閃の軌跡 if  有り得たかもしれない世界   作:kanetoshi

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幾度となく二次創作に挑み挫折して数年・・・
ふと、思いついたIFの物語です。

閃の軌跡Ⅳ発売まで二ヶ月程、
慰みにお付き合いいただけると幸いです。



序章前 
有り得たかもしれない歴史の始まり


彼女との出会いは偶然に近かった。

 

その日は確か、風はなかったものの雪が降り続けていて。

 

当時気まぐれで屋敷の外に出た俺は、ユミルのあちこちをただ散策して。

 

そうして歩き詰めて、そろそろ帰ろうかと思った時に。

 

町並みの外れで、泣いている女の子を見つけた。

 

金色の髪で、雪の降り積もるユミルに居るにはやや涼しげな格好だった。

 

一度見かけてしまった以上、無視する考えは頭になかったから、声をかけたんだ。

 

 

 

 

「ねえ、どうしたの?」

 

 

「ひっぐ・・・うぅ・・・だれ・・?」

 

 

 

それが、自分の全てを変えた彼女との、初めての出会い。

 

 

 

 

 

_____

 

 

 

「そっか・・・いっしょにいたおとうさんたちとはぐれちゃったんだね。」

 

「うん・・・。たくさんあるいたんだけど、みつからなくて。どうすればいいのかわからなくなっちゃった。」

 

 

 

さて、困った。まだまだ子供の僕にはこの子の家族を探すにはちょっと大変だ。まだ泣き止まない目の前の彼女に安請け合いすることもできない。少し考えて、僕はちょっとしたものを作ることにした。

 

 

「よし、ちょっとまってて?」

 

 

そう言って、まずは手頃な雪を集める。ある程度固めて形を整えたら、近くの木に生っていた赤い実と、葉っぱをつけて・・・。

 

「できた。はい、これ。ゆきうさぎっていうんだ。」

 

「ゆきうさぎ・・・?・・・かわいい。」

 

できたての雪うさぎを両手にとった女の子はなんとか泣き止んだみたいだ。正直、助かった。

 

「これ、おまもりがわりにあげるよ。あたたかいとすぐにとけちゃうけど・・・。」

 

あとはどこにいるかわからないこの子のお父さん達が見つかればいいんだけど・・・。

 

「とりあえず・・・どうしようか。ここにいるとかぜひいちゃうし・・・。」

 

雪が止む気配はない。となるとまずは暖かいところがいいんだけど・・・

 

「うーん・・・そうだ。ぼくのいえにくる?きみのおとうさんたちがむかえにくるまでのあいだ。ぼくのおとうさんにたのんでみるよ。」

 

「・・・いいの?めいわくじゃない?」

 

「だいじょうぶだよ。ぼくのおとうさんもおかあさんも、すごくやさしいから。いもうともいるしね。」

 

 

___

 

 

 

僕は女の子を連れて、住んでいる屋敷に戻ってきた。結構な大きさだったからか、女の子が驚いてるみたいだった。

 

「ねぇ・・・あなたって、おかねもち?」

 

身も蓋もない言葉だった。

 

「ううん、ちがうよ。ぼくのおとうさんはきぞくなんだって。いえはおおきいけど、おかねもちじゃないっていってた。」

 

そこらへんはよく分からないけど、どうなんだろう?あとで聞いてみることにした。屋敷のドアを開けて玄関に入る。

 

「ただいまー!えっと、おとうさんかおかあさんは・・・ちょっとまっててね?」

 

女の子に玄関で待ってもらって、僕は屋敷の中を探す。

 

リビング。飼っている犬が暖炉の前で寝ていた。

 

台所。もうすぐ夕方になるからか、いい匂いがしてきた。見回したけど誰も居ない。

 

二階に上がる。取り敢えずお父さんの部屋を覗く・・・いた。机の前で何かを読んでいた。

 

「あっ、おとうさん。」

 

声をかけると、お父さんが気付いて反応する。

 

「ん・・・リィンか?どうしたんだ?

 

「えっとね・・・まいごになってるおんなのこがいて、そとはゆきがふってたからつれてきたんだ。おとうさんたちとはぐれちゃったらしいから、さがしてほしいんだ。」

 

「む、分かった。その迷子の子はどこにいるんだ?」

 

「げんかんでまってるよ。きんいろのかみのこ。ぼくはおかあさんもよんでくる。」

 

「ルシアならたしか雑貨屋に買い物に行ってたはずだ。私が行ってくるから、リィンは女の子についてあげるといい。」

 

そう言われ、僕はお父さんと部屋を出る。玄関に戻ると物珍しいのかきょろきょろしていた。

 

「おまたせ。この人がぼくのおとうさんだよ。えっと・・・」

 

そういえば、名前を知らなかった。

 

「なまえ、なんていうの?ぼくはリィンっていうんだけど。」

 

「えっと・・・わたしはアリサ。」

 

アリサっていうのか・・・。うん、なんかしっくりくる名前だ。

 

「ふむ、アリサちゃん、君の家族について聞きたいのだけど、何人で来たのか、どんな格好をしてるのかは分かるかい?」

 

「えっと、パパはあおいふく、ママはしろいふくです。あとママはめがねもかけてたかも。」

 

特徴を聞いたお父さんは頷きながら、

 

「よし、私は外に出て君の家族を探してくる。君はリィンについていきなさい。外は寒かっただろうから暖炉で暖まるといい。」

 

そう言って、屋敷の外へ出ていった。残された僕達は・・・

 

「じゃあ、こっちにおいで。リビングならあったかいから。」

 

 

「うん。ありがとう。」

 

アリサのお父さん達が迎えに来るまでリビングで待つことにした。

 

 

___

 

 

その後・・・。

リビングの暖炉の前で寝ていた犬を二人で可愛がりながら待つこと1時間、二人の大人がアリサを迎えに来た。

男の方は随分慌てていた様子だったけど、それを女のほうがなだめる感じだった。男の大人のほうはやたらお父さんと僕にお礼を言ってきたのでちょっとむず痒かったけど、無事会えたのは良かったと思う。そうして3人はユミルを去った。

 

ちなみに、僕はお父さんの勧めでアリサに手紙を書くことになった。

 

「ここで会ったのも何かの縁だろう。繋がりは持っておくといい。手紙でもなんでも・・・な。」

 

そんな事をお父さんが言っていた。

 

手紙を書くなんて初めてだから、何を書けばいいのかわからないけど・・・頑張ってみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




相変わらず読ませる力がありません。
ちまちまと書いていく予定です。
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