「マリオ」が『杖』を使って☆彡宇宙☆彡を救うようですね!? 作:リル★
マリオ、ウェンディに勝つ!
K2 ウェンディの災難!?
凄まじい威力の魔法がこっちに飛んでくる。
その魔法は金色に輝くリング上のもので見るだけで威力が高いことが伺える。
「このままだとリングがこの船にぶつかっちまいます」
船員は慌てふためく。船長のウェンディは棒たちして近づいてくるリングを見ていた。
そして──
リングは船にぶつかり、船の大部分は破損した。今のところは船を移動させれるものの長居は禁物だ。
「船長どうしますか?」船員はしつこく聞いていく。
しかし、予想外の事によってウェンディは"どのような対応を取れ"ばいいか分からずに何も出来なかった。
「早くしないと僕らの命がないですよ!早く撤退命令を!」
「ええ、そうね」ウェンディは口を開きながら言った。あんぐりとした口は周りに異常事態ということを強く実感させる。
「まずはここから離れましょう!一応クッパ様からはアクアワールドへ行けと命令されてるし、そこへ向かって。」
ウェンディは落ち着きを取り戻したようだった。
船の舵は180°回転し、近くの惑星アクアワールドへと向かって行く。船の大部分は破損し、今にも壊れそうな程だ。
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「クッパ様…マリオの撃退に失敗しアクアワールドへと向かっている途中です。」ウェンディはクッパと無線で話している。
「やはり、簡単にはいかなかったか…」
「まさか、アイツも杖を持っていたなんて…」とウェンディは小さく嘆いた。
「杖だと?」クッパは驚いた口調で言う。
「そうです。」
「何故杖が…。後々、こっちで詳しく調べる。お前はアクアワールドに行って、怪魚モンスターを統制して貰いたい。その後については追従連絡する。」
「了解しました。」
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辺り一面が海──
そんな惑星にウェンディたちは着きそうになった。
そう、アクアワールドに…
ウェンディの乗る船はアクアワールドへと突入して行った。
船は滑らかに急降下していた。このままでは、海に落ちてしまう。そのためか、ウェンディを初め多くの船員が慌てている。
「舵がききません。」
「何ですって?」
「破損による影響です。もう船が耐えきれなくなっているんです。」
「そんな…
このままじゃ…」
墜落する──
ウェンディの置物が海と接触した。ウェンディの置物とは、船の先端に飾りとして付けてあるものであり、非常に大きな面積をとっている。
そして、船は先端から崩れていく。
「みんな、海に飛び込んで、船長命令よ」
ウェンディの一声で船員達は海へと飛び込んだ。しかし、ウェンディは飛び込む前に船が海へとぶつかっていった。
"静かなる水に重いものを落とすと…
水の抵抗によって重いものへ衝撃が奔る。
より重いものほど、より高い所から落とすほど、そして、水に接する面積が多いほど…
ウェンディの船は重く、そして宇宙という場所から落下し、ウェンディの置物の面積は広い。
さらには、落下スピードも早かった──
そう、船への衝撃は尋常ではなかったのだ
船が海にぶつかる衝撃でウェンディは多大なダメージを負うことになった。そうして、気を失ったのか海の底へと落ちていった。
船員の中で緊急脱出した者は泳げずに溺死、脱出出来なかった者は衝撃により亡くなってしまった。船員の9割以上が溺れて深い底へと落ちていく──
壊れた一つの通信線が砕けるとともに、船は全開し海の藻屑へと化した。
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「何ですと?」ウィザード男爵は驚いた。
「まさかな、通信機が途切れるとはな」
空白の時間が場の空気を重くする。
「次の7人衆を送り出そう」クッパが話す先陣を切った。
「そうですな。しかし、我が頭脳を持ってしてここまでコケにされるとは…。」
「仕方が無いだろう。お前は俺に頭脳を分けてくれたんだ。その分頭脳レベルが減った。ただ、それだけだ!
それよりも、奴の杖が気になるな。
送り出す時に、奴の杖についても調べて貰おう」
「それがいいですとも。普通の杖だったら倒せていたはず。絶対に何かありますぞ。」
「カメック!」クッパは通話でカメックを呼んだ。
数分後
「参りました。」
「よしっ、呼んで来てもらいたい者がいる。」
「誰でしょうか?」
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「やっとオレへの任務か、待ちくたびれたぜ
どんなもんでも百人力だぜ★」
自信満々で歩く一つの影。
「オヌシよ。」ウィザード男爵が話しかけた。
「なんだ?」
「失礼のないようにな」
「安心しろ!」
「入るぜ★」
「全くだ…」ウィザード男爵は呆れた。
「入れ、
「入りました!
何ですか、任務って?
どんなのでも任せて下さい!」
「頼もしいが、やはり慎重さも重要となる。理解するように。」
「へい★」
「お前には、アクアワールドに行って、フィッマン達の統制と、ウェンディの救出、そして…
マリオの持っている杖について、少しでも情報が入れば随時俺に連絡してこい。」
「フィッマンを統制して、ウェンディを救出して、奴の杖の情報を仕入れる。分かりましたっぜ★」
「ウェンディを救出したら、ペアとなって行動しろ!
俺からはコレだけだ。何か質問はあるか?」
「質問なんかない。全ての任務をこなすまでです★」
「無理にマリオを倒す必要はないからな」
「えっ?何でです?」
ゴホン
クッパは咳き込みをした。
「無理に倒しに行くと、逆に任務をこなせなくなるかもしれないからな」
「いや、オレはヤツを倒したいです。任務を全てこなしたら倒しにいっていいですか?」
「いいだろう。だが、奴の現状の強さは未知数だ。万全な対策をしてから行うようにな。」
「分かりました★
とっておきの船で撃退しますぜ★」
「任せたぞ」
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「発進するぜ」
クッパ船:ロイ号が動き出した。
「まずは、フィッマンと交渉するか」
「もし、交渉決裂になったらどうするんですか?」船員の1人であるノコノコが聞いた。
「そうなったら、マリオを倒すために作ってある秘密兵器を使って、オレらクッパ軍団の力を見せつけるだけさ」
「そうですね」
「あの惑星はとっくに、クッパ軍のモンスターがそこの頂点に立っているからな」
「クッパ軍のモンスター?」
「あの惑星にあるパワースターと惑星一のパワーを注ぎ込んだモンスターが、あの惑星にはいるんだぜ★」
クッパはアクアワールドに遣いを出していた。
ウェンディよりもロイよりも先に──
その遣いはアクアワールドを支配した。
が───
その遣いには頭脳がなかった…
そのために、怪魚モンスターもフィッマンも完全に言う事をきかせる、つまりクッパの軍下に入れ込むことは出来なかった。
だからこそ、クッパはウェンディ、さらにはロイを送り込んだのだ。
ロイの船は段々とアクアワールドへと向かって進んでいく…
ついに、マリオはアクアワールドに着陸する。
そこで会うのは人魚又は魚人の民族フィッマン。
マリオとフィッマンが出会うことで、アクアワールドの運命の歯車が回り始める────
to be continued
次回予告
マリオはアクアワールドに踏み込む。そこはフィッマンの住む世界だった──
マリオとフィッマンの王ネプチュルの出逢いによって…