バカテスト 英語
頭の体操として一風変わった英語のクイズをどうぞ。
【①】と【②】に当てはまる語を答えて下さい。
『マザー(母)から【①】を取ったら【②】(他人)です』
姫路瑞希の答え
『マザー(母)から【M】を取ったら【other】(他人)です』
教師のコメント
その通りです。motherから「M」がなくなると他人という単語になります。こう言った関連付けによる覚え方も知っておくと便利でしょう。
神白崇彰の答え
『マザー(母)から【LOVE】を取ったら【other】(他人)です』
教師のコメント
愛情は大切ですね。
土屋康太の答え
『マザー(母)から【M】を取ったら【S】(他人)です』
教師のコメント
土屋君のお母さんが『MS』でも『SM』でも、先生はリアクションに困ります。
吉井明久の答え
『マザー(母)から【お金】を取ったら【親子の縁を切られるの】(他人)です』
教師のコメント
英語関係ないじゃないですか。
黒柳由梨乃の答え
『マザー(母)から【ファザー】を取ったら【バツイチ】(他人)です』
教師のコメント
やめてあげてください。
「痛てて……。随分と殴られたよ……」
「くそっ、鉄人め。あの野郎は手加減を知らないのか」
オレたちが公園で打ち上げをしていると、顔の面積が倍ぐらいに晴れ上がった雄二と明久がやって来た。顔の面積が倍になってたのは捕まった時に鉄人に殴られまくったからだろう。
で、解放が早かったのはババァが一枚噛んでるだろうな。でないと校舎破壊をして停学も退学もなく厳重注意で終わるはずがない。まぁ、鉄人による厳重注意だからお察しだが。
「む。やっと来たようじゃな」
「…………先に始めておいた」
「ああ、ゴメンゴメン。ちょっと鉄人がしつこくてさ」
てか、可哀想なくらい顔でかいなぁ……クスス。
「お主ら、もはや学園中で知らぬ者はおらんほどの有名人になってしまったのう」
「おめでとう。拍手を送るよ(パチパチ)」
「…………(コクコク)」
「……コイツと同じ扱いだとは不本意だ」
「それは僕の台詞だよ……」
コイツらの悪評はますます学園中に広まる事になった。まぁ仕方ない。諦めろ問題児筆頭ども。
「あれだけのことをやっておいて、退学になるどころか停学にすらならないんだもの。妙な噂が流れて当然でしょ?ウチだって気になるし」
「ん、ありがとう」
島田が雄二と明久にジュースの入ったコップを渡す。
「そういえば、お店の売り上げはどうだったの?」
と、ここで明久が聞いてるが……。
「お前も実行委員だったろ」
「い、いやぁ……僕はいろいろと忙しくてさ……」
「そうね。神白にも確認してもらって最終的にはこんな感じ」
島田が収支の書かれたノートを明久に見せる。
「ふむ、どれどれ……?」
明久の後ろから雄二が覗き込む。
「その額だと、机と椅子は苦しいだろうな。畳と卓袱台がせいぜい。ま、今よりマシだろ」
「だな。ま、二日間って考えりゃ上出来だ」
「う~ん……。でもやっぱり出だしの妨害が痛かったよね」
喫茶店である以上、どんなに人気が出ようとも客の回転に限界はある。あの出だしであったり空白の時間を鑑みるならこれぐらいが限界だ。
「すいません。遅くなりました~」
そこに後ろから姫路の声が聞こえてきた。
「あ、瑞希。どうだった?」
「はいっ!お父さんもわかってくれました!美波ちゃんの協力のおかげです!」
なるほど。転校は阻止できたということだ。こっちもこっちでセーフか。
「姫路さん、お疲れ様」
「あ、吉井君……」
さて、部外者は大人しくフェードアウトするか。
「タカ~」
とここで(何故か)足取りがおぼつかなく顔が赤いユリがやってくる。
「ん?どうした?」
「どうもしてないれすよ~」
……どうもしてなくないだろお前。
「あ~ジュース飲む~?」
「ん、じゃいただくか」
すると、何故かコップを差し出さずコップに入ったものをユリが口に含む。
オレがその行動に疑問を抱いていると、急にキスをしてくる。おい待て。まさか口移しで……!
「…………?」
ん?この味はなんだ?ジュースというにはほのかな苦み……!
「えへへ~おいしい~?」
「おいお前。まさか酔ってねぇか?」
「酔ってなーいれす」
ダメだ。完全に酔ってる。畜生。誰だ酒とジュース間違えたバカは。
「……ッチ。帰るぞ」
周りを見ても一部の人間が酔っている。姫路に島田をはじめとした一部の人たち(主に明久)が被害を受けている。これ以上こいつがバカやらかす前に帰るが吉だ。
「ちなみにお前。何杯飲んだ」
「ほへぇ~?紙コップ一杯れす~」
弱っ!こいつ酒弱すぎだろ!
ひとまずこいつのカバンとオレの鞄を回収して、
「しゅしゅめ~!タカぁ~!」
「背中の上で暴れんな」
「ひどいこと言うのはこの口れすかぁ?」
おんぶしているがぐいっと頬を引っ張られる。クソ。こいつ酒に酔うとめんどくせぇ。てか。酒飲ませるとアウト。将来飲み会とか絶対行かせないように念押ししておこう……
で、帰ってきてとりあえずオレのベッドの上で横にする。途中であのテンションが嘘のように静かになり、耳を澄ませば穏やかな寝息が聞こえていた。
「最後の最後は酔っ払いの幼馴染みの介抱とか……」
オレって、今日何をした?普通の人は楽しい楽しい清涼祭なはずだよな?なのに、目覚めと共に死にかけ(主にユリのせい)、竹原教頭を抹殺し(安心して下さい。死んでません)学園存続のために常夏コンビを捜索するため奔走したり(一番疲れた自信がある)、花火玉が飛来する校舎からユリを背負っての脱出(字面から普通の学校ではあり得ない)、最後は打ち上げで盛大に酔った幼馴染みをお持ち帰り(流石に何かを起こす気はない)かぁ……。
「…………清涼祭ってなんだっけ?」
清涼祭で他の出店を回ったり自分の店で働くなんていうありふれた出来事はそう起きず、それ以上の普通ならあり得ないことが起きすぎている。そもそも、なんで学園の存続とかそういう問題が裏で起きてるんだよ。バカだろ。絶対バカだろ。
「……はぁ。にしても疲れたな」
安らかな寝顔を見せるユリ。
「でもま、守るべきものが守れた。それでいっか」
思わず頬が緩んでしまう。どうやら、相当安心してるらしい。全く、しまりがねぇな。
「……というか……こいつとのデートかぁ……」
タイミングはいい。別に作ろうと思えばいつでも作れる。問題は行き先だ。普段の買い物とかでもオレはいいがこいつが満足しない。
「まぁ、なるようになるか」
小難しいことを考えるのはやめだ。純粋に楽しむ。それだけでいいじゃないか。
そう考え、オレは本を持ち、いつユリが目覚めてもいいようにベッドの傍らで座って、本を読み進めるのだった。