バカテスト 保健体育
問 以下の問いに答えなさい
『女性は( )を迎える事で第二次成長期になり、特有の体付きになり始める』
姫路瑞希の答え
『初潮』
黒栁由梨乃の答え
『初潮』
教師のコメント
正解です。黒栁さんにとってもコレは簡単でしたかね。
神白崇彰の答え
『誕生日』
教師のコメント
何回第二次成長期になるのですか?
吉井明久の答え
『明日』
教師のコメント
随分と急な話ですね。
土屋康太の答え
『初潮と呼ばれる生まれて初めての生理。医学用語では、生理の事を月経、初潮の事を初経という。初潮年齢は体重と密接な関係があり、体重が1.5kgに達する頃に初潮を見るものが多い為、その訪れる年齢には個人差がある。日本では平均12歳。また、体重の他にも初潮年齢は人種、気候、社会的環境、栄養状態などに影響される』
教師のコメント
詳しすぎです。
「明久に崇彰よ。随分と思い切った行動に出たのう」
終戦後、秀吉がBクラスにやって来るなり、そんなことを言い出す。
「うぅ……。痛いよう、痛いよう」
「……てか、血が止まらねぇんだが」
ただ、そんなことより手が痛い。ついでに血も出て床に血だまりを作ってたし。まぁでもそれは当然か。痛みが100%ではないが跳ね返ってくるというのに、召喚獣が素手で鉄筋コンクリートの壁を殴っていたんだ。その痛みは並大抵じゃない。
「なんとも……お主らしい作戦じゃったな」
「で、でしょ?もっと褒めても良いと思うよ?」
「後の事を何も考えず、自分の立場を追い詰める、男気溢れる素晴らしい作戦じゃな」
「……遠回しに馬鹿って言ってない?」
「いや、ストレートにバカって言われてるぞ」
というか、学校の壁を破壊した以上、この後の放課後の予定は職員室でのハートフルコミュニケーションで埋まってしまうなぁ……はぁ。巻き込まれただけなのに。
「タカッ!」
「ん?ユリじゃないか。どうした?」
血が出てない方の手を掴むユリ。
「ほら、行きますよ」
「……え?どこに?」
「保健室です」
「何しに?」
「その手の手当のためですよ!」
あーなるほど。でも、戦後対談が……
「あー崇彰。こっちは任せとけ」
「ん。じゃあ、行ってくる」
そしてそのまま連れてかれる。というか、少し歩くペース早くない?
「そこに座ってください」
とりあえず言われるままにベッドに腰掛ける。一つ思う。この学校に養護教諭の先生はいないのか?いやねぇ、前もいなかったし、普段からあんまり見たことないし。
「全く、バカなことしましたね」
「アハハ……」
そう言いながら手早く処置していくユリ。あれ?
「これでよし」
「なぁ、ユリ」
「何でしょう?」
「お前バカなのに、応急手当の方法知っていたんだ」
「そこは感謝するところですよね!?」
いやいや、素朴な疑問だよ。だって……ねぇ。
「はぁ。いいですか?あのタカがボロボロになった時から私がある程度は応急手当だけは出来るように頑張って勉強したんですよ」
「そうか」
「褒めてもいいですよ」
「調子に乗らない。もっと他のことも勉強しろ」
全く……さてと、
「戦後対談もまだ途中だろ。行って来るか」
「タカ!」
ドンッ
急にベッドの上に押し倒し、上に乗ってくるユリ。
「やれやれ。今度は何だ?」
「絶対安静です」
……はい?
「だから絶対安静です」
いや、そんなの聞いたことないんだが?
「じょ、冗談は――」
「絶・対・安・静!」
「――分かったよ」
そしてそのまま抱き着いてくる。うん。一つ言わせてもらおう。
「……絶対安静って言葉知ってる?」
その言葉に顔を背け、返答しなかった幼馴染を見て、涙が出そうだった。
あの後、戦後対談が終わったタイミングで、吉井さんが自分の手当の為か、保健室にやってきて、私がタカの上に馬乗りしている状態が見つかり、『死に晒せぇぇえええ!』とか言ってタカに襲いかかっていました。私?私は吉井さんが襲う寸前にタカの上から避難したので絵図としては男子生徒二人が保健室のベッドの上で激しく絡みあっていましたね。なんともまぁ、一部の人に需要の高いプレイを見せつけることで。私?私はノーマルですよ?
とまぁ、激しい運動中に放送でタカと吉井さんが職員室に呼び出され、二人は行ってしまいました。お説教でしょうね。ドンマイ。
私は珍しく自分の家に一人で帰って、とりあえず、絶対安静という言葉を調べます。決して分からなかったわけじゃないですよ!ただ、度忘れしちゃっただけなのです!で、その後はタカの家で夕食を作ったりお風呂を沸かしたり、洗濯物を畳んでおいたり……あれ?もしかしなくとも私って主婦スキル高い?
そんなことを考えているとタカがタカの家の方に帰ってきました。予想通りです。説教までされて、心身共に疲労を感じているであろうタカは自分の家に入ると踏んでいました。さすが私。
「おかえりなさいタカ。お風呂にする?ご飯にする?それとも――わ・た・し?」
「ただいま……おやすみ」
そのまま倒れ込むタカ。ギリギリ支えますが……ぐぬぬ。重いです。非力でかよわい私にとっては重いです。というか、明らかにボロボロになっていませんか?保健室から二人仲良く(?)職員室に向かった時よりも。……まぁ、西村先生のことですから言葉だけじゃなく拳でも語られたのでしょう。おかげでタカがボロ雑巾のようです。
「ほら、起きて下さい」
「あー悪い。寝かけてた」
私の支えなしで立ち上がるタカ。ですが、如何にも眠たそうな雰囲気です。やれやれ、世話のかかる幼馴染です。
「いただきます」
「いただきます」
手を合わせて今にも寝ようとするタカの隣で食べ始めます。まぁ、仕方ないので食べさせてあげました。ここまで疲れているタカはレアです。この男、体力はある方ですから中学時代の部活でもそうそうここまで疲れることは無かったです。
食べさせた後は、一まず片付けをして、タカの部屋に鞄などの荷物を置いて代わりに着替えを。あれ?ここまで出来る私ってやっぱり有能?
そのままお風呂に。今のタカだと一人で入れるには心配です。ということで私も一緒に入ります。……まぁ、心配というのは建前で本音は一緒に入りたいだけなんですけどね。何か、一人でお風呂に入ったことが少なすぎて未だ心細かったりします。特にアレですよ!髪洗ってる時とか後ろに誰か居ないか不安じゃないですか!幽霊とかお化けとかゴーストとか……うぅ。だからタカが一緒だと安心します。……というか、タカは万が一そういう類のものに会っても驚かないと思いますね。
「あーちょっとは目が覚めたわ」
風呂場の中でようやく少し目が覚めたらしいタカ。
「もう上がりますよ?」
「へいへい」
確かお風呂に浸かると血行促進作用?があるんでしたっけ?まぁ、念には念をです。というか、タカが目覚めてくれて助かりました。だって、脱がすのは辛うじて本人にもやってもらいましたが、私ではタカのお着替えは普通に無理です。特に意識のない人って普段より重く感じるので尚更です。
「さて、寝るか」
「そうですね」
パジャマに着替えた私は布団に入ったタカと同じ布団に入ります。
「……ちょっと待て」
「何ですか?トイレなら早く行ってきて下さい」
「……え?お前と寝るの?俺疲れてんだけど」
意味が分かりませんが、タカは無理やり私を追い出したりせず最終的には折れてくれると信じています。というわけでおやすみなさい。
「……すやぁ」
「……起きてるだろお前……はぁ」
なんだかんだ言いながら頭を撫でてくれます。そうそう。タカは撫でるのが上手いです。だから思わず抱き着いちゃいますね。あ、いい感じに睡魔が……
次の日の朝。何故か疲れていたタカがいましたが気にしません!気にしたら負けです!