インフィニット・ストラトス 黒髪と銀髪は学園に   作:ニックネームは忍者

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第十章 付き合っていなくても男女が出掛ければデートになる

「………………」

 

とある研究室ラボ……もくもくと研究に没頭してる少女がいた。

 

 

♪~♪~♪

 

 

「こ、この着信音は!」

 

 

 

そう言って、頭に付けてあるウサギの耳を形にした機械のカチューシャが反応し、携帯を取る。

 

 

 

「もすもす! 終日~! はーい、みんなのアイドル・篠ノ之束だよ!」

「…………」

 

 

 

発信した人は電話を切ろうとする。

 

 

 

「て! 待って待って! 切らないで箒ちゃん!!」

「……“姉さん”」

 

 

発信者は箒……着信者は姉の束……二人は電話で話していた。

 

 

「やあやあやあ! 我妹よ、うんうん。用件はわかってるよ。欲しいんだね? 君だけの専用機が」

「!?」

 

 

用件を言おうとしたが束はわかっていた。箒が専用機を必要としていたことを。

 

 

「勿論用意してあるよ。最高性能にして規格外。そして白と並び立つもの。そして“鳥”にも遅れをとらないよう設計したその機体の名前は―――

 

 

 

 

 

―――紅椿!」

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

「ごめんね。手伝ってもらっちゃって」 

「気にするな、この書類を一人でやるのは流石に間違っているからな」

 

放課後、赤い夕日が差し込んでいる学園の廊下でライとシャルロットは歩いていた。二人は、今月の学校行事と臨海学校について書かれたプリントを届け、整理し、現在は帰宅途中だ。

 

 

 

 

「でもよかったの? 今日は一夏達と皆で街に行く予定だったんでしょ?」 

「確かに、一夏達と街に行くのは楽しみだが……俺はシャルロットと行くのが楽しみだな」 

「え―――」

 

シャルロットは一瞬本当にライなのか疑った。ライがこんなことを言うのかと思ったからだ。

 

 

「……俺が言うのも変だが、例えどんなに嫌な手伝いでも、シャルロットと一緒なら何でもするさ」

「ライ……」

 

ライの顔を見るが、ライは正面を向いているが、夕日のせいか、赤くなっていた。

 

「あ、あの……僕は男の子生徒として―――「シャルロットは女の子……俺には一人の女として見ている」……ライ、それって―――」 

 

ライは足を止めて、シャルロットと向かい合う。

 

「この状況で言うのも変だが……俺はシャルロットの事が―――」

 

 

 

ライはシャルロットの方に顔を向けて、言葉を放つが―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(…………あれ?)

 

シャルロットの視界には自室の天井になっていた。

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

シャルロットは考え、把握した。

 

 

「夢……だよね」

 

シャルロットは心の中で、大きなため息を出した。

 

「(そうだよね。あのライがあんな言葉を言わないし、あり得ない方だよね……)」

 

ライがあんな大胆に積極的になる筈がない。もう一度、大きなため息出したシャルロット……少し前に自分が女だということを打ち明け、部屋替えをしたシャルロット。

 

「(でも、ライってどんな人がタイプなのかな……って、僕は何を考えてるんだ!)あれ?」

 

ふと、隣のベッドを見ると、同室の人の姿がない。

 

 

「……まあ、いいや」

 

 

同室の人はドイツの人だから問題はないと判断したシャルロットはもう一度、眠りにつく。

 

 

「(もし、次の夢がライとなら……エッチな夢がいいかな)」

 

 

シャルロットはそんなことを思いながら、眠りについた。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

「さてと、今日は日曜だから一夏と出掛けるか」

 

一方、ライは今、一夏の部屋に向かっている。理由は朝食を共にしようのもあるが、臨海学校が近い。午前中だけ授業で午後は休み……だから水着を共に買いに行こうと誘いに来たのだった。

 

 

「(部屋に着いたが、なんか騒がしいような音がするな)……おはよう一夏、開けるよ」

 

 

ガチャ……

 

 

「おはよう……? 誰か―――」

 

 

ライは一夏の部屋に入ったが、一夏ともう一人の声が聴こえた。誰だろうと、思って見ると、一夏のベットにラウラがいた。ラウラが一夏に寝技をしてる状況だった。

 

 

「い、一夏……すまない邪魔を―――「ち、違うからライ! ラウラが勝手に入っていたんだ!」 ……」

 

 

ライは部屋から去ろうとしたが、一夏の必死な顔を見て、何となく想像がついた。

 

とりあえずライは上着をラウラに被せた。

 

 

 

「……とにかく、ラウラはこれを着て、一夏は離れて……誰か来たら―――」

 

 

ドンッ! ドンッ!

 

 

「私だ一夏! 朝の稽古を始めるぞ!」

 

ガチャ……

 

 

「日曜だからって、たるんでいては―――」

「「う……」」

 

箒はベットの上で一夏とラウラが共にいる光景を見て、竹刀を落とし、この世の終わりのような顔になっていた。

 

 

「女にしては無作法な奴だな、夫婦の寝室に」

「ふ、夫婦!?」

 

 

この状況にラウラは夫婦の言葉を口にするのは致命傷。箒は覚醒しそうな姿になっている。そこでライは行動に出た。

 

 

「待て、箒! これには海より深い事情が―――「チェストォォォォー!」―――!?!?」

 

バリーン!!

 

 

 

 

ライは友の為、箒の前に立ち、説得したが箒は竹刀を横に振り、ライの頬に直撃と同時に窓の方へと吹き飛び、落ちた……。

 

 

 

 

 

 

 

もう一度言うが、ライはベランダから落ちた。

 

 

「お、おい!? ライが落ちたぞ箒! ま、待て箒! 誤解だ―――」

「天誅ー!!」

 

 

 

一夏の悲鳴が寮に響いたのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……死ぬかと思った」

 

ライは箒の竹刀で窓から落ちたが、下は園芸で作った丸いクッションのようになっており、死なずにすんだ。

 

 

 

 

……ライの頭部は若干園芸に食い込んでおり、横から見たらかなりデカイアフロに見える光景だ。

 

 

「……窓と園芸……直す人に申し訳ないな」

 

 

ライは助けてほしいと願うが、自分で身体を起こし、一夏の部屋にまた向かった。

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

「ライ……本当に大丈夫か?」

 

 

「問題ない。多少の目眩と右肩が痛いが、支障はないさ……食欲もあるし」

「ライ……私もすまない。あの時はとにかく無性に腹が立ったのだ。すまない」

 

 

 

場所は食堂、四人は朝食を取りながらライに謝罪をしていた。

 

 

「ゴクンッ……箒も気にしないで、他の人が見ても同じことが起きたと思う。箒の場合竹刀だったから、このくらい平気だよ」

「…………」

 

ライは箒に罪はない言い方をするが逆に箒に罪悪感が出てしまった。

 

 

「ラウラもいきなりあんなことをしたら誰もが驚くよ。織斑先生に見つかったらとんでもないよ」 

「むぅ……」

 

 

ラウラの行動もライは注意する。だが、きっとラウラのことかだから何回かするに違いないと心の中で思ったのだ。

 

 

 

「(それよりもどうすかだな)」

 

 

 

ライはあの後、一夏の部屋に向かったら、ライの姿を見て、三人から保健室に行けと言われた。一応診てもらったが、特に傷がなかったが、千冬と真耶からあることを言われた。

 

 

それはライの体内に眠っているISの事だ。

 

 

 

 

 

一応、ライの体内にISがあることは安定だが何時でも呼べる状態ではなかった。結果、専用機持ちと同じように身につける物をお願いされた。勿論体内から出しても副作用はない。

 

 

 

 

……ライは今、呼び出せる物について悩んでいた。

 

 

 

 

「わあぁっ!ち、遅刻する!」

 

食堂にシャルロットが来た。パタパタ走って、とりあえず朝食とるために手近にあるものをとっていた。

 

 

「よ、シャルロット」

「あ、一夏。箒もラウラもおはよう……ライも、おはよう」

「おはようシャルロット(ん? なんか俺を見て動揺したがどうしたんだろう)」

 

 

ライはどこか動揺したシャルロットを見ると、髪型が乱れていた。ライはシャルロットの側に寄る。

 

 

「ら、ライ? どうしたの?」

「髪型が乱れているぞ。直すからそのままでな」

 

 

 

ライは裏の胸ポケットから四角い折り畳み式の鏡だった。開くと中に“つげ櫛”が入っていて、それでシャルロットの髪を直し始める。

 

 

 

 

「う、うん(ライってこんなことも出来るんだ……? でも、櫛にしても男子が持ってるのは珍しい)」

 

 

 

 

ライが持っているつげ櫛は桃の色に近いが紫にも見えた。ケースも同じだが、男の子が持っているのも珍しい色だった。ケースに何かのマークがあったが、ポケットにしまってあるので見えなかった。

 

 

 

 

「……これでいいかな。鏡で確認して」

「うん」

 

 

 

ライは鏡を開き、シャルロットに見せる。

 

 

 

「……ありがとう、ライってこんなことも出来るんだね」

「それは―――」

 

ライは理由を言おうとするが、時計を見て何か疑問な顔をする。

 

「ん? シャルロットがこの時間に来るのは……寝坊でもしたのか?」

「え~と、……二度寝して……」

「二度寝か……それは寝坊もするよな」

「う、うん……」

 

シャルロットは顔を赤くしながら食事を取る。

 

 

 

 

 

「二度寝するとはよっぽどいい夢をみたんだな」

「っ!? ゴホッゴホッ!」

 

ライの一言にシャルロットはむせた。ライは決して心を読んだ訳ではないが、シャルロットは動揺する。

 

「そんなに急いで喉を詰まらせるぞ、まだ時間はあるんだ。ゆっくり食べなよ」

「う、うん……(ライが夢なんて言うからだよ!)」

 

シャルロットが食事をとっていると一夏の方でも何やら言い争いが起きていた。その後、予鈴が鳴り一夏だけが遅刻をして千冬からの出席簿をくらったのは言うまでもない……。

 

 

 

(ISもそうだが……早く、実技後のシャワーを浴びたいな)

 

 

ライは草の匂いを若干気にしるのだった。

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

「(若干、草の匂いがするな……簡単には落ちないか)」

 

 

午前の授業が終わって午後は休み。ライは今、IS学園の交通手段のモノレールに乗って、ショッピングモールの『レゾナンス』に向かっている。

 

 

ライは一夏と共に行こうとしたが、先にライを誘った人がいた。

 

 

「その、本当に大丈夫? 朝から大変だったみたいだけど……」

「ん? 問題ないさ……さすがに落ちたのは想定外だが、生きているからいいだろう……どうしたシャルロット?」

「ううん、なんでもない(ライって時々人なのかと思うときがあるよね)」

 

 

 

ライは平然のように言うが、ライの基準がわからなくなった。

 

 

「それよりもシャルロット、俺は一夏とは何回か出掛けたことはあるが、一人の女性とは初めてだな……色々と失礼のない行動をするよ」

 

「は、初めてなの? (女の子とは初めて……てッ! 何考えているの僕ッ!!)」

「(シャルロットの顔が赤い……何か失礼な事を行ったのだろうか……)」

 

 

片方は年頃の女の子と、片方は罪な人の男の子だったのだ。

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

「やっと着いたね!」

「そうだな(先ずは地図を把握しないとだな)」

 

 

二人はモノレールから降りて、駅の改礼口に向かっている。シャルロットは買い物を楽しみにしているが、ライは普通に見えた。

 

 

「ライっていつも、そんな顔してるの?」

「俺はそんなに変な顔をしているのか?」

「違うけど……(は~、僕ってライにとって只の友達としか見ていないのかな)」

 

 

一組の男女がデートをしているのに特に普通なライにシャルロットはため息をつく。

 

 

「シャルロット、そんなため息出していると不幸を呼んで転ぶぞ」

「(誰のせいで―――)わぁ!?」

「―――!」

 

 

シャルロットは転びそうになったが、ライが手を掴んで、支えた。

 

 

「大丈夫か? なら行くぞ」

「う、うん……(ライに手を握られている)」

 

 

ライは手を繋いだまま歩き出す。初めて転校してきた時もこうして握っていたんだなと、シャルロットは思い出していた。

 

 

「……? すまない、握っていたな。今はな―――「離さなくていいから!」 ……そうか?」

 

 

 

二人は手を繋いで歩いていった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……余談だが、次の列車には一夏と箒が二人で来て、鈴、セシリアとラウラが付いてきたのは言うまでもない……。

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

「なあ、シャルロット」

「ん?なあに?」

 

 

「……呼び方、変えていいかな?」

「え?」

 

レゾナンスの通りでライは突然シャルロットの呼び方を変えていいかと聞いてきた。

 

 

「もう、皆は女子だってわかっているから、俺だけのシャルロットの呼び名で呼んでもいいかなと」

「ライだけの?」

 

 

一応、少し前の大浴場の時に二人だけの呼び名は既に広まっている。ライは別のを考え出したのだ。

 

 

「あぁ……シャルロットも素敵な名前だが……シャルロットの呼び名はもう広まったから、何か別の呼び名が無いかなってさ」

「え!? い、いいの?」

 

 

シャルロットは驚く。ライは少し考えた。

 

 

「まぁ、シャルロットが気に入ればいいのだが…………

 

 

 

 

 

……シャル、はどうかな?」

 

 

ライは頭に浮かべた事を口にした。

 

 

「シャル……」

 

シャルロットは顔を赤くして、ボーとしていた。

 

 

 

 

「名前を短くした感じだが、呼びやすく、いい響きだ……嫌なら変えるが―――「うん! いいよ! 凄くいいよ!!」……そ、そうか(気に入ったか……名前を考えるのは不安だったが、良しとするか)」

 

「(シャル……シャルか~、ライと僕だけの―――)」

 

 

シャルロットは一人嬉しい気持ちになる。それはもうまるわかりであった。

 

 

「(シャルの顔が赤い……何故だ、嬉しすぎるからか?)」

 

 

もし、一夏が唐変木ならライは天然であった。

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

「シャ、シャル……なんのつもりだ?」

「い、いや、その……選んだ水着を見てもらいたくて……」

「み、見てもらうのは構わないが……何故俺も試着室に?」

 

ライとシャルロットは水着売り場の試着室の中にいた。ライは二人でも女性用売り場に居るのは気まずく、男性用水着も一通り見て、一人外で待っていたが急にシャルロットに引っ張られ、試着室へと連れてこられた。

 

「だ、だって……(目を離していたら、声かけてくる女の子が来るんだもん……しかも、人数は増える一方だし)」

 

ライは一人、レゾナンスのパンフレットを見ていると、女性がライの姿を見ていた。そして声をかけられ逆ナンパされるが本人は断っていたが、その数は増える一方だった。もはや小さい見せ物のようにできていたのだ。

 

 

「シャル、こんなのは良くないと思う。俺は―――「と、とにかくここにいて、すぐに着替えるから!」―――!?」

 

 

ライはとにかく出ようとするが、シャルロットは脱ぎ始め、Yシャツ一枚の状態になる。ライは咄嗟の判断で後ろを向く。

 

 

「(い、勢いでこんなことしたけど、どうしよう)」

「(な、何故シャルは脱ぎ始める……しかもここで? どうする……俺は、どうすればいい!)」

 

 

二人は心の中で焦っていた。お互いこんなことは初めてでわからなくなっていた。

 

 

「(うわー! やっちゃえ!)」

「(な、なな!?)」

 

シャルロットは脱ぎ始め、ライの熱は上昇する。

 

 

「(本当に脱ぎ出した、だと! ……だ、駄目だ、想像してしまう。別の事を考えるだ俺! ……そう、俺は木のように……私はライ、……僕はライ、……俺はライ……俺はグル―――って、違う! どうすれば―――)」

「もう、いいよ……」

 

「そ、そうか、振り向くぞ(とりあえず、耐えたぞ)」

 

 

ライは落ち着きを取り戻し、後ろを振り向く。そしてシャルロットの水着姿を見る。

 

 

「…………」

「変……かの?」

 

 

シャルロットの水着はイエローの色で、どこか大胆にそして可愛らしい水着であった。

 

 

「いや、そんなことはないぞ! 俺個人として、似合っているぞ!」

「そ、そう? ……これにするね」

 

 

 

……このあと、ライとシャルロットは試着室を出るのだが、シャルロットの着替え時間はライにとって正念場だったのは言うまでもない…。

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

「箒……その、ごめんね」

「いや、気にしないでれ……よく考えたらわかっていたから」

 

シャルロットと箒は水着売り場のベンチに座っていた。

 

シャルロットの方はライの水着選びに向かっていたら一夏たちと遭遇。一夏の水着選びもあって、ライと一夏は意気投合する。シャルロットと箒はお互い別々が良いと言うが……

 

 

「俺たち四人で楽しもうぜ、なあライ!」

「そうだな。目的は同じだし、お互い乗り掛かった船と同じだしな」

 

……そんな感じで四人で行動する。

 

 

 

 

 

ならどうしてシャルロットが箒に謝っているのかは四人でダフルデートに見えた鈴とセシリアが乱入し、今では二人が一夏に水着の争いをしていた……その事に対してシャルロットは申し訳ない気持ちになる。

 

 

「私よりも、その……ライの方もすまない」

「ううん、気にしないで……」

 

 

一方ライはラウラの水着選びをしていた。ラウラは一人水着選びに悩んでいた所をライの親切心で手助けをしている。(ラウラが一夏の為の言葉でアドバイスをしている)

 

 

「私が着るのか……」

「ラウラの上司からの情報ならこれが適任だな。俺もラウラが着たら似合うと思う」

「そ、そうか……」

 

 

 

……こんな感じで箒はシャルロットに謝っていたのだ。

 

「箒は一夏のことは一途ななんだね」

「なッ!? べ、別に私はたるんでいるアイツを鍛えているだけだッ!」

 

 

箒は顔を真っ赤にして答えるが、説得力がなかった。

 

 

「そ、そう言うシャルロットはどうなんだ……ライと二人で一緒にいただろう」

「え!? ……僕は―――」

 

 

 

ふと、ライの事を頭に思い浮かべた。初めて見た写真では特務の為に行動していた。そして転校してからのライの行動にシャルロットは助けられる事が多かった……そして、女子だとわかってそれから―――……。

 

 

 

「(僕はライの事を―――)」

 

 

 

「……私は別に特に言うことはないが……ライはどこか一夏と似てるぞ」

 

今でもラウラの為に真剣だった。一夏も誰かの為に真剣に戦っている姿があった。

 

 

「そうだね(誰に対してもライは親切だね)でも箒……こんな日も悪くないかな」

「……そうだな」

 

 

二人は笑った。シャルロットが転校してからは色々な事が起きたが今は楽しい一時だと感じていた。

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

「今日は水着も買えて、皆と楽しんだな」

「うん、そうだね」

 

あの後、水着選びをしていたら千冬と真耶も水着を買いに遭遇して一夏のトラブルも収まった。

 

 

「山田先生はいいんですか? せっかくの来ているのでもっと見たらどうですか?」

「私は教師ですのでこれでいいですよ」

 

「そうですか……でも、先生もたまには教師の立場をほんの少しの間だけ忘れてもバチは当たりませんよ」

「そ、そうですか……なら少しだけ違う水着にします」

 

 

 

……この時の真耶の顔は真っ赤でライは素直な感想だった。

 

「…………」

 

 

 

だが、シャルロットは不機嫌になりライは機嫌を直すために苦労をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「(少しライに腹が立ったけど、これを貰ったからいいかな)」

 

シャルロットふと左手首を見る……帰りのモノレールの時にライはシャルロットにプレゼントをした。

 

 

それは銀色のブレスレットだ。ライがトイレを探している時にお店の前でブレスレットを見つけて、すぐに決めた。どうしてかわからないがシャルロットにピッタリだと感じたのだ。

 

 

 

 

今でも時々みて、喜んでいた。

 

「……そんなに高価なものじゃないぞ」

「高価な物じゃなくても僕は嬉しいんだよ」

 

シャルロットは笑顔で答えた。ライもシャルロットの機嫌がいいならそれでいいことにした。

 

「(そろそろシャルロットに話すか)」

 

 

 

 

……千冬と真耶は明日の準備があり、早めに帰った。一夏たちはまだ残るらしく、ライとシャルロットは先に帰って、今はモノレールを降りて、学園の前だ。

 

 

 

「シャル……俺のISの事で話していいか?」

「……うん、いいよ」

 

周りは誰もいない……シャルロットはライの言葉を待つ。

 

 

 

「……俺のISを君から貰ったお守りに移したいのだが、構わないか?」

 

「…………いいけど、そのお守りでいいの?」

 

「俺はこのお守りには助けられた……この前のトーナメントの時に……だから俺のISを大事な物に移したいんだ」

 

ライのISをシャルロットから貰ったお守りに移す事を話す。ライの大切な物はこのお守りだ。このお守りならライは構わなかった。

 

 

「……わかった、僕は気にしないよ。ライが大事にしてくれるならそれでいいよ」

「ありがとうシャル……また明日な」

「うん!」

 

シャルロットは笑顔だった。そのまま寮に向かって歩いていった。

 

 

 

「…………さてと、先生に話してくるか」

 

ライは千冬の元に向かって、歩いていった。

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「奴はまだ健在……我々は戦力不足。一体どうすれば……」

 

 

 

 

一人の男……No.1はモニターを見ながらライが健在な事に苛立っていた。頼りになるNo.2は4より強くはない。

 

『お困りですか? No.1』

 

 

……返り討ちの可能性があったのだ……だからどう対処すればいいのか悩んでいた所にNo.10から通信が入る。

 

 

「何のようだ……」

『いえいえ、こちらを見てほしくて……』

 

 

 

No.10はある極秘の物を見せた。No.1の顔つきが変わった。

 

「なるほど……確かにこれは利用価値があるな。貴様にしては上出来だ……準備に入る」

『そうですか~じゃあ―――「貴様は待機命令だ。武器も破壊された貴様は足手まといだ」……わかりました』

 

 

 

No.10の通信が切れて、モニターが真っ黒になった。No.1は立ち上がり、後ろにある機械の前に立つ。

 

 

 

 

「これなら奴を倒せる。あの極秘は利用させてもらおう……我々は奴は消せねば……」

 

No.1はその機械に触れる。すると男の身体は粒子のように消えて、機械の方に入っていった……そして機械が作動する。

 

「No.2出撃用意だ」

『……了解、直ちに準備します』

 

No.1はその部屋から離れた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……モニターが再び着いた。

 

『一緒に行こうって誘ってもいいのに……確かに武器が無いな…………臨海学校ね~バード君泳げるのかな~??』

 

 

 

 

No.10は一人呟いて、モニターを切った……。

 

 

 

 

 

 




次で臨海学校……どんな形で終わらせようか迷っています。

続きやった方が方がいいでしょうか?

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