インフィニット・ストラトス 黒髪と銀髪は学園に   作:ニックネームは忍者

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第十一章 臨海学校へ……

 

 

 

 

 

 

 

「海っ! 見えたぁっ!」

 

臨海学校初日のバス……長いトンネルを抜けた先の外は青い海が広がって見えた。クラスの女子が声を上げる。

 

「ライ! 海だよ!!」

「ほんとだな。IS学園から見た光景とは別だな」

 

 

ライはバスの前の席……窓際にはシャルロットが座っていた。シャルロットはライは首にかけているお守りを見る。

 

 

「……そのお守りにISが入ってるの?」

「うん、以外に直ぐに終わったな。起動したけど、検査上問題ないって言われたよ」

「そうなんだ」

 

ライは昨日、ISをお守りの方に移した。時間も直ぐに終わり、身体の方も問題なかった。

 

 

……IS適正の方がこの前のトーナメント後にAになっていた。入学当時はCであったのにAなのは正直驚いていた。

 

 

 

「それにしてもいい海だな」

「うん!」

 

シャルロットはもう一度海を見る。ライはシャルロットの左手首を見る。

 

 

「(ブレスレットも気に入ってるみたいだな……選んだ時は不安だったが、良かったな……?)」

 

何やら後ろの方で騒がしい。恐らく一夏に原因があるからライは気にしない。

 

 

 

「(……こう言うときは、そっとしておこうだな)」

 

ライはもう一度海を見るが、窓際に座っているシャルロットの笑顔に見とれたのはここだけの話……。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「いい海だが、一夏は災難が多いな」

 

夕方までは海で自由行動、皆は当然楽しんでいたが、一夏はセシリアにサンオイルを塗っていたが、鈴の介入でちょっとしたトラブルが起きて、セシリアの右手が一夏の顔面に炸裂した。(ISの部分展開で)

 

「さてと……シャルは何処にいるんだ? 」

 

ライはシャルロットを待っていた。待ち合わをしていたが早すぎたかなと感じていたが……

 

 

 

「ライ! ごめんね、待たせたよね」

「いや、パラソルの準備が完了したとろこだよ―――シャ、ル……?」

 

 

だが、シャルの隣には全身包帯に包まれた小柄な人物がいた。誰だろうと思ったが、眼帯で予想がついた。

 

 

 

 

 

「どこかの王女が呪われたミイラの映画を思い出した……それにしてもラウラは何故その格好を?」

「う~ん……恥ずかしいみたい」

 

 

少し前のラウラを考えると物凄い違和感を感じるが一夏と良好な関係を得たいと願う考えにライは手を差し伸べていた。

 

 

「(ラウラも女の子らしくなったな)その格好では泳ぐ所か遊べないぞ? 取ったらどうだ」 

「そうだよラウラ。取らないと一夏にも見せられないよ」 

 

「だ、大丈夫かどうかは私が決める……」

 

 

以外に頑固だなと感じて、さてどうするかと考えている……

 

 

「(せっかく水着に着替えたのに、これじゃあ一夏に見せられないんだよ)」

「(なるほどな……了解した)ラウラ、恥ずかしがってたら、せっかくの水着が台無しだよ」 

 

「い、いや……わ、私にだって心の準備というものが――――」

 

 

ここまで来ると、手段を問わないやり方しかないと判断する……

 

 

 

「(仕方ないか)そうか……こっちは準備完了だから、一夏の所へ向かうか。せっかくの海だ、楽しまないとなシャル」

「うん! そうだよね。皆は一夏の所に集まって、楽しんでいるしね」 

 

「な、なに!?わ、私だって……ええい!!」

 

ライとシャルロットの口車にラウラは自分から包帯を脱ぎ出した。そしてラウラの水着が現れた。

 

「…………」

 

ラウラの水着は黒と紺を合わせた色のビキニ。ラウラにぴったりなデザインだ。ライは商品ではこれがいいと言ったが、試着した姿は見てない。今初めて見ていたのだ。

 

「わ、笑いたければ笑うがいい」 

「おかしな所なんて無いよねライ?」

「あ、あぁ……似合っているぞ」

 

ライは今までのラウラの行動とは違い、恥ずかしがって、顔を赤くして身体をモジモジしていたが逆にそれが水着との相性がバッチリでライは見とれていた。

 

 

「に、似合って……そうか」

「…………」

 

ラウラは喜んでいたがこの光景を見ていたシャルロットはどこか面白くなかった。 

 

「お~い! ライ~! ビーチバレーやろうぜ!」

 

浜辺で一夏がライを呼びながら、駆け寄ってきた。シャルロットとラウラを確認するとラウラに話しかけた。

 

「ラウラ……可愛いじゃん! 似合ってるぜ!」

「可愛い……そうか、私は可愛いか……」

「それよりもビーチバレーやろうぜ! ラウラも来いよ!」

「う、うん……」

 

一夏とラウラはビーチバレー方へと歩いていった。

 

「ねえ、ライ」

「どうしたシャル?」

 

シャルロットに呼び止められ、ライは振り向いた。その顔をムッとしていた。

 

「なんか、ラウラに見とれてなかった?」

「い、いや! そんなことは……素直に似合ってたからと言うか……」

 

 

ライは視線をそらしながら言う。ライも焦りが出ていた。

 

 

「(はあぁ~なんか悔しいと言うかライらしいと言うか)……まぁ、いいや行こうライ」

 

 

シャルロットも可愛いがラウラも可愛いかった。ライは何かとラウラに気にかけている方だった。二人が並ぶと本当に兄と妹に見えることある。

 

「シャル……」

「ん?何?」

 

ライはさっきとは違い、頬を赤くしながらシャルロットに言った。

 

 

 

 

 

 

「……その水着、似合ってるぞ」

「………………バカ」

 

シャルロットは小声で言った。ライには聞き取れなかった。

 

「? 何か言ったか、シャル?」

「何でもない! 早く行こう!」

「あ、あぁ!」

 

シャルロットはライの手を掴んで走り出した。ライは知らないが、シャルロットの顔は喜んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

……因みにこのあとはビーチバレーで盛り上がっていた。途中ラウラは一夏の無意識な行動で海に逃走……その時、真耶と千冬が来て参加する。

 

一夏は千冬に見とれていた……。ライもそうだったが真耶にも見とれて、水着も褒めた行動にシャルロットの一撃を食らって、退場。

 

 

 

 

……その後はライは周りを見るとラウラが他の生徒と仲良くしてる光景を見て微笑んだ。

 

「お~い、らいむ~もおいでよ~」

「のほほんさん……ライム?」

 

ライの所にのほほんさんがやって来た。のほほんさんは一夏のことをおりむーと呼ぶ。ライはどうやらライむーだった。

 

「ライむーはダメ? じゃあ~ライち~は?」

「……俺は果物か?」

 

果物を固定されて、違うものをのほほんさんは考えた。

 

「じゃあ~ライチュ―――「俺は電気ネズミか?」んー……」

 

電気モンスターを否定するライ。

 

「ライアーは?」

「俺の占いは―――って、当たらないよ!」

 

鏡の中で戦う戦士の事を言うが、否定する。

 

「ん~??」

「まぁ何でもいいよ……皆でかき氷でも食べるか」

「お~! じゃあ早く皆のところに行こう~!」

 

のほほんさんはそう言って、シャルロットの方へと走っていった。ライも追いかけるが……

 

「……のほほんさんの着ている尻尾(?)は何で動いているんだ?」

 

ライはふと疑問に思ったが、その答えは知らずにいた……。 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「こんな所にいたのか? ……何をしている」

「千冬……織斑先生」

 

夕方、崖の上に箒は一人海を眺めていた。そこに千冬が現れた。

 

「何か心配事でもあるのか?」

「それは―――」

 

真面目な顔をしていた箒に千冬は聞いた。箒はあまり答えにくい顔になる。

 

「―――束のことか?」

「…………」

 

少し前、専用機の事で連絡をした……勿論その話もあったが家族の事もある。

 

「先日、連絡をとってみた。ラウラの件は無関係だそうだ。……No.のこともな」

「そうですか」

 

箒はそう言ってまた海を見る。千冬も箒の側によって、海を見る。

 

「明日は七月七日だ。姿を見せるかもしれないな、アイツ」

「はい……」

 

七月七日……それは特別な日でもあった……。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

臨海学校一日目の夜、旅館のライたちは夕食をとっていた。

 

 

「上手い! さすが本わさ! ライもそう思うだろ?」

「うん、確かに上手いな。久しぶりに刺身を食べたね」

 

夕食には刺し身があった。ライは刺し身が好きな食べ物の一つ。入学してからは刺し身を食べていなかった。

 

 

「本わさ?」

「刺身の左のところにある緑色の塊だよ」

「ふ~ん」

 

 

シャルロットは皿にあるわさびの塊を口に入れた。

 

 

「待て、シャル―――」

「――――――!!??」

 

 

ライが引き止めるが間に合わず、シャルの目からは涙がこぼれ、右手は花をつまんでいた。

 

 

「シャル、大丈夫か? わさびはそんな食べ方じゃないぞ」

「だ、大丈夫。ふ、風味があって美味しい、よ……」

「優等生所か、無理するなよ。ほら、お茶だよ……?」

 

 

ライは自分のお茶をシャルに渡し、飲み始める。そして左の方を見る。

 

 

 

……現在、ライの右にはシャルロット、左には一夏、そのとなりにはセシリアが座っていた。そのセシリアは足を何やらもじもじしていた。一夏はそれを気にしてセシリアに声をかける。

 

 

「大丈夫か? 正座が無理ならテーブル席に移動したらどうだ?」

「へ、平気ですわ!(この席を獲得するための労力を比べればこのくらい!)」

 

 

一応、正座が苦手な生徒もいるため、テーブルも用意してある。ラウラはそこに座っていた。

 

 

「??」

「一夏、セシリアがそこに居たいなら、問題ないだろ、な」

「ライの言う通り、女の子には色々あるんだよ」

「そ、そうなのか……」

 

 

そう言って、一夏は夕飯を進めた。箒が一夏の方を時々見ていた。

 

 

 

「(どこか不機嫌な箒だな……原因は一夏だからいいか)えーと、お茶は―――シャルが飲んだのか」

「……お、お茶って、このコップのこと?」

 

 

シャルロットは両手に握っているお茶を見る。

 

 

「あぁ、そうだよ」

「…………」

 

 

 

シャルの顔がだんだん赤くなっていた。

 

 

 

 

 

 

「安心しろシャル、俺はまだ口にしてないから大丈夫だよ」

「…………」

 

 

 

……今度は残念と言うか、不機嫌な顔になった。

 

 

「(何故だが俺が悪いことをした気がするが……何故だ?)」

 

 

 

この後、一夏がセシリアに食べさせた光景で周囲の生徒が活発化し、千冬が静め、無言の夕飯になった……

 

 

 

「セシリア、後で俺の部屋に来ないか?」

「え……い、一夏さん……それって―――」

 

 

 

 

 

 

……一人、セシリアは何やら嬉しい顔になっていた。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「(はぁ~ひどい目にあいましたわ)」

 

夕食の後、セシリアは一夏の部屋に向かっていた……少し前、本人は“身だしなみ”と言ったが、その事を同じ部屋のクラスからからかわれていた……。

 

 

「でも、これで一夏さんと―――?」

 

 

一夏の部屋の前には一年生の専用機持ち四人がしゃがんで耳を扉に当てていた。

 

 

「どうなさいましたの?」

「しっ!」

 

 

鈴はそれだけ言って、上を指す。扉には名前が書いてあった。名前は千冬しか書いてなかったが……

 

 

「千冬姉、久しぶりだからちょっと緊張してる?」

「そんなわけあるか馬鹿者……あっ……ぅ……少しは加減しろよ」

 

「はいはい。んじゃあ、ここは……と」

「くあっ! そ、そこは……つぅ!」

 

「すぐに良くなるって……だいぶ溜まってたみたいだし、ね」

「あぁぁっ!」

 

 

 

部屋の中からは一夏と千冬の声が聞こえた。だかそれは、年頃の人には際どい会話に聞こえる。

 

 

 

「こ、これは一体何ですの!?」

 

 

 

とか、言いながらしっかりと耳を傾けるセシリア。中ではまだ終わらない。

 

 

 

 

 

 

 

「……そうだ、ライもしてみるか? せっかくだし」

「ん、ライも出来るのか?」

 

「「!!?」」

 

三人目の名前に五人は驚いた。そして三人目の声が聞こえる。

 

 

 

「いいのか? 一夏には何回かやったことはあるが、女性は初めてだな。千冬さんもそれでもいいですか?」

「初めてなのか……私は構わんぞ、お前にされるのも悪くはない」

 

 

ライは素直に言って、千冬はどこか楽しみな口調で言う。

 

 

「!?」

 

これに反応したのはシャルロットだ。

 

 

 

 

「わかりました。初めてで下手かも知れませんが、お願いします」

「あぁ、私も一夏にしかされてないから、少し楽しみだな」

「そうですか」

 

 

中から立ち上がる音がした……。

 

 

「(一夏には何回も……お、女の子には初めて……てっ!?)」

 

 

 

五人の体重に扉は倒れた。

 

「あれ、皆? シャルもどうしたの?」

 

ライは突然倒れた扉を向くと、五人が倒れている事に驚く。ライの声でシャルロットは我に返り、ライに顔を向けて言った。

 

 

「ら、ライ! 初めてで下手でも……

 

 

 

 

 

 

 

僕はそんなライでもいいからっ!!」

 

シャルロットの顔は真っ赤で恥ずかしさもあったが構わなかった。

 

「シャル…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……そんなにマッサージがしたいのか?」

 

 

マッサージの言葉に15才たちは勘違いに気づいた。

 

 

「「え……」」

 

五人の女子が見た光景は一夏が千冬にマッサージをしている光景だった……。

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

「全く、何をしているか馬鹿者が……」

 

五人は正座をして、千冬に説教されていた。

 

「マッサージだったんですか……」

「しかし、良かった。てっきり―――」

「? 何やってるって思ったんだよ?」

「それは勿論―――」

 

ラウラは何かを言おうとしたが、四人に口を塞がれた。

 

 

「べ、別に……」

「特に何と言うべきでは……」

「おほ、おほほほ……」

 

箒と鈴とセシリアは上手く誤魔化したようだった。

 

 

「……シャル、皆はどうしたんだ?」

「さ、さぁ……」

 

 

 

ライにも気づかれなかった……。

 

 

 

 

 

「こう見えて、こいつはマッサージが上手い……ライも上手いらしいが……そうだ、お前たちも一夏にやってみたらどうだ?」

「「!!」」

 

 

このあと、セシリアからマッサージを始めるのだが、千冬が突然セシリアのお尻を触り、浴衣をめくる。一夏は急いで目線を反らし、ライに至っては目の前に座布団が当てられていた。

 

 

 

「(シャル……恐るべし)」

「ちょうどいい、一夏とライは飲み物を買ってこい」

「あぁ、わかった」

 

「わかりました。シャル、目の前が真っ暗だよ」

「わぁ! ご、ごめんね……」

 

シャルロットに押し付けられた座布団から解放され、一夏とライは飲み物を買いに部屋を出た。

 

 

 

 

「……おい、いつもの馬鹿騒ぎはどうした?」

「い、いえ、その……」

「織斑先生とこうして話すのは初めてですし……」

 

一夏の周りは騒がしくて静かになるのが珍しい……四人は千冬の前だからなのか静かになっていた。

 

「まぁいい……そろそろ話をするか」

 

 

そう言って千冬は缶ビールを飲む。

 

「ごくっごくっ……で、お前らはあいつのどこがいいんだ?」

「「……」」

 

「ぼ、僕は……」

 

 

「デュノアは違ったな……答えなくていいぞ……さて、答えてもらうぞ」

 

シャルロット以外の四人に質問する。シャルロットはほっとした。

 

 

「わ、私は別に……以前より腕が落ちているのが腹立たしいだけですので」

 

「あたしは腐れ縁だし……」

 

「わ、わたくしはクラス代表としてしっかりしてほしいだけです」

 

箒、鈴、セシリアはぼそぼそと呟いた。

 

 

「そうか、では一夏に伝えておこう」

「「言わなくていいです!」」

 

三人揃って答えた。今度はラウラに顔を向ける。

 

「……お前は?」

「つ、強いところ……でしょうか」

「いや、弱いだろ」

 

即答だった……だが、ラウラは引き下がらなかった。

 

 

「つ、強いです。少なくとも私よりも」

「強いか……なら、ライはどうだ? 一夏よりは強いぞ」

「そ、それは―――」

 

ライは強い……周りがそう感じたあと、千冬はシャルロットの方を向く。

 

「ふむ……ではデュノアはライをどう見てる?」

「ぼ、僕は……やさしいところ、です」

 

シャルロットはそう言うが千冬も見てきてそれはわかっていた。

 

「私が見る限り、アイツは誰にでも優しいぞ」

 

「そ、そうですよね……でも、ライは周りに流されず、間違っているなら否定する……それがいいところです」

「そうか……」

 

 

それだけ言うと、千冬は目を細めた。そしてビールを一口飲む。

 

「……まあ、私の弟は役に立つ。家事も料理も中々だし、付き合える女は特だな……どうだ、欲しいか?」

「「くれるんですか!?」」

 

四人は子供のような顔になる。

 

「やるか馬鹿者」

「「えー」」

 

こっちの方が子供に見えた。

 

「女ならな、奪うくらいの気持ちでいかなくてどうする? 自分を磨けよ15才」

 

 

「織斑先生、ジュース持ってきましたよ」

 

ライはかごを片手にジュースを持ってきた。一夏の姿がなかった。

 

「すまないな……一夏はどうした?」

「何だか少し汗くさきなったから、もう一度風呂はいるって……それで、着替えを取りに来たんだ」

 

ライはジュースを皆に配る。そして千冬はあることを言う。

 

「そうか……お前たち、渡しに行ったらどうだ? アイツにアピール出来るぞ」

「「!!」」

 

四人はライが抱えているセットを奪いながら、部屋を出た。廊下から騒がしい音が聴こえる……。

 

「ライ、お前も行ってこい。一夏が大変なことになりそうだ」

「わかりました」

 

「(あれ? ライが出てったら―――)」

 

ライは転がっているジュースをかごに入れて、一夏がいる風呂場に向かう。

 

部屋はシャルロットと千冬の二人になる。

 

 

「さて……私たち二人になったな」

「そ、そうですね(何だろうこの空気、物凄く出たいです)」

 

シャルロットは緊張していた。まるで尋問でもされそうな光景に見えた。

 

「別にとって食うつもりはないぞ……ライの事で話をしたいんだ」

「は、はい」

 

ライの事でシャルロットは肩の力を抜いた。そして千冬は喋る。

 

「最近、ライと仲が良いと見るが……どうだ?」

「え、と……少し前まで同室でしたから、仲が良いと僕は思ってます」

 

シャルロットは自分でもどう表現したらいいのかわからなかったがとりあえず、仲が良いと言う。

 

「そうか……私が見てきたアイツはいつもどこかに行きそうに見えた。周りに入って楽しんでいても一人に見えた」

「…………」

 

 

「だが、最近はアイツはどこか楽しんでいる……それはデュノアが影響しているんじゃないかと私はそう考えている」

 

千冬はライの事を大事な家族と同じように感じているが、ライはいつも孤独に見えていた。……だが、シャルロットと出会ってからは笑顔が増えて、周りに溶け込んでいた。

 

「デュノアには感謝している。ライに居場所を教えてくれた事に」

 

「別に僕は―――感謝したいのは僕の方です」

「そうか……」

 

千冬は一口飲もうとしたが空になっていた。

 

「織斑先生はライの記憶をどう感じているんですか?」

 

「……私にもわからない。アイツの身元はわからないままなんだ。だが私はアイツに感謝しなければならない」

 

「? ……感謝ですか?」

 

感謝の言葉にシャルロットは首を傾ける。どうして千冬はライに感謝しなければならないのかと。

 

「……外が騒がしいな。男子湯で何かあったのだろう……少し離れてくる」

「はい、わかりました」

 

千冬は部屋から出た。シャルロット一人だけになった。

 

「織斑先生はどうしてライに感謝をしているんだろう」

 

シャルロットは考えたが、答えが出なかった……。

 

 

「それとデュノア……ライに言った“初めては”別の意味だと伝えておくぞ」

「え……」

 

千冬は扉を開けて、シャルロットに言った。それだけ言ったら千冬は扉を閉めた。

 

「…………

 

 

 

 

 

 

 

 

……ちょっと待って下さいッ!!」

 

シャルロットは遅れて走り出した。急がなくてはライに誤解が出来てしまうからだった。

 

 

 

 

……男子湯の方でも問題が起きて、事態が治まると、もう消灯時間で臨海学校一日目は終了になった。

 

 

 

 

 

続きやった方が方がいいでしょうか?

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