インフィニット・ストラトス 黒髪と銀髪は学園に 作:ニックネームは忍者
臨海学校二日目……海岸に千冬といつものメンバーがいた。
「よし、専用機持ちは全員揃ったな」
「ちょっと、待ってください。箒は専用機持ちなんですか?」
「そ、それは―――「私から説明しよう」……」
千冬は専用機持ちと言ったが箒がいる……なぜだろうと誰もが思った。
「実は―――」
「ちーちゃーん!! ヤッホー!!」
「(ウサギ耳のカチューシャを被った人が崖から降りてくる)」
理由を言おうとしたが後ろからウサギ耳のカチューシャを被った女の子は千冬に飛びかかったが右手を頭部に当てられ、近づけなくした。
「やぁやぁ、会いたかったよ、ちーちゃん! さぁさぁハグハグしよう! 愛を確かめ―――「うるさいぞ束」―――相変わらず容赦のない挨拶だね」
「(束って、もしかして―――)」
ライが考えていると、箒に挨拶しているが箒は何らやあまり会話したくないのか黙っていた。そして束のセクハラ発言に箒の竹刀が炸裂した。……どこから出したのか不思議でしょうがない。
「おい、束。自己紹介しろ」
「え~めんどくさいな~私が天才の束だよ! ハロー! 終わりー!」
何とも言えない挨拶だが興味がないことを示す挨拶だった。
「束って……」
「ISの開発者にして、天才科学者の……」
「篠之ノ束だと……」
ISを世に生み出した科学者……世界では行方を追っている人が目の前にいた。
「フッフッフッ……さあ! 大空をご覧あれ!」
束は真上に指を指し、何かが落ちてくるのが見えた。それは真っ直ぐこちらに落ちている。
やがて地に着くと、それはダイヤモンドの形をして、中が開いた。
「じゃじゃーん! これぞ箒ちゃん専用機こと『紅椿』! 全スペックの性能をISを上回る束さんお手製で、何と言っても紅椿は束さんのお手製の第四世代型ISなんだよ!」
「第四世代!?」
「各国でやっと第三世代型が出来た段階ですわよ」
「なのにもう……」
世界では第三世代は試作品しか出ていないと言ってもいい……それが正規になる前に第四世代が現れているのだ。
「そこが天才束さんだよ。さあ、箒ちゃんは調整に入ろうか!」
「(これが私の―――)」
「……(世界ではやっとの第三世代がもう第四世代か)」
ライは第四世代一号のISを見る。どうしてか一夏の白式と同じ気配を感じた。
「おや? 君が二人目のIS乗りの? 初めまして! 篠之ノ束だよ!!」
束はライに近付いて挨拶をするどころかてを差し出してきた。千冬がほんの少し驚いていた。ライは握手をする。
「……初めまして篠之ノ博士、お会いできて光栄です」
軽い挨拶をして束はライをよく見る。ライも同じく束を見た。一夏からも話は聞いていたが自分に興味をもった人しか話をしないし聞かない人だった。そんな人が直接話しかけてくるのはレア物であった。
「博士なんていらないよ~きやすく束ちゃんでいいよ~」
「……束さんでお願いします。こちらはライで構いませんので」
ライは年上なのでさんで呼ぶことにする。束もそれでいいと言う。
「早速だけどラーちゃん、私のお婿に来ない?」
「「えー!!」」
「…………」
束の発言に周りの生徒が驚く。ライは黙っていた。
「おい、束……ライはまだ未成年だぞ」
「え~だってラーちゃんには興味があるんだよ~写真で見るよりイケメンで性格も良いみたいだよ~」
束は言うが、実際はライのISに興味があるとライは推測する。
「自分はまだ未成年ですのでいきなり言われると困ります」
「そっか~そうだよね……じゃあ箒ちゃんと正式な付き合いはどうかな!」
「!?」
今度は箒が驚く。ライは一瞬見たが、直ぐに正面を向く。
「箒は自分で相手を見つけますよ。自分の妹をもっと大切にしたらどうですか?」
「お~やっぱり性格がいいね……ますます興味が出てきたよ~」
「…………」
ライは何処かNo.10と似ていると感じたが、そう考えるのは失礼だと感じた。
「ところで……バード君って、どういう意味?」
「……勝手につけられた名前だけです」
束は意味ありげに聞いてくるが勝手につけられたので答えようがない質問だ。
「そうなんだ。じゃあISを―――「束、本題に入れ」……わかりましたよ~」
千冬が止めて来たので束は箒のセッティングに入る。ライは緊張が解けた。
「(つかみ所がわからない人だな。バード君……奴等の事はあまり知らないと見るかな)……シャル?どうした?」
シャルロットがライを見ていたので聞くと答えた。
「ライは未成年じゃなかったらお婿に行ってたの?」
「いや……初対面の人の求婚は流石に僕は嫌だよ……正式な付き合いからがいいと僕は感じるよ」
ライは普通に答えた。流石に初対面で結婚は嫌な感覚だったのだから。不安していたシャルロットはそれを聞いて安心した。
「(それにしても調整早いな……前もってやって来たように見えるな…………ラーちゃんか、俺はどこぞの竜か?)」
わずか数分足らずに束は調整を行い、完了した。そして箒は試運転を行い、第四世代の加速と搭載されてる武装の右手に持つ刀『雨月』を使う。刀ではあるが、横に振ると、エネルギー刃が放たれ、射撃にも使える武器であった。左手にもつかなり『空裂』の同じ仕組みだが、違いは斬撃に合わせた帯状のエネルギーであった。束が放った大量のミサイルも一振りで撃ち落とした。
「やれる……この紅椿なら―――」
「…………」
箒は自信もって言うが、ライはそれを黙ってみていた。
「た、大変です! 織斑先生!!」
「どうした?」
「こ、これを!」
真耶が何やら焦って走って来ている。千冬にある情報を話すと千冬は確認した。
「……特命任務レベルA、現時刻を持ってはじめられたか……テスト稼動は中止だ。お前たちにやってもらいたいことがある」
「(偶然……だよな)」
束の登場と箒のIS……そして任務……これは偶然なのかそれとも―――
・・・
「二時間前、ハワイ沖で試験稼働を行っていた、アメリカとイスラエルで共同で開発した第三世代のIS『シルバリオ・ゴスペル』……通称“福音”が制御下を離れて暴走。監視空域より離脱したと連絡が入った。―――情報によれば、無人のISとのことだ」
「無人……」
「(ISにも無人か)」
旅館の一室を司令室として、千冬は無人ISの試験稼働を話していた。ライは無人のISの話を聞くと少し嫌な気持ちになる。
「その後、捕獲しに向かったIS部隊、IA部隊を突破し、衛星による追撃の結果、福音はここから2キロ先の空域を通過することがわかった。時間にして五十分後、学園上層部らの通達により、我々がこの事態の対処をすることになった……教員は学園の訓練機を使用し、空域、海域の封鎖を行う。よって本作の要は専用機持ちに担当してもらう」
「え!? どういうこと!」
暴走したISを一年生の専用機持ちが対処する任務だが一夏はイマイチわかっていなかった。
「つまり、暴走したISを我々だけで止めることだ」
「マジッ!?」
「いちいち驚かないの!」
驚く一夏に鈴は突っ込んでいた。
「それでは作戦会議を始める……意見があるものは挙手するように」
「はい! 目標ISの詳細なスペックデータを要求します」
「ふむ……だか、決して口外するな。詳報が漏洩した場合、諸君には査問委員会による裁判と最低でも監視がつけられる」
「了解しました」
「(最低でも監視……当然か)」
無人のISが暴走なんて世間に広まってはかなりの問題になるのは当然だ……こうして、全員は福音のデータを確認する。
ライは内容を見ると難しい顔になる。
「(広域殲滅を目的とした特殊射撃型……セシリアと同じオールレンジ攻撃を出来るようだが―――)」
「攻撃と機動の両方を特化した機体ね。厄介だわ」
「この特殊武装が曲者だね。連続しての防御は難しい気がするよ」
「このデータでは格闘性能は未知数……偵察は行えないのですか?」
「無理だな。この機体は現在も超音速飛行を続けている。アプローチは一回が限界だ」
暴走したISを止める任務にしては情報不足だった。戦術も戦略も考えようもないが―――
「(正に未知の無人機だな……それに一回が限界なら―――)」
ライはチラリと一夏を見る。周りも一夏を見始めた。
「一回きりのチャンス……ということはやはり、一撃必殺の攻撃力を持った機体で当たるしかありませんね」
「うんうん……て、俺!?」
一夏は自分に集中されているのを今気づいた。一夏のISが正に適任だ。
「あんたの零落白夜で落とすのよ」
「それしかありませんね……」
「ただ、どうやって一夏をそこまで運ぶか……エネルギーは全て攻撃に使わないと駄目だし、移動をどうするかだね」
「目標に追いつける速度を出せるISでなければいけないな。超高感度ハイパーセンサーも必要だろう」
「ちょっ、ちょっと待ってくれ! お、俺が行くのか!?」
「「当然」」
誰もが一致した。一夏も流石に驚いた。
「織斑、これは訓練ではない。実戦だ。もし覚悟がないなら、無理強いはしない」
「……
……やります、俺がやってませます」
千冬は真面目な話をすると一夏もやっと自分がやるべきことを理解した。それは決意でもあった。
「よし。それでは現在、専用機持ちで最高スピードが出せるのは―――「ちょっと待ってー!」……」
「天井から……忍者か?」
天井から現れたの束。現れて突然作戦の提案を言う……
……その内容は箒のISに搭載されている展開装甲だった。一夏の雪片弐型が進化したスペックだった。
「それにしてもアレだね~。海で暴走っていうと、十年前の白騎士事件を思い出すねー」
「……」
ふと、束はある事件の話をすると千冬は黙りこんだ。ライは記憶がないため現実はわからないが資料で読んでいた。
「(白騎士事件か……)」
十年前、束がISを発表して一ヶ月後、各国のミサイル二三四一発が一斉にハッキングされ、日本に発射された。世界が混乱する中、現れたのは白銀のISを纏った一人の女性だった。
後に呼ばれた白騎士は全てのミサイルを撃墜し、日没と共に姿を消した。
「それにしても白騎士って、誰だったんだろうね?」
「知らん」
束は千冬を見ながら言う。千冬は普通に答える。
「それにしても本当に一人で落としたのかな?」
「?」
束の言ってることにライは反応した。束は話を続ける。
「一人で全て撃ち落としたのは信じられないな~もう一人いたりして……空を飛ぶと―――「話を戻すぞ、束」……」
束が喋っている最中に千冬は本題に戻した。束も黙った。
「(何を言おうとしたんだろう……でも本当に白騎士は一人全部って凄いよな。でも誰かもう一人―――ッ!?)」
ライは突然の頭痛に襲われた。視界に夕日が照らす海に記録で見た白騎士がこちらを見ていた……。
「ライ? 大丈夫?」
「あ、あぁ……(なんだ、いきなり……)」
「…………」
シャルロットがライに話し掛ける。ライは無表情でやり過ごしたが、千冬は見逃さなかった。
……ガガ……
「?」
モニターが一瞬歪んだ。ライはこのモニターが歪むのは変だと感じ、その瞬間ノイズと画面が変わった。
『初めましてIS学園の諸君』
「「!?」」
モニターから男の声がして、誰もが驚くのは画面に白い画面に“No.”と、映っていた。
『初めての人もいるが何人かは私の部下と接触をしたな……まぁいいだろう』
「貴様らは何者だ。目的はなんだ」
千冬は冷静に質問をする。モニターからも返答が出た。
『私はNo.1……目的はそこにいるIS乗りの男』
No.1の言っている男はライ……どうやらライと会話がしたいようだ。
「……初めましてNo.1。10と4にはお世話になりした」
『…………』
No.1は黙った……モニターでわからないがライは挑発をした。No.1は心の中で苛立ちをした。
『確かに二人には世話をかけたな……本題に入るが、貴様にはこのポイントに向かってもらいたい』
No.1は冷静に答えると画面が変わって、地図にあるポイントが記された。現在地からはそう遠くはなかった。
「俺が素直にそこに行くと思っているのか? 素性も話さない言葉は信用できないな」
『確かにそうだな……我々は貴様を消さなければならない。我々に傷をつけた者は消すのが仕事でな……断るのも応援も勝手だが、そこの旅館がどうなるかはわかると思うが―――』
「…………」
ライは考えた……断るか目的地に行かなければこの旅館を消すことになる。No.の目的はライを消すこと……何故そこまでするのかはわからないが今の目的はライならするべき事はわかった。
「織斑先生、よろしいですか?」
「…………やむを得まい」
ライは頷くとNo.1に答えを出した。
「……わかった、目的地に向かう」
『話をわかってくれて良かった。目的地で待っている』
「待ってくれ……質問をさせてくれ」
『…………良いだろう』
No.1は通信を切ろうとしたがライからの質問に答える返答をした。
「今回の出来事は貴様らが仕組んだことなのか?」
『…………知らんな。目的地に待っているぞ』
No.1は通信を切った。答えからして、無関係に見えた。
「(No.1……“無人機”の事は触れなかった。無関係なのか? No.1が無関係ならやはり―――)」
タッグマッチトーナメントに現れた無人機の事は触れなかったNo.1は知らないとみたライはNo.10が絡んでいるとみた。
「山田君、逆探知は」
「駄目です! あちらはかなりのジャミングとセキュリティがあります!」
真耶は逆探知を試みたが、相手は一枚上手だった。千冬はライを見る。
「ライ……いいのか」
「はい、俺一人で向かいます。下手して誰か護衛や軍を呼んで約束を破る方が危険です。むしろ俺で良かったです……一夏だったら作戦に支障が出ましたから」
「……そうだな」
「ちょっと待ってくれ!」
ライと千冬は納得したが他は反対だった。一夏は一番に反対した。
「どういうつもりだよ千冬姉! こんなの罠に決まっている! ライも何考えている!」
「そうだぞライ! お前は死ぬ気か!」
「だいたいあんたは平気なの! この考えに!」
一夏の考えと同じように箒と鈴も言ってくる。ライは普通に答える。
「俺が行かなければこの旅館が危険が及ぶ……No.1の目的は俺を消すこと。俺が行けば奴等はこの旅館には手をださない筈だ」
「だけど―――「織斑、これは私からの命令でもある」……」
ライも行くのは得策ではないが命令の言葉に一夏は黙った。
「セシリアたちも反対かな?」
「そうですわね……死んでくるようなものですわ」
「確かにそうだが、我々だけで旅館を守れるのもわからない……ライの考えは一理ある」
セシリアとラウラもそうだが今の戦力では生徒を危険にさらす可能性がある。
「シャルも反対?」
「…………」
シャルロットは黙っていた。ライを行かせたくないが行かせることがいい判断でもあった。
「織斑先生、作戦をお願いします」
「…………」
ライは千冬に作戦を委ねた。千冬から指令を待つ。
「……福音は一夏と箒……ライはNo.の目的地に向かう……わかったか?」
「「了解」」
全員は納得していないが、旅館にいる生徒を守るため、これでも最善でもあったのだ。
「ライ……死ぬなよ」
「わかっています織斑先生、ISの実戦がこんなに早くなるのは予想外ですが」
「…………」
ライのISは起動まではしたが、それ以上はなにもしていない……システム上問題ないが実戦がこんな形になるのは予想外だった。
……結果、一夏と箒で目標の追跡と撃墜、ライはNo.の撃破が作戦になった。
「(なんとしても成功させないと……一撃必殺は俺にしか出来ないから―――)」
「(紅椿……私の専用機なら―――)」
「(二人なら出来る内容だが……
俺は嫌だな……)」
それぞれの思考が交差しなからも一つの方向へと進んでいった……。
「(束さん……いつの間にいなくなったんだ)」
ライが部屋を見渡すと束の姿が消えていた。
――――――――――――――――――
「そろそろ時間かな」
旅館近くの砂浜……ライは一人、No.1からのメッセージ通りに目標の場所へとこれから向かう。見送りもあったが、ライが断っていた。
「(青い空……夜はいい星が見えそうだな)……さてと―――「ライッ!」―――シャル?」
見渡す空は青く、明日の夜は星空が見えると、思ったライの所にシャルロットが来た。
「シャル、見送りは―――「いるいらない問題じゃないよ!」……どうした? お互いそろそろ時間だろ?」
シャルは走ってきたのか息が乱れていた。一夏の方も作戦開始時間帯であった。
「確かにそうだけど、でも……」
「…………」
シャルロットはどうしてここに来たのかライは考えた。そして一つの答えができた。
「確かに俺一人では不安がある。だが、俺は負けるつもりはない……分の悪い賭けをする気はないからな」
「ライが言っても何だか説得力ないよ……」
「…………」
ライなりに決め台詞を言ったつもりだが、シャルロットは即答して、ライは言葉を失う。
「とにかくだ……シャル達は旅館の皆をを頼む。お互い作戦完了して夜は一緒に星空を見よう」
「……うん、絶対だからね!」
「あぁ……」
ライはそういいながら胸ポケットの内側から何かをシャルロットに渡す。
「信用出来ないならシャルにこれを預けるよ」
「……これって―――」
ライから渡されたのは折り畳み式の手鏡だった。シャルロットはそれを受け取る。
「……俺が目覚めた時の手持ちだったそうだ」
「え!? そんな大事な物を僕が―――「戻ってくる保証だ」……」
手鏡は少し前、ライがシャルロットの髪型を直した物だ。そして記憶がないライが唯一の手持ちだと千冬に言われていた。ライもそれを手離さないよう過ごしてきた物をシャルロットに預けたのだ。
「俺が戻ってくるまでシャルに預けるよ」
「うん……帰ってきてね!」
「あぁ……
……来いッ! 月光牙!!」
ライの首にかけてあるお守りが光だした、ライは“月光牙”を呼ぶ。その姿はタッグマッチトーナメントで現れた蒼いISだった。
「シャル……行ってくる」
「うん!」
ライは翼のような非固定浮遊部位を広げて青い空の海へと飛んでいった。シャルロットもライが見えなくなると、一夏達の元へ行った。
「……桜のマークだったんだ……!?」
シャルロットは手鏡の小さいマークを見る。前は見れなかったので桜のマークを見つめた。とても綺麗な形をしてい
た。そして正面からの風に目を閉じた。
「…………」
目を開けて、風の方向がライが飛んでいった方向だった。シャルの目付きがさっきとは違い、真剣な瞳に変わった。
「ライ……帰って来てね」
シャルは旅館の方へ走っていった。シャルが司令室に着いて、時刻は11時30分になった……。
――――――――――――――――――
「来い! 白式!」
「行くぞ! 紅椿!」
時刻は11時30分……二人はISを装着した。
「箒……よろしく頼む」
「本来なら女の上に男が乗るなど、私のプライドが許さないが……今回だけは特別だぞ」
「あぁ!」
箒の瞬速加速で一夏を乗せて、福音に一撃を与える作戦。だから箒の背中に一夏が掴まっている形だ。
「いいか箒……これは訓練じゃないぞ。十分注意をして―――「無論わかっている……心配するな。お前は私がちゃんと運んでやる」……何だか楽しそうだな?やっと専用機を持てたからか?」
「え? 私はいつも通りだ。一夏こそ作戦には冷静にな」
「……わかっているよ」
実戦にしては箒は何処か喜んでいる感じだった。一夏は気になっていたが箒は冷静と言うので一夏はどうしてか不安になった。
『織斑、篠ノ之、聞こえるか』
「はい」
「よく聞こえます」
二人の通信に千冬が入る。千冬が今回の作戦指揮であった。
『今回の作戦の要は一撃必殺だ。短時間の決着を心掛けろ』
「「了解しました」」
今回の作戦は短期戦向き……長期戦向きではなかった。長くなれば不利な状況になるからだ。
「織斑先生、私は状況に応じて一夏のサポートをすればよろしいですか?」
『そうだな……だが無理はするな。お前は紅椿の実戦経験が少ないからな』
「わかりました。ですかできる範囲で支援をします」
「……?」
一夏は箒がどうしてか明るくなっているように見えた。千冬も同じ気持ちになった。
『一夏、聞こえるか?』
「は、はい!」
『これはプライベートチャネルだ……篠ノ之には聞かれない』
「……」
千冬は個人的に一夏に通信をかけた。そして忠告をした。
『どうも篠ノ之は受かれているな。あんな状態では何かを仕損じるかもしれん……いざと言う時はサポートしてやれ』
「わかりました。意識しときます」
『頼んだぞ』
……こうして一夏と箒は作戦空域へ発進した。
――――――――――――――――――
「そろそろ目標地点だな」
ライは無事に目標地点へ近付いている。ここまで、進路上に問題はなかった。
「(一夏、大丈夫かな……いや、今は一夏を信じるんだ)」
ライは意識を集中した。相手は奴等なのだから。
「ッ! 反応あり!」
ISのレーダーには数機の反応があった。連携を組んで真っ直ぐ向かってきた。
「IAタイプC飛行装備と違うのがいる」
少し前のISとIAの模擬戦の時に戦ったIAと違うのが一機いた。
「…………No.2か」
「そうだ……これだけ発言を許された。目標のIS確認……直ちに破壊する」
左肩にはNo.2と書いてあった。右肩には四足で角付きの動物のエンブレム。全身水色の全身装甲……左腕には盾。右腕には二連式マシンガンと手には剣を持っていた。顔部はガスマスクのような装甲だった。
「No.1はどうした」
「あの方が手を下す必要はないと判断した」
No.2は冷静に言った。ライを倒せる戦力はこれで充分とNo.1は判断したのだ。
「(そうか、これだけの数で俺を消すのか)………No.が相手なら容赦はしない!!」
ライは二つのライフルを装備し、突撃しながら撃つ。
「全機! 直ちに破壊しろ!!」
ライとNo.2の戦闘が始まった。
「うおおぉぉぉぉ!!」
『!!』
「かわした!?」
一夏の方でも戦闘が始まっていて、福音に一撃を与えようとしたが回避された。それだけでなく福音の主力武器のエネルギー弾が発射された。誘導性をもったミサイルに近い武器だ。
「箒! 左右から同時に攻めるぞ! 左は頼んだ!」
「了解した!」
二人は近接武器で左右なら距離を詰めてきた。
「一夏! 私が動きを止める!」
「わかった!」
『!!』
箒は近付き、二つの刀で福音に攻撃したが防御される。だがそれは福井の動きを止めた。
「今だ一夏!」
「おう! ………!?」
「い、一夏!? っ!?」
福音を攻撃する筈の一夏は箒を通り過ごして海の方へ向かう。箒は何故攻撃をしないのと同時に福音から攻撃を受け、距離を取られエネルギー弾の雨が襲う。
一方一夏はエネルギー弾の流れ弾を切っていた。
「ふぅ~」
「何をしている! せっかくのチャンスを―――」
「船がいるんだ。海上は先生達が封鎖した筈なのに……」
「船!?」
箒も海を確認すると国籍不明の船……密輸船だった。
「密輸船……この非常事態に―――ッ!」
福音のエネルギー弾で被弾したが、損傷は軽微だ。
「奴等は犯罪者だ! 構うな!」
「見殺しには出来ない」
箒はエネルギー弾を回避し、一夏は船を守っていた。一夏のエネルギー残量が0に近づいていた。
そして一発のエネルギー弾が迫ってきたが、箒が助けた。
「馬鹿者! 犯罪者など庇って―――「箒ッ!」―――ッ!」
「箒……そんな寂しいことを言うなよ。力を手にしてら、弱い奴らが見えなくなるなんて……どうしたんだよ箒? らしくない……全然らしくないぜ」
「…………私は―――」
箒は自分の過ちに気づいた。一夏はふと福音を見ると、何もしていなかったが見ると途端に攻撃してきた。
狙いは戦意を無くした箒だった。
「ッ! 間に合ってくれー!!」
「!?」
一夏は箒を守ったがエネルギーがない一夏には激しいダメージだった。
「いちかああぁぁー!!」
一夏は意識を失う。箒はその背中をつかんで、海へと落ちていった……。
――――――――――――――――――
「くっ!」
「…………」
ライはNo.2を圧勝していた。引き連れていたIAは全滅。ライのシールドも8割以上残っている。No.2の装甲には傷があちこちあってシールドもかなりのダメージを負っている。ライのブレイドとNo.2の剣がぶつかって、火花を出していた。力押しでライが押したがNo.2は距離を取る、二連式マシンガンを構えたが、ライの両手には二つのライフルを既に発砲していた。
「プランA通り目標を撃破!!」
No.2は盾で守っていたが悲鳴の音をあげていた。ライは突撃し、距離が近くなると左手の単発式のライフルに付いてあるグレネードを発射した。盾とぶつかり、No.2の盾が破壊された。ライはそのまま突っ込む。
「おのれ!!」
No.2は右手の剣で突っ込んでくるライに降り下ろしたが、ライの左手はライフルからブレイドに持ち替えて振り下ろしてきた剣を飛ばした。そして右手のライフルに付いてある牙をNo.2の胴体に突き刺した。
「ガッ―――」
「このまま動かなければ命まではとらない……お前らは何者だ」
ライの右手は引き金を引ける態勢……ライも命は取らずにいた。
「も、目的は……破壊すること!」
「…………」
No.2は右腕のマシンガンを向けようとするがライは引き金を引いた。一発の弾丸を撃ち込み、牙を抜くとNo.2は糸が切れた人形の様に落ちていく。そのまま落ちると海だがライはNo.2を抱えて、近くの浜辺に下ろした。
「…………」
ライは牙で貫いた胴体を見ると、中身は機械の部品がある。まるで人工知能を持ったIAに見えた。
「何故……助ける真似をする」
「俺のただ、この場所に来いと言われただけだ……命を奪いに来た訳じゃない」
「…………」
ISとは違うが、人が操縦しているのだとライは感じた。No.2は甘いと思うが羨ましく思えた。No.1の命令通りに行動してきたがライのような奴と戦ったのは初めてだった。No.2も何人か倒してきたが相手の事を考える奴はいるのかと思った。
「!! 早く……にげ、ろ」
「何? ………!?」
ライは後方から何かの反応をキャッチした。直ぐに避ける。避けたが、No.2に当たった。ライが離れるとNo.2は爆発した。
そして……射撃してきた方向を見ると、右肩にスナイパーキャノンを構えた赤い機体が飛んでいた。
「くそっ! 何故奴ごと巻き添えの真似をしない!!」
「お前―――No.1か」
赤い機体。頭部は真ん中に十字の顔だった。左肩はNo.1のマーク。右肩は何かの動物の顔に二本ある角が丸く出ているエンブレム。
ライは怒りが出ていた。自分の部下を何とも思わない態度に……
「あぁそうだ……我々の目的の為に貴様を破壊する筈だったが、どいつもこいつも役に立たん!!」
「…………」
ライは両手はライフルを装備。No.1はスナイパーキャノンを放つ。ライは回避していくがNo.1の言葉はまだ続く。
「貴様が死んでいれば事は順調であったのに……No.2も奴に大したダメージを与えてもいない!!」
スナイパーキャノンの射撃がまだ続くが、狙いが雑になってきた。
「我々には戦力が無いと言うのに……あのイレギュラーがいなければ!!」
「(イレギュラー……?)」
ライはイレギュラーの言葉に頭が引っ掛かっていた。そして単発式ライフルをNo.1に撃つ。No.1は回避しながらスナイパーキャノンで打ち返す。
「こんなことならNo.10にも噛ませれば好都合だった!!」
「貴様は自分の部下をなんだと思ってる!」
「私の部下など目的の為なら手段など問わない! No.4とNo.2も所詮捨て駒だ!」
No.1左肩に登載されているミサイルポットを発射する。ライは連射式ライフルでミサイルを撃ち落とした。ライは突撃しながら両手で乱射した。No.1は両腕に盾を装備し、弾幕を防いだ。
「!? 何処だ!」
盾を解除してNo.1は前を見たが、ライがいなかった………探していると、上から反応があった。上を見るとライが急降下してくる。No.1はスナイパーキャノンを構えたが、ライは体を回転し、蹴りでスナイパーキャノンの先端を破壊した。
No.1ミサイルを至近距離で撃とうとしたがライは連射式ライフルの牙を ミサイルに投げつけ破壊する。ライは右手にブレイドを装備、近接戦闘に持ち込む。ライはブレイドで斬り込んだがNo.1の両腕からはレーザーブレードで防がれた。
「くっ!」
「これで貴様も終わりだっ!」
ライは距離を取って、単発式ライフルを構えたが、レーザーブレードで破壊された。左手もブレイドを装備して、ブレイドとレーザーブレードが衝突した。
お互い何回も交えるなか、一進一退が続いた。
「ハァ 、ハァ……」
「さすがに疲れが出てきたか……今度こそ終わりだっ!」
ライも疲れが出始め、No.1はライに止めを差しに出た。その攻撃はライにとって、思い一撃だった。
「くはッ!!」
ライは吹き飛ばされ、シールドが四割をきっていた。
「フハハハッ! 私の勝ちだッ!」
No.1レーザーブレードを構え、ライに特効した。レーザーブレードの刃がライの眼前に迫った。
「(俺は死ねない……No.10を倒すまでは―――)」
ライの両手はNo.1の手首を掴む。刃は上に向けられ、動けなかった。
「な、なに―――」
「…………」
No.1は腕を掴まれていた事とライに諦めのない目であったことに驚いていた。
掴んでいる腕に力を込めるとレーザーブレードにダメージが入り、レーザーが消えた。ライはこのまま腕を破壊しようとするが―――
―――!!
「―――!?」
「何!?」
二人の間に何かが急速接近してきた。二人は直ぐに離れるとソレは通り過ごした。瞬速加速よりもかなりの速度で何が通ったのかもわからなかった。
「一体何が―――」
「おやおや? No.1がバード君に苦戦ですかな? かなかな?? 」
二人に割って入って現れたのはNo.10だった。 そのまま加速して、体を二人の方に向けた。もし当たっていたらライとNo.1は衝突してどうなっていたのか……。
「No.10!? その装備は――――貴様! 何しに来たッ!」
「何しにって……我らのリーダーNo.1様を援護しに来たに決まってるじゃあありませんか?」
そう言ってNo.10は右手に長い砲を構える。
No.10の装備は前回とは違っていた。
右手にはスナイパーライフルのような長さを持った砲。右背には長距離レーダー。左背には何かを回転して溜める大型充電器のような物を背負ってた。砲と充電器は背中から直接繋がっていた。
そして左手は砲の横にあるレバーを手前に引き、充電器が回り初めて赤い電気が流れ始めた。
「くッ!」
ライの視界に『ロックされています』と警告がなる。今の状況で二対一どころかライの状態では完全不利であった。
「貴様に援護されに来るとは……命令違反は目を瞑ってるやる……早く始末しろ!!」
「この状況で!?(ここまでなのかッ!」
「はいはいわかっていますって……」
No.10は棒読みにエネルギーが溜まったのを確認し、ライの方へ引き金を引こうとするが……
「そんじゃあ~……
発射……」
「ッ!」
「何ッ!?」
No.10は低い声を出して引き金を引いたがライの思考は一瞬止まっていた。
何故なら引き金を引こうとした瞬間、ターゲットをライからNo.1へと変えたのだから。
「No.――――」
…………放たれた赤いエネルギー砲はNo.1の右上半身を貫き、右腕と右肩を失い。機体は吹き飛び、墜落先は海では無く、かろうじて小さな島の浜辺へと落ちた。
「t、10……貴様……な、何故だ……」
「……何故って? …………No.1の援護だと一言も言っておられませんが」
意識を失いながらNo.1はNo.10に言葉を言うが返事は冷静に冷たい口調で喋っていた。
「それにだ……お前はあの時と同じように負けていたぜ…………
――――No.7によ……」
「――――!?」
tttt
Optimization Complete …………
ライは思い出した。No.4との戦いでの事。
System standby …… Soldier…………
機械の音声が言っていた言葉を……
「(けど何でもいい…………その力を―――)」
Welcome ……
ライは望んだ……
「(―――欲しいッ!!)」
………… Irregular No.7―――
「――――――――!!」
tttt
「な、No.7!? No.7がどうして――」
「悪いがあんたの役目は終わりだ……我らのリーダーNo.1の癖にあんたはそんなに強くなかったな」
「き、貴――――」
No.1は驚いていた。まるでもう存在しない何かに驚いていた。No.1は何かを言おうとしたがNo.10はもう一度引き金を引き、No.1を葬った。
「(俺がNo.7? 一体どういうことなんだ?)」
「……これ以上喋られると色々と面倒でな。さてと、バード君? 大丈夫かな?」
「(今はいい……この状況を何とかしなくては)」
ライは様々な疑問を後にし、月光牙に意識を集中した。
「お? いいねぇ~……こうでなくては……そんじゃあ……
殺りますかッ!!」
No.10の言葉に再び充電器が回り始め、エネルギー砲を撃ち、ライは回避し、No.10に近付く。
「また会えて嬉しいよバード君! こうして会話が出来るからさ!」
「貴様! 自分の仲間を殺して何を言う!」
「ほぅ―――仲間ね……」
ライはNo.1を殺した事にも怒っていたがNo.10はまるで平然と殺した事に怒っていた。No.10はまるでライが意外なことを言っているように答えていた。
「その昔、ある国の独裁者は世界を我が支配しようと考えた。その為には他の国に負けない圧倒的な力を求めた。その為なら様々な実験を行った……」
「貴様、何を言っている!」
No.10は突然何かを話始めた。No.10は話を続ける。
「そして圧倒的な力を作ることに成功して、手にした者は『No.』と言う名を授かった」
「ッ!」
ライは何かの頭痛が襲ってきた。ライは再びエネルギー砲を回避して近付く。
「そして支配の目的が始まろうとしたが“裏切り”が起きた」
「―――ッ!?」
ライはまた頭痛に襲われ、視界にはエネルギー砲が見えた。ライはギリギリで回避した。
「裏切り者を始末する為、刺客を送ったがイレギュラーに返り討ち……それから独裁者を始めようとする同士を殺し始めた」
「うぅ!!」
ライはエネルギー砲をかすめた。エネルギーが減っていく。No.10はエネルギー砲を撃つ度に一言言う。
「そしてイレギュラーが行く先に戦場になった。挑んだ者、妨げた者、逃げた者……支配者に関わる者は全て殺していった」
「!?」
―――ライは視界にある光景が見えた。
「やがて支配者の全てを壊し尽くしたイレギュラーは何処かへと姿を消した……」
―――誰かと通信して、接触をした。
「だが、生き残りがいた……時は流れて一つの組織まで発展させ、動き始めた」
―――会話をして、二人は別々に行動に出た。
「本来の目的は失敗したが、イレギュラーを発見できた」
―――視界には無数の“クロウ”がいた。
「イレギュラーを確実に消すため、我々は部隊を送ったが全滅……」
―――写されたのは散らばっているクロウの残骸……
「……全滅はしたがイレギュラーは力を失い、倒れた……」
―――そして、誰かに抱えられている自分……
「―――これでイレギュラーは死んだと思っていたが、残骸を回収しに向かったがイレギュラーはいなく、“あの模擬戦”の日に生きていることを発見した」
「ッ!?」
ライはまたかすめた。次にまともにくらっては無事かどうかわからない……。
「再び消すために刺客を送ったが、イレギュラーは以前の姿では無く、別の姿に変わっていた……まるで記憶喪失みたいにな」
「まさか―――」
ライは信じたくないが自分を疑っていた。
「そう―――お前だよ、イレギュラーなNo.7さんよ」
ライはまだ断片的だが記憶を思い出していた。それは本当のかわからないが目に見えていた。
「さて、どうするバード君?」
「…………」
ライには様々事が襲ってきたが、はっきりしていることがあった。
「例え俺が何者であろうと……貴様を倒すまでは俺は負けない!!」
「そうだ……最後の刺客を倒せてみろ!!」
エネルギー砲を放って、ライは回避して一気に距離を縮めたがNo.10はフルでなくてもエネルギーを放つ。
「くっ!」
ライは回避出来たが突然の事に明らかに回避方向を見せてしまった。
「これで終わりだっ!」
「ッ!」
No.10からエネルギー砲が放つ。ライに直撃な射撃だった。だがライの目は諦めていなかった。
「うおおぉぉぉぉー!!」
二つのブレイドをエネルギー砲を一刀両断の様に斬っていたが、爆発した。No.10はこれで終わりだと思ったが、ライが煙から現れた。ブレイドが爆発して、ISにもダメージを負ったがそれでもまだ動けていた。No.10も直ぐに構えたがチャージが間に合わない。武装がない月光牙だがそれでもライはNo.10に近付いた。
「ハアアァァァァ!!」
「ゴッ―――――!?」
ライの右手から刀の柄が現れる。柄から蒼い刃が現れ、そのままNo.10へ突き刺す。
「さ、流石だ、な……No.7」
「…………」
声が渇れるNo.10……ライは刀を抜く。No.10は下へと落ちていく。
「……帰還、しなければな…」
ライも損傷はひどい方だ。飛べるだけでも必死だが、救難を送ればどうにかできると考えた。
「一夏も大丈―――「バード君、よそ見は駄目だよ」―――!?」
下を見ると、No.10の頭部にある縦線からは火が見えて、全身火花を出しながら右手の砲をライに向ける。赤い充電器は爆発しそうだが回っていた。
「(動け、ない……)」
ライは体を動かそうにも全身見えない何かに縛られていた。
「AIC……わかるかなバード君」
「(……ここでまで、だな)」
No.10はAICを搭載していた。ライはそれに気づくがNo.10は火花に燃えながら赤いエネルギー砲を発射し、ライに当たる。
「アハ、アハハ、アヒァヒァヒァヒァ―――」
エネルギー砲が発射した後、砲が爆発して左背の充電器も爆発。右背のレーダーと右手、左肩がなくなり、No.10は海に沈んだ同時に爆発した。
「(皆、ごめん……帰れそうにないかな……No.は倒したから、悔いは無いかな………………シャル……どうしてか君の顔が頭に浮か―――)」
ライは海へと落下していった……。
………………
……………
………
……
『…………死亡率100%……
認証確認……』
―――――――――!!
――――――――――――――――――
「…………」
「織斑先生、No.の反応がなくなったのと同時にライくんの反応が―――」
「わかっている」
司令室では画面に映っているライの反応が消えた。No.を倒した時は安堵したがその直後にライの反応が消えたのだった。
「? あの、織斑先生……これを」
「どうかしたか?」
「織斑先生へのメッセージです」
真耶のパソコンから千冬へのメッセージが送られた。真耶は言いにくそうに千冬にメッセージを見せた。
「…………」
「あの、織斑先生……これは―――」
「馬鹿者が……」
そのメッセージは一言で、ライが千冬に送った。送るタイミングはライが作戦に失敗した時に送られる仕組みだった。
『あなたの申し出……受けたかったです』
「…………」
千冬は拳を強く握っていた。
少し長すぎました……主人公ISの名前は漢字にしました。次で終了ですが後一話よろしくお願いします。
続きやった方が方がいいでしょうか?
-
続ける
-
完結でいい
-
続けてヒロイン追加