インフィニット・ストラトス 黒髪と銀髪は学園に   作:ニックネームは忍者

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第三章 ISとIAの模擬戦

「『無限の軍隊(IA)』……IA(インフィニット・アーミー)ですか」

 

ISが世に出る前、軍は無人機でも紛争鎮圧目的に可能な兵器開発をしていた。そして生まれたのはIA……『無限の軍隊』である。

 

最初に世に出たのは警備型。性能を測る為に開発された。局地万能に近く、警備や偵察に使用される。

 

そして防衛型。警備型とは逆に武力を発展させた防衛型。警備や偵察にも使われるが、どちらかというと拠点防衛や迎撃用に使用される。

 

 

 

 

今、ライの視界に『打鉄』の文字が見えていた。千冬はライの姿を眺めた。

 

「あぁそうだ……ライ、調子はどうだ?」

「はい、ハイパーセンサーも良好です」

 

そしてISが現れ、誰もが知る白騎士事件……勿論IAもミサイル迎撃に出撃したが白騎士がミサイルを撃破……それを捕獲するため出撃したが、結果は歴史の教科書通り…………ISの性能を目の当たりにし、ISが発展され、IAは旧世代兵器へと代われた……

 

 

 

…………だが、IA派の国、政府、軍、民間企業が急速に開発されたIA……人型IAが現れたのだ。人型と言ってもよく映画に出てきそうな凸凹した人型で人間には近くなかった。

 

遅れを取り戻す為に被災地の救助、テロと紛争の鎮圧……少しずつではあったが、認められ今でもISと同様に主力兵器に扱われる。

 

そしてこのIS学園で初の模擬戦を行われるアリーナ…………ピット・ゲートでライはISの打鉄と繋がっていた。

 

一夏とセシリアの決闘から翌日。ISとIAの模擬戦闘の日、その代表がライ。ライは専用機が無いため学園の打鉄を使用。ちなみにIAは軍が用意した機体。

 

「ライって、この一週間何してたんだ? 俺は箒と剣道している時間さ。訓練機でも操縦していたのか?」

「そうしたかったんだけど……予約一杯で……教科書だけ読んでたな」

 

ライはアリーナで練習しようとしたが予約がいっぱいで実技は出来なかった。この場にはライと一夏、箒とセシリアと千冬がいた。

 

「それで大丈夫なのか? 筆記と実技と同じように違うのだぞ」

「箒さんが仰ることですの? ……でも本当に大丈夫ですのライさん?」

「(ライさん? ……まぁいいや)」

 

ライは確かに入学してから一度もISに触れていない。操縦したのは一夏の実技試験の時だけ……それでも基礎知識、昨日の決闘の動きを観ていたライはそれで充分だった。

 

「一夏の動きも観ていたし、慣れるようにするよ。それに模擬戦だし、本当に危ない状況にはならない筈さ」

 

ライからしてみれば、決闘が模擬戦に変更されただけ、命までは奪わないなら楽になる。

 

そして千冬が時計を見て、ライに言った。

 

「…………そろそろ時間だなライ。大丈夫か?」

「はい、織斑先生。……それじゃあ皆、行ってくるよ」

「負けるなよ、ライ」

「俺なりに頑張るよ」

 

一夏に一言いって、ライはゲートの発進口に入る。数秒後…………アリーナへと飛び立った。

 

――――――――――――――――――

 

ライの打鉄がピット・ゲートから空へ舞いアリーナへと着地した。

 

「…………」

 

そしてライの視界には数機のIAがいた。

 

「「…………」」

 

数は30……その内の10機は警備型のIA。20機は防衛型IA。

 

警備型のIAは全身紫の逆関節の脚の上に四角いコア。腕と頭部は無い。コアの左右に旋回式機関銃装備と隊長タイプは背中にミサイルポットを装備している。

 

防衛型は20機だが二種類いた。10機はタンク型と四脚型がいた。

 

防衛型は水色でタンクは下半身ホバー式の上に胴体のコアと頭部、ガトリング式の両腕と背中に自走キャノンを背負ってるタイプがいる。

 

四脚型は脚の上にコアとその上に装備したタイプがいた。対空地式四連装機関銃、狙撃ライフル、低反動キャノン、迎撃ミサイルのいずれか一つ装備している。

 

「(警備のミサイルポットは三機六機は無し、タンクは四機、狙撃とキャノンと迎撃ミサイルが二機ずつ……残りは四連装か……おまけに狙撃は土台の上だからここからでも撃たれる設定か)」

 

そしてIAは既に陣形を組んでいる配置だった。

 

「聞こえるライ」

「はい、聞こえます織斑先生、後は先生の合図で始まりますが」

「その様子だと既に準備万端だな来客の方も楽しみのようだしな」

「そうですか」

 

アリーナには先生、生徒の他に政治家や軍関係者も観客席から観ていた。ライも注目をあびているのだと自覚した。

 

「さてライ、始める前に私から一言だ……」

「……何でしょうか」

「――――始めての戦闘訓練だと思うが、観客席に退屈な試合をさせないようにな」

「……

 

 

 

 

 

――了解しました」

 

ライの言葉にブザーが鳴り、IAはさっきまで何も動じなかったのに一斉に起動した。

 

警備のミサイル、防衛の自走砲、迎撃ミサイルが一斉に発射し、ライの方へ向かう。

 

「(先ずは回避だな)」

 

ライは下がり、ミサイルを避ける動きをするが狙撃が入り、打鉄が後方に下がれずミサイルが近付いてきた。

 

「(あまりいい性能と聞かないが……狙いが正確だな……

 

 

 

 

 

 

……けど、想定内だな)」

 

そう思った先にミサイルが爆発し、煙が舞う。

 

煙の中、警備IAは機関銃をその煙に向けて警戒していた。

 

「…………!?」

 

その煙の中、正面から瞬速に打鉄が現れ、警備は機関銃を撃とうとするがライの打鉄のアサルトライフル(セミオート)の『焔備』が先手を撃ち、機関銃を壊す。

 

「!!?」

「(先ずは三機……!?)」

 

このまま撃とうとするがタンクのガトリングが撃ち、上昇しながら回避し、撃ちながら飛ぶ。タンクのガトリングを二機

破壊した。

そして空中に舞うと四脚の四連装が撃ち、キャノン、狙撃、迎撃ミサイルも撃ち始めた。

 

「(かく乱するしかないかッ!)」

 

ライは四脚の方に近づき回避しながら突っ込む。ミサイルをライフルで破壊し、煙で見えなくし、更に距離を近付く。

 

煙から出た先はもう至近距離。ライは打鉄の近接ブレード『葵』を右手に展開し、各武装に切り刻み、時には空いている左手にライフルを展開し撃つ。

四脚は移動が遅く、死角があり、どんどん切り刻む。警備、タンクも援護したいがライの機動性で同士討ち出来る状況にしてかく乱していた。

 

そして狙撃型は最後にライフルで戦闘不能にした。

 

「(これで残りは警備、防衛のタンクか……千冬さんもこれなら流石に叩いたりしないよな)」

 

――――――――――――――――――

 

「あの……千冬姉」

「織斑先生だ…………どうした?」

「ライって……IS動かして二回目ですか? 模擬戦でも初めてみたいなんですけど」

「私も、初めての戦いにしては動きが違います」

「わたくしも……同じように決闘していたら勝てたでしょうか……」

「…………」

 

モニターでライとIAの戦闘に一夏、箒、セシリアは見ていたが“一夏とは違う動き”に一夏は千冬に質問をして、二人も同じだった。自信家であるセシリアも不安を感じていた。

 

「あの織斑先生、本当にライ君は初めて戦い何ですか?」

「あぁ、この学園に来て初めての実技だ」

 

副担任の真耶もライの動きに疑問を感じていた。まだ入学して間もない右も左もわからない生徒の筈だが今の状況でライが無傷の動きが信じられずにいた。

 

模擬戦も終盤に近づいていた。

 

「(確かに動きに無駄が無いな。周りをよく見て状況を理解する……私の言葉もしっかりやっている……だが――――)ん?」

 

ふと、千冬の携帯が鳴っており電話に出る。数秒の沈黙と最後に「わかりました」の一言に電話を切った。

 

「山田君……ライに連絡準備を」

「は、はい!」

 

真耶がパソコンのキーボードに触れ始めたら、今度は一夏に向いた。

 

「それと一夏……お前はライがどういう戦いをしてる見ておけ」

「ライの……戦い方?」

「あぁ、そうだ……アイツの……な――――」

 

 

――――――――――――――――――

 

ドカンッ!

 

最後の警備IAにミサイルポットをライフルで破壊され、警備型の唯一の特性のジャンプし、機関銃で撃とうとするがそこに目標が無く、着地の目の前に立っていて、刀で破壊され戦闘不能になった。

 

「(これで最後か? エネルギーも充分にあるから、観客も満足したかな?)」

 

『聞こえるかライ?』

「はい、聞こえます織斑先生。模擬戦は終了ですか?」

 

千冬からの連絡が入り、ライは質問をしたが千冬の答えは違っていた。

 

『いや……どうやら少し披露が良かったのか悪かったのかIA派の方々は本気になったみたいだ』

「?」

 

千冬の言葉にライは疑問を感じたが、一瞬にして理解した。

 

ピット・ゲートから数機のIAが降りて来た。

 

「あれは……人型のIA?」

 

あの日ISが現れ、遅れを取らない為開発された次世代のIA。ISで言うと第二世代型と同じようなもの。

 

「「…………」」

 

人型IAはタイプAとBである。どちらとも茶色でAは人型に近いが、頭部が無く、胴体にカメラ内蔵式でできている。武装は右手にマシンガン。左手には盾と内蔵式ビーム刃。移動はホバー式で空は飛べない。

 

タイプBも茶色でAよりも重量型になっている。移動速度は下がったがホバー式である。武装は右手にバズーカかドラム式マシンガンのどちらかを装備。左手は大型の盾を装備。接近武装は無い。

 

「(数は七機……バズーカとドラム式が二機ずつと残りがタイプAか……)」

『ライ、大丈夫か? 無理なら――』

「大丈夫です千冬さん。お願いします」

『………わかった』

 

千冬は少し黙ったが、戦闘の続行を許可した。そしてブザーが鳴り、ライは二連戦を始める。

 

タイプBは後衛にバズーカとドラム式マシンガンを撃ち始め、タイプAは前衛にマシンガンを撃ちながら共に前進する。

 

ライは攻撃を回避しながら近付く。流れ弾が警備、防衛のIAに当たり、大破していく中、タイプAは盾からビーム刃を出し、ライに横へと切りつける。

 

「!?」

 

打鉄はしゃがんで避け、刀を切り上げて左腕を斬った。

 

左腕を切られたIAは下がりながらマシンガンを撃ち、ライは回避して追撃をしようとするが、二機のタイプAがビーム刃を構え横から挟み撃ちを仕掛けて来た。ライはそのまま待機して、ライフルをしまい刀を居合いの構えをとる。

 

ザンッ!

 

そして相手が斬りかかる瞬間、打鉄は一回転する……挟み撃ちをしたIAは両腕を斬られていた。

 

「(後五機……!?)」

 

ライは後ろから気配を感じるとバズーカが発射すた光景を見た。爆発し、煙が舞ったがライは瞬時に上昇し、刀を構えて下昇して近付く。

 

タイプBはバズーカを構える。その前にドラム式マシンガンを装備した二機がライの進路上に立ち塞がり、銃撃する。

 

「…………」

 

だがライにはもう弾が見えているのか、すらすらと避けてドラム式に斬りかかる。二機の右腕を斬り、バズーカへ近付く。

 

バズーカの反撃もしたが、ライの刀に腕を斬られ、戦闘不能。突然打鉄は踵を後ろへ蹴り上げる。足が上に上がるのと同時にもう一機のバズーカが0距離から撃とうとしたのか後ろに回っており、ライの蹴りによって右手首を破壊した。

 

そして足を戻して、刀を右方向に投げる……

 

 

 

 

…………その先は最後に残った片腕だけのIAだった。

 

刺さった右腕に火花が走り、爆発し、ライの右手に刀が戻った。

 

「これで終わりか…………何!?」

 

ライはこれで模擬戦終了と思ったが、後ろから反応し回避する。

 

回避して狙撃した方向にはピット・ゲートに左肩にスナイパーキャノンを装備したIAがいた。そして同時に二機のIAが降りてきた。

 

 

 

 

「あれは……タイプC?」

 

人型IAタイプC……より人に近いIAで頭部、胸部、腕部、腰部、脚部があり、疑似ISに近い……IA業界の中では高性能のIAだ。

 

降りてきた一機は通常装備。右手にアサルトライフル、左腕に盾。左腰にブレード。ホバー移動も可能。

 

もう一機は通常タイプの背中に飛行装備をしたタイプ。

 

最後に降りて来たのは通常の左肩にスナイパーキャノンと右肩に棒状のレーダーの支援型。飛行は出来ない装備。

 

三機は何時でも攻撃体勢のまま立っていた。

 

『ライッ! 聞こえているな!!』

「はい、聞こえます……」

 

千冬からの通信の声でライは今、自分がどういう状況にいるのか理解した。

 

『これは完全に軍がお前に仕返しする為、用意したIAだ! お前を徹底的叩きのめす機能にしてある! すぐに待避し――――』

「すみませんが織斑先生、自分は戦ってみたいです…………あのIAに」

 

ライは自分が言っている事に何も疑問を感じていなかった。自分に挑んでくるIAと戦いたかった。千冬もライが言っている言葉に反論した。

 

「何を言っている!? 直ぐに――『すみません、ですがもう攻撃してきます!』 ――おい! ライ! ライ!? ……通信を切っただと」

 

千冬からの通信を切り、ライは三機のIAに戦いを挑んだ。

 

――――――――――――――――――

 

ライは千冬からの通信を切り、モニターではライとIAの戦闘が始まった。千冬は真耶を見たが、首を小さく横に振り、小さく舌打ちをした。

 

「織斑先生、いいのですか! いくらなんでも三連戦は!?」

「そうですわ! こんなの模擬戦でも何でもありませんわ!」

「そうだよ千冬姉! 今すぐ止めさせないとライが……千冬姉!?」

 

「…………」

 

三人は千冬に突っ掛かっていたが、千冬はただ黙ってモニターを観ていた。返事はくれず代わりに真耶が答えた。

 

「三人の気持ちは先生方も同じよ。でもね……試合は始まって、観客も観ている。ここで止めに入ったら混乱が生じるわ……だから――――」

 

真耶はその先を言わず、黙っていた。一夏達も理解した。助けたい気持ちはあるがせっかくの行事を台無しにしてしまっては学園の問題になるだから……。

 

「だが…………アイツは負けないぞ。いくら最新鋭でも今のアイツにこの程度では小指を使って腕相撲してるようなものだな」

「こ、小指って……いくらライでも――――」

 

小指の言葉に一夏はそれは無いだろうとモニターを観たが……

 

………………それは現実になっていた……。

 

 

――――――――――――――――――

 

 

…………戦いは一方的になっていた。

 

タイプCの通常は既に戦闘不能。飛行はアサルトライフルを破壊され、近接戦のみ、支援型は肩のレーダーを破壊され、機体の通常レーダーで射撃している。

 

空中で打鉄と飛行装備が近接戦闘を行っていた。

 

「さすが高性能のIA……ッ!?」

 

剣撃を繰り広げる中、ライは下からスナイパーキャノンが狙い撃ちされ、回避するがブレードを持った飛行型が斬りかかってきた。

 

「もらった!」

「!?」

 

ライはこの時を待っていた。スナイパーの支援で連携攻撃してくる時を……この時が一瞬の隙を作り、飛行の右腕を斬る。そして地上にいる支援型に急速接近した。

 

「あとは一機……!?」

 

ライはスナイパーキャノンとアサルトライフルの攻撃を回避していると飛行型は突っ込んできた。

 

おそらく特攻もプログラムされていたのだと感じた。

 

「…………」

 

打鉄は機動性を生かし、飛行型の背後に回る……そしてその背中に蹴りを入れた。

 

蹴りの方向は支援で両者はぶつかり倒れる。

 

ライはライフルを二機に撃ち、飛行機能、スナイパーキャノン、アサルトライフルを破壊した。

 

「…………」

 

全てを破壊したライはピット・ゲートに戻った。

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「出席簿の覚悟が出来ています、織斑先生」

「先ずは理由をな……何故私の命令を無視した」

 

ピット・ゲートに戻ったライはISを解除して一夏達の所に戻っていた。千冬から出席簿で叩かれるは当然だと思っていたが、まずは理由を先に求めた千冬だった。

 

「自分にもわかりませんが、自分に挑んでくるIAと戦いたかったんです。それにこの行事も壊したくなかったんです……例え八百長でもトラブルがあって

「そうか……」

 

そう言って千冬は腕を組んで考えた。数秒後、口を開いた。

 

 

「なら、今日はもう休め。疲れただろ? 明日に備えて今日はもう寝ろ」

 

「……教師に反抗的態度をとって、その処遇は甘くないですか」

 

千冬の言葉は最もだが、ライにしてみれば余り納得のいかない言葉だった。千冬から見れば、ライにとってそれは長所でもあり短所でもある性格だったのだ。だが、それでも理由はあったのだ。

 

「甘くないか……今日の模擬戦で我がIS学園の面子を守っただけでなく、最近調子に乗っているIA派の連中に黒星をつけたんだ。後、お前の成績に今回の事はつけない……それで手打ちにすればいいだろう?」

「―――わかりました」

 

IS学園にはデメリットは生じなかった。逆にメリットは生じた。ライの成績にはなかったことにする……人によってはかなりの成績が無かったことにされたのだ。ライはそれなら構わないと納得した。

 

「さて、織斑達はライを部屋まで送っていってやれ。途中で倒れたりしたら大変だしな……わかったか、織斑?」

「はい、わかりました」

 

一夏達はライを部屋まで送るため、部屋から出ていった。

 

「…………」

「あの……織斑先生」

「どうかしたか山田君」

 

ライ達が出ていった後、真耶は千冬に話し掛けた。

 

「先程の問題が解決したみたいです。これで少しはIA派の人も落ち着けばいいんですけど……」

 

外ではIA派の連中が問題を起こそうとしていたが事態は落ち着いている方に進んでいた。

 

「……更識家も出れば事は簡単に収まるんだな。だが―――」

「? どうかしましたか?」

 

突然千冬の表情は暗くなり、真耶が声を掛けたが直ぐに表情を戻した。

 

「いや、なんでもない。後の事は頼めるか山田君」

「はい、わかりました」

 

千冬も部屋から出ていき、真耶だけは後片付けに入ったのだった。

 

――――――――――――――――――

 

「それにしてもライは凄かったな。俺もあんな風に使いこなしたいぜ」

「一夏は多分専用機だからだよ。教科書にも書いてあったが、訓練機である程度覚えて、専用機で慣れた人が多いみたいだよ。だから焦っても仕方無いよ」

「そういうもんなのかな~」

 

寮の廊下で一夏達はライを送っていた。そして今日の出来事を話していた。

 

「ライ、お前は初めての戦いだったのか? 余りそうは見えなかったぞ」

「何度言っているが今日が初めてだぞ箒。まぁ、記憶が無いから正直わからないけどな」

「わたくしもライさんと決闘していたら勝てたかどうかもわかりませんわ。あんな動きされて、正直勝てる気がしませんわ」

 

箒もセシリアもライの動きは初心者とは思えない反応だった。クラスの生徒もおそらく同じ気持ちだ。

「これから闘うかも知れない相手にそんなことを言っては駄目だぞ。……さてと、俺の部屋はここだからまた明日な」

「おう、またな」

「今日はゆっくり休む事だな」

「では、ごきげんよう」

 

 

ライは一夏達を見送り、部屋へと入り、ベットへと仰向けとなる。

 

 

 

 

 

「……気のせいだったのか?」

 

ライはピット・ゲートに戻る時、後ろを振り向いたのだ。だが、そこには只の青空だけだったのだ。 自分にもわからなかったのだが、反射的に振り向いたのだった。

 

「―――――疲れたな……風呂でも入るか」

 

ベットから起き上がったライはシャワー室へと入ったのだった。

 

 

―――――――――――――――――

 

 

何もない夕暮れの海に“ソレ”は飛んでいた。

 

「…………」

 

 

 

ソレは『全身装甲』で頭部もあり、IAに見えるが明らかに違う……何故なら―――

 

『おい、聴こえているな』

「あ~はい、聴こえてます聴こえてます」

 

 

 

 

 

―――喋っているからだ……IAは無人機。喋らない兵器なのだから。

 

通信の男は明らかに機嫌が悪かった。逆にソレは能天気に返事をしていた。

 

『貴様の任務は何だ』

「ISとIAの模擬戦開始前に乱入して、政府関係者、軍関係者、IS研究者の抹殺。その後可能であれば現注目されているIS操縦者、教師の抹殺……でした」

『…………わかっているなら何故しない。貴様なら可能のはずだが?』

 

任務内容を聴いて、通信の男はうんざりしたように答えた。

 

「おやおや、そこまで評価されらていたのは以外でした。感謝感謝です」

『フンッ……やはり貴様に任せたのが問題だったな』

「いやいや~それよりも今回IS乗りに選ばれた代表の戦い方は観ましたかな?」

『ん? …………確かにいい腕みたいだが……我々に敵う“奴”でもないだろう』

 

ソレは何処か驚いているかのように質問をしたが通信の男は当然のように答えた。

 

「ま~そうなるのかな~…………どうせならあのブリュンヒルデの捕獲、又は暗殺でもした方がよかったんじゃあ、ありませんか?」

『ブリュンヒルデだと? 貴様に? ………………貴様にしては面白い冗談だな。貴様にあんな化け物を相手に出来るのか?』

 

通信の男はソレに疑問を感じたが、直ぐに吹き飛んだ。ブリュンヒルデは誰もが知る最強でもあったからだ。ソレが例え本気になっても勝てないのは当然のように答える。

 

「確かにそうでありますな。いやいや~さすが我らのリーダーである」

 

ソレはお世辞のように喋り、通信の男はため息をついて言った。

 

 

 

 

 

 

 

『…………さっさと帰還しろ、No.10』

「了解しました、No.1」

 

いい加減うんざりしたのか、通信の男は交信終了してソレは静かになった。

 

「…………」

 

静かになった数秒後、ソレは独り言の様に呟いた。

 

 

「化け物か……もし化け物がブリュンヒルデだったら…………

 

 

 

 

 

 

―――――――“奴”は何なんだろうな……」

 

奴とは勿論“模擬戦代表のIS乗り”この呟きは先程の会話とは違い、真面目だった。

 

 

 

「本当の化け物は“奴”かもしれないのにな……近々殺ってみるか」

 

ソレは何処か喜びがある口調だった。

 

 




インフィニット・アーミー IA 無限の軍隊

無人で人は操縦しない。
警備、防衛はIS登場以前から。人型はIS登場から。女性に主導権を握らせない為、各国の政界の人が援助し研究して作り出した人型は高性能。だがISに警備、防衛は圧倒的不利である。人型は単体では不利であるが集団、連携で対抗は出来る。それでも犯罪組織からは恐れられて成功例がかなりある。災害地や救出例もある。作動時間も長く燃費もいい。低コストで軍、政治家からは信頼はある。


警備メカ 紫

逆間接の足。胴体は四角いコア。腕はついてない。歩行は可能だがジャンプ歩行した方が移動が早い。横に旋回式機関銃左右に二つ。隊長機は背中にミサイルポット。

防衛メカ 水色

タイプA
四脚の足。歩行は可能だが、移動が遅く。専用輸送ヘリで降下移動が多い。四脚の上にコアと上に武装は以下から一つ装備。

対空地式四連装機関銃

狙撃ライフル

低反動キャノン

迎撃ミサイル


タイプB
ホバー移動のタンク。装甲があるが移動ホバーの為、陸海可能。

両手にガトリング
両背に自走キャノン






人型

どっちも茶色

タイプA
右手にマシンガン。左手に盾。 左盾からブレード。ホバー移動。

タイプB
タイプAより装甲を増やした重量タイプ移動速度は低下したがホバー移動。

左手に大型の盾。右手はバズーカかドラム式マシンガン。隊長機は両背にミサイルを装備。




タイプC

緑色、より人型に近い。右手にアサルトライフル。左腕に盾。左腰にブレード装備。ホバー移動可能。

左肩にスナイパーキャノン装備もいる。その際右背にレーダーがある。

飛行装備はあるが、スナイパー装備は不可。

続きやった方が方がいいでしょうか?

  • 続ける
  • 完結でいい
  • 続けてヒロイン追加
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