける対応が変わってくるだろう。それは少し嫌だな。結構今の状況は俺なりに気に入ってはいるし。ペット扱いは嫌だけど。

 

そうなるとなんて言えばいいのかな…。

 

「白野先輩、黙るということは襲うかもしれないってことですね」

 

「いや、少し待ってくれ。これは結構大切なことだから」

 

俺の言葉にカレンはキョトンとしている。だが仕方がないんだよ。この件は慎重に考える必要がある。

 

……よし、答えは纏った。

 

「カレン、よく聞いてくれ」

 

「はい、なんでしょうか?」

 

「カレンは魅力的な女性だ。ついでに魅力的と言ってもいやらしい意味ではなく綺麗な女性って意味だからね。で、俺はそういう魅力的な女性に手を出したりはしない」

 

「どうしてですか?」

 

「それは…、大切にしたいからだ」キリッ

 

「……」

 

「……」

 

なんだこの沈黙。変だったかな?

 

「それでは今回はカフェで試験勉強をしましょう」

 

「何か言ってくれない。俺がバカみたいじゃん」

 

それからもカレンはさっきのことについてはノーコメントだった。

 

本当にバカみたいだな…。

 

 

 

 

 

カレンに連れられカフェに来ると学生客が込み合っていた。

 

「カレン、人が多いから場所変える?」

 

「いえ、勉強をしに来ているようなので静かでしょうから別に変えなくてもいいですよ」

 

「それなら席に着こうか」

 

席を探すため周りを見回すと見覚えがある顔が二つ。比企谷と戸塚くん。ってことは向かいには雪ノ下さんと由比ヶ浜さんかな?

 

最終的に比企谷は呼ばれたんだな。

 

「白野先輩。あそこにしましょう」

 

カレンが指差した場所は比企谷たちの後ろの向かい席。

 

まぁ勉強するだけだから問題はないか。

 

俺はカレンの後を付いて行き、比企谷たちの席の通路側である右横を通り過ぎようとした瞬間、目の前を銀色の閃光が…。

 

パシッ!

 

それを右手の人差し指と中指の間に挟んで止める。

 

その白銀の閃光の正体はフォーク…。

 

「「「おおぉぉ…」」」

 

横から比企谷、由比ヶ浜さん、戸塚くんのすごいモノを見たかのような感嘆の声が上がる。

 

「あの…、危なかったんですけど…」

 

「あら、こんなところで会うなんて奇遇ね岸波くん。少し手元が狂ってしまったわ」

 

「手元が狂ってなかったら直撃とかじゃないよね?」

 

「さあ、あなたの想像に任せるわ」

 

怖いんですけど…。

 

「白野先輩なにしてるんですか?」

 

カレンが俺が席に着くのが遅かったため、席から立ち上がり俺のほうにむかってくる。

 

そしてカレンと雪ノ下さんの目が合って一、二秒。

 

「ああ、白野先輩のお知り合いの方でしたか。話をしていたのにすみません。でも今日は白野先輩と私のデートですから白野先輩は連れていきますね」

 

カレンはニコッと可愛い笑顔で爆弾を投下した。

 

「何を変な爆弾落としているの!?俺たち試験勉強しにきただけでしょ!あ、すみません…」

 

勉強をしている他のお客さんに睨まれてしまった…。

 

「それより岸波くん。あなた試験勉強をすると言っていたけれど、後輩と勉強してもさほど意味がないと思うわよ?」

 

「大丈夫ですよ。白野先輩は一緒に勉強をするんではなく、私に勉強を教えるために一緒にいるので」

 

「だとしたら岸波くんのためにはなっていないのではないかしら?それにあなた、言峰カレンさんでしたっけ?言峰さんも岸波くんに教わっているだけではなくて自力で勉強をしたらどうかしら?」

 

「私の名前を知っているんですか。ありがとうございます。私はあなたには興味もありませんから名前を知りませんが」

 

カレンがフフフと笑いながら学園で有名な雪ノ下さんのことを興味ないから名前を知らないと切り捨てた。

 

簡単に言えばカレンにとって雪ノ下さんはどうでもいい存在と言うわけだ。

 

俺としては俺の大切な知り合い同士仲良くしてもらいたいところなんだが…。

 

「それとためにならないと言っていましたが、先輩はいつもいい点数を取っているみたいですから。それに私も中学では学年一位でしたし、総武高の受験も首席で合格しましたよ。私もそこそこ頭がいいので」

 

二人とも笑顔なんだけど…、怖いな。仲良くは無理そうだな。

 

「ってカレンが頭がいいことは知ってるけど、そんなにいい点取ってんの?」

 

「はい。白野先輩が手取り足取り教えてくれるので必然的に点数もよくなっていきますし、山を張ってくれますから」

 

『山を張る』という単語に由比ヶ浜さんが反応した。

 

「キッシーの山勘ってそんなにいいの?」

 

「キッシー?…あ、白野先輩のことですか?そうですねぇ…、白野先輩の山勘だけでも八十点は取れますね」

 

はぁ、言っちゃった…。

 

俺は額に手を当てる。

 

この場にいた全員。というよりこの話を聞いていた学生のお客さんたちも驚いているよ。

 

「なんだよその夢みたいな数字。山勘だけで八十って勉強している奴らがバカみてぇじゃねぇか」

 

「だから俺は勉強をしっかりしている人のためにしか山は張らないよ。しかも普通にテストで七十点以上取れる教科限定だ」

 

「ええ~。どうして」

 

「急激に点数が上がったら怪しまれるからだよ。山勘だけで八十点以上なんてふざけてるからな」

 

「自覚はしているのね。でも岸波くんって運は悪いはずよね」

 

「ここに運は関係ないよ。中間や期末みたいに出題範囲が決まっていて、問題を作る先生さえわかればだいたいの試験問題はわかってくる。俺の観察眼応用編みたいな感じだよ」

 

「岸波の探偵スキルか。ならなんとなく納得はできるな」

 

探偵スキルって…。そんな感じか?

 

「なので私と白野先輩は後ろのほうでいろいろとさせてもらうのでこれで。さぁ、白野先輩行きましょう」

 

カレンがそう言いながら俺の腕引っ張って行く。

 

「いろいろって試験勉強するぐらいだよ。あとは何か頼むぐらい…、ってここには餡蜜があるのか!」

 

神だ!セイヴァ―さんありがとう!運がない俺にもたまにはいいことあるじゃないか!

 

「カレン、先に座っていた待っていてくれ!俺は餡蜜を買ってくる!」

 

「白野先輩は餡蜜がお好きなんですか?」

 

「大好物だ。食べ物で順位を付けるなら、一位餡蜜、二位麻婆豆腐、三位は…、特にないかな?食べモノでの嫌いなものはあまりないし。それに俺は例え不味いモノでも俺のために作ってくれたモノなら最後まで食べようって、昔決めたんだ」

 

ああ、思い出すだけで涙が出てきた…。

 

「あ、お兄ちゃんだ」

 

ん?お兄ちゃん?

 

「……お前、ここで何してんの?」

 

比企谷の妹かな?髪の色も似てるし同じアホ毛があるな。アホ毛と言えばセイバーだな。アレってセンサーみたいになるらしいんだよな。

 

なんのセンサーだったっけ?

 

いや、それどころではない、俺は早く餡蜜を買うんだ!

 

俺はカフェのカウンターにむかい店員さんに「あの餡蜜一つ下さい」と注文する。

 

「申し訳ありません。つい先ほど最後の一つが売れてしまいまして…」

 

「そ、そうでしたか…」

 

マジですか…。やっぱり俺には運がなかったようだな。

 

はぁ…。席に戻るか。いや、でも何か買ってたほうがいいよな。

 

「ここのおすすめとかありますか?」

 

「こちらのショートケーキセットなどはいかがでしょうか?お飲み物はコーヒーと紅茶のどちらかを選べますよ」

 

「ならそれを一つ下さい。飲み物は紅茶でお願いします」

 

「かしこまりました。紅茶にはレモンかミルクどちらかをお付けできますがどうしますか?」

 

レモンかミルクか…。

 

「ミルクにします」

 

「はい。少々お待ち下さい」

 

そう言って店員さんは手際良く注文の品を用意する。

 

「六五〇円になります」

 

まぁ妥当な値段ではあるな。

 

俺は財布から千円札を出して、店員さんからお釣り、ケーキと紅茶が入ったティーポットとティーカップが乗ったトレーを受け取り席に戻る。

 

「で、アレが岸波だ」

 

戻る途中、比企谷に名前を呼ばれた。

 

「比企谷、どうしたの?」

 

「ああ、俺の妹に紹介してたんだよ」

 

「そういうこと。初めまして、岸波白野です。比企谷とはまだ友達ではありませんが部活仲間として仲良くさせてもらっています」

 

「どうもー、初めまして、比企谷小町です。いつも兄がお世話になっています」

 

「いや、俺は比企谷と部活ぐらいでしか会ってないから、そういうことは由比ヶ浜さんや戸塚くんに言ってあげて。じゃあ俺はこれで」

 

俺はこの場から離れる。といってもすぐ後ろの席にいますが。

 

それから俺はカレンに勉強を教えたり、ケーキを食べたり、紅茶を飲んだりしている。

 

まぁカレンに教えると言ってもカレンがわからない問題のほうが少ないから俺はゆっくりとしたティータイムを過ごす。

 

俺、勉強してないな…。まぁ今日はカレンの試験勉強に使うって決めてたからいいけど。

 

「白野先輩」

 

「どうしたの?わからないところでもあった?」

 

「そうではありません。白野先輩は女性の前で甘いモノを頬張っているんですか?」

 

「頬張ってるつもりはないんだけど、食べたかった?」

 

まだ三分の一ぐらいは残ってるからあげるか。でもカレンが気に入るかわからないし…。

 

少し食べてもらって美味しいか聞けばいいか。

 

俺はケーキをフォークで一口分ぐらいに切って、それをフォークの上に乗せてからカレンに近付けて。

 

「はいどうぞ」

 

カレンはそれをパクッと食べる。

 

「どう?」

 

「はい。おいしいです」

 

「そう、よかった。それじゃあ残りはあげるよ」

 

俺はケーキが乗っているお皿にさっき使ったフォークを置いてカレンに渡す。

 

カレンは残りのケーキを食べ始める。いやぁ、甘いモノを食べて嬉しそうにしている子は可愛いですねぇ。

 

俺は紅茶を口にしようとしたのだが、通路側の背後から何かを感じるな。

 

ま、まぁだ、大丈夫だろう。

 

前のカレンを見ると少し勝ち誇ったような顔をしてるし。

 

そのとき右肩を軽く掴まれるような感覚が…。下の感触は女性だな。

 

振り向くと笑顔な雪ノ下さんが…。うん、怖い。

 

「な、何でしょうか、雪ノ下さん?」

 

「ついさっき依頼が入ったからこっちに来てもらおうと思ったのよ。大丈夫かしらザビエルくん?」

 

「懐かしいなそのあだ名…。依頼なら話を聞きに行くけど、カレンは大丈夫?」

 

「大丈夫ですよ。わからなかったところも終わりましたし、白野先輩からケーキを食べさせてもらいましたから、私はこれでは帰りますね」

 

「そうか。悪いね気を使わせちゃって」

 

「いえ、気にしないでください。白野先輩それではまた明日。ついでに雪ノ下さんも」

 

カレンは教材などを鞄に入れて席を立つ。

 

「あ、その前に喉が渇いたので紅茶を少しもらいますね」

 

そう言いながら俺が使っていたティーカップをから紅茶を少しだけ飲んでから、カフェを出ていった。

 

「「……」」

 

名前知ってるじゃん。あ、俺がさっき言ってたからか。

 

「ザビエルくん、あなたは本当に付き合っていないのよね」

 

「そうだけど、それがどうかしたの?それとまだザビエルくんなんだね」

 

「気にしなくていいわ。それじゃあ席を変えましょうか、ザビエルくん」

 

今日はずっとザビエルくんですかねぇ。

 

 

 

 

 

「なるほど。大志くんのお姉さん、川崎沙希さんが高校二年生になった辺りで不良化したからその理由を調べて、さらに元の優しいお姉さんに戻って欲しいと」

 

「はい。そうっす」

 

聞いた限りだと、帰りが五時過ぎ、たまにあっても喧嘩になって『あんたには関係ない』の一点張り、川崎さん宛てに『エンジェル』と付くお店の店長から電話が来る。

 

「まぁなんとなくで見えては来てるけど、まだ確信ではないな」

 

「なにがだ?」

 

「ん?川崎さんが不良化?した理由」

 

もう奉仕部の方々慣れたようだけど、他の三人はビックリですよねぇ…。

 

「岸波の仕事が早いから俺たちはいつも楽できるな。でなんで疑問形?」

 

「俺は実際の川崎さんを知らないからだよ。俺は人から聞いただけの情報で人を判断はしないようにしているんだ」

 

そうやってムーンセルでも驚いたこと何度もあるし。

 

雪ノ下さんと比企谷以外は「どうして?」と言いたげな顔で俺を見る。

 

「どうしてか知りたい?」

 

不思議そうな顔をしていた人たちが頷く。

 

「なら高校生の二人に聞こう。君たちが今一緒にいる俺と噂で聞いてた俺の違いは?」

 

「「そういうことか…」」

 

「噂では人は判断できない。だから本人を見て、本人と喋ってから其の人を見抜く。それが俺のやり方だからね」

 

由比ヶ浜さんも戸塚くんも納得したみたいだな。

 

「そして中学生の二人にはこの言葉を、『百聞は一見に如かず』実際は自分で見てみないとわからないってことだ」

 

というわけで部活停止期間ですが明日から川崎沙希さんの更生?をすることになった。

 

 

 

 

 

翌日、部室に奉仕部メンバーと戸塚くんが集まっている。

 

「少し考えたのだけれど、一番いいのは川崎さん自信が自分の問題を解決することだと思うの。誰かが強制的に何かをするより、自分の力で立ち直ったほうががリスクも少ないし、リバウンドもほとんどないわ」

 

確かにそうかもな。

 

「で、具体的にはどうすんだ?」

 

「アニマルセラピーって知ってる?」

 

意味あるかな?

 

「アニマルセラピーをするとしても動物がいないけど?」

 

「岸波くん。今から岸波くんのところの猫を連れて来なさい」

 

「いやエルは無理じゃないかな?最近子育てが忙しそうだったからな」

 

でも、大丈夫かな。いつもこの時間ってみんな寝てるし。

 

「だけど家に帰って聞いてみるか。無理かもしれないから他の人にも聞いてみてよ」

 

こうして俺は部室を出て、駐輪場から自転車に乗って家に帰る。

 

それから急いで自転車を漕いで数分。家に着いてから、自室に荷物を置き、携帯と財布は一応持って行こう。

 

それから倉に入って

 

「エル、いる?」

 

子猫たちはお休み中。エルは…、バイクの座席のところで寝てる。

 

「エル、起きてくれ」

 

と呼びかけながら軽く揺する。というか少しは警戒しなさい。どれだけ平和なんですか。

 

『…ん?どうしたのマスター』

 

「手伝って欲しいことがあるんだけど、ちょっと遠いところ、俺の学校に行くんだけど大丈夫かな?」

 

エルは子猫たちのほうを向いてから少し考えてから、

 

『わかったよ。行こうかマスター』

 

「ありがとう」

 

俺はエルを抱えてから、自転車のカゴにタオル畳んで中に入れてそこにエルと携帯と財布を乗せる。

 

「それじゃあ行こう」

 

俺は自転車を漕ぎ学校にむかう。

 

『いいねぇ。たまにはこういった感じなのも』

 

「そうなの?」

 

『そうそう。自分で走るのとは違って、風景を眺めながら移動するのは意外と楽しいね』

 

「確かにわからなくもないな。電車とかはそんな感じだし」

 

『じゃあボクは寝てるから着いたら起こして』

 

「風景を眺めるのはどうした!?」

 

それから十数分、学校に到着。なぜか皆さんはすでに校門にいた。

 

「どうして校門にいるの?」

 

「ええ、比企谷くんの家の猫を小町さんが連れて来るそうだから待っているのよ」

 

「そういうこと。一応エルは許可は得たから連れてきたよ。はいどうぞ」

 

俺はカゴで寝ているエルを雪ノ下さんに渡す。

 

『マスター、ボクは物じゃないよ…』

 

「ごめんごめん。じゃあ俺は自転車置いてくるから少し待っててよ」

 

俺はエルの頭を撫でてから自転車に乗って駐輪場に行った。

 

「猫を使うって言ってたけど、川崎さんが猫アレルギーだったりして。まぁそれはないか」

 

自転車を置いてみんながいる校門に戻った。

 

 

 

 

 




次回から川崎沙希更生プログラムスタートです
一応今回はゆきのんとカレンの初対面でしたけど、あまりヒートアップさせることができませんでした…。もう少しドロドロな感じにして白野くんがゲッソリみたいにしたかったんですけど、難しいですね
次回は依頼が解決するか、その前かって感じになりそうです

俺ガイルの八巻が出ましたが、このSSってアニメで放送された文化祭ぐらい、小説での六巻までにしようか、それとも小説で七巻、修学旅行に入ってもいいのか悩んでいます。

それではまた次回に!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。